Nintendo DSを読書端末にするDSvision

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・DSvision [スターターキット] 専用microSDカード 512MB付き
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一部で話題のDSvision、早速買って使ってみた。

Nintendo DSを電子書籍端末に変身させるためのキット。インターネットの専用サイトからダウンロードしたテキスト、コミック、動画コンテンツを、DSで楽しめる。DS用カートリッジとキーホルダー型USBデバイスと、それに差し込む専用microSDカードの3つのセット。

コンテンツは専用サイトDSvision.jpからパソコンを使ってダウンロードし、データをUSBデバイスにコピーする。DSから直接ネットに接続はできず、ダウンロードにはWindowsパソコンが必要となる。これはちょっと面倒だ。

まずプレインストールの試用版コンテンツを眺めてみる。電子書籍ビューアーとしてNintendoDSは、携帯電話より大きいデュアル画面だし、タッチパネル操作ができるから、結構満足できるレベルに感じた。

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新しいコンテンツを入手するため、USBをPCにさしてサイトにアクセスしてみる。

・DSvision
http://www.dsvision.jp/

価格は小説「氷壁」「華麗なる一族」が630円。漫画は「プラレス三四郎」「優駿の門」第1巻 315円、ムービーは「昆虫物語みなしごハッチ」「ハクション大魔王」1話 210円など。一般的なデジタルコンテンツ販売の価格帯であろう。例に挙げたように現在、用意されているコンテンツは、子供向けではなくて30代~40代向けが多いように思える。

さて期待しながらDSvisionのサイトを一通りめぐってみたのだが......。正直なところ、コンテンツ不足である。気になるものは2,3あるのだが、テキスト18件、コミック42件、ムービー42件では絶対数が少なすぎる。スタートラインナップとしては少々貧弱な印象が残った。

とはいっても、現段階でまったくダメと判断するのは早すぎる。

先日、専用端末の撤退がニュースになった。わざわざ何万円だして専用端末を買う消費者はいなかったという結果が出た。

・電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/01/news122.html

「松下とソニーが、専用端末を使った電子書籍から事実上撤退した。端末が高すぎたりコンテンツが少なすぎるといった問題が改善されないうちに、携帯電話向け電子書籍市場が成長。専用端末の"居場所"がなくなっていた。」

しかし、その一方で電子書籍の市場は誰もが使っているケータイを中心に着実に拡大傾向にある。

国内で2千万台以上、世界累計で7千万台以上も出荷されているNintendoDSは、電子書籍プラットフォームとしてとても大きな可能性を秘めていることは間違いない。今後、既存の電子書籍販売サイトなどと提携して、DSvision.jpのコンテンツが充実していけば、相当面白くなりそうではある。

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このページは、daiyaが2008年7月17日 23:59に書いたブログ記事です。

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