2004年7月アーカイブ

・Free RAMDisk for W2k / XP / Server 2003 / PE
http://users.compaqnet.be/cn021945/RAMDisk/RAMDisk.htm

PCのメモリの一部をHDDドライブ(RAMディスク)として認識させるユーティリティ。RAMディスク化することで、30倍から60倍の、ファイル読み書きの高速化ができると説明されている。

頻繁に参照、更新される、大きなファイルをRAMディスク上に置くと良い。HDDへの物理アクセスがなくなるので、動作が速くなる。ただし、メモリなのでPCの電源を落とすと、すべてのデータは失われる。一時的な作業ファイルを扱うのに向いている。

以下の例が高速化できる推奨用途として挙げられている。

・Webサーバのコンテンツファイル
・データベースのファイル
・Webブラウザのキャッシュフォルダ
・編集対象のPhotoshopのイメージ
・キャプチャ、編集対象のMP3やビデオファイル

Windowsインストール作業が不要の、ちょっとしたオンラインソフトなどは、RAMディスク上に置くと、著しく高速化できることがある。

■インストールと設定

1 ramdisk.exeをダウンロード、解凍しておく
2 コントロールパネル→ハードウェアの追加→はい、ハードウェアを接続しています→新しいハードウェア デバイスの追加→一覧から選択したハードウエアをインストールする→すべてのデバイスを表示を選択
3 「ディスク使用」で、解凍したフォルダ内のramdisk.infを選択する

設定は

1 コントロールパネル→ハードウェア→システム→デバイスマネージャを開く
2 RAMDISK[QSOFT]を選択し、プロパティを表示
3 ドライブレター(デフォルトはBドライブ)と容量を選ぶ
4 必要ならば再起動

で、任意のドライブレターと容量を設定することができる。

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あとは、このドライブにファイルをコピーして使うだけである。デスクトップ作業でも、アイデア次第でとても有効なシーンがありそう。とりあえず、ブラウザの一時ファイル保存フォルダを割り当ててみた。少し早くなった。

512メガバイト以上のメモリを搭載したPCにおすすめ。

関連記事:

・Passion For The Future: 高速なファイルコピー Fire File Copy
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001758.html

脳の中の小さな神々
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■みのもんたの脳科学

脳科学の成果をベースに設計したという”脳を鍛える”本が大変売れている。

たとえば、このシリーズは2冊で100万部を突破しているらしい。

脳を鍛える大人の計算ドリル―単純計算60日
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脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日
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(個人的には音読が楽しかった)

特に中高年のボケ防止に人気があるようだ。たまたま実家にあったので、私も試してみた。単純な計算と音読の繰り返し。確かに何もしないよりは、効果があるのだろうけれど、これで本当に脳を鍛えられるのか、釈然としない気持ちが残る。

これらの本の”脳を鍛える”根拠は、脳の状態を測定すると、単純計算や音読を行っているときに、特定の部位で強い活性化が見られるから、というものだ。だが、脳は複雑に全体がまとまって機能するものである。著者は、脳を部分的に鍛えても無意味だと、こうした機能局在論的なアプローチを批判する。これを食べれば頭がよくなる式の「みのもんたの脳科学」だとばっさり斬り捨てる。

■小さな神々の正体

この本のテーマは、以前書評した「脳内現象」とほぼ同じである。ただし、こちらの方がはるかに分かりやすい構成になっている。併せて読むと茂木氏の意識科学、クオリア論について一層の理解が進む。元「ユリイカ」編集長でジャーナリストの歌田明弘氏が聞き役となった13回の対談パート+書下ろしの特別講義で構成されている。

脳内現象
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001847.html

人間の意識は、脳細胞の活性化パターンから生まれるが、パターンは何者かが解釈しなければ意味を持てない。タイトルにある「小さな神々」とは、脳細胞の活性化パターンを見渡す超越的な視点を持つ小人(メタ認知的ホムンクルス)のことである。


ホムンクルスという主観性の枠組みは、脳の前頭葉を中心とする神経細胞のあいだの関係性によって生み出される。そのようにして生み出されたホムンクルスが、自分自身の一部である神経細胞のあいだの関係性を、「あたかも外に出たように」眺めることで、そこに「つやつやとしたリンゴ」というイメージが生じる。どうやら、私たちの意識はそのようにして生み出されているようである

■頭がよいってどういうこと?

「みのもんたの脳科学」という言葉が印象的だったので、以降の章を、本当の意味で脳を鍛える、頭をよくする、天才をつくるにはどうしたらよいかという視点で読んでみた。

著者は、無理をして想像力を発揮する(脳を活性化させる)ことはできないとし、脳が素晴らしい能力を発揮しているときには、むしろ抑制モードに入っていることを指摘する。脳細胞がある目的に集中特化したはたらきをするように、関係のない部位のはたらきを抑制する状態のこと。

「ウイナー・テイク・オール、勝者がすべてを取るというのが抑制の実態です。あるモードで脳を働かせているときにはほかのモードにならないように抑えているわけです。そうじゃないと混乱しちゃう」

だが、一方で、天才ピアニストの神がかった演奏や、アインシュタインのようなひらめきは、ある種のセーフベースがある上での脱抑制が必要なのだという。セーフベースとは意識せずに何かを行うことができる熟練した技能である。セーフベースがあると、自分のやっていること自体(ピアノの弾き方、物理学の基礎など)を意識せずに、やることができる。十分な練習で基本技能を修得した上で、リラックスして夢中になって何かをするときに、創造性が発揮されるということらしい。恋みたいなものだと著者は笑う。

俗世間的な頭のよさの尺度=IQについても興味深い話があった。ニュージーランドの軍隊が長期に渡って調べたところ、時代と共にIQは向上しているらしい。だが、まさか数十年でヒトが進化するわけもない。フリン効果と呼ばれるこの現象の原因は、IQは生得的なものではなく、ある解決法に対する教育効果が何世代にもわたって続いた結果の、文化依存的なものなのではないかと結論している。生物学的に頭のよい人がいるというわけではなくて、属している文化が頭のよさを規定しているのだとということ。なるほど。

ほかにも、聞き出し役の歌田氏のうまい質問設定によって、「脳内現象」よりも、著者の本音が聞けるのが面白い。意識の科学がアインシュタインの相対性理論級の大発見になる日がくる、と考えながらも、それは100年かかるかもしれないと述べ否定的な結論をしている。だが、著者が情熱的にクオリアについて語る口調から、まだまだ諦めていないような印象がありありと感じられる。

脳、意識、こころの探求は、21世紀に宇宙探検よりも大きな成果を生み出す分野なのかもしれないなと思った。

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あるコミュニティへ今日は長文の投稿したので、それを少し編集して今日のブログ記事として使わせていただきます。eマーケティング、「関係性」やデータマイニング(テキストマイニング)というキーワードでこれからどんな新しいことができるだろうかという問題意識をつづったものです。

■リストから関係性ネットワークがマーケティング資産の時代へ

ソーシャルネットワーキングやブログのトラックバックネットワークのように、人間の関係性をネットワーク上に可視化する仕組みが普及の兆しを見せている。こうしたサービスによって、少なくともネットコミュニティの先端ユーザの関係性はだいぶ見通しがよくなってきた部分がある。大手企業もこうしたサービスを開始する事例さえ見られるようになった。

見込みどおりにこうしたサービスが普及すれば、企業が、顧客(潜在顧客含む)同士の関係性を把握することができるようになる。そして、その影響力の伝播の構造を分析し、ピンポイントにメッセージを伝達することで、効率良く、顧客行動の活性化を促すことができるのではないか?と期待がもたれている。

従来のeマーケティングはほとんどがリスト型ブロードキャストモデルであった。ユーザのIDを集める。具体的にはメールアドレスを収集する。このリストに付加情報を加えることで、いくつかの新しいeマーケティングの名称ができあがった。

・メールを送信してよい等の許諾つきのリスト=パーミッションマーケティング
・嗜好や顧客属性つきのリスト=オプトインマーケティング
・データベースとフィルターでリスト管理する=イーメールマーケティング

だが、どのマーケティングも実は、リストに対して企業から一方向のメッセージを送信するという点では一緒であった。付加情報から、顧客を幾つかのクラスタに分けて異なるメッセージを送信する工夫は、一定の成果を挙げたが、多くの企業が、同様の手法を取る中で陳腐化しつつある。誕生日のお祝いメールや、購入一週間後のお伺いメール程度では、顧客の感動体験はなくなりつつある。むしろ、そうしたメッセージが多すぎて煩く感じるユーザも少なくないはずだ。

■物語性の抽出と演出はマイニングだけでは難しい

ユーザによって入力された情報やショッピングサイトの購買利用履歴データを膨大に集めてデータマイニング、テキストマイニングすれば、宝物が見つかるという幻想も期待通りの成果は上がっていない。こうした情報は、断片的で一時的なものの集合に過ぎないからだ。そして分析にも希少な職人技が必要だからだ。

会社にいるときと家にいるときには違う属性を持つだろうし、生活ドラマの起承転結のどこにいるかによって、その時々で変わってしまう項目も多い。購買シーンにおける感動カスタマエクスペリエンスを演出するには、物語性が大切だなどと言われるが、物語性の抽出と演出には、属人的な才能が必要なのが現実だ。マイニングの成功例の中心には、万能の自動ツールではなく、優れた感性のデータの読み手がいる。そうした人材は数が少ないし、研修で量産育成できるタイプでもない。

マイニングのツールは安く使いやすいものも現れた。だが、それをどう使うか、はまた別の問題であることもはっきりしてきた。使い方こそ真の知識資産であるが、現在はまだ属人的な暗黙知にとどまっている。たんにこれが形式知化すればいいかというと、そうもいかないだろう。すべての企業が”秘密のやり方”と”万能マイニングツール”を持てば競争力はなくなる。

同時に、大きな顧客情報漏洩事件やスパムが社会問題化する中で、大きな個人情報リストを持つリスクやサポートコストも意識されるようになった。eマーケティングは何十億円もの訴訟リスクに見合うだけの価値をどうして証明できるだろうかと、不安を感じるマーケター、疑問を持つ経営者もいる。

■ブログ、ソーシャルネットワーキングの拓く新関係性マーケティング

そういう時期に、ブログやソーシャルネットワーキングが登場した。人間の関係性やコミュニティ活動のダイナミクスを、デジタルで補足する仕組みである。リストではなく、関係性のネットワークを活用した企業のマーケティング活動の可能性が見えてきた。

リストではなく、関係性を把握できれば、企業はネットワーク上のインフルエンサーに対して、特別なメッセージを少しだけ送るだけでよいことになる。潜在顧客のすべての詳細な個人情報も不要かもしれない。

従来のリスト型では、顧客同士の関係性は見通しが悪かったので、メッセージ送信後に顧客間インタラクション、即ちクチコミが起きるかどうかは、神に祈るしかなかった。だが、いつもクチコミを引き起こす中心人物にアクセスすることができるのなら、高確率でクチコミを発生させられる可能性もある。

インフルエンサとコミュニティと企業の関係性が再度注目される。企業はインフルエンサに対して、メッセージだけでなく、販促物としてのカタログデータ(アマゾンWebサービスなど)や、アフィリエイト等のインセンティブを提供することで、向き合うことができる。

■インフルエンサの発見、関係構築、サポート

インフルエンサとコミュニティは、情報の送り手と受け手としての関係や、友人・知人、先輩と後輩などの個別の関係を良好に維持したいと考えている。MLMにハマった先輩のようなメッセージばかりでは受け手もウンザリするから、インフルエンサは、そうではない魅力を提供したいと考えている。その材料を欲している。

