2004年12月30日

書評力:6万クリックのユーザ行動解析 営業力のある書評とは何か?

ブログで書評をはじめてから1年3ヶ月の期間に、ユーザが記事を読んでアマゾンへ移動した6万件のクリックのデータを解析してみます。6万クリックで2800点(1600種類)の商品を販売しました。分母としては同傾向の書評ブログの一般的ノウハウを抽出するには十分だと判断しました。

Webサーバの1900万ヒット分のアクセスログ、アマゾンアソシエイトが提供する過去データを統合し、以下の4つの数値に注目しました。

・アクセス数 書評のページビュー
・クリック数 書評を読んでアマゾンへのリンクをクリックした数
・販売数   アマゾンで購入された数
・売上高   購入結果の売上高(単価×販売数)

ここでは書評力を営業力と定義します。良い書評とは読んだ人に実際にその本を手にとってもらう本とします。

最初にアクセス数、クリック数、販売数、さらにアクセスログから得たビジター数(ユニークユーザ数)という要素も加味してみました。

amazondataplog01.JPG

4つのパラメータを統計ソフトを使って相関の計算しました。アクセス数が多ければクリック数が多く、クリック数が多ければ販売数が多いなど、当然ですが相関が深くあることが分かりました。ただし、すべての組み合わせのうち、アクセス数と販売数の相関が最も弱いものでした。つまり、アクセス数を増やしても販売数とつながる可能性は低いと考えられます。そして、ビジター数と販売数の間にはより強い相関が見られ、単純に一人当たりのアクセス数を増やすよりは、人数を呼び込むことが大切ということも分かります。リピータだけでなく、新規のお客を増やすことが重要ということが言えそうです。

さて、早速、各要素でランキングを作成しました。アクセス数ランキングは昨日のものと同じです。

書評のURLは書評ページへ、本の表紙イメージはアマゾンへリンクしています。

■アクセス数ランキング "注目を浴びた書評"

昨日のランキングと同じデータ

1位 キッパリ! たった5分間で自分を変える方法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002147.html
2位 非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000549.html
3位 日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/001909.html
4位 三色ボールペン情報活用術
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000522.html
5位 論理サバイバル―議論力を鍛える108問
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/002719.html
6位 共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000533.html
7位  怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001944.html
8位 鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000575.html
9位 犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000935.html
10位 集中力
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/001205.html

■クリック数ランキング ”気になった書評”

1位 成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000956.html

・成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語
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アクセス数ランキングではトップ10に入らなかったこの記事が意外にもクリックでは1位です。著者プロフィールに対する私の紹介の仕方が興味を誘ったのではないかと考えています。しかし買う人は少なかった。

2位 <美少女〉の現代史――「萌え」とキャラクター
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001957.html

<美少女>の現代史――「萌え」とキャラクター
4061497189.09.MZZZZZZZ.jpg

美少女、萌えというテーマを取り上げたのが受けたようです。

3位 知恵の輪読本―その名作・分類・歴史から解き方、集め方、作り方まで
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001376.html

知恵の輪読本―その名作・分類・歴史から解き方、集め方、作り方まで
4775301705.09.MZZZZZZZ.jpg

これは書評記事ではなかったのですが、知恵の輪というキーワードで検索経由でたどりつき、気になったユーザがクリックしたようです。

4位 企画書提案書大事典
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

・企画書提案書大事典
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447853022X/daiya0b-22/
447853022X.09.MZZZZZZZ.jpg

これは9位の「鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ」の関連書籍としてリンクを紹介しただけでしたが、鉄則!を抜いて、より多くクリックされました。不思議です。

5位 論理サバイバル―議論力を鍛える108問
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002719.html
論理サバイバル―議論力を鍛える108問
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アクセス数ランキングで第5位でしたがこちらも第5位。

6位 人の心を動かす文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html

人の心を動かす文章術
479421295X.09.MZZZZZZZ.jpg

タイトルどおり、人の心を動かしました。

7位 キッパリ! たった5分間で自分を変える方法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002147.html

・キッパリ! たった5分間で自分を変える方法
4344006542.09.MZZZZZZZ.jpg

アクセス数ランキングではトップでしたが、クリックでは7位。

8位 花園メリーゴーランド [少年向け:コミックセット]
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002358.html

花園メリーゴーランド [少年向け:コミックセット]
hanazonomerry.jpg

皆さん、やはり、これ気になりますか。面白いですよ。

9位 鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000575.html

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
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アクセス数、クリック数、販売数、売り上げの4つのランキングにすべて登場しました。

10位 人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001278.html

人と人との快適距離―パーソナル・スペースとは何か
4140016051.jpg

何度か別の記事から書評記事にリンクした結果かもしれません。


1位、2位には意外な展開がありました。アクセス数においては大したことがない書評記事から、大量のクリックがありました。これは書評の書き方が良かったということでしょうか。

■販売数ランキング ”買う気になった書評”

そして実際に購入に至った書籍です。1位は44冊売れました。

1位 人の心を動かす文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html

人の心を動かす文章術
479421295X.09.MZZZZZZZ.jpg

やはり、人の心を動かしたんですね。

2位 すごいやり方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001597.html

すごいやり方
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タイトルが勝利。

3位 創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001285.html

創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
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絶賛した書評が良かったのでしょうか。

4位 劇的瞬間の気もち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002385.html

劇的瞬間の気もち
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誰でも読んでみたいですものね。調子に乗って私の劇的体験まで書いてしまいました。

5位 鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
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仕事ですぐ使えそうというのが購入理由ではないかと思っています。

6位 大人のための文章教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002489.html

大人のための文章教室
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文章術、表現術は人気。

7位 「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000451.html

・「分かりやすい表現」の技術
4062572451.09.MZZZZZZZ.jpg

これもまた表現術。ベストセラーだそうです。

8位 企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000904.html

企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
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そして発想術。著者の樋口さんとはその後何度もお会いすることに。

9位 夜這いの民俗学・性愛編
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002358.html

夜這いの民俗学・性愛編
4480088644.09.MZZZZZZZ.jpg

誰しもこのテーマは気になるもので。

10位 中国経済大予測
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002482.html

中国経済大予測
4532351162.09.MZZZZZZZ.jpg

中国は関心が高い。


実際に買われた数は第一位「人の心を動かす文章術」で44冊でした。

■売り上げランキング

販売数とは別に売り上げでランキングを集計すると以下のようになります。こちらには安い本ほどたくさんは売れなかったけれど、売り上げには貢献した単価の高い本が含まれます。また私の書評を信頼して買っていただけたということでもあるかもしれません。このランキングは私のおすすめに比較的近いものになってきています。

1位 人の心を動かす文章術 
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html

人の心を動かす文章術
479421295X.09.MZZZZZZZ.jpg

数が売れました。

2位 ユーザーイリュージョン―意識という幻想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001933.html

