このへんでドロンします

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・このへんでドロンします
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正直、この本は30代から40代でないと純粋に笑えない、と思う。10代、20代ではこれらのフレーズを生活の中で聞いたことがないであろうし、50代以上はまだ使っていることを笑われたくないはずである。30代、40代の我々が慈愛の心で年配者の使うフレーズを鑑賞し、あれって昭和風だよねと同年代同士でこっそりと味わうのが、よいのだと思う。あ、一部40代には危険な人もいるかもしれない。線引きは微妙なのだが。

飲み会の途中で「それではこのへんでドロンします」というオヤジや、カップルに「俺っておじゃま虫?」とニヤニヤ聞くオヤジとか、「君たちエンジョイしてる?」と声をかけてしまうオヤジは、まだまだ生息している。「だっても、あさってもない!」「でももヘチマもない!」「しかしもかかしもあるか!」「このイカレポンチ!」なんかもまだ使いそうである。「とんでもはっぷん!」「バタンキュー」「グロッキー」もよく聞く。

そこはかとなく昭和を感じるへっぽこフレーズが1ページに1つ、イラスト付きで解説されている。セレクションが絶妙なので笑いを押し殺しながら電車で読んだ。それでも何度か噴き出してしまった。つぼにはまる読者には強烈なインパクトがある。

勉強したこともひとつあった。

私がこの本で数十年間の誤った理解を正すことになったのが「今日は半ドンです」ということば。意味は午前中だけ授業や仕事があることであるが、私は実に30年以上にわたって、土曜は昼に鐘がドンとなるから半ドンであると思っていた。いや、これは恐らく私の幼少期に私の両親か先生がそう教えたはずなのだ。絶対そうだ。誰か大人にそう聞いた記憶があるのである。

ところがこの本にはちゃんとした由来が掲載されていた。「オランダ語の日曜≪Zontag≫」が訛って「どんたく」、そこから土曜を「半分どんたく」それが「半ドン」に」と書いてある。結構有名な由来話らしい。よくよく考えてみれば、土曜の正午に鐘を鳴らすって、どこで誰が鳴らす鐘だったんだよ?私にそう教えてくれた誰か!。

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このページは、daiyaが2008年2月25日 23:59に書いたブログ記事です。

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