2007年07月31日
SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?
ソーシャルネットワークの研究本。
佐々木 俊尚 (著), 原田 和英 (著), 保田 隆明 (著), 齊藤 和生 (著), 田口 和裕 (著), 平山亜佐子 (著), 「シナトラ千代子」管理人 (著), 松永 英明 (著), 園田 道夫 (著), 寺本 秀雄 (著), SE編集部 (編集) とたくさんのライターが参加して執筆している。
一般論として、執筆者多数で書いたIT本というのは、文章の寄せ集めになりがちで、面白くないものが多いのだが、この本は、違った。寄せ集め本ではあるのだが、それによって、妙なインパクトが出ている。
前半と後半でまるっきり違う本だとも言えそうなのだが。
前半の目次はこんな感じで
「Part 1:SNSはどこへ向かうか
・ソーシャルネットワーキングはネットとリアルの関係を変えていく/佐々木俊尚
・Singing new songs「新しい歌」/寺本秀雄
Part 2:ソーシャルメディアの可能性
・世界のSNSは多彩で充実している/原田和英
・意外とクチコミに向かないSNSで上手くマーケティングする方法/保田隆明
・モバゲータウンのDNA リアルとヴァーチャルを揺れ動くケータイSNSの世界/畑村匡章(株式会社ディー・エヌ・エー)
・Twitter・Vox・Tumblr・コトノハ ミクシィに疲れたアナタにおすすめ ユル~いソーシャルメディアたち/齊藤和生
・Singing new songs「ビヨンド・ザ・タイム」/寺本秀雄」
前半は、ジャーナリスティックに、データに基づいて、真面目なSNS研究の内容が多かった。評論家たちがSNSの世界の見取り図を客観的に描いてくれている。普通に役立つ情報である。
ところが、後半でライター達が暴走する。
「Part 3:素晴らしき「マイミク」の世界
・極私的mixiクロニクル 僕と誰かとミクシィで/田口和裕
・古屋兎丸さんが二十年前の記憶を漫画に昇華させるためにソーシャルネットワーキングがどんな役割を果たしたのか? またはサブカル部部室としてのmixi
・コミュニティ管理人は指四本で殺れる/平山亜佐子
・ミクシィ疲れの傾向とその対策 SNSはルールのない荒野だった/「シナトラ千代子」管理人
・Singing new songs「アイネ・クライネ・ナハトミクシィ」/寺本秀雄
Part 4:本当は危険なSNS
・コミュニティ乗っ取り事件 SNS=性善性な巨大社会における異文化衝突の顛末/松永英明
・ミクシィの危うさ SNSは個人情報の宝の山だ/園田道夫
・Singing new songs「妖怪スパムメエラ」/寺本秀雄
」
もうタイトルからして大暴走である。日経BPの編集者だったら止めただろうが、止めないのが翔泳社の良いところ。私が高く評価するのは当然、圧倒的に後半である。サブカルチャーとしてのSNSの良い面も悪い面も、高いところにいる評論家としてではなく、どっぷり中の人になったライター達が、現状を語る。
前半は一般人向け、後半はマニア向けで両方を楽しめるお得な一冊になっているなあと思う。
2007年07月17日
SecondTimes創刊 と ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸
・ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 と SecondTimes創刊

セカンドライフ導入支援のメルティングドッツ社長の浅枝さんが書いた本。まだ浅枝さんにはセカンドライフ内でしかお会いしたことがないのだが、この本にはセカンドライフの可能性が前向きに書かれていて、勢いのある旬な本だ。
日本人以外のユーザーは自分に似せたアバターを作るが、日本人は動物や二等身キャラなどの変身キャラを作ることが多いと書かれている。そうですね。私なんかこんなバケモノですもん。

IT業界の人間として、セカンドライフってどうなると思いますか?とよく聞かれる。セカンドライフかどうかは分からないが、近い将来に何らかの3次元仮想空間のコミュニティが、ミクシイと同じくらいの規模のユーザを集めてもおかしくないと考えている。プラットフォームはPCではないかもしれない。携帯やゲーム機上の可能性もありそうだ。
私がそう思う理由は、90年代から具体的にはDiablo、AOE、Unreal、FF11などのネットゲームをずいぶん遊んできたから。敵を倒したりするゲームシナリオよりも、リアルな大人たちの”ゴッコ”コミュニケーションが麻薬的に面白いと当時思っていた。三次元仮想空間のコミュニティは、万人にとっての魅力になりうると今でも思っている。
デジハリ大学の杉山学長はこんなことを書いている。
・THE SECOND TIMES : コラム ≫ キーマンに聞く ≫ 「メタバースが提示する世界」 デジタルハリウッド大学 杉山知之学長
http://www.secondtimes.net/column/person/20070717_person.html
「メタバースが提示する世界」 デジタルハリウッド大学 杉山知之学長
「Second Lifeやその他のメタバースに対して、今、懐疑的な意見を持つ人は多いだろう。でも、それはコンピューターが新たな世界を一般の人々に提示するとき、必ず起こってきたいつもの事だ。中でも技術的な問題はいずれは解決されてしまうことはあまりにも明らかだ。」
私の周囲には、セカンドライフにハマった人と、まったくハマらない人がいて、ハマった人はメタバース内に仲間がいる。対人コミュニケーションが面白いのであって、一人で試しに遊んでみても、面白くならない。局所的でも密に、ある程度の大きな数のユーザーがハマっていくと、ネットワーク効果で爆発ということはあるかもしれない。
昨日、セカンドライフをはじめとする3Dインターネットのニュースサイトをngi groupが立ち上げた。私もライターとして参加することになった。連載名は「橋本大也の3Dインターネット向上委員会」。ネット上の3Dモノをネタに不定期で更新していくつもり。
・THE SECOND TIMES
http://www.secondtimes.net/
・橋本大也の3Dインターネット向上委員会
http://www.secondtimes.net/column/3di/20070717_3di.html
どうかよろしくお願いします。
2007年06月12日
ネットで人生、変わりましたか?
数年前、私は友人・知人にメッセンジャーで「やっぱりさ、岡田有花、乙部綾子、マグラスみづ紀が御三家だよねえ」と言うと、「それは何の御三家ですか?」「誰ですかそれは?」という返事が返ってきたものですが、やはり私の目に狂いはなかった、のだ(謎)。
ITmediaNewsで活躍するライター岡田有花さんの本が出た。2003年から2007年初めまでの主だった記事が収録されている。さらに各記事には当時を振り返るコメントがつけられている。Webで読んだことがある読者にもサービス精神旺盛な内容。
私はリアルタイムにほぼ全部読んでいたのだが面白く読めた。
個人ブログ全盛の時代に、IT関連で大手メディア発の名物ライターで人気者になるというのは、珍しい存在だと思う。出版社在籍の立場を活かした取材ベースのニュース記事と、個人の感性を前面に出したネタ系コラムを、自身のキャラクターのもとで、巧妙にブレンドしているのがうまいなあと感心する。
まえがきで自身でこの本をこう説明している。
「この本は、ITニュースサイト「ITmedia」に掲載した記事をまとめたものですが、ITニュースにありがちな「ネットベンチャー」とか「Web2.0」とかいうカタカナのキーワードや、ヤフーやGoogleといったネット界の大企業は、ほとんど出てきません。その代わり「変」とか「好き」とか「寂しい」とか「幸せ」とか、人間くさくてちょっと格好悪い日本語と、はてなやモンスター・ラボなどといった小さなネット企業が、いくつも出てきます。主人公は、ネットを使う一人ひとりと、そのひとりに対して何かを届けようとする一人ひとり-----インターネットの「中の人」です。」
ニュースとしてのインタビュー記事が、いつのまにか濃い人物ドキュメンタリになっていくのが岡田有花さんの作風。読み物になっているので、複数ページになっていてもついついクリックしてしまう。話題の選び方、評価の姿勢にも独特の価値観があらわれているのもファンが多い理由だろう。言葉の端々から、社会性というか、マイノリティに味方して期待する志が感じられる。ひたむきな人にスポットライトを当てて輝かせるのが上手だ。ライターとして書き方にとても共感できる。
著者の記事をほぼ網羅した、ファンによるリンク集がある。
・IT戦士 岡田有花リンク集
http://www8.plala.or.jp/garden/note/it.html
2007年05月05日
Web担当者現場のノウハウ 第5号と過去記事のWeb公開開始
創刊以来、連載を担当している隔月刊誌「Web担当者現場のノウハウ」の「橋本大也の“帰ってきた”アクセス向上委員会」のバックナンバーがWebでも公開されることになりました。
・Web担当者現場のノウハウ vol.5―ホームページとマーケティングをWeb2.0でつなぐ

「【内容】
SEOの入口説明します!
特集は「SEOについて最低限知っておくべきコト 07年版」。サイトを作る時点で検索エンジンの最適化を計画に含めるのは、今や当然。でも最低限しなければいけないことや、正しいやり方は何なのか、はっきりわからないのも事実。今号では、自分でやるSEOの基本から依頼する業者の選び方まで、SEOの入口から基礎を幅広く説明します。
・[特集]SEOについて最低限知っておくべきコト 07年版
・[インタビュー]注目企業のネットビジネス戦略<オーバーチュア>
・1000万円のサイト構築を50万円でする方法
・Webワーカー向け便利サービス[特別版]Google Webmaster Central
・ライバル企業に差を付けるネットビジネス必携プロダクト
<ケータイ対応CMS>
・価格別 CMS製品導入プラン
など」
最新号はSEO特集です。
・Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
私の連載バックナンバー
・橋本大也の“帰ってきた”アクセス向上委員会 #001 〜Web 2.0
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/10/1046