こうした新しい関係性ネットワークの状況を前にeマーケティングが新しいやり方を発明できるのではないかと考える。

ネットは情報感度の高いユーザのクチコミ発生を誘発できるのではないかと従来から期待されてきたが、いよいよそのチャンスが本格到来しているのかもしれない。現在数十万人規模のソーシャルネットワーク、ブログコミュニティは規模を順調に拡大している。インスタントメッセンジャーやチャット、メールやビデオ、ケータイといったメディア複合化の傾向も出てきた。

マーケティングのコミュニティで、最近よく話題になる「関係性」だとか「マイニング」の技術は、こうした新しい領域でこそ活きてくる知識なのではないだろうか。

たとえば、

・関係性ネットワークからインフルエンサーを見つけるやり方
・インフルエンサーと企業との関係性、対話構築のやり方
・インフルエンサーとコミュニティとの良好な関係性をサポートするやり方

といったやり方を、ネットワークやコンピュータを使ってどう形作っていくか、それが今年や来年くらいのeマーケティングの醍醐味なのではないだろうか。


過去の関連エントリ:

・現代消費のニュートレンド―消費を活性化する18のキーワード
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001859.html

・〈快楽消費〉する社会―消費者が求めているものはなにか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001682.html

・ビジネスチャンス発見の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001151.html

・情報イノベーター―共創社会のリーダーたち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000927.html

・広告の天才たちが気づいている51の法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000686.html

■月刊ITセレクトで次世代eマーケティング特集記事

実はこれとほぼ同様のテーマで、メディアセレクト社の雑誌「ITセレクト2.0」から、先日取材を受けました。9月号の同誌でその内容が記事になる、はずです。取材に応えた後は編集部任せになっているので詳細は私も把握していないのですが、ご興味のある方は、書店でご覧ください。毎月29日発売です。つまり、明日(今日)ですね!。

・MediaSelect online:月刊 IT セレクト 最新号目次
http://www.mediaselect.co.jp/its/content.html
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変貌するeマーケティング
囲い込みから「顧客創造」へ
優良新規顧客を掘り起こせ!

日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334031544/daiya0b-22/
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苗字研究の第一人者が語る苗字学。大抵の苗字の由来に触れられているし、珍しい苗字の人にも参考になる情報が多い。

日本人の苗字は30万姓。姓の数は、同じアジアの中国では350、韓国では250と少なく、ヨーロッパは全土合わせて5万程度で、日本は世界一、姓のバリエーションが多い国なのだそうだ。

日本の苗字の多い順ランキングはこの本によると以下の通り。

1位 佐藤 1914300人
2位 鈴木 1692300人
3位 高橋 1406000人
4位 田中 1324200人
5位 渡辺 1090400人
6位 伊藤 1072400人
7位 山本 1068200人
8位 中村 1041200人
9位 小林 1011900人
10位 加藤  853300人

橋本は24位(444700)だった。

最も多いのは地名型で、居住地や先祖の出身地を苗字にしたもので全体の8割を占めるという。次に多いのが職業・屋号型で、その次が職掌(官職)型だそうだ。この傾向は使われる文字にも現れている。田、藤、山、野、川、木、井、村、本、中などが名前によく使われる漢字ベスト10であるが、土地の名前と関係の深い文字が多いことが分かる。

よく知られるように、苗字を持つことは長い間庶民に許されておらず、特権階級のものだった。江戸末期の人口は3000万人。苗字持ちは4%程度の120万人で、約1万姓だったそうだ。明治初期の苗字の義務化により、29万の姓が増えていっきに30万になったという。それ以前より非公式に使っていた例も多かったようだが、大半の苗字はまだ100年ちょっとの比較的新しいものなのである。

明治8年の平民苗字必称義務令が出たときには、あわてて作られた苗字も結構あって、職業をそのまま苗字にしてしまった例もかなりあったようだ。

仮に今、平民苗字”改称”義務例などが出たら、

今猿(コンサル)
弁茶(ベンチャー)
風呂我(ブロッガー)

などつけたりする人もいるのだろうな。

ところでこども時代より気になっていたことはこの本には出ていなかった。それは苗字は結婚によって減る。増えることはないから、いつか大半の苗字は消滅してしまうのではないか?という疑問。

調べてみたら、

・ませ(間瀬・馬瀬・真瀬等)苗字、地名メモ
http://www.is.titech.ac.jp/~mase/masename/masename.html

このページで紹介されている

「姓の継承と絶滅の数理生態学」佐藤葉子・瀬野裕美著、京都大学出版会刊(2003)

という本がその問題に真正面から取り組んでいるようだ。今度、大きな図書館で探してみよう。

また上記のページには、数学的計算から「日本人が27人以上いれば同姓者がいる可能性の方が高い」という事実も紹介されていた。

参考サイト:

・日本の苗字7000傑
http://www.myj7000.jp-biz.net/

この苗字はどの都道府県に多いか?
http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/bunpu.htm

・ドイツの上位200姓やアメリカの上位200姓
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~jjksiro/dtsjin.html

・Dorayaki「稀苗字」スクリーンセーバー - ベクターソフトニュース - おすすめアミューズメント通信 -
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/040207/n040207com1.html
めずらしい苗字548種類を表示する、ユニークでタメになるスクリーンセーバ


#ところで私は姓と名をごっちゃにされて”大橋”さんと呼ばれることが年に何度かある。橋本ですのでよろしくお願いします。

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後半は優秀者に10万円の渡されるメインイベントの発想会議でした。

スポンサーであるシーネットワークスジャパンの大日取締役より、CNETのビジネスについての現状が説明されました。CNETは世界最大のITニュース出版社で2003年度の売り上げは2億4624万ドル。日本のサイトは月間1100万PV。Cの意味はコンピュータであり消費者(Consumer)でもあるとのこと。

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今回の課題は以下のとおりでした。


あなたは斬新なアイデア発想能力をかわれ、CNET Japanと提携して新ビジネスを立ち上げることになりました。その提携の条件は「1ヶ月以内に黒字にすること。1年後に月商5,000万円が見込めるビジネスであること。資金面以外でCNET Japanは協力を惜しまない。出た利益はCNET Japanと折半する」というもの。
そこであなたはCNET Japanのリソースとある既存のビジネスを組み合わせ、今までにない全く新しい業態を思いつきました。その業態の名前と、ビジネスモデルを以下に書いてください。

新業態の名前:
CNET Japanのリソースと(      )を組み合わせた、( )。

以下にその新業態のビジネスモデルを具体的に図解してください:


ちなみに私が考えたのはこれ「お年寄りにもやさしい情報ソース」

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ラベル張替えるだけだから、即黒字。アフィリエイトと組み合わせて、1年後に10万本を売ると年商5千万円を達成。あ、冗談です冗談。

個人発想の提出後、大日氏による審査の時間を使って、6人単位でのグループ発想もありました。真面目に賞金獲得を狙う個人発想部門と違って、こちらは型にとらわれない斬新発想が多くて笑えました。


こちらは主宰の二人の独断審査で2つを選び、会場挙手で優秀賞を決定しました。優秀作はCNETのC=キャバクラと定義し、ITの話のできるキャバ嬢のいるお店を作る。ハッカー御用達のキャバクラで教育係のCNETの皆さんも楽しめるというもの。会場は爆笑の渦となりました。

・グループ部門優秀作:キャバネット
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グループワークにもスポンサーご提供の図書券3万円分が渡されました。

さて、ついに個人発想の大賞の発表です。IT業界のセレブと会うことのできる有料のオフ会を核にしたプレミアムサービスが選ばれました。

・オフ会と組み合わせたプレミアムサービス
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受賞者のM.Yさんはこのイベントまで、CNETを知らなかったそうです。100枚以上の企画書があって、多くはブログやソーシャルネットワーキングと組み合わせたものなどが多かった中、明示的に「オフ会」と打ち出した発想は一例だけだった模様。わかりやすさと実現可能性の高さが評価されました。


さて、一見、盛況な、この無敵会議シリーズにも危機の到来です。

・Funky Business Life: 無敵会議の危機
http://funkybusinesslife.com/archives/000167.html

で、ご指摘いただいたように、このイベントも8回目となって、よくあるマンネリ化の危機を迎えています。参加者は増加傾向、スポンサーが見つかるなど認知度も順調に高まっていますが、何が起きるか分からない新しさが薄まってきているのも事実。特にこの指摘を書かれた方は、積極的に連続参加していただき、このイベントの趣旨を理解している方のご意見ということで、大変参考になりました。

主宰する我々の発想が今度は試されつつあるのかなと思いました。がんばります。

スポンサー制度を今後も取り入れたいというのは、

・賞金、商品の持つドキドキワクワク感、参加者への還元
・架空の企画の発想よりも、現実のニーズのある発想を考えられること
・会議で生み出される発想のリアル商品化等への発展可能性

ということであって、決して「賞金目当ての会議」という方向性で大きくしていこうということではありません。

この種のイベントというと、コミュニティ系、ビジネス系、テクノロジー系の3つの層がいるような気がしています。この異なる層が、ひとつのテーマの発想で遊ぶ会議を通して、出会い、つながり、新たな価値を創造していけるようなイベントにしたいなと私は考えています。

無敵会議は、少なくとも年末の忘年会議2004までは、毎月開催の予定です。また来月のプラニングに入っています。面白いアイデアや改善案がありましたらお気軽にお寄せください。

前半のパネルディスカッションでは、

百式管理人が司会、ネットエイジ西川社長、デジタルハリウッド藤本社長、それに私の3人がゲストとして参加しました。起業とは「他人を自分の夢に巻き込むこと」と定義した上で以下のような質問を投げかけて見ました。以下は超要約。

Q1 「どんな、他社にはない仕組み、制度を取り入れましたか?」

西川さん:人材を連れてきた社員に報奨金を出す全員リクルーター制度
藤本さん:売り上げの3%を打ち上げに使うなど。
     制度は作りすぎると管理するのが大変ですけれどね
橋本:名刺にデザインの工夫をして話のきっかけを作るようにしてみた(以前、このブログでも書きました)

Q2 「他社で優れた事例を知っていたら教えてください」

西川さん:テレビ中継で毎日会議で意思決定のプロセスを共有している会社がある。

藤本さん:7色の帽子を被って会議をする。赤い帽子や青い帽子を被った人はそれぞれ「ポジティブなことを言わねばならない」「他人に批判的に話さねばならない」。そんな取り組みをした会社が最近上場している。

Q3: 「尊敬している起業家は誰ですか?」

西川さん:ソフトバンクの孫正義社長。原稿なしにとうとうとしゃべって人を感銘させる人だ。

ツタヤの増田社長。「成功者であって、もうそんなことを考えなくてもいいだろうというところまで考えるところが尊敬してしまう」

Q4: 「皆さんの会社に関わって社員がどのように成長したかを教えて欲しい」

西川さん:仮説検証やロジカル思考というものができるようになったり、自らが社長になりたいと言い出す人がでてきたように思っている。どんどん社長になって欲しい。

藤本さん:「企業が上場したりすれば利益を得られる」「社内で結婚する例など」

Q5: 「今まで最も参考にしてきたリソースはなんですか?」

西川さん:本が3冊あります。

・ケースで学ぶ企業戦略

・メガベンチャー

・ベンチャー経営革命


藤本さん:

・成功した人の近くに行って、自慢話を聞いて影響を受ける(時に悔しがる)のもいい
・日経産業新聞は隅から隅まで読んでいる
・HDDレコーダースゴ録でニュース23とか日経関係の番組を録画して見ている


なお、このパネルディスカッションの内容は、より詳細なメモを参加者のたつをさんが公開されています。

・たつをの ChangeLog
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EGeocaching - The Official Global GPS Cache Hunt Site
http://www.geocaching.com/
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■いつものテキストエディタでなければ

