2007年11月09日

アルファブロガー・アワード2007 投票開始と私の推薦ブログ

・アルファブロガー・アワード
http://alphabloggers.com/
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4年目をむかえたブログの人気投票 アルファブロガー・アワードが今年も開催されます。最初の2004年版アワードでこのブログも、読者の皆さんからの支持によって、アルファブロガーに選んでいただきました。このアワードリストに入ると、日本の代表的で典型的なブロガーとしてメディアに取材、紹介される機会が増えます。これまで随分いろいろなチャンスをいただきました。

・開催趣旨
http://alphabloggers.com/about/授賞式パーティのイベント参加受付もあります。私も申し込みました。

今年もたくさんの候補サイトがリストに挙がっています。

皆さんの愛読サイトが見つかったらぜひ投票をしてください。

今年は新たなブログを発掘するために、以前の受賞者たちがノミネートサイトを提案してほしいと主催者から言われました。そこで私は以下の3つのサイトを推薦サイトにあげました。どれもとてもおすすめです。

・安藤日記
http://alphabloggers.com/nominee_2007/gadget/yukioandoh.html
デジタルで新しくて面白いものがみつかるブログ。雑誌Software Designの連載「デジタルガジェット」の著者である安藤幸央氏の日記。

・f/x [エフエックス] ITメディア・タンク
http://alphabloggers.com/nominee_2007/media_ad/fxit.html
IT系出版業界の最新事情、裏事情がまるわかり。創刊、休刊、廃刊、リニューアル情報など。業界への愛情が感じられるのもよいと思う理由。

・ダカフェ日記
http://alphabloggers.com/nominee_2007/life_style/dacafe.html
家族のスナップ写真に短いコメントをつけて公開。ありふれた日常の中にも、こんなに絵になる瞬間が隠されているのだなあと日々、感心、感動。

・アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003916.html

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2007年10月09日

寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」「鳥籠になった男」「大礼服」「まんだら」

このCDを教えてくれた小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird)さんに感謝。

1960〜70年代、寺山修司にとって20代から30代にかけて精力的に制作したラジオドラマの復刻シリーズ。本シリーズには1時間近い大作を1話収録したCDと、20から30分物×2話収録したCDの2種類がある。どれもクオリティがとてつもなく高い。

長時間のラジオドラマをじっくり聴くというのは、読書とも映画鑑賞とも違う、独特の体験だ。かなりの集中力を必要とする。その代り、物語の世界にどっぷり浸ることができる。

この最初の2枚は短編×2本収録系なのでとっつきやすい。

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:船越一幸/小林猛/白石征
「犬神歩き」は1963年(昭和38年)製作。寺山修司27歳。精神錯乱に陥った犬神憑きの母。そこに現れた祈祷師が行なう「犬落とし」の療法。古い習わしや伝承世界に特有の不条理をモチーフにした、寺山修司ならではの凄惨な御伽草子。
「箱」は1964年(昭和39年)製作。寺山修司28歳。現実逃避のために「箱」の中に隠れる人々が急増する──、という童話風の作品。寺山修司は重い内容ばかりでなく、こうした軽いタッチも非常に好んでいた。湯浅譲二作曲の児童合唱が絶品。」

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「鳥籠になった男」「大礼服」
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:松谷敦/白石征
「鳥籠になった男」は1960年(昭和35年)製作。寺山修司24歳。主人公は詩を書くことが趣味の水道局勤務のサラリーマン。勇気をもって行動しようとすると、なぜかきまって頭の中に鳥が現れて邪魔をされる。やがて彼の頭は本物の鳥籠になってしまう…。
「大礼服」は」1965年(昭和39年)製作。寺山修司28歳。「大礼服(たいれいふく)」を着た男が現れると、人々はみな甘美で非日常的な詩的世界へと誘われてゆく。それを食い止めたい「権力」側は、平凡な現実世界を社会に取り戻すべく闘いを挑む。」

1時間近い大作としてはこれがよかった。

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「まんだら」: 音楽: ドラマ,奈良岡朋子,山谷初男,吉田日出子,原泉,諸石茂,鈴木光枝,大森暁美,高橋昌也,山本学,及川広夫
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:沖野暸/寺山修司/湯浅譲二/白石征
「まんだら」は1967年(昭和42年)製作。寺山修司31歳。ねぶた祭りで出会った二人の若い男女──婚礼を控えた謙作と、前世の自分を探しに東京から訪れたチサ。むせ返るような祭りの熱気のなかで、二人の黄泉の国への道行が始まる。」

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2006年12月24日

プリンス&プリンセス

・プリンス&プリンセス
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影絵の手法を用いたアニメーションのオムニバス作品。「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督。フランスの作品だが、日本文化の影響が色濃く感じられる。日本でDVDはジブリからリリースされている。日本語吹替を原田知世、松尾貴史が担当。

世界のプリンスとプリンセスが登場する幻想寓話が6作。どれも筋書きはシンプルだが、どう転がるかわからないドキドキ感がいい。舞台はヨーロッパのどこかだったり、日本だったり、未来世界だったりとバラエティに富んでいる。

まさに絵に描いたような御伽噺の世界。影絵の影の部分は見るものの想像力で埋めてくださいというような抑制された演出が功を奏している。


・キリクと魔女
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「主人公はアフリカの小さな村で生まれた赤ん坊、キリク。村は、魔女カラバによる呪いに苦しまされていた。「どうして魔女は意地悪なの?」好奇心いっぱいのキリクは、その行動力で村人たちを助け、賢者を求めて旅をし、やがて魔女の謎を解いてゆく。」

ミッシェル・オスロの最新作「Azur et Asmar」の公開が待ち遠しい。彼の作品はモノクロの中におかれるからこそ輝く鮮やかな色の色彩感だと思うのだが、この新作は飛びぬけて色が美しいようだ。

Azur et Asmar - un film de Michel OCELOT
http://www.azuretasmar-lefilm.com/

大人が鑑賞できるアニメとしておすすめ。

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2006年12月08日

ピタゴラ装置DVDブック 1

・ピタゴラ装置DVDブック 1
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3歳になった息子が毎日2回じーっと見ている。

NHK番組ピタゴラスイッチのオープニングとエンディングで使われている「ピタゴラ装置」の映像を一気に収録。この番組はメディアアーティストの慶應義塾大学環境情報学部教授 佐藤雅彦氏が監修していることでも知られている名作。

・幼稚園・保育所番組のひろば|ピタゴラスイッチ
http://www.nhk.or.jp/youho/pitagora.html

ビー玉が生活用品でできたドミノを倒したり、シーソーや迷路の仕掛けの中をころころ転がってゴールすると「ピタゴラ スイッチ〜」というおなじみの効果音が流れて終わる。重力や加速、重心と均衡、摩擦などの物理法則の面白さをこどもに直感的に伝えたいのだろう。大人が見ていても楽しい。

こうしたピタゴラ装置の総称はルーブ・ゴールドバーグ・マシンというらしい。

・ルーブ・ゴールドバーグ・マシン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3
「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン (Rube Goldberg machines) は、アメリカ合衆国の漫画家ルーブ・ゴールドバーグが発案した表現手法。
普通にすれば簡単にできることを、手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していく事で表現。ルーブ・ゴールドバーグはその複雑さや面倒臭さ・無駄加減さに着目し、20世紀の機械化への道を走る世界を揶揄した。」

絶妙な配置でおかれたモノの動きが組み合わさって予定調和的に動作する。この映像を見ていると、運がよくなりそうな気がする。

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2006年12月02日

ストップ・ザ・クロックス

・ストップ・ザ・クロックス
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デビュー12年目にして発表する初のベストアルバム。そう、僕らはこの音楽と共に生きてきた。
全世界セールス4,000万枚以上。ビートルズの記録を塗りかえたUKロック・シーン史上最強のバンドであり、イギリス国民に最も愛されるバンド、OASISが遂にリリースする初のベスト。6枚の全英No.1アルバムから選ばれる全18曲。
歴史に残る名曲たちで埋め尽くされた、息も詰まる夢のアルバム。
そう、僕らはこの曲と生きてきた。

90年代以降のロックなんて屑ばかりなわけである。オアシスとニルバーナをのぞいたらであるが。それでこれはオアシスの初のベスト盤である。近所のレコード店でDVD付初回限定版を発売日に入手。全曲CDを持っているはずなのだが行方不明のアルバムがあって残念に思っていた。このベスト盤でiPodライブラリを補完できる。