・ユーザーイリュージョン―意識という幻想
4314009241.09.MZZZZZZZ.jpg

比較的高い本ですが、絶賛したためによく売れました。

3位 鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
4484031116.09.MZZZZZZZ.jpg

4位 創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001285.html

創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
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5位 Google Hacks―プロが使うテクニック&ツール100選
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000588.html

・Google Hacks―プロが使うテクニック&ツール100選
4873111366.09.MZZZZZZZ.jpg

比較的高額な技術書ですが、技術者に愛されています。

6位 それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000510.html

・それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン
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紙の本であるメリットをいかした本であるため、買う意味があります。

7位 すごいやり方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001597.html

すごいやり方
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なにがすごいのか知りたいのが人情。

8位 歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000778.html

・歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか
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9位 劇的瞬間の気もち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002385.html

劇的瞬間の気もち
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10位 競争戦略論〈1〉 Diamond Harvard Business 名著論文シリーズ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001165.html

競争戦略論〈1〉
4478200505.09.MZZZZZZZ.jpg


■分析 ”書評力”を計算する

まず、4つの各要素ランキングを数値化するため、各ランキング順位に対して、書評力要素ポイント(10-順位)点を与えました。1位ならば10点、5位なら5点、ランキングしていなければ0です。細かい順位を知りたいわけではないので、この際、計算の簡単化のため、各要素のランキングの根拠となる細かな数値はこの際無視しました。

各ランキングのトップ10を私の考える書評要素の重要度の重みづけしました。

(1)アクセス数 25% 本の選び方、キャッチコピーのつけ方
(2)クリック数 25% 書評文章の書き方、誘い文句の巧みさ
(3)販売数   40% 書評に対する信頼感の強さ
(4)売上高   10% 高い本を売る決定力

前者二つはプレセールス要素、後者二つがセールス要素といえるでしょう。書評の目的は実際に読んでもらうことなので、販売数に高い重みを与えました。

この計算方式で、

人の目を引き(1)、関心を刺激し(2)、買う気にさせ(3)、信頼させる(4)書評
を総合的に選び出しました。それが私の定義する書評力です。

例えば、

人の心を動かす文章術
(0)(4)(10)(10)に対して重みを加えると、
0 + 100 + 400+ 100 = 600

鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ ならば
(8)(1)(5)(7)
200 + 25 + 200 + 70 = 495

というのが書評力です。

すると上位5位に出てきたのは、各ランキングに頻繁に登場した、以下の書評でした。

人の心を動かす文章術 
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html

鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001285.html

すごいやり方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001597.html

劇的瞬間の気もち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002385.html

これらの書評の共通点をまとめました。

そして、書評力のある書評を書く戦略は、

・自分の体験談の文脈で具体的に役立つ本だと紹介せよ
・本が解決する問題を明らかにし、それに対する解決箇所を本文より引用せよ
・最初または最後に絶賛するキラーセンテンスを使え

であると結論しました。

■キラーセンテンス 買わせた言葉

ついでに、キラーセンテンスとは何か?ですが、実例を抽出しました。

「物凄く「今が旬」な本だと思う。興味のある人はいつか、ではなく、今、読むべき。」
「ああ、これは、大絶賛です。」

「実践的という点ではこれがベストである。」

「タイトルに偽りはないと思った。」

「とても面白いです。企画力の勝利。オススメです。」

「目からウロコという素直な感想。」

「ちょっとした衝撃を受けた一冊。」

結局のところ販売数上位には共通して絶賛するセンテンスが入っている。これがキラーセンテンスでした。

結論:本当に買ってもらいたいときには手放しで絶賛すること。


今年最後の明日も書評の話が続きます。

Posted by daiya at 23:59 | Comments (0) | TrackBack

2004年12月29日

書評記事人気アクセスランキング

このブログには現時点で約230冊の書評記事があります。

昨日に続いて2003年9月から2004年12月27日までの期間で、アクセスが多かった書評記事のランキングを作成しました。無論、公開されて長い、古い記事のほうが累計アクセス数が多くなるわけですが、上位10位については古さ以外の理由があるようです。

■書評記事の年間アクセスランキング

1位
キッパリ! たった5分間で自分を変える方法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002147.html

キッパリ! たった5分間で自分を変える方法
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コメント欄での論争が長引いたため、注目が集まりました。いやあ、もう大変だったわけですが(笑)。

2位
非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000549.html

・非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
600334-1.gif

データの引用が多かったため、さらに引用される結果となりました。

3位
日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/001909.html

日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと
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日本人は皆苗字があり、自分の苗字について気になって仕方がないということでしょうか。

4位
三色ボールペン情報活用術
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000522.html

・三色ボールペン情報活用術
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三色ボールペンは私にとってなくてはならないものになりました。

5位
論理サバイバル―議論力を鍛える108問
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/002719.html

論理サバイバル―議論力を鍛える108問
4576030779.09.MZZZZZZZ.jpg

最近書いたばかりの記事ですがランクイン。コミュニティバーストが発生しました。

6位
共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000533.html

・共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
4794211279.09.MZZZZZZZ.jpg

これは本当に興味深く、良い本でした。こうした書評がランクインするのは本望です。

7位
怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/001944.html

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
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日本語、文章術についての本は年間を通して人気がありました。

8位
鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000575.html

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
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これも内容が絶妙な一冊でした。今もよく実践しています。

9位
犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/000935.html

犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い
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日本語系は人気ということでこの本もまた。

10位
集中力
http://www.ringolab.com//note/daiya/archives/001205.html

・集中力
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集中力という言葉が検索経由でよくアクセスされたようです。

■分析

書評記事もブログ全体のアクセス傾向と同様に、SEO効果とコミュニティバースト効果のある記事が上位を占めました。ここでも私のオススメ度、思い入れとは無関係なランキングになっています。

11位以下も調べた上で、おおよその人気テーマが判明しました。

1 日本語、文章術、要約術の本
2 メモ、手帳、記憶術の本
3 企画、発想ノウハウの本

の3タイプがアクセス数の多い記事に共通する要素でした。また、多くは平易で読みやすく、安い本が人気を呼びました。どうやら、生産性を高めるアイデア探している多忙なビジネスマンの関心を引いた書評が人気なのでした。


しかし、このデータは飽くまでアクセス状況です。その結果、ユーザが買ったかどうか、読んだかどうかとは関係ありません。キャッチコピーのつけ方次第で、アクセス数は高まるものです。私のオススメ度合いとも関係ありません。

このブログの書評はすべてアマゾンのアソシエイトリンクを設定しています。書評を読んでクリックでアマゾンへ移動した数、その結果購入されたタイトルと数などのデータを私は持っています。

明日は”書評力”として、書評を読んだユーザが、その後どう行動したか、どんな本が最終的に売れたかを、6万クリックのユーザ行動データから、分析してみたいと思います。

Posted by daiya at 23:59 | Comments (0) | TrackBack

2004年12月28日

記事別年間アクセスランキングと分析 1900万ヒットの解析結果とは?