・橋本大也の“帰ってきた”アクセス向上委員会 #002 〜サイトの信頼性を高めるには?http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/24/1047
2007年02月28日
ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代
KNNの神田敏晶氏が、Web2.0の次にくる変化を先読みした本。
神田氏はネットの黎明期から、Webを舞台にメディア(ビデオ配信、メールマガジン、ブログ)を立ち上げたり、コミュニティを運営したり、会社を経営したり、事件を起こしたりしてきた。だから、このままいけば未来はこうなると予想するだけでなく、こうあるべきだ、こういうのが面白いんだ、ということが書いてある。
個人的に、これからはプロとアマの垣根が一層なくなっていくという話が面白かった。人間の消費行動が変わるだけでなく、生き方が変わろうとしているということだから。
「ブロガーがプロにも対抗できるのは、「今言うべきことを今言っている」という、ジャーナリズムの基本定義を満たしていることに加えて、「独自に調べた一次情報」、「これまでになかった新しい見方」という、他人が読む価値のある文章の基本だと思われる二つの要素が含まれていることにあると思う。そして、アマにできてプロにできないことを「継続」するアマが出てきた時点で、プロの付け入るスキはなくなるのかもしれない。」
「今までは機会が与えられなかったアマチュアに比べて、組織に所属しているだけで機会を与えられていただけのプロというのは、徐々に食い扶持が減るかもしれない。真のクリエイティブを目指して実行してきた人には関係ないが、道具を持っているだけとか、コネがあっただけという人は、困るようになるだろう。」
これは学生時代にアマチュアとしてネットの世界に出てきて、今はプロをやっている(つもりの)私自身のこの10年間の意識と重なって強く共感した。所属しているだけのプロたちとの競争では負けたくなかった。アマチュアが活躍しやすい状況になってきているのはいいことだと思う。
プロかアマかと同じように、ウェブかリアルかという視点もある。
「しかし、次のウェブ3.0型社会においては、ウェブだけではなく、リアルな社会との相互の歩み寄りが非常に重要だl。単にデリバリーや効率化だけのネットワーク利用ではなく、ネットワークやウェブで構築された文化や社会を、リアルな社会へとリプレースする必要があるのではないだろうか。」
オンラインコミュニティのオフ会に行くと、ネット上のハンドルネームや人間関係をそのままリアルに持ち込んでいる状況がよくある。このときに普段の会社の名刺を交換して、その現実社会の関係性や階層性を反映させたら興ざめである。仮想世界の人間関係だって本物の関係であるという意味ではリアルなのだから。
ネット上で築いた人気や信用を使ってリアルの世界にステップアップするというのが、1.0的世界だったような気がしている。たとえば、ネットで書いていたライターであれば、雑誌ライターになる、本を書く、テレビに出演する、リアルなビジネスとして成功するというのが、アガリとされていた。つまりバーチャルで一旗あげてリアルに錦を飾るモデルである。
ここでいう3.0型社会というのは、そういう古い価値観を打ち破って、リアルとバーチャルがシームレスにつながって、区別の意味がなくなる状況を指しているのかなと思った。
2007年01月31日
ウェブ人間論
Web進化論の梅田望夫と芥川賞作家の平野啓一郎の対話。インターネットの時代に人間はどう変わるか、どう生きるかを、スタンスが異なる二人が真正面から意見をぶつけている。その違いが緊張感を保ちつつ、二つの視点交差が時代を立体的にとらえている。読みやすくて、同時に読み応えもある同時代論。
対話の内容は多岐に渡る。特に気になった部分だけを取り出してみた。
梅田氏がネットから受ける刺激は、何時間もかかる読書よりも身近だし手軽で、良いものだという趣旨のことを言ったのに対して、平野氏は、
「ネットには何故飽きないかというと、自分で情報を取捨選択しているからなのでしょう。本は面白くない箇所もありますから、途中でイヤになることもあるけれど、実はそここそが、肝だったりする。良くも悪くも、情報をリニアな流れの中で摂取するしかない。ネットはどうしても、面白いところだけをパパッと見ていく感じでしょう。それで確かに、刺激はありますけど、なんとなく血肉になりきれない感じというか。」
と述べている。私の意見は平野氏に近い。(梅田氏も実際には何時間もかけて本を読んでいる人のはずである。平野氏の意見を引き出したくて、そう言ってみただけのような気もする。)
好きなものばかり食べている人と、苦手も克服しながら食べる人の違いだ。栄養バランスの観点では後者のほうが優れていると私は思うのだけれど、梅田氏は新しい考え方をする人だ。人間の「居場所」についての対話で、こうも述べている。「でもある年齢になれば、ある程度逃げていくことだってできるでしょう。そこは自分で選択していけばいいんじゃないかな。僕の場合、時間の制約ということを痛烈に意識しはじめた四、五年前から、付き合いたくない人とは付き合わないということを最優先事項にして生きようと決めました。」と語る。
食わず嫌いは悪いことではなく、自分が好きな能力を好きなだけ徹底的に伸ばす方がいい、という考え方を梅田氏は持っているようである。
この本で一番スリリングだったのは、世の中における自分の居場所との関わり方について
「
梅田「努力して、自分に適した場所に移るということですよ。ネットの情報がそのきっかけになるということかもしれないでしょう。それはいけませんか?
平野「合わないから移る、というのはいいと思いますけど、変えるべき現状があって変えないというのはどうですか?これは、政治の問題まで含めて。」
」
というあたり。
流動性が高く能力主義のシリコンバレーを選んだ梅田氏と、日本語の芸術家であるが故に日本にこだわりを持つ平野氏の生き方、哲学の違いを強く感じた。全体的な論調としては新しい生き方2.0を打ち出す梅田氏に対して、平野氏は古くて新しい価値で返していて、決して防戦にまわった印象がない。
この対話を読んでどちらを支持するかを問われたら私は僅差で平野氏に一票を入れたい。技術や経済を中心に考える梅田氏に対して、平野氏は文化や社会まで広い視野で今と行く末を語っているからだ。
しかし、梅田氏は、敢えて異なる視野を持つ平野氏を対話の相手に選んで、話の幅が広がるように仕掛けたのだと思う。そしてこの本も売れている。結局、勝ち組は梅田氏ではあるのだが。
2007年01月30日
Web担当者現場のノウハウ vol.4―ホームページとマーケティングをWeb2.0でつなぐ
・Web担当者現場のノウハウ vol.4―ホームページとマーケティングをWeb2.0でつなぐ

