Culture: 2010年4月アーカイブ

・キャッツ スペシャル・エディション 【-プレミアム・ベスト・コレクション-リミテッド・エディション】
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横浜にできた劇団四季キヤノン・キャッツ・シアターで、家族とCATSを観てきた。

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(階段には猫たちの名前が書かれている)。

ミュージカルの代名詞みたいな作品を、はじめてみたのですが素晴らしかった。

人間に飼いならされることを拒んで逆境に生きる猫たちが、年に1回、街のゴミ捨て場に集まって、天上にのぼって転生する一匹"ジェリクルキャッツ"を選ぶ夜。選ばれるために猫たちはそれぞれの生きざまを舞踏で披露する。約20匹の全員がかわるがわる主役になる。

「メモリー 仰ぎ見て月を 思い出をたどり 歩いていけば 出会えるわ 幸せの姿に 新しい命に」

名曲がいっぱい。孤独な老猫が歌う有名なバラード「メモリー」(私はCATSを今回初めて見たけれど、このテーマは知っていた)、そして「忘れてはいけない ネコはイヌにあらず」の大合唱になる「猫にごあいさつ」。

・劇団四季ミュージカル 「CATS」オリジナル・キャスト
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「ネコにはひとつのルールがある。こちらからは話しかけない」

キャッツは、プライドを持って自由に生きることの素晴らしさ、がメッセージなんですね。いろいろな生き方があるという物語に共感しました。

なお、円形劇場は通路側に座っていると猫と握手できてお得です。

・PIANO PITTORESQUE/LIVE
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ピアノの連弾がここまでエキサイティングなエンタテイメントになるなんて。

ピアニストの兄弟が1台のピアノを2人4本の手で弾く"キャトルマンスタイル"で聴衆を魅了するライブDVD。ピアノという楽器を見る目がちょっと変わった。

1台を2人で弾く?そんな窮屈なことをするより、2台のピアノを使えばいいじゃないか、と思ったら大間違い。これは1台のピアノを息のあった2人が極限まで鳴らしまくるパフォーマンスが凄いのだ。2人の手が交差するだけでなく、2人の身体の位置がめまぐるしく入れ替わる曲もある。でも流れている音楽の方はまったく途切れない。大道芸的なものではなくて、演奏能力も完璧なのだ。

ライブだから視覚的にも楽しませるショウを強く意識している。兄弟が仲がよさそうで、一緒に演奏することが本当に楽しそうに見えるのが何よりいい感じ。楽曲として得意とするのは、激しく鍵盤をたたきまくるブギーピアノ。こんなに勢いよく弾いたら、ピアノの調律狂っちゃうんじゃないのというくらい×2人なのだけれども、最後までご機嫌に続いていく。

ピアノ演奏オンリーなのだけれども、ノリノリのダンスミュージックとして成立している。ロマンチックなバラードやストーリー朗読付きの演奏など、観客を飽きさせない仕掛けが幾つも用意されていて、クラシックピアノは爆睡でダメなのという人も、きっと引き込まれて思わずエンドロールで画面に拍手してしまう、はず。一見の価値あり。

しかし、こういうピアノってどこで習えるんだろう?。私は過去に何度もピアノを挫折しているが、主因はクラシックの定番練習曲がでてきて辟易するからだ。叩きつけるように弾く、お行儀の悪そうな、こういう曲こそ、やりたいんだよなあ。いきなりじゃ無理なのか。


・レ・フレール公式サイト
http://lesfreres.jp/top.php

メル・プラッツ公開研究会「コミュニティをつなぐテクノロジー」 に出演します

ゴールデンウィーク中になりますが、下記イベントに出演することになりました。
コミュニティが情報社会の未来のキーワードだと思っている人、ぜひご参加ください。

http://mellplatz.net/info/study/000217.php

■テーマ :「コミュニティをつなぐテクノロジー」

■日 時 :2010年5月8日(土)14時~17時50分
■会 場 :東京大学本郷キャンパス工学部新二号館9階93b
      http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html
      地下鉄丸の内線・大江戸線[本郷三丁目駅]から徒歩8分
      地下鉄南北線[東大前駅]から徒歩8分

■登壇者 :「ネビュラ」エキスポバージョン・プロジェクトチーム
          水島久光(東海大学) 沼晃介(東京大学)
      田中克明(東京大学先端科学技術研究センター特任助教)
      橋本大也(データセクション株式会社/デジタルハリウッド大学)
      堤智久(ローカル・ビズカフェ幹事/「つたえびと2」編集長)
      [司会] 伊藤昌亮(愛知淑徳大学)
■参加費 :500円
■事前登録:不要
■共催  :メディア・エクスプリモ http://www.mediaexprimo.jp/
       (JST CREST研究
        「情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築」)

今年度メル・プラッツは、「コミュニティからメディアを問う」という年間テーマを設定し、公開研究会を企画していくことになりました。いよいよはっきりと目に見えるようになってきたマスメディアの危機、新たなメディアをとりまく混沌とした状況――、市民のメディア表現や実践活動の位置づけは、いままさに転換期を迎えているといえます。