普段はInfoseekアクセス解析の有料サービスを利用して、ブログへのアクセス状況を簡易的に把握するだけでしたが、この年末に、はじめてWebサーバ全体(ringolab.com)のログを入手しました。全部で4ギガバイトもありました。昨年10月の時点では約6000PV/月間だったこのブログが、この12月では月間15万PV/月間にまで成長しています。ヒット数で数えれば延べ1900万ヒットを超えました。

ブログを開始した2003年9月1日から2004年12月27日までの、1年3ヶ月の間に、最もアクセスが多かった人気記事のランキングを作ってみました。

私自身、これははじめて知るデータで、意外な結果となりました。そして分析を行いました。多少は他のサイトの参考になることもあるかもしれません。

■ランキング

Passion For The Future年間アクセスランキング
(*はコミュニティバースト(後述)が発生している記事)

1位
日本語入力を効率化するツールを3本 *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001980.html

日々のGoogle経由のアクセスにこの記事から入ってくるユーザがずっと続いていたことは気がついていましたが、まさかこの記事が1位だとは驚きました。意外です。

2位
もうPhotoshopは要らない? PictBear Second Edition *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001605.html

Photoshopに反応したユーザが多数いたようです。

3位
大人の知恵の輪 キャストパズルシリーズ *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001376.html

この記事もGoogle経由が多かった。

4位
フリーの高機能DVDツール3種
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001707.html

技術系のサイトによくリンクされていました。

5位
理想のアウトラインプロセッサを求めて
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000360.html

しばしばリンクがコミュニティで引用されました。

6位
PDF使いこなしテクニック *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001066.html

窓の杜の年間ランキングでもPDFツールは上位に入りました。PDFは関心を持つ方が多いようです。

7位
キッパリ! たった5分間で自分を変える方法 *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002147.html

これは見ていただければ分かりますが、コメント欄での大論争の結果です。

8位
私的距離検索実験Geogeo
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000412.html

「距離検索」という言葉で検索エンジンから、長く細くアクセスが続いているのが原因です。

9位
MSNメッセンジャー、マウスで手書きチャット
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001865.html

MSNで他人にやり方を説明する際に引用されることが多かった模様です。

10位
非言語(ノンバーバル)コミュニケーション *
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000549.html

コミュニティでしばしば引用されていました。ややこしい話の簡単な説明として使いやすかったのでしょう。

■分析

感想としては、私の側の「良く書けた」「読んでもらいたい」という思い入れとは関係なく、Google、YAHOO!で検索されやすい単語を含むページが上位に集まりました。書評よりもソフトウェア紹介が人気です。

検索エンジン経由のアクセスから、検索語のランキング(過去4ヶ月)を抽出したところ、上記のランキングの理由がよく分かります。検索エンジンの影響力が大きいのです。

検索エンジン経由のアクセスにおける検索エンジンシェア
searchwordsrank01.JPG

1 フリー
2 手書き
3 メッセンジャー
4 集中力
5 知恵の輪
6 距離検索
7 苗字
8 フリーソフト
9 キャストパズル
10 ツール
11 関西弁
12 desktopsidebar
13 父と暮らせば
14 解き方
15 DVD
16 FairUse
17 記憶力
18 passion
19 外来語
20 php
21 future
22 ソフト
23 バカの壁
24 パワーポイント
25 for
26 the
27 ノンバーバルコミュニケーション
28 アウトラインプロセッ
29 MSNメッセンジャー
30 adaware

毎日の記事は公開後、48時間程度はよく読まれ、その後トップページに表示されている10日間はぼちぼちアクセスが続きますが、バックナンバーへ入ってしまうと、パタッとアクセス数が落ちます。しかし、その後もアクセスが続く記事が一部にあります。

それは、

1 Google/YAHOO!で検索されやすい単語を含み、上位表示されやすい記事
  ソフトウェア紹介には自然と人気単語が含まれやすい

2 外部の人気サイト、大型コミュニティからリンクされた記事
  人気ブログで取り上げられ、その影響下にある子サイト、孫サイトへ伝播する

の2つがそのパターンです。ランキングに入ったのはすべてこのタイプの記事でした。

よって、アクセス数のある人気ブログにしたいのであれば

戦略1 SEO戦略
多くの人が使うジャンルのソフトウェア紹介記事を増やせ
    
戦略2 コミュニティバースト戦略
論争を巻き起こすようなことを言い、議論を長引かせよ

というふたつの戦略が有効であることが分かりました。

やりませんが。

なお、ブログのアクセス解析の話は明日以降も続きます。

明日は書評記事を徹底分析します。

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2004年12月27日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第3弾

■卒業式、大忘年会と2次会、3次会

そして、無敵会議のプログラムを終了しての卒業式。

参加者全員に無敵会議のオリジナルTシャツをプレゼントしました。これは今回の参加者ヤスヒサさんにデザインをお願いし、制作はRe:会議のゲストである久米社長の会社、久米繊維工業にお願いしました。無敵のロイヤルファミリーをコンセプトに、上質な生地で作りました。

・C O U L D:無敵会議最終回
http://www.yasuhisa.com/could/entries/000650.php
Tシャツをデザインしていただいたヤスヒサ氏のブログ。

またRSSリーダーの開発で有名な有限会社グルコースさんにお願いして「無敵コース」を開発していただきました。これは昨年と今年の投稿約500件のURLがあらかじめ登録されたWeb&RSSブラウザーで、メニューもグルコースより無敵化されているシロモノでした。年末年始は参加者の皆さんは無敵コースで究極サイトめぐりを楽しみましょう!

