スティッキー&スウィート・ツアーCD+DVD

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・スティッキー&スウィート・ツアーCD+DVD
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日本にはこなかった2008年のマドンナの「スティッキー&スウィート・ツアー」のDVDとCDセット。DVDにはワールドツアー中で最も盛り上がったとされるブエノスアイレス公演を収録。マドンナは13年前にアルゼンチンを訪れて、国民的なヒロインの元大統領夫人エバ・ペロンの生涯を描いた映画『エビータ』を主演し、アカデミー賞を受賞している。

映画のクライマックスで使われた「Don't Cry For Me Argentina」をタメもたっぷりに歌い上げるマドンナの姿に6万人のアルゼンチン人が涙を流して喜んでいる。私もこの映画が大好きだったので、アルゼンチン人じゃないけれども、その気分になってえらく感動。劇団四季の『エビータ』も見に行こうかな...。

マドンナ(51)の鍛え上げられた肉体と、妥協のない圧倒的なパフォーマンス。

ヴォーグ 2008 、ダイ・アナザー・デイ 2008 、MUSIC 2008、イントゥ・ザ・グルーヴ 2008、ライク・ア・プレイヤー 2008 のように、大ヒット定番曲もそのままではやらない。換骨奪胎して現代風のアレンジを仕掛けている。こういうのって他のアーティストでは「原曲のほうがよかった」なんてことが多いが、マドンナの場合、どれも原曲を超える凄みや新たなグルーブ感が加わっていて、CDでも聴きこめるものになっている(CDは一部の楽曲のみだが)。ロックになった「ボーダーライン」いいなあ。マドンナの進化は止まらないことが実感できる。

DVDは2時間半の素晴らしい映像と録音。音楽と完璧にシンクロした映像編集があって、テレビの前で踊りたくなってしまう。マドンナは「ラ・イスラ・ボニータ 」などもともとラテン系のノリが得意に思えるが、14曲目「スパニッシュ・レッスン 」から20曲目「ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ 」までの客席を巻き込んだ流れは、アルゼンチン公演ならではの素晴らしさ。

アンコール1曲目、アカペラの『ライク・ア・ヴァージン』はファンは泣いちゃうかもしれない。そして公演終盤になると声が枯れちゃう日本人アーティストと違って、余裕の最高潮でコンサートを終えるマドンナのプロ魂にしびれてエンディングロールを迎える。

アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/09/post-453.html

コンサートDVDの曲目は以下の通り。

1. イントロ:ザ・スウィート・マシーン
2. キャンディー・ショップ・メドレー
3. ビート・ゴーズ・オン・メドレー
4. ヒューマン・ネイチャー
5. ヴォーグ 2008
6. ダイ・アナザー・デイ 2008
7. イントゥ・ザ・グルーヴ 2008
8. ハートビート
9. ボーダーライン
10. シーズ・ノット・ミー
11. MUSIC 2008
12. レイン/ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン
13. デヴィル・ウドゥント・レコグナイズ・ユー
14. スパニッシュ・レッスン
15. マイルズ・アウェイ
16. ラ・イスラ・ボニータ
17. Me Darva/Doli Doli
18. ユー・マスト・ラヴ・ミー
19. ドント・クライ・フォー・ミー・アルゼンチーナ
20. ゲット・スチューピッド・メドレー
21. フォー・ミニッツ
22. ライク・ア・プレイヤー 2008
23. レイ・オブ・ライト
24. ライク・ア・ヴァージン 2008
25. ハング・アップ・メドレー
26. ギヴ・イット・トゥ・ミー
27. クレジット+プラス30分のビハインド・シーン映像

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このページは、daiyaが2010年4月 3日 23:59に書いたブログ記事です。

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