仕事は演出力 あなたの「魅力」を引き出す38のヒント

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・仕事は演出力 あなたの「魅力」を引き出す38のヒント
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米国で30年暮らした映画プロデューサーが、ハリウッドの成功者たちから学んだ仕事術、処世術を語る本。個人の能力と同じくらい人間関係が重要な映画製作の業界で、有名な監督や俳優が、なぜその地位を築けたのか、わかりやすく教えてくれる。

「ハリウッドで成功している人には共通点がある。それは一言でいうと、自分を魅せる方法、つまり自分の「演出の仕方」を知っているということだ。ハリウッドスターというと、わがままで気難しくて、人の言うことをなかなかきかないというイメージがあるかもしれない。そしてこの業界を裏で取り仕切っている大物たちは、非常にドライで左脳的な発想をする人と思うかもしれない。しかし実際にはそうではない。というより、むしろ逆だ。」

ハリウッドの成功の秘訣は、なんと意外にも「気配り」なのである。

著者が交流したハリウッドのスターたちの、細やかな気配りエピソードが次々に披露される。多くの大物スターやプロデューサーが実際に会ってみると、自分の話をあまりしないで、相手の話を聞く、話を引き出すことに長けている、そうだ。

「会話に参加しているという充実感こそが人を動かす原動力になる。」「私の空間にはあなたしか存在しない」というメッセージは、相手を勇気づけ、感動させる。これこそが「気配り」なのだ。

ここでは、思いやり、気配りは成功の階段を昇るために必要な資質だと分析されている。自分のために人を動かすためには、好意を持ってもらい、やる気になってもらわなければならないからだ。

「素晴らしい さすが君だと こき使い」という川柳がある。これこそ、人間を「その気」にさせる極めつけではないだろうか。「こき使い」という言葉には語弊があるものの、「素晴らしいねえ」といわれてうれしくない人はいない。誰もが自分の仕事や努力を認めてほしいと願っているわけで、褒められるだけでその人のやる気が倍増するのなら、これほど簡単なパワーアップ方法はない。」

自分勝手なスターは長くは生き残れないらしい。

他人から魅力を引き出せる人は、「自分以外の人も、自分と同じ思いを抱いて生きている」という気持ちが原動力になっている。自分だけが「成功物語」や「悲劇の物語」の主人公だと思い込み、自分が舞台に上がって喝采を浴びることだけを考えているうちは、周囲の人から魅力を引き出すことなどできない。」

「野望のためなら何でもするという「クリエーティブ・コンプロマイズ」、つまり「独創性のある妥協」ができる人というのが真の野心家だと思う。」」

これは一言で言うなら「プラグマティックな思いやり」の本である。成功・出世したいなら、自分勝手はやめて思いやりと気配りの能力を持ちなさいと説いている。米国生活30年の日本人らしく和魂洋才風な発想の処世術であった。とても面白くて参考になった。

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このページは、daiyaが2007年5月 2日 23:59に書いたブログ記事です。

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