・グルコース
http://glucose.jp/

そして、エンディグでは、やはりあの人に登場してもらいました。

・ミズノンノ オシャる技術
http://www.osharu.com/

卒業生代表として、何度も会議の盛り上げに登場していただいたミズノンノこと水野敬也氏が壇上に登場。参加者全員での無敵リボーン大会。無敵のビジネスパースン、生活者として生まれ変わった大リボーン大会で、シリーズは幕を閉じました。

その後は約100人の参加者での忘年会。人数が多すぎて収拾つかず、全体を把握できませんでしたが、個人的には大変楽しみました。

実は面白かったのが深夜3時ごろまでの2次会、3次会。2次会はカラオケボックスだったのにも関わらず、歌わない。10人部屋で輪になって「毎日チェックしている究極のブログ」を順番にプレゼンテーションする会議が始まってしまいました。3次会はコーヒーを飲みながら始発までソーシャルネットワーキング論を語りました。

で、2次会の「毎日チェックしているブログ」のセッションは、オフレコだと思うので書きませんが、たくさん面白いブログを教えてもらいました。私の番が回ってきて、いろいろ考えてみたのですが、唯一毎日のようにチェックしているブログはたったひとつだけあることに気がつきました。

これ。

・優雅な生活が最高の復讐である
http://d.hatena.ne.jp/walkinglint/

他人のブログを大量に読んで、大量に引用しながら、短文で批評するブログ。

私が一生懸命書いた長文もこの人にかかると「ふ〜ん」の一言で片付けられてしまうのが最大の魅力ですが、結局こういうことだろ?風のまとめ講評が、毎日のブログ書きの参考になります。他にチェックしているブログも私の好みで勉強になります。10月頃からは、自分のブログを更新する際、作者walkinglint氏だったら、どう講評(チャチャ)を入れてくるだろう?と想像しながら書いた日も結構あったりしました。最近ではだいたい想像が”当たる”ようになってきた。よっしゃーと思っているわけです。


というのはともかく、3次会へ突入し、始発までコーヒーを飲みながらディープなSNS談義に花を咲かせて、無事、無敵会議シリーズは幕を閉じたのでした。

無敵会議はこれで終了ですが、皆さんのご要望にお応えして年に1回の忘年会議のみ来年以降も開催することにしました。来年の忘年会議2005でまたお会いしましょう!

本当にみんなありがとう。無敵会議のおかげで最高の1年でした。

最後に報告記事の一覧です。

□12月 忘年会議 テーマ:究極のWebサイト 参加者120人
今年のベストウェブランキングを報告しあう忘年会議!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000579.html
忘年会議満員御礼に心から感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000674.html

□1月 超本格会議 テーマ:究極の一冊 参加者60人
究極の一冊を教えあう、超『本』格会議!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000876.html
超本格会議開催、満員御礼に大感謝 報告その1
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000920.html
超本格会議開催、満員御礼に大感謝 報告その2
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000921.html

□2月 愉快議 テーマ:面白さとは? 参加者60人
愉快議!〜 仕事も恋も「つかみ」の技術で完全武装 面白き事も無き世を面白く 〜
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001005.html
愉快議満員御礼に感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001087.html

□3月 井戸端会議 テーマ:インタラクション 参加者30人
井戸端会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001202.html
井戸端会議満員御礼に感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001243.html

□4月 帰ってきたアクセス向上委員会議 テーマ:人気サイトの作り方 参加者120人
(帰ってきた)アクセス向上委員会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001303.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001353.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001372.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001373.html

□5月 おしゃれ会議 テーマ:インタフェース 参加者120人
無敵会議:おしゃれ会議 今月のテーマはビジュアルデザイン、情報の可視化
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001530.html
おしゃれ会議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001557.html
おしゃれ会議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001570.html
おしゃれ会議で紹介した可視化事例集
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001660.html

□6月 ドットコム会議 テーマ:究極のドットコム 参加者120人
無敵会議:6月はドットコム会議が炸裂
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001749.html
ドットコム会議、満員御礼に感謝と報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001784.html
ドットコム会議、報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001796.html
ドットコム会議報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001820.html

□7月 起業会議 テーマ:ベンチャー起業 参加者120人
発想力で10万円争奪戦 起業会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001856.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001894.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001898.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第3弾とそこにある”危機”
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001903.html

□8月 RE:会議 テーマ:メールの使い方 参加者120人
無敵会議第7弾 RE:会議〜最先端のメール技術を探る会議〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002054.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002076.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002081.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002086.html

□9月 便利かい?議 テーマ:便利とは? 参加者70人
無敵会議第9弾 便利かい?議 〜仕事に役立つツールを会議する〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002191.html
無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002246.html
無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002255.html

□10月 検索会議 テーマ:検索とは? 参加者120人
無敵会議第10回 検索会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002361.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002418.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002423.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002427.html

□11月 会議×会議 テーマ:会議の運営ノウハウ 参加者120人
無敵会議第11弾 会議×会議〜無敵の会議手法を探る〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002532.html
無敵会議第11回 会議×会議 満員御礼に感謝 報告
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002570.html

□12月 超忘年会議 テーマ:究極のWebサイトとは? 参加者140人
最後の無敵会議 超忘年会議2004
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002688.html
無敵会議最終回 超忘年会議 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002741.html
無敵会議最終回 超忘年会議 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002747.html

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2004年12月26日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第2弾

■発想会議

さて、後半は無敵会議恒例の個人発想、ワーキンググループ発想の時間です。

最終回の問題は以下の通りでした。

「まさかそんな組み合わせで来るとは!」
2005年の究極のサイトは、最後の無敵会議に参加していたあなたのアイデアから始まった。
「この企業の強みと、あの企業の強みを活かしたらおもしろいことできるんじゃないかなぁ・・・」、そう漠然と考えていたら二次会で両社のウェブ担当者に出会ったのだ。あなたは自分のアイデアについて熱く語った。「やってみましょう!」、その場で両社の提携が内々に決まった。
その後はとんとん拍子だった。今では全国民の8割がそのサイトを認知しており、全ユーザーが毎日最低一回はログインする、という化け物サイトに成長したのだ。
さてあなたが考えた、2005年に究極となったそのサイトについて教えてください。

2005年究極サイトの概要:
意外な組み合わせである( )社 と( )社が、それぞれの強みを活かし、毎日の生活を便利にしてくれる、
(                                   )機能を実現。
その名も( )。

以下にその究極サイトのログイン直後の画面を図解してください:


まず、主宰の二人が独断と偏見でノミネート作品を選びました。


・Mixi+郵政公社= ソーシャル便

・月星化成+Mapion= あついくつ

・ライブドア+イーバンク=未来万馬券livedoor

・JR東日本+Mixi=Suixi

そして、会場投票で選ぶ、輝かしい優勝作は、

SNSを使って住所が分からなくとも郵便物を配達できるという、

・Mixi+郵政公社= ソーシャル便

に決定しました。

なお、各入賞企画の詳しい内容は、Lacrimeさんが詳しくレポートされています。必見。

・クリスマスは無敵会議で - Lacrime
http://www.lacrime.net/item_894.html

ちなみに私が考えたのは「ぎくしい」

Save0035_ss.JPG

なお、上位3位までの入賞グループには

インプレス社様提供の インターネット白書*6冊
NECさま提供のバザールでゴザール USBメモリ*2
NECさま提供のバザールでゴザールのマウスパッド&キーホルダ*6個
メディアセレクト社提供の ITセレクト最新号*12冊
デジタルハリウッド社提供の 特製DVD*6枚
デジタルハリウッド社提供の 携帯ストラップ*6本

などが順位別に授与されました。今回は最後ということもあり、多くの会社から商品提供いただきました。ありがとうございました。

また、この無敵会議で最も多く、早く、正確に、詳細なレポートを書いていただいた、たつをのChangelogさんには今回もまたすばらしい報告をアップしてくれました。

無敵会議最終回「超忘年会議」
http://nais.to/~yto/clog/2004-12-25-4.html

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2004年12月25日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第1弾

最終回のテーマは昨年の忘年会議と同じ「究極のWebサイト」。

昨年度のベスト10を振り返った後、参加者からの全投稿323件をスクリーンに表示してみました。想像通り、知る人ぞ知るサイトも満載の充実したリストになりました。そして、主宰の二人がすべてのサイトを見て話し合って作った「2004年 独断と偏見のベスト10」を発表しました。

結果は以下の通りです。

第10位 「本気ですか?」
http://nana.cocolog-nifty.com/nana/
特殊な人形との愛のある生活がほほえましい?

