シュメル―人類最古の文明

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・シュメル―人類最古の文明
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いつか行ってみたい国がイラク。

人類最古の文明、メソポタミア発祥の地だから。

・MSN エンカルタ 百科事典 ダイジェスト - マルチメディア - ウルのジッグラト
http://jp.encarta.msn.com/media_461550220_761572159_-1_1/content.html

聖書に登場する「バベルの塔」のモデルになったといわれる聖塔ジッグラト。一度、自分の目で見てみたいが、すぐにはいけそうにない状況である。イラク博物館も、戦争で破壊・略奪されて、図鑑に掲載されているような貴重な遺産が失われてしまったりもしたようだ。

メソポタミアを知る上で、このDVDは素晴らしかった。

・四大文明 第二集「メソポタミア〜それは一粒の麦から始まった〜」
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大成建設がCGを担当している。この会社は古代文明の建築物の再現CG制作を得意とするようで、少し古いが、こんなサイトも見つかった。解説付きの再現映像でたっぷりみごたえあり。

・大成建設 古代文明都市 バーチャルトリップ
http://www.taisei-kodaitoshi.com/index.html

ティグリス河、ユーフラテス河の間の土地という意味の「メソポタミア」文明は、5千年前に文字やハンコ、学校、法律を創り出し、人々は都市生活を営んでいた。この文明を生み出したのが、出自が謎のシュメル人であった。

世界の神話の原型をシュメルに見ることができる。


七日と七晩の間、大洪水が国土で暴れ、
巨大な船が洪水の上を漂った後で、
ウトゥ神が昇って来て、天と地に光を放った。
ジウスドゥラは巨大な船の窓を開いた。

シュメル語版「大洪水伝説」

これはキリスト教の聖書にでてくる洪水伝説やその他の文明の類似神話の原型となっている話である。預言者モーセやローマの建国伝説ロムルスとレムルスの原型になった、川に流される赤ん坊の伝説もみつかる。

こうした神話は、楔形文字による粘土板にしっかり記録されている。文字はシュメルで生まれたともいわれる。粘土板読みと呼ばれる研究者は一生をかけて少しずつ、粘土板を解読しているそうだ。この本はそうした気の長い解読の何十年の成果から、当時のシュメル文明の姿を描き出そうとしている。

シュメルのみの本というのは珍しいので、古代史・神話好きにはたまらない新書であった。歴史の教科書ではメソポタミアというと「ハンムラビ法典」「円筒印章」程度で一瞬で通過してしまう部分であるが、たくさんの「世界のはじまり」がこの時代にあったことに驚かされる。

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このページは、daiyaが2005年11月15日 23:59に書いたブログ記事です。

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