ビジネスモデル学会第6回KM研究会で講演します

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下記の学会で講演させていただくことになりました。

ご興味のある方はぜひご参加ください。


ビジネスモデル学会 - What's New
http://www.biz-model.org/whatsnew/detail.html?whatsnew=62

ビジネスモデル学会第6回KM研究会
〜『ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用』
開催します!

【名称】 ビジネスモデル学会第6回KM研究会
    〜ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用

【日時】 2005年10月7日(金) 13:30-17:30

【場所】 東京大学 工学部3号館3階 会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_04_j.h..

【主催】ビジネスモデル学会

【後援】XMLコンソーシアム

【趣旨】

前回、第5回は『SNSとナレッジマネジメント』をテーマに、営業・マーケティングから、商品企画、組織ワーク全般、さらには、組織間の緩やかで効率的、創造的な連携をSNSで加速する可能性について、実り豊かな
議論をすることができました。ブログを内包、高機能化させ、トップダウンにアクセス権管理などを強化したSNSやXOOPSなどの簡易CMS(Contents Management System)も、人手では煩雑且つ不正確になりがちなメタデータ管理を自動化したメタデータ活用技術と捉えることができます。

今回は、既に一般に浸透し、マーケティング上の有効性は実証済みといわれるブログ([インターネット生活研究所2005])を議論の出発点に、メタデータ活用技術を基幹系ビジネスに応用する可能性を探ります。前回までと同様、文理融合のクロスオーバーな議論を展開してまいりたいと思います。

ナレッジマネジメントというと従来は『情報系』、悪く言えば『おまけ』的な情報システムのイメージで捉えられてきた感があります。メタデータ活用も同様です。一般に情報系システムは、顧客からお預かりした大切な預金そのもののような基幹系データや、受注システム、生産管理システム、販売・流通システムに較べたら軽視されるのもやむを得ません。

一方、形の無い『サービス』という商品は、その生産の初期工程から、現場で最終消費されるまで、サービス提供者側が様々な知識や技能を駆使し続けて生産・提供されます。故に、知識管理のプロセスが、生産・流通プロセスと大きく重なるため、ナレッジマネジメント支援ツールが『基幹系』システムそのものに成り得ます([野村2003])。

 今回の議論は、特にサービス業に限定されるわけではありません。しかし、従来の「モノ」商品の多くがサービス化する中(伝統的な例は自動車のリース;近年のIT業界ではITIL (IT Infrastructure Library)
ブームも手伝って「機器販売からサービス提供へ」の流れが本格化しています)、従来「情報系」と思われていた上位層の情報処理(例:「ナレッジマネジメント」)が、基幹系ビジネスのソリューションに、ますます近づいている気がいたします。 伝統的な基幹系ITの側からも、XBRL(eXtensible Business Reporting Language) のように自らオープン化する例もあり、両側からの動きが重なって相乗効果を発揮する夢も描くことができそうです。

以上を背景に、ビジネスモデル学会第6回KM研究会を下記の要領で開催いたします。今回、「アクセス向上委員会」以来、人を惹き付けるWebを追求する知性と感性で余人の追随を許さない、橋本大也さんを招待講演にお迎えしました。

今回の新機軸として、後半のパネル参加者を公募する、という試みがあります。クローズドな国際ワークショップの形式に準じて、上記テーマ、問題意識に関連してポジション・ペーパー(→脚注※) を短く書いていただき、簡単な審査の上、パネリストとしてご参加いただこう、というものです。
奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


【内容】(敬称略)

◆ご挨拶(BM学会KM研代表 野村直之)

◆招待講演
 「ブログの非定番ビジネスモデル(仮題)」
 (データセクション株式会社社長 橋本大也
  他役員・委員多数 )
http://www.ringolab.com/note/daiya/

◆講演

○「ブログ・マーケティング」
 (野村総研 山崎秀夫)

[概要]
広告費がマスメディアからインターネットにシフトし始める中でソーシャルメディアとしてのブログの役割が注目され始めている。ソーシャルメディアによる『社交』や『目的を持ったネットワーク組織つくり』
 が注目を集める中でネットワーク論やマーケテイング理論の観点からブログの役割を論じる。

○「基幹系業務でのメタデータ本格活用を示唆する表計算オントロジー」
 (株式会社リコー/法政大学大学院IM研究科 野村直之
  日本ユニシス株式会社  小林茂)

[概要]
ブログの技術エッセンスはRSSを中心とするメタデータの自動生成です。我々は2000年頃からRSSの自動生成とその活用方法について産業用途に密着した形で研究を進め、RSsS(複数WebSiteの串刺し自動サマリー生成:
 www.google.co.jpに"RSsS" "サマリー"で検索)、用語集(表計算)オントロジーを発案し提案してきました。 http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/01/26/xml/

本講演ではまず、表計算の'セル' に格納された計算式(例:人口密度=人口/面積) がメタデータ間の関係の定義、即ちオントロジーとみなせることを示します。そして、この計算式を特定の表計算アプリから解放し、身近な数値処理のオープン化、他システムとの連携(by WebServices)、特にパートナー企業の大規模システムとの連携を実現することで、基幹系業務の高度化、低コスト化が見込めることを示します。

○パネル討論
「ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用」
 講演者全員+公募パネリスト  
 司会:野村

【参加区分】
・ビジネスモデル学会正会員 :無料
 (当日入会可能です。年会費3600円)
・XMLコンソーシアム会員
 およびMBA・MOT・MBIT大学院在籍者 :1000円
・一般のご参加 :2000円

【申込方法】
代表・野村nomuran@tokyo.email.ne.jp宛、下記の項目を10月6日(木)までにお送り下さい(定員40名) 。
・参加者ご氏名
・ご所属先名称と屋号
・連絡先(email, tel/fax)
・参加区分

★前回に引き続き、早期に満席となることが予想されます。満席となり次第締め切らせていただきますので、お早めのお申し込みをお薦め申し上げます。
参加申し込み後にポジション・ペーパー(※)の提出も可能です。

野村直之(BM学会KM研代表)
山崎秀夫(BM学会KM研副代表)
持田剛 (BM学会KM研幹事)

【参考】
・インターネット生活研究所2005: 「米国ブログマーケティング報告書2005」 インプレス
・野村2003: 「サービス業の基幹的無形資産としてのマニュアルに関する一考察」,
・ビジネスモデル学会第2回ナレッジマネジメント研究会予稿集
→概要:http://www.ospg.or.jp/publication/no36/11.html

脚注(※)
「ポジション・ペーパー」について:
「ポジションペーパー」とは、そのテーマに関するその人の 独自の視点(経験や専門知識、独自の発想による)から問題意識、論点、仮説を表明したもの。
学術上の会議(新知識を創造する場) で論じられるべき論点を明確化し、なぜその論点を取り上げるのが優れているか(有用か、世の中にとって新しいか) を簡潔に説明しておくことが求められる。
http://homepages.uhwo.hawaii.edu/~writing/position..

※上記URLの説明では、論者の結論そのもの(意見)まで含めるのが好ましい、とされています。他「良いポジションペーパーの4要件」などが参考になります。

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このページは、daiyaが2005年10月 3日 23:59に書いたブログ記事です。

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