2006年04月29日

二つのアイコンを合成する Icon Crossover

・Icon Crossover
http://www.pentacom.jp/icon/list.html
iconcrossover01.jpg

自分専用のアイコンが欲しいと思っても、絵心とスキルがないと、ゼロからの自作は厳しい。このソフトはそんな人向けに?、既にあるアイコンふたつを組み合わせて、新しいアイコンを合成するソフトウェア。

上の画面例では、ちょっとふざけて、FirefoxとMSIEのアイコンを合成してみた。なにが立ち上がるんだろう(笑)。現実的には、フォルダや白紙ページのような汎用デザインのアイコンの上に、もうひとつ具体的な中身を表すアイコンを合成するのがいいのだろう。

実行ファイルからアイコンを抽出する機能があるので、アイコンファイル形式で持っていなくても、いまインストールされているアプリケーションから素材を抽出できる。アイコンは重ね合わせる際の上下や位置を調整できる。合成で気に入ったら保存するとアイコンファイルになる。

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2006年04月28日

Becky!の受信メール一覧をHTML化する bmbx_htm

・bmbx_htm Version 2.17
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/masa7251/soft/bmbx_htm/syosai_bh.html
bmbhtm01.gif

メールソフトBecky!で受信した特定のフォルダをWebで公開したいことはたまにある。プロジェクト単位で立ち上げたメーリングリストのアーカイブだとか、会議の関連スレッド一覧を共有したいときである。

bmbx_htmはBecky!の任意のフォルダを指定すると、含まれるメールをメニュー付のHTMLのかたちに変換してくれる。手作業ではたいへんな手間と時間がかかるこの変換が一発でできるのは感動。

・実行結果サンプル メール一覧
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/masa7251/soft/bm_sample/index.html

上記の作者のサンプルはシンプルな例だが、カラーやフォントなどデザインはカスタマイズが可能な項目がある。

メールでボケとツッコミのやりとりを公開するメール漫才なんてジャンルをこのソフトでつくれないだろうか。

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2006年04月27日

「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス

・「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス
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社会学のフィールドワーク論。


聞き取るという営みは、単に相手から必要とする情報を効率よく収集する、という発想では、とてもできない。相手を情報を得るためだけの源であるかのように見ていると、それが伝わった瞬間、おそらく聞き取りは硬直し、相手との<いま、ここ>での出会いは失われていくだろう。

観測することが対象に影響を与えてしまう相互性という点では、量子物理学の観測とほとんど同じである。自然科学の客観的な観察が成り立つのは、実は実験室でできるごく限られた世界に過ぎない。「語りのちから」によって、聞き取る側の意見や価値観も変動していく。


現代の社会学には、私たちの暮らしの大半をおおっている「あたりまえ」の世界を解きほぐして、そのなかにどのような問題があるのかを明らかにしていこうとする営みがある。それはエスノメソドロジー(ethnomethodology)と呼ばれているものだ。

たとえば男性と女性が会話をすると、一般に、女性の発話に男性が割り込む回数が多い。女性は男性の話にあいづちをうったり、うなずく回数が多い。男女同権がタテマエ的には成立している、「あたりまえの」私たちの社会でも、男女の間には隠れた権力関係が存在していることがうかがえる。

多くの人が、ニート問題や差別問題、犯罪者の経歴などについては、無意識のうちに高みや客観的な立場から発言してしまいがちだ。たとえば「私は差別したことも差別されたこともない普通の人間なのですが、あなたの差別体験を教えてください」など発言してしまう人がいる。その普通感が差別の源かもしれないのにである。

無意識のあたりまえがあることを著者はいくつもの事例を使って指摘している。道具としての「カテゴリー化」、特定のコミュニティで特権的な地位を占める語り=「モデル・ストーリー」、全体社会の支配的言説=「マスター・ナラティブ」「ドミナント・ストーリー」が、聞き取りをするもの、されるもの両者の言説の背景にあることを理解する必要があると著者は書いている。

社会学の学生や教員向けに読み物として書かれているが、部外者として何かを当事者から聞き取る際のノウハウ本として読むことができる。

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2006年04月26日

革命メディア ブログの正体

・革命メディア ブログの正体
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伊藤穣一、テクノラティCEOのデビッド・L・シフリー、そしてデジタルガレージグループが書いたブログの現状分析と未来予想。米国と日本の状況の比較や、ブログのビジネスの可能性をわかりやすく説明しているので、ブログを使ってなにかできないか探っているビジネスマンにとって、特に有益な内容になっている。

・テクノラティ 日本語版
http://www.technorati.jp/

・テクノラティ 米国版
http://www.technorati.com/

2005年10月時点の調べで、世界では1秒間に1つ、1日で7万件の新規ブログが開設され、1秒間に12.7のブログエントリが書かれているそうである。世界のインターネット人口が10億にとすると、2.5%がブログを書く。この膨大な量のうち、2006年1月時点で2500万件以上のブログをテクノラティは検索可能にしているそうだ。

数が多いだけでなく、影響力も大きくなった。


ブログがビジネスにつながっている現状としては、まずクチコミのビジネスがある。価格コムもそうだし、楽天ブログなどもそうだ。楽天のブログを見て楽天の商品を買うという人が、楽天の売り上げの約2割を占め、そのアフィリエイトのみの売り上げは月間30億円にもなるという。

メディアとしての人気もマスメディアに迫るケースもでている。


ブログサイト「ボインボイン」「インスタプンデット」「エイトリオス」といったものは、インターネットにおいては、マスメディアと同じくらいユーザーに注目されている。なかでも「ボインボイン」などは「MTV」よりもリンク数が多く影響力が大きい。

米国では特に政治ブログが、実際の選挙や日常の政治の監視に大きな影響力を持っている様子が紹介されている。災害やテロの際の速報メディアとしても、マスメディアを補完する重要な役割をになっている。ブロガーは米国全土に無数にいるため、事件や事故の発生現場に、誰かがすぐに駆けつけて報告できる。いくら巨大メディアであっても、全米のいたるところに24時間記者を張り付けてはおけないからかなわないのである。

日本でも、ブログの経済的価値、政治的価値、社会的価値の大きさが、次第に認識され始めていると思う。その価値あるブログの検索をビジネスにした最初の会社、テクノラティ社のトップたちの考えが、各章交代で読めるのが面白かった。

ところで、この本で、私のブログも日本のヒットブログとして取り上げていただいている。発売中の今週のアエラでも私とブログが紹介されている。読者がまた増えそうだ。マスメディアがブログをネタに取り上げることで、ブログが育つことになる。対立ではなく、そういう補完関係で新旧のメディアが共に面白くなっていったら理想的だなあと思った。

・アエラ
http://opendoors.asahi.com/data/detail/7350.shtml
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アルファブロガーって何だ
ビジネスのヒント満載

