セレンディピティ・マシン 未知なる世界、発見への航海

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・セレンディピティ・マシン 未知なる世界、発見への航海
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こんな計算表が序盤で紹介されていた。

10人のグループ 11.6%
20人のグループ 40.6%
30人のグループ 69.7%
40人のグループ 88.2%
50人のグループ 96.5%
60人のグループ 99.2%

これはなんだかわかるだろうか。

「グループに同じ誕生日のペアが含まれる確率」だ。もちろん、私とあなたが同じ誕生日である確率は365/1である。とても小さい確率だ。だが、グループ内の不特定の誰かと誰かが同じ誕生日の確率ならば、上記のような計算になるそうだ。つまり中学や高校の1クラス規模なら「運命の出会い」の二人は存在しない方が珍しいのである。

これは多くの人が最初に直感した数字よりも、かなり高い値だと感じるだろう。そして、これはこの本のメインテーマである、意味のある偶然=セレンディピティは結構高い確率で起きることの説明である。

情報のデジタル化、ネットワークの拡大、エージェントソフトウェアの活躍、インターネットコミュニケーションの活性化、バーチャルリアリティの実用化、データマイニングなど、情報テクノロジーの成果は、本来は出会わなかった情報や人の組み合わせ数を爆発させる。

「生命とはある種の計算である」ともいう。遺伝子の複製、脳の情報処理、宇宙の惑星の動き、動植物の振る舞いなど、自然界のプロセスにも多くのルールがあり、生物も環境も機械の一種とみなす人もいる。こうした自然のプロセスを計算とみなすのが「ナチュラル・コンピューテーション」という考え方。これに従えば自然のプロセスもまた、天文学的な組み合わせの計算を何十億年も続けているシステムだといえる。ここにもセレンディピティはたくさん発生する。

膨大な数の組み合わせを試すことで、たまに有意なものが生まれてくる。この本はそうした現象を縦軸に、最新の情報科学や先端技術を総括していく。コンピュータやネットワークコミュニケーションは膨大な数の出会いを発生させる。この無数の出会いの中からセレンディピティをどう取り出すか、が重要なのだよと複雑系研究で知られる著者デビッドグリーン教授は言いたいようだ。


では、私たちはミスター・ミコーバーよろしく「偶然」を待ち続けていればいいのだろうか。もちろんそうではない。実は、セレンディピティ・マシンーーーコンピュータとコミュニケーションーーーを活用することによって「必然」にすることができるのである。

と結論している。

コンピュータとネットワークで集めた情報をマイニングしチャンスを見つけろ、というのが答えになっている。偶然の幸運を待つのではなくて、必然の幸運をつかみにいけということだ。

なるほどなあと思った。


が、私が思うにもうひとつ、セレンディピティへのアプローチってあるなと感じている。それは当たり前のことも幸運だと思う「ツイてる!」技術のことだ。毎日がセレンディピティな人になることだ。ポジティブシンキングはセレンディピティを倍増する。

そして、「ツイてる!」といえば「俺と100冊の成功本」以外で何があるだろうか。

一昨日の書評が妙にアクセス数が多いと思ったら、俺と100冊さんが

・[俺100]:書評かくあるべし
http://blog.zikokeihatu.com/archives/000635.html

ここで前代未聞のスケールでホメ殺しにしてくれていたのである。

なんだか分からないが、これこそセレンディピティだ。最高だ。

この文章を読んでいるあなた。

それって私がお礼に俺100リンクを張りたいんでしょ、この本と関係ないでしょ、なんて思ってはいけない。ネガティブシンキングをしている暇があるなら、リンクをクリックしてセレンディピティの世界へ飛び込んでいくべきだ。脅威のツイてる!ワールドが待っている。

たぶん。

あ、いや、たぶんとかいっちゃいかん。絶対。

セレンディピティ強化のため最後にもう一度リンク。

・俺と100冊の成功本
http://blog.zikokeihatu.com/

関連:

・偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001168.html

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コメント(3)

masa :

「セレンディピティ」分かるけど、当てにできないサラリーマン。
私も「俺と100冊の成功本」から来ました。
これって「セレンディピティ」ですよね!

カズ :

あ痛いたぁ〜、遅かったぁ〜。通の横浜中華店、知りたかったぁ〜。僕がこのページみたらもう締め切ってましたから
このページの愛好者は多いって訳ですね。

こんばんわ。はじめまして、daiya さん、カズといいます。
いつも読ませてもらってます。
実は雑誌であるHPを見つけまして(実は私も「俺と100冊の成功本」からス)、そのページを探していてdaiya さんのページの方が引っかかりました。
それ以来、見やすいデザインと、私の興味を引く本の紹介に
魅力を持ち、daiya さんの方を毎回見るようになりました。
daiya さんはどこからこんな面白い本を探してくるのでしょうか?
本屋の立ち読み、図書館、新聞、雑誌のの書評で本を選ぶ本好きの私でもへぇ〜という本を探し出す力には
いつも感嘆させられます。

楽しみにしています。
これからも続けていって下さい。
眞鍋かをりとdaiya さんが私の必須ブログです。

カズ :

あ痛いたぁ〜、遅かったぁ〜。通の横浜中華店、知りたかったぁ〜。僕がこのページみたらもう締め切ってましたから
このページの愛好者は多いって訳ですね。

こんばんわ。はじめまして、daiya さん、カズといいます。
いつも読ませてもらってます。
実は雑誌であるHPを見つけまして(実は私も「俺と100冊の成功本」からス)、そのページを探していてdaiya さんのページの方が引っかかりました。
それ以来、見やすいデザインと、私の興味を引く本の紹介に
魅力を持ち、daiya さんの方を毎回見るようになりました。
daiya さんはどこからこんな面白い本を探してくるのでしょうか?
本屋の立ち読み、図書館、新聞、雑誌のの書評で本を選ぶ本好きの私でもへぇ〜という本を探し出す力には
いつも感嘆させられます。

楽しみにしています。
これからも続けていって下さい。
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このブログ記事について

このページは、daiyaが2005年4月13日 23:59に書いたブログ記事です。

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