2005年5月アーカイブ

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・[最新版] IT・ネット業界地図
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■業界を鳥瞰する会社四季報図解シリーズ

これは新入社員向けの本なのだと思うけれど、業界にドップリな人は逆に大きな地図を忘れていたりもする。各分野のベスト3の会社名と規模感をすぐに確認できるのがうれしい。

国内編25業界、海外10業界の全体像が解説されている。

・国内編25業界

1 インターネット
eコマース、ネット広告、ネット金融、音楽配信、ポータル(検索サイト)

2 IT・コンピュータ
パソコン、コンピュータ、ITコンサルティング、ITサービス、半導体

3 通信・ブロードバンド
移動体通信、固定電話、ブロードバンド、ブロードバンド映像配信、携帯電話端末

4 エレクトロニクス
薄型テレビ、デジタルカメラ、DVDレコーダー、プリンタ、複写機

5 コンテンツ
映画、音楽、放送、アニメ、ゲーム

・海外編10業界

eコマース、ポータルサイト(検索サイト)、コンピュータ(PC、サーバーなど)、ソフトウェア(OS、アプリなど)、通信、携帯電話端末、デジタルオーディオプレーヤー、プリンタ、複写機、映画、メディアコングロマット

カラーの円グラフや棒グラフや関係図を多用して、各市場の規模、市場シェア、ランキングが収録されている。企画書に引用して使えそうな数字がたくさん。市場の成長予測(A〜Eの5段階評価)で業界の有望度がつけられているのも、予想の確度はともかく知らない分野では参考になる。

■時価総額と企業の存在感、影響力

巻末につけられているIT・ネット業界の時価総額ランキング(主に2004年度の数字)も興味深い。上位を項目抜粋、引用させてもらうと以下のとおり。

   会社名    時価総額  予想売上高 連結従業員数
1位 NTTドコモ   8兆8千億円 4兆8千億円 2万1千人
2位 日本電信電話 7兆4千億円 10兆8千億円 20万5千人
3位 キヤノン   5兆1千億円 3兆6千億円 10万8千人
4位 ソニー    3兆9千億円 7兆1千億円 16万2千人
5位 松下電器産業 3兆9千億円 8兆8千億円 29万人
6位 ヤフー    3兆6千億円 1164億円  994人

11位 ソフトバンク 1兆5千億円 8千3百億円 1万人

ヤフーなどネット企業は時価総額では他の企業と肩を並べているものの、売上高と連結従業員数の少なさが目立つ。やはりネット企業の株価は高いのだ。ただ社会にとっての重要性や影響力はまだその株価評価に追いついていないとも感じた。販売しているモノ(サービス)が違うという要素もあるが、売り上げや従業員数の背後には、関連会社、取引会社の数や給与を得て生活している従業員の生活がある。存在感の違いが以前より、漠然と気になっていたが、この数字で分かった気がした。

実際、上位5位までが突然、倒産してしまうと具体的に私の生活やビジネスには支障がでると思われる。電話や携帯が使えなくなったり、テレビやプリンタの故障が直せなくなったり、来月の大きな入金予定が消えてしまったりする。ネット企業の場合、ヤフーやソフトバンクや楽天やアマゾンが突然消えると大変、寂しい気はするが、たぶん、生活はなんとかなるだろう。生活や人生への浸透度という点では、旧勢力企業は、時価総額とは違った重みが感じられる。

もちろん、年々、ネットのサービスも生活に欠かせない要素として成立し始めている。10年後、このランキング上でネット企業の存在感はどう変化しているだろうか。

・ネット株価情報
http://netindex.jp/
ネット企業の株価が一覧できる秀逸なサイト。

・これから情報・通信市場で何が起こるのか IT市場ナビゲーター
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003069.html

・著作権とは何か―文化と創造のゆくえ
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■文化の発展と著作権

著作物の定義は以下のとおりで、

「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの(著作権法第二条第一項第一号)」

ある作品が著作物であるとき、著作権が生じる。

著作権者はその利用を禁止してコントロールすることができる権利=著作権を持つことになる。その権利の内容は多様で、複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権・翻案件、二次的著作物の利用権などがあるとされている。