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2006年04月25日

ヒルズ黙示録―検証・ライブドア

・ヒルズ黙示録―検証・ライブドア
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こういう本を待っていた。とても面白い。

朝日新聞でライブドアを担当していた記者の本。

創業黎明期から、株式公開し、M&Aを繰り広げての急成長、そして球団買収、フジテレビ、選挙戦、強制捜査まで、ライブドアの実態を、新聞記者らしく取材メモと事実ベースで客観的に解明していく。暴露本ではない、検証本である。

堀江社長以外のライブドア経営陣や、村上ファンド、楽天、フジテレビ、リーマンブラザーズなど、各時代の当事者の生々しい肉声も多数公開されている。あの人はそんなことを言っていたのか、と驚きも何箇所かあった。知り合いも数人登場していて、あらあらとも思った。

私は堀江さんとは、そう深くはない面識があった。

1999年ごろ、ニュースサイトのホットワイアードに、NewsWatcher'sTalkという企画が始まり、私は10数人くらいの業界パネリストの一人に選ばれた。その後、数年間、この企画に参加した。同じパネリストの一人として堀江さんがいた。

・News Watchers' Talk ご利用ガイド : Hotwired
http://hotwired.goo.ne.jp/nwt/guide.html
(この企画は今も続いているのだが、当時はもっと活発に議論が交わされていた。)

毎週、IT業界の時事ネタを編集部が選び、パネリストがメーリングリストで議論する。議論した内容はまとめられて翌週にWebで公開される。堀江さんの会社は当時のホットワイアードのシステム構築をてがけていたと記憶している。そういう理由もあってか、堀江さんは、メーリングリストで、しばしば意見を投稿されていた。

私はテーマが提示されると、じっくり考えたり調べてから、長文の意見投稿をしていた。堀江さんは即座に数行の断定的な意見を投稿するスタイルだった。ビジネスの話題でも、技術の話題でも、ばっさり斬る。衝突を恐れず、自分の意見を簡潔に述べていた。私の長文もばっさり一行で斬られたりもした。それに長文で反論すると、また1行で斬られてしまう。

同じ原稿料なのに随分、文字数違うよなあ、効率いいな、堀江さん、などと可笑しくなったりもしたのだけれど、こういう人がいると議論は面白い。この企画での堀江さんの存在感は大きかった。特に技術については鋭い意見が多くて参考になった。ハッカーのワンマン経営者という印象であった。

その後、ホリエモンとして有名になり、次々に世の中をハッキングする堀江さんに、内心では、エールを送っていた。堀江さんの有名なブログのコメント欄が荒れていたときには何度か匿名で応援のコメントを書きさえしていた。規模は違えど同じベンチャー企業経営者として、体制に豪快に切り込んでいく様子は見ていて痛快だった。だから、強制捜査以降の堀江さんの状況は大変、残念だなと思っている。

この本は客観的な検証本なので、著者は敢えて主観的な判断を前面には出していないが、全体的には堀江氏に同情的である。あれは国策捜査であったという見方も取り上げている。まだまだこの国は出る杭が打たれる国だということかもしれない。

この本によれば熊谷取締役が発案した株式100分割で買いやすくなったライブドア株は、20万人以上も個人株主がいたそうである。私の身近にも損をした一般投資家がたくさんいる。株式投資は本来は自己責任のはずだが、集団訴訟も起きている。有罪無罪よりも、これが本質的問題だと思うのだけれど、ライブドアの事後処理をしてから、再起業して、この人たちに2倍返し、3倍返しで儲けさせるような、ドラマをまた見せてくださいよ、堀江さん。


・国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004269.html

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2006年04月24日

情報学的転回―IT社会のゆくえ

・情報学的転回―IT社会のゆくえ
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日本の情報学の第一人者、西垣教授の本は必ず読んでいる。難解なものが多いが、口述筆記で書かれたこの本は、とても読みやすい。


情報学的転回とは必ずしも、ITの高度利用によって人間の生活を効率化し、グローバル経済を活性化することではない、ということです

冒頭のこのことばでまず引き込まれた。

この本の情報学的転回とは、情報という概念が、私たちの思考の在り方、世界観、人間観を大きく変えていくという意味である。ビジネスや効率性ばかりが強調される「IT革命」よりも、もっと本質的な、人類の文化文明の大変革を論じている。

著者は情報には3種類があると定義している。

1 生命情報 生きている生物にとっての情報

2 社会情報 生命情報から意識的に抽出され記述された情報

3 機械情報 機械が処理する記号の情報

コンピュータが扱うのは3の機械情報である。記号化された情報から、人間は、生命や社会にとっての「意味内容」をこの記号から解釈して読み取る。飽くまで意味内容は読むものの内側にあるはずである。ところが、西欧発祥のIT文明は、機械情報の中に、聖なるもの、本質的なものがあるかのように扱ってきた。


要するに、唯一の正しい論理がある。それは神の言葉である。これにしたがって、相互に矛盾しない論理命題の合理的な体系が存在する。世界という客観的な実在を象徴する記号群が存在する。その記号群を使って、宇宙や世界のあらゆる事物や現象というものが記述されていく。これをおこなえるのは神さまですね。

それをエイヤッと世俗化して、メカニズムだけを取り出すと、コンピュータになる。コンピュータが論理をルールにもとづいて操作する。そこでは思考というのは一種の計算になります。人間の心というものは、いわばその一部であって、思考を行うものである。これは世俗化されたユダヤ=キリスト教ではないでしょうか。

この機械情報、機械文明に振り回された人間の異議申し立てこそ、いま起きようとしている情報学的転回なのだと著者は述べている。


しかし今、機械情報からもう一度、はじめの生命情報へと戻る方向性が出てきた。機械情報文明がどんどん盛んになることによって、そこからもう一度、自分たちは生物なのだ、生命流の中の結節点のようなものなのだという自覚が生まれつつあります。

生命流という考え方と仏教の類似性を指摘したりして、東洋と西洋の宗教比較にも言及されている。機械情報の時代を超えて、人間にとって、より本質的な生命情報にもとづく文明を志向すべき時期だというのが、この本の言いたいことであるように思った。

「聖性」という概念が重要なキーワードになっている。これは、先日書評したミルチャ・エリアーデの「聖なるもの」と同じことを言っているように思える。私たち=宗教的人間(homo religious)は情報を解釈するとき、背後に「真実」や「実在」を前提としている。

・聖と俗―宗教的なるものの本質について
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004394.html

何を信じるか、本当だと思うか、の根本は、オントロジー(実在論)だ。機械情報の記号だけでオントロジーをやろうとすると、生命情報を取りこぼしてしまう。意味作用は生命にしか備わっていないからだ。いくら実在の影を集めてみたところで、実在にはたどりつけない。

