スパムフィルタ プロクシ型のPOPFileとローカル型のBkASPil

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私のメインのメールアドレスは、受信(1日500通以上)の7割がスパムメールである。スパムメールをどうフィルタリングするかは生産性に直接関わってくる。私のメールソフトはBecky!で、これに対応した精度の高いスパムフィルターが必要である。

・POPFile - Automatic Email Classification
http://popfile.sourceforge.net/
popfile01.jpg

会社のPCでは、長年POPFileを使ってきた。ローカルにサーバを立てるプロクシー方式で、メールソフトに依存しない長所がある。スパムメールを最初に100通くらい手作業で分類すると、スパムメールらしさを自動学習し、以後はメールを振り分けてくれる。スパムだけでなく汎用的な振り分けフィルターとして使うことが可能だ。

POPFileは優秀なのだが、スパムの学習設定のインタフェースがWebベースであるため、こまめな学習に手間がかかる。プロクシ形式のため、受信済のメールの再振り分けができない。また、ときどきPOPFileのサーバが落ちてしまうと、メールが受信できなくなるトラブルがあった。

(ここでいう再振り分けというのは、誤認識したメールをスパムとして学習した後に、再度振り分けてスパムゴミ箱フォルダへ移動させるという意味である。)


そして最近、モバイルPCにはBecky!専用のプラグイン BkASPil for Becky!2を導入してみた。こちらはBecky!専用ソフトであるため、メール一覧から右クリックから簡単にスパム学習や再振り分けが可能である。2万通近くあった受信フォルダが再振り分けによって、4000通ほどに減り、Becky!自体の動作が軽くなった。

・BkASPil for Becky!2 総合案内
http://b2antispam.s33.xrea.com/
bkaspil01.jpg
bkaspil02.jpg


BkASPilは発信者のIPアドレスをユーザー同士で共有するIPアドレスフィルター方式と、スパムらしさ、一般メールらしさを両方学習するベイジアンフィルター方式を併用している。

今のところ、POPFile、BkASPil共にスパム認識率は95%程度である。気軽な使いやすさという点ではBkASPilの方が優れていると感じた。POPFileの方が設定項目が多く、メールソフトやさまざまな社内システム環境での利用に対応しているため、プロ仕様というイメージがある。

会社のデスクトップでPOPFile、モバイルPCにBkASPilという組み合わせで、今のところ満足している。

このブログ記事について

このページは、daiyaが2007年3月14日 23:59に書いたブログ記事です。

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