そもそもなぜ著作権という法律があるのか。それに対して著者は、


著作権の最大の存在理由(少なくともそのひとつ)は芸術文化活動が活発におこなわれるための土壌を作ることだと筆者は考えています

と述べている。これは著作権法の条文を解釈したもの。原文は以下のとおり。

・著作権法
http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html

第一章 総則

第一節 通則
(目的)
第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

(昭六一法六四・一部改正)

本来は経済の発展のためではなくて文化の発展のために作られた法律である。もしもコントロールを認めることで文化や芸術の発展が阻害されるようなことがあれば、著作権法を見直すことが必要だというのがこの本の結論。

著作権の基本から、チーズはどこへ消えた、プリティウーマン、脱ゴーマニズム宣言、どこまでも行こう、ライオンキングとジャングル大帝、NapsterとWinnyなど最近の裁判の事例を挙げて、丁寧に今の問題点を指摘している。

実は、この本を読んだ動機があった。

■テレビ録画と著作権

先日、池田信夫氏が主宰する情報通信政策フォーラムのセミナーに参加してきた。「録画ネット」の問題である。大変、テンポラリなテーマで会場、参加者討論にも有名な論者が多数登場して白熱していた。

・情報通信政策フォーラム ウェブサイト: 第2回「ハードディスク録画サービスと著作権」
http://www.icpf.jp/archives/2005-04-22-1939.html

録画ネットは、海外にいるユーザから預かったPCを社内に置き、インターネットに接続することで、持ち主だけが海外から日本のテレビを録画視聴できるようにしたサービス。テレビ局の提訴を受けて、裁判所はサービス停止の仮処分を下した。

インプレスのインターネットウォッチが簡潔に状況をまとめているので長めだが引用させてもらう。

・テレビ番組録画サービス「録画ネット」を巡る法的議論
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/05/20/7690.html

録画ネットのサービス内容は、当初の形態ではユーザーがエフエービジョンから録画用のPCを購入し、そのPCをエフエービジョンの用意した事務所(千葉県松戸市)内に設置(ハウジング)するという、売買契約と寄託契約がセットになった形態を取っていた。その上で、ユーザーは自分が購入したPCにインターネット経由でログインして録画予約を行ない、保存された録画データを自分のPCにダウンロードもしくはストリーミングの形で視聴する、というのが基本的な利用形態となっていた。また、各PCはユーザーが自由に利用できるため、いわゆるインターネットストレージとしての利用や、Webサーバー等を動かすことも可能となっている。

 各ユーザーのPCに対しては、エフエービジョン側で用意した共同アンテナからアンテナ線を分岐させることでテレビ信号を分配。またログインの認証はエフエービジョン側で用意したサーバーで一括して行ない、その際にサーバー側では不正ユーザーでないことを確認すると同時に、複数の人間がIDを共用することを防ぐため、同一IDでセッションが張られている場合はそのセッションを切断する形になっていたという。

 この録画ネットのサービスに対して、NHKと在京の民放5局は2004年7月、サービスの停止を求めて東京地裁に仮処分を申請した。

これ、基本的には自分の自宅や実家にテレビ録画PCを置いて、自分が海外から見ている場合問題にはならないらしい。どこにPCを置いているかの違いに過ぎない。そもそもソニーは堂々と、外出先(海外含む)から国内においた自分のPCを通じてテレビを視聴するマシンを販売している。またそのサービスを有料パックとして7月から開始する。

・ソニー、ワイド7V型液晶付属の「ロケーションフリーテレビ」
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050201/sony1.htm
「有線LAN環境と無線LAN環境での利用が可能で、外出先からテレビや家電製品の映像をリアルタイムで視聴できる「NetAV」機能も搭載する。新たに無線LAN経由での利用が可能となり、ベースステーションを自宅に待機させたまま、ディスプレイ部を持ち出し、外出先で無線LAN/Ethernet経由でブロードバンド環境に接続すると、ベースステーションのテレビチューナや、ベースステーションと接続したハイブリッドレコーダなど外部機器の映像をインターネット経由で視聴できる。」

