2006年04月04日

「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加


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・「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
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1分の話は字数にすると約400字で、新聞のリード文に相当する。必要最低限のことを伝えるには十分な量だとして、話を短くわかりやすくする方法論が語られている。まず最初に、話を長くわかりにくくしている盲点として挙げられた9つのポイントはとても参考になる。

1 相手に気を遣うあまり、言いたいことがいえなくなる
2 具体例をいううちに、話がズレてしまう
3 イエス・ノーを決められず、何を言いたいのかわからない
4 何をしゃべっても、すぐ得意ネタ、自慢話になる
5 前提となる説明をすっ飛ばす
6 相手がわかっていることをクドく説明する
7 細かいことを正確に伝えないと気がすまない
8 言い訳が多い
9 へりくつを言う

言われてみれば、その通りだと思う。要領の悪い話し方の欠点は、ほとんどこの9つにおさまる気がする。言うべきことをいかに言うか、と同時に、必要のないことをいかに言わないかが大切ということだろう。そして、ツボをおさえた話をするには、次の4つがポイントであるとされる。

・相手の立場を確認する
・相手の不安を探る
・自分のスタンスを決める
・話の構成を決める
   構成A 言いたいことをずばり言う
   構成B 相手を少しずつ納得させる
   構成C 相手を立てつつ自分の意見を主張する、の3つの方法

ダラダラ話さない、考えて話せ、方法論はある、ということである。この本自体が事例も豊富でありながら簡潔で大変わかりやすい。日常会話でも役立つコツを学ぶことができた。

ところで、ダラダラ話す原因はダラダラ話せる状況にも原因はあると思う。

たとえば、

・秒単位が問題になる非常事態のときの会話
・高額な国際電話の通話
・電池が切れそうな携帯電話の通話
・イベント中のスタッフとの会話

という状況だと、かなり簡潔に要領よく話せることが多い。(逆に失敗するとダメージは大きいわけだが。)

通信コストが高いので、伝える側は意味を圧縮して伝達し、受けとる側は意図を汲み取って展開する。そういうダラダラできない状況、ちゃんと伝えないとマズい雰囲気を作り出すことも、伝達力強化のポイントだと思う。

・話し方の技術が面白いほど身につく本
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001029.html

・人生を変える黄金のスピーチ〈上〉準備編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001456.html

・人生を変える黄金のスピーチ〈下〉実践編―自信と勇気、魅力を引き出す「話し方」の極意
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002404.html

・人を10分ひきつける話す力
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003857.html

・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html

・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html

・その場で話をまとめる技術―営業のカリスマがその秘密を大公開!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003713.html


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Posted by daiya at 2006年04月04日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
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