私がこの10年間で一番長時間聴いたロックは間違いなくOasisだ。「ライラ」「ロールウィズイット」は出勤時に聞くと朝からテンションが上げられる。「モーニング・グローリー」では全開すぎてやりすぎだ。

「サム・マイト・セイ」「ワンダーウォール」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は夕方にまったり聞くのが合う。どことなく黄昏なロック気がする。


で、このベスト盤、あの曲とかあの曲とかが収録されていないじゃないかとファンがいろいろ怒っているようだが、私の不満としては「ホワットエヴァー」が欲しかったくらいなので、まあいい感じの選曲なのではないかと思う。

iPodリスナーとしては、公式に曲順を決めてくれたのがありがたい。曲順も表現なのだろうから、この順で味わいたい。

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2006年12月01日

ミッキーのクリスマスキャロル

・ミッキーのクリスマスキャロル
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ディズニーキャラクター出演によるクリスマスキャロルの大型絵本。

過去と現在と未来のクリスマスの精霊と出会い金の亡者の金貸し老人が心を改めるというおなじみのチャールズ・ディケンズの物語です。第56回(1983年度)アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた中篇アニメーション作品をベースにしています。

金貸しのスクルージをディズニー(ドナルドダックの伯父)のスクルージが演じます。

なんで名前が一緒なんだ、たまたま?と疑問に思って検索してみると意外な事実がわかりました。

・スクルージ・マクダック - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF

スクルージ・マクダック (Scrooge McDuck) は、カール・バークス原作によるウォルト・ディズニー・カンパニーの漫画及びアニメのキャラクター。

彼が初めて登場したのは、1947年7月出版のドナルドダックを主人公としたディズニーコミック『Christmas on Bear Mountain』(作者:カール・バークス、日本では未出版)であった。だが、この作品はアニメ化はされなかった。名前はチャールズ・ディケンズの短編小説『クリスマス・キャロル』の主人公である冷酷な老人エベニーザ・スクルージに由来しており、1983年公開短編映画『ミッキーのクリスマス・キャロル』(ディズニー制作)にて、そのエベニーザをスクルージ本人が演じている。

そして、テーマパークとも関連があります。びっくりです。あの豪華な百貨店はスクルージの経営だったのか。


東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントには、彼が経営する設定の百貨店"マクダックス・デパートメントストア"があり、東京ディズニーランドのトゥーンタウンには彼の投資相談所という設定の施設がある。また、東京ディズニーリゾート内で使える商品券は、彼が発行している設定(商品券に彼のサインが入っている)。

DVDでアニメ版も見てみました。このDVDにクリスマスキャロルは収録されています。

・ミッキーのマジカル・クリスマス 雪の日のゆかいなパーティー
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毎年、ディズニーはクリスマスDVDを出しているようですが、そして私は毎年のように買っているのですが、これは結構なおすすめ作品です。

・ポップアップ ミッキー / すてきなクリスマス
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002628.html

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2006年11月27日

忘年会議2006 12月9日に開催します

2006年12月9日(土)に毎年恒例4年目の忘年会議を、これまた例年通り百式管理人と共同で開催します。そして今年はYahoo!検索チームさんが協賛してくださいます。日本の最大手検索エンジンに集まるデータから、トレンドを読み取るセッションがあります。

会議ですから全員参加です。

例年同様に参加者の皆さんには、「究極のサイト」をひとつ推薦していただきます。誰でも知っている有名サイトではなくて、知る人ぞ知るサイト、あなたが極私的に「これはスゴい」と思うサイトをこっそり教えて欲しいのです。

まさにロングテール大賞のような賞になる、予定です、なるといいな。

お申し込みは11月28日(火)、午前9時30分より下記ページにて行います。もうしばらくお待ちください。

・忘年会議2006への御誘い
http://www.100shiki.com/event200612/


プログラム

【第一部 発表!究極ランキング!】

みなさんの投稿から読み解く「究極のウェブ」ランキングを今年も行います。他のランキングで出てくるようなものではなくて、独断と偏見で「へぇ、そうなんだ」的なマイナーランキングを目指します。

【第二部 検索キーワードで読み解く2006年】

日本の検索シーンを支えるYahoo!検索チームから、サーファー部 関裕司部長に、検索キーワードから2006年を振り返ってもらいます。彼らの持つ検索データを披露していただき、来年に向けてのヒントをもらってしまいましょう。

【第三部 主催者2007】

主催者の二人は2006年に何を考え、2007年に向けて何にチャレンジするのか。主催者が考えるビジネスチャンス、ウェブのトレンドなどをちょこっとご紹介します。

【第四部 全体会議】

最後はもちろん全員参加の全体会議です。楽しく交流しながら来年のトレンドを議論しましょう!

開催概要
日時 2006年12月9日(土)
17:00〜20:00(忘年会議)
20:00〜(忘年会)
場所 都内近郊
(参加確定者には後日連絡します)
費用 忘年会議は無料。その後の忘年会は実費(3〜4千円程度)。
定員 先着80名
協賛
備考 全員参加の会議を実施します。筆記用具をお持ちください。

事前課題
忘年会議へのご参加には事前課題への投稿が必須となります。お申し込みの際には下記の質問にお答えください。

Q1. 2006年、あなたにとっての「究極のウェブサイト」のURLを教えてください(あまりみんなが知らないようなサイトだとうれしいです)。

Q2. そのサイトが究極である理由を具体的に教えてください。あなたの生活が変わった、ビジネスに役に立った、悲しい日に元気づけてくれた等々、具体的なエピソードを交えて回答してください。


お申し込みは11月28日(火)、午前9時30分より下記ページにて行います。もうしばらくお待ちください。

・忘年会議2006への御誘い
http://www.100shiki.com/event200612/

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2006年11月26日

情報処理学会セミナー Web2.0の現在と展望

情報処理学会セミナー Web2.0の現在と展望

Web2.0の現在と展望
http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/shortseminar/2006/web2_0.html

情報処理学会機関紙「情報処理」11月号の特集企画の編集者及び執筆者として、
「Web2.0の現在と展望」をプロデュースしました。購読している方はぜひ読んで
ください。

それに関連して下記のイベントを行います。アカデミックな視点でWeb2.0を総括
するイベントです。

「Web2.0の現在と展望」

※会誌「情報処理」11月号特集企画

開催日時: 平成18年11月29日(水) 10:00-17:00

開催会場: 東京電機大学 神田キャンパス7号館1F 丹羽ホール(東京都千代田区神田錦町2-2)

協賛:社団法人 情報サービス産業協会 / 社団法人 日本情報システム・ユーザ協会 /
    社団法人 電子情報技術産業協会 / 独立行政法人 情報処理推進機構(予定)

当会では、今年度の会誌11月号(11月15日発行)特集企画「Web 2.0の現在と展望」
をテーマに、特集企画での各執筆者を講師に迎えてセミナーを開催致します。皆
様どうぞ奮ってお申込ください。

【セミナー概要】
「Web 2.0」は単なる流行語を超え、社会現象として認知されつつある。依然とし
てその定義については議論があるが、Webにおけるさまざまな技術、そしてそれ
を受け入れるユーザの態度は確実に変化しており、こういった潮流が今後の情報
環境に与える影響を検討することは有益であると思われる。
本セミナーでは、Web 2.0に関する技術解説のみならず、それらが社会やビジネス
にどのような影響を与えるかについて、さまざまな視点から報告を行い、今後の
展望について議論する。

10:00-10:10 オープニング 
10:10-11:00 セッション1 「Web 2.0とは何か」
橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役)
【講演概要】準備中
photo 【略歴】準備中
11:10-12:00 セッション2 「Web 2.0時代の情報アーキテクチャ」
川崎 有亮 ((株)リクルート)
【講演概要】Web 2.0の持つ概念やそれを実現する技術は,ある日突然生まれた
ものではない.90年代後半から脈々と積み重ねられた技術要素に裏打ちされた背
景が無視できない.本講演では情報アーキテクチャとしての側面から,Web 2.0
の主な技術トピックを概説する.Ajaxによって実現される直感的なユーザインター
フェースや,マッシュアップなどの最新動向を踏まえつつ,昨今のβ版ソフトウェ
アの氾濫やWeb 2.0的なウェブアプリケーションの品質,開発とテストに対する
概念の変化について議論する.世界中で何億人という利用者が実際に使っている
生のサービスやその技術の裏側を探る.