Webやメールでみつけた情報をクリッピングするツールとしては「紙」「WeBox」がベストだと考えている。また、ナレッジベースとしては、ファイル管理+全文検索ツール(サーチクロス、Namazu)が有効と感じている。

足りないのはアイデアを書き留めるメモツールだと思ってきた。パソコンで気軽にメモを取るためのツールは何十本も試した。階層型メモ管理ツールの幾つかはそれなりに便利であったが、何かが足りなかった。

何が不満かを自問自答して考えた末の結論は、

「いつものテキストエディタでなくてはイヤ」

ということだった。

私は、ほとんどの「書く」デスクトップ作業をテキストエディタ上で行っている。長文メール、パワーポイント資料、Word文書、このブログの原稿、プログラムのコードなど、すべてテキストエディタで書いてから、各アプリケーションに持ち込んで修正している。WordもExcelも大の苦手だ。Wordでは原稿を書く気になれない。アプリケーション固有の質感の問題のようだ。エディタとしては、最近は動作の軽い、秀丸をよく使っている。

・秀まるおのホームページ−ソフトウェア−秀丸エディタ
http://hide.maruo.co.jp/software/hidemaru.html

私の今までのメモ環境というと3つあった。一つは、秀丸で書いた文章を1記事1ファイルで文書フォルダに保存し、サーチクロスの検索対象にする方法。もうひとつは、ローカルマシンにWebサーバのApacheを導入し、自分専用のWikiを立ち上げておく方法。最後はBecky!の一時メモ機能に入れておくか、自分あてにメールしてしまう方法。

秀丸テキストファイル化の問題点は、1ファイルにするほどでもないアイデアの断片をメモし忘れることと、ファイル名を考えるのが面倒であること。Wikiはブラウザを立ち上げてメモを保存するまでのステップ数が多すぎること。Becky!のメールメモでは散逸してしまうこと。こういった問題があって完璧とはほど遠かった。

まとめると、以下の要件を私はメモ環境に求めていたのだ。

・メモ完了までの総ステップ数が少ないこと。動作が軽いこと。
・ファイル名を考える、題名をつけるなどの心理ハードルが低いこと、面倒でないこと
・メモが散逸しないで再利用が容易かつ効率的にできること

今回、構築したメモ環境はこれら要件をかなりの程度まで満足できる。

■Chalowでテキストベースのメモ環境を実現

無敵会議で仲良くなった、たつをさんが開発したChalow(Changelog)と出会った。以前から、このメモアプリケーションの存在は知っていたのだが、へんてこりんなブログ、Wikiみたいなものとしか認識していなかった。大間違いだった。

・chalow
http://nais.to/~yto/tools/chalow/

ChalowはChangelogという形式のテキストメモをHTMLファイルに変換するアプリケーション。Changelogはひとつのテキストファイルにメモを次の形式で追加していく。そして、それを一括HTML化することができる。

Changelog形式の構造説明図

chalow-cl-name.gif

つまり、

changelog_sample_01.JPG

とテキストで書いておけば以下のようなHTMLに変換されるというものだ。自動的に修飾レイアウトが行われ、[neta]というカテゴリページが作成され、URLが自動リンクになったりする。コンセプトと記法はWikiと似ている。記法は他にもたくさんあるし、プラグイン拡張することもできる。

changelog_sample_02.JPG

・たつをの ChangeLog
http://nais.to/~yto/clog/
最も使いこなしているのはたつをさんご自身のサイト。メモを完璧に管理している。

ChalowはPerl言語で書かれていて、Webサーバ上でファイルを検索できるCGIや携帯向け表示のCGIも提供されている。Webサーバ上に乗せると威力は倍増する。

これだけのアプリがここまで便利な存在であるとは導入するまで気がつかなかった。Chalow(Changelog)の魅力は、すべてをテキストエディタで管理できることにある。記法を覚えず、適当にメモするだけでも動作するのも使いやすいポイント。日付や名前やアイテムヘッダーは自動生成する支援ツールが多数用意されている。

■工夫でさらに完璧なメモ環境へ進化

試行錯誤の結果、私の使い方はこうなった。

1 ローカルWebサーバ上でChangelogを表示させる

WindowsXP上にApacheとActiveperlをインストールし、ネット接続がなくとも、自分のChangelogをWebブラウザで表示、検索することができるようにした。

2 秀丸マクロを使った作成と編集

秀丸マクロを使って、アイコンをワンクリックでテンプレートが準備され、最新メモ内容を追加して書けるようにした。

・YAYADoc: 秀丸用changelogマクロ
http://blogger.main.jp/yayadoc/archives/000032.html

2 ワンタッチボタンへの登録でメモ一発起動

ノートPCの”ワンタッチボタン”に秀丸マクロを起動できるようにした。アイデアを思いついたらボタンを押せばいい。すぐに書き出すことができる。

このワンタッチボタンは複数のアプリの連続起動に対応していたので、Chalowによる変換動作も同時に割り当てた。新規メモ作成のたびにHTML化が自動的に行われる。

lavie_onetouchbttn01.JPG


これで、なんでも気軽にメモを残し、一覧表示と検索が可能になった。データは一つのテキストファイルなのでバックアップも用意である。また、公開したい項目だけをWebでそのまま公開することもできる。


この便利さには、かなり感動している。今後はこれをベースに独自に改造していこうかなと思っている。もう少しインストールが簡単になって、エンジニア以外の層にも広まるといいのになあ。

なお、Changelogについては今月号のUnixUserにたつを氏本人が特集記事を書かれている。

UNIX USER 2004/08
http://www.unixuser.jp/magazine/2004/200408.html
unixuser200408.jpg

天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方
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仕事で株式市場のメカニズムについて意見を求められているので読んでみた本。

これは名著。

■株式投資理論なんて似非科学でしょう?

株式投資の世界でよく知られた理論には「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」のふたつのアプローチがある。ファンダメンタル分析は、企業の基礎的条件(業績、財務内容)を分析して未来を予測する方法。テクニカル分析は、市場の株価の過去の動きを分析して未来を予測する方法。おおざっぱに言えば、会社を分析するか、株式市場を分析するかの違いだと言って良いだろう。

社会科学は科学か?というレベル以前に、アナリストたちが提唱する多くの投資理論は、どこか怪しいとずっと思っていた。

ファンダメンタル分析では、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)など、株価や財務諸表の各種データを組み合わせた指標を分析ツールとする。また"材料"として「提携」「新製品」「合併」などの事実も評価する。今の株価が適正なのか(もしくは過剰、過少評価か)どうかを知ることが主眼である。

だが、そもそも指標など経営者が操作できるものだ。成熟産業と新興企業では評価方法が違うといっても、それを分けるものは何か。"材料"をどう見るのか。適正株価が分かったところで、結局、売りなのか買いなのか決める段階になると俄然説得力が弱くなる傾向もある。

一方、テクニカル分析では「ダブルボトム(ダブルトップ)」などという分析手法がある。株価には二度、安値をつけてから反発する動きが見られるという話。他にも「ヘッド・アンド・ショルダー型」、「ソーサートップ型、ソーサーボトム型 」、「V字トップ型、V字ボトム型 」など多数の株価変動パターンがある。

多くのテクニカル分析の理論は複雑である。株価は波であるから、関数で描ける。最初はシンプルな関数で描けるように説明するが、それでは説明不能な例外が出てくる。そこで、実はこの波は二つの波の複合形として説明できるとして、関数がふたつになる。やがて、3つめ、4つめの関数も必要になってくる。数百、数千の関数を持ち出せば、過去何十年の株価の波をすべて説明することは可能であろうが、それにどれほどの意味があるだろうか?。

以上が、私がこの本を読む前に抱いていた問題意識である。株式投資理論は占い以上の価値はないのではないか、ということ。

■共有知識ネットワークと急変する市場

この本で最初に共有知識が取り上げられる。

共有知識とは、この本から引用すると、


ある情報について、グループの構成メンバーがそれぞれ皆その情報を知っており、他のメンバーがその情報を知っていることを知っており、さらに他のメンバーがその情報を知っていると自分が知っていることを知っており云々、以下同様に続くという場合、この情報は共有知識であるという。

ということであり、皆が知っている情報=相互情報よりも条件が多い情報である。

株式取引の意思決定は、普段は相互情報をベースに行われているかもしれない。こうした相互知識行動の中では、皆が同じ知識を元に判断を下しているが、何をしているのかは分からない。ここに権威あるもの(証券取引委員会のデータや公式見解)の意見が、情報に正しさの根拠を与えた途端、互いの行動の帰結が丸見えになり、行動ルールが変わる。その結果、市場が急変することがある。

市場はカオスであり複雑系なのだ。

■平均では金持ち、可能性ではほとんど貧乏

この本の面白さのひとつに、数学ゲームに対して私たちは、知っているようで知らないという事実の紹介がある。私たちは現実の取引を前にすると、感情が働いて期待値の計算をしばしば間違うという事例が多数出てくる。

「平均ではお金持ち、可能性ではほとんど貧乏」の項目は特に面白かった。

さて、あなたは1万ドルを持っている。公開企業の半分は1週間で80%上昇し、もう半分は60%下落する、激しい市場に1年間、毎週一回手持ち金額を投資するケースを考えてみる。市場全体では上げ相場になる。2回に一回は80%儲け、一回は60%損をする。これを繰り返した場合に、どのような儲け具合になるものだろうかという質問がある。

市場の平均は毎週10%儲かることになる。毎週10%の儲けは1年後には140万ドルになる。一見、素晴らしい投資環境だと思ってしまう。

だが、2週目の投資家の手持ち金額を計算すると、分布は既にこうなっている。

4分の1の投資家 32400ドル 1.8*1.8
4分の1の投資家 7200ドル 1.8*0.4
4分の1の投資家 7200ドル 0.4*1.8
4分の1の投資家 1600ドル 0.4*0.4

実は2週目の段階で実に4分の3は損をしている。1年で見ると、平均的な運の持ち主は80%上がるを26週、60%下がるを26週繰り返す。この結果、最も多い確率で起きうるのは、最終日にたった1.95ドルしか持っていない状況なのである。これはごく一部の運の良い人を億万長者にし、ほとんどの人を一文無しにするシステムだったのだ。

これは億万長者の儲けが平均を大きく引き上げるため、一見、儲かる市場に見える典型例だろう。

株式変動は平均の大きな目で見ると、明日上がるか、下がるかは2分の1の確率で起こる。大きく動くことは稀で、小さく動くことは多い。変動の幅の分布はべき乗則に従うことが分かっている。これよりは幾分緩やかであろうけれど、実はデイトレーダー的な頻繁な株式取引はごく一部の人を儲けさせる仕組みであることを示唆していると言えそうだ。

■結局どうすれば儲かるのか?