個人的には、機械情報による人工知能アプローチの限界、社会情報によるフォークソノミー(コミュニティ)という突破口、インタフェース(アフォーダンス)と意味作用の可能性など、この本を読んだ結果、いくつか情報学の未来を考える視点が明確になった気がする。

情報技術と宗教という、一見妙な取り合わせで、情報学のあるべき姿を論じている。情報の哲学を考えるにあたって、とても有益で、面白い一冊。


西垣教授の本:

・基礎情報学―生命から社会へ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001216.html

・こころの情報学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001034.html

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2006年04月23日

トゥルーデおばさん眠れぬ夜の奇妙な話

・トゥルーデおばさん眠れぬ夜の奇妙な話
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諸星大二郎がグリム童話をおどろおどろしくリメイク。「赤ずきん」「ラプンツェル」「ブレーメンの楽隊」などのよく知られたお話が、初期設定は原作と同じなのに、いつのまにか、魑魅魍魎のうごめく諸星異界へ引きずりこまれていく。相変わらず諸星先生はすばらしい作品をつくる。

私は諸星大二郎の大ファンで思い入れは過去にこの記事で書いた。最近、映画(「奇談」)にもなった妖怪ハンターシリーズや暗黒神話シリーズがおすすめである。

・私の好きな漫画家たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000741.html

独特の世界観を持つ諸星作品、なかなか一般に受け入れてもらえないのだが、グリムというわかりやすいこの作品、新しいファンへの入り口になるかもしれないと思った。

ところで、絵本やアニメのグリム童話はこども向けにマイルドにアレンジされていることはよく知られている。原作は残酷で猟奇的な要素が含まれているのだ。そうした本当のグリム童話について解説した本も数多くあるので紹介。

■真実のグリム童話

・完訳 グリム童話集
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原作をそのまま読みたい人のために。

・大人のための残酷童話
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倉橋 由美子著。

「超現実的なおとぎ話こそ、同情も感傷もない完全に理屈にあったもので、空想ではありません。そこにあるのは、因果応報、勧善懲悪、自業自得の原理が支配する残酷さだけです。この本は、ギリシア神話やアンデルセン童話、グリム童話、日本昔話などの、世界の名作童話の背後にひそむ人間のむきだしの悪意、邪悪な心、淫猥な欲望を、著者一流の毒を含んだ文体でえぐりだす創作童話集です。 」

・昔話の深層―ユング心理学とグリム童話
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人間の魂、自分の心の奥には何があるのか。“こころの専門家”の目であのグリム童話を読むと……生と死が、親と子が、父と母が、男と女が、そしてもう1人の自分が、まったく新しい顔を心の内にのぞかせる。まだまだ未知に満ちた自分の心を知り、いかに自己実現するかをユング心理学でかみくだいた、人生の処方箋。


河合 隼雄著。


・本当は恐ろしいグリム童話
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実母を処刑した白雪姫、魔法の力を借りなかったシンデレラ、2つの禁断の鍵を開けてしまった青髭の妃…。封印された真実の物語が今、ここに開かれる。

・大人もぞっとする初版『グリム童話』―ずっと隠されてきた残酷、性愛、狂気、戦慄の世界
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これから寝かしつけようという幼い子どもに、手足を切断するような話など、とてもできない―。そんな批判を受けて改筆される以前の初版『グリム童話』では、残酷な刑罰、男女の性愛なども、あけっぴろげに語られていた。夢のように見えるおとぎ話の中に隠された残酷、狂気、不道徳の世界、そして、当時の人々のアクの強い知恵を、感じてほしい。 」

このほか、読んでいないので内容は保証できないが、こんなアダルト向きマンガもあるらしい。タイトルが気になる。なんなんだいったい。

・まんがグリム童話 (性の饗宴編)

・まんがグリム童話 (性の調教編)

・まんがグリム童話 (淫らな純愛編)

・まんがグリム童話 (禁断の性編)

・まんがグリム童話 (淫欲の闇編)

・まんがグリム童話 (性の奴隷編)

・まんがグリム童話 (虐待編)

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2006年04月22日

コントロール単位でデスクトップをキャプチャする コントロールキャプチャ

・TSUCHY Soft コントロールキャプチャ
http://www.net3-tv.net/~m-tsuchy/tsuchy/concap.htm
concapcap01.jpg

コントロールキャプチャはデスクトップの画面をコントロール単位で切り取ってキャプチャするソフト

たとえば、Windowsのスタートボタン、

winstartbuttoncap01.JPG

エクセルのコマンドバー、

excelcommandbarcap01.JPG

ペイントのカラーメニュー

colormenucap01.JPG

こうしたコントロールと呼ばれる部品単位で、表示をキャプチャしてファイルに保存できる。

まずキャプチャ対象のプログラムやデスクトップを選ぶと、画面の左側に切り取り可能なコントロールがリストアップされ、ツリー表示される。アイテムを適当にクリックするか、名前から推測して、コントロールを指定すると、欲しかった部分だけの画像が手に入る。

アプリケーションの操作説明を作るのに活躍しそうなフリーソフト。

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2006年04月21日

IPアドレスをメール通知でノートパソコン盗難対策 LocatePC

・LocatePC - Free Stolen Computer Recovery Software for Windows
http://www.locatepc.com/
locatepc01.gif

LocatePCは、ノートパソコンの盗難対策ソフトウェア。インストールするとこっそりと起動して、現在のIPアドレスを指定されたメールアドレスにメールで通知する。通知メールには、ノートパソコンが接続されたネットワークの経路情報や、LANアダプタの情報が掲載されている。あとは警察やプロバイダの助けを借りて、ノートパソコンの捜索を行うことになる。

locatepc02.gif

もちろん、このソフトが機能するには泥棒氏が、PCをインターネットに接続してくれないといけない。どの程度、解決した実績があるのかは不明であるが、携帯電話にもこんな機能がついたらいいなと思う。


--- ここから届くメールのサンプル 詳しくはここ
http://sashazur.lunarpages.com/locatepc/email.html

Message sent: 04/11/06 22:07:06 (universal time: 04/11/06 22:07:06)

Computer's host name: daiya-vaio
Logged in Windows account name: daiya

Computer's web IP address reported by ip.locatepc.com: ***.***.***.***
To learn more about this IP address, use the IP tests at www.dnsstuff.com.

