2004年06月05日

ベン図、レーダーチャートでビジュアル検索このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加


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昨日に続いて情報の可視化の話題。おしゃれ会議の参加者には実は、可視化技術の開発者がお二人参加されていました。どちらも、面白い技術なので、紹介させていただきます。

■ベン図を使って検索

ひとつめは東京大学大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻、五十嵐研究室という、ユーザインタフェース研究で有名な研究室の研究者の川崎さん。

ベン図を使って、検索を便利にしようというコンセプトのデモンストレーションです。

・Visual Query for Web Search by Venn Diagram
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~kwsk/venn/test/venn.html

フレームで、向かって左にJavaアプレットによる入力エリアと、右側にはGoogleの検索結果の表示されるエリアがあります。入力エリアで、まず「無敵」と入力し検索、次に「会議」で検索してみます。それぞれ、Googleで検索が行われますが、

左のエリアには、こんな図が表示されました。

vennq01.JPG

二つの円の重なった部分をクリックすると、「無敵 会議」で検索したページが右に表示されます。

vennq02.JPG

ではさらに3つ目のキーワード「百式」で検索してみます。そして円をドラッグして3つを重ねた後、「会議」と「百式」の重なる部分をクリックすると、

会議か百式がマッチするが、「無敵」は入っていないページを検索することができます。
”会議 百式 -無敵”

という、オプションを使って検索したのと同じことですね。

さらに検索を続けると、キーワードがたくさん貯まっていきます。ひとつのテーマで、キーワードを重複させたり、特定のキーワードを抜いたりしながら、調べていくときには、とても便利なアプリケーションです。

検索結果を保存されるので、検索すればするほど、賢くなる感じがします。

さらに開発中の最新版の存在も教えていただきました。

・最新版
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~kwsk/venn/test/venn.html

なるほど。こちらは検索結果のタイトルまでも、ベン図検索に再利用できるように設計されています。ますます便利になりました。

このベン図の検索は、直感的に使えて本当に便利です。Google本家が採用してくれたりして。

■レーダーチャートを使ってランキング検索

次は、参加者のKBMJの山口社長の事業ですが、

・121 Ranking System
http://www.121r.com/

このシステムは既に多数の企業で利用されています。上記のページからいくつもたどることができます。

121rdemo02.JPG

これはワイン販売のサイトでの利用例ですが、価格、甘口、辛口などの属性の強さを、スライドバーで動かすと、リアルタイムに、分布レーダーと、おすすめのランキングを表示するシステムです。レーダーチャート的に複数の属性の強度を指定することで、最もバランスの近い対象を順番に表示するわけです。

価格だけが勝負ではない嗜好性の高い商材の検索に向いています。


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Posted by daiya at 2004年06月05日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
Daiya Hashimoto. Get yours at bighugelabs.com/flickr
Comments

ベン図検索の川崎です。紹介していただいてありがとうございます。まだまだ完成度が低いですが、これから改良していこうと思っています。

些細なことなのですが、うちの研究室は「3D可視化」はあまりやっておらず、「ユーザインタフェース」の研究室なので、大変お手数ですが訂正していただけると嬉しく思います。先生は3DCGのインタフェースで有名になったので、3Dももちろん関係はあるのですが…

ちなみに僕自身は、可視化というよりもユーザが入力した検索キーワードの履歴をどう活かすか、という視点でこのベン図検索をやっています。

Posted by: 川崎 禎紀 at 2004年06月08日 16:41
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