第9位 「Yugop」
http://www.yugop.com/
ついに日本から世界一のFlashデザイナーが誕生。

第8位 「AdSense」
https://www.google.com/adsense/?hl=ja
ブロッガーが集まるととにかく話題になりました。アサマシ。

第7位 「AudioScrabber」
http://www.audioscrobbler.com/

Last.FMとの連携でMP3音楽生活に革新。

第6位 「Flickr」
http://www.flickr.com/
写真とブログとコミュニティの秀逸な融合。

第5位 「Skype」
http://web.skype.com/home.ja.html
高品質、カンタン、便利なインターネット電話

第4位 「Google Lab」
http://labs.google.com/
今年もインターネット技術の話題の中心でした。

第3位 「電車男」
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman1.html
まさかここまで売れるとは。電車男の正体はいまだ不明。

第2位 「Bloglines」
http://bloglines.com/
オンライン版のRSSリーダーとして絶大な支持

第1位 「mixi」
http://mixi.jp/
堂々の第一位。会員数20万人突破。

会場から、Mixiの運営会社社長の笠原さん、「依存症」の末、入社してしまったふぁるさんに、MSNメッセンジャーでリアルタイムにお祝いトークを贈りました。

そして、2004年を振り返った後、橋本・田口が予想する来年のキーワードベスト10として、5つずつをプレゼンしました。

私のベスト5のプレゼンファイルを公開します。

keywords2005.JPG

・PDF版
Download file


クリックでダウンロードしてください。

2005年のキーワード ベスト5
Passion For The Future
橋本大也
@超忘年会議 2005/12/25

第5位 「未踏ソフトウェア発」
第4位 「信頼できるクチコミ」
第3位 「モバイルAV」
第2位 「予約と自動化」
第1位 「デスクトップ検索」

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2004年12月24日

脳のなかのワンダーランド

・脳のなかのワンダーランド
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科学ジャーナリストが、脳障害や特異な症状の事例から、脳の仕組みを解明しようと試みる。

世界の左右半分を認識しない男性、3+3が計算できないのに12桁の素数を見分ける双生児、自分の左手は別人のものだと思い込む女性、40年前から何も記憶できなくなった男性、幻肢、体外離脱、相貌失認、明晰夢...。障害欠陥や異常な能力は脳の仕組みに由来していた。

カナダ科学ライター図書賞受賞作。

■燃え上がる家を選ばない理由と解釈装置仮説

原題はThe Burning House「燃え上がる家」。

脳卒中の患者の一部に半側無視という症状が現れる。この症状の患者は眼で見る世界の右側か左側かを認識できない。一般に右目で見たものは左脳に、左目でみたものは右脳に感覚信号が入力され処理される。彼らの眼には異常はないので、患者たちは視野が欠けているわけではない。脳に入ってからの認識ができないだけである。

この半側無視の患者に、二種類の家の絵を見せる。家の左半分は火事で燃え煙が出ている。右側は何も起きていない。すると、左半分を無視する患者たちは、二つの絵は同じで異常なことは何もない(火事など起きていない)と答える。

だが、二つの家を見比べてどちらに住みたいと思いますか?と質問したところ、17回中、14回は火事が起きていない平穏な家を選んだという。二つの家を同じだと答えたにも関わらず、片方を選んだのには理由があった。同じ家に思えるのに、こちらの方がゆったりしているからだ、とか、屋根裏が広そうだから、というこじつけの理由がでてきた。

これは「解釈装置仮説」で説明できるという。右脳と左脳を結ぶ脳梁を手術切断した患者は、もう一方の脳と連絡が取れない分離脳になる。別の実験では、患者に片目ずつ異なる絵を見せた。

左脳(右目):ニワトリの脚
右脳(左目):雪景色

そして、次に右脳(左脳)、左脳(右脳)順に「今見たものに合った絵を選んでください」と音声で片耳ずつ、指示すると、右脳は雪景色との関連でスコップを、左脳はニワトリを選んだ(左手、右手で絵を指指した)。

左脳(右目):ニワトリの脚 → 左脳(右耳) ニワトリ
右脳(左目):雪景色    → 右脳(左耳) スコップ

ここで患者が選択したふたつの絵を見せる。すると、右脳は事前に雪景色を見ていないので、なぜ左耳(右脳)で指示を聞いたときにスコップを選んだかの理由が理解できないはずである。右脳が見たのはニワトリの脚とニワトリだけだ。だが、患者は確固とした選択理由を答えるケースが多いという。例えば、「ニワトリの脚はニワトリと関係があって、ニワトリ小屋を掃除するのにスコップが必要だと思ったから」という具合に。

この説明は完全に事後のでっちあげである。脳には情報が錯綜して世界の理解が混乱しそうになると、無理にでも解釈をでっちあげる作話機能があるのではないかという仮説が取り上げられている。脳卒中の患者には自分の腕を「これは私の腕ではないのよ、誰か他人のもの」と主張するケースがあるという。これは動かせなくなった腕の説明を解釈装置が辻褄を合わせるために作り出した幻想で、病気の治癒にしたがって自分の腕だと認めるようになっていく。だが、なぜそう思ったのかは治癒後も説明できない。

著者曰く「われわれには解釈装置による作り話は認識できても、そのきっかけを与えた事象のほうは認識できない。」。私たちは「なんとなく」選ぶときにはこの解釈装置が働いている可能性があるという。

勘だとか第六感の解明ヒントはここらへんにあるのかもしれない。健常者にも同様に、感覚しているが認識していない外界情報があって思考を左右する可能性がありそうに思った。

この本には他にも、脳の特異な事例が満載である。世界で数例、数十例しかない症例をどこまで一般化して良いのか、という問題はあるのだが、これらの貴重な症例研究から学べることは多そうだ。普通は私たちは一生こうした体験をすることができないからだ。