なお、本書のどこにも、具体的な投資アドバイス、新しい千年紀のトップ10銘柄、いますぐ始められる401(k)5つの賢い方法、いますぐやれる3つの良いこと、そういう話はまったく出てこない。要するに金融ポルノみたいなドギツイ話はしないつもりだ。

と冒頭にあるが、実際の運用アドバイスは一切ない。株式市場を数学モデルに見立てて、科学的、数学的に結論できることを探す内容になっている。

株式市場の動きはカオスであり複雑系であると言われる。同じパターンが大きさを変えて現れるフラクタル構造のようなパターンを描くことがあるが、今、自分の投資対象がフラクタル構造の大きな波の中にいるのか、小さな波の中にいるのか、特定ができない。よって、テクニカル分析は内部的にも限界があるということになるだろう。

オプション、ファンド、デリバティブ商品についても検討されている。金融商品についての深い知識があれば、投資家は選択肢が増えることで、リスクを減らすことはできるかもしれない。だが、こうした知識を持ってしても、市場のカオスを見通して、勝ち続けることはできないようだ。

最終的に「未来を予測できる超越的投資家」は原理的に存在し得ないと、秘密の常勝戦略を否定している。存在してもルール事態が一層複雑化するだけであるからだ。面白くないのだが、結局、数学的には、絶対に儲かる秘密の方法などないということになる。

ただ、数学的には常勝戦略がないということが、直ちに実際の投資戦略にも常勝戦略がないと同じことかというと、まだ分からないのではないかと私は期待している。相関ではなく因果を握ることで、儲けている人たちがごく僅かにいるように思えるからだ。

この本を最後まで読んで、私の結論。

・分散投資によってリスクを取り除くことは可能である
・インサイダー取引は犯罪だが、儲かる可能性が高い
・巨額の資金を使って相場自体を操作できる可能性がある

ということは、無難かもしれないが、最低限言えそうだと思った。

■3つ目のアイデア

そして、友人とこの本の話をして思いついたりしたアイデアが3つある。

1 インフレ仮説による分散投資長期保有戦略

人間の欲望がある限りインフレ傾向は長期的に続くと仮定して、分散ポートフォリオで幅広い銘柄を買って長期保有するのが安定した戦略なのではないか?

2 マスメディア分析による投資戦略

マスコミは企業を持ち上げては落とす傾向がある。またマスメディア露出の多さは変動率の高さと相関する可能性が感じられる。このふたつの仮説をもとにニュース記事に登場するキーワード傾向(ポジティブワード、ネガティブワード、発生頻度)から投資戦略を編み出すことができるのではないか?

以上。


おい、アイデアは、3つじゃないのかって?

そうなのですが、3つ目は本命ですので、ここで書いてしまうと相互知識化して、私が儲けられないじゃないですか。

でも、知りたいという方は、標題を「究極の投資情報希望」として

■この企画終了しました■

までメールをください。期間限定で情報を送ります。

そのメールには私が考えているのはこういうことじゃないの?という、あなたの推測を書いてください。知識を交換することで、私の損を減らします。ただし、私が差し上げるのは回答そのものではありません。

メールへの返信として5つのキーワードを箇条書きにしただけのヒントメールを差し上げます。

私はある金融商品(取引手法)を考えてみたのですが、これはノーリスクで、ほぼ確実に儲かるのではないかとたくさんの本を読んだ結果、結論したものです。無論、私は金融の専門家ではありませんから、どの程度正しいのかは不明です。でも、確信しています。ご興味のある方はご連絡ください。

なお、私は少し忙しいので返信はゆっくりになるかもしれません。ご了承ください。

###この情報交換の企画は終了しています。

アスキーアート作成を支援するソフトとレッスンのサイトを発見。どちらもよくできている。

Ascii Art Editor Support Page
http://aaesp.at.infoseek.co.jp/
aae_title01.jpg

・モナー系アスキーアートの描き方。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/1836/

日本のサイバーコミュニティ文化のアートのひとつとして2ちゃんねる系アスキーアートがあると思う。

2ちゃんねるのアスキーアートは書籍にもなっている。

2ちゃんねる AA大辞典
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実は私は97年ごろ、「華麗なるアスキーアートの世界」というアスキーアートのサイトを運営していた。数ページの小さな内容だったが、時期が早かったので、何度か雑誌にも紹介してもらった記憶がある。

アスキーアートには次の3つの分類ができるのではないかと考えている。

1 写真や画像を文字列に変換するタイプのビットマップ系

例:
・Aladdin Ascii Pictures
http://www.arkworld.com/ascii/disney/aladdin.htm
ディズニーのキャラクターが美しい

2 ASCII文字のみを使って点と線で絵を描くラインドロー系

例:
・CyberTaRo ASCIIART mit ASCII CODE Charakteren ASCII ART

http://www.cybertaro.de/arts/asciiart3.htm
海外ではこういうのが多い。少し味気ない。

3 日本語フォントを駆使して小さく描く絵文字系

例:
・おまえモナー。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/1836/c_aa_archive/omaemona.html


1と2は歴史も古く、海外で始まっているが、3は日本語フォントの特性を活かした日本発のアートであると考えている。

そして3の絵文字の系列には

1 2ちゃんねる
2 メールの署名
例:
・文字絵署名   
http://iwa.eheart.jp/mo/
署名に使われたアスキーアート

3 ケータイメール
例:
「絵文字屋コム」TEXTARTの無料素材集
http://www.emojiya.com/
ケータイ絵文字文化の立役者、京太さんのサイト。

の3つの用途の中で、発展してきたものが統合されてきているように思う。

というのが私の持論だが、同じようなことを考えている人たちもいるようで、このサイトなどは意見を集約していて、特に参考になった。

・アスキーアートAA(ascii art)とJISアート(japan original art)の違い
http://www1.ryucom.ne.jp/papa/asciiart.htm


関連情報:

・殴打1号(WindowsNT/2000/XP/インターネット&通信)
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/net/se323692.html
・AA表示機能
・レス番号挿入機能
・ぬるぽチェッカー
・クリップボードへのコピー機能

・錯覚するアスキーアート
http://ex3.2ch.net/aasaloon/kako/1045/10450/1045051635.html

・窓の杜 - 【PickUP】動画からアスキーアートアニメを作成「テキストシネマ工房」v1.0
http://www.forest.impress.co.jp/article/2001/08/01/textcinema.html

新しく自宅にマウスを購入。子どもがいることもあって、ケーブルは何かと邪魔。ワイアレスマウスが欲しくなった。マウスといえばマイクロソフトだと個人的には思っているので、マイクロソフトの最新ラインナップから選んだのがコレ。ナイトビジョングリーン

Microsoft Wireless IntelliMouse Explorer シリーズ
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特徴は「チルトホイールによる快適な水平スクロール」で

「従来の垂直スクロールに加え、ホイール部分を左右に傾けることにより、水平方向にもスクロールができ、Webや表計算シートの画面を素早く操作することができる。マウスを動かしてスクロールバーを操作する必要はない。」

ということ。

ワイアレスであるけれど、遅延レスポンスはまったく気にならない。まず、過去のMSのマウス同様に人間工学デザインが、普通に使いやすい。ホイールの操作感覚が特に素敵。表現が難しいが、グリッド感があると同時になめらかで、すーっと吸い込まれそうな心地よさ。

左右スクロール機能は、使う場面が限定されてしまうのだが、項目数の多いEXCELの表には重宝する。ゲームでもこの機能は利用できそうだ。

ロジクールも左右スクロールのコンセプトを採用したモデルをリリースしている。マウスのトレンドになるかもしれない。

logicool Cordless Click!Plus Optical Mouse
http://www.logicool.co.jp/products/c_mouse/clk_c71.html
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マウス+αというコンセプトは次々に登場している。プリンタ内蔵マウスに興味あり。

触覚マウスホームページ
http://www.fujixerox.co.jp/tangible_mouse/
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画面上の凹凸をうねり感と振動で指に伝える触覚マウス。

CASIO [ Products ] - PCミニプリンター
http://www.casio.co.jp/EZ-USB/printer/kp_c50/
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ラベルプリンタ内蔵マウス。選択中テキストを印刷。

Cool Mouseの説明会にようこそ。。。。。。。。。。。 iGNC
http://www.ilink4you.com/list/cool/
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クーラーつきのマウスで汗かき人間も快適に長時間操作。

関連情報:

・マウス斡旋紹介所
http://mousesyokunin.parfait.ne.jp/link/link.html
防水マウス、メタルマウス、巨大マウス、黄金マウス、木製マウス、ダブルマウス、指紋認証マウス、GPS内蔵マウス、頭で動かすヘッドマウスなど多数の変り種マウスのリンク集。

ノートPCにはテンキーがないから、頻繁な計算は面倒である。そこで、この記事を読んで、早速キヤノンの電卓テンキーを買いに走ったのだが、

・俺の“テンキー電卓やテンキーパッドの選び方”
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/18654.html

PCにUSB接続で計算結果を転送できる電卓2種。とても便利そう。液晶がついているので、PCに接続していない間は普通の電卓として機能する。

売り場で、各種実物を見た妻(本当のユーザ)曰く「これはキー配列が電卓であってテンキーではないから使いにくい」と言う。

結局、テンキー配列のこちらを購入した。実際、上の記事でもスタパ斉藤氏が「正直申しまして、電卓使いまくりな人にとっては、KS-120TKRのキー配列はちょい扱いにくいよーな気もする。」とそのことに触れている。私は変わらないと思うのだが...テンキーを使っていないからか。

結局、電卓機能はない、普通のUSB接続のテンキー。

・シグマAPO 絶対半角USBテンキーボード ブラック STZ-10BK
http://www.sigma-apo.co.jp/products/peripheral/tkeybord/STZ-10BK.html
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特徴としては、付属ソフトのインストールにより、テンキーからの数字の入力を”絶対半角化”できること。Excelの領収書の入力のように、全角文字と数字が混ざる文書の作業でこれは便利だ。

■テキストエディタ電卓 SC-66、

で、ついでに電卓周りのツールを幾つか試してみた。便利だったのは、テキストエディタから電卓を呼び出して、計算結果を、元のテキスト入力位置へ挿入するSC-66というソフト。

・ソフト紹介 SC-66
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013186/soft.html
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エディタを使用中に「ALT」+「スペース」を押すと計算ウィンドウが立ち上がる。計算式を入力してリターンキーを押すと、計算結果が入力位置に貼り付けられる。

もうひとつ、こちらも長年探していた機能を実現していて感動。計算式を入力すると結果を横に表示してくれるエディタタイプの電卓。変数も使えるし、他のツールへ結果をペーストもできる。文章を書きながら、内容について、ちょっと試算してみたいときに打ってつけのツールだ。

・テキストエディタタイプ電卓KCalcLt
http://hp.vector.co.jp/authors/VA004101/kcalclt/j_kcalclt.htm
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それから、この分野での驚異的な比較サイトを発見。

・V-Tails/電卓ソフト比較/テキストエディタ電卓
http://www.aa.isas.ne.jp/v-tails/soft/memo.html

「Windowsで動作するテキストエディタ形式の電卓ソフトについて、かってに比較しました。」とのこと。徹底的です。素晴らしいです。感動。

これらのツールを、購入したテンキーで使ってみると、とても快適で、計算がしたくなってきた。何か計算するものないだろうか。

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http://nais.to/~yto/clog/2004-07-16.html#2004-07-16-4

Efhw - msnmessenger-handwriting
http://disense.org/fhw/hiki.cgi?msnmessenger-handwriting
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http://www.customizeyourmsn.com/?msn=downloads&id=370&PHPSESSID=817078861cf266072eac040329bd0cd2‚±‚ê‚àŽ—‚½ƒ\ƒtƒg‚̂悤‚¾B‚±‚̃TƒCƒg‚ÍMSN Messenger‚̏î•ñ–žÚB

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http://www.mess.be/

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http://messenger.s7.xrea.com/

現代消費のニュートレンド―消費を活性化する18のキーワード
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■マーケティングのネタ本として使える情報満載

この本は電通のニュースレター「トレンドボックス」の内容を元に、現代消費のキーワードを解説する本。根拠となる調査データのグラフが豊富に掲載されており、マーケティングの仕事のネタ本に重宝する。

・電通 消費者情報トレンドボックス
http://www.dentsu.co.jp/trendbox/index.html

目次は以下のとおり。なるほどと実感した項目を太字にしてみた。

Part1 ポジティブ消費者を探せ!
 01 "遊ぶ大人"が消費をリードする
 02 "癒されたい"から"元気になりたい!"
 03 いまどきの若返り術。
 04 "わたしづくり"の文化消費
Part2 新しい消費ユニットを狙え!
 01 新しい消費単位としての"平成拡大家族"
 02 "週末二人暮らし"カップルの"新・おうち消費"に大注目!!
 03 アクティブ大ママ進化論
 04 飼い犬の家族かが掘り起こす"D.O.G"市場
Part3 消費者の世代特性を掴め!
 01 平成型中学生のユニット感覚
 02 "キャラばーゆ族"が変えるワークスタイル
 03 仕事モードも、ボクモード。
 04 インビシブル30代の底力
 05 ほっと!なママは"してみたい族"
 06 "ソフトボイルド"な男たち
Part4 新しい消費者像を描け!
 01 "ユビキタス"消費の可能性
 02 拡大するワガママ消費!!
 03 センスでこなす!主婦は食品オカイモノ達人
 04 ドリンクはココロの鏡?!