Computer's local IP address(es):
Adapter 1: 10.0.0.1

Computer's MAC address(es):
Adapter 1 (BUFFALO WLI-CB-G54 Wireless LAN Adapter - : XX-XX-XX-XX-XX-XX
Adapter 2 (Intel(R) PRO/100 VE Network Connection - : XX-XX-XX-XX-XX-XX

Trace route from computer to www.locatepc.com:
Hop Name/IP Addr
1 XXXX.lan [10.0.0.1]
2 XXX.XXX.XX.jp [210.175.251.81]
3 XXX.XXX.XXX.XXX
4 XXX.XXX.XXX.XXX
Error:5
6 XXX.XXX.XXX.XXX

Identifying information (owner name/address, computer brand/model/serial number):

daiya hashimoto computer

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2006年04月20日

タウ・ゼロ

・タウ・ゼロ
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【星雲賞受賞作】
32光年彼方の乙女座ベータ星めざし、50人の男女を乗せて飛びたった恒星船〈レオノーラ・クリスティーネ号〉。だが不測の事態が勃発した。宇宙船は生れたばかりの小星雲と衝突し、バサード・エンジンが減速できなくなったのだ。亜光速の船を止めることもできず、彼らは大宇宙を飛び続けるしかないのか? ハードSFの金字塔。

SFはサイエンスとフィクションのバランスが肝だと思う。科学的であることにこだわりすぎて難解になると、物語性が失われる。物語性を追求すると、科学性がぼやけてしまう。ふたつの要素はトレードオフの関係にあるのだと思う。この作品は、両方を絶妙なバランスで均衡させた名作だと思った。

無限に広がる宇宙。永遠に続く時間。そして光速に近い宇宙船が遭遇する時間と空間の不思議。この作品は、宇宙の果てに思いをはせた子供時代の好奇心を呼び戻し、これでもかとばかりに満足させてくれる。気が遠くなりそうな、永遠のイメージを何度も喚起させられた。こういう感覚は普通の読書にはない。

そして、宇宙船に閉じ込められた50人の運命共同体が織り成す人間模様。ロマンスあり、組織論あり、人生論あり。このドラマがあるおかげで、物語がわかりやすく、読みやすくなっている。ハードSFである割にあっという間に読めた。

著者のポール・アンダースンは、名声を確立したSF界の巨匠であるが、多作であるため、その作品は珠玉混交といわれているようだ。だが、タウ・ゼロは間違いなく光り輝く玉であると思った。1970年ごろの作品だが、内容は古くない。

現在の巨匠グレッグ・イーガンは難解すぎる、なにか口あたりよくハードSFの極みを味わえるものはないかなと探している人におすすめ。

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2006年04月19日

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)

・文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)
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上巻に続いて、ルワンダ、ドミニカ共和国とハイチ、中国、オーストラリアがケーススタディとして取り上げられる。環境の初期条件と社会の選択がいかにそれぞれの社会に影響を与えてきたかがよくわかる。

ドミニカとハイチは一つの島にある二つの国家であるが、現在ドミニカの森林は国土の28%を占めるのに対して、ハイチは1%に過ぎない。かつてはハイチの方が先に農業経済を発展させ、栄えた国であったが、いまやハイチは最貧国である。経済的にも比較的安定したドミニカとは環境政策の違いが明暗を分けた。ドミニカは独裁的政治家による環境保護が強行された。それに対しハイチの一時的繁栄は、経済優先で、森林資源と土壌を犠牲にしたものであった。

社会が破滅的な決断を下すのはなぜか?。イースター島の最後の一本のヤシの木を切り倒した住民は何を考えていたのか?彼らは利益に眼がくらんでいたのか、それともまったく無知だったのか?。

著者は「這い進む常態」「風景健忘症」を破滅的決断の原因として挙げている。這い進む常態とは、正常性の基準が、感知できないほどゆっくりと下降する状態を指す。樹木は昨年より僅かに減っているが、異常ではないという判断を何十年も繰り返した結果、最後の一本になってしまうということだ。風景健忘症とは、ゆるやかな下降の中で、50年前はどうだったかを、人々が忘れてしまうことを指す。

恐らく最後の一本のヤシの木が切り倒されたとき、木材はほとんど使われていなかったのだから、ヤシの木は経済的価値がほとんどなかった。だから、誰も気にしなかった可能性がある。地球温暖化でゆでがえるになりそうな現代人と似た状況だったかもしれないと示唆がある。

たくさんのケーススタディから抽出した文明の崩壊の要因は、環境ストレスと人口過密にあると結論される。この二つの問題を抱えた地域は、実際、政治経済的にも不安定な国々である。この二つの要因がやがて直接的、間接的に文明の崩壊をもたらすのだ。

現代世界が直面する深刻な環境問題として12の問題が挙げられている。天然資源の破壊、大気の汚染、エネルギー問題、生物の多様性、土壌の汚染などどれも重要な問題ばかりだ。そしてそれぞれの問題は複雑に絡み合っている。

「今日の世界がかかえている最も重要な環境問題、人口問題をひとつ挙げるとすれば、それは何か?」という質問に著者は「最も重要な問題をひとつあげるとすれば、それは問題を順位づけして、ひとつに絞ろうとするわれわれの誤った姿勢だ!」と答えている。

12の問題をいっぺんに解決しなければならない。そのためには「長期的な企て」と「根本的な価値観の見直し」が必要だと著者は述べている。具体的な施策の提案も説得力がある。「持続可能な発展」を過去の文明崩壊の複数のケースから考える内容になっている。

そして「環境と経済の兼ね合いが大事」「科学技術がわたしたちの問題を解決してくれる」「資源を使い果たしたら別の資源を使えばいい」「何十年もの間、生活条件は向上し続けている」などの反環境保護派や消極派の代表意見を個別に論破していく。

解決への道のりは厳しいが、著者曰く、現代の私たちにはテレビと考古学がある。私たちは同時代の他の社会が何をしているか知ることができ、過去の経験から学ぶことができる。テレビはもちろんインターネットと言い換えてもいいはずだ。

地球の全生命を乗せた船が少しずつ沈んでいる。皆で力を合わせて、大急ぎで水をかきださないと、誰も生き残れないということをこの本は警告している。

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2006年04月18日

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

・文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
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上下の上巻部分をまず書評。

歴史から消滅した社会を比較研究することで、文明の崩壊の法則を論じた大作。

過去の文明崩壊に共通する、5つの要因として

環境破壊
気候変動
近隣の敵対集団
友好的な取引相手
環境問題への社会の適応

があると結論している。

共同体の発生→人口増加→食糧・エネルギー消費の増大→環境への負荷→食糧・エネルギー収量の低下→社会の混乱・破綻→崩壊・消滅というサイクルで文明は発生し、反映し、崩壊していく。5つの崩壊要因はこのプロセスの中に現れるが、最も重要なキーワードは環境である。

この上巻では、モンタナ州、イースター島、ビトケアン島とヘンダーソン島、アナサジ族、マヤ文明、バイキング、グリーンランドの繁栄と崩壊がケースとして詳細に分析されている。現代の例もあれば古代文明の例もある。

モアイ巨石像で知られるイースター島。かつてモアイ像は住民同士の宗教戦争によって、すべて倒され破壊されていた。現在、立って並んでいるモアイ像は現代になってから、復元されたものだけである。今のイースター島には樹木がないが、かつては森林に覆われていたという。樹木を一本残らず切り倒したのも、今は亡き住民たちであった。