軽いレベルなら、眠気や酔いはときどき意識のはたらきをおかしくする。

私は毎日のように通勤電車で座って本を読んでいる。うとうとしながら本をめくっていると、眠りに落ちる寸前に、自分の手が自分のものではないかのような錯覚にとらわれることがある。この本に出てくる事例とはちょっと違うのかもしれないが、自分の身体を自分だと認識する機能が眠気で妨害されているということなのだろうか。

この本に出てくる特異な事例を読むと、正常な知覚と錯覚の間に違いがないのではないかと思えてくる。健常と呼ばれる人の脳も、現実の一部を何十ものフィルターと、脳の無数の情報処理モジュールの入出力を経て、意識へのぼらせている。世の中を生きていくうえで面倒がない程度に他者と一致する錯覚が正常な知覚なのだと言えるに過ぎないだろう。
脳の特異な障害はその複雑な機構を解明するデータになりえるのかもしれない。障害によって機能を失うだけでなく、特異な能力を手にした人もいる。もっと機構を解明していけば、後天的に脳の性能を飛躍的に向上させる天才化技術が誕生してもおかしくなさそうだ。

この本は他の脳科学の本に部分的に引用されるユニークな症例がかなり網羅されるので、飽きずに読み進めることができる。

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2004年12月23日

今年のベストバイはiPod、そしてPodCastingの魅力

今年の買い物の中でベストバイを挙げよと言われたら、やはりiPodと答える。

他のプレイヤーも含めて数ヶ月間の念入りなどれにしようリサーチの結果、10月に20ギガタイプを購入して2ヶ月ほど使っている。

・Apple iPod 20GB (Click Wheel) Mac&PC [M9282J/A]
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すべてにおいて大満足。実は私、アップル社の製品は初めて買ったのだが、熱狂的アップル信者がいる理由がなんとなく分かった気がする。この会社の製品デザイン力は素晴らしい。

機能の充実やインタフェースの使いやすさは周知の通りなので私が敢えて書かないが、何より気に入っている点が、手にしているときの質感。角のない形状、表面のなめらかな材質、掌にしっくりとくる重量感。1日中、触っていたいと思わせる。

機種選択に迷っている際、「iPod以外の選択肢なんて考えられないよ」と、ある集まりで私にアドバイスしてくれた方(Macの世界では有名な人だったらしい)に感謝。私も人に聴かれたらそう答えることにしている。

いろいろと使い方やハッキングについても研究中だが、凝っているのがPodCasting。音声ファイルをiPodに入れて聞く、一種のインターネットラジオだが、米国では多数の個人放送局が立ち上がっている。

・Podcast.net - The Podcast Directory
http://www.podcasting.net/
PodCastingのディレクトリ。

・Last 100 podcasts
http://audio.weblogs.com/
最新のPodCastの一覧。

放送の仕方は簡単で、ブログに音声ファイルをアップロードしRSSにダウンロード先のURLを記述しておく。リスナーはiPodderなどの同期ソフトを使って、このRSSを指定しておけば、更新が検出され、iTunesを通してiPodへ音声ファイルが送り込まれる。毎日、充電のためにiPodをPCにUSB接続しているならば、自動的に最新の放送がiPodに入っていることになる。

・iPodder.org : iPodder Software
http://www.ipodder.org/directory/4/ipodderSoftware
ipodder01.JPG

PodCastingの同期ソフトウェアはいくつか種類がある。上のキャプチャはiPodderというソフトの画面。

現在のところPodCastingは英語放送ばかりだが、日本でも音声コンテンツは一部で盛り上がりがあるようだ。PodCastingは2005年の流行になるかもしれないとおもっている。

・カンタンデジオ
http://easy.dedio.jp/
簡単に音声ファイルアップロードによる放送が実現できるサービス。

・VOICE BLOG PORTAL - 声によるウェブログ -
http://voiceblog.jp/
Mp3をアップロードできるウェブログ。

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2004年12月22日

映像ファイルを携帯、PSPで再生する形式へ変換する

・携帯動画変換君
http://www.nurs.or.jp/~calcium/3gpp/

録画したテレビやDVD、ダウンロードした映像などを携帯及びPSPで見る形式に変換するフリーソフト。高度な編集機能はないが、非常によくできている。映像だけでなくMP3音楽にも対応していて、着モーションの形式にも出力可能。

まず設定で機種を選ぶ。

keitaidogakun02.JPG

そして映像ファイルをドラッグアンドドロップするだけの簡単操作。多くのビデオファイル形式に対応している(Real形式は不可)。

keitaidogakun01.JPG

3GP形式の変換ソフトはまだ数が少ないため貴重な存在。なお、動作にはQuickTime for Windows 6.5以上のインストールが必要。

一ヶ月前に商用製品「ケータイムービーメーカー」をこのブログで紹介したが、単純に変換したいだけであれば、携帯動画変換君の方が高速で安定しているようだ。

・Passion For The Future: 携帯電話のビデオ3GP編集 ケータイムービーメーカー
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002527.html

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2004年12月21日

論理サバイバル―議論力を鍛える108問

論理サバイバル―議論力を鍛える108問
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アキレスと亀、クレタ島の嘘つき、囚人のジレンマ、マーフィーの法則など、古今東西のややこしい論理ばかり集めては、根気よく説明していく本。この本を読んでも議論力につながるとはとても思えない。説得材料にしてはややこしすぎる。だが、ロジックのパターンをたくさん知っておくということは物事を考える上でとても役立ちそうである。頭の体操をしたいときには楽しく読める。

「韓非子の矛と盾」。これは矛盾という言葉の由来になった問題のようだ。

ある武器商人が賞品の矛と盾を売っている。矛を売るときには「この矛はどんな強力な盾でも突き通すことができるのだ」。「この盾はどんな矛でも破ることはできないのだ」。」。それを見ていた客が商人に「その矛でその盾を突いたら、どうなるんだ?」。商人はつじつまがあわず答えることができなかった。

という比較的よく知られた話。

以後、辻褄があわないことを矛盾というようになりました、嘘つくのはやめましょう、マル、で普通の本は終わってしまうのだが、この本では先へすすむ。商人が嘘を言っていない可能性があり、その場合、

ずばり盾の勝ち。

になる確率が高いのではないか、というのだ。

矛が最強の最強を証明するには盾を貫かなければならない

だが、

盾が最強を証明するには貫かれなければ良い

という違いがあり、どちらにせよ、実際に突いてみないといけない。

どのくらいの強さで突けば良いのか。弱く突くこともできるし強くも突ける。仮にどちらも無敵の矛と盾であったならば、人間の有限の力では盾は破られない可能性が高い。すると、盾が最強だということになってしまうのである。あるいは矛が実は無敵であったとしても、強さが足りなくて無敵ではない盾を貫くに至らない可能性がある。確率としては盾は破られない可能性の方が高くなる。

