次世代メディアセミナー The Future of Digital Contents 第三回 『キミはエンゲルバートを知っているか』

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次世代メディアセミナー The Future of Digital Contents 第三回 『キミはエンゲルバートを知っているか』
http://www.ovallink.jp/event/digital_publish3.html

こんなイベントを企画しました。当日はナビゲーターをつとめます。

コンピュータを人間拡張のメディアとしたダグラス・エンゲルバート
マウスの父ダグラス・エンゲルバートは、1960年代アメリカ西海岸で活躍したユーザ・インタフェースの研究者である。彼は知の増幅装置としてのコンピュータを、アラン・ケイよりも早く予見していた。
エンゲルバートは、コンピュータを人工知能のような人間の代替物としてではなく、人間を拡大して力を与えるものだと考えた。人間拡張としてのコンピュータ。その試みは、現在「集合知」と呼ばれる概念へと接続している。

次世代メディアセミナー The Future of Digital Contents 第三回では、2010年代のメディアの進化を、そのルーツのひとつであるカウンター・カルチャーにまで遡り、俯瞰する。

「パソコン創世『第3の神話』」
ジョン・マルコフ著、服部桂訳『パソコン創世「第3の神話」―カウンターカルチャーが育んだ夢』NTT出版、2007.
本イベントは、この書籍の影響の元に生まれた。事前に入手して読んでおくと、よりイベントを楽しむことができるだろう。

講演者:
服部桂氏(『第3の神話』翻訳者/朝日新聞社)
暦本純一氏(東京大学大学院情報学環教授/Sony CSL
ナビゲーター:
江渡浩一郎(産業技術総合研究所研究員)
柴村しのぶ(Wikiばな代表)
橋本大也(オーバルリンク代表/デジタルハリウッド大学教授)

各自が30分ずつ講演者自身のポジションから「エンゲルバートが現在に与えた影響」についてご講演いただき、その後1時間程度の全員参加のパネル・ディスカッションを行う予定です。

【概要】
■日時:2010年6月28日(月) 19:45開場(20:00開演)
■場所:デジタルハリウッド大学 メインキャンパス(秋葉原ダイビル7F)
千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階
■定員:100名
■会費:3000円、デジハリの学生は無料
■参加方法:下記お申し込みフォームより登録してください。どなたでも参加できます。
http://www.ovallink.jp/event/digital_publish3.html

■主催:先端研究集団オーバルリンク&デジタルハリウッド大学・大学院

■電子出版化協力:富士山マガジンサービス

■企画:江渡浩一郎、柴村しのぶ



【タイムテーブル】

20:00 開会

20:00~20:10 企画者による『第3の神話』の解説(10分)

20:10~20:40 服部桂「カウンターカルチャーとコンピュータ文化」(30分)

20:40~21:10 暦本純一「人間の拡張:エンゲルバートから未来へ」(30分)

21:10~22:00 パネル・ディスカッション、質疑応答(50分)

22:00 閉会



【参加者のプロフィール】

朝日新聞社ジャーナリスト学校主任研究員 服部桂氏@xirott

服部桂インタビュー

1951年生まれ。早稲田大学理工学部で修士。1978年朝日新聞社入社。1987年より2年間、MITメディアラボの客員研究員。科学部記者、「ASAHI パソコン」副編集長、「paso」編集長、「DOORS」編集委員、デジタルメディアプロデューサー等を歴任。著書に「人工現実感の世界」「人工生命の世界」「メディアの予言者」。訳書に「ハッカーは笑う」「人工生命」「デジタルテレビ日米戦争」「デジタル・マクルーハン」「パソコン創世『第3の神話』」等がある。



東京大学大学院情報学環教授 暦本純一氏@rkmt

http://lab.rekimoto.org/members-2/rekimoto/

1961年、東京生まれ。1986年、東京工業大学理学部情報科学科修士課程修了。NEC、アルバータ大留学を経て1994年、ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員に。1999年、同研究所インタラクションラボラトリー室長。2007年より現職。理学博士。ヒューマンコンピュータインタラクション全般、特に実世界指向インタフェース、拡張現実感、情報視覚化、ネットワークインテリジェンス等に興味を持つ。研究成果の一部がプレイステーション3用ゲーム「THE EYE OF JUDGMENT」(CyberCodeによる拡張現実感)や「みんなの地図2」(PlaceEngineによるWiFi位置認識)などに利用されている。主な受賞歴に2003年日本文化デザイン賞、2007 年ACM SIGCHI Academyなど。



江渡浩一郎@eto

http://eto.com/

オーバルリンク理事。独立行政法人産業技術総合研究所社会知能技術研究ラボ研究員。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。ネットワークを用いた共同での創作活動を研究テーマとする。コラボレーションシステム「qwikWeb」を開発運用している。著書に「パターン、Wiki、XP ― 時を超えた創造の原則」(技術評論社)。



柴村しのぶ@freedomcat

http://www.freedomcat.com/

オーバルリンク会員。2004年よりWikiばなを不定期に主催。



橋本大也@daiya

http://www.ringolab.com/note/daiya/

オーバルリンク代表。データセクション株式会社取締役会長。起業家、ブロガー。デジタルハリウッド大学教授。多摩大学大学院客員教授、早稲田情報技術研究所取締役などをつとめる。著書に「情報力」(翔泳社)「Web時代の羅針盤213冊」(主婦と生活社)「アクセスを増やすホームページ革命術」(毎日コミュニケーションズ)などがある。



【ご案内】

公式ハッシュタグは #ovallink です。

公式Twitterアカウント @ovallink より最新情報を提供する予定です。

会場からの実況中継(tsudaり)をしていただける方を募集しております。備考欄にてお知らせください。



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本イベントはデジタルハリウッド大学・大学院のDHGSアカデミー教育活動の一環として開催しています。


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このページは、daiyaが2010年6月 5日 23:59に書いたブログ記事です。

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