・So-net、「ロケーションフリーTV」を外出先で見るパック
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050527/scn.htm
「ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(SCN)は、同社が運営するプロバイダSo-netにおいて、ソニーの「ロケーションフリーテレビ」(LF-X5/X1)を使って外出先から自宅のテレビや録画済みコンテンツを視聴できる「ロケーションフリーテレビまるごとおまかせパック」を7月1日より提供する。」


池田信夫氏はブログ上で、(著作物という点ではテレビもWebも一緒なので、Webを中継するISPと同じという解釈らしい)、


「インターネットを通じて録画できる事業者が、録画機器を継続的に管理する場合、録画の主体は事業者であり、すべて違法である」

これはウェブ・ホスティングやデータ・センターなどにもそのまま当てはまる。この主張が認められたら、全国のホスティング・サービスはみんな違法ということになるだろう。」

と裁判所の決定に対して批判的に感想を書いている。

「どこでもいつでもテレビが見たいよ」と思うユーザはP2Pアプリケーションのユーザより、ずっと多いはず。なぜいけないの?と思うケースが増えてくると思われる。こうした議論が、著作権の見直しの切り込み役になっていくかもしれないと思った。

・すごい たぶちさん
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se312003.html
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私のデスクトップは同時に10個くらいのアプリケーションウィンドウが立ち上がっていることが多い。作業中、ウィンドウの数が多いと混乱する。あのウィンドウはどこへいったっけ?と何度もウィンドウを切り替えないといけない。間違って未保存のウィンドウを閉じてしまったりすると悲惨だ。

すごいたぶちさんは、ブラウザーだけでなくすべてのウィンドウをタブ化してしまうソフト。これを使えば関連する作業ウィンドウをタブ化して、ひとつのウィンドウ内で管理できる。たとえばブログを書くために立ち上げているブラウザーやエディタやキャプチャソフトをタブで一元化して、他のメールソフトやメッセンジャーとは別に扱うことができる。Windowsのタスクバー上のアイコンの数も少なくなってすっきりする。

すごいたぶちさんは、ウィンドウだけでなくデスクトップそのものをタブの中に入れてしまうことができる。こうするとこのソフト自体がデスクトップの役割を果たす。

タブは左右や上下に分割して、複数のウィンドウを一画面に並べることも可能。タブの間でドラッグアンドドロップを行うこともできる。左の電卓の計算結果を右のエディタに貼り付けたり、2つのWebページを並べて比較するなどの作業が簡単になる。

基本機能

・他アプリケーションのウィンドウをタブで管理
・他のウィンドウの起動を監視し,新たにウィンドウが作成される度に自動追加
・タブを上下・左右に分割表示
・ファイルのドラッグ・アンド・ドロップをタブ上で再現
・プラグインによるツールの追加

サブウィンドウのあるアプリケーションなど一部のソフトウェアではタブ化がうまくいかないこともあるようだが、だいたい大丈夫。

Blog Hackers Conference 2005に参加してスピーカーの一人としてプレゼンしてきました。会場は満員で熱気に包まれていました。

・Blog Hackers Conference 2005
http://hacks.bloghackers.net/archives/2005/05/blog_hackers_co_1.html
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  1. Keynote Speech - 宮川達彦
  2. (タイトル未定) - 伊藤直也
  3. Lightning Talks - 宮川達彦 / 伊藤直也 / Yappo / 近藤淳也 / にぽたん / 橋本大也 / ooba / 山下たつを / 南野朋之 (blogWatcher) / 小鳥 / 関村昌義

基調講演の二人の深い洞察に感じ入った後は10人のライトニングトーク。各自が考えたハックを披露するセッション。なぜか今回はハックの内容と同時にウケを狙った人が多くて、参考になったと同時に楽しい会になりました。