Part5 座談会「消費者研究の最前線」

■セグメンテーションの終焉と多自由構造な生活

統計の専門家、社会心理学の専門家だからといって、必ずヒット商品を作れるわけではない。市場の傾向や、個別のお客の声をマイニングすることで”改善案”は分かるだろうが、パラダイム革新は起こせないものだと思う。

高度成長期のように、豊かさに共通基準があり、”大衆”がそのベクトルへ動こうとしていた時代は終わってしまった。次に出てきた特徴を共有する集団、分衆的な考え方も、多様化によって分析対象として意義が薄まってきているようだ。データベースマーケティングやデータマイニングも、期待されたほど成果をあげていないように思う。

第5章の対談から引用。


上條 日本人はセグメントされるのを嫌がりますし、されるほど特異性もありませんから、企業がこれまでのようなセグメンテーションでターゲットを設定することには限界が来ているかもしれませんね。

マーケティング的にいうと、昔はクラスター分析が分かりやすかったけど、いまはクラスターで分けた人びとの実像が掴みにくくなっている。そこで私たちは、昨年のヒット商品の分析の際に、消費も多重構造になったことを捉えて「多自由構造な生活」と呼びました。

たとえば、自動車は高級車を買うけれども、サングラスは1000円でいい。そうした「二重消費」が数年前まで目立ちましたが、現在はもっと自由で多重な消費行動になっているというわけです。

私の読みでは、多様な物語性を抱えた個人が主役の時代になったのだと感じている。データベースマーケティングやデータマイニングでは、物語性を抽出できない。購買履歴やアンケートから、属性やキーワードが幾つか分かったところで、個人の抱えた感動ドラマは見えてこないのだ。最大公約数や平均による分析も物語性を殺してしまう一因になるだろう。

ではマーケティングはこれから何もできないのか?そんなことはないと思う。

よく言われる「現代の消費者はきまぐれになった」は嘘だと思う。個人は物語の中では比較的合理的に振舞っているのだと思う。多自由構造の中で、物語を生きる個人の合理的選択をうまく捉えられるマーケティング分析手法がこれから求められているのではなかろうか。

アイデアとしては、情報科学における、制約条件によるストーリー生成の研究などは、マーケティングに応用がありえるかもしれないと思う。

■物語の交差点に生まれるもの

個人的なことを書くと、結婚と子供の誕生は、大きく消費内容を変えるなあと実感している。私は4年前に結婚して、2年前に東京から、地方都市の実家近くに引っ越し、そして1年前に子供が生まれた。消費内容はこの間ガラっと変わった。それまでは都内のトレンドの店やコンビニ、秋葉原にお金を落としていたが、今はデパートや郊外の大型ショッピングモールが消費の中心になった。

子供の誕生以来、休日の外出は家族単位が基本。父母や妹家族と出かけることも多くなった。でかける先の選択には、小さな子供がいても安心して過ごせる場所であることが絶対条件になっている。具体的には、授乳室や広いトイレ、騒いでも大丈夫な環境、ベビーカーを通しやすい通路あることなどである。電通の本で言えば、新おうち消費型から、平成版拡大家族型になったのだ。

マーケティングに対する感性も当然、変わった。独身時代はあまり意識しなかったが、デパートや大型ショッピングモールはこれらの条件を完璧に満たしている。こういう場所は、物語の交差点とも言えることに気がついた。

たとえばアイスクリームひとつにも物語性がある。

・アイスクリームを孫に買ってあげたい祖父母
・アイスクリームは子供の年齢から与えるのはまだ早いと考える両親
・アイスクリームに関心のある子供自身
・とにかく売りたい店員

構成員全員にアイスクリームに対する過去の想いもある。この葛藤、制約を解消して、皆が幸せになるような商品とサービスの組み合わせが求められている。物語は感動を生み、感動は人に話され、伝播する。深い感動は大抵は、ヒトとモノではなく、ヒトとヒトの、物語の交差点上のインタラクションから生まれるものだ。

物語の交差点はどこか?
物語Aと物語Bが交差すると何が起きるか?
ハッピーエンドへ向かう起承転結の転は何か?

ある程度はヒューリスティックなアプローチで解を導き出せそうな気もする。従来のマーケティング理論が扱う物語や体験は、静的で類型化され過ぎていたと思う。もっとライブでリアルな物語を見出す技術が必要だと考える。

行くと皆が幸せになるドラマが起きるように設計された不思議なお店。インターネットのショップにもそんなサイトがあったらいいなと思う。

無敵会議第7弾 起業会議へのお誘い


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起業することが特別なことではない時代に突入しました。起業とは何かを始めて大きくすること。ブログやホームページの開設だって、その気になれば立派に起業の始まりです。週末時間を使った起業や、オークション、アフィリエイト広告による気軽な起業も増えてきました。会社に勤めていたって、その気になれば、明日から誰でも始められるのです。

百式管理人は、「起業・企画・営業・雑談のネタは日常の諦めている不便利から」という本まで書いてしまいました。もう一人の主宰の橋本も学生時代より何度も起業、創業を体験しています。共に今回のテーマでは発展途上の実践者としてお話したいことがあります。

メディアにもよく紹介される、ベンチャービジネスの成功者たちをゲスト講師としてお呼びします。貴重な体験談から、起業、独立の成功の秘密、理想と現実を探ります。

この会議は、起業を具体的に考えている人だけが対象ではありません。何かを始めたいすべての方に、発想トレーニングの場を提供したいと思っています。会社員、公務員、主婦、フリーランス、学生、既に社長?!、ええ、どなたにも楽しめるような内容を準備しています。

さて、会議ですから全員参加です。

この会議では、ある現実のテーマにもとづいて、参加者各自が事業プランを発想します。最優秀な事業プランの発案者には・・・


現金10万円が賞金として無条件で渡されます。

プログラム


■ 第一部 起業独立の成功の秘密


主宰の二人とゲスト起業家が入り乱れて、起業、創業のフリートーク。


■ 第二部 起業プランの発想会議


当日テーマを発表します。関連する講演を聴いた後で、そのテーマで魅力的な起業プランを作成していただきます。大賞に選ばれた個人には10万円が賞金として渡されます。


ヒント: 当日のお題はスポンサーであるCNET JAPANより出題されます。事前にCNET JAPANを見ておくと有利になるかもしれませんね・・・


CNET JAPAN

実施要綱



日付 2004/07/23 (金) 19:40-22:00 (19:30開場)
場所デジハリ東京本校(御茶ノ水校)(地図)
〒101-0062 千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg.
tel:0120-386-810
費用3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定70名(先着順)
協賛CNET JAPAN
備考全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

お申し込みはこちらから!
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メール道

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会員組織(どうやって入ったのか忘れた)デジコンサロンの定例会に久々に出席。久米繊維工業の久米社長の「メール道」講演を聴いた。尊敬する久米さんには、会社設立時に相談に行って以来の4年ぶりの再会。

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ネット上でいろいろな顔を持つ有名人の久米社長、本業は120人の社員を抱える大手Tシャツプロダクションの経営者で、業界では神様的存在。国内のTシャツの大きなキャンペーンを中心に、Tシャツトレンドを、この会社が発信している。分かりやすいところでは日本テレビの24時間テレビの黄色いTシャツなどを作っている。

・Tシャツであそぶたのしむメーカー直営店 T-GALAXY.com
http://www.t-galaxy.com/

8年間毎日、縁のある人に同報メールマガジンを発行してきた久米さんはメールのプロである。私も読者だった。

サポートのメールが企業の印象を決めてしまうことに危機感を感じた久米さんは、当初社員教育として、メールの使い方を毎日メールマガジンで社内に発信していた。それが社外の目にとまり、出版社のサイトでメールマガジン化、雑誌連載化され、ついに先日、単行本として出版された。Amazonでハリーポッターに次ぐベストセラーとなった。

・メール道
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・久米さんのメールマガジン スマートIT COMZINE by NTTコムウェア
http://www.nttcom.co.jp/comzine/archive/smart/mail/no-26.html

ここからメール道の基本を引用させていただくと、

■「情報伝達力」の公式
-----------------------------------------------------------------
これから「メール道」を修めていく上で、
メールマガジン、あるいは、メーリングリストなどを通じて、

「ご自身の伝えたいメッセージ」を
「より多くの人」に「より深く伝えたい」場面が増えていくことでしょう。

そんな時に、重要なのは「情報伝達力」です。


「情報伝達力」=(情報自体の価値×
発信者の魅力×お付き合いの長さ)
         ÷(わがままな心×情報を隠したい気持ち)


これは、私のメール経験の中から導き出した「情報伝達力」の公式?です。


 即ち「情報伝達力」は、
 
     情報自体の価値があるほど 大きくなる
     発信者に魅力があるほど  大きくなる
     お付き合いが長いほど   大きくなる
     
     わがままな心があるほど  小さくなる
     情報を隠すほど      小さくなる


 .....のではないかと思うのです。

この本を読んで考えさせられたのは、メールのリテラシーとは、メールソフトの使い方や文章術ではないのだということ。メールを交わして気持ちのいい人になることが、何より大切なのだと分かる。大量のメールを受信し、効率的にさばく技術は本質ではないのだ。だからメール術ではなくてメール道なのだろう。

久米さん曰く「1日10通のメールで世界が分かったらどんなに幸せでしょう」と講演で話されていた。まったく同感。最近、メールが多すぎる。メール道はメールが多いことを前提に、心に響くメールとは何か、を追究している。

マニュアルなのだけれど、マニュアルに終わらない本。久米さんの最新のメール道はここでも読める。

・メール道 >ネチケット+電子メール術+eメール作法
http://maildo.way-nifty.com/dojo/

ところで、2次会の居酒屋。持っていった「メール道」にサインをお願いしたら、「筆ペンを忘れましたから、買ってくるので少々お待ちください」「いえ、私の気持ちが収まりませんので」と、一同止める間もなく、猛ダッシュでコンビニへ走られた。

120人の部下を抱える会社の社長にそこまでしていただいて恐縮というかなんというか言葉もない。私はこれからずっとこの久米さんのサインのことを憶えていると思う。メール道の基本はつまりそういうことなのだなと思った。

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脳内現象
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■主観と客観の間についての深い考察。

意識のはたらきを脳神経の電気的な情報処理モデルに還元して説明することは可能である。脳は特定の部位に特定の機能が局在しているわけではないようだが、特定の刺激に選択的に反応するモジュールが多重に結びついたネットワークであることが近年の脳科学で解明されてきている。1000億の脳細胞の相互反応のパターンを情報表現とみなすことで、全体を見おろす神の視点としての<私>を用いずとも、みかけ上の振る舞いの説明はできる。

この情報表現モデルを推し進めていけば、科学者は近い将来、主観や感情を持たないが、外面的には人間とまったく同じ反応を返すロボット(哲学的ゾンビ)を、作ることはできるかもしれない。強化学習モデルの人工知能などはその方向性にある。だが、このモデルからは、主観的な意識、<私>が現れない。それは、どこまでいっても、心がないロボットでしかない。

古典的認識論では、<私>は、脳神経の状態を外側から俯瞰して見渡す「小さな神(ホムンクルス)の視点」の存在として説明されることが多かった。「中の人」である。だが、脳科学はこれを否定する。脳の中の特定の部位に<私>が鎮座して意思決定や指示を出しているわけではないことが分かったからだ。

また、主体と客体を分離してホムンクルスの正体を要素還元的に突き詰めていくと、ホムンクルスの背後にも、さらに小さな認識の主体が存在し、さらにその背後にも何かがいる、という主体の無限後退が起きてしまう(ホムンクルスの誤謬問題)。

著者はこの問題を、難問とした上で、ひとつの答えとして、


ホムンクルスが脳の中に「小さな神の視点」を獲得するメカニズムは、主体と客体が最初から分離している通常の認知モデルでは捉えきれず、むしろ、自己の内部状態の一部を、あたかもそれを外から観察しているかのように認知する、「メタ認知」のモデルで捉えたほうが適切であると考えられる。

だとし、他の認識モジュールと並列して「メタ認知」のモジュールがあって、それが他のモジュールとの関係性を通して、<私>を発生させているのではないかと論ずる。ひとつ上の次元に<私>がいるのではなくて、メタ認知自体が仕事のモジュールがあるのではないかという推論である。

■<私>は高次の副作用、随伴現象なのか?メタ認知なのか?

