三丁目の夕日の時代 ´64(昭和39年)篇

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・三丁目の夕日の時代 ´64(昭和39年)篇
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先日、映画『三丁目の夕日´64』を観に行った。これまでで一番泣ける作品になっていた。第一作が昭和33年、第二作が昭和34年ときて最新作の舞台は昭和39年(1964)、つまり東京オリンピックの年。

このムックは1964年の風物が写真と資料で特集されている図鑑。映画の情報はほとんどなくて、時代背景を知るための内容になっている。オリンピックだけではなく、新幹線開通、黒四ダム完成、太平洋横断海底ケーブル開通、東京モノレール開業など、日本の基盤がいっきに整備された象徴的な年だったことがわかる。

この時期に日本橋の上に高速道路がかけられた。都内の高速道路が橋の上に造られていることが多い。これは用地買収に手間取って工事に遅れがでないように、景観保護よりもオリンピックに間に合わせることが優先された結果であるそうだ。

東京オリンピックはオリンピック史上における「コンピュータ元年」でもあったそうで、オンライン・システムの導入が一気に加速した。翌年の40年には国鉄に「みどりの窓口」ができ、三菱銀行がリアルタイム・システムを導入。日本列島の経済基盤がこうして整備されて、57か月続く「いざなぎ景気」へと突入していく。

オリンピックが国の発展のドライビングフォースとしてとてもよく機能していた。

私は昭和45年生まれだが、だんだんと時代が近づいてきた。三丁目の夕日は続編が楽しみ。このシリーズは約50年前を振り返っているわけだけれど、2062年頃にはスカイツリー完成を懐かしむ映画ができる、のかなあ。

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このページは、daiyaが2012年2月10日 23:59に書いたブログ記事です。

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