あまりに盛りだくさんだったので、報告が難しいのです。

イベント報告の神と呼ばれるたつを氏のサイトにお任せします。

・[を] Blog Hackers Conference 2005
http://nais.to/~yto/clog/2005-05-27-1.html

また、報告を一枚のマインドマップにした人がいます。
一見の価値あり。

・Blog hack conference その2 - しし丸先生の教え
http://www.sisimaru.com/?itemid=363


ハッカーではないのに私もお話させていただきました。

プレゼンの内容は以下のとおりでした。

ニュースキャッチャーBloghack



この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら


編集部は大変ですね。

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000488.html

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・ググる―検索エンジンGoogleを使ってネット上の情報を検索すること
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検索キーワードの工夫、あの手この手を並べたテクニック集。検索を使う際のリファレンスとして有益。

この手の工夫は私も随分、試してきたし、蓄積しているノウハウも多い。が、この本にはいくつもなるほど新鮮と思わせるキーワード選びの仕方が掲載されている。

たとえば


1 ゲーム逆転裁判3の攻略情報を調べるとき

「逆転裁判3 チャート」

あたりは同時に出てきそうなキーワードを想像するという基本セオリーだと思うのだが、

2 ハマチの別名を調べるとき

をハマチ 別名

これは斬新である。

3 激安商品を探す

では、

(商品名) 送料 処分

がいいという。実際、このやり方で価格比較サイトよりも格安のサイトが見つかることがある。実は価格比較サイトに登録されている業者は、価格比較サイトに契約料を支払っていたりするので、その分が価格に上乗せされている。本当の底値のショップは価格比較サイトに掲載されていないことが多い。これは私も業界の人から聞いたばかり。

4 ソニーの株価推移を予測するための株関連の情報だけを調べる

では、

ソニー 6758

だそうだ。見事にノイズがはじかれている。

こうした検索キーワードの選び方が70例続く。

もちろん、検索の工夫が効くのはGoogleだけではない。

ヤフーもヤフるという本が出ている。こちらは検索だけではないヤフーらしく、ヤフーのサービス全体を使いこなすノウハウが書かれている。

・ヤフる―遊ぶ、稼ぐ、出会うなど、あらゆる欲望をYahoo!で満たすこと
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こういう検索語選びノウハウを交換するコミュニティがあったらいいなあ。

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001597.html

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・ヒトはなぜペットを食べないか
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今日の日本では全世帯の36.7%で何らかのペットを飼っている。そのうちイヌは64%、ネコは27%。

■「食べてしまいたいほど可愛い」

前半のイヌを食べた人々、ネコを食べた人々の章では、古今東西の歴史を振り返り、多数の実例が紹介されている。日本でも中国でも西洋でもイヌはかなり食べられていた。ネコもイヌほどではないが料理されていたことがわかる。タヒチではイヌを女性が可愛がりながら母乳で育てるケースもあったが、これもやはり食べてしまう。母乳で育てたイヌは肉が柔らかくておいしいのだそうだ。

韓国でも犬料理は伝統らしいが、近年はオリンピックやワールドカップの度に、海外の野蛮だという批判を避けるため、期間中、大通りの店舗は営業自粛しているらしい。

犬料理情報ページもある。

・le gastronomique de chien 〜犬料理大全
http://kurumi.sakura.ne.jp/~yen-raku/chien/
「このWebは、食材としての犬の魅力を、余すところなく伝えるページです。」
「犬食体験談 犬を食べた方々からの投稿です。」

まだ結構食べられているわけだ。中国でも周恩来は大の犬食好きで田中角栄と犬料理三昧を楽しんだのだ、とか。

そして、続く第3章は「ペットを愛した人々」。これはペットを性的に愛してしまった人々の話ですなわち獣姦の歴史である。世界の神話の中で人間はしばしば動物と結婚している。日本でも私たちの先祖はヘビやワニと積極的に交合している。聖なる動物は神であり、神と結ばれることで、生命力を受け継いだり穢れを浄める意味があったと言われる。