我思う、故に我ありとしての<私>を否定することは難しい。生きている限り<私>が存在することだけは認めざるを得ない。<私>は高度な情報処理モデルの、副作用、随伴現象であるという考え方が、意識科学の代表的回答だと思うが、この主従逆転の論理は、とても分かりにくいのが欠点だと思う。

「脳細胞同士の複雑な相互反応のパターンが即ち人間の心なのだよ」という説明が分かりにくいのである。「社会の構成員同士の複雑な相互反応のパターンが即ち社会の心なのだよ」と説明するのと同じだろう。社会の心など想像しにくい。意識は随伴現象であるという禅問答に対して「そのココロは?」で回答するのは<私>である。<私>はやはり存在しているのだ。

科学とは客観的手続きであって、中沢新一の言う「トーラス(ドーナツ)」構造の外側を語るものだと思う。トーラスの内側にある主観の<私>は、外側の構造が緻密に描かれれば描かれるほど、地と図の関係ではっきりと浮かび上がってくるが、客観的な科学の言葉では内側自体を直接語ることができない。だから、分かりにくい。

この本では、意識の中のメタ認知のはたらきを、ホムンクルスの正体だとする。意識内部へ神の視点を統合することで、説明的にはかなり分かりやすくなったと言える。だが、<私>は他の意識のはたらきと完全に並列化されたわけではない。著者は、個物と個物の間に結ばれる私秘的な関係性について後半で言及しているが、<私>はやはり特別な次元にあるものである。

これは科学なのだろうか?。著者は科学からの独立宣言だと述べている。1000億の脳細胞の客観的振る舞いを意識だとする考え方では、人が哲学的ゾンビであろうとなかろうと変わりがない。著者の主張は、<私>がいるという事実を人は疑えないのだから、科学の公理自体に「我あり」を追加するべきなのではないかという大胆な提案なのだ。

そして、科学の基盤である、近代合理主義の出発点としてのデカルト地点まで引き返し、デカルトさえも見落としていたもの、主観と客観を統合する何かを、探すことが意識の謎の解明につながるのではないかと野望を述べている。茂木さんの言うことは大胆で、強烈に面白い。

・意識とはなにか―「私」を生成する脳
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000561.html

昨日に引き続きCD起動可能なOSの話題。

■Berry Linux

先日の記事「CDROMだけで起動する3つのOS」に対してそらさんという方から、


ここにあがっていないのですが、
berry linuxというCDベースの
Linuxがここのところ急成長しているようです。
knoppixよりちょっと私的に使いやすいかと思ったのですが、いかがなもんでしょう?

こんなコメントを頂いていたことに気がつく。(コメントに反応が遅くてすみません)

早速、Berryも試してみた。KNOPPIXと同様にISOイメージをダウンロードしてCDに焼くだけ。

・Berry Linux - Bootable CD Linux
http://yui.mine.nu/linux/berry.html

動かしてringolabのページを表示。

berrylinuxtest02.jpg
View image

・その他のスクリーンショット
http://yui.mine.nu/linux/screen.html

完全に動作。美しいデスクトップ。KNOPPIXとの違いは、「Knoppix は Debian (開発者向け Linux) ベースであり、「Berry Linux」は Red Hat (一般向け) ベースです」ということらしい。

■奥深いLiveCDの世界

こうしたジャンルはLiveCDと呼ばれていることを知る。おそらく世界で最も充実した情報源がLinuxベースのLiveCDをリストにしたこのページ。100以上のLinux LiveCDが用途、ファイルの大きさで分類されている。2メガバイトで動くfloppyfwから、CDROMの容量限界の700メガクラスのものまでリンクがある。

・List of Linux Live CDs
http://www.frozentech.com/content/livecd.php

ジャンルは、Bioinformatics, Clustering, Desktops, Diagnostics, Educational, Firewalls, Forensics, Gaming, Geographically Specific, Home Entertainment, Medical, Power PC, Rescue, Security, Serversなどという分類になっている。

特徴が強く出ていると思ったのは以下のディストリビューション。

化学者向け BIOKNOPPIX home
http://bioknoppix.hpcf.upr.edu/
bioknoppixthumbnail.png

・視覚障害者向け Oralux
http://oralux.org/
音声読み上げなど。

・無線ホットスポット構築 Public IP - FREE WiFi Open Source Solutions
http://www.publicip.net/
喫茶店オーナーなどが店を無線LANスポット化するためのCD。

・ゲームエミュレーター KnoppiXMAME
http://sourceforge.net/projects/knoppixmame/
プレイステーションのゲームが動く。

・自然言語処理向け Morphix-NLP
http://www.nlplab.cn/zhangle/morphix-nlp/index.html#download
nlplink_parser_small.png

自然言語処理アプリケーションを搭載。すぐ使える。

・グループウェアサーバ化 OpenGroupware.org Knoppix CD
http://www.opengroupware.org/en/knoppix/index.html
opengrouppublic_calendar_month_thn.png

グループウェアをCD一枚で動かす。

・ストリームサーバ化 StreamBOX
http://streambox.org/
streambox_small_screenshot3.png

ストリーム放送局を構築する。

■動かしてみたGeeXboX、eMovieX、Morphix

その他、

非日本語圏のものをいくつか試してみた。

・GeeXboX HomePage
http://www.geexbox.org/en/index.html
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MP3やAVI(DIVX)などの音楽、映像再生専用のOS。CDROMから起動すると、OSの入ったCDは排出され、メディアCDを挿入できる。ハードディスク上のメディアファイルにも対応している。PCの完全なジュークボックス化が可能。

・Movix
http://movix.sourceforge.net/
movix2_01.png

GeeXboXと同様のコンセプトだが、こちらの方がファイルサイズがとても小さい。

・morphix.org - News
http://www.morphix.org/modules/news/
morphix01.png

汎用デスクトップ利用向けなのだが、ゲームを満載したバージョンがあり、DoomやFreeciv(シムシティ)などを遊ぶことができる。


と、気分転換を超えてどっぷりLiveCDにはまってしまった。CD起動でPCを家電化するというコンセプトは、古いPCの再利用にも使えそうだ。

ところで、今年度のIPA未踏プロジェクトで、とても動向が気になっているプロジェクトがある。起動にはCDさえ不要で、P2Pネットワーク上に分散したOSを読み込んで、「どこからともなく」起動するOSの研究開発である。

・ どこからともなくブートするOS
http://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2004mito1/gaiyou/4-4.html

「ルートファイルシステムをP2Pで共有できる「どこからともなくブートするOS」を開発する。本提案ではどこにルートファイルシステムがあるのか不明なままP2Pからデバイスブロックを取得するデバイスドライバを作成する。作成するドライバは各ブロックをファイルとして扱えるループバックデバイス用となる。ループバックファイルはブロック単位で小粒度ファイルに分割され、各ファイル名を集めたブロックリストによって管理される。OSが各ブロックを必要とするとP2Pで対応ファイルがダウンロードして利用される。」

どこから起動したか分からな哲学的なOS。

万人にとって「OSを入れ替えてみる」ことが気分転換になるかどうかは、ともかくとして、私にとっては、なるので、やってみた話。

以前、メモしたCDROMからブート可能なLinuxOSの、KNOPPIXの話題。一度、自分のPCで試してみなければと思っていた。Knoppix関連書籍は、オンライン書店コンピュータ書売れ筋ランキング11位に入っている。隠れた人気があるようだ。

今すぐ使えるLinux KNOPPIX コンプリートガイド
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KNOPPIX Japanese edition
http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/
kkde-desktop.jpg

動作可能であれば「見せびらかしたい」わけであるから、普段使っているノートPC(NEC Lavie RX)で動かしてみようと思った。CDRドライブが搭載されているので最適。

まず、これをダウンロードする。

・イメージファイル(約676メガバイト)(2004年7月10日時点の最新)
ftp://ftp.dnsbalance.ring.gr.jp/archives/linux/knoppix/iso/knoppix_v3.4_20040517-20040629.iso

次に、フリーソフトのDeepBurnerを起動してプロジェクトタイプの選択で、

deepburner02.JPG

ISOイメージの書き込みを選択し、次の画面で先ほどダウンロードしたISOファイルを指定する。しばらく、CDROMの焼きこみ完了を待つ。

できたー。

そして、そのまま、CDROMドライブに戻して、ノートPCを再起動する。すると、KNOPPIXのOSローダーが表示され、WinXPではなく、KNOPPIXが一発で立ち上がった。比較的、新しいノートPCだったので不安もあったが、ネットワーク(LAN)もUSBマウスも自動認識された。ちょっと感動。(唯一、無線LANカードが認識されなかった)

・画面例
http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/#Dousa

早速使ってみる。とても快適。Webブラウザ、メールソフト、オフィス文書作成ソフトからマルチメディア関連ソフトまで、一通りのソフトウェアはKNOPPIXに予め含まれている。Windowsで普段使っているハードディスクも参照できる。作ったファイルはHDDだけでなく、USBメモリにも保存できるので、CDROM+USBメモリで、いつでも同じ環境を持ち歩ける。

MSNメッセンジャー互換のインスタントメッセンジャーソフトGAIMを使って、エンジニア系の友人たちに「KNOPPIXからです!」と声をかけてみる。皆、興味がある模様。いろいろと聞かれる。

このKNOPPIXは、CDROMブートだけでなく、ハードディスクにパーティションを作成して本格的にインストールすることもできる。Windowsと選択起動できるようになる。ただ、HDDインストールは失敗すると怖いので、まずCDROM起動で使フル機能が使えるというのは、これからの新しいOSにとって、普及に必要な条件だと思った。

・スラッシュドット ジャパン | Windows環境へインストール可能な日本語版KNOPPIX 3.4
http://slashdot.jp/articles/04/07/07/088246.shtml?topic=2

CDROMは何枚か複製して、来週、会う人に配ってみようかなと計画中。

関連:

・KNOPPIX実験室
http://www.h2.dion.ne.jp/~miyawaki/knoppix/

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「時間」を哲学する―過去はどこへ行ったのか
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小学6年生の夏休みに、2冊の本と出会った。ミヒャエル・エンデ「モモ」とユーリイ・イワノフ「九〇〇日の包囲の中で」。子供心に深い感動を覚えて、それ以来、読書が好きになった。どちらも、今読んでも考えさせられることが多そうな児童文学の最高峰だと思う。