【略歴】1977年東京生まれ.千葉大学大学院修士課程修了.モバイル・Ajaxな
どWeb技術研究とともに,Webコミュニケーションをテーマとして活動する.(株)
かっぺ取締役副社長を経て,現在は(株)リクルート事業開発室に所属.技術評論
社「Ajax/実装のための基礎テクニック」(共著)をはじめ,雑誌記事の執筆も多
数.http://www.kawa.net/

13:00-13:50 セッション3 「Webマーケティングとロングテール」
水野 誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師)
【講演概要】Web2.0の要素の一つとしてロングテールという現象が注目されてい
る.それは,従来のビジネスで重要であったパレートの法則を否定し,新しいビ
ジネスモデルの原理を説くものだと期待される一方で,実証的根拠に乏しい,ま
たは事実が誇張されているという批判も受けている.また,ロングテールのビジ
ネスモデルは,零細企業や個人にパワーをシフトさせる民主的な流れであるとい
う前向きの評価がある一方で,特定の企業へのパワーの集中をもたらし,結果的
に好ましくない状態を招くという懸念も表明されている.本講演では,このよう
な錯綜した議論を解きほぐすために,ロングテールの主唱者アンダーソンの主張
とそれに対する批判,アカデミックな立場での様々な理論的・実証的研究を概括
し,問題点を整理する.それを通じて,ロングテール論から何を学ぶことができ
るか,今後のマーケティングの研究あるいは実務にとってどのような課題が残さ
れているかを議論したい.

【略歴】1957年大阪生まれ.1980年筑波大学社会学類卒業,1985年同大学大学院
経営・政策科学研究科修了,経済学修士.2003年,東京大学大学院経済学研究科
修了,博士(経済学).1980年に株式会社博報堂に入社し,マーケティング・プ
ラニング及び研究開発業務に従事.2003年より筑波大学に移り,現在,同大学院
システム情報工学研究科講師.所属団体:日本マーケティング・サイエンス学会,
日本消費者行動研究学会,経営情報学会,行動計量学会,進化経済学会,
INFORMS, American Marketing Association等.
14:00-14:50 セッション4 「Web 2.0と集合知」

大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手)

【講演概要】Web2.0の潮流の中でとくに特徴的なのは,ブログやSNSで見られる
ような,参加者自身によるコンテンツの作成・公開である.コンテンツに対する
参加者の関わりは,コミュニケーション,質疑応答,投票,予測など多岐に渡り,
その結果が新たなコンテンツとして共有される.また,直接的,間接的を問わな
い参加者間の共同作業によって,ボトムアップ型の知識体系の構築が試みられて
いる.Web2.0が注目されるなか,このようなコンテンツや知識は「集合知
(Collective Intelligence)」と呼ばれ,専門家が持つ知識とは異なった価値
を持つものであるとの主張がなされている.本講演では,Webにおける集合知の
事例やそれを支えるコミュニティのあり方について概説し,今後の可能性につい
て述べる.
【略歴】1977年京都生まれ.2000年同志社大学工学部知識工学科卒業.2002年
同大学院工学研究科知識工学専攻博士前期課程修了.2005年総合研究大学院大学
複合科学研究科博士後期課程修了.博士(情報学).2005年4月より国立情報学
研究所助手.2006年4月より総合研究大学院大学助手(併任).現在に至る.
2003年度情報処理振興機構未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ.セマ
ンティックWeb,パーソナルネットワークを用いた知識共有の研究に従事.人工
知能学会,電子情報通信学会各会員.

15:00-15:50 セッション5 「Web 2.0時代の個人とコラボレーション」
松尾 豊 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
【講演概要】Web2.0 は,個人の活動の集積として価値あるコンテンツが生成さ
れるという思想が前提となっている.これらの環境の中で,個々のユーザはどの
ように振る舞い,他者との関係性を構築しているのだろうか?
本稿では,ユーザの関係性とネットワークという視点から,Web2.0 の代表的な
例であるblog やSNS,ソーシャルブックマークにおけるユーザのネットワークに
関する研究動向を述べる.特に,米国を中心として,国際的にどのような学術研
究が行われているかに焦点を当てる.

【略歴】1975年香川生まれ.1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業.200
2年 同大学院博士課程修了.博士(工学).同年より,産業技術総合研究所 情
報技術研究部門 勤務,2005年10月よりスタンフォード大学客員研究員.Webマイ
ニング,ソーシャルネットワークの研究を行っている.人工知能学会,情報処理
学会,AAAIの各会員.

16:00-16:50 セッション6 「パネルディスカッション:Web 2.0の展望」
司   会:橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役)
パネリスト:川崎 有亮 ((株)リクルート)
       水野  誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師)
       大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手)
       松尾  豊 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
【討論概要】準備中
16:50-17:00 エンディング 

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2006年11月07日

デジハリ学園祭2006で対談イベントに出演 11月19日

・「Control plus Daiya」 - 村田マリ meets 橋本大也
http://www.dhfes.com/control/
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11月18日(土)、19日(日)に秋葉原のデジタルハリウッド大学で学園祭「「彩(さい)」 〜彩あるチカラ花ヒラく〜」が開催されます。19日の日曜日の16:00から、私は学生企画の対談イベントに出演することになりました。ホスト役は「デート通.jp」を運営するコントロールプラス社の村田マリさん。

村田さんとは、まだリアルでは一度しかお会いしていないのですが、不思議なご縁があったようで、今回の対談相手に選んでいただきました。ネットとの出会いからビジネスを立ち上げて、IT業界どっぷりな生活になるまでをお話しする予定です。

学園祭ですので主な対象は学生ですが、学生起業家、女性起業家、IT起業家の志望者の方々に参加していただきたい内容です。関心を持っていただけた方の積極的なご参加をお待ちしております。

なお、学園祭では攻殻機動隊やらアップルコンピュータやらの企画も目白押しです。


・デジハリ祭2006 お申し込みはこちらから
http://www.dhfes.com/


デートスポットのクチコミ情報サイト「デート通.jp」を運営されているコントロールプラス株式会社の社長 村田マリ氏をゲストでお迎えします。

 内容は二部構成として、第一部では、女性起業家として活躍しています村田社長が、大学在籍当時に憧れていた当大学の橋本大也教員と「ITと起業」についてトークセッションを行います。このセッションでは、村田社長が橋本教員のことを在学中に知り、どう感じてIT業界の道に進み、そして、どういった経緯でお二人は起業されたのか。また、今のIT業界の最新事情について語って頂く内容となっております。第二部では、村田社長と友人の女性起業家の方と「女性のキャリア」について、直接、討論を行います。

 女性が社会進出して年月が経ちますが、果たして本当に女性が働きやすい社会でしょうか?また、女性社長としての生き方や魅力、また仕事以外での女性としての生活などを、女性起業家の視点で話合いを行います。入場無料 ただし、席には限りがございます。

【 11月19日 16:00〜18:00 開催 】

■ 第一部 [16:00〜17:00] ■
村田マリ社長 × 橋本大也教員

■ 第二部 [17:00〜18:00] ■
村田マリ社長 × 女性起業家の方(未定)

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2006年11月02日

Janes-Way episode2 最新のWebテクノロジー&サービスの探究

・JANES-Way(ジャネスウェイ) episode2
http://janes-way.net/
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Eビジネス研究所主催のIT業界カンファレンスJANES-Wayの第2回が開催されます。

2006年11月15日(水)
ベルサール九段 10:30−21:00

今回のテーマは「最新のWebテクノロジー&サービスの探究 〜 ブームを巻き起こしたWeb2.0その経過と先進事例 〜」。好評だったエピソード1に続いて、Web2.0世界のプレイヤーが集います。

私はパネルディスカッションの部「激変するメディア、CGMの可能性と未来について」に出演することになりました。ユーザ参加のコンテンツ創出の仕組みがテーマです。

私の現在の主な仕事である動画コンテンツサービスや検索及びメタデータ技術の面白さ、注目ポイントを中心にお話したいなと思っています。いつもの「テレビとネットの近未来カンファレンス」シリーズに参加してくださるような方を特にお待ちしております。

パネルの顔ぶれは、日テレの土屋エグゼクティブディレクター(通称T部長)、フジテレビの投稿動画サイト「ウォッチミーTV」をてがける時澤社長、サイバーエージェントのアメーバビジョンの一谷マネージャー、そして司会は国際IT財団の中村伊知哉氏です。