ヒトと動物がシームレスにつながっている時代というのがあった。しかし、近代に入ってペットという概念が生まれて、人はイヌやネコを食べたり、動物と交わったりしなくなった。タブーになった。

■性と食のタブーは同じ、ペット食は近親相姦

では、このタブーの正体とは何なのか。著者はこんな表で説明している。

AAで非A非A
性文化エゴ近親他人
食文化ヒトペット野鳥獣


自己=人間に近く親しく類似していればいるほど、タブーが強くなるということは、つきつめて考えると、性の領域では自分自身だけを愛する<自愛>を禁止し、食の領域では自分自身を食べる<自食>を禁止していることになるだろう

食べてしまいたいほど可愛いと思う感情は、食と性の欲望が同じ源に発しているのだとする。そして、自分自身でも他人でもない境界線上にいるペットを食べてしまうのは近親相姦と同じという論理だ。

しかし、近親相姦の範囲が文化によって異なるように、タブーの範囲は文化によって異なる。普段はタブーであるが故に、逆に祝祭や儀式などハレの日だけは食べるという文化もある。

最近ではソフトウェアとして動くペットや、AIBOのようなロボットも登場している。インタラクションが巧妙で、機械とはいえ情が移り、動物のペット同様に感じる人もいるだろう。そうなると電子ペットもあっさりデスクトップのゴミ箱に入れたり、廃棄したりできなくなる。バーチャルワールドでも将来、タブーが発生する可能性はあるのではないか。電子ペットを捨てると電子動物愛護協会から非難されたり、隣人に白い目で見られたりするようになるかもしれない。

20年後くらいに、

「いやあ、昔は電子ペットなんて飽きたら捨ててましたよ」

などと言ったら、かつてペットを食べていた人と同じ扱いになるのかもしれない。その頃には「なぜ人は電子ペットを削除しないか」などというタイトルの研究本が出版されていたりして。

・小窓プロジェクト
http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se282168.html
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本ソフト ver.1.31 は、付箋ソフトの一種で、小さな「小窓」を生成して、そこに、文書、画像、ミニWebブラウザ等を表示するものです。
特徴は、次のとおりです。

(1) 文書は、フォント、文字色、背景色、配置の指定が可能。
(2) 画像は、拡大/縮小の指定も可能。ネット画像にも対応。
(3) 小窓サイズのミニWebブラウザの表示をサポート。
(4) 小窓のダブルクリックにより、指定アプリの起動が可能。
(5) 指定した小窓の位置とサイズを、きめ細かに揃えられる。
(6) 全小窓の状態を記録し、後で、その状態に戻すことが出来る。
(7) 専用のゴミ箱により、一度削除した小窓も、復元が可能。
(8) 小窓のツールチップからでも、画像、Webページの表示が可能。

一般の付箋紙ソフトと違うのは、テキストだけでなくWebや画像も付箋内に取り込めること。WebであればURLで指定したページの一部をミニウィンドウで表示する。任意のサイズに変更できるので情報サイトの一部分だけを常にデスクトップに表示しておくという使い方ができる。

各付箋紙には機能を時計表示やコンピュータ利用状況表示などの機能をテキストや画像と組み合わせて付加することができる。付箋紙をアプリケーションと関連付けることでランチャ代わりにもなる。

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付箋が増えて邪魔ならばアイコン化を選ぶとデスクトップに最小サイズで表示されるのもいい。デスクトップにあらゆる情報を、アイコンとウィンドウの中間レベルのプレゼンスで、表示しておけるのは大変便利。

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http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se362264.html
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http://hp.vector.co.jp/authors/VA017396/index.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000235.html

・日本のお金持ち研究
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極めて面白い本。

■日本のお金持ちは2タイプ オーナー経営者と開業医

著者ら研究グループは、2001年度全国高額納税者名簿から、年間納税額3000万円以上(年収1億円以上)で、前年から続いてランクインしたお金持ち6000人にアンケート回答を求めた。結果、約8%から貴重な回答データを得た。その結果をもとに日本のお金持ちの実態を徹底調査した。この層の年収は1億円で資産54億円が平均。