矛と盾を対等の関係と思ってしまっていると、この「矛盾」は解けない問題だったが、前提条件を疑うと違う答えが見えてくる。

こうしたロジックはへ理屈扱いされる可能性が高いので、実際の議論に使うのはどうかと思うのだが、議論で劣勢を泥沼ドローやエンドレス議論で粘り勝ちへ持ち込みたい場合、この手のパターンは知っておくと得なのかもしれない。

・Miura TOSHIHIKO's World (三浦俊彦の世界), designed by Akiyoshi MATSUSHITA.
http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/index.html
著者のサイト。関連情報多い。

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2004年12月20日

ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法

・ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法
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妻が読んでいたので、私も読んでみた。著者はイーウーマン社長の佐々木かおり氏。

小型ノートタイプのスケジュール帳の活用を推奨しているが、フランクリンプランナー、熊谷式夢手帳、超整理手帳などと違って、特定の手帳を推奨しているわけではない。むしろ、普通の手帳をどう使うか、のノウハウが中心である。

・□を書いてチェックボックスにする
・仮の予定をどんどん書いてしまう
・やりたいこと「友人と月1回食事」などは未定でも日付を書いてしまう
・「いつでもできること」も手帳に日付入りで書いてしまう
・1時間を6分で10分割して1日の予定の進行管理をする

など。

まず手帳に詳細が未定だろうと書いておけ、できる時間をみつけたら即チェックボックスを埋めよ、というノウハウ。

全体の構成としては、

・24時間を有効活用するスケジュール管理法
・簡単に「成功する人」「信頼できる人」になる方法
・スラスラ論理的思考の実践方法
・スケジュール帳にお任せ法
・ハッピー人生の作り方

という内容で、スケジュール法を中心にビジネスマネジメントのアイデアがちりばめられている。

そうそう、これはよくあると膝を打ったのが、


スケジュールの管理が上手かどうかは、相手の時間を確保するための会話でわかる。「今日のご予定はどうなっていますか?」とか「今週のご予定はどうですか?」という質問と、「今週のどこかで三〇分ほど時間をいただけませんか?」という質問の違いである。「今日のご予定は?」という質問を文字どおりに解釈すると、聞かれた側は、朝から夜までの予定を開示することを求められていることになる。そんな漠然とした会話は成果をつくり出さない

という考察。

私も週に一回は前者のような言い方をしてしまうし、されているような気がする。確かにこの言い方まずいのである。今週のどこかで30分ならば簡単にスケジュールが決められる。

これに次いで私周辺でありがちなのが「○月○日の○時から会議」という終了時刻のないアポイントメント。これは2時間+移動と準備時間を割り当てないといけない暗黙の了解(誰と?)があるのだが、これだと午前と午後レベルで時間をおさえられてしまう。改善の余地がありそう。

この本には女性を感じる。他の男性的なスケジュール管理と比べて柔軟性がある。「与えられた時間」をどう楽しく管理するかがテーマとなっている。男性原理で管理職のオレの時間はすべてオレが管理するのだ方式と違うのが現実的な気がする。予定の聞き方の考察も女性らしい気配り視点だと思う。実際、余程の大企業のお偉いさんでもない限り、すべての時間を自分の思うままに管理などできないはずだ。こちらの方がほとんどの人にとって役立ちそうな気がする。

育児や家事との両立にも触れられていて、子供相手に30分刻みの行動計画など成立しないことも書かれている。そうした中でうまくスケジュールを作るには、やりたいこと、いつでもできること、も、どんどん予定に書いてチェックボックス化しておいて、柔軟にこなしていくのが大切だというのがこの本の要旨だろうと思った。

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2004年12月19日

量子コンピュータとは何か

・量子コンピュータとは何か
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量子コンピュータという言葉は一般的に「次世代超高速コンピュータ」という意味で、ブラックボックスとして使われている。この本は一般読者向けに量子コンピュータとは何か?、動作の仕組みや既存技術との違い、今後の展望を教えてくれる本。

この本を読んで、私はどの程度、量子コンピュータを説明できるようになっただろうか。
まずちょっと説明してみる。

■私の説明:量子コンピュータとは

数学には、天才数学者がどんなに頑張っても、実際に計算して見ないと原理的に解くことができない問題が多数存在する。中学で習う因数分解もそのタイプの問題のひとつで、数百万桁のような大きな数字の因数分解は、現在のコンピュータでは何億年もかかってしまう。半導体業界の神話であるムーアの法則が今後も維持できて、毎年CPUの性能が倍になるとしても、私たちが見通せる近未来で、せいぜい数千年に短縮できましたというレベルで終わってしまう。

これは現代のコンピュータが計算を直列の回路で順番に解いているからだ。1秒間に何億回もの計算ができるといっても、私たちの日常的時間の中では計算量に限界がある。量子コンピュータの世界では、原子を使って計算を解くための超並列回路を一度確立してしまえば、一回動作させるだけで計算が完了する。回路を構成するスイッチの仕組みが違うからである。

現代のコンピュータはオンとオフのスイッチの集まりだ。電気が流れているかどうかでオンなら1、オフなら0という状態を表現する。量子コンピュータは原子レベルでスイッチを作る。原子は時計回りか、反時計回りで自転しているので、回る方向で1と0を表現できる。最近のナノ技術では、原子に高周波の電磁波をぶつけると回転方向を変更できる。これで極小のスイッチとして使えるようになった。

だが、原子レベルの超ミクロの世界では、私たちが目にする日常のマクロ世界とは異なる物理法則が働いている。普通のスイッチであれば状態は0か1しかない。だが、原子レベルでは粒子は0であると同時に1の状態であることができる。決定論的に0か1ではなく、確率論的に状態が決まる。限りなく小さな粒子レベルで働く量子力学の世界では、φ(ファイ)と呼ばれる”重ね合わせ”状態が起きるからだ。

重ね合わせの状態は単純なスイッチよりも表現できる情報量が多い。同時に複数の状態を表現できるからだ。粒子同士は絡み合っていて、ひとつが反転すると他の粒子も状態が変化する。こうした構造を使うことで、一度の計算で並列的に多数の粒子を動かし、高速計算を可能にする。

■量子コンピューティングの現在と未来

いつ量子コンピュータは私たちが使えるようになるのか?。まだ当面は使えそうにない。原子を10個程度組み合わせて単純な計算を実行させる段階までは成功しているが、これも実験室内での特殊な環境下での話。小さな原子の構造を安定させるのが難しい。今のパソコンのように一般利用が始まるのは、数十年後というのが妥当な未来予測になりそうだ。
一向にモノはできてこない一方で、理論は先行している。仮にそのようなコンピュータが製造できたら、どのようなことが実現できるか、が分かってきている。計算量の限界で不可能とされている問題、例えば大きな素数の発見や因数分解、将棋やチェスのような複雑なゲームの予測が、短時間で可能になる。計算してみたことがなかったから、分からなかった未知の基本法則の発見につながり、科学が飛躍的に進歩する可能性もある。

