Books-Triviaの最近のブログ記事

・買ってはいけないお菓子 買ってもいいお菓子
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私はお菓子が大好きで毎日なにかしら食べている。好きなお菓子がやり玉に挙げられると、素直に「教えてもらってありがたい」とはならない。なんだか、すごくむかつく本だ(笑)。いらいらしながらもページをめくる手が止められないというジレンマに悩まされながらざっと読んでみた。

食品添加物の影響という観点から、世にある有名なお菓子(一部健康食品含む)を名指しで仕分けする。

買ってはいけないお菓子
買ってはいけないと買っていいものの中間
買っていいお菓子

の3つに110品目が分けられた。成分表となぜいけないかが詳しく書いてある。メーカー名やパッケージ写真も掲載されているのですぐに特定できる。

買ってはいけないお菓子として挙げられているのはたとえば「うまい棒」。まあ、これはわからないでもないのだが、スクラロースという好ましくない有機塩素化合物が使われているそうだ。よくみる「クリームパン」「脂肪ゼロヨーグルト」「こんぺいとう」「キシリトールガム」とか、私が愛用している「フリスク」「ブレスケア」「マルチミネラル」も入っている。著者いわくフリスクは「すべて添加物でできた商品」なのだそうだ。次々に有名なお菓子が糾弾されていくいくのでページをめくるのが恐ろしい。

危険な疑いがあり海外では禁止されているのに日本ではまだ使われている添加物だとか、、微量だからという理由で認められている添加物があるのだ。中には発がん性が疑われるものも入っている。

「買っていいお菓子」群は、直感イメージ的にも体によさそうなもの、伝統的なものが多い。「ミックスナッツ」「塩あめ」「きなこ玉」「八橋」「ブルガルアヨーグルト」などなど。

危険な添加物のリストと添加物表示の見方が巻末にあって参考になる。お菓子好きはイライラしながらも必読だ。

今月の雑誌CIRCUSがお菓子特集。これも買って読んだがおもしろかった。添加物の話でイライラしたお口直しに。

・CIRCUS (サーカス) 2012年 02月号
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・まだある。大百科 お菓子編―今でも買える昭和のロングセラー図鑑
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1033.html

・世界中のお菓子あります
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/06/post-408.html

箱根駅伝

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・箱根駅伝
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『駅伝がマラソンをダメにした』(2005)を書いたスポーツライターによる最新の箱根駅伝論。私は毎年往路も復路も沿道応援している。ファンは観戦前に読んでおくべき本。

箱根駅伝は10区もあるので何より区間配置が重要である。かつては花の二区が肝であったが、最近は距離が延びた山登りの五区の区間順位と往路の成績に強い関連性があるそうだ。これにより王道だった往路一区二区でリードする「先行投資型」以外の戦術をとるチームが増えてきているという。

監督たちは区間配置に戦術を練る。スピードがあって競り合いに強くて派手な「往路キャラ」、距離が延びてこそ味が出る地道で自分ペースの上級生「復路キャラ」なんていう考え方があるらしい。早稲田大学の渡辺監督、東洋大学の酒井監督、駒澤大学の大八木監督にロングインタヴューが収録されていて、今年の監督たちの思惑がわかって楽しい。渡辺監督ちょっと戦術を喋りすぎじゃないかと思うが、実はブラフかな...。

箱根駅伝は大学受験の出願期間に近く、新興校にとって大学としての宣伝効果が抜群なため、監督のプレッシャーは重いそうだ。勝ち始めると高校から優秀な選手が来なくなる、とか、日本人が強くなり留学生の存在感が薄れてきた、エースは養成できるものではない、なんていう現場の事情や本音も聞ける。駅伝はかなり長丁場なので、こういう蘊蓄を知っていると、沿道やテレビ観戦が一層楽しくなる。

なんといっても2012年は東洋大学の「山の神」柏原竜二が最終学年でラストランの年。著者も駅伝史上最強の選手として高く評価している。しかも柏原は福島県出身であるそうだから、来年の走りは気迫のこもったものになるのが間違いない。

・駅伝がマラソンをダメにした
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/12/post-327.html

・ファイナルファンタジーXIII-2 ワールドプレビュー
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12月15日発売のファイナルファンタジーXIII-2のプレビュームック。