結論として日本のお金持ちに多い2つのタイプが浮かび上がった。

高額所得者における職業別の比率が紹介されている。

企業家(最高経営責任者) 33.3%
トップではない経営幹部  11.6%
医師           15.4%
芸能人・スポーツ選手    2.2%
弁護士           0.4%
その他          38.7%

企業家と医師で上位45%を占めている。

この国のお金持ちとは社長さんとお医者さんなのだ。

社長さんは大企業のサラリーマン社長ではなく、創業者でオーナー経営者が多い。お医者さんでは大学病院の大先生ではなく、整形外科や眼科の開業医が多い。経済的に成功している人たちというのは、意外にも子供の頃から成績抜群でエリート街道まっしぐら、ではなかったわけである。一流大学を主席で卒業して大企業幹部候補生として入社するだとか、白い巨塔の財前教授のように医局のトップへまっしぐら、という道は選ばない。

むしろ、学生時代、勉強はあまりできませんでしたというタイプがお金持ちになっている。医者であれば花形の大学病院の内科や外科にはいけなかったので、眼科や整形外科になって時流に乗ったパターンが多い。経営者の自己評価でも成功に大切なのは才能ではなくて勤勉さという答えが多い。同じことを30年やっていたらお金持ちになりましたというパターン。

人生わからないものである。面白い結果だ。

予想とだいぶ違うのは弁護士。彼らの年収は1000-1500万円が多く、1億円以上は4%に過ぎない。よく稼ぐサラリーマンと同レベルだ。資格を取る苦労の割には儲からない仕事らしい。一部には法律事務所を組織し、大企業相手に高額の契約をまとめる高額所得者もいるが、彼らはほとんど経営者といえる。

その点では開業医も経営者と言える。日本でお金持ちになるには、結局、個人の才覚で経営をすることが近道らしい。一流大組織指向でいい大学からいい会社に入ってもこのグループにはなれない。

■一億層中流のウソと消えた上流階級

橋本健二氏のアンケート調査によると90%の日本人が自分は中流であると意識している。しかし、これは先進国はどの国でも中流意識を持つ人が90%であり、日本の特徴ではないという。同氏の実態調査では1995年時点の日本のマルクス的な意味での階級は以下のように分類できるそうだ。

資本家階級  9.2%
新中間階級 23.5%
労働者階級 45.4%
旧中間階級 21.9%

資本家階級の年収は1294万円でそう高くはないが、実物資産7541万円、金融資産3658万円でかなり平均を上回る。持ち家比率86.7%。学歴構成は高等教育36.4%、中等教育47.4%、義務教育16.2%で、多様性が高く、必ずしも資本家階級=高学歴ではない。

また、「上流」が何を指すか分からなくなったことが指摘されている。かつては名門の家柄出身で、財産を相続し、帝国大学出身で、大企業グループの経営者のような典型的上流階級が日本を支配していた。だが、この本のデータによると現在は様子が違う。身分、所得、職業、権力、支配力、などの要素の何が上流を意味するかが変わってきている。

キャリア官僚のような権力エリートは高額所得者であることが少ないので、パワーエリートと経済エリートは別の層が受け持っている。すべてを手にすることはもはや難しい。

この本では他にもお金持ちの生活行動パターンやお金の使い方の詳細な分析、人生観、乗っている車や住んでいる場所、高額所得者の課税政策の考察など、読みどころは多い。お金持ちになりたい人、お金持ちに何かを売りたい人、世の中に矛盾を感じつつも何がおかしいのかもやもやしている人に特におすすめ。

今週もデジタルハリウッド大学での講義を公開。

今日の内容は「検索の未来」。


基本編に続く検索の応用編
検索技術の多様性とトレンドを理解する
デスクトップ検索を使いこなす
検索とは何か、その未来を考える

というもので、まず、たくさんの検索サービスを紹介しました。

■検索技術の多様性とトレンドを理解する

事例:

・メタ検索と文書クラスタリング
Vivisimo
http://www.vivisimo.com/

・メタ検索結果をビジュアルな地図で表示
Kartoo
http://www.kartoo.com/

・過去のWebを検索する
Internet Wayback Machine
http://www.archive.org/

・徹底的にパーソナライズする検索エンジン
SurfWax
http://www.surfwax.com/

・A is Bに着目した検索エンジン
Googlism
http://www.googlism.com/

・関連やアクセス数グラフがわかる
Alexa
http://www.alexa.com/

・雑誌の記事を検索
FindArticles.com
http://www.findarticles.com/PI/index.jhtml

・ブログを検索
Feedstar
http://www.feedster.com/

・質問の答えとなるWebを検索
AskJeeves
http://www.ask.com/

・オープンソースの検索サーバ
htdig
http://www.htdig.org/

・1分前に更新されたページも検索
GigaBlast
http://www.gigablast.com/

・使いやすさを追求するメタ検索
Fazzle
http://www.fazzle.com/

・世界最大のショッピング比較検索
MySimon
http://www.mysimon.com/

・ラジオ番組のテキスト検索
Speechbot
http://speechbot.research.compaq.com/

・数字データの分布の検索と可視化
The Secret lives of Numbers
http://www.turbulence.org/Works/nums/

・P2Pでインデックスを作成
HyperBee
http://www.hyperbee.com/

・ストリーム放送を検索
SingingFish
http://www.singingfish.com/

・PageRankアルゴリズムを拡張
Teoma
http://www.teoma.com/

・Googleによる商品検索
Froogle
http://froogle.google.com/

・リンクの関係をネットワーク図表示
Anacubis
http://www.anacubis.com/

・検索結果にサムネイルを付加
Girafa
http://www.girafa.com/vsearch/index.acr

・お絵かきで形状を検索する
3d models search engine
http://shape.cs.princeton.edu/search.html

■デスクトップ検索を使いこなす

事例の中から特に最近のトレンドで、実用できるものとして、Googleデスクトップサーチとサーチクロスを例に、デスクトップ検索の便利さ、面白さを説明しました。

■検索とは何か、その未来を考える

私の意見をベースに未来の検索を考えました。詳しくは以下の資料参照。

最後に本日の資料の公開。



この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第1回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003335.html

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・数学的思考法―説明力を鍛えるヒント
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■論理と背景で説明力を鍛える

世界のソフトウェア企業ランキング上位100位の半数近くがインド系企業だという数字とその理由が考察されている。日本では9×9までの掛け算の暗記を、数学大国インドでは20×20まで覚えさせるという有名な話がある。だが、単に暗記量が多ければよいということならば、数学者は皆、桁数の多い掛け算を暗記しているはずだし、暗算が得意なソロバンの使い手もインドのように優れたソフトウェア開発者になっていておかしくない。
インドの教育では、たくさんの計算結果を暗記させると同時に、その理由や説明もたくさん考えさせているのが、数学教育で成功した理由なのだとする。日本の教育では、できるだけ少ない計算例から「やり方」だけを抽出しようとしている。インドでは多数の計算例から「論理」や「背景」を学習させている。だから日本人は「やり方」を忘れてしまうと問題が解けなくなってしまうが、インド人はやり方を忘れても一から考えて答えを出すことができるようになる。

「ゆとり」の確保のために暗記量を減らして少数の結論だけ暗記させても、自分で考えることはできるようにならない。暗記や計算練習を通して目指すものは計算力ではなくて、それがどうしてそうなるのかを説明できるようになることだというのが著者の見解である。

日本では1と2とnの場合で考える。しかし、1と2と3とnくらいまでの場合を常に考えてみるのが、説明力強化につながるのではないかという。

■ひらめきの法則

ひらめきについてなるほどというまとめがあった。


結局のところ、他人には偶然性を強調して格好良く話している「ひらめき」でも、実際のところはさんざん考え抜いた蓄積のほんの少し上に、ふっと気がつく一瞬のことを言うようである。

