情報処理学会セミナー Web2.0の現在と展望

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情報処理学会セミナー Web2.0の現在と展望

Web2.0の現在と展望
http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/shortseminar/2006/web2_0.html

情報処理学会機関紙「情報処理」11月号の特集企画の編集者及び執筆者として、
「Web2.0の現在と展望」をプロデュースしました。購読している方はぜひ読んで
ください。

それに関連して下記のイベントを行います。アカデミックな視点でWeb2.0を総括
するイベントです。

「Web2.0の現在と展望」

※会誌「情報処理」11月号特集企画

開催日時: 平成18年11月29日(水) 10:00-17:00

開催会場: 東京電機大学 神田キャンパス7号館1F 丹羽ホール(東京都千代田区神田錦町2-2)

協賛:社団法人 情報サービス産業協会 / 社団法人 日本情報システム・ユーザ協会 /
    社団法人 電子情報技術産業協会 / 独立行政法人 情報処理推進機構(予定)

当会では、今年度の会誌11月号(11月15日発行)特集企画「Web 2.0の現在と展望」
をテーマに、特集企画での各執筆者を講師に迎えてセミナーを開催致します。皆
様どうぞ奮ってお申込ください。

【セミナー概要】
「Web 2.0」は単なる流行語を超え、社会現象として認知されつつある。依然とし
てその定義については議論があるが、Webにおけるさまざまな技術、そしてそれ
を受け入れるユーザの態度は確実に変化しており、こういった潮流が今後の情報
環境に与える影響を検討することは有益であると思われる。
本セミナーでは、Web 2.0に関する技術解説のみならず、それらが社会やビジネス
にどのような影響を与えるかについて、さまざまな視点から報告を行い、今後の
展望について議論する。

10:00-10:10 オープニング 
10:10-11:00 セッション1 「Web 2.0とは何か」
橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役)
【講演概要】準備中
photo 【略歴】準備中
11:10-12:00 セッション2 「Web 2.0時代の情報アーキテクチャ」
川崎 有亮 ((株)リクルート)
【講演概要】Web 2.0の持つ概念やそれを実現する技術は,ある日突然生まれた
ものではない.90年代後半から脈々と積み重ねられた技術要素に裏打ちされた背
景が無視できない.本講演では情報アーキテクチャとしての側面から,Web 2.0
の主な技術トピックを概説する.Ajaxによって実現される直感的なユーザインター
フェースや,マッシュアップなどの最新動向を踏まえつつ,昨今のβ版ソフトウェ
アの氾濫やWeb 2.0的なウェブアプリケーションの品質,開発とテストに対する
概念の変化について議論する.世界中で何億人という利用者が実際に使っている
生のサービスやその技術の裏側を探る.

【略歴】1977年東京生まれ.千葉大学大学院修士課程修了.モバイル・Ajaxな
どWeb技術研究とともに,Webコミュニケーションをテーマとして活動する.(株)
かっぺ取締役副社長を経て,現在は(株)リクルート事業開発室に所属.技術評論
社「Ajax/実装のための基礎テクニック」(共著)をはじめ,雑誌記事の執筆も多
数.http://www.kawa.net/

13:00-13:50 セッション3 「Webマーケティングとロングテール」
水野 誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師)
【講演概要】Web2.0の要素の一つとしてロングテールという現象が注目されてい
る.それは,従来のビジネスで重要であったパレートの法則を否定し,新しいビ
ジネスモデルの原理を説くものだと期待される一方で,実証的根拠に乏しい,ま
たは事実が誇張されているという批判も受けている.また,ロングテールのビジ
ネスモデルは,零細企業や個人にパワーをシフトさせる民主的な流れであるとい
う前向きの評価がある一方で,特定の企業へのパワーの集中をもたらし,結果的
に好ましくない状態を招くという懸念も表明されている.本講演では,このよう
な錯綜した議論を解きほぐすために,ロングテールの主唱者アンダーソンの主張
とそれに対する批判,アカデミックな立場での様々な理論的・実証的研究を概括
し,問題点を整理する.それを通じて,ロングテール論から何を学ぶことができ
るか,今後のマーケティングの研究あるいは実務にとってどのような課題が残さ
れているかを議論したい.

【略歴】1957年大阪生まれ.1980年筑波大学社会学類卒業,1985年同大学大学院
経営・政策科学研究科修了,経済学修士.2003年,東京大学大学院経済学研究科
修了,博士(経済学).1980年に株式会社博報堂に入社し,マーケティング・プ
ラニング及び研究開発業務に従事.2003年より筑波大学に移り,現在,同大学院
システム情報工学研究科講師.所属団体:日本マーケティング・サイエンス学会,
日本消費者行動研究学会,経営情報学会,行動計量学会,進化経済学会,
INFORMS, American Marketing Association等.
14:00-14:50 セッション4 「Web 2.0と集合知」

大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手)

【講演概要】Web2.0の潮流の中でとくに特徴的なのは,ブログやSNSで見られる
ような,参加者自身によるコンテンツの作成・公開である.コンテンツに対する
参加者の関わりは,コミュニケーション,質疑応答,投票,予測など多岐に渡り,
その結果が新たなコンテンツとして共有される.また,直接的,間接的を問わな
い参加者間の共同作業によって,ボトムアップ型の知識体系の構築が試みられて
いる.Web2.0が注目されるなか,このようなコンテンツや知識は「集合知
(Collective Intelligence)」と呼ばれ,専門家が持つ知識とは異なった価値
を持つものであるとの主張がなされている.本講演では,Webにおける集合知の
事例やそれを支えるコミュニティのあり方について概説し,今後の可能性につい
て述べる.
【略歴】1977年京都生まれ.2000年同志社大学工学部知識工学科卒業.2002年
同大学院工学研究科知識工学専攻博士前期課程修了.2005年総合研究大学院大学
複合科学研究科博士後期課程修了.博士(情報学).2005年4月より国立情報学
研究所助手.2006年4月より総合研究大学院大学助手(併任).現在に至る.
2003年度情報処理振興機構未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ.セマ
ンティックWeb,パーソナルネットワークを用いた知識共有の研究に従事.人工
知能学会,電子情報通信学会各会員.

15:00-15:50 セッション5 「Web 2.0時代の個人とコラボレーション」
松尾 豊 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
【講演概要】Web2.0 は,個人の活動の集積として価値あるコンテンツが生成さ
れるという思想が前提となっている.これらの環境の中で,個々のユーザはどの
ように振る舞い,他者との関係性を構築しているのだろうか?
本稿では,ユーザの関係性とネットワークという視点から,Web2.0 の代表的な
例であるblog やSNS,ソーシャルブックマークにおけるユーザのネットワークに
関する研究動向を述べる.特に,米国を中心として,国際的にどのような学術研
究が行われているかに焦点を当てる.

【略歴】1975年香川生まれ.1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業.200
2年 同大学院博士課程修了.博士(工学).同年より,産業技術総合研究所 情
報技術研究部門 勤務,2005年10月よりスタンフォード大学客員研究員.Webマイ
ニング,ソーシャルネットワークの研究を行っている.人工知能学会,情報処理
学会,AAAIの各会員.

16:00-16:50 セッション6 「パネルディスカッション:Web 2.0の展望」
司   会:橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役)
パネリスト:川崎 有亮 ((株)リクルート)
       水野  誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師)
       大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手)
       松尾  豊 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
【討論概要】準備中
16:50-17:00 エンディング 

このブログ記事について

このページは、daiyaが2006年11月26日 23:59に書いたブログ記事です。

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