「コミュニティ」は、こうした環境の中でメディアと私たちの関係の再構築という課題に向き合うとき、必ずといっていいほど耳にする言葉になりました。しかしこの言葉にどのようなイメージを抱くかは人それぞれです。マスメディアの対極にあるもの、地域社会やリアルな人々の集い、ネットが生み出したさまざまなサービス......。その本質は一体なんなのか、どのような意味でその可能性に期待すべきなのか――残念ながら、どちらかといえば「マジックワード」的に用いられているこの語の内実が、十分な論議にさらされてきたとはいえません。

そこで2010年度のメル・プラッツは、メディア社会の動向や、各地で行われているさまざまな分野の実践の意義を、この「コミュニティ」という視点から問い直していこうと思います。その第一弾が、5月8日(土)の第19回公開研究会です。

テーマは「コミュニティをつなぐテクノロジー」。

この3月5日~7日の三日間、東京大学福武ホールで開催されたメルエキスポ2010には、全国各地および中国で実践を行ってきた51の出展者が集いました。今回は特に、パネル展示やプレゼンテーションを行うだけでなく、出展者同士の出会い、交流を生み出す「祝祭的」な場づくりを目指しました。そこで出展者の「知(ナレッジ)」をアーカイブ化したうえでその位置どりや相互の関係性を可視化するシステム「ネビュラ」を導入。エキスポ向けにこのシステムをチューンし、交流の仲介役として活用する実験的なワークショップを行いました(※「ネビュラ」は「星雲」という意味)。

今回の公開研究会では、この「ネビュラ・エキスポバージョン」を、参加者の声をデータに加えてさらにバージョンアップ。システムの構想から活用、フィードバックまでの一連のプロセスをご紹介し、実践のフィールドとなる人間的な営み(文化システム)とデジタル・テクノロジーが相互に育っていく関係とは何かを考えていきます――特に後半のディスカッションでは、単に「ネビュラ」をどう評価するかにとどまらず、マスメディア・システムの崩壊や、ツイッターなどに代表される新しいウェブ・トレンドを、コミュニティの問題やそれを支えるコミュケーション・デザインの観点からどのように捉えていくべきか、話し合っていきたいと思います。

■プログラム
 14:00-14:15 「2010年度のメル・プラッツ」
   ・伊藤昌亮(愛知淑徳大学/メル・プラッツ2010オーガナイザー)
 14:15-15:30 「メルエキスポをつないだシステム:ネビュラ」
   「ネビュラ」エキスポバージョン・プロジェクトチーム
   ・水島久光(東海大学/メル・プラッツ運営メンバー)
   ・沼晃介(東京大学/メディア・エクスプリモ・メンバー)
 15:40-16:40 ディスカッション1「ネビュラに向けていくつかの視角から」
   ・田中克明(東京大学先端科学技術研究センター特任助教)
   ・橋本大也(データセクション株式会社/デジタルハリウッド大学)
   ・堤智久(ローカル・ビズカフェ幹事/「つたえびと2」編集長)
 16:50-17:50 ディスカッション2「コミュニティとテクノロジーの関係をめぐって」
   ・ 田中克明+橋本大也+堤智久+水島久光 司会:伊藤昌亮

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※事前に申し込みは必要ありません。
※お問い合わせ先
メル・プラッツ事務局<2010@mellplatz.net>
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下記のセミナーを企画しました。当日はナビゲーターをつとめます。 よろしくお願いします。

電子書籍セミナー
お申込みは下記URLからどうぞ
http://www.ovallink.jp/event/digital_publish.html

電子書籍元年ともいわれる2010年。iPhoneOS4.0、iPad、Kindle、Xperia...新しい情報端末が次々に発表されています。そしてネットからはBlog、Twitter、uStream、セカイカメラなど新しいメディアが勃興しています。

本セミナーは2010年代のメディアの進化を、多様な視点から眺め、議論する連続イベントです(4月~7月、全4回)。出版社、雑誌社、新聞社の経営者、営業マン、編集者。本の著者、読者、書店、取次。ソーシャルメディアの担い手としてのブロガー、ネット映像プロデューサー、そして電子書籍端末や携帯電話の開発者やコンテンツパブリッシャーなど、今、変化に関わる各界のオピニオンリーダーたちに、語っていただきます。

ナビゲーター:
KandaNewsNetwork 神田敏晶氏
OvalLink 代表 橋本大也氏

講演者:
柴田よしき氏(作家)
松浦 晋也氏(ジャーナリスト)
鈴木一人氏(編集者)

各自が20分ずつ講演者の自身のポジションから「次世代メディア」について注目や視点をご講演いただき、その後1時間程度の全員参加のパネルディスカッションを行う予定です。
■日時:2010年4月26日(月)、19:45開場(20:00開演)
■場所:デジタルハリウッド大学、メインキャンパス(秋葉原・ダイビル7F)
千代田区外神田1-18-13秋葉原ダイビル7階
http://www.dhw.ac.jp/access/
■定員:100名
■会費:3000円、デジハリの学生さんは無料
■参加方法:下記お申し込みフォームより登録してください。どなたでも参加できます。
■主催:先端研究集団オーバルリンク