思わぬ出会いや失敗から何かを偶然に発見したというセレンディピティも、本当は偶然ではないはずだという指摘。日常試行錯誤を繰り返している人が、単純なミスや人との出会いという決定的な刺激を得て、大きな発明や発見を達成している。ただ偶然を待っていてもひらめきは訪れない。「しばらく考えた経験」があると点や線が面として見えるようになるから、大切なのはできなくても考えておくことなのだという説。

■じゃんけんをするとき、人間が出すのはグーが多くチョキが少ない

著者が実験室で725人の学生に延べ1万1567回のじゃんけんをさせて作成した統計では、

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パー  3849回
チョキ 3664回

という状況であったらしい。じゃんけんでは有意水準1%でグーが多くてチョキが少ないのだ。

理論上はじゃんけんの統計はグー、チョキ、パーが3分の1ずつ出されるはずである。だが実際にやってみると違う。人は他人を目の前にすると警戒して拳を作る傾向があることや、チョキの形の手はグーやパーよりも作りにくいことなどが影響しているのではないかと理由が挙げられている。

こうした現象を説明する際、数字のデータ(証拠)と、その理由(論)はどちらも大切で、必ずしも「論より証拠」ではなく「証拠より論」が有効なときもある。データだけ分かっていても本質的な対策が講じられない。論と証拠の両方から面として説明することが重要である。

他にもたくさんの数学的な思考の応用が紹介される。

要旨は試行錯誤と説明力が大切だということ。

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EPaint.NET - Home
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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001605.html

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・スタートアップチェッカー(Windows95/98/Me/ユーティリティ)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se302214.html
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WindowsではOS起動と同時に任意のアプリケーションを起動させる方法がいくつか用意されている。代表的なやり方が「スタートアップ」フォルダへの登録とレジストリへの登録。便利な反面で、たくさんのアプリが自動起動されると動作が重くなる。大半のアプリは起動していながらめったに使わなかったりする。

そこでスタートアップ登録を簡単に解除するのがスタートアップチェッカー。スタートアップフォルダとレジストリ項目を同時にチェックして、スタートアップ起動に設定されているアプリケーションをリスト表示する。ユーザはこのリストの中から、不要なアプリを選択して無効化すればよい。

マニュアルでの再設定よりも便利なのは、無効化したアプリをいつでも再度有効化することができる点。消したら動作がおかしくなったという時に安心である。早速、自分のPCで動かしてみたら30個もスタートアップに登録されていた。10個ほど無効化したところ体感速度が速くなった。

・外見だけで「品よく」見せる技術 ファッション、しぐさ、話し方
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著者は元日本航空の国際線スチュワーデスで乗務時間2万時間を初めて達成し、女性初の客室乗務員管理職として定年まで勤めた人物。経験から培われた何百もの「品よく」見せるノウハウがまとめられている。女性向けの部分も多いが男性にも役立つ。

「上品」は武器だと思う。鼻につく上品は下品だけれど、ほどよい品のよさを持った人は特に初対面での待遇がまったく違ってしまうと思う。上品は運を呼び寄せる技術とも言えるかもしれない。

大変な数の注意ポイントが一冊に紹介されているのだが、個人的に勉強になった、共感した、知らなかった項目を抜き出してみる。

・一度にするのはひとつの動作だけ
 席を立ってテーブルの上のコーヒーカップをかたづける、という一連の動作をする際にカップを持ちながら立たないことという例が挙げられている。上品さの基本かもしれない。急いでいるときほどゆっくりと、という項目もあった。

・人や方向は手のひらで示す
 女性向けかと思ったがやってみると男性でも様になる気がした。指差さず手のひらを上にして方向を示すという動作。

・紳士は食事中以外も手をテーブルにのせておく
 そういうものですか。解説によると本来このマナーは男女が交互に並んだテーブルで、下で手が何をしているかわからないのを避ける意味があったそうだ。

・注文のときはウェーターの目をしっかり見る
 これは確かに上品だ。メニューを見ながら注文してはいけない。

・中華料理の回転卓は主賓から右回りが原則
 知らなかった。

・「すみません」ではなく「ありがとう」

・チケットを贈るとき