「今月の「Web担」の特集は「アクセス向上 99のワザ」。いつの時代もWeb担当者を
悩ませるアクセス数を上げるために、具体的な方法を99例紹介しています。
独占直撃インタビューは「ティム・オライリーが語るWeb2.0とその先にあるもの」
Web2.0という言葉を世に知らしめたオライリーが考えるウェブの未来について、サ
ンフランシスコで行われた「Web 2.0 サミット」で取材しました。」
連載を担当しているこの雑誌(隔月間ムック)の第4号の特集は「アクセス向上99のワザ」。その冒頭に2ページほど、記事を書かせていただきました。
そのタイトルは...。
「続けていれば今年で10歳の大人気ML「アクセス向上委員会」元管理人が語る
アクセス向上の昔と今、そして未来」
「続けていれば」ってなんだ(笑)。
記事では「アクセス向上の10年史」を振り返り、少々強引に各年度を○○の時代と定義しました。各時期のマーケティング担当者の関心テーマの変遷がわかるように書いています。ここでは目次だけを引用、掲載してみます。
【アクセス向上の10年史】
■1996年 ホームページの立ち上げの時代
■1997年 サイト同士の相互紹介の時代
■1998年 検索エンジンへの登録の時代
■1999年 メールマガジンの時代
■2000年 無料サービスの時代
■2001年 サーチエンジン最適化の時代
■2002年 モバイルメディアの時代
■2003年 コンテンツマッチ広告の時代
■2004年 ブログの時代
■2005年 ソーシャルメディアの時代
■2006年 クロスメディアの時代
そして【2007年のアクセス向上キーワード予想】を書いています。
特集本文は私は関わっておりませんが「アクセス向上 99のワザ」には人気ホームページ、人気ブログづくりのノウハウが満載です。広報担当者のチェックリストとしても使える内容です。
みんなの就職活動日記やSimpleAPIで有名な伊藤将雄さん、GIGAZINEの山崎恵人さんという、現役のスーパーWebプロデューサーたちへのインタビューもあります。伊藤さんは私が編集部に紹介して取材を受けたはずなんですけど、掲載記事を読むと、アクセス向上に対して私と逆のことをお話されています。汗出ました(笑)。
このほかティム・オライリーにWeb3.0とは何か?と突っ込むインタビュー記事であるとか、暴かれたやらせブログ「flog」の末路、企業向けSNS構築サービスガイドなど、興味深いテーマが連続しています。これが第4号ですが一番、面白いんじゃないかと思います。
感想を書いているブログを見つけました。
・memokami :: 「Web担当者 現場のノウハウ vol.4」が届いた
http://memoup.seesaa.net/article/31933217.html
「アクセス向上は、橋本大也さん、秋元さんが書いてて読みやすいです。
いとまささん、GIGAZINEさん辺りのインタビューをしているあたりが秀逸かなと。」
ほらね、すばらしい読者の声。
かと思ったら、「私は「企画書を光らせる珠玉のキーワード」連載シリーズを今回執筆させて頂いています。」。なんだ関係者か...。
それで結局、今日はこの雑誌の宣伝ですか?って言われそうですが、宣伝なのです。買ってください。よろしくお願いします。
・雑誌とWeb連載開始:帰ってきたアクセス向上委員会 on Web担当者 現場のノウハウ、Web担当者Forum
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004670.html
・再掲:アクセス向上委員会通信1997-1999ログ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001346.html
2007年01月06日
実録 SEの履歴書
昨年に続いて今年も新春ポッドキャストの企画を、ブロガーのたつをさんこと山下達雄さんたちと一緒にやりました。
たつをのChangelog たつを氏
http://nais.to/~yto/clog/
2006年に一番ついていたこととして、たつをさんは書籍にインタビューが収録されたことを挙げていました。
・新春ポッドキャスト ブロガー対談 「ツイてる!ポッドキャスト2007」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004850.html
それがこの本です。第一線で活躍するシステムエンジニア9人に成功の秘訣をインタビューした内容で、たつをさんはトップバッターです。早速読んでみました。
「具体的には、まず本を読んだりウェブを見たりというのが多いですね。あと新しい技術やチップスをみつけると何か一つ自分で作ってみます。そしてサイトにプログラムを置いたり、ブログで紹介してみます。僕の中ではブログというのが、簡単にアウトプットできる場所として定着していますね。何か作ったら、とりあえずブログに置いておけばさらに情報がもらえたり、間違っていたら教えてもらったりというフィードバックが来るんです。それがまた、仕事に役立つんですよ。」
これはSEではないですが、私も実感しています。
それから大変に感動したのが、山下さんがパッケージソフトからウェブへと指向を変えたきっかけとして外部との交流があったという部分で、
「僕がよく行っていたのは「無敵会議」というイベントです。「百式」の田口元さんや橋本大也さんが主宰していたイベントで、技術主体のイベントではないのですが、技術者もいたりして刺激になりました。」
と書いてくれていることです。無敵会議というのは私と田口さんが2003年12月から2004年12月まで毎月一回全13回開催したイベントのことですが、
・無敵会議最終回 超忘年会議 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002751.html
私のまとめ。
・[企]: 無敵会議『超まとめ』
http://shigepi.seesaa.net/article/1432485.html物凄い参加者の方のまとめ。
まとめ方として無敵。
そのようなきっかけをつくるイベントを主宰できたことは改めてとても嬉しいことでした。
山下さんに続いて登場するのは、オープンソースDBの「PostgreSQL」の開発・普及に尽力し、日本ユーザー会理事長を長年務めた石井達夫氏、ニフティの「ココログ」を企画し、現在「はてな」のCTO(最高技術責任者)として活躍する伊藤直也氏、Debian JPプロジェクトを立ち上げ、現在グーグルに在籍する鵜飼文敏氏など、まさに第一線のプログラマやエンジニアの方々。
彼らが成功したのは、高いスキルを持っていることは当然ですが、どうやってそれを身につけたのか、どのような努力をしているのか、きっかけはなんだったのか、など具体例がたくさん見つかります。
エンジニアのキャリアを選ぼうとしている人にとてもおすすめの一冊です。
2006年12月13日
口コミ2.0 ~正直マーケティングのすすめ
時代に乗ってノリノリの3人が書いたネットマーケティング論。ネット上でいかにして口コミを発生させるか、ビジネスにどう活かすか、基本的な考え方をまとめた入門書。AIDMAからAISCEASへ、Web2.0とは、正直さが重要など最近のWebマーケティングの話題が一通り解説されている。
口コミを始めたくなるツボとして4つ挙げられていた。
1 エッジ すごい、うまい、ひどいなど、突き抜けた感
2 オープン 素顔をさらけだす
3 ストーリー わかりやすいストーリー
4 クロスメディア 口コミの炎にマスメディアが油を注ぐ
ソーシャルブックマークで流行るモノってそんなものだなと眺めて納得。
ところでこの本、本文の合間に収録されている3人のざっくばらんな座談会がよかった。それぞれ気になった発言を抜き出してみた。
「藤代:人間はニュースも見るけど、みんなが見ているものを見たいという欲求がある。仲間が見てるものも見たい。」
「保田:マーケティングする側からみれば、カリスマ・ブロガーやカリスマ・アフィリエイターに商品を紹介してもらうよりも、そういう一行コメントをたくさん集めて吸い上げてくる方が、もしかしたら価値があるかもしれないね。」
「上原:でもさ、リードオンリーの人たちも、リードを始める手前でのワンクリックは存在しているわけでしょ」
これまでのネットマーケティングは、企業 → インフルエンサー → 一般ユーザー という流れが大切だと言われてきたが、インフルエンサーが不要なやり方ってありうるなあと最近感じていたのだ。
上原さんが運営しているNewsingやはてなブックマークを見ていてそう思う。
・newsing(ニューシング) - ソーシャルニュースサイト
http://newsing.jp/
ソーシャルニュースやソーシャルブックマークのライトユーザーの多くは、情報発信しているという意識がないと思う。誰に影響されたわけでもなく、普通にニュースサイトを見て自分のためにブックマークしたり、○×をつけたりしているのだろう。藤代さんがいうように、みんなが見ているものを見たいという意識も働いているはずだ。インフルエンサーの、ではなく、自分と同じようなみんなの意見を知りたいのだ。
「みんなの意見を集約するサービス」と「カリスマブロガー」は、ユーザーのアテンションを取り合うライバルという面があるなと思う。一生懸命に考えてブログのエントリを書いても、ソーシャルサイトのランキングの方が面白かったりするわけである最近は。
意見を吸い上げる側としても、カリスマの意見だけでなく、みんなの意見も参考にしたいだろう。カリスマも頑張りすぎるとマスメディアと見分けがつかなくなってしまう。ブログよりも、みんなの一行コメントやクリックなどの行動ログが、みんなにとって重要な情報源になってきている。
ブログの次はログ、かもしれない。
2006年12月06日
Web2.0のビジネスルール
ネットエイジの後藤さん、サイボウズの小川さん共著によるWeb2.0の入門書。
「
さて、そのWeb2.0の本質が何かということについては、さまざまな論議が生まれ
ています。それまでのWeb、つまりWeb1.0では、情報の受信とそれを支える検索
という受動的な側面ばかりが進化してきました。それに対して、Web2.0では、情報
の発信と共有という側面の進化が見えてきています。
Webをメディアとして捉えてみるとその特徴がよくわかるのですが、テレビを観
たことがないとか新聞を読んだことがないという人はほとんどいないでしょう。少な
くとも現在の日本では、ほぼ百パーセントの普及率と言ってよいはずです。しかし、
それだけ普及していながら、テレビに出演したり新聞に掲載されたり、あるいは情報
を提供したことがあるという人は、ほんの一握りでしょう。つまり、情報の受信と発
信の双方向性を持つメディアは、ほぼ皆無だったのです。
ところがWebの場合は、Webを使ったことがある人という普及率はまだまだテ
レビや新聞には及ばないとはいえ、Web上に情報発信をしたことがあるという人の
数は、既に数百万人に達しています。たとえば、ブログを書いている人とミクシィなどのSNSに参加している人数の延べ数で言えば、一千万人を軽く超えています。
」
テレビに出演したことのある人の数とブログやSNSで書き込んだことのある人の数を対比させているのがわかりやすいなと思った。
1. 事業創造編
2. ブランディング編
3. 開発モデル編
4. オペレーション編
という章立てで、ユーザー参加型で双方向型のWeb2.0サービスの概念説明と、自ら取り組んでいるサービスの事例も織り込みながら、ビジネスとしてのWeb2.0を語った新書。
で、その後藤さんが役員をつとめるネットエイジのソーシャルブックマークSaafで面白いクリスマスキャンペーンが始まりました。私も関係者なので半分宣伝ですが。
欲しいモノのページをブックマークして「オネダリ」というタグをつけておくと、クリスマスに抽選でその商品がもらえるかもしれないという企画です。
・世界初のクリスマス・プレゼント★ブックマークで即応募?! by Saaf
http://saaf.jp/campaign/bookmark_de_christmas/

とはいっても、家だとか車は予算の関係上?もらえません。欲しいものがそのままもらえるとは限らないのがこのキャンペーンの2.0的なところです。応募内容からSaafガールがテキトーに2万円相当の関連商品を選びます。
宇宙旅行をブックマーク ⇒ スペースシャトルの模型?!
温泉旅行をブックマーク ⇒ 温泉の元1年分?!
缶コーヒーをブックマーク ⇒ 缶コーヒー1年分?!
ダイヤモンドをブックマーク ⇒ タイヤ+アーモンド?!
といった具合です。
既に開始しているキャンペーンですが、ユーザの皆さんがオネダリされたモノの一覧がこちらで見れます。これ自体、結構面白いリストです。
・Saaf タグ検索 | オネダリ に関するブックマーク
http://bm.saaf.jp/tag/search?q=%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%80%E3%83%AA
2006年09月25日
できる100ワザ SEO & SEM 集客も売上もアップするヤフー!・グーグル対策
・できる100ワザ SEO & SEM 集客も売上もアップするヤフー!・グーグル対策