14:15〜15:25 パネルディスカッション
 激変するメディア、CGMの可能性と未来について
http://janes-way.net/ep2_session.html#a4
詳細とお申し込みはこちら。

 ■モデレーター
 慶応義塾大学/財団法人国際IT財団 教授/専務理事 中村伊知哉 氏

 ■パネラー
 日本テレビ放送網株式会社 第2日本テレビ事業本部ED 土屋敏男 氏
 フジテレビラボLLC 代表者 時澤正 氏
 株式会社サイバーエージェント アメーバ事業本部 マネージャー 一谷幸一 氏
 データセクション株式会社 代表取締役 橋本大也 氏

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2006年09月26日

CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumnで「いまこれが熱い米国のWeb2.0サービス」

CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn 「Web 2.0時代に成長するテクノロジー企業の戦略」 でパネリストとして発表させていただきました。

【CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn】「Web 2.0とは何か」を探るパネルディスカッション
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/15556.html
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詳しいレポートは上記サイトの報道でご覧ください。

参加したのは「いまこれが熱い米国のWeb2.0サービス」というセッション。

プレゼン資料を公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

なお、パネリストの湯川さんは「進化するネットワーキング」、渡辺さんは「」をそれぞれ共著で最近、出版しています。控え室で拝見したところ面白そう。

・進化するネットワーキング 情報経済の理論と展開
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・マーケティング2.0
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以下はテキスト化したデータ。

いまこれが熱い
米国のWeb2.0サービス
CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn

データセクション(株) 橋本大也
(株)ネットエイジグループ チーフエバンジェリスト
2000年前後インターネット第一次の盛り上がりと最近とはどう違うと思うか。
 ドットコムブーム:2000
 投資市場が主導した。
 Web2.0ブーム:2006
 技術者やコミュニティが主導している印象が強い

 標準技術の組み合わせによる技術の活性化
 クチコミ、集合知、コミュニケーションによるコミュニティ情報基盤の出現


Web2.0と括られる企業群はこれからどういう役割を果たしていくと思うか。
 コミュニティ情報基盤というエコシステムを作り出す
 ユーザの声を映し出し、相互作用するための 世論、世評の空間
 例:Mixi の友達日記、YouTube の投稿映像、Hatena ブックマークのコメント、Flickr の写真タグ、Delicious やDigg のランキング、検索エンジンの検索結果

伸びている会社に共通してみられる傾向や特性はあるか
  Web2.0的な組織

  創発的デベロップメント
  芸術的プロダクション
  互恵的オープンネス
創発的デベロップメント
 個々人の能力の総和というより、コミュニケーションによって知恵や才能を相互に引き出し、全体として高いピークパフォーマンスを実現する組織。

 個人の創造性は放射能に似ている。能力のある個人が集まって相互作用し、臨界点を超えると爆発する。才能、密度、温度が必要。

 ラボ、開発合宿、ペアプログラミング、草の根イベント、ブロガー採用、社内Wiki...。
芸術的プロダクション
 行動することで情報が集まり、「欲しいと思ってもいなかったけれど、使ってみたら便利だね」なモノをつくる需要創造 モデル。
 ユーザとの持続的インタラクションで完成度を高めていく「永久のベータ 」モデル。
 技術プッシュでも、市場プルでもない、アブダクション。芸術的製造業 がWeb2.0 企業群。

互恵的オープンネス
 標準プロトコルを通じて、個人間、サイト間で、機能や情報を互恵的に共有する。オープンソースやWebサービス、API公開、データ配信、マッシュアップ。

 「分かち合い」が「囲い込み」の速度を上回る。

 互恵的な関係の上をトラフィックが流れる
 SNS→YouTube、Flickrなど投稿コンテンツサイト
 ブログ→アフィリエイト→楽天、アマゾンなどECサイト
 検索→ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュースサイト
情報を「引き出す」を支援する仕組み
がWeb2.0サービス成功の鍵
 ユーザが自己から引き出す 
 Blog、ブックマーク、デスクトップ検索
 ユーザが他者から引き出す
 ソーシャルネットワーク、ブックマーク、ニュース
 ユーザが記録から引き出す
 検索、Ajaxインタフェース、セマンティックWeb
 記録からメタ記録を引き出す
 各種ランキング、各種スコア
 メタデータ技術
 RSS、Atom、XMLなど
 検索・言語処理技術
 Google、Yahooなど
 インタフェース
 Ajax、ウィジェット、Flash、WinFXなど
 統計処理技術
 PageRank、人気ランキング、
 マルチメディア技術
 YouTube、PodCast
 標準プロトコル
 Webサービス、公開API、PermaLink、TrackBack…
 センサーリング技術
 GPS、行動履歴保持…
注目企業 海外と国内
 主に専門のセマンティックWeb の分野に注目

 タグでつながるマルチメディア型CGM ポータル “TAGGY” [ タギー ]
 http://taggy.jp/search.do

 これからが旬なエマージングサービスで占い

海外の注目分野の企業
セマンティックな知識発掘を軸に
 画像や動画のディープタギング
 http://www.riya.com/ 写真の部分のタグ
 http://www.motionbox.com/ 動画の部分のタグ
 人間関係 のディープタギング
 http://www.amiglia.com/intro/ 家族というタグ
 http://www.43things.com/ 共通の目標や夢というタグ

 Web 情報 の ディープ な タギング
 http://www.adaptiveblue.com/gallery.html 商品
 http://www.clipmarks.com/ 意味のある断片

国内の注目企業 
個の才能、組織風土を軸に
 1 サイドフィード株式会社
 http://sidefeed.com/
 情報流通を最適化するメタデータサービス開発

 3 面白法人KAYAC
 http://www.kayac.com/
 需要創造系の先取りサービスをたくさん777プロジェクト

 2 洛西一周のウェブサイト
 http://rakusai.org/
 マルチメディア、自由編集、Wikiライクなコンテンツ作成のプラットフォーム NOTA

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2006年09月21日

オーバルリンク公開セミナー『 Do You You Tube ? 』 Tubeが開いたパンドラの箱を検証する。

9月29日、私も理事をしているNPOのオーバルリンクが主催でYouTubeってどうよ、なセミナーを開催します。元CNETJAPAN創業社長の御手洗さん、CNETブログでも有名な渡辺さんの二人を中心に、映像メディアの未来を考察します。

会場でお会いしましょう。懇親会もあります。

お申し込みはこちら
http://www.ovallink.jp/info/20060916_2.html
やりすぎ感漂うCM映像まであります。

●タイトル
オーバルリンク公開セミナー September 2006
『 Do You You Tube ? 』
Tubeが開いたパンドラの箱を検証する。

●講演
御手洗 大祐
http://www.huis.gr.jp/~mitarai/profile.html

渡辺 聡
http://sw.cocolog-nifty.com/swmemo/

●日時+場所等
 2006年9月29日(金) 19:30〜21:30
 22:00より懇親会を予定

●場所: ATL Systems 会議室
     新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー 17階
     (駐車場・駐輪場は用意しておりません。公共交通機関をご利用ください)
    地図はこちら
 セミナー参加費:一般:3,000円  会員:無料
 懇親会参加費:一般:3,000円  会員:3,000円
 主催:OVAL LINK I/O
 企画構成:OVAL LINK

・お申し込みはこちら
http://www.ovallink.jp/info/20060916_2.html

●テーマ
「You Tubeってどうよ?」
今、この問いは、もはや単なる映像のチャネルとしての展開可能性を問うことだけにはとどまらない。すでにここに流れるコンテンツは、自ら大きな変容を見せている。それは、販売促進なのかコンテンツ自体なのか、インデックスなのか、本編なのか?

