「超小型」出版:シンプルなツールとシステムを電子出版に [Kindle版]

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オンライン出版の実践者が、電子書籍の雑誌のミニマルなモデルについてよい考察をしている。わずか45ページでこの書籍自体が自らの提唱する小型出版だ。

著者が考える超小型出版とは、

・小さな発行サイズ(3~7記事/号)
・小さなファイルサイズ
・電子書籍を意識した購読料
・流動的な発行スケジュール
・スクロール
・明快なナビゲーション
・HTML(系)ベース
・ウェブに開かれている

などの特徴を持つ。具体的にはAppleのニュースタンドへ配信するオンライン雑誌をイメージしている。それが備えるべき最低限のインタフェースや機能も明確に述べている。私は頭が整理されてよかった。

メールマガジンやブログ(個人の発信サイト)も黎明期にはさまざまな模索がなされたが、試行錯誤からミニマルなモデルというものができてきて今のかたちに落ち着いている。スマートフォン、タブレット時代の電子書籍、オンラインマガジンにも、そういうモデルができてきてよいころだ。

この本のAmazonへのレビューが興味深い。よい内容だという意見と、うすっぺらいとかメモ程度だというような意見が並んでいる。確かに分量的にも考察の深さ的にも、書籍というには物足りないが、ブログよりは濃い。まさにこのへんに著者が理想とする超小型出版のコンテンツの塩梅が示されているのではないかと思う。

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このページは、daiyaが2013年1月30日 23:59に書いたブログ記事です。

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