影響力のある言葉の探し方、アクセス解析のキモ、PageRankの上げ方、低予算でできるキーワード広告など、Webサイトの集客と売り上げを増やす方法が100。このシリーズは本来は入門書だが、ノウハウが集約され、実行手順が具体的に書かれていて、中級者以上でも参考になる内容。
Excelで「キーワード帳」を作って、自分のサイト用のキーワードリストをメンテナンスする。実際に検索してみて、競合サイトや他の分野の人気サイトからキーワードを”盗む”のが基本だが、この本には、著者らの長い経験から作成された、強いキーワード案が表にして紹介されている。
例えば「口コミ」を探しているユーザには、口コミ、おすすめ、比較、人気、評判、評価、批評、話題、選び方...。悩み解決を探しているユーザには、簡単、作り方、やり方、育て方、トラブル、対策、相談、診断、修理...。こうしたキーワードを自分のサイトのキーワードと組み合わせることで、検索エンジンで発見されやすく、クリックされやすくなる。
ひとりで考えているだけでは限界もあるので、キーワードを探すツールもいくつか紹介されていた。便利だなと思ったのが、KEIを算出するキーワードアドバイスツールプラス。KEIとは、月間の検索数の二乗÷検索結果数で計算されるキーワード有効性指標で、大きければ大きいほど競合数が少ない良いキーワードになるそうだ。
「書評」というキーワードでKEIを調べてみた例。こんなキーワードを盛り込めば、これくらいの効果が予想されるということ。
・無料登録ドットコム - キーワードアドバイスツールプラス
http://www.keywordadvisetoolplus.com/

ここではGoogleとYAHOO!の検索結果数で計算されている。ちなみにGoogle:YAHOO!:MSNからのアクセス数は、5:3:1が普通であるそうだ。私のブログがSEOをあまり考えていないせいか、Googleが7割近い。YAHOO!対策もしなければと思った。
このほか、無料アクセス解析の定番Google Analyticsの使い方、Googleアドワーズ広告の使い方など、入門から応用までの全体像が示されている。これからSEO、SEMに取り組みたい個人、企業の担当者に入門書としておすすめ。
2006年09月10日
ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
・ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち

マイクロソフトの企業イメージをブログで変えた男ロバート・スコーブルらによる、企業ブログ論。
マイクロソフトは、オフィシャルな形で、
・Channel 9
http://channel9.msdn.com/
を運営している。
このサイトでは、マイクソフトのエンジニアが、自発的に情報を発信している。映像ブログに顔を見せて読者に話しかける。ユーザとの間に活発な意見交換が行われている。かつて独占的な「悪の帝国」と揶揄されて、ことあるごとに、ネットユーザから袋叩きにされていた頃のマイクロソフトとはかなり印象が違ってきている。
こうしたイメージチェンジを実現したのが、この本の著者であり、1日に50回もブログを更新する情熱家スコーブルをはじめとする、技術系社員のブロガーであった。
チャンネル9という名前の由来はユナイテッド航空の機内放送にあるそうだ。空きチャンネルの9を使って、フライトの最中にパイロットの声を流している。「パイロットの様子を知れば知るほど、一蓮托生なんだとわかった。マイクロソフトに対する人々の怖れを解消する手段について、これ以上のメタファーは思いつかないね」と技術エバンジェリストのレン・プライアーは考えた。
原題は「裸の対話」。企業と顧客が飾らない言葉で、率直に意見を交換すること。その対話によって、マス広告には不可能だった、理想的なパブリックリレーションズを実現できるという。100人以上の企業のブロガーの実例を取り上げて、ここ数年の欧米のブログ事情を総括する。
企業ブログの「成功の5つのヒント」
・語れ、売り込むな
・頻繁に投稿し、面白いものを書け
・興味のあることについて書け
・ブログは費用の節約になるが時間がかかる
・人の話に耳を傾けよ
著者は、情熱的で、正統的(=誠実に)語りかけることが大切だと繰り返し説く。これは人と人との対話の基本ルールなのでもある。従来のマス広告と異なるのは、どれだけ多くの人数に読まれるか、ではなく、誰に読まれるか、こそ重要な点。
「
ニッチに影響を与えるのに、大勢の信奉者を得る必要はない。例えば、あなたが政治についてのブログを持っていたとする。読者はわずか3人だ。そして彼らが、たまたま米国、中国、ロシアの政府高官で、あなたのブログから影響を受けていたとする。これ以上、読者を得る必要がどこにあるだろう?
」
ブロードキャスト型から会話型へ。情熱的に話しかける企業ブロガーと、情熱的に答える上顧客の対話のログにこそ、企業や商品の魅力が効果的に映し出される。そのためには、企業としてではなく、企業に所属する個人が「顔」を持つ必要があるようだ。
欧米の企業ブログを知る、たいへん面白い本である。
2006年09月03日
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土
ベストセラー「Web進化論」のシリコンバレーの投資家 梅田 望夫氏1996年から2001年までに書いたコラムをまとめた書籍の文庫化。当然、時事テーマについての記述内容は古いわけだが、シリコンバレー文化とは何かという本質を語る部分は今も変わっていないのではないかと思う。
日本のベンチャーには「借金型」「爺殺し型」「若きスーパースター型」「シリコンバレー型」の4つがあるが、シリコンバレー型は少ないと著者は2000年ごろのコラムで嘆いた。才能のある起業家がベンチャーキャピタルやエンジェルの投資を受けて、借金することなしに、上場して大成功したり、失敗して解散できるタイプのベンチャーのことである。
シリコンバレーのそうした起業家たちには特有の精神文化がある。
「
限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断しつづけ、 その判断に基づいてリスクをとって行動する。行動することで新しい情報が生まれる。 行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来である。未来志向の行動の連鎖が引き起こす核となる精神。それが「シリコンバレー精神」である。
」
梅田氏のシリコンバレー精神で素敵だなと思うことに「価値を生み出すのは会社ではなくて個人」という考え方がある。梅田氏がシリコンバレーになじみ始めた頃のコラムから引用してみる。
「
シリコンバレーに慣れて、いわゆるインサイダー達の集まりに出席するようになって、驚いたのは、胸に付けるバッジに大きな字でファーストネームだけが書かれ、ほとんど見えないくらい小さな字でしか姓と会社名が書かれていないことだった。<中略>相手は「お前は何をやっているのか」「お前のアイデアはなんだ」「お前の価値は何だ」「お前は今まで何をしてきて、これから何をするのか」、先を急ぐように、私という「個人」を引っ張り出そうとする
」
組織の名刺に頼らない生き方をする人には、覚悟と知恵があるから、強い。その強さの集積がシリコンバレー急成長の原動力なのだと思った。この本で著者は、自身が会社を辞めて米国で独立起業した頃の心境の変化を何度も語っている。
「ああそうか、ここで生きていくためには、私「個人」の「個人としてのストーリー」が必要なのか。」
何度かお会いしたことがある(一度はシリコンバレーで!)梅田さんは私より10歳年上で創業10年目。私は創業6年目である。ちょうど私の今の年齢で、梅田さんは起業している計算だ。それをこの本で知って、よーし、私もやってやるぞと決意を新たにできた。
2006年08月01日
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
・テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0

あの「広告の近未来」の織田 浩一氏が、米国の著名マーケティングコンサルタントの本の翻訳版をを監修。マスメディアの時代の終焉とネットコミュニティの時代の到来を、広告ビジネスという視点で予言する。
・Ad Innovator
http://adinnovator.typepad.com/
この本の第二部で紹介された北米のトップブランド調査(Brancchannel 2004調べ)によると、消費者が選ぶトップブランドは以下のような顔ぶれになっている。
1位 Apple
2位 Google
3位 Target
4位 Starbucks
5位 Pixar
6位 Amazon.com
7位 Donald Trump
8位 Martha Stewart
9位 EBay
10位 Oprah Winfrey
「10年前には存在しなかったようなブランドが地位を占めている。そしてこれらのブランドのどれもが、テレビCMなどしていないのである。広告信仰のコカコーラは、リストにもあがっていない。」
ブランドの生まれ方が変わったのだ。
現在はマスメディアがブランドを作るのではなく、消費者やコミュニティが選ぶものがブランドになるケースが増えてきている。消費者は市場において、情報通であり、主導権を握り、企業に先行するようになった。そして、つながっている。賢い消費者の口コミネットワークは、マス広告を凌駕する。上記のトップブランドはそうしたマーケティングによって生まれた企業である、という。
そして、マス広告の主要チャネルであるテレビCMの没落が幾つもの数字を持って告げられる。大人の夜間テレビ視聴者のうち、次の日にブランドを想起できた人の割合は、1965年には34%であったが、2000年には9%になった。国民的人気番組「MASH」とその後継番組の視聴率は1983年の77%から、21年間で実質31%も落ちている、など。
日本でも紅白歌合戦などの国民的人気番組の視聴率低落は顕著だ。皆が同じ番組を見るということが少なくなった。だからマス広告から口コミも広がりにくい。CM効果の低落が制作費の削減、コンテンツの質の低下につながる「TVネットワークの悪循環」にはまっていると著者は指摘している。DVR(HDDレコーダー)などのテクノロジーが十分に普及する近い将来、テレビCMは壊滅的な打撃を受けるだろうという。
そして広告が向かうべき未来の方向として、「ROI(投資対効果)からROEへ」という戦略転換の提言がある。「広告のように見えず、広告のように感じられず、広告のように匂わないものを制作してみてはどうか」という。
ROEとは、
・関連性(Relevance)
・実用性(Utility)
・娯楽性(Entertainment)
の3要素で、このうち少なくとも2つを満たすような広告が、結局はROIを満たすものになるという内容である。具体的な手法として10の新しい広告アプローチが語られている。インターネット、ゲーム、オンデマンド視聴、体験型マーケティング、長編コンテンツ、コミュニティ・マーケティング、消費者作成コンテンツ、検索、Mで始まるマーケティングツール(音楽、モバイル)、ブランデッド・エンターテイメント。
この10の方法論の部分が、インターネット・マーケティングの創造的なアイデアと成功事例が満載で参考になる。テレビCMの崩壊に興味がなくても、ネット広告の近未来を考えたい人にとてもおすすめ。Web展開の企画のタネ、プレゼンのネタが次々に見つかる。
・監修者 織田浩一氏のサイトで第一章が丸ごとダウンロードできる!
http://www.digitalmediastrategies.com/lifeafter30/TVCM.pdf
2006年07月30日
雑誌とWeb連載開始:帰ってきたアクセス向上委員会 on Web担当者 現場のノウハウ、Web担当者Forum
・Web担当者 現場のノウハウ

