あたらしい書斎

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・あたらしい書斎
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人気ブロガーのいしたにまさきさんが語る書斎論。

1畳の空間とクラウドサービスがあれば、立派な書斎なんて不要で、効率的な仕事や思索の環境ができるノウハウ、事例集。明治時代の偉人の書斎から、著名ブロガー、起業家の書斎、ウエブ上に持つ開かれた書斎までさまざまな事例を写真とインタビューで見せていく。

いしたにさん自身の試行錯誤からできた1畳の空間をIKEA家具でデザインするための商品カタログの章もあるなど盛りだくさん。

書斎の重要な役割をいしたにさんは、

日常から離れて「こもる」ための空間
机とイスと「スイッチを入れる仕掛け
学びと学びの「質を高める」ための本

と定義した、

書斎は家にあるものだから、仕事モード、集中モードへの切り替えスイッチが入る仕掛けは本当に大切だ。雑誌やフィギュアなど楽しいものを置いてしまうと、気が散ることもある。部屋に入ってから短時間でスイッチが入る流れをデザインすることが大切なのだろう。人気ブロガーのコグレさんの書斎はモニターと壁しか目に入らないようなしくみになっている。

書斎の事例を見ていると、書籍を簡単に電子化できる時代になって、書斎のデザインも変わっていくきざしが見えてきたという点が印象的だった。必要な情報はデジタル化してクラウドにおいておけば、外からでもアクセスできるし、仲間と共有することも容易だ。本との関係でデザインされてきた書斎であるが、21世紀には大きく変わっていくことは間違いない。

この本をネットで探していたら類書にこんなのもあった。

ソフト書斎・電子化書斎―新しい男の城をつくる (アスペクトブックス) [単行本]
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出版社: ビジネス・アスキー (1986/12)

なんと1986年出版物。四半世紀まえから書斎のデジタル化というのはたくらまれていたのだ。これはこれで今また読んでみたい本だ。

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このページは、daiyaが2012年9月26日 23:59に書いたブログ記事です。

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