Culture: 2012年9月アーカイブ

・フレンズ もののけ島のナキ 豪華版
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子供と見るフルCGアニメとして傑作だと思う。トイストーリー3くらいよい。

見終わって「いやあ、これは本当にいい話だねえ」といったら一緒に見ていた妻から「要するに泣いた赤鬼だけどね」と言われる。そうだったか。泣いた赤鬼だったか。

200年前もののけたちを遠い島に追いやった人間たちは、その復讐におびえて暮らしていた。ある日、幼い兄妹が好奇心から島へ渡り、そこに住むもののけの赤鬼ナキ、青鬼グンジョーたちと出会ってしまう。兄は命からがら逃げ帰ったが、もののけ島に取り残された幼いコタケは"人質"にされてしまう。最初は人間など嫌っていたナキ、グンジョーだったが無垢なコタケと心が通じ合う。そしてコタケを親もとへ返してやろうと鬼たちは人間の住む村へ向かうが、その異形をみた人間たちは恐れおののき、侍たちにもののけ退治を依頼する。

人間ともののけの異文化コミュニケーションと赤鬼青鬼の友情。シンプルなテーマを普通に語ると説教臭くなってしまいがちだが、ファンタジー世界で、高精細のフルCGアニメでやったことで、自然と目頭熱くなる物語になっていた。私はすっかり原作が泣いた赤鬼だって忘れていたくらい。

ジブリではなくロボット製作。日本のアニメでジブリ以外でもこういう上質のファンタジー作品が増えてきたのは素晴らしい。