送る側と受ける側とのあるべきメディアの了解を欠いたまま、希望と絶望を振りまきつつ、あらゆる映像はもてあそばれ、利用される。合法か、違法か、そのグレイゾーンが、ビジネスの分水嶺を隠している。そしてもはや、You Tube自体の行方どころではない。

我々は、パンドラの箱が開いていくところを目撃してしまったのだ。その向こう側に見えて来る世界とは? 広告モデル、販売促進、コンテンツディストリビューション、EC、ブランド形成、Webサービス、プロダクツライフサイクル、eラーニング。それらの情報化ソリューションと映像との多様な邂逅が始まっているのである。

クリエイティブな現場と批評空間を行き交う二人の論客が、変貌する映像の価値とメディア事業の可能性について、その本質をえぐり出す。

■オーバルリンクとは?
今から4年ほど前、日経BP社によってオンライン上の有料情報提供サービス「ブロードバンドビジネス・ラボ」が試みられた。同ラボは、残念ながら1年余でその幕を閉じた。しかしその後、そこで稼働していたメーリングリストに集まった有志が、 2003年2月に任意団体として、その活動の一部を継続することとなる。これが、「オーバルリンク」の出発点である。

現在、約140名の会員が、メーリングリストやオンラインデータベースの活用による個々人の情報共有を日常とし、日々起こる様々な企業活動、あらゆる事象や事件、それぞれのプロフェッショナルな立場から起こされるテーマ、それら多様な契機から湧き起こるテクストをネットワークし、アーカイブを重ねている。さらにこういったビジネスコミュニティー的な機能にとどまらず、より日常的な対話、あるいは雑談をも含む多様な遊び、つまり、ビジネスから日常生活まで、ひとつの意思決定の背景となりうるような、まさに欠かせない「情報空間」として「コレクティブ ブレイン」なコミュニティが機能し、それが存続している。またオンラインゆえのオフ会としてだけでなく、会員内でのセミナーや、多様なジャンルのクリエイティブな展開も起こっている。

そして今年、この運営の中心をより社会的な、より確かな組織として、継続的な活動を可能にするために、認定NPO法人化への第一歩を踏み出した。

以上

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2006年09月18日

"非"検索会議 sponsored by Yahoo! 検索 〜 Web 2.0時代のインタラクション・デザインを探る 〜

9月28日(木)に検索会議の第4回を開催します。今回はなんと「非検索」というテーマを設定して、豪華ゲストをお招きします。キーワード検索を超える情報の探し方を考えてみたいと思います。

たくさんの方々の参加をお待ちしております。よろしくお願いします。

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"非"検索会議 sponsored by Yahoo! 検索
〜 Web 2.0時代のインタラクション・デザインを探る 〜
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http://www.ideaxidea.com/archives/2006/09/post_141.html

「Yahoo! JAPAN 検索」協賛による検索会議は今回で第四回。今回は検索だけでなく、広くウェブの未来を探る、という意味で「非」検索会議です。

現在、ウェブの世界ではさまざまなサービスがものすごいスピードで日々生まれています。

そうしたサービスの数々は、人々の生活に浸透していくもの、数日で忘れられていくもの、話題にすらのぼらないものなどに選別され、それぞれの運命をたどっていきます。

生活者に選ばれるサービスとそうではないサービス。その違いはどこにあるのでしょうか。

我々はその違いは「機能の差にはない」のではないか、と考えます。個人でも数万人をホストするサービスが作れる今、技術による機能の差はたいした差別化要因にはなりません。

機能以外の「フィーリング」「気持ちのよさ」「美しさ」・・・そうしたものが生活者に選ばれる理由なのではないでしょうか。

今回の「非」検索会議ではおなじみのPassion for the Futureの橋本大也、百式の百式管理人に加え、特別ゲスト!をお二人お呼びしました。

まずは情報検索とユビキタスの専門家として増井俊之さん、そして認知科学と脳科学の専門家として茂木健一郎さんです。

このお二人の最新の研究成果を通じて、生活者に選ばれるインタラクション・デザインとはどういうものかを考えていきます。

もちろん恒例の全体会議も行います。楽しくアイディアをぶつけあいながら交流しましょう。

■ プログラム

第一部 検索しないで情報を見つける非検索術

検索技術開発ベンチャーの経営を6年行ってきたPassion for the Futureの橋本。ヤフーを超えるものってなんだろうと模索してきました。検索を超える情報の探し方。それはインタフェースとインタラクションに秘密がありそうです。担当授業「リサーチ・アンド・プランニング」で学生と一緒に考えてきた情報のもっとうまい探し方をお話してみたいと思います。

第二部 選ばれるサイトとは何か?

百式管理人はcheck*padシリーズなどの開発に際し、どのようなUIデザインを心がけているでしょうか。参考にした海外サイトの小粋なインターフェースを例示しながら「選ばれるインタラクション・デザイン」の秘訣を探ります。

第三部 情報検索とユビキタスの現場から

予測入力インターフェースのPOBox、超お手軽メーリングリストサービスのQuickML、蔵書の管理が簡単に行える本棚.orgなど、斬新なインタラクション・デザインを革新し続ける増井氏に最新の研究成果をお聞きします。

第四部 認知科学と脳科学の現場から

「クオリア入門」「意識とは何か」「ひらめき脳」「『脳』整理法」など多数の著書を持ち、脳科学者である茂木氏には、彼の最新の研究成果についてお聞きします。

第五部 全体会議

恒例の全体会議では「生活者に選ばれるウェブ」について考えます。今、ウェブに必要なのはどういった要素でしょうか。機能だけではない、「選ばれるウェブ」の特徴について議論します。議論を通じて楽しく交流しましょう。

■ 実施要綱

日付 2006/09/28 (木) 19:30-22:00 (19:15開場)
場所 六本木(詳細は参加確定者に後日お知らせします)
費用 無料
定員 限定100名(先着順)
協賛 Yahoo! JAPAN 検索
備考 全員参加の会議を行います。筆記用具をお持ちください。

※ 注意事項

セキュリティの関係上、今回は20:00以降入場ができませんのでご注意ください!
今回はお申し込みいただいた方のみ入場できます。同伴者は必ずウェブ上でお申し込みの上ご参加ください。
お申し込みいただいていない方の入場をお断りすることがありますのでご了承ください。
なお、ご投稿いただいたアイデアとイベント会議中に出たアイデアは参加者全員に公開されますのでご了承ください。また、参加者が投稿アイデアやイベント内容をブログで公開することもあります。Yahoo! JAPANは投稿アイデアやイベント中に出たアイデアを自由に使用する権利を有します。
■ お申し込み

お申し込みは明日(20日)の午前10時よりこの田口さんのidea×ideaサイト上で開始します。なお、お申し込みの際は事前投稿が必須となります。以下の質問にどうぞ軽い気持ちでお答えください。

Q1. 最近あなたが「使いやすい」「気持ちいい」「イケてる」と思ったサイトのURLを教えてください。

Q2. そのサイトのどこにそういう気持ちを感じましたか?具体的に教えてください。

以上、皆様のご参加をお待ちしております!

・申し込みサイト(20日午前10時から)
http://www.ideaxidea.com/archives/2006/09/post_141.html

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2006年09月17日

「モンスターハンターポータブル」と「スター・ウォーズ バトルフロントII」

面白かったのにレビューを忘れていたPSPのゲーム2作品をまとめて。

■モンスターハンターポータブル

・モンスターハンターポータブル PSP
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中世RPG世界で恐竜を狩るゲーム。

・MONSTER HUNTER PORTABLE オフィシャルサイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P/
グラフィック満載で紹介する。

何が楽しいかって、とにかく、恐竜の3Dグラフィックが美しい。

ディスカバリーチャンネルの恐竜特集番組や幕張のイベント恐竜博を観て「ああ、こういう恐竜とインタラクションしてみたい」と感じている人には特におすすめ。

武器の調達と体力の回復ができるベースキャンプの村で、村人の依頼(クエスト)を引き受ける。依頼遂行のために、森や草原へ出かけていって、恐竜を狩る。ザコキャラレベルをなぎ倒して、巨大なドラゴンとの決戦。

最初に恐竜(ザコキャラの青いラプトル風)と遭遇したときには、敵だということを忘れて、見入ってしまった。いや、実はこれ、襲ってはこない草食系の恐竜もいるので、戦わないで、モンスターウォッチをするだけでも、結構楽しかったりする。

あまり攻略せずにのんびり楽しんでもいい名作。

・MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P2nd/

60万本以上の大ヒットで続編が予定されている。

・モンスターハンターポータブル 公式ガイドブック
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やりこみたい人と時間がない人にはデータベース的な攻略本も発売されている。

■スター・ウォーズ バトルフロントII

・スター・ウォーズ バトルフロントII
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スターウォーズファンにおすすめ。

ジェダイやシスにもなれるが、帝国軍や反乱軍の一兵卒になれるのが個人的には楽しかった。映画では主要人物によって、あっという間に倒されてしまう各軍のザコ兵士たちにも、それぞれの人生、それぞれの戦争があるわけで、戦闘の片隅で頑張っている、新鮮な気分が味わえる。倒されても、倒されても、別の兵士として復活して出撃することになる。あの宇宙戦争には、無数の兵士の物語があったわけだなあと。戦闘機に乗って出撃するモードもある。

スターウォーズに登場する宇宙船やメカ、キャラクターたちが次々に登場するのが最大の魅力。音楽も映画のままなので、おもいっきりのめりこめる。キャラクターの視点移動の操作が少し複雑、難易度が少し高めという欠点はあるものの、スターウォーズが好きなら満足できる内容。

・スター・ウォーズ バトルフロントII
http://www.japan.ea.com/swbf2/indexFlash.html
オフィシャルサイト

・Star Wars: Welcome to the Official Site
http://www.starwars.com/

・スター・ウォーズの鉄人!
http://www.starwars.jp/

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2006年09月06日

ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!

・ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!
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脳科学者で文筆家の茂木健一郎氏が監修したPSP用のゲーム。脳に快感を与え、活性化するアハ!体験が味わえる。茂木健一郎氏が案内キャラとして登場する。茂木ファンは必見なゲームといえる。

アハ!体験とは何か?

・脳に快感 みんなでアハ体験!
http://aha.sega.jp/

オフィシャルサイトの説明を引用してみる。

「アハ!体験(aha! experience)は、「わかったぞ」という体験を表す言葉として、英語圏では広く使われているとともに、人間の脳の不思議な能力を表すキーワードとして、最先端の脳科学で注目されています。

普段の言葉で表せば、「ひらめき」や「創造性」とでも名付けられるような脳のはたらきが、アハ!体験なのです。」


たとえば、偶然新聞で目にした情報で、長年の疑問が解ける。

テレビ番組で出されたナゾナゾの答えが、電車に乗っていて突然わかる。 

知人が、誰かに似ているなあ、とずっと思っていたが、誰に似ているのか突然わかる。

こうした体験をすると脳にドーパミンが分泌され、強化学習と呼ばれる脳の再編成が起こりやすくなるそうである。

さて、ゲーム内容だが、要するに、間違い探しである。

2枚の画像が瞬時に入れ替わって、違いを指摘するアハチェンジ。静止画像がゆっくりと変化するのでその違いを指摘するアハムービー。そして、短編の映像を観てその間違い(前のカットでは赤のマフラーだったのに、次のカットでは青になっていた、など9を指摘するアハカット。

映像の矛盾を指摘するアハカットは難しかったが楽しい。映画ファンの中には、カットの前後で、登場人物がコップを持つ手が左右入れ替わっているなんていう細かい粗探しが趣味の人がいるが、そういう人は特に楽しめる、だろう。できたときの爽快感、頭のスポーツゲーム。

電車でひたすら遊んでいたのだが、額に汗を書いてしまった。3種のゲームともに頭をかなり使う。ドーパミン、出ているだろうか?

・ 「脳」整理法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003795.html

・脳と創造性 「この私」というクオリアへ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003268.html

・脳の中の小さな神々
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001921.html

・脳内現象
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001847.html

・脳と仮想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002238.html

・意識とはなにか―「私」を生成する脳
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000561.html

Posted by daiya at 23:59 | Comments (0)

2006年09月04日

熊木杏里 「無から出た錆」

HDDレコーダーを使って録画して視聴するユーザが増えるとCMが見られなくなってしまうと、いうテレビ局の不安があるようです。

しかし、先日、そんな不安を吹き消すような「飛ばしたくないCM」を見つけました。続編があるならば検索して探したいようなCMです。

8月28日のCMの日に、JNN系列でオンエアされたドラマ番組「メッセージ」。

主人公はCMディレクターで「嘘のないCM」づくりを目指す青年です。この放送の中で、番組スポンサーの資生堂が流した1分間の企業広告「新しい私になって」編。企業のイメージ広告ですが1分間画面の前に釘付けになりました。

・資生堂 テレビCMの日スペシャル ドラマ「メッセージ」
http://www.shiseido.co.jp/tsugiyama/
このページの画面の一番下の方の「新しい私になって」編のテキストリンクをクリックすると映像が再生されます。

ネットでもこのCMは大きな話題になり「誰が歌っているの?」「あのモデルは誰?」という声が殺到したようです。私も歌が気になったので、調べてみたところ、歌っているのは熊木杏里という歌手でした。まだこのCMの歌はCDリリースされていないようですが、過去のCDを購入しました。


・無から出た錆
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心に染みとおるような声とまっすぐな歌詞のフォークシンガー。森田童子の声と中島みゆきの詩を足して2で割って、少し明るめにしたような雰囲気。言葉が素直に心に入ってくる歌でいっぱいでした。

冒頭の「長い話」から、いきなり詩の世界観に引き込まれます。何かになりたいと思うけれど、何者にもなれないんじゃないかという、若い頃の不安が「無から出た錆」の基調テーマなのかなと思います。切ないです。

フォークソング好きには絶対のおすすめ。

・『熊木杏里』 SPECIAL INTERVIEW
http://www.hotexpress.co.jp/interview/kumakianri5/
・熊木杏里公式blog 〜hotexpressで綴る言葉たち〜
http://kumaki-anri.hotexpress.co.jp//2006_08/82.html

歴史的にも、資生堂はこだわりのある上質なCMを作ってきましたが、この映像作品は、CMスキップの技術に対する、とても効果的な業界からの反論だと思いました。観たいCMって実際あるよ、たとえばコレ、と思いました。


#このCM及び歌手の情報は妻から得ました(ブログに書くのなら情報ソースを書けと言われました。なんの意味があるのかわからないのですが、家庭円満のために付記しておきます)。

Posted by daiya at 23:59 | Comments (3)

2006年09月02日

エンジェルス・イン・アメリカ

・エンジェルス・イン・アメリカ
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アメリカのテレビドラマとして史上最多のエミー賞11部門、ゴールデン・グローブ賞5部門受賞した作品。原作はトニー賞、ピュリツアー賞を受賞。戯曲としても高い評価を得た。アル・パチーノ、メリル・ストリープ、エマ・トンプソンとハリウッドの超大物たちが出演する。6話で完結。

登場人物のほとんどが「ノーマル」ではない。性同一性障害、エイズ患者、薬物依存など精神的な重い問題を抱えている。同時に彼らはゲイ、ユダヤ人、黒人、モルモン教徒という社会的マイノリティの苦しみを背負って生きている。

恋人に捨てられ、希望を失ったゲイのエイズ患者の前に、空を割って、アメリカの天使が舞い降りる。天使も救いをもたらす存在ではなく、意味深な謎のメッセージを残すだけであり、ドラマにさらなるカオスを引き入れる。

しだいに登場人物たちの関係が錯綜し、事態は一層複雑で泥沼化していく。出口が見えなくなる。しかし、どうにもならなくても、人は生きていかねばならない。彼らもアメリカも前へ進まなければならない。

全体としては、病んだ80年代アメリカ社会の再生がテーマである。荒唐無稽なストーリーだが、存在感のある俳優陣に支えられて、ストーリーに引き込まれる。娯楽性、芸術性、社会性どれも一級。

・WowWow エンジェルス イン アメリカ
http://www.wowow.co.jp/angels/contents.html


海外テレビドラマとしてバンド・オブ。ブラザーズに続いて大当たりだった。

・バンド・オブ・ブラザース
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003885.html

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2006年08月27日

CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn 「Web 2.0時代に成長するテクノロジー企業の戦略」

・CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumn
「Web 2.0時代に成長するテクノロジー企業の戦略」
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CNET Japanのイベントが開催されます。

パネルディスカッションのパートで私も出演します。

日時 9月26日(火)12時30分開場、13時00分開演

会場 ラフォーレミュージアム六本木(東京・港区)

主催 シーネットネットワークスジャパン株式会社

参加費 7,350円【税込】 定員300名(定員に達し次第、締め切らせていただきます)

参加対象
 IT業界のトレンドをキャッチアップされたい方(特に経営者層)
 ITやインターネットを活用したビジネス戦略に関心の高いマネージャ層
 ビジネスに新しいテクノロジーを活用したいと考えるビジネスパーソン
 インターネットの最新技術やサービス動向に敏感な方(ブロガー等)


インターネットの普及によって市場のルールが大きく変わり、時代の変化に乗って急速に成長する企業が登場しています。これらの企業のビジネス、プロダクト、サービス、コーポレートカルチャーは、これまでの企業のそれと何が違うのでしょうか――。