「
Web 2.0とその先にある「新しいWebビジネス」を、Webマーケティング・運用の各テーマと共に、業界随一の筆者陣が解説するWebワーカー必携の1冊。
特集は「明日の会議に間に合うWeb 2.0虎の巻」。実体が見えにくい「Web 2.0」をどう理解して自社に生かすかを、有名人アンケートやWeb 2.0ケーススタディとともに解説します。
【内容】
・明日の会議に間に合うWeb2.0虎の巻
・注目企業のネットビジネス戦略<サーチテリア>
・ライバル企業に差を付けるネットビジネス必携プロダクト
〜海外ではもう常識のキーワード広告自動入札ツール〜
・ウェブ担当者に聞いた企業ウェブサイトの実態
・やってみましたプロのSEO
など
発売日: 2006.07.28予定
販売価格: 1,279円 (税込)
」
インプレスから発売される新雑誌(定期刊行のムック)上で、「帰ってきたアクセス向上委員会」という連載を持つことになりました。人気サイトを作るための秘訣を、毎回考えてみたいと思います。第一回のテーマは「Web2.0」。Web2.0時代にトラフィックを集めるためのアイデアをいくつかコラムに書いてみました。
この雑誌はクロスメディア展開する「Web担当者Forum」の一部です。これはユーザ参加型のコミュニティメディアで、Webに関わる仕事人の知恵を交換する場所です。ユーザの投稿記事も募集しています。
・Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
「
「Web担当者Forum」はどんなメディア?
ビジネスの1チャンネルとしてのウェブサイトの企画・構築・運営・技術・マーケティングに関する情報が集まったサイトです。コンテンツとしては、日々更新される国内・海外のニュース、有名筆者による連載記事、コラム、解説記事や、編集部によるデータライブラリーなどがあります。
Web担当者Forumは単なる「Webzine(ウェブ版の雑誌)」ではありません。もちろん編集部から日々ニュースや解説の記事を出しますが、サイトにはだれでも記事を投稿したり、記事に対してコメントを投稿したりできます。サイトのユーザーであるあなたの疑問やコメント、オピニオンや解説がサイトを育てます。
また、「Web担当者Forum」は、ウェブサイト+雑誌+書籍+セミナーなどを組み合わせたクロスメディアとして展開します。すでに2006年7月28日に雑誌「Web担当者 現場のノウハウ」を新創刊し、セミナーも5月・6月と開催しています。
」
先日、開店させた関連サイト。アクセス向上グッズを持っているとサイトにご利益がある、かも。
・アクセス向上委員会ショップ
http://clubt.jp/product/7.html

2006年04月26日
革命メディア ブログの正体
伊藤穣一、テクノラティCEOのデビッド・L・シフリー、そしてデジタルガレージグループが書いたブログの現状分析と未来予想。米国と日本の状況の比較や、ブログのビジネスの可能性をわかりやすく説明しているので、ブログを使ってなにかできないか探っているビジネスマンにとって、特に有益な内容になっている。
・テクノラティ 日本語版
http://www.technorati.jp/
・テクノラティ 米国版
http://www.technorati.com/
2005年10月時点の調べで、世界では1秒間に1つ、1日で7万件の新規ブログが開設され、1秒間に12.7のブログエントリが書かれているそうである。世界のインターネット人口が10億にとすると、2.5%がブログを書く。この膨大な量のうち、2006年1月時点で2500万件以上のブログをテクノラティは検索可能にしているそうだ。
数が多いだけでなく、影響力も大きくなった。
「
ブログがビジネスにつながっている現状としては、まずクチコミのビジネスがある。価格コムもそうだし、楽天ブログなどもそうだ。楽天のブログを見て楽天の商品を買うという人が、楽天の売り上げの約2割を占め、そのアフィリエイトのみの売り上げは月間30億円にもなるという。
」
メディアとしての人気もマスメディアに迫るケースもでている。
「
ブログサイト「ボインボイン」「インスタプンデット」「エイトリオス」といったものは、インターネットにおいては、マスメディアと同じくらいユーザーに注目されている。なかでも「ボインボイン」などは「MTV」よりもリンク数が多く影響力が大きい。
」
米国では特に政治ブログが、実際の選挙や日常の政治の監視に大きな影響力を持っている様子が紹介されている。災害やテロの際の速報メディアとしても、マスメディアを補完する重要な役割をになっている。ブロガーは米国全土に無数にいるため、事件や事故の発生現場に、誰かがすぐに駆けつけて報告できる。いくら巨大メディアであっても、全米のいたるところに24時間記者を張り付けてはおけないからかなわないのである。
日本でも、ブログの経済的価値、政治的価値、社会的価値の大きさが、次第に認識され始めていると思う。その価値あるブログの検索をビジネスにした最初の会社、テクノラティ社のトップたちの考えが、各章交代で読めるのが面白かった。
ところで、この本で、私のブログも日本のヒットブログとして取り上げていただいている。発売中の今週のアエラでも私とブログが紹介されている。読者がまた増えそうだ。マスメディアがブログをネタに取り上げることで、ブログが育つことになる。対立ではなく、そういう補完関係で新旧のメディアが共に面白くなっていったら理想的だなあと思った。
・アエラ
http://opendoors.asahi.com/data/detail/7350.shtml

アルファブロガーって何だ
ビジネスのヒント満載
2006年03月29日
開発者のための実装系Webソースコードマガジン CodeZine(コードジン)傑作選 Vol.1CodeZine BOOKS
・開発者のための実装系Webソースコードマガジン CodeZine(コードジン)傑作選 Vol.1CodeZine BOOKS

まだインターネットがなかった頃、趣味独学でプログラミングを勉強するのは、今よりもずっと大変だった気がする。まず周りにパソコン(マイコン)ユーザがいない。聞く手段もない。書籍も少ない。だから、問題に突き当たり、一度止まってしまうと、一人悶々と悩んでいた記憶がある。
学習としては一人で悩んだ時間も価値があったとは思う。しかし、ひとつの問題解決のために1ヶ月や2ヶ月は、コーディングが止まってしまっていた。Webでサービスを公開し、ユーザの意見を取り込みながら作りこんでいくような、リアルタイム実装には向いていないやり方だと思う。
実装で大切なのは一人で悩まないことな気がする。
CodeZine BOOKSは、言語や目的ごとに整理された、コミュニティ参加型のプログラミング情報サイト。ほとんどの言語とツールについて、解説記事とサンプルコードが大量に投稿されている。参加者数は12000人を超えている。
・プログラミング・開発者・ソースコード CodeZine
http://codezine.jp/
このサイトでの人気記事40本をムック化した第1弾がこの本である。
概要:
1 Java編(JakartaPOIでExcel形式の帳票を出力する
外部のRSSフィードを自サイトで公開する
iTextを利用してJavaからPDF形式の帳票を出力する ほか)
2 Windows編(.NETによるプラグイン機能を持つテキストエディタの作成
DataGridにComboBoxを表示可能な列を作る
.NETとAIでスパムボットに対抗する ほか)
3 Web&Tools編(ADOdbでサクサクDBアクセス
モジュールを使わないシンプルなアクセスカウンタ
コマンドの出力をtop風に表示させるtopless ほか
Codezineのサイトには、印刷機能ボタンがあって、記事ごとに使われた回数が閲覧数と並んで表示されている。ネット時代とはいえ、紙に印刷して落ち着いて読むと頭に入りやすいものだ。この紙の電子化ならぬ電子情報のパルプ化はかなり意味があるように思えた。興味がない記事も紙だと飛ばさずについつい読んでしまう。知識を広げるのにも役立った。
この号ではJavaと.Netの話題が中心だった。PerlやPHPの特集も出ないかな。
関連:
コード解説記事は手元において整理しておきたいとも思った。
JavaScriptのサンプルコードをたくさん集めて収録し、検索できるフリーソフトをみつけた。JavaScript Collectorには、Webプログラミングでよく使われるJavaScriptコード例が、キーワード別に200個登録されており、検索も可能だ。ずばりのコードが見つかれば、コピーアンドペーストですぐ使える。Codezineもこんなアプリケーションになったらさらに便利だと思う。
・JavaScript Collector
http://www.greencow.se/jsc_index.shtml