『XIII(前作)』完全リプレイで、記憶を巻き戻してから、次回作の予習ができる。飽くまで熱心なファン向けの特集本。

XIII-2では前作では序盤でクリスタル化してあまり出番がなかったセラが主人公。あれから3年。ライトニングはセラの記憶の中にだけ生きていて、他の登場人物にとってはなぜか死んだことになっている。時空の歪みを旅して、姉を探すのが今回のゲームの目的。
XIIIとのゲーム上の主な違いは、

1 モンスターを仲間にできる

150種類以上のモンスターを仲間にできる。どうやら従来の攻撃補助の召喚獣にあたる存在はいなくて、ともに戦う味方として、常にごろごろいるということらしい。

2 イベントシーンがすべてリアルタイムレンダリング

新要素としてダウンロード・コンテンツが用意されるが、その衣装やアイテムがイベントシーンにも反映されるとのこと。ダウンロードサービスに有料課金するかどうかは不明だが、リアルタイムレンダリングはビジネスモデルになりうるのだなと、へんな気づきがあった。

3 進行の自由度が高い

前作は一本道であることへの批判が多かったらしく、今回は物語の進む段階ごとに設定されていたプレイヤー能力成長の限界値を撤廃して、好きなように育成できる。物語もタイムトラベルの仕組みによって、選ぶ選択肢で多様なストーリーを体験させるとのこと。

前作同様に小説も出版される。第2話がこのムックに収録されていた。

・小説 ファイナルファンタジーXIII エピソード0 -約束-
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/-xiii-0.html
・ファイナルファンタジーXIII オリジナル・サウンドトラック(初回生産限定盤) [Limited Edition]
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/05/xiii-limited-edition.html
・ファイナルファンタジーXIII
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/2010xiii.html

演技と演出

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・演技と演出
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内閣官房参与にもなった劇作家で演出家の平田オリザ氏の本。

コミュニケーションと身体表現のノウハウが詰まっている。

ワークショップで演技者に架空のキャッチボールをさせると、最初は標準的なキャッチボールを演じようとする。ボールや動作のイメージの標準が人によって違うので、なかなかうまくいかない。しかし、"バウンドさせる"、"転がす"、"高く投げ上げる"という非標準的な動作が入ってくると、イメージがいっきに共有されていく。

「標準的な(と本人が思っている)動作を繰り返しても、相手とのイメージの共有ができるとは限らない。実は特殊に見える動作を行った方が、逆にイメージの共有がしやすくなることが多くある」

特殊で特徴的な動きか。オヤジジェスチャーなんてそういう動きかもしれない。

オヤジ★ジェスチャー
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/01/post-914.html

そういえばモノマネの名人がするのもそんな特殊動作だと思う。こういう動作を身につけるにはまず日常の観察力も重要だ。

そして著者の表現教育の重要キーワードの一つが「意識の分散」。

「例えば、長い台詞を言うと、どうも力が入ってしまう、他人から「力みすぎ」「芝居がかっている」と言われがちな人は、長い台詞のどこかに、ちょっと他の動作を入れてみる。それだけでもずいぶんと肩の力が抜けるものです。」

ある単一の行動を繰り返し訓練するより、負荷をかけつつ複雑な動きを複雑なまま習得した方が、より大きな成果が得られるという理論。台詞をいうのも動作のひとつに過ぎず、すべての台詞を他者や環境との関係でとらえていくのが平田オリザ流。

まず動きだけ練習で完璧にして、次に台詞を完璧にして、そして表情を完璧にして、という風に別々に練習するのではなく、いっぺんに全部を完璧に演じる練習をする。これって実はある程度の複雑な行動を習得する上で、普遍的なノウハウかもしれませんね。

なるほどねえということ続出。演技、演出に関心のある人は必読。

集落の教え100

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・集落の教え100
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建築家 原広司氏が世界の集落調査を通して空間デザインに関する教えを100のフレーズと写真でまとめた建築系学生の間では定番の書。

フィールド観察からデザインパターンとでもいえそうな知を抽出している。

たとえば世界の多様な集落があるが、それらには自然発生的につくられているようでありながら、設計図や設計意図が感じられる部分がある。ヨーロッパでもアジアでもアフリカでも多くの集落では、何十、何百の住居が密集していて、どれも同じようなつくりであるが、よくみると少しずつ違うのだ。基本となる形式はあっても、現代都市の建売住宅みたいにまったく同じではない。

