Books-Philosophy: 2012年11月アーカイブ

・よいこと わるいこと (はじめての哲学)
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大人も楽しめるというか親子揃って考えさせられる深い絵本のシリーズ。

フランスで数々の賞をとり世界19か国に翻訳されて話題になっている。

大人と子供向けの哲学教室を開く哲学博士の先生オスカー・ブルニフィエが文章を書き、ビデオゲームや舞台芸術も手掛けるイラストレーター ジャック・デプレが絵(写真)を担当した。

「結論が出ないことを尊重する」本である。

『よいこと わるいこと』は、善悪とは何かを教える内容だが、いきなり1ページ目が「よいこと わるいこと といっても ひとの考えはさまざまです ときには正反対のことだってあります」という始まり方をする。そして善悪に対しては、世の中にさまざまな考え方があることを示し最後に「あなたは?どう思いますか?」でしめくくる。何が善で、何が悪という結論は一切示しれくれないのだ。

・神さまのこと (はじめての哲学)
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『神さまのこと』では、神さまという概念に対してもまたさまざまな考え方があることを次々に示していく。神は実在すると考える人もいれば観念だと思っている人もいる。一神教と多神教の違いもあるし、そんなものは迷信だと退ける人もいることを示す。そしてやはり最後は「あなたは?どう思いますか?」だ。

哲学とは自ら考えることを学ぶ学問なのであって、よいこととわるいことのリストや神とは何かという定義を学ぶ学問ではない。当たり前のことだが、重要なことが、学校の教育では忘れられている気がする。子供に読ませたくなる本だ。