アイデアをカタチにする仕事術

| | トラックバック(0)

・アイデアをカタチにする仕事術
2009061700012735-1.jpg

不況でモノが売れない時代はプロデュース力で売る。

ポニーキャニオンで制作ディレクターや宣伝プロデューサーとして「チェッカーズ」や「おニャン子クラブ」、「中島みゆき」「だんご三兄弟」等の大ヒットを手がけた、現デジタルハリウッド大学大学院教授 吉田 就彦氏が語るビジネスプロデュース、コンテンツプロデュースの理論と秘訣。元デジタルガレージ副社長。最近はテレビでも活躍されている。

「R25」「おくりびと」「相棒」「ALWAYS三丁目の夕日」「モンスターハンター」など有名なプロデューサーたちの名前と成功事例がいっぱい挙げられる。いまどきの売れっ子プロデューサーたちが日々何を考え、行動しているか、具体的にわかるのが魅力の本。

吉田先生の独自のプロデュース理論は、まずHS(ヒットシグナル)をみつけて花開かせるというもの。その過程に「0から1を生む「創造」、1を100に育てる「実現」、 そして、二つのプロセスの「融合」。 ビジネス・プロデューサーとは、「0-1創造」したものを「融合」させ大きくして、「1-100実現」ができる人材、すなわち、アイデアをカタチにできる人材であるという。

ビジネス・プロデューサーの7つの能力として、下記の要素を挙げている。

発見力 チャンスやヒットの芽や新しい人財などを発見する力
理解力世の中の動きや物事の本質を理解する力
目標力ビジョンを描きゴールをイメージできる力
組織力さまざまなビジネス資源を組織して有効活用する力
働きかけ力「人」や組織を励まし、力を吹き込み、目標に向かって育てる力
柔軟力トラブルや環境変化に対応するなど、柔軟に物事を調整する力
完結力さまざまな事を乗り越え実行し、達成して、次への蓄積とする力

幅広い能力が求められる。では、どうすれば能力をそれぞれの開発できるのか?本書ではデジハリ大学院での授業で行われているワークセッションが紹介されている。これがかなり面白そう。

たとえば

・目の前の人に座っている人たちを「立ってください」という言葉だけで立ち上がらせる。

・一人に好きな人、嫌いな人を思い浮かべさせて、残りのメンバーはその顔の表情からどちらを想像しているかを当てさせる。

などなど。

結局、プロデューサーというのは人の心を読み、働きかけて、動かすことが基本なのだと再認識させられた。

・ブログ ヒットコンテンツブログ
http://hitcontentlab.jp/blog/

吉田 就彦氏のブログ。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: アイデアをカタチにする仕事術

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.ringolab.com/mt/mt-tb.cgi/2787

このブログ記事について

このページは、daiyaが2010年3月 4日 23:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル」です。

次のブログ記事は「アンダーカレント」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1