長嶺輝明の「かわいい」写真術―誰も教えてくれなかった「被写体探し」と「空気感」のつかみ方!

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・長嶺輝明の「かわいい」写真術―誰も教えてくれなかった「被写体探し」と「空気感」のつかみ方!
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妻が買った本だが、読んだら面白かったので紹介。

大きなトレンドとしてデジタル一眼レフが売れている一方で、おもちゃみたいなチープなトイカメラ。中古カメラというブームがある。Holgaなど私も実は数台持っている。この本はそうしたトイカメラ、中古カメラの作品集で、撮影技術にこだわらず、手軽に雰囲気のある写真の撮影方法が紹介されている。

なにげない日常を、なにげなく写すのには、レンズがプラスチックでできているようなトイカメラは相性がいい。逆にあまりに鮮明にピントが合って背景のボケが美しかったりすると、カメラの値段やプロ撮影者の存在を意識してしまう。

トイカメラ。実はフィルム代、現像代がかかって、撮影費用ではデジカメより高くつくのだが、チープな「かわいい」写真を撮るにはうってつけである。同じピンボケ系でも、ピンホールよりもお手軽である。

フィルムの種類によって雰囲気は変わる。今回は雑誌のレビューを読んでいて、このフィルムを使ってみたいと思ったのであった。

・Kodak Professional ウルトラ カラー フィルム
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/professional/products/films/ultra/index.shtml
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「「カラープレシジョン技術」により優れた肌色再現を保ちながら、高彩度な発色を得られるのが特長です。また「アドバンスドT-粒子」の採用により細やかな粒状性を実現し、なめらかで美しい肌色が得られます。」

コダックのプロ向けフィルム。一本590円くらいで販売されている35mmネガフィルムとしてのハイエンド製品。あざといくらいの、鮮やかな発色が特色らしい。忠実な再現ではなく、主張のあるフィルムである点が気になった。

週末、深く考えもせずに、量販店でみつけて、買ってしまった。晴天下を想定していたのでISO100を選択。こんな高い35mmフィルム買ったことがないのだが。次はカメラだ。へんなカメラを入手できないものか。

そこで、その足で実家に帰り父に「あまっているカメラないかな?」と聞いたら、いくつか出てきたので、未使用らしい箱入りのカメラを借りてきた。ファインダーが大きいのが気に入った。今は亡きミノルタというのも渋い。

・ミノルタ F-35 ビッグファインダー
http://www1.kiwi-us.com/~mizusawa/penguin/CAMEdata/mirax/F35.html
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レンズ 35mm/F6.3
撮影距離 フォーカスフリー 1.3m〜∞
シャッター 1/125単速
ストロボ 内蔵固定式

ネット上の情報を見ると、「ミノルタのカメラをアーガス商事が販売するもの。ギフト、販売促進用なので、店頭販売はなかった模様。また、同時期にミノルタではこの型番のカメラは存在していない。」だそうだ。もらいものだったか。

ネットオークションで調べてみると、このカメラは500円くらいで落札されている。ウルトラカラーは590円だから、フィルムの方が高いことになる。レンズ性能F6.3は暗いのだが、どうなるだろうか。早速、素晴らしい晴天のお昼に撮影してみた。

現像プリント後、デジタルにスキャンして公開。

周辺光量の低下とレンズの歪みという安物カメラっぽさがよくでている。フィルムの彩度の高さをいかすにはもっと高級なレンズの方が良いのだろうけれど、この写真の質感、結構気に入った。


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もらいもののもらいもののカメラであるが、まさに狙い通りのトイカメラ的な写真が撮影できた気がする。ちょっと満足。

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このページは、daiyaが2007年4月 4日 23:59に書いたブログ記事です。

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