「モモ」は時間とは何かについての深遠な物語である。一般には映画にもなった「果てしない物語」の方がエンデ作品としては有名かもしれないが、「モモ」の方が哲学者としてのエンデの思索の深さを示した作品だと思う。

・モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
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時間を大切にしましょう、節約しましょうと町の人々に説いては、時間の貯金をさせる、灰色の時間泥棒が跋扈する世界。時間泥棒のおかげで、人々はあくせくとせわしない生活を送る。直感的に嘘を見抜いた少女は時間の国へ旅立ち、「時間の花」を見て、時間の本当の意味を知る。

自分も大人になって、いつの間にか、町の人と同じような、せわしない生活を過ごすようになってしまった。定規のように均等な目盛りのついた時間軸の真ん中に「現在」を置いて、その左右に過去と未来を置く。時間は過去から未来へ直線的に、一定のスピードで進んでいくイメージにとらわれている。1時間は3600秒だが、1時間より長く感じる1秒もあることは皆、気がついているのに。

この「時間を哲学する」という本は、そうした広く信じられている空間的な時間の概念に対して異議申し立てを行う。フッサールやハイデガーやカントの時間の考え方は間違っているとはっきり言う。哲学だから正しい答えなどないわけだが、全編を通して著者の論旨が明確で、面白い本だ。

■少年老い易く、邯鄲の夢

少年期の脳は老年期の脳よりも可塑性が高く、多くの出来事が記憶に残りやすい。逆に老人は多くの出来事を経験しても、忘れてしまうという、大脳生理学の研究結果があるそうだ(ジャネーの法則)。子供時代の1年は長かったという、多くの大人の実感を裏付ける法則である。

だが、これだけでは時間が短く感じられることの証明にはならないと著者は言う。客観的時間の長さと時間印象の長さの比が本当の理由だとする。例えば旅行や夏休みの最初の数日は新しいことが多いが、同じ要素を繰り返すとパターン化され、時間印象は短くなる。2ヶ月の休みでも、最初の数日と最後の数日では、後者が短く感じられるものだ。

また、加齢とともに時間の遠近感が狂っていく。数十年前のことがありありと思い出せるが、前日のことは忘れてしまう老人の記憶の傾向がその例として挙げられる。こうして、子供時代は1年が長かっただとか、人生はあっという間だったという感覚が生じる。

■制作される過去と想起

著者は、知覚と想起を区別し、根本的に過去の記憶とは想起なのだと考えている。そして、学者ラッセルの次のレトリックを紹介する。世界は5分前に始まったとしてもおかしくないという話。

「世界は5分前に、正確にその時そうあったとおりに、まったく実在しない過去を「想起する」全住民と共に突然存在し始めたという仮説に、いかなる論理的な不可能性もない」

つまり「3年前に起きたこと」は、本当に3年前かどうかと無関係に、3年前に起きたこととして想起したことであるということだ。一見、屁理屈のようだが、考えてみれば、キリスト教では世界は数千年前に創造されたことになっている。信者は長い間そう信じてきた。そして、ここ数十年の現代科学は、宇宙は150億年前のビッグバンで始まったと説明する。誰かが魔法をかけて5分前に世界は生まれたと全住民が信じているようなものだ。

過去とは想起によって「制作」されるものであり、<今ここに>たち現れれているものであると著者は言う。それは可能的過去であり、過去の単純な再現ではない。言語も深く関わっている。「痛い」だとか「暑い」はそうではない状態、不在への態度があって初めて成立する。「今日は暑かった」と振り返って言語化した瞬間が、「暑い」が「暑かった」へ移行する現在と過去の境目になるのだ。

■「客観的時間を考案したことの不幸」

前出の「モモ」のクライマックスは、少女が無から次々に時間の美しい花が咲いては消える時間の源を見つめる幻想的なシーンだろう。そこには管理されない、豊穣な時間の輝き、永遠と刹那の持つ美しさが描写されていた。それは湧き上がる想起のイメージとも密接に重なる。私たちは時間を想起によって、無限に美しく味わうこともできるということなのだと思う。それを難しくしているのは、古典的な過去、現在、未来の三等分の考え方や、定規で測るような客観的時間概念という「時間泥棒」のせいなのかもしれない。

時間をどう使うか、管理するか、そんなことより、時間をどう感じるかこそ、人生にとって有益な態度と言えるのかも知れないなと読みながら考えた。他にもこの本には、時間というものを哲学的に見直すための、斬新な考え方が詰まっている。現実の生活は多忙で、時間はないが、ゆっくりと考えてみよう。モモを時間の国に導いたカメ、カシオペアがやったように、ゆっくりゆっくりが一番早くたどりつけるかもしれないから。

・AVeL LinkPlayer (型番:AVLP1/DVD)
http://www.iodata.jp/prod/multimedia/video/2003/avlp1dvd/
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Amazonの商品紹介ページ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000YD64S/daiya0b-22/


使い始めてから1ヶ月。大変、便利だと結論したので紹介。

AVeL LinkPlayerは外部PCのハードディスク上、及び、内蔵DVDドライブ上の映像、音楽、画像ファイルを、テレビで再生することができるメディアプレイヤーである。MP3、AVI、JPEGといったパソコンでよく使うファイルを、そのまま、居間の大きなテレビ画面で再生することができる。

以前、紹介した同社の無線LAN対応ハードディスク製品のLANDISKと接続して使うのがおすすめ。AVeL LinkPlayer自体にはハードディスクはない。基本的にはPCと接続するのだが、この場合はPCが常に電源オンになっていないといけない。LANDISKなら、自動電源オンが可能である。

AVeL LinkPlayerは無線LANカードを挿すことで、テレビとLANポートが離れた場所でも、ケーブルレスで利用可能。本来は同社の通信カードを使うことが推奨されているが、手元に余っていた他社のカードを指したら問題なく動いた。

圧縮率が高くて人気のある映像形式のDIVXにも対応している。

1 Webで気になった映像をテレビですぐ再生

映画の予告編、ゲームのデモ映像、ニュース報道など、Webで見かけた映像を、ブラウザでLANDISKへ保存して、すぐにテレビで見ることができる。もうDVDに焼くなど面倒なことが不要。ダウンローダーを使って、たくさんの映像をダウンロードしておいて、まとめて見ている。

2 MP3ジュークボックスとして使う

大量のMP3ファイルがパソコンか、携帯オーディオプレイヤーでしか聴けないことがずっと不満に思っていた。テレビでリモコン指定してMP3を再生できるのは快適。DVDにバックアップしていたMP3ファイルも、DVDドライブへ挿入すればそのまま再生できる。なお、音楽再生中は、イメージ映像が表示される。ランダムな曲順再生も可能。

3 デジカメのスライドショー上映

デジカメの画像ファイルのあるフォルダを指定すると、スライドショーを、家族で楽しむことができる。何千枚もの過去の写真が、これで簡単に見られるようになった。


PCで、Webからキーワードにマッチする映像や音楽ファイルを自動発見し、LANDISKに保存するような設定をしておけば、もっと便利になりそうだ。この製品はDVDプレイヤーとしても使えるので、コストパフォーマンスがいい。ブロードバンド活用していますという満足感がある。

この製品、一部のマニアなPCユーザ層には既に人気商品になっているようだ。おそらく、P2Pだとかアダルトだとかとも相性がよいためなんじゃないかと思っているが、家庭向けメディアサーバというコンセプトの製品は、今後、もっと広く使われるようになると確信。ハードディスクレコーダーのスゴ録にはネットワーク通信機能がないので、この環境に直接は加えられないのが残念だ。

この環境には大変満足し、お茶の間のインタフェースはやはり、今後もテレビだと思う。しかし、スゴ録もAVeL LinkPlayerは先端製品ということもあって、ユーザインタフェースは改善の余地がある。どちらも、使いやすいとはとても言えない画面設計。技術的には、ここに大きなチャンスが残されているように感じている。

アップルがデスクトップメタファーのGUIやマウスでパソコンを使いやすい別次元に展開したのと同じように、テレビのGUIとマウスに相当するインタフェースは、まったく新しいやり方が登場してもいい頃だと思う。リモコンが発達してダイヤル型のチャンネル切り替えは姿を消したが、その後、テレビのインタフェースはこれといった進歩がない。民放だけでも1日2000の番組が放映されている。多チャンネル放送やネットのコンテンツを加えると1日に数万の番組が潜在的には視聴可能だ。これらをナビゲートする新たな何か、これから考えてみよう。

Passion For The Future: ヒューメイン・インタフェース―人に優しいシステムへの新たな指針
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001728.html

以前、書いたこの記事の続編になります。

・PDF使いこなしテクニック
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001066.html

最近の論文はPDFで公開するのがすっかり一般的になったようだ。そのうち読もうと思って「気になる論文」フォルダに放り込んでいる。研究発表イベントで何十件ものリンクが示されている場合には、すべて自動ダウンロードでローカルに取り込んでいる。Webで個別公開された論文は結構無くなってしまうからだ。そんなことをしているためにPDFの数が、2千ファイルを超えてしまった。これに加えて機器類のマニュアルも多数ある。

これらのPDFを効率的に読む、管理するツールを紹介。

■PDFファイルの管理

・PDF Explorer Site
http://rtt.planetaclix.pt/home.htm
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・EJMode 日本語化パッチ
http://www2.ocn.ne.jp/~ejmode/

HDD上のPDFをデータベース化し、ファイル名やキーワードで管理することができるソフト。PDFに含まれる画像のみを閲覧するモードもある。この画像抽出機能は、長文のPDFを大量にザッピングしたい場合、便利。

■PDFのページ切り出し

PDFのマニュアル類は数百ページに及ぶものもある。必要な部分だけ切り出して取っておきたいときに、このツールが使える。

・SepPDF(Windows95/98/Me/文書作成)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/writing/se224883.html
setpdf.JPG

ひとつのファイルがこんな風にページ単位に切り出される。
setpdf02.JPG


■PDFの結合

切り出した後の結合、一斉に印刷などを支援してくれるのがこちらのツール。

・ラドPDF管理ツール(Windows95/98/Me/文書作成)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se303690.html
radpdf.JPG

1.PDF変換
指定されたディレクトリ以下のファイルを全てPDFファイルに変換する。
(対象ファイルは、MS WORD・MS Excel)
2.PDF統合
指定されたディレクトリ以下のPDFファイルを1ファイルに統合する。
3.PDF印刷
指定されたディレクトリ以下のPDFファイルをまとめて印刷する。


■PDFの検索

以前、紹介した全文検索ツールに加えて、このソフトも使い始めた。サーチクロスと比較するとプレビュー機能が弱いものの、テキストでの検索は十分使える。

全文検索ソフト G-Search Personal
http://www36.tok2.com/home/yuuki05/soft.html

ローカルPC内のAutoCAD,Word,Excel,PDF,TXT,HTMLファイルなどの中身の内容も含めた文書に対して全文検索を行い目的のファイルを速やかに見付け出す。

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http://www.drk7.jp/MT/archives/000366.html

・住んでみたサウジアラビア アラビア人との愉快なふれ合い
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アイデアマラソンの著者で、三井物産カトマンズ支店長の樋口さんが定年を前に帰国された。表参道でついにお会いした。発想術について一通りのお話をして帰り際、樋口さん(ご夫妻)が一昔前に書かれたこの本「住んでみたサウジアラビア」を頂いた。約20年前の8年半に渡るサウジアラビア滞在時の生活と思いを綴った本である。