【参加者のプロフィール】
柴田よしき氏
http://www.shibatay.com/
被服会社、病院、出版社等に勤務し、結婚、出産の後に退職、子育てのかたわら小説を書くようになる。1995年、『RIKO -女神(ヴィーナス)の永遠』で第15回横溝正史賞(現在の横溝正史ミステリ大賞)を受賞してデビュー。その作風は多彩で、前出の作品を初めとする警察小説シリーズ、『RIKO シリーズ』等、いわゆる女探偵ハードボイルド系統に近いものから、『猫探偵正太郎シリーズ』等、コージー・ミステリの枠に入るもの、SF、ホラーまで幅広い。

松浦 晋也氏
http://smatsu.air-nifty.com/
日本のノンフィクション作家、科学ジャーナリストである。東京都出身。宇宙作家クラブ会員。慶應義塾大学理工学部卒業、同大学院メディア・政策科学研究科修了。日経BP社にて、機械工学、宇宙開発、パソコン。通信・放送などの専門媒体で、取材と執筆を経験。2000年に独立し、主に航空宇宙分野での取材・執筆活動に入る。

鈴木一人氏
http://www.kobunsha.com/
http://twitter.com/dorobohitori
文芸編集者。光文社文芸図書編集部所属。静岡県出身。明治大学文学部卒。主に国内ミステリ作家を中心に担当。

神田敏晶氏
http://www.knn.com/
ジャーナリスト。Macintosh系フリーペーパーの編集長等を経て、1995年に世界で一番小さなデジタル放送局「KNN(KandaNewsNetwork)」 を起業。執筆、講演活動も精力的にこなす。関西大学講師、デジタルハリウッド講師、宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師としても活躍。著書に「Web2.0でビジネスが変わる」「You Tube革命」「ウェブ3.0型社会」「Twitter革命」等。

橋本大也氏
http://www.ringolab.com/note/daiya/
オーバルリンク代表。データセクション株式会社取締役会長。起業家、ブロガー。デジタルハリウッド大学教授。多摩大学大学院客員教授、早稲田情報技術研究所取締役などをつとめる。著書に「情報力」(翔泳社)「Web時代の羅針盤213冊」(主婦と生活社)「アクセスを増やすホームページ革命術」(毎日コミュニケーションズ)などがある。

電子書籍セミナー お申込みは下記URLからどうぞ http://www.ovallink.jp/event/digital_publish.html

・スティッキー&スウィート・ツアーCD+DVD
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日本にはこなかった2008年のマドンナの「スティッキー&スウィート・ツアー」のDVDとCDセット。DVDにはワールドツアー中で最も盛り上がったとされるブエノスアイレス公演を収録。マドンナは13年前にアルゼンチンを訪れて、国民的なヒロインの元大統領夫人エバ・ペロンの生涯を描いた映画『エビータ』を主演し、アカデミー賞を受賞している。

映画のクライマックスで使われた「Don't Cry For Me Argentina」をタメもたっぷりに歌い上げるマドンナの姿に6万人のアルゼンチン人が涙を流して喜んでいる。私もこの映画が大好きだったので、アルゼンチン人じゃないけれども、その気分になってえらく感動。劇団四季の『エビータ』も見に行こうかな...。

マドンナ(51)の鍛え上げられた肉体と、妥協のない圧倒的なパフォーマンス。

ヴォーグ 2008 、ダイ・アナザー・デイ 2008 、MUSIC 2008、イントゥ・ザ・グルーヴ 2008、ライク・ア・プレイヤー 2008 のように、大ヒット定番曲もそのままではやらない。換骨奪胎して現代風のアレンジを仕掛けている。こういうのって他のアーティストでは「原曲のほうがよかった」なんてことが多いが、マドンナの場合、どれも原曲を超える凄みや新たなグルーブ感が加わっていて、CDでも聴きこめるものになっている(CDは一部の楽曲のみだが)。ロックになった「ボーダーライン」いいなあ。マドンナの進化は止まらないことが実感できる。

DVDは2時間半の素晴らしい映像と録音。音楽と完璧にシンクロした映像編集があって、テレビの前で踊りたくなってしまう。マドンナは「ラ・イスラ・ボニータ 」などもともとラテン系のノリが得意に思えるが、14曲目「スパニッシュ・レッスン 」から20曲目「ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ 」までの客席を巻き込んだ流れは、アルゼンチン公演ならではの素晴らしさ。

アンコール1曲目、アカペラの『ライク・ア・ヴァージン』はファンは泣いちゃうかもしれない。そして公演終盤になると声が枯れちゃう日本人アーティストと違って、余裕の最高潮でコンサートを終えるマドンナのプロ魂にしびれてエンディングロールを迎える。

アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/09/post-453.html

コンサートDVDの曲目は以下の通り。