著者はこうした特徴に[2] 「同じもの 同じものはつくるな 同じものになろうとするものは、すべて変形せよ」というフレーズにまとめた。そして実例を示す集落の写真と1ページ分の詳しい解説をつけた。「(多くの場合、基本形は概念的にしか指し示すことはできない。)、集落に現象している諸要素は、すべて基本形の<変形>であって、それぞれは類似していると同時に差異をも指摘できるという性質を持っている。」。印象的なフレーズだけでなく、その中身をちゃんと言語化、精緻化しているのがすばらしい。

87年の発表当時 大江健三郎はこの教えに啓発されて『新しい小説家のために』という作品を執筆したそうだが、読んだら何か言いたくなる啓発的な教えばかりだ。建築以外の分野でもきっと応用が効きそうな知恵ばかりなのだ。

たとえば私が気になった教えをフレーズ部分だけ5つピックアップしてみる。

[11] 大きな構想
大きな仕掛けは、大きな構想を支える。
大きな仕掛けは、小さな部分によって支えられる。
大きな構想が、そのまま現実されれば、退屈な集落になる。

[23] 逃亡者
逃亡者たちは、楽園をつくる。撤退せよ。

[34] 乾燥
乾燥している状態は、知恵をいきいきとさせる。

[71] 遠くから、近くから
遠くからは、辺りに溶けこむ姿をもて。
近くからは、辺りから際立つ姿をもて。

[76] 縮小
すべてのものは、拡大するより、縮小するほうが好ましい。
すべてのものを、やや小さめにつくれ。

集落の教えは人間が織りなす文化全般についての教えのような気がしてくる。そしてそれは合理的で均質的な現代の都市計画の教えとは対極をなすものだ。人間的社会の再構築と復興にむけていま読みなおされても価値がある本だと思う。

・るるぶ大阪ベストセレクト'11~'12
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9月下旬にるるぶを買って妻の実家である大阪へ行ってきました。今回は普通に大阪観光をしてみようということで、いろいろみてきました。基本的に関東人の私からみて面白かった4か所のレポートです。

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■なんばグランド花月
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お笑いの聖地であるなんばグランド花月へ遂に入りました。吉本ワンダーキャンプという出し物をやっていて、漫才、寄席、新喜劇を全部観ることができました。

・ウルトラ怪獣DVDコレクション(1)
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もうすぐウルトラQが総天然色で復刻ということでウルトラマン再フィーバーするかもという時期ですが、本屋で思わず表紙買い。

初代ウルトラマンでバルタン星人が登場する
・ウルトラマン2話(侵略者を撃て)
・ウルトラマン16話(科特隊宇宙へ)
DVD約60分(30分番組2話収録+特典映像付)が付録のシリーズ・ムック本第1巻。
関係者へのインタビューや蘊蓄記事が面白い。たとえばバルタン星人といったらセミでしょ?という私の先入観にはやや間違いがあったことがわかった。

『ウルトラマン』の撮影に当たって前シリーズ『ウルトラQ』の反省から、コストダウンのために登場キャラクターの着ぐるみの再利用が図られた。『ウルトラQ』にでてきた遊星人Q(セミ人間)を改造して生まれたのがウルトラマン放送第2話のバルタン星人なのだそうである。フォッフォッフォッの声は東宝映画「マタンゴ」の声の流用でもある。

で、やっぱりベースはセミなのかとったら当時のプロデューサーが「当時、人類が滅びたあと生きのこるだろうといわれていたのが、ザリガニだったんです。その生命力を持っているということで、ザリガニのイメージをバルタン星人には投影させています。」と話している。セミをベースにザリガニ風にしたのが正解なのか。

バルタン星人はこうみえて科学技術に強い宇宙人で、核実験で故郷の星を汚染してしまい、宇宙船に乗って永住先を探している。母船には20億3000万人もいるのだが、大部分はバクテリアの大きさに縮小されていて、一体だけがノーマルサイズで船外活動をしているなんて事実もわかる。

このDVDを観てから先週土曜日に滋賀県長浜市の「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」に行ってきた。バルタン星人は撮り忘れたが、