最近では「Web2.0」というキーワードによって、ひとくくりにされて語られることが多い昨今ですが、単に「Web2.0とは何か」を理解するのではなく当事者が語る言葉の中にこそ、その企業の強みがどこにあるのか見えてくると考えます。

CNET Japanでは、昨年2度にわたって開催したイベント「CNET Japan Innovation Conference(CJIC)」を今年も開催し、成長を続ける企業のキーパーソンらの言葉から、Web2.0時代における成長の秘訣を探ります。

よろしくお願いします。

■パネルディスカッション 16:45〜17:35
いまこれが熱い米国のWeb2.0サービス(仮題)
データセクション株式会社 
代表取締役
ブログ:情報考学 Passion For The Future
橋本大也氏

ウノウ株式会社 
代表取締役
ブログ:suadd blog
山田進太郎氏

株式会社富士通総研 
経済研究所上級研究員
CNET Japan連載:ネット企業トレンドウォッチ
湯川抗氏

モデレータ 
渡辺聡事務所代表
CNET Japan Blog:情報化社会の航海図
渡辺聡氏

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2006年08月21日

第6回 テレビとネットの近未来カンファレンス 「映像デバイスの未来、ブラウザメディアの未来」

8月29日に第6回 テレビとネットの近未来カンファレンスを開催します。今回は著名なオーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏にご登場いただき、映像2.0の世界を考えてみる予定です。

【テーマ】「映像デバイスの未来、ブラウザメディアの未来」

フルHD液晶TV、ブルーレイ、HD-DVD、PS3、フル録画HDD、携帯プレイヤー、動画投稿サイト、そして”ネットTV”

AV機器とPC、ネットワークデバイス、そしてWeb2.0ビジネスが急接近!する今日、この頃。

地デジによる、チャンネルスイッチのディレイや、ハイビジョンレコーダーで録画したものを保存するのに、次世代DVDが連動できていない。DHCPのおかげで、フルハイビジョン対応のPCモニターに地デジが写らない…。ゆきすぎた著作権管理の上にコンテンツが流通しなくなるという時代を向かえ、ユーザーの不在化する、映像デバイスの未来を、ウェブ2.0的なマッシュアップ感覚でブラウザメディアとしてのカタチを新提案するプログラムです。

ゲストに映像業界の第一人者の麻倉怜士氏を向かえ、近未来のテレビとネットワークを予測するセッションをおこないます。

【内容】
第一部 テレビとネットの最前線
    株式会社メタキャスト代表取締役 井上大輔スニークプレビュー

第二部 「映像デバイスの未来、ブラウザメディアの未来」
    神田敏晶 & 橋本大也 &麻倉怜士(スペシャルゲスト)

【日時】2006年08月29日(火)19:00会場 開演19:30〜21:00
【費用】3,000円
【場所】日本青年館中ホール
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/access/kotsu_col.JPG
地下鉄銀座線 外苑前駅より徒歩7分(渋谷寄り改札口を出て、3番出口)

【ゲストプロフィール】


麻倉怜士氏

あさくられいじ・経済紙記者を経てオーディオビジュアル評論の世界へと進む。コンピューター&マルチメディアに関する知識も豊富で、今、話題のディスクレコーダーに関する情報収集力とその蓄積で右に出るものなし。エアチェックマニアとしても有名で、およそ30畳の自宅AVルームには、そのコレクションが渦高く積まれている。バルコの3管式フロントプロジェクターとソニーのQUALIA004SXRDフルHDプロジェクターによる大画面と、JBLのフロア型スピーカーの名器 S9500で、好きな映画とオペラを鑑賞するのが日課。QUALIA004には、同じQUALIA001 クリエーションボックスを接続して、その画質を一層ブラッシュアップしている。最近では、津田塾大にて音楽関連の講師として教鞭をとることも。クルマは2台のキュートなフレンチ!

http://www.asahi-net.or.jp/~FD4T-IZM/profile.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0410/29/news044.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0508/31/news065.html
http://it.nikkei.co.jp/digital/column/asakura.aspx


【申し込み】
イベント参加のお申し込み

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2006年07月18日

教育/学習用ポッドキャスティングが創る新たな未来

・@マークプロジェクト×PodAcademyセミナー
第一回 教育/学習用ポッドキャスティングが創る新たな未来
http://www.podacademy.jp/seminar/
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ポッドキャストと教育をテーマにセミナーが開催されます。

携帯プレイヤーの普及に連動して聴衆を増やしているポッドキャスト。次はどうビジネス化するかに注目が集まっています。教育という切り口は音楽配信と並ぶ有望な可能性だと思います。このセミナーでは私も講演者の一人になりました。多様なデバイスを使ったコンテンツ配信ビジネスの未来について考えてみたいと思います。

有料のセミナーではありますが、たくさんのご来場をお待ちしております。

以下は告知内容です。

■教育/学習用ぽっどキャスティングが創る新たな未来

「学び系ポッドキャスティングポータルサイト」Pod academyは先端ナレッジフィールドとのコラボレーションによるセミナー 「@マークプロジェクトxPod Academy」を開催します。

第一回の今回は「教育/学習用ポッドキャスティングが創る新たな未来」と題して日本で初めてのポッドキャスティングと 教育/学習用途のセミナーとなります。

特に昨年iPodを新入生全員に無料配布し、世界中で話題になった米国デューク大学のザッカリー・ポーグ氏をゲストに招き、導入に至った経緯、 スキームや生徒の使用例などを紹介してもらいます。この画期的プロジェクトを成功させたその裏側は多く日本の学校のみならず、企業などにおいても参考になるはずです。

セミナー終了後は会場を隣にある今東京でもっとも新しく、斬新なレストランダイニング「東京フードシアター」に移し、レセプションが行われます。 参加者の方々にはゲストとのより身近な交流を図っていただけます。

■開催日程と場所

開催日 2006 年8月1日(火曜)
開催場所 先端ナレッジフィールド・AKIBA 3Dシアター
(JR秋葉原駅前UDX4階) ≫ 会場 ≫ 地図
時間 7pm〜9pm(2時間)、レセプション:9pm〜10:30pm
参加費 事前申し込み:\5,000、当日:\6,000
(共にレセプション参加費込み)
募集人数 100 名

・詳細とお申し込みはこちら
http://www.podacademy.jp/seminar/

■予定内容

「ご挨拶」中村伊知哉氏/キャスタリア(株)顧問、スタンフォード日本センター研究所所長

「iPod アップデート(仮)」アップルコンピュータ株式会社 ※発表者未定

「携帯端末(ハンドヘルドデバイス)を使った学ぶことの意味」橋本大也氏/(株)データセク
ション代表取締役、 メタキャスト(株)COO&取締役、アルファブロガー

「海外における教育ポッドキャスト最新事例紹介」山脇智志氏/代表取締役、キャスタリア(株)

「デューク大学におけるポッドキャスト」Zachaly Pogue/ Duke University, Jenkins Collaboratory

■主催

キャスタリア株式会社(元ポッドアカデミー有限会社)
ポッドキャスティングを中心にした「Cast(キャスト)」による新たなソリューションをビジネスシーンに提案していく企業です。 現在、学び系ポッドキャスティングポータルPod Academy(podacademy.jp)を運営しています。

■ 協力

・アップルコンピュータ株式会社
・MACPOWER

■協賛

・ノースウエスト航空
・(株)新産業文化創出研究所

*内容、協力/協賛企業は変更することがございます。ご了承ください。
タイムテーブル

19:00-19:05 「開会挨拶」中村伊知哉氏
19:05-19:20 「iPod アップデート(仮)」アップルコンピュータ株式会社
19:20-19:50 「携帯端末(ハンドヘルドデバイス)で学習するということ」
橋本大也氏
19:50-20:20 「海外におけるポッドキャスト最新事例紹介」山脇智志氏
20:20-20:50 「デューク大学におけるポッドキャスト」Zachary Pogue氏
20:50-21:00 「ディスカッション」
21:05-22:30 「レセプション」

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2006年05月23日

フィードビジネス・カンファレンス第4回 - Web2.0時代のFeedの実践的活用 -

フィードビジネス・カンファレンス第4回 - Web2.0時代のFeedの実践的活用 -

・フィードビジネス・カンファレンス第4回 - Web2.0時代のFeedの実践的活用 -
http://www.feedsphere.com/conference/
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フィードビジネス・カンファレンス第4回 - Web2.0時代のFeedの実践的活用 -