2006年03月26日
俺流amazonの作り方―Amazon Webサービス最新活用テクニック
・俺流amazonの作り方―Amazon Webサービス最新活用テクニック

Amazon Webサービス(AWS、ECS)を使って、自前のサイトを作りたい人向けの開発ガイド。開発言語はPerl。商品の検索、類似商品の表示、商品カテゴリの表示、リスト情報の利用、ショッピングカーとの操作など、Webサービス経由でAmazonのあらゆる機能や情報を取得して、自分のサイト上に組み込む手法が示されている。最新の技術情報やコーディングノウハウがたくさんみつかって役立つ。
Amazonの情報は膨大で、商品画像、価格情報、ユーザレビューなど使える情報が豊富にある。短いコードを追加するだけで、自分のテストサイトが、情報でにぎわう。コードを試しながらワクワクしてしまう。さあ、何ができるだろうか?。
実はそのアイデアが結構難しい。
Amazonの機能をWebサービス経由でフルに使って自分のサイトに実装できても、アイデアがなければ、単にAmazonのコピーサイト、劣化サイトを作り出すに過ぎない。Amazonというサイトは長年のユーザフィードバックで、既にかなりよく作りこまれている。その完成度を超えることは真正面からでは難しい。
著者は、Amazonにはない魅力を持つサイトを作成するために、次のような戦略を提案している。
・Amazonとほかのサイト情報を組み合わせる
・特定の利用者にターゲットを絞る(セレクトショップ
・情報を加工して表示する(ランキング推移のグラフ表示など)
米国のWebサービスの開発者向けのブログがこうした創意工夫をワールドレベルで見られて楽しい。
・Amazon Web Services Blog
http://aws.typepad.com/aws/
このブログには「Cool Sites」カテゴリがあって、AWSを使ってユーザが開発したサイトが紹介されている。まさにAmazon Webサービスのショウルーム。
・Amazon Web Services Blog: Cool Sites
http://aws.typepad.com/aws/cool_sites/index.html
3つほど面白いと感じたサイトをピックアップしてみた。
・Track Amazon price changes With RSS Feeds
http://www.rsstalker.com/

指定した商品の価格の推移をRSSとして配信してくれる。値段が安くなったら買おう思っている商品があったらチャンスを見逃さない。
・AMZ Dashboards
http://www.amzlists.com/amazondashboards/main.cfm

Amazonにおける人気商品ランキングや、ユーザ評価の星の分布、肯定的評価と否定的評価の数などを時系列でグラフ化する。
・S M A R K E T S :: Salesrank Markets
http://www.smarkets.net/