・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁
http://www.ryuyukan.net/
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ウルトラマンシリーズの怪獣の造形もたくさん展示されていた。ウルトラマンの怪獣は表面(皮膚?)の質感が独特であると思う。当時の特撮用の着ぐるみの素材の質感が、怪獣のイメージを決めている。意図的なデザインもあるが、まさに時代がつくりだしたキャラクターなんだなあと改めて思った。

・勝負歌 トップアスリート達に勇気と力を与えたパワーソング
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有名なアスリート達20名に試合前や練習中に聞いている"勝負歌"についてインタビューした本。

B'zの「ultra soul」、ハウンド・ドッグ「AMBITIOUS」、ヴァン・ヘイレンのベスト盤などノリノリのアップテンポな楽曲をあげる選手はもちろん多いが、森山直太郎 「生きてることが辛いなら」 竹内まりや 「元気を出して」 平井堅「瞳を閉じて」のようなメッセージの入ったスローテンポを挙げた選手もいた。

登場するアーティストはミスチル、湘南乃風、浜崎あゆみ、マライア・キャリー、レディー・ガガ、MCソラー、マリア・カラスなどJPOP、洋楽、ラップ、クラシックなどジャンルを超えて幅広い。

何を聴いているかだけでなく、どういう聴き方をしているか、がわかるのが面白い。元金メダリストの鈴木大地によれば、水泳選手の場合は、78%の選手が音楽を聴いている。泳ぐ30分前まで聴いて、それを頭の中に流して泳いでいる選手が多いそうだ。イヤホン派が多い。

個人的な思い出が絡んだ曲を選ぶ選手も少なくない。

「「タッチ」は、高校時代、自分がバッターボックスに立つときにブラスバンドに演奏してもらっていた曲なんです。だから、今もこの曲を聴くと初心にかえれるというか、高校時代を思い出して、熱い気持ちがわき起こります。」(プロ野球選手 唐川侑己)

元マラソン選手の千葉真子は走っているとき「ひょっこりひょうたん島」が流れるとノリノリになるとカミングアウトしていて笑えた。感性は人によって大きく違うから、それぞれの勝負歌があるわけだ。ここに登場する20人の中から、自分に近い感性を選ぶと、聴くべき曲も決まるだろう。

アスリートでなくても、大事なプレゼンの前など精神を集中するのに勝負歌はきっと役立つ。

このブログで紹介してきた音楽関連のオモシロ書籍は、一般の本屋ではなくて、楽器や楽譜を販売するヤマハのショップで発掘することが多いのだが、これもなかなかユニークな掘り出し物。

・かぜの科学―もっとも身近な病の生態
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これは素晴らしい。全人類に強くおすすめ。

統計によると私たちは一生に200回風邪をひくそうだ。成人は少なくとも年に2回、小児は10回以上かかる。

「もちろん、一回一回の罹患そのものは大したことではない。けれども、一人の人が平均寿命のうちにこの取り立てて悪性でもない病原体に苦しむ期間を合計すれば、およそ五年間にわたって鼻づまり、咳、頭痛、喉の痛みに襲われ、おおまかに言って一年間床につく計算になる。」

全人類が長い間悩まされてきた風邪には俗説の療法も多い。どうするとうつるのか、どうすると予防できるのか、どうすると治るのか。この本は科学的観点からいえることを整理してくれる。

一般常識を打ち破る事実も多く、目からうろこな本である。

たとえば、

・咳やくしゃみによって発生する飛沫が風邪を広めるという証拠はないに等しい
・鼻をかんでも鼻が詰まった感じはとれない(鼻水のせいではなく奥の炎症が原因だから)
・歳をとるとウィルス抗体を得て風邪を引きにくくなる。50歳以上は10代の半分。
・寒さと風邪のかかりやすさには何の関連もない。寒くしたのが風邪の理由ではない。
・睡眠7時間以下の人は8時間以上の人の3倍も風邪をひきやすい
・0から6歳の間にお金持ちの家に育った子供は一生風邪をひきにくい体質
・外向性の人は内向性の人より風邪をひかない
・マスクは感染予防の効果がほとんどない
・総合感冒薬は役に立たない(ウィルスはいっぱい種類がある)
・風邪は防衛反応であり、活発な免疫系を持つ人が弱い免疫系を持つ人よりも風邪の症状に苦しむ

