メール道

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会員組織(どうやって入ったのか忘れた)デジコンサロンの定例会に久々に出席。久米繊維工業の久米社長の「メール道」講演を聴いた。尊敬する久米さんには、会社設立時に相談に行って以来の4年ぶりの再会。

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ネット上でいろいろな顔を持つ有名人の久米社長、本業は120人の社員を抱える大手Tシャツプロダクションの経営者で、業界では神様的存在。国内のTシャツの大きなキャンペーンを中心に、Tシャツトレンドを、この会社が発信している。分かりやすいところでは日本テレビの24時間テレビの黄色いTシャツなどを作っている。

・Tシャツであそぶたのしむメーカー直営店 T-GALAXY.com
http://www.t-galaxy.com/

8年間毎日、縁のある人に同報メールマガジンを発行してきた久米さんはメールのプロである。私も読者だった。

サポートのメールが企業の印象を決めてしまうことに危機感を感じた久米さんは、当初社員教育として、メールの使い方を毎日メールマガジンで社内に発信していた。それが社外の目にとまり、出版社のサイトでメールマガジン化、雑誌連載化され、ついに先日、単行本として出版された。Amazonでハリーポッターに次ぐベストセラーとなった。

・メール道
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・久米さんのメールマガジン スマートIT COMZINE by NTTコムウェア
http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/smart/mail/no-26.html

ここからメール道の基本を引用させていただくと、

■「情報伝達力」の公式
-----------------------------------------------------------------
これから「メール道」を修めていく上で、
メールマガジン、あるいは、メーリングリストなどを通じて、

「ご自身の伝えたいメッセージ」を
「より多くの人」に「より深く伝えたい」場面が増えていくことでしょう。

そんな時に、重要なのは「情報伝達力」です。


「情報伝達力」=(情報自体の価値×
発信者の魅力×お付き合いの長さ)
         ÷(わがままな心×情報を隠したい気持ち)


これは、私のメール経験の中から導き出した「情報伝達力」の公式?です。


 即ち「情報伝達力」は、
 
     情報自体の価値があるほど 大きくなる
     発信者に魅力があるほど  大きくなる
     お付き合いが長いほど   大きくなる
     
     わがままな心があるほど  小さくなる
     情報を隠すほど      小さくなる


 .....のではないかと思うのです。

この本を読んで考えさせられたのは、メールのリテラシーとは、メールソフトの使い方や文章術ではないのだということ。メールを交わして気持ちのいい人になることが、何より大切なのだと分かる。大量のメールを受信し、効率的にさばく技術は本質ではないのだ。だからメール術ではなくてメール道なのだろう。

久米さん曰く「1日10通のメールで世界が分かったらどんなに幸せでしょう」と講演で話されていた。まったく同感。最近、メールが多すぎる。メール道はメールが多いことを前提に、心に響くメールとは何か、を追究している。

マニュアルなのだけれど、マニュアルに終わらない本。久米さんの最新のメール道はここでも読める。

・メール道 >ネチケット+電子メール術+eメール作法
http://maildo.way-nifty.com/dojo/

ところで、2次会の居酒屋。持っていった「メール道」にサインをお願いしたら、「筆ペンを忘れましたから、買ってくるので少々お待ちください」「いえ、私の気持ちが収まりませんので」と、一同止める間もなく、猛ダッシュでコンビニへ走られた。

120人の部下を抱える会社の社長にそこまでしていただいて恐縮というかなんというか言葉もない。私はこれからずっとこの久米さんのサインのことを憶えていると思う。メール道の基本はつまりそういうことなのだなと思った。

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昨夜、新人歓迎会がハネて帰宅したのが1:00AM。 でもどーしても読まねばならぬ本があったので、仮眠してから読み始めました。 それは、僕が日頃から尊敬し、カレンの社外取締役をお願いしている久米信行さんの著書『メール道』(NTT出版)。 続きを読む

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このページは、daiyaが2004年7月13日 23:59に書いたブログ記事です。

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