イースター島は他の太平洋諸島から距離的に遠く孤立している。資源は不足気味な土地であったが、人々は懸命に生き独自の文化と宗教を育てていた。崩壊の原因はむしろ繁栄したこと自体にあった。増えた人口を養うために樹木が切り倒され、動物種を絶滅に追い込んでしまった。文化的であるがゆえにモアイのような、膨大なコストのかかる建造物をつくることに夢中になった。

外部からの資源の流入が期待できない島で。それは少しずつ進んだが、知らないうちに、自然の再生能力を人間の消費量が超えてしまっていた。彼らは自然から再生能力そのものを奪ってしまった。

次第に苦しくなる生活の中で、人々は希少な資源をめぐり争った。戦争は狭い島を一層荒廃させ、モアイ像をはじめとする文化も破壊した。この文明の晩年は激しい戦争と人肉食に及んだ飢餓に悩まされたらしい。ついにすべての住民が島から姿を消した。

このイースター島という箱庭の中の栄枯盛衰は数百年にわたる長い歴史であった。すべては徐々に進んでいた。各世代は知恵も能力もあり、最善と思う選択を選んでいたはずだ。そうでなければ巨石像を何百もつくる余裕のある一時代を築けなかったはずであるから。
上巻にでてきた多くの文明が、自らの住む環境を何らかの原因で徹底破壊してしまったことに崩壊の原因があることがわかる。人類のどんな営みも自然環境を少しずつ破壊している。農業でさえ破壊行為のひとつである。悪意や無知の環境破壊だけではないから複雑だ。イースター島という箱庭が実は現代の地球の縮図であるのかもしれない。

著者は、古今東西の文明崩壊の究明は今の地球文明の持続可能性の研究でもある、と示唆しているようだ。

下巻の書評を明日続けます。

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2006年04月17日

オリジナルキャラクター原型を自動生成するキャラクターホイホイ

・キャラクタホイホイ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mcs/charahoi.html
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ソフトが自動で描く無数の図形を組み合わせて、オリジナルキャラクターを作るフリーソフト。パラメータを指定すると、キャラクタの原型にできそうな図形が次々に表示される。これはいけそうだと思ったらストップして、図形を保存する。その原型を使って、ユーザは、ペイントなどのソフトで修正し、キャラクタを完成させる。

サンプルはこんな感じだ。

chrhoihoi2.gif

ポケモンもどきを量産できそう。

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2006年04月16日

ルート66をゆく アメリカの「保守を訪ねて」

・ルート66をゆく アメリカの「保守を訪ねて」
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ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス、サンフランシスコ...。米国の東海岸と西海岸の都市は世界にも知られたグローバルなアメリカだと言える。自由や民主主義、資本主義経済の優位性を世界に発信している。これに対して、保守、愛国のローカルとしてのアメリカはなかなか見えてこない。著者は保守の拠点であるアメリカの中央部、中西部を走るルート66を旅して、保守の代表的な人物たちにインタビューを行った。それはローカルとしての「本当のアメリカ」を見つける旅になった。

米国の保守の状況を伝える数字。1990年代の調査によると、週に一度は教会に行く成人の割合はイギリスで27%、フランスで21%なのに対し、米国では44%を占める。2005年の別の調査では宗教が「非常に重要」と考える米国人は57%、「まあまあ重要」は28%であり、合計で85%に達するという事実が紹介されている。

キリスト教の聖書では人間はサルから進化したことにはなっていない。中西部の州では、学校の授業で進化論を教えることを認めない、あるいは、進化論だけを教えることを許さない人たちがいる。伝統的には神が人間を直接創造したする創造説があるが、最近ではインテリジェントデザイン(ID)という概念も提唱されるようになった。

IDとは「宇宙や生物の成り立ちは自然淘汰などではなく、ある知的な要因(インテリジェント・デザイナー)によるものとするほうが、より良く説明できる」で、進化論者との対話を求める動きだそうだ。この論法ならば宗教ではないから、科学との論争の入り口に立てるということで、教育における進化論論争でよく使われるようになったという。自然科学の常識なら創造論は非科学、非合理である。アメリカの保守派はその非合理を合理的に主張するやり方を得たわけだ。

政治の中から現在の保守主義が生まれたという意見も紹介されている。民主党と共和党の打ち出す政策はかさなっている部分が多いため、人々をひきつけるには差異が必要であった。そこで共和党のとった戦略が、宗教的保守主義であり、実現の道具として中絶反対、同性結婚反対などの道徳・価値観が使われたとする意見である。

この共和党の戦略は近年の大統領選挙においても成功を収めており、イラク戦争でも経済でもなく、道徳・価値観を論点とすることで、保守派の組織票を集中させることができた。そうした政治基盤を持つブッシュは、外交政策、経済政策はともかく、内政的には彼らの主張に迎合している。

ルート66上の保守的な都市に住む人々へのインタビューでは、同じ保守と言っても、個別の政策やイラク戦争に対する意見はさまざまであった。個々の問題で賛成派、反対派がいる。それぞれの立場に立つ理由も十人十色であった。彼らが共通して支持しているのは、結局のところ、共和党か民主党か、レッドかブルーかという二元論ではなくて、アメリカという旗そのものなのだというのが、この本の結論であった。

そして、その旗への支持、愛国心の源が、ルート66に代表されるような古きよきアメリカの思い出であるらしい。そうした思い出は米国以外の国の人間は共有していないものである。ネオコン、KKK、キリスト教原理主義といった保守派の負のイメージは、わからないが故の不気味さの象徴として、諸外国の人間に印象づけられているように思った。

日本も諸外国も、特に知識人は留学先が多い東海岸と西海岸的視点で理解しがちである。アメリカをよく見るには、真ん中の人々の動向にもっと注意しておくべきだと気がつかされる。

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2006年04月15日

PCマイクのボイスチェンジャー 男←→女 大人→子供 MorphVox Jr.