ざっと結論だけ列挙してしまったがこれらの科学的説明が読み物として非常に面白い。

大半の風邪ウィルスは鼻と目が侵入口で、直接の接触で感染しているそうだ。だから、なによりも風邪を予防するには、手を洗って、顔を触らないこと。観察調査によると、私たちの大半が5分に1~3回顔を触っており、1日に換算すると200~600回にもなる。具体的には目をこすったり、鼻をほじったりする。指にウィルスが付着する。鼻でウィルスが増殖すると増殖して風邪を発症する。目と鼻はつながっているので、目をこするのもいけないのだ。

ウィルスは指から、ドアノブ、電気のスイッチ、エレベーターのボタン、紙幣、お菓子を食べる女性のオフィス机などを介して広がっていく。私たちが心配しがちな空気感染というのは、インフルエンザではない一般的な風邪ウィルスでは、あまり起きないものだというのは役立つ知識だ。一緒に暮らしたり熱烈なキスをしても8%くらいしかうつらないという実験結果がある。それから予防ではマスクはあまり効果がない(そもそも日本以外ではマスクが一般に普及していないという事実も)。

そして風邪をひいてしまったら?。喉の痛みにはティースプーン2分の1杯の塩水でのうがいが効く。総合感冒薬ではなく、症状に的を絞った単成分の薬で治す。そしてしっかり眠る。まあ当たり前のことではあるが。

風邪は数百種類のウィルスによるものであって、ピンポイントな特効薬が存在しない。この本によると、世にある多くの治療法は科学的には効かないのだが、効くと思えば効くというプラシーボ効果もある。読んでしまうと、これまで効いていたプラシーボ効果も消えてしまうかもしれないのだが、少なくとも予防部分は風邪の季節を安心して過ごすために必読だと思う。

・トゥーランドット 蝶々夫人 ラ・ボエーム
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里中満智子が名作オペラを漫画化するシリーズ。

ヤマハの楽器屋さんでみつけて、プッチーニの巻を手に取ったら意外にもはまった。

なかなか見に行く機会がない有名なオペラ作品を、漫画で、ああ、こういう話なのね、とあらすじを知ることができる。一流の漫画家の里中満智子なだけあって、あらすじがわかる以上に、鑑賞に値するレベルの作品に仕上げている。少女マンガとオペラはかなり相性がいい。

『トゥーランドット』の舞台は中国、『蝶々夫人』はの舞台日本。求婚者に謎かけをして答えられなければ殺す王女と、外国人の夫を従順に待ち続ける日本女性。どちらもかなり西欧人バイアスで誇張された創作世界なのだけれど、その分、実にドラマチック。

他にも名作オペラがいろいろある。

・椿姫―アイーダ/リゴレット/マクベス
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フィガロの結婚―魔笛/ドン・ジョバンニ/セビリアの理髪師
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カルメン/トリスタンとイゾルデ/サムソンとデリラ
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・80年代こども大全集 (別冊宝島)
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「今思い起こしてみると、昭和最後の10年間、80年代ってのはすごくいい時代だった。そりゃ、子どもながらにたいへんなことはいろいろあったけど、なんだか世の中は明るくて、「未来」をけっこう明るく思い描きながら、僕らは毎日をエンジン全開で生きていたんだ。」

80年代のおもちゃ、ゲーム、テレビ、遊び、文房具などをカラー写真で紹介するムック。30代後半から40代前半の人は、ああ、コレあったあったと楽しめる。アオシマやコスモスというマイナーメーカーの蘊蓄も面白かった。

ゲーム&ウォッチ、ファミリーコンピュータ、LSIゲーム、ルービックキューブ、ポケットメイト、人生ゲーム、野球盤、スライム、ウォーターゲーム、なめ猫グッズ、ゲイラカイト、学習ノート、多機能筆箱、チョロQ、ミニ四駆、ガンプラ、ゾイド、ビックリマン、うまい棒、キン肉マン消しゴム、ゲームセンターあらし、ひょうきん族...。

オークションや復刻版で入手が可能なモノもある。読んでいて気がついたのが、80年代の子ども向けブームというのは圧倒的に男の子主導だったのだなあ、ということ。誌面には魔法少女クリーミーマミとかバービーとか女の子向けの商品は僅かしか紹介されていない。上のリストを見ても男の子系ばかりである。理由はメディアに仕掛けられたブームに踊らされるのが男の子ということなんではないかと考えられる。そして男は大人になっても、この本みたいな懐古メディアを買ってしまうのだ、きっと。

