箱根駅伝

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・箱根駅伝
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『駅伝がマラソンをダメにした』(2005)を書いたスポーツライターによる最新の箱根駅伝論。私は毎年往路も復路も沿道応援している。ファンは観戦前に読んでおくべき本。

箱根駅伝は10区もあるので何より区間配置が重要である。かつては花の二区が肝であったが、最近は距離が延びた山登りの五区の区間順位と往路の成績に強い関連性があるそうだ。これにより王道だった往路一区二区でリードする「先行投資型」以外の戦術をとるチームが増えてきているという。

監督たちは区間配置に戦術を練る。スピードがあって競り合いに強くて派手な「往路キャラ」、距離が延びてこそ味が出る地道で自分ペースの上級生「復路キャラ」なんていう考え方があるらしい。早稲田大学の渡辺監督、東洋大学の酒井監督、駒澤大学の大八木監督にロングインタヴューが収録されていて、今年の監督たちの思惑がわかって楽しい。渡辺監督ちょっと戦術を喋りすぎじゃないかと思うが、実はブラフかな...。

箱根駅伝は大学受験の出願期間に近く、新興校にとって大学としての宣伝効果が抜群なため、監督のプレッシャーは重いそうだ。勝ち始めると高校から優秀な選手が来なくなる、とか、日本人が強くなり留学生の存在感が薄れてきた、エースは養成できるものではない、なんていう現場の事情や本音も聞ける。駅伝はかなり長丁場なので、こういう蘊蓄を知っていると、沿道やテレビ観戦が一層楽しくなる。

なんといっても2012年は東洋大学の「山の神」柏原竜二が最終学年でラストランの年。著者も駅伝史上最強の選手として高く評価している。しかも柏原は福島県出身であるそうだから、来年の走りは気迫のこもったものになるのが間違いない。

・駅伝がマラソンをダメにした
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/12/post-327.html

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このページは、daiyaが2011年12月22日 23:59に書いたブログ記事です。

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