・Voice Changer, Gaming, Voice Changing Software and Utilities
http://www.screamingbee.com/?ADTYPE=SB&ADID=322
MorphVOXJrScreen.jpg

PCのマイク入力から入る音声を、リアルタイムにフィルター変換して出力する。たとえば男性の声を女性の声に、大人の声を子供の声に変換することができる。インターネット電話やオンラインゲームでの音声チャットが主な用途として開発されている。

初回起動時に調整作業がある。マイクに向かって2秒以上「あーあー」と喋ると、ユーザの音声の波形が分析され、変換具合が最適になるようにフィルターが作成される。

morphbox02.jpg

あとはフィルターを選択して、マイクに向かって話すだけである。

通話中の音声にチャイムやドラムなどの効果音を入れる機能もあり、会話が楽しくなる。
MorphVoxはフリーソフトで広告表示があるJr.版と広告なしで機能追加された有料の上位版がある。

このソフト、ネットラジオ、ポッドキャストの匿名座談会企画の制作にも使えそうだ。リアルイベントでも、気軽に使えるボイスチェンジャーとして、面白いかもしれない。

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2006年04月14日

プレビューを見ながら操作できる2ペイン型画像トリミングツール Dual Vision Trimmer

・Dual Vision Trimmer
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se395622.html
dualvisontrim01.jpg

オリジナルの大きな画像から、部分を切り抜くトリミング処理は、一般的なレタッチソフトを使うと、結構、手間である。切り取った部分だけの表示を白紙の上で見てみないと、出来上がりがわからないので、ウィンドウを2つ立ち上げたりせざるをえない。

Dual Vision Trimmerはオリジナルと修正中の2画面を並べて編集が可能なので一発で切り取りがしやすい。切り取る枠の大きさもサイズ指定できるのも便利だ。

このソフトの良いところの二つ目は、オリジナル画像ファイルに変更を加えないこと。加工する際に間違っても、オリジナルは常に手付かずでおかれるので、安心だしやり直しが効く。

私は画像加工する際にはまず複製をとって安全策をとる手順が癖になっていたのだが、そのプロセスが不要になる。

さて、それで、このホットケーキなのだが、私が知る限り世界で一番おいしいホットケーキである。拡大画像を見たい人用に以下にアップしておきましょう。

ホットケーキ鑑賞はココをクリック

鎌倉のイワタコーヒーのホットケーキです。最低20分、混んでいれば40分、50分待たされますが、オススメです。

・Yahoo!グルメ - イワタコーヒー店
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Kanagawa/guide/0501/M0014001275.html

川端康成や大佛次郎なども足繁く訪れた老舗の喫茶店

川端康成や大佛次郎なども足繁く訪れた老舗の喫茶店。コクのある自慢のイワタブレンドと共に、手作りのケーキ各種を味わうのも一興だ。厚さ2cmのホットケーキもおすすめ。 」

2センチどこじゃないきがするけど。

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2006年04月13日

聖と俗―宗教的なるものの本質について

・聖と俗―宗教的なるものの本質について
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宗教学者ミルチャ・エリアーデの古典的名著。宗教的とはどういうことかを、さまざまな宗教の比較研究を通して一般化したエッセンスで語る。

宗教は今日においても支配的だ。世界の宗教人口は以下のような構成になっていて、何らかの宗教を信じている人口のほうが、そうでない人口を上回る。現代は科学の時代であると同時に宗教の時代でもある。9.11テロ事件は科学の粋であるジャンボジェット機を、原理主義者が破壊に利用したのでもあった。国際理解と同時に宗教者と非宗教者の理解もグローバルなテーマだと思う。

・世界の宗教人口ランキング
http://www.hyou.net/sa/jinkou.htm
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宗教的人間の生きる空間と時間、存在の意味についての記述が興味深い。まず空間について「宗教的人間というものは出来るだけ世界の中心に近く住むことを願ったと結論せねばなるまい」とエリアーデは書いている。神を信じて生きる人たちは、神という世界の中心に近い場所にいる。中心が聖なる場所である。

そして、時間には聖なる時間、祭りの時と、宗教的意味を持たない俗なる時がある。日本ならばハレとケが近い概念区分だろう。祭りや宗教儀式は神話時代の神々や祖先の行為の再現する時間である。


これら二種類の時間のあいだにはただちに目を惹く本質的相違がある。聖なる時間は本質的に逆転可能である。それは本来、再現された神話の原時間である。宗教的な祭、祭典の時はすべて神話の過去、<太初の>時の聖なる出来事の再現を意味する。祭に宗教的に参加することは、<通常の>時間持続から脱出して、この祭に再現する神話の時間へ帰入することである。聖なる時間はそれゆえ、幾度でも限りなく繰り返すことが可能である。それは或る意味で<過ぎ去る>ことがない、また決して不可避の<持続>を示さない、存在論的に<パルメニデス的な>時間である。

聖なる時空は、万物から意味が立ち上がってくる世界である。宗教は、あらゆるものの始まりや、存在意義を人間に教えている。「古代社会の宗教的人間にとって、世界はそれが神々によって創られたが故に現存する。すなわち、世界の現存がすでに<何かを語ろうとしている>のである。世界は物言わぬものではなく、暗い不透明なものではない。宗教的人間にとって、宇宙は<生き>て<話す>何物かである。世界が生きているということは、すでにその神聖性の一つの証拠である。なぜならそれは神々によって創られ、神々は人間に対して宇宙的生命のなかにその身を示すからである」。

そして、エリアーデは、非宗教者を、宗教的な力である非聖化の産物だと語っている。信じていないことは信じることの裏返しであって、宗教の力から逃れることはできたわけではない、ということになる。


しかしこの非宗教的な人間は宗教的人間(homo religious)から発生しているのであり、彼の祖先が生きていた状況から発展したのである。それゆえ彼は本来非聖化過程の所産である。<自然>が神的コスモスの俗化が進行した結果を現わすように、俗なる人間は人間存在非聖化の産物である。これはしかし、非宗教的人間があらゆる宗教性、あらゆる超人間的意味を<脱却する>よう努めることにより、その先人への対立から形成されたことを意味する。彼は彼の祖先の<迷信>から<解放>され、<浄め>られただけ彼自身になる。換言すれば、俗なる人間は欲すると否とにかかわらず、常になお宗教的人間の態度の痕跡を留めている。ただこれらの痕跡はその宗教的意味を奪われているだけである。彼が何をなそうと継承者である。

俗とは非聖化によるものであり、宗教から解放されても聖化とその裏返しの非聖化というはたらきからは、逃れられないということになる。聖と俗を連続的なパースペクティブにおさめて、そこにある本質を丁寧に語る本であった。

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2006年04月12日

ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来カンファレンス

満員御礼で申し込みを締め切らせていただきました。たくさんのご参加申し込みありがとうございました

こんなイベントを実行委員長として企画いたしました。

情報を見つける、情報が見つかる 技術と科学がテーマです。

無料イベントです。皆様のご参加をお待ちしております。

--------------------

http://www.dhw.co.jp/topic/find2006/
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「アンビエント・ファインダビリティ」出版記念
”ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来カンファレンス”

〜情報を見つける、情報が見つかる 技術と科学〜

デジタルハリウッドのWebプロデュースコース卒業生 浅野 紀予女史が、情報システムを新しい視点で捉えなおす話題の「アンビエント・ファインダビリティ」という書籍を、日本語に翻訳されました。著者のPeter Morville氏は情報アーキテクチャ論の古典「Web情報アーキテクチャ」の著者として世界的に名前が知られています。

「情報を見つける」と「情報が見つかる」とはどういうことか?