・スライム
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・スリンキー
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・ルービックキューブ
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・ゲーム&ウオッチ ボール 復刻版
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・ゲームロボット21
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/12/21.html
・ゲームロボット21
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・ザ☆歌謡ジェネレーション
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/06/post-1014.html

・『8bit年代記 』『ピコピコ少年』
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/02/8bit.html

・本当は怖いだけじゃない放射線の話
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「放射線を正しく怖がる」ためのガイドブック。

福島第一原発事故よりもだいぶ前に出版されている内容。テレビやネットの情報を読みこんでいる人には常識となってしまった知識もあるが、まとめとして意味あり。

著者は放射線を「塩」みたいなものだ、とたとえる。

「生命は海で生まれたから体内に海水と同じ濃度の塩分を持っている───という有名な話をご存じのはず。だから何を食べても塩分を摂取していることになるし、適度の塩分がないと生命を維持することもできない。 しかし、摂取量が多すぎると高血圧を引き起こしやすくなる。一日あたり十グラムを超えるあたりから、高血圧になる可能性が"確率的"に上がってくるとされる。 さらに摂取量がヒトケタ上がると、生命が危険にさらされる。一度に二百グラムを超えて摂るようなことがあると、ほぼ"確定的"に死に至るとされる。」

自然放射線は一年間に平均2.4ミリシーベルト、一週間に0.04~0.05ミリシーベルトあるが、1年間に20ミリシーベルト、つまり年間平均の10倍ほどならば、50年間にわたって浴び続けても、急性の影響はない。逆に微量の放射線が、がんや白血病を抑える可能性があるとする「ホルミシス効果」という説を紹介している。

ホルミスシス効果が本当だとすると首都圏の人間は今回の被曝の影響で健康になるかもしれず心配がなくなるが、低線量の長期被曝の人体への影響は研究者によって異なっている。微量でも十年後のがんの発病率を高めるという研究結果もあるので注意は必要である。この本は基本的に"本当は怖いだけじゃない"というスタンスで解説している。

最悪の事故として報道されるチェルノブイリについても、

「事故が発生した翌日に、チェルノブイリ周辺の空中では、一時間に平均して十ミリシーベルトの放射線量が測定されたことから、住民に避難命令が出されている。発電所を中心とした、三十キロ圏内から避難した住民が受けた放射線の量は、平均して三十三ミリシーベルトと評価されている。」

という実態とともに、事故から十四年後でも住民のガンは、事故時の小児ガン以外は増えなかったとし、遺伝的影響もなかったとする。

放射線は異常で怖いものではない
人間の身体は放射線を出している
自然放射線の強い地域ではガンの死亡率が低い
放射線で損傷した細胞は修復される

など、放射線についての過度の不安を解消してくれるガイドブック。

未解明の部分も多そうな低線量被曝は、注意するに越したことはないが、心配し過ぎるとストレスでガンになる可能性もある。

・三丁目の猟奇
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映画『三丁目の夕日』の舞台、昭和30年代の高度経済成長に入った日本。貧しいけれども希望に満ちた時代であったというイメージがあるが、実は経済成長の陰では、猟奇的な事件もいっぱいあったのだという事実を教えてくれる漫画。

銀座弁護士妻子殺人事件。硫酸溶解殺人事件。中一男子誘拐バラバラ・ホルマリン漬け殺人事件。天城山心中事件。饅頭屋夫婦殺人事件。スチュワーデス殺人事件。押しつけ嫁放火殺人事件。高島象山殺人事件。多情妻バラバラ殺人事件。不倫亭主自殺事件。『風流夢譚』嶋中事件。17歳少年切り裂きジャック事件。ロボトミー殺人事件...。15の事件が1話あたり十数ページの漫画で物語られる。

現代と比較すると、昭和の方が犯罪件数も凶悪事件も多かったわけで、猟奇犯罪も"充実"している。バラバラとか硫酸とか犯罪場面はショッキングだ。それから、高島易断の代表が殺されていたとか、『楢山節考』の著者 深沢七郎が右翼に狙われて筆を折ったなど、私の世代では、知られざる事実がいくつもあった。全体としては、絵に描きやすいからかもしれないが、痴情のもつれみたいな、男女関係に起因する殺人事件が多い。

