はじめて講師を頼まれたら読む本

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元吉本興業プロデューサー。年商1億円、年間300回以上の講演をする人気女性講師の「話し方のコツ」。そんな数字が示されているとつい計算してしまうのだが、基本は90分50万円で講演を引き受けているそうだ。

「わたしは、五分のネタを180本以上持っています。180本くらいのネタのストックがあると、その日のお客さんの状況や年齢層などによって、話しをアドリブで組み替えることもできます。」

60分話すのではなく「5分ネタを12本話す」と考えて5分ネタを徹底的に磨きあげろというのが著者の方法論である。特に磨くのは「ツカミ」である。これは3分である。漫才師が最初の3分で笑わせられなかったら放送されることはないのだから、と元吉本興業らしいノウハウを話す。

「「ツカミ」のネタは、必ず台本を書いてください。文字にして、推敲してください。アドリブに任せるのはあまりにも危険です。そしてそのネタを必ず自分でビデオ撮影して、客観的にその三分で心を奪われるかどうかをチェックしてください。」

そこまでやるのか...。

講演では5つのSが大切といい、

1 Story
2 Simple
3 Special
4 Speed
5 Smile

の5ポイントを挙げている。最後のSmileはお客さんを笑顔にするという意味である。ユーモアや笑いというのは、経営者向けの堅めの講演でも、実はかなり重要な要素だと思う。

成功体験を「誰でもできるスキル」に落とし込め、「うなずきくん」を探してその人を見て話せ、余韻を残すには3分のシメを考えろ、など、講演をブラッシュアップするための実践的な知恵が伝授される。講演料の決め方、プロフィールの書き方、マネージャーやエージェントとの付き合い方など、プロ講師のマネジメントノウハウもちゃんと書かれていて参考になる。タイトルに「はじめて」とあるが、普段講演をよく引き受けている人でも、学ぶところの多い本である。そしてこの本自体が、著者が理想とする講演のように大変わかりやすい構成だ。

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このページは、daiyaが2009年12月 9日 23:59に書いたブログ記事です。

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