このイベントでは、この新しい視点から、Web2.0の行方を考えてみようと思います。

・書籍紹介 : アンビエント・ファインダビリティ
ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
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どんなに有益な情報がネットワーク上に存在していたとしても、ユーザが見つけ
ることができなければ、何の意味もありません。その「見つけやすさ」を表す新
しい考え方が「ファインダビリティ」です。

また、「アンビエント」はブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック
」に触発された言葉で、無線ネット接続、モバイル機器、GPS、RFIDなどの技術
によって可能になった、いつでも、どこでも、誰でも(モノであっても)、ネッ
トワークに接続可能な世界を表しています。

本書は情報アーキテクチャの第一人者である著者が、「見つけること」に関す
る技術の歴史、情報に関する先人の研究、ネット上の新しい動き(ロングテール、
タギングなど)、自身の個人的な体験をもとに、「ファインダビリティ」とは何
か、ネットワークが「アンビエント」になりつつある世界で、われわれはどこへ
向かっているのか、を考察する意欲的な書籍です。ウェブの制作、ビジネスに関
わる方に新しい視点を提供します。

第一部 講演 30分

浅野 紀予氏 翻訳者 「アンビエント・ファインダビリティって?」
オライリー社 編集者 田村英男氏 「出版に寄せて 書籍の紹介」

第二部 パネルディスカッション 90分

「”ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来 "」


司会:橋本大也   デジタルハリウッド大学 教員
          「リサーチ&プランニング」
          情報考学Passion For The Future
http://www.ringolab.com/note/daiya/

   増井俊之氏  産業技術総合研究所 工学博士
          個人サイト
          http://www.pitecan.com/          
   川井拓也氏  株式会社ヒマナイヌ代表取締役
          デジタルハリウッド大学院教員

   浅野紀予氏  翻訳者

   +豪華ゲストを予定

4つ程度の大きなテーマを、書籍から取り出し、議論する。


お申し込みはこちらの画像をクリック
http://www.dhw.co.jp/topic/find2006/
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満員御礼で申し込みを締め切らせていただきました。たくさんのご参加申し込みありがとうございました

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2006年04月11日

感染症は世界史を動かす

・感染症は世界史を動かす
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ハンセン病、黒死病(ペスト)、梅毒、結核、新型インフルエンザ。聖書の時代から感染症は億単位の数の人間の命を奪ってきた。それは戦争や核爆弾を遥かに超える影響を及ぼす。中世のペストの大流行は世界で7000万人の犠牲者を出した。人口が元に戻るには2世紀を必要としたという。全盛期初頭のスペイン風邪では4000万人から8000万人の犠牲者を出した。そして新型インフルエンザの大流行が今起これば、最悪のシナリオでは1億8000万人から3億6000万人が死亡すると専門家に推定されている。

感染症の大流行(パンデミック)は特に都市化と交通の発達が進んだ中世以降に起きるようになった。医学が確立される前の中世では、原因不明の疫病は悪魔の仕業であり、患者は汚れた者と不当に差別されて悲惨な最期を迎えていた。ハンセン病やペストの死者は教会に埋葬されないことも多かった。

医学のない時代の治療は神頼み。無意味に血を抜いたり、水銀を吸い込んだり、自らの身体を鞭打って行進したりすることで病気が治るわけもなかった。患者を不衛生な場所に閉じ込めることで、死亡率はさらに高まった。

この本では中世以降のヨーロッパ、日本の感染症の実態が語られる。病気は自然が生み出すものだが、それを広めるのは人間である。ルネッサンスのヨーロッパでは、売春行為や娼婦は合法で公営のものまであった。ローマのシスティーナ礼拝堂は娼家の税で建ったといわれるそうだ。職人社会のマイスター制度では、若者は一人前になるまで結婚してはならないとされて晩婚化が目立った。若い男性は売春宿を利用した。梅毒の大流行の原因にあげられている。

産業革命のイギリスでは都市部の工場で、劣悪な環境下に労働者がおかれた。栄養不足や疲労、非衛生的な部屋に、集団で暮らすことで結核の温床になった。1840年のリバプールの労働者階級の平均死亡年齢は15歳だったそうだ。日本でも炭鉱労働者は次々に結核で倒れていた。世界大戦ではスペイン風邪の菌が兵士の大移動で世界中に広まった。最新のSARSや鳥型インフルエンザは飛行機で国境を飛び越える。

状況が中世と異なるのは、治療と予防の技術が進み、ある程度のコントロールが可能になっていること。近年、多くの専門家が近い将来のパンデミックを予言している。新型インフルエンザも怖いが、この本で知った事実「今日の世界の人口の3分の1は結核にかかっている」事実にも驚かされた。感染症の問題は人類最大の文字通り致命的問題かもしれない。

中世と近代のヨーロッパや日本の歴史を、感染症という視点で切り取った社会史、文化史として勉強になる本だった。世界を動かしてきたのは政治でも経済でもなくて、病気と考えることもできるのである。

・インフルエンザ危機(クライシス)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004247.html

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2006年04月10日

Life Hacks PRESS デジタル世代の「カイゼン」術

・Life Hacks PRESS デジタル世代の「カイゼン」術
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まず、私と百式田口さんの共同開催イベント「無敵会議」を面白がってくださっていた、創意工夫が大好きな皆さんには、間違いなく面白いですのでオススメの本です。田口さんが書いています。

このエントリでは、本の概要と私のライフハックスを紹介します。


◆総力特集
GTD - シンプル&ストレスフリーの仕事術
「あれもこれもやらなくちゃ」を解決。今すぐ始めて、効果抜群

 GTDはlifehacksの代名詞とも言える存在で、David Allen氏の著作『Getting Things Done』の頭文字をとった仕事術です。
 GTDはいま世界的に注目されており、「シンプル」かつ「道具を選ばない」方法で頭の中にある「気になることすべて」を掃き出して整理し,「ストレスのない仕事」を実現します。GTDを実践することで「あれもこれもやらなくちゃ」から解放され、リラックスした状態で新しいアイデアを生み出すことができるようになるのです。
 本特集では、GTDの基礎から、デジタル、アナログを問わずさまざまな道具を使った実践方法まで、徹底的に解説していきます。

◆特集2
Google全サービス活用
Gmailも地図も、徹底的に使い倒す

 ほんの数年前まで、Googleは検索サービスのみの会社でした。今では、地図、Webメール、ニュースポータルなど数多くのサービスを提供しており、現在も増え続けています。さらに、既存のサービスも日々進化していっており、もはやGoogleのすべてを把握することも、すべてを使いこなすことも難しくなってきています。しかし、Googleがプラットフォームとなりつつある今、これを使い倒さない手はありません。
 そこで本特集では、Googleの全体像と、その活用方法を徹底解説していきます。まず第1章でGoogleの全サービスをカテゴリごとに解説し、第2章から第4章では特に便利なサービスの、より深い使いこなし方を紹介します。そして第5章では、Googleの未来を予想してみます。