SmarketsはAmazonで販売されている商品を仮想的な株式とみなし、売り上げランキングを株価とみなす。ユーザは売れそうな商品の株を売り買いする。新製品がどれくらい売れるかを予想するゲームなので、マーケティングを仕事にする人間にはいいトレーニングになりそうだ。
関連:
・Amazon アソシエイト・プログラム ブログ
http://aws.typepad.com/assoc_jp/
2006年03月07日
ジョエル・オン・ソフトウェア
マイクロソフトのExcelなど何百万人が使うアプリケーションの設計と開発に取り組んできた著者が、自分のブログで公開しているソフトウェア開発論。理想的な開発マネジメントがいかにあるべきか、自身の経験から得た奥義を語る素晴らしい内容。
・Joel on Software 日本語版
http://japanese.joelonsoftware.com/
目次:
01 Bits and Bytes:プログラミングのプラクティス(言語の選択、基本に帰れ ほか)
02 開発者のマネジメント(採用面接ゲリラガイド、報奨金有害論 ほか)
03 Being Joel:それほどランダムでもないトピックに関するランダムな考察(リック・チャップマンによる愚かさの探求(あるいは「アホでマヌケな米国ハイテク企業」、この国では犬はどんな仕事をしているの? ほか)
04 .NETについての少し行き過ぎた論評(Microsoft、羽目をはずす、私たちの.NET戦略について ほか)
05 付録 「ジョエルに聞け」選集
マネージャーの視点から、エンジニアの心理特性や陥りがちな罠と回避法、チームの生産性を最大化する方法などが何百もあり、具体的な実例ベースで紹介されるので、読みどころの連続である。
近年、話題のエクストリームプログラミングやアジャイル開発法などとも親和性が高い(一部否定している部分もあるが方向性は似ているようだ)内容になっている。マネジメントと開発チームでこの本の読書会とディスカッションを行えれば、相当の進歩が期待できそうだ。問題はどうしようもない組織ではそうした会合さえ実現しないということもありそうだが...。
この本にはたくさんの知恵がある。ソフトウェア開発の現場で長年採用されてきた「ウォーターフォールモデル」の構造欠陥が多面的に指摘される。見積もりの立て方、エンジニアの採用面接の仕方、バグの発見と修正法、インタフェースの設計とテスト法、マイクロソフト開発部隊の優れた面、創造性を発揮する職場の作り方、そしてジョエルテスト。
・Joel on Software - ジョエル・テスト
http://japanese.joelonsoftware.com/Articles/TheJoelTest.html
ジョエル・テスト
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これが著者の「いいプログラムへの12ステップ」である。このリストの項目に共感するプログラマにはとてもおすすめ。
2006年03月05日
Web2.0 BOOK
いい本が出ました。
「
第二世代インターネットの波に乗り遅れるな!
ロングテール、マッシュアップ、マルチプラットフォーム、ユーザー参加のアーキテクチャなど、Web2.0のポイントを、豊富な図解でやさしく解説。Web2.0的なやりかたとはどのようなものかを、米国、日本の豊富なビジネス事例や、企業インタビュー等も盛り込み、読み解いていく。Syndicateカンファレンスレポートなど、米国&日本Web2.0企業の最新情報も満載!
」
冒頭の「刊行によせて」には次のような書評を書かせていただきましたので、このブログでも、そのまま紹介します。
-----------------
「Web2.0」の時代がきたというのはWebエンジニアの素直な感慨なのだと思う。
ここ数年でインターネットテクノロジーには大きな変化があった。XMLメタデータやWebサービス技術の浸透、端末やサーバの高機能化、そしてWeb系技術の標準化が進んだ。以前はむずかしかったWeb同士の連携だとか、デスクトップアプリのようなWebアプリ開発が容易になった。
それはエンジニアが作りたいものを作りやすくなったということであり、マネージャーが発想を形にすることが容易になったということでもある。Web2.0の時代はアイデアが勝負のクリエイティブ・エンジニアリングの時代だと私は考えている。
著者の後藤氏は、シリコンバレーでの活躍後、国内で数々のネットベンチャーを孵化させてきた技術者であり、経営者である。この本にはWeb2.0がビジネスとテクノロジーの両方に与えるインパクトが、事例も豊富に示されている。これからのインターネットビジネスを考えるための絶好のネタ帳だ。
(データセクション株式会社 代表取締役 橋本大也)
-----------------
Web2.0のキーワードが全部入り、です。
Web2.0って何?と、Webを探していっても、情報が錯綜していて、余計わからないものですが、この本を最初から最後まで読めば、間違いなくキーワードは網羅的におさえられるでしょう。関連URLも多数紹介されるので、Web2.0の実物を確認していけば理解がさらに進められます。
エンジニア、ビジネスマネージャー、プロデューサー、アナリストなど、どの立場で読んでも参考になる本です。
2006年03月01日
メタデータ技術とセマンティックウェブ
いまネット技術でキーワードの「Web2.0」とも関係が深いメタデータとセマンティックウェブについて書かれた研究書。主に理系の学部生向けレベルの入門の難易度。RSSやWebサービスのAPIをいじるのは楽しいが、より深いレベルで技術を理解したい人も増えたはずの今、タイムリーな刊行(2006年1月出版)。
目次:
序章 メタデータのもたらすものとは
第T部 メタデータ
第1章 メタデータアーキテクチャ
第2章 標準化の流れ
第3章 メタデータ基本技術とその背景
第U部 セマンティックウェブ
第4章 セマンティックウェブの意義
第5章 メタデータ記述言語RDF
第6章 オントロジ記述言語OWL
第V部 メタデータ応用
第7章 デジタル時代のメタデータ流通
第8章 NIメタデータ流通システム NI日本ノード構築にむけて
第9章 電子政府
第10章 学術情報流通とメタデータ
第11章 新聞社のメタデータ技術への対応 NewsMLを中心に
第12章 サーバ型放送とメタデータ
第13章 デジタルシネマのメタデータ流通
各章では主要技術の概略や応用事例が簡潔にまとめられている。各技術の詳細を知りたい場合は別の専門書が必要だが、コード例や概念図などが挙げられて、”感じ”はつかめる。
いくつか参考になる考え方を知った。
ひとつは、メタデータに共通の要求条件とは何か。
メタデータに共通の要求条件:
1 更新性 常に最新の状態を示すこと
2 常時性 いつでも即手に入ること
3 同報性 多数の人が同時に手に入ること
4 一覧性 一度に見られること
5 ターゲット適合性 役に立つときに役に立つ人が使えること
6 コンテンツ密着性 いつでも取り出せること
このリストは、そのメタデータ技術がイケてるか、イケてないか判断する材料として使えそうである。また、メタデータの用途種別として、制作、存在、検索、権利・許諾、流通・配信、利用・評価という6種類があるという表も参考になった。メタデータの設計に使える知識である。
そして流通の前後では事前に静的に付与されるデータと、事後に動的に付与されるデータという分け方もあった。私は機械が付与するものと人間が付与するものという分け方をしていたが、こちらの方が意味がある分類だと納得。
この本には、実にさまざまなメタデータが登場するが、今のところWebで成功しているのはRSSのように記述が簡単で構文解析が容易なライトウェイト系と言えると思う。より本格的ではあるはずのMPEG7やOWLのフルバージョンなどヘビーウェイト系は流行の兆しがない。
項目が多くて階層が深い設計のヘビー系は、表現力は豊かな分、作成コストも学習コストも高い。あまりに厳格な記法では、ネット上のラフ(いい加減)な実装系が処理できない。ライトでラフでは信頼性が疑わしいと長い間考えられてきたが、最近はネット上の市場原理、自然淘汰で信頼性の問題も解決できそうな希望も見えてきた。
少数の専門家が中央集権的に付与するメタデータの時代から、多数の一般ユーザが分散的に付与するメタデータの時代になったように思える。流通ボリュームの観点からすれば、現在は勝手にユーザがメタデータをつける「勝手メタ」の時代である。本書のような「正しいメタデータ」本と並んで、「勝手メタ」の扱い方の研究本もそろそろ必要なのではないだろうか。
2006年02月13日
ブログ道
「メール道」の著者で、人間として尊敬する師匠、久米信行さんが、今度はブログの本を出版された。その名も「ブログ道」。ブログの道に生きる者にとっての作法と心得が説かれている。
・メール道
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001854.html
メール道と久米社長については過去に紹介している。
この本の出版記念パーティで私は久米さんの対談相手にご指名いただいた。
パーティの報告:
・テレビブログとブログテレビ:好きな番組+好きな仲間+好きな時空で:IT Pro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060207/228755/
・橋本大也さんとの対談でテレビブログを知…
http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/200601300000/
・[4k]shikeの日記 - パーティご来場有難うございました
http://d.hatena.ne.jp/shike/20060204
業界のキーパーソンが多数集まる賑やかな会合だったので、壇上では本の詳細に立ち入りお話をするには至らなかったのですが、この場を借りて、この本で感銘を受けた箇所を少し長く引用させていただく。
「
やがてブログを続けるうちに、書くこと自体が面白くなり、仲間の目を気にしなくても続くようになります。そしてある日、ブログを一緒に始めた仲間の何人かを見ると、いつしかそれぞれの山を目指して黙々と進んでいるかもしれません。目指す山が違えば、すなわちブログのテーマや表現方法が違えば、もはや競争相手ではなく、「道を歩む同志」だと感じられることでしょう。かつてほど共に過ごす時間はなくとも、共感と尊敬は逆に深まっているかもしれません。
また、道の途中で見知らぬ人たちと意気投合することもあるでしょう。見晴らしの良い場所に出て眺めれば、別の山でこちらを見つめる人と目が合い、心が通うかもしれません。また道が重なって出会うときもあるでしょう。そして、一緒に何かを創造することもあるでしょう。
やがて、群れるより、一人で歩む方が快くなるでしょう。時には一人で登り続ける辛さも痛感するでしょうが、そんな時は互いの歩みをブログで確かめ合うことができるはずです。今もどこかで縁者が共に歩んでいることにおおいに勇気づけられるのです。わが道を恐れず歩む人たちが、ブログの絆で結ばれながら、いつしか新しい世界を、曼荼羅を描いていくことになるでしょう。
」
ブログ縁者のあるべき関係を、見事にいい表わしている名文だと思った。それと同時に、私が深く共感するのは、久米さんの縁者の考え方は、ベンチャー経営者同志の精神的つながりに似ていると思っているからだ。ブログも企業経営も、お互いに良いときもあれば悪いときもある。市場では競合の関係もあるし、戦略上敵対しないといけないこともある。だが、精神的な絆で結ばれた同志は、浮世のことはどうあれ、求道者として深い部分ではつながっている。手段がアナログでもデジタルでも変わらない人間同士の絆のことを説明しているのだと思う。
この本のタイトルは、ブログ術ではなくブログ道である。円熟したオンラインコミュニケーションの作法と心得がまとめられている。
「コメント・トラックバックは「群れず・悩まず・争わず」」
「ブログを独立自創×共創共栄のメディアにする」
「縁を育むお礼と賞賛のコメント・トラックバック」
ときどき、ネットの世界では、「メールには署名を入れないといけない」「他人のブログに無断リンクはいけない」「引用していないのにトラックバックするのは失礼」などなど、形式的マナー論が盛り上がっているときがある。久米さんが教えてくれるのは、形式じゃなくて思いやりのこころこそ大切だという当たり前の事実。
道の本だが、術の話もある。たとえば、ブログの記事にも署名を入れるといいというアドバイスは、はじめて聞いた。作法的にも、SEO的にも、確かにその通り、効果的かもしれない。久米さんは自らのブログで署名を実践している。
・3/3「ブログ道」出版記念パーティがわり…
http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/diary/200602090000/
署名のある記事の例
ブログを道と考え日々研鑽したい人たちのための教典。
2006年02月05日
RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0
メーラー、ブラウザにつぐ第3のツールとしてRSSリーダーが注目されている。マイクロソフトの次世代ブラウザ、OSでの採用も予定されており、今年から来年にかけて、いっきにユーザ数を増やすことは間違いない注目の技術である。
「RSSはビジネスとどういう関係があるのか?」。このテーマを、複数の専門家が各章を分担して一冊の本として最新の結論をまとめた。これまでRSSは技術論で語られることが多かったが、ビジネスマンが知りたいのは、それが利益や顧客にどのような影響を持つかということだろう。
著者の一人でRSSの広告ビジネスにいち早く取りんだ田中弦氏(RSS広告社社長)は、不動産ビジネスにたとえて新しい広告モデルの特徴をわかりやすく語っている。RSS広告とは以下の図のように、ブログやニュースサイトのRSSに、関連する広告を差し込むビジネスである。
・RSS広告(RSS広告社のサイトから図引用)
http://www.rssad.jp/