量子コンピュータの理論研究の先端では哲学的問題とも対決することになる。たった1000個の原子を組み合わせて表現できる数は10の301乗。この数は0が何百も続くのだが、宇宙の素粒子の数より大きい。すると、この計算はいったいどこで行われていることになるのか?という問題だ。そして、それを解釈するとはどういうことなのか。

SFのように、計算は平行宇宙で同時に行われている、とする「多世界解釈」を唱える学者もいる。脳の情報処理事態が量子コンピュータなのではないかとする学者もいる。この著者も「もしかすると宇宙自体が量子コンピュータなのかもしれない」と述べている。

■技術の説明の技術

著者はサイエンスライターで、複雑で難しく感じられる事柄を、簡単な部品とその組み合わせに還元することで理解可能にすることに情熱を燃やしている。分かりやすい比喩を用いて一般読者が理解可能な内容にかみくだこうとしている。その試みは7割くらい成功しているように思えた。少なくとも私は上記の説明を書き起こせる程度には分かった気がした。でも、やはり難しい。

数々の難しいものの説明に挑戦してきた著者であるが、量子力学の世界は根本に一般世界にはない法則がはたらいている。一般の世界に対応する適切な比喩をみつけることが難しい。そもそも複雑を単純に還元することができない部分があるようだ。特に難しいのは重ね合わせ状態φの概念で、このような状態は日常世界には存在しない。私たちは公理の組み合わせで定理を理解することには慣れているが、いきなり公理が増えましたと言われると理解が格段に難しくなる気がする。

特に量子論と複雑系は最近、読者ニーズが高まっているが、書き手にとって、理解と説明には困難が伴う。うまい比喩をおもいついたと思っても、それを応用しようとした段階で、比喩の対応関係が破綻してしまうことが多い。無理に進めれば読者をミスリードしてしまう。

専門の学者は何年、何十年の研究生活の中で直感的に理解しているのだろう。学会の権威だからといって一般向けの良書を書くことができるわけではないようだ。知っていることと説明できることは違う。科学離れを防ぐためにも、技術の説明の技術が要請されているような気がした。

この本は量子論そのものについては説明が不十分だが、量子コンピューティングについてはうまく書いていると感じた。既に量子力学の概念を把握している人に強くおすすめ。

【レポート】量子コンピュータとは(1) - 暗号を短時間で破る超高速性能の秘密 (MYCOM PC WEB)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/01/05.html

Posted by daiya at 23:59 | Comments (0) | TrackBack

2004年12月18日

新しい音楽視聴スタイル Friejyu

Friejyu
http://www.frieve.com/friejyu/index.html
friejyu100.jpg

ちょっと感動。まったく新しい音楽視聴スタイルの提案。

Friejyuを起動すると、Web上に公開されたMP3ファイルがランダムに検索され、見つかった順にストリーム再生で演奏が始まる。ちょっと聴いて気に入らなければ次の曲へ飛ばす。気に入って全部聴いた曲は自動的に楽曲フォルダにダウンロードされる。

ユーザは次々に演奏される曲を、飛ばすか、聴くかを繰り返していれば、好みの楽曲MP3ファイルだけがフォルダに蓄積されていく仕組み。WAV、Mpeg、MIDI形式のファイルにも対応。

もはや聴きたい曲を探してクリックするとか、ダウンロードするという手間が一切不要になる。また楽曲再生中はそのファイルを公開しているWebページが表示される。大抵は作者のサイトなので、曲紹介を読んだり、掲示板に感想を書き込んだりすることができる。
またFiejyuユーザによる再生回数ランキングが公開されている。演奏中の曲の順位もアプリケーション内で確認できる。

・再生回数ランキング
http://www.frieve.com/friejyu/rank.fws?list&mp3

アーティストはFriejyu自体に自作の曲をアップロードし、検索対象に加えてもらうこともできる。

やってみるとこれが結構面白い。MP3ファイルが蓄積されていくフォルダはiPodなど携帯音楽プレイヤーへ同期させれば、外出中も楽しめる。

Posted by daiya at 23:59 | Comments (2) | TrackBack

2004年12月17日

ココログオフィシャルガイド〈2005〉

・ココログオフィシャルガイド〈2005〉
4901873334.09.MZZZZZZZ.jpg

会社のパートナーの個人サイトが掲載されたという理由で、オフィスに置かれていたこの本。パラパラ眺めてみた。ココログの使い方が書かれた入門書だと思っていたら、大違いで、思いのほか引き込まれ、持ち帰って読んでしまった。

この本は、

・ココログの有名人ブログの本人登場の紹介
・有名サイト、名物サイトの紹介
・ユーザアンケートの結果公表
・ココログの使い方

などから構成される。ツールとしての使い方をメインにせず、それを使うユーザがいかにいきいきと情報発信をしているかを伝えようとしているようだ。ブログの楽しさ、特徴を人気ブロッガーに語らせる。

冒頭の木村剛氏のインタビュー記事にあった言葉が印象的。


ある日、トラックバックの魅力にきがつきました。匿発言をして去っていくのとは違って、自分のブログから意見を発するわけですから、その人の生の意見が伝わってきます。リアルワールドのコミュニケーションに近く、そこにはマナーもあるのです。

ブログはネット上の情報発信を「ネガティブバトルからコミュニケーションへ」と変えるツールなのではないかと木村氏は考えている。当初「連載がまたひとつ増えるのか」程度にしか考えていなかったというが、ITに詳しくなさそうなのに、本質を素早く見抜いたのはさすがだと思った。

■面白いブログを発見

ココログの名物サイトが100字前後で要約され、ベスト20サイトにはサンプル記事が転載されている。雑誌によくあるサイト紹介に近いのだが、選別や要約が丁寧で、各サイトをみてみようという気になる。

面白いサイトをいくつか発見。ブックマークに登録。

・Tokyo Fuku-blog
http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/
世界各地のびっくり事件や意外な事実

・*astroblog
http://astro.air-nifty.com/blog/ニュースで楽しむ宇宙、生命の不思議

・フクダカヨ絵日記
http://enikki.cocolog-nifty.com/enikki/
味のあるイラストでブログ

・早稲田受験BLOG
http://juken.moe-nifty.com/
偏差値30からの早大受験、最初で最後の四浪受験。今、進行中、がんばれ、あと2ヶ月。

・携帯アプリまわり
http://boodfd.txt-nifty.com/bootfd/
携帯iアプリの使用レポートなど。この話題は確かに少ないので貴重。

・横浜BaySide通信
http://baytime.cocolog-nifty.com/bayside/
この横浜情報は