昭和30年代は経済復興と共に科学技術や芸術文化において、あらゆるものが進化した時代であった。

「そして、犯罪もまた、例外ではない。それまでの金と女が大きな犯罪の要因であった時代の名残はまだ残っていたとはいえ、近代的な、理由なき殺人の萌芽があったのは、犯罪を犯す者の"心の進化"といえるだろう。」

猟奇犯罪への女性の進出が目立つ。そして動機が抽象的で複雑な猟奇犯罪の原型が登場したのもこの時期だった。現代に起きても不思議ではない事件も多い。

半世紀前にはなくて、現代にはあるものといえばネット犯罪だ。ネット犯罪は今が草創期で、確実にこれから増えて進化していくだろう。ネットで出会って殺人とか、練炭自殺とかいろいろネット猟奇も増えてきたが、2050年くらいのネット猟奇事件手のは果たして、どんな進化をみせてくれるのであろうか。漫画でしか見たくはないけど。

・愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 開戦編
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1年に1冊のペースで刊行される愛蔵版でゆっくり読み進めている機動戦士ガンダム THE ORIGINですが、1年戦争の開戦が描かれます。シャアの士官学校時代やララアとの出会いなど、特にシャアファンに読みどころ満載です。

"ミノフスキー粒子"でおなじみのミノフスキー博士が登場して、モビルスーツ開発の歴史が明かされます。ミノフスキー博士の弟子がアムロの父という関係だったのですか。

とても面白くて大満足ですが、前の巻に続いてこの巻でもオリジナル展開であり、メインストーリーがほとんど進みません。愛蔵版で最終回を読むのは何年後のことになるのでしょうか。10年くらい続けてもらってもいいのですが。

陸戦用のドムを宇宙戦試用に改造したのがリック・ドムなわけですが、スカート部分の形状が少し違う、足の裏のディティールが違う他は、ドムとほとんど変わりませんね。

さて、私は毎年、大晦日に紅白歌合戦を見ながらガンプラを作ってきました。

2006年の大晦日が アッガイ

2007年の大晦日が ゾック

2008年の大晦日が ズゴック
そして、

2009年の大晦日は ゴッグ

でした。水陸両用は作り終わったので、今年は路線を変更して、これにしました。

・MG 1/100 MS-09R リック・ドム
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5本指を可動で再現している手の部分が作りながら感動しました。ちなみにこれは宇宙戦用のリックドムで、陸戦用ドムとはスカートの形状などが微妙に違います。

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ドムの全長より長いビームバズーカと、おなじみのジャイアントバズーカが付属する。

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可動部が多くてポーズが多彩に取れます。若干上腕部が構造的にはずれやすいという欠点はあるのですが、全体的にはMGキットの中でもかなりよくできたモデルといえそうです。

リアル公務員

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・リアル公務員
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「多くの人に、わかりやすく伝える。 現実をデフォルメしたマンガが公務員を取り巻く世界の「おかしさ」「哀しさ」「ややこしさ」を伝えてくれればと願っています。」

面白い。

公務員歴10余年の著者が、エッセイと漫画(かたぎりもとこ 画)で職業としての「お役所仕事」のウラオモテを伝える。新卒1年目の純粋で熱意に燃える公務員の水野くんに、ベテラン職員の吉田係長が、公務員としての歩き方を教える。

真面目で9時~5時のツマラナイ仕事だが一生安泰で結婚相手に困らない。「一度決まったことだから」「法律に書いてありますから」「1のリスクに100の準備」で融通がきかない、というのが典型的な公務員のイメージ。確かにそういう面があるけれども、中の人も、実はいろいろと考えてやっているのだということが、しみじみと伝わってくる内容。

国、都道府県、市町村の職員の仕事内容の違い。厳然たる序列の階級社会のルール。なにかと玉虫色のアウトプットになる原因。わかりやすく整理されていて腑に落ちるページが多数。公務員の対極のようなベンチャービジネスの私にとっても、この本はお役所攻略に役立ちそうな情報もいっぱい見つかって役立つ本でもあった。

公務員の内側から見た公務員への改革提言もエッセイには書かれている。多くは民間企業では当たり前の考え方だが、「一度決まったことだから」なかなか難しいのだろうなあ。やっぱり。