従来のネット広告は主にサイトのトップページへの読者誘導が目的であった。これに対して、RSSは個別記事への誘導を可能にする。「RSS広告はページ単位から記事単位へと土地を細切れにし、それぞれの価値を上げようとするものである」。だから「どこまでコンテンツを小さく区切って地上げすることができるか」というチャレンジだと書いている。
実際にRSS広告はどのように使われているのか。「「待ち」と「トレンド連動」」「集中と分散の両方に対応」というメリットや、周辺市場の未整備による現時点でのデメリットも率直に語られている。
たとえばRSS広告社の事例では、地震が起きると、ブログで地震についての記事が大量に書かれて、地震保険の広告の配信数が多くなった。トレンドというのは多様でこれがくる!とヤマの予想が難しいものだが、あらかじめ話題になりそうなRSS広告をいくつも仕込んでおくことによって、「ユーザの興味が最も喚起されたタイミングで的確にリーチできる」。検索連動型と違ってユーザが知らないキーワードにも対応できるので、新製品や突発的な事件、事故への広告効果が高いようだ。
目次は以下のような構成で、RSSとビジネスの接点を網羅的に語る。
chapter1:ネットビジネスに何が起こっているのか
1-1 「検索」「発信」「受信」の情報革命
1-2 ユーザーの情報消費が変わろうとしている
chapter2:RSSマーケティングの誕生
2-1 RSSのマーケティング利用が始まった
2-2 ますます増加するユーザーとの接点
2-3 マーケティングツールとしての3つの特徴
2-4 RSSマーケティングの実際
2-5 企業マーケティングはRSSでどう変わるのか
chapter3:RSS広告の特徴とその可能性
3-1 ネット広告はどう発展してきたのか
3-2 RSS広告市場の夜明け
3-3 RSS広告のメリット・デメリット
chapter4:RSSがウェブ検索に革命を起こす
4-1 RSSは検索を変えるのか
4-2 RSS検索エンジンが輝くとき
chapter5:口コミはRSSから起こる
5-1 インターネットの口コミ効果
5-2 口コミを促進させる次世代ウェブサービス
chapter6:ウェブサイトはRSSで変わる、変える
6-1 RSSの活用で企業サイトが変わる
6-2 RSSのアクセス解析
chapter7:RSSがメールを超えるとき
7-1 メールが抱えている問題点
7-2 RSSのアクセス解析
chapter8:モバイルRSSマーケティング
8-1 モバイルインターネット市場の現状
8-2 モバイルインターネットにおけるRSS
8-3 RSS普及にあたっての課題
8-4 携帯電話のメディアとしての特徴
8-5 モバイルインターネットにおけるRSSの実際
8-6 モバイルインターネットはRSSでどう変わるのか
chapter9:What is RSS, What is Web 2.0
9-1 Web 2.0とはいったい何なのか
9-2 RSSがWeb 2.0で果たす役割
9-3 Web 2.0はもう始まっている
9-4 Web 2.0で何が変わるのか
付録:主なRSSサービス
索引
まだビジネス事例が僅かな分野であるため、先行者による執筆のこの本で初めて明かされる知見が多い。理屈や予想だけではなく、数字をベースにした現時点での状況要約が大変参考になる。
2006年01月24日
ポッドキャスティング入門
米国では2004年末に3000を超えるポッドキャスト・チャンネルが登録され、2005年6月には8000を超え、2010年にはポッドキャストのリスナーが5000万人を超えるという予測があるそうだ。携帯型オーディオ・プレイヤーの普及により、”移動中メディア”の主役になる可能性があると著者は期待している。
この本はポッドキャスト放送の制作者のためのガイド本である。
ただマイクで一発録音するだけでも制作が可能なのがポッドキャストの面白さでもあるが、やはり人気放送局にしたいなら、AMやFMラジオのような演出を施したくなる。たとえば、オープニングの音楽がだんだん小さくなってトークが始まり、音楽はそのまま続いてBGMになる、ような構成はどうやったら作れるのだろうか?一発録音ではなく、個別に録音したパートと音楽を後からつなげるにはどうしたらいいのだろうか?
この本ではフリーソフトのAudacityを使って、ミキシングなどの編集を行う手順が図解されている。マイクなどの機材選定や録音方法についてのアドバイスもある。
・Podcast編集に使えるフリーのオーディオエディタ・レコーダー Audacity
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003714.html
Audacityは以前、このブログでも紹介した。
他にも気になったツールとしてCastBlasterがある。ポッドキャストの開祖Adam Curry氏が開発した専用編集ソフトである。
・CastBlaster
http://castblaster.com/
ポッドキャストで困るのが音楽の著作権の問題だ。
著作権料を払わない限り一般の放送で流れているようなヒット曲は使えない。そこでPodsafe=ポッドキャストで自由に使ってよいという特別なライセンスの曲を集約しているPodsafe Music Networkがこの本では紹介されていた。
・Podsafe Music Network
http://music.podshow.com/
このほか、ポッドキャストの歴史や、現在放送中の日本のポッドキャストの紹介、キャスターの紹介がある。アマチュアもプロも一緒に試行錯誤していることがよくわかる。いままさに立ち上がろうとしているポッドキャストの世界は熱い。
ところで、2月7日に梅田望夫氏の出版記念イベントでポッドキャスト放送をやる予定です。私はイベントの司会です。がんばります。ポッドキャスト公開したらぜひ聴いてください。
・My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060112
「
「ウェブ進化論」(ちくま新書)発売日の2月7日(火)夜に、下記の通り、東京で出版記念イベントを開催します。筑摩書房主催「梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」」です。
招待ブロガーとして、「情報考学 Passion For The Future」の橋本大也さんに司会役をお願いし、議論のパートナーに「R30::マーケティング社会時評」のR30さん、「FPN: Future Planning Network」代表の徳力基彦さんらをお招きします。1時間のラジオ番組みたいな感じで録音して、翌8日(水)までにポッドキャスティングで公開します。
」
2006年01月17日
ブログ・オン・ビジネス 企業のためのブログ・マーケティング
・ブログ・オン・ビジネス 企業のためのブログ・マーケティング

ブログの総本山シックスアパート社によるブログのビジネス活用のすすめ。ブログの運用システムの世界標準を策定した会社であるため、企業活用の豊富な事例が収録されている。そして、ブログ運用の”常識”が濃縮されている。
「ブログはコミュニケーションの道具」であると関社長がまず宣言する。不特定多数の人たちとコメントやトラックバックを通じて情報交換ができる。企業はこのコミュニケーションを通じて、ちゃんと対応することで、お客さんにシンパシーを抱いてもらい、まずはブログの、そして会社のファンになってもらうことを目標とせよと説いている。その先に業績の向上が見えるのだ。
個別のコンサルティング事例公開も面白い。結婚式のプランニング企業、プランドゥシー社の例。クレームがあったら、そのやりとりをブログ上で公開して進めることで、”おもてなし”の心が、読むものに伝わり、好意的なクチコミにつながるという。コミュニケーションの基本は誠実さ、なのだ。
ラジオ放送局J-Waveの例では担当者の自主性に任せて、番組ごとにブログを勝手に公開できるようにしたところ、20以上のブログが立ち上がって、Webの活性化と番組宣伝につながった。出版社の柴田書店では、自社ブログで書籍を紹介することで、新刊以外の本がロングテイルで売れて、Webの売り上げを10倍にした。リクルートではフリーペーパーと連動したクロスメディア展開が花開いた。
巻末には100社の事例カタログがスクリーンショットと概要説明つきで載っている。これから自社でブログを始めたい担当者は、上司説得の材料を見つけることができそうだ。
ところで、この本を読んで私はブログの怖さも感じた。
ブログは企業にとって、その価値が白日の下に晒される試金石である。
必要とされる誠実さ、尊敬される経営哲学、人気を呼ぶ社員のパーソナリティ、コミュニケーション能力、無論、組織の持つ社会常識や教養までがブログを通じて露出してしまう。つまりブログを活用できるのは裸になっても魅力的な素性の良い会社に限られるのではないか、ということ。
たとえば社長がブログを勝手に書いて公開する。それで問題が起きない必要がある。担当者が自由裁量でサービスを語っても営業と開発の揉め事が起きない整合組織である必要がある。サポートがクレーム対応のやりとりを公開してもボロがでない商品・サービスを売っている必要がある。
ブログができない会社って、いまどきダメな会社かもしれませんよ。
・このブログがすごい! 2006
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004106.html
・図解 ブログ・マーケティング
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004097.html
・できる 100ワザ ブログ アフィリエイトも楽しめるアクセスアップの実践テクニック
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004087.html
・アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003916.html
・Blog Hacks ―プロが教えるテクニック&ツール100選
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002121.html
・ウェブログ超入門!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001771.html
・アルファブロガーを「もっと」探せ-2005 - Alphabloggers.com
http://alphabloggers.com/

私のブログに限らず、いいと思うブログを投票してあげてください。ブログの活性化につながる企画だと思います。また選ばれるように私もブログを強化していこうと思っています。
2005年12月28日
このブログがすごい! 2006
書評の前に。
ところで、先日の忘年会議の報告続きがこちらにあります。大賞に選ばれたはてなブックマークの運営会社はてなの伊藤直也さんにトロフィー代わりの一升瓶を贈呈してきました。ついでに取調べ、ではなくてロングインタビューを敢行。
・無敵会議 - 「はてなブックマーク」優勝記念を渡してきた
http://www.muteki-kaigi.com/2005/12/post_2.html

この記事自体、はやくもはてなブックマークされまくりです。
はてなブックマーク - 無敵会議 - 「はてなブックマーク」優勝記念を渡してきた
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.muteki-kaigi.com/2005/12/post_2.html
このインタビューとライティングはすべて百式管理人によるものです。私だけしか写真に登場しないため、誤解されている方がいらっしゃるようなのですが、私は実は座っていただけなんですねえ(笑)。いろいろとはてなの裏側がのぞける内容になりました。
さて、この本「このブログがすごい! 2006」の話ですが、忘年会議と同様に、編集部が独断と偏見で面白いと思ったブログを何百も紹介しています。私のブログもビジネス部門の必読ブログに入賞し、前代未聞のほめ殺し紹介をいただきました。「連邦のモビルスーツは化け物か?」という賞賛は一生忘れないでしょう。多分。
読者投票やアクセスランキング、著名人の形式審査では、絶対に出てこないような濃いブログが多数発掘されています。知る人ぞ知るブログを知りたい人には気楽に読めるし、いい本です。
■極私的このブログがすごい!2006
さて、先日の忘年会議で真性引き篭りを今年のマイベスト?ブログだと発表したところ、共感と当惑のご意見をいろいろ頂きました。調子乗って、私の愛読ブログベスト3を紹介します。
日常的にどんなブログを読んでいますか?と聞かれるのですが、知りたいことを検索して読むことがほとんどなので、特定のブログをRSSリーダーで追いかけることはしていません。でも、この3つはついついブックマークを呼び出して読んでしまうのです。
・真性引き篭り
http://sinseihikikomori.bblog.jp/
極めていまどきのネット的感性。殻にこもっているのに超クリエイティブ。ポジショニングは違うが、切込隊長と芸風が似ている気がする。とりあえず昼休みに読む。
・唯ゲーム論
http://d.hatena.ne.jp/walkinglint/
創造的傍観者、プロ・コメンテーター、思考代行者。いい具合に適当に私が気になる記事をピックアップしてくれて、あるべきツッコミを書いてくれて、おしつけがましくない”視点”を提供してくれる。コメント機能付人間RSSリーダー。
・更新日記 日曜プログラマのひとりごと
http://homepage1.nifty.com/kazuf/renewal.html
情報技術、研究、開発の話題を適度な文章量で評論している。私と関心がそっくりなため、そうそう、それは私も考えたと思ったり、先にヤラレたと思ったり。記事内容に関するリンクも多数あるため、情報源としても貴重。
さて、「そういうのが好みだったらこのブログもいいのではないですか?」という、皆さんの推薦があったらぜひ教えてください。















