Books-Education: 2006年6月アーカイブ

・世界初 地図記憶法―あなたも記憶の天才!
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この記憶法はとても簡単で誰でもできる。

円の中に十字を書く。その中心になる地名を決めたら、その上下左右、斜めの線上に、対応する地名を書く。複雑な地図でも、こうすることで、簡単化できる。作図することで記憶にもよく定着する、というもの。

確かに、曖昧だった関西地方の地理や、アジアの国々の配置が数分で記憶できた。読むだけでは弱いが、実際に作図してみると、ほとんどの人はできるようになるのではないか。歴史を勉強したい人や、地域を回る営業マン、国際関係の教養強化(場所を知っているだけでもだいぶ違う)に役立つ。2,3個覚えれば本代の元はとれるだろう。

この記憶法あまりに単純なので、やり方を解説する本文は全体の1割もない。残りのページは日本や世界のさまざまな作図練習問題である。最後にわかりやすい地図の書き方指導もついている。

著者はさまざまな記憶法を開発しているらしい。サイトもあった。

・つがわ式 世界一速い英文記憶法
http://blog.livedoor.jp/tsugawashiki/

私は方向音痴で地図を読むのが苦手だったので、この本は良かった。

ところで地図記憶で驚かされるのはこどもの柔軟な記憶力である。我が家の息子(2歳)は、毎日地図パズルで遊んでいる。日本地図を卒業し、最近では世界地図に熱心である。彼はプラスチック製で、地域別に色分けされた、くもんの地図パズルシリーズが大好き。

・くもんの世界地図パズル
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・くもんのNEW日本地図パズル
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まだ世界地図はピース数が多いので、完成させるには親が呼び出される。年中、つきあわされるおかげで私もだいぶ覚えてきた。だが、こどもの記憶力はうらやましい。おとなの私の場合は、最初に大きなピースや縁のピースを置いて、残りを埋めていく戦略をとる。
だが、こどもは違った。アフリカの小国や、東欧の似たような国のピースを、最初におくことができるのである。国名は全部はじめてなわけだから、一般になじみのある、ない、は関係ない。アンゴラだろうがリトアニアだろうが、いきなりピースの形状と場所を覚えてしまうらしい。

世界地図では、アジア、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアは、彼ひとりで完成できるようになった。いまはヨーロッパ8割、アフリカ7割くらい覚えているようで、全部単独完成も近そうだ。

実は、彼を手伝う親の私は完成版の印刷物をカンニングしている。このままいくと、こどもに地理感覚で確実に抜かれてしまうので、地図記憶法の本など読んでいるわけである。

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