お会いする前にメールで個人的なことが話題になっていたからだ。

ナイルの川辺 朝霧晴れて
今日も見上げる ピラミッド
手を取り合って たゆまぬ努力
さあ頑張ろう 君と僕
みんなのカイロ 日本人学校

私は父の仕事の関係で小学校低学年をエジプト国カイロで過ごした。エジプトとサウジは地理的にも近く、どうやら樋口さんと私の父は面識があるようだ。私が暮らしていたのはナイルの川辺のザマレク地区マンション。隣はモスク。毎日、何度もコーランの大音響を聞きながら育った。遠足先はピラミッド。砂まみれになったおにぎりを砂漠で食べた。10数人しかいない同級生たちとは、なるべくケンカをしないように仲良く遊んだ。

テレビは家になかった。暑い国だがクーラーもなかった。炊飯器がなぜかなくて鍋でお米を炊いていた。母は豆腐も作っていた。他の日本人家庭と同じようにアラブ人の運転手とメイドさんがいる。マンションだが家は広くて室内で自転車を乗り回していた。日本文化との接点は、年に何度かあったビデオ上映会で、紅白歌合戦を見ること。お誕生日会にはクラス全員がその子の家に集まりケーキを食べた。お別れ会は寂しかった。

応接には頻繁に、父の仲間の新聞記者やカメラマン、商社の社員らしき人たちが出入りする。徹夜マージャンをしながら、英語放送のラジオを聞いていた。皆で聞いていれば事件発生の聴き逃しがないだろうということらしい。遊んでいるだけにも見えたけれど、異国の地での必死の共同戦線だったのだろうなと、当時の父の年齢に近づいて気がつく。

日本に帰国して驚いたこと。日本の家が狭いこと、自動販売機が数百メートルおきにあること、外で歩いている人と日本語で話せること、水道の水は飲めること。物心つくころを異文化のイスラムの世界で過ごせたことは大変大きな価値があったと今になって思う。アプリオリに多様性を知るっていうことができたような気がする。

ところで、樋口さんは文章がとてもうまい。アイデアマラソン関連の著作を読んだときには気がつかなかった発見。商社マンとは思えない、叙情あふれる名文で、アラブでの冒険譚が語られる。

信義を重んじるアラビア人とのビジネス上の駆け引き、砂に埋まった車から脱出してサソリの這う砂漠を家まで決死の覚悟で帰る夜の話。写真を撮影しただけでスパイ容疑の逮捕劇。サウジにサクラ植えた話。共同執筆者の奥様の書いた女性しか入り込めないアラビア女性の黒いベールの向こう側の話。

大手のエリート商社マンも、当時単独でサウジに放り込まれてしまうと、何の助けもないから、危険と隣り合わせのサバイバルなのだ。この本を読む限り、当時のエジプトと状況はそっくりだ。樋口さんが生来の冒険家気質であるのも確かなのだけれど、同じように私の父母も子供3人を連れてのエジプト生活は、きっと大冒険だったのだろうなあと思った。

もしかすると、この本の書評を書くのは私が最後になるかもしれない。出版は1986年。この本に描かれた場所も様変わりしているだろう。出版社のサイマル出版会は既に倒産している。樋口さんのちょうど子供の年代に当たる私が、出版から20年後に書評を書いているのはなんだか不思議な気持ちになる。

樋口さんは商社マン人生をこの他、ナイジェリア、ベトナム、ネパールなど、日本の対極みたいなところを回る何十年として過ごしたらしい。モノが当たり前にあり、常識で人が動く日本ではない場所だったから、アイデアを何十万件も捻り出すマラソンシステムを思いついたのだなと、この本で納得がいった。

貴重なご本であると思うのに樋口さんからは「会社の皆さんにも」と3冊もご提供いただいてしまった。が、ご好意はともかく(笑)、さすがに「会社の皆さん」には内容的に厳しそうなので、自分に一冊、私の父に一冊、誰か本当に読みたい人が現れたときのために一冊、頂いておくことにした。

少し間が空きましたが、ドットコム会議の報告第3弾です。

さて、今回の会議ではWebからの参加申し込み時に、以下の質問に答えてもらっていました。

質問

あなたがもし今、100万円投資するならどのドットコムに投資したいですか。日本のドットコムでも海外のドットコムでもかまいませんのでそのドットコムのアドレスと、それを選んだ理由を教えてください。

結果、100件以上の投資したいドットコムサイトが集まりました。すべてのURLと投稿コメントは参加者の皆さんにはメールで配布させていただきました。ドットコムに関心のあるユーザがどんなサイトを有望と考えているかがよくわかります。

会議ではすべてを紹介することができなかったので、複数投稿があった人気のあるドットコムをまとめて8つと、気になる投稿2つを紹介してみました。プレゼンをFlashに変換して公開します。

ドットコム会議「あなたが投資したいドットコム要約版」

また、今回の会議にはオトナ系のドットコムウォッチャーの磯崎さんもご参加いただけました。公認会計士でベンチャー資本戦略の専門家の目には、今回の会議がどう見えていたのでしょうか。感想を書いていただいていて必見です。

・isologue −by 磯崎哲也事務所: 「ドットコム会議」で垣間見たSNSの未来
http://www.tez.com/blog/archives/000126.html

・ヒトが永遠に生きる方法―世界一やさしい身体の科学
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深く考えるきっかけを与えてくれる軽い読み物。中学生でも読めるレベルの難易度。

冒頭、


京都には、美しい庭園をもつお寺がたくさんあります。
あるお寺の庭園には、不思議な力を秘めた3つの泉が湧き出しています。言い伝えでは、1番目の泉の水を飲めばお金持ちになれ、2番目の泉ならすてきな恋にめぐりあい、3番目の泉なら長生きできるというのです。
みなさんなら、どの泉の水を飲んでみたいと思いますか?

という問いかけがある。3番目が多く選ばれるのではないかとして、この本は始まる。

これは、私も以前、ビジネス的に考えたテーマだった。

・最強無敵ですべてがわかる情報技術
・200年生きることのできるバイオ、ナノ技術

とふたつの技術があった場合、人は投資対象として後者を選ぶのではないか。だから、ITよりもバイオ、ナノ技術のほうが有望なテーマではないのか?と思ったのだ。

1万2千年も生きる生き物がいると最初にクレオソード・ブッシュの例が紹介される。

・Creosote Bush (DesertUSA)
http://www.desertusa.com/creoste.html
実物の写真あり。砂漠の植物。

1万2千年を生きる動物はいないが、

2000年、イギリスのある一家に6世代が同時に生きている一家が誕生した。曾曾曾曾おばあさんが世界で初めて誕生した瞬間であったという。計算してみると大変なことで、18歳で子供を産み続けても、曾曾曾曾おばあさんは108歳になってしまう。実は先日、私の父方の祖母が88歳で他界した。10ヶ月の息子にとっては曾おばあさんだった。ぎりぎり二人が対面することができたので、祖母の寿命に間に合ったのは良かったと思ったく。これがさらに二世代先までなんて信じられない。

一般的に男性より女性が長命というのは有名で私の家系でもそうなっているが、この本による嘘かもしれないらしい。男性が外で危険な仕事に従事することが多いから統計的にそうなるという解説はなるほどねと納得。そして寿命は遺伝するという話も、最近の科学雑誌などで読んだ。

老化の原因はDNAを破壊する電子を伴う分子構造のフリーラジカルの活動にあるらしい。これを抑制する食物を多くとることで老化を防止し、長寿を達成できるという。食べ過ぎず、空腹のほうが良いとの説もある。

長寿のためには遺伝子、安全な生活、食物、ストレス対策などずいぶん、気をつけるべきものがあって忙しい。結局、科学的に完全に解明されていないので、学者も揺れているようだ。

・永遠の命を求める人々の心理を探る
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20021122303.html

・『究極の延命』会議報告:不死への科学的アプローチ
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20021122302.html

・突然変異遺伝子で寿命が倍に?
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20001218303.html


最後に永遠に生きる方法が語られる。現在の技術が進歩したらという条件付で、2210年までの未来年表が作られている。ほとんどSFだが、科学の進歩次第では私たちの世代でも、永遠の生命を手に入れられるかもしれないという予言。

長寿が達成されたとなると、次はおそらく孤独が問題になるのだろう。

・Passion For The Future: 100歳まで生きてしまった
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000195.html

バイオ、ナノによる老化防止の技術の次は孤独防止の技術が儲かる。私はそう予測している。だから、どうしたと言われても困るのだけれど。

現場調査の知的生産法
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フィールドワークベースの仕事をする人の為の知的生産術の本。

■現場とのインタラクション、引き出す技術の大切さ

国内5000工場、海外1000工場を踏破した”歩く経済学者”による現場調査の方法論。

大手マスメディアの記者でさえも、インターネットで情報が引っ張れるのを良いことに、当事者と合う、現地に行くという、取材の基本姿勢を忘れている感がある。スピード時代のメディアの変容であって、それもある程度は仕方がないことなのかもしれない。だが、それでは失ってしまうものがいっぱいある。この本には、そうしたアナログ的で、関係性を重視した、取材や調査の方法論が述べられている。

・現場に利益を与えることを意識して取材せよ
・現場と一生つきあう覚悟を持て
・報告書は読者へのラブレターのつもりで書け
・本は「書くもの」ではなくて「売るもの」(でなければ続かないから)
・フィールドを育てよ

シンクタンクによるアンケートばらまき方式では、本当のことなど聞けない。現場にあたって仕事をするってのはこういうことだ、と、その道何十年の学者が力強く語る本。徹底したアナログ派で、執筆時点ではデジタルカメラさえも使われていないようだ。それが、むしろ新しく感じた。

■知的生産性の高さと秩序だった分類整理は無関係?

著者の資料整理術は大変、参考になった。メモや写真など膨大な資料を整理する時間はないので、プロジェクトごとに大きな紙の手提げ袋に入れて、”そこら”に山積みにしている。手提げ袋にはマジックで日付と場所だけ書いている。立花隆と同じ整理法らしい。著者の部屋の写真も公開されていて、見た目は大変、乱雑に見える。

そもそも、この方法では過去の資料を容易に探すことは難しいと認めている。著者曰く「資料には足が生えてい」て、放っておくとどこかへ行ってしまう性質があるという。


資料管理が危ういほうが、仕事を早くする秘訣でもあると指摘しておきたい。整理がきちんとしていれば、いつでもとりかかれるとの安心感があり、結局、仕事をしない場合が少なくないが、資料を探せなくなるのではないかという不安が大きいと、必死に仕事をはやく片づけようとするのである。

多分、これは言い訳ではなくて、知的生産性の方法として正しいのだと思う。

パソコンの中のファイルやディレクトリへのユーザアクセスの数を集計すると、べき乗則が成り立つという研究報告がある。ごく少数のファイルが頻繁に使われるが、大半のファイルはほとんど使われないということになる。使われない情報の整理に時間を使っても仕方がない。時間の無駄である。リアルの世界でもほぼ同じことが言えるのだろうと思う。
新聞や雑誌の編集部を訪問して、呆れるくらい乱雑な資料の山に囲まれて仕事をしている記者、編集者は多い。いや、むしろ、その方が普通な気がする。大量の情報をフローとして扱う現場はその方が効率が良いのだ。

事実、著者も、すでに取材内容を18冊もの書籍として発行している。その他何十冊もの書籍を書いている。生産性という点ではきわめて高い。こうしてみると、知的生産性と秩序だった分類整理は無関係なのではないか、と思う。

先日の本にもあったが、情報をストックではなく、フローとして扱う整理術こそ、スピードの時代、デジタルの時代に適した術であると思う。超アナログな現場主義の仕事の中に、そうしたノウハウがたくさん隠されていることが分かった。

調査や取材が仕事でなくても、この本で語られる、”訪問先の企業から何かを読み取る技術”は、普通のビジネスマンにも役立つノウハウだと思う。前半はアジアの中小企業の取材ドキュメンタリ、後半は日本の地域振興のドキュメンタリで、それ自体も読み応えがある。アジアへの出張の多い人には旅行術としても参考になることが多い。

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