◆特集3
仕事で、生活で、発表の場で
プレゼンが簡単にうまくなる

 プレゼンテーションは、仕事や発表の場だけでなく、毎日の生活の中で「自分の考え」や「自分自身」を伝えたり理解してもらうためにも重要です。「プレゼンテーション技術」=「コミュニケーション技術」でもあるのです。そんな大切な技術であるにもかかわらず、プレゼンテーションについてきちんと学ぶ機会はあまりありません。
 そこで本特集では、プレゼンテーションが簡単にうまくなるコツをわかりやすい法則(定理と方程式)を用いて説明していきます。

◆特別企画
はじめてのマインドマップ
図解思考で「脳」を整理

 マインドマップは、トニー・ブザン氏が開発した図解による思考ツールです。アイデアを中央から放射状に伸ばしていくので、発想の広がりに制約がありません。情報を1枚の紙に図でまとめるので、情報同士の関係の中から新たなアイデアを生み出せます。マインドマップは、アイデアの整理だけでなく、文章作成やセミナー、会議の記録、読書の感想、スケジュール管理など、いろいろな場面で活用できます。
 本特別企画では、これからマインドマップを始めたい人に向けて、基本から丁寧に解説していきます。

■私のライフハックス

この本を読んで、自分にも独自のハックはないかなと考えて、3つほど挙げてみた。

(1) 「携帯で携帯」

携帯にペンや付箋紙を取り付けて使う。

携帯ストラップに携帯用ストラップつきミニボールペン(三菱鉛筆製)をぶら下げておく。このペンがあるおかげで年中助かっている。メモしたいときに必ずペンがある状態を作れる。そして折りたたみ携帯の内側に、付箋紙を数枚重ねて貼っておく。どこで読書していても付箋紙が使えるし、私は携帯を時計代わりにしてよく開いて見るため、この付箋紙をそのまま備忘録に使えるというわけ。

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(2) 「通過駅スケジューリング」

私は、毎日、東京ー藤沢間を東海道線で往復している。電車の中では読書、執筆、考え事(意思決定やブレスト)をするのが日課。この経路には藤沢→大船→戸塚→横浜→川崎→品川→新橋→東京と6つの駅がある。各駅間の感覚は体感でよく覚えている。この身体記憶を利用する。

出発する際に私はいつも細分化した作業の完了すべき駅を決めている。読書なら次の駅や中間の横浜駅までに目標とするページ数を決める。意思決定や考え事ならば、どの駅までにいくつ決めるかを決める。身体記憶に加えて見慣れた車窓の変化もあるので時計を見なくても時間管理ができる。走行による進捗感と、ぼやぼやしてたら時間切れする感がよく脳にはたらく。

(3) 「第一印象データベース」

これは皆がそうかは知らないけれど、たいていの問題で、第一印象が当たっていることが多いと思う。最初に思いついた結論はかなり正しい。だから、自分が最初に考えたことはメモをする。簡潔な質問文をつくり、詳しそうな複数の人に雑談的に聞いて、最初の結論だけ一覧をつくる。自分の考えと違う答えが返ってきても詳細説明や再質問はしない。こうして集めた第一印象データベースは意思決定に役立つし、時間短縮になる。

最近それを裏づける本も書評。

・第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004336.html

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2006年04月09日

男女交際進化論「情交」か「肉交」か

・男女交際進化論「情交」か「肉交」か
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明治のはじめ頃、男子学生の恋の相手はふたつあった。ひとつは遊郭や盛り場で働く女性で、もうひとつは同じ男子学生。前者を相手にすると「軟派」、後者なら「硬派」と呼ばれた。意外にも「硬派」は本来は同性愛を志向する男性を指すことばだったのである。女子学生というものが少なかったこともあるが、成人してお見合い結婚することが当然の時代では、今でいう男女交際という概念自体が存在していなかったのだ。

「男女交際」という言葉は福沢諭吉らによってつくられた。福沢は英語の”Society”を「交際」と訳して日本に紹介した人物でもある。男尊女卑の当時の環境を欧米に対して遅れたものと考え、日本を男女同権につくりかえる上で、必要な制度として男女交際は生まれた。明治16年の離婚率は37.6%で、これは2002年の数字とほぼ同じ。安定した社会を築く上でも男女のマッチングの最適化は国の重要課題といえた。

東大学長を主宰とする「男女交際会」に紳士淑女が集まり、ぎこちなく会話を始める様子が当時の文献から引用されている。真面目に書かれた会の事業内容は、自由談話、文学書などの解題批評、美術品の鑑賞、会員の5分間演説(夫人中心)、講話、家族懇親会、音楽会など。当時の一流知識人たちは、頭ではわかっていても、なかなか異性に親しく話しかけられず、当惑していたようだ。

男女交際が一般化すると、恋愛哲学が生まれた。たとえば恋愛神聖論である。それはこの本のタイトルにもなっている「情交」と「肉交」の論争であった。恋愛と性欲がこの時代は厳しく区別され、精神性に重きが置かれた。


つまり「上等」な人々には「上等」な恋愛ーーー精神的恋愛ーーーが、「下等な」人々には「下等」な恋愛がある、という差別的な構造を恋愛のなかに築いていったのです。そしてそのもっとも高度なものとして、最終的に登場したのが「プラトニックラブ」でした。それは高学歴の男女にだけ許されるある種特権的な恋愛形態だったのです。

そして本当の自由恋愛が確立されるまでには長い道のりが必要であった。女性の社会進出が進む中で高学歴で結婚しない女性が増え「オールドミス」と呼ばれて批難された。実際、女子高等師範学校の卒業生の56%は未婚であった。当時の恋愛哲学や世の中の風潮では、不美人、貧乏、学問好きは結婚対象としては敬遠されていたからだ。

しかし、時代がさらに進んで、女性の地位向上が進むとやがて女性の知性も好ましい属性として評価されるようになった。知的な女性は美しい。そして、性欲もまた人間にとって自然なもの、精神性と両立するものとして認められるようになった。男女交際とは、意外に人工的に形作られてきたものだということが、よくわかる。

明治から現在に至るまでの男女交際と恋愛哲学の進化史が、豊富な各時代の風俗を伝える文献と解説により、とても面白く読める本であった。恋に落ちるのはいつの時代も変わらないのだけれど、男女交際のスタイルは自然ではなく文化なのだ。

・人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003812.html

・チャット恋愛学 ネットは人格を変える?
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003653.html

・ヒトはなぜするのか WHY WE DO IT : Rethinking Sex and the Selfish Gene
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003360.html

・夜這いの民俗学・性愛編
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002358.html

・オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002189.html

・気前の良い人類―「良い人」だけが生きのびることをめぐる科学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002095.html

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