でパネルディスカッション2 「2006年夏 注目のサービスとは 」セッションのモデレーターを担当することになりました。RSSの最新トレンドについてプレゼンさせていただこうと思っています。RSSやメタデータって技術的な面白さはわかったけど、どうやって儲けるの?という疑問を持った方にこのカンファレンスはおすすめです。

日時:
2006年 6月 12日(月) 13:00〜17:00(開場 12:30)

場所:
アカデミーヒルズ   タワーホールB
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49F [ 地図 ]
FBS事務局
TEL:03-5805-9121

お申し込みと詳細はこちら
http://www.feedsphere.com/conference/


このカンファレンスには下記書籍の著者が講演者として出演します。

・Web2.0 BOOK
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004315.html

・RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004237.html


■複数のアフィリエイトASPから最適広告をチョイス TrendMatch Combine

さて、最近、個人的に注目しているのがRSS広告社が開始したTrendMatch Combineです。複数のショッピングサイトのアフィリエイトを横断的に行いたい人のための日本初、世界初のソリューションです。今後、対応ASPが増えれば最強と思います。

・TrendMatch Combine
https://www.rssad.jp/mp/specialPRtmc.html
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ブロガー・HP運営者の方向けの、アフィリエイト広告が3ステップで簡単に導入できるサービスです。 あなたが書いた記事を自動的に解析して、記事に最も適切だとお薦めする商品広告を探し出してくれます。 あとは好みの広告を選ぶだけでアフィリエイト広告タグを簡単に作成することができます。 対応アフィリエイト順次拡大中!(現在amazonとbiddersに対応しています)

自分のブログでおすすめしたい商品を検索すると複数のアフィリエイトASPから該当商品の広告がブレンドされて表示されます。

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この広告を自分のブログにはりつけます。

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最適な広告をネット中のECサイトから選んで提供できれば、サイト運営者にとっても、読者にとっても、よりよいおすすめ提示の形になるわけで、この方向性は正しいと思いました。ビジネスサイドのマッシュアップと言える試みです。

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2006年05月20日

「JANES-Way」〜Web2.0時代に激変する新世代ネットビジネスの真価を探る〜

Web2.0をキーワードにIT業界のメインプレイヤー総出演的なイベントが開催されます。
私もネットエイジグループのチーフエバンジェリストの立場で講演させていただくことになりました。たくさんのご来場をお待ちしております。

・「JANES-Way」〜Web2.0時代に激変する新世代ネットビジネスの真価を探る〜
 国内最大級、ネットビジネスの一大祭典
http://www.u-stage.jp/janesway/index.html
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      〜Web2.0時代に激変する新世代ネットビジネスの真価を探る〜
 
      □ Web2.0とはいったいどういうこと?
      □ Web2.0による新世代ネットビジネスとはどんなもの?
      □ Web2.0により、いったい何がどう変わっていくの?
      □ Web2.0を名乗る企業にはどんな企業がいるの?
      □ Web2.0企業は、実際にはどんなことをやっているの?
      □ Web2.0によるビジネスの可能性は、これまでとどう違う?
      □ ずばり!Web2.0のビジネスモデルは??

私の出演:

13:10〜13:30 イントロダクション
Web2.0 テクノロジー、ビジネス、コミュニティの近未来
株式会社ネットエイジグループ
チーフ・エバンジェリスト 橋本 大也 氏

◆セッション出展

□マイクロソフト株式会社 MSN R&D センター インフォメーション開発統括部
 開発統括部長 淺川 秀治 氏
□株式会社ネットエイジグループ チーフ・エバンジェリスト 橋本 大也 氏
□株式会社ユビキタスエンターテインメント 代表取締役社長 清水 亮 氏
□株式会社アドウェイズ 取締役 兼 COO 松嶋 良治 氏
□ムーター株式会社 代表取締役社長 稲村 尚志 氏
□オムニチュア株式会社 APAC営業担当ディレクター 尾辻 マーカス 氏
□株式会社ホットリンク 代表取締役 内山 幸樹 氏
□株式会社ECナビ 代表取締役CEO 宇佐美 進典 氏
□株式会社マクニカ 事業開発統括部 Webサービスプロジェクト
 マーケティング 鈴木 富士雄 氏
□株式会社オプト 代表取締役CEO 海老根 智仁 氏
□サン・マイクロシステムズ株式会社 マーケティング統括本部
 ストラテジック・マーケティング統括部 ストラテジスト 藤井 彰人 氏
□早稲田大学IT戦略研究所 リサーチメンバー 青木 孝次 氏
□グーグル株式会社 広告プラニング シニアマネージャー 高広 伯彦 氏
□パナソニックネットワークサービシズ株式会社 コンテンツ管理ソリューショングループ
 マーケティングチーム チームリーダー 斉藤 太一 氏
□株式会社RSS広告社 代表取締役社長 田中 弦 氏
□株式会社ビットアイル
□GMOアドネットワークス株式会社 代表取締役社長 井上 祥士郎 氏
□株式会社リアルコミュニケーションズ 代表取締役CEO 兼 COO 鈴木 秀則 氏
□株式会社ガイアックス オンラインマーケティング部 プロジェクトマネジャー
 斉藤 のり子 氏


◆ブース出展(予定含む)

□ マイクロソフト株式会社
□ 楽天株式会社
□ 株式会社サイバーエージェント
□ 株式会社ファンサイドAG
□ ムーター株式会社
□ 株式会社コネクティ
□ 株式会社アドウェイズ
□ インターワイヤード株式会社
□ 株式会社ユビキタスエンターテインメント
□ 株式会社ストラップヤドットコム
□ 株式会社マクニカ
□ にほんブログ村 (ムラウチドットコム)
□ オムニチュア株式会社
□ nanoty (株式会社サンロフト)
□ 株式会社ホットリンク
□ 日刊工業新聞社
□ 株式会社リアルコミュニケーションズ
□ 株式会社ビットアイル
□ エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社
□ 株式会社ドリコム
□ 有限会社英語教育研究所
  ・・・随時更新中

お申し込み・詳細情報はこちら。
http://www.u-stage.jp/janesway/index.html

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2006年05月19日

満員御礼:第5回 テレビとネットの近未来カンファレンス報告

第5回 テレビとネットの近未来カンファレンス 〜 ネット映像新時代、テレビは変わるのか? 〜
http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/05/
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たくさんのご来場ありがとうございました。

私のパートのプレゼン「テレビとネットのバズワード」を公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

ご来場されなかった方は、プレゼン資料だけでは何かわからないかもしれませんが、映像系のオモシロサイトのリンク集として見てください。

-----以下はテキスト化したデータ

テレビとネットの近未来的
BuzzWords 12
橋本大也@メタキャスト
2006年5月18日

第5回 テレビとネットの近未来カンファレンス

テレビとネットのバズワード
事例を交えて1ダース

? 事例からブレイクしそうなトレンド、キーワードを予想する。12語。
? 半分以上はウォッチャーの私の捏造
? ディスカッションの材料にする

■TV in Japan
? TV in Japan
? http://tvinjapan.blogspot.com/
? 日本のテレビ番組を紹介するブログ
? Start-Up 2.0 - ABeginner's Guide
? http://start-up20.blogspot.com/
? 立ち上げ顛末期。米国のネット映像周辺の様子がわかる。
? 国際というコンテクスト
? Big in Japan
? GNC,Japan Cool
■メタクリ
? Metacritic.com
? http://www.metacritic.com/
? メタ批評とは…
? マスメディアの批評を集めてクロスレビュー化。点数表示でわかりやすく。
? MashUpContents

■ラストワンピース
? TuneFind - Find Music from TV and Movies
? http://tunefind.com/
? ユーザが投稿して番組関連楽曲の集積
? Wikipedia管理とピラニアエフェクト
? ある種の補完願望

■読者ブログ
? TV Squad
? http://www.tvsquad.com/
? 米国のテレビブログみたい
? 大きなメディアにぶらさがるブログ。
? 子ブログ、孫ブログ、マトリューシュカモデル。
■O3
? オタク3人くらいが番組を制作するモデル
? O3 <- i2 technology
? Photoshop TV
? http://www.photoshoptv.com/play/
? フォトショップのグル3人が語る講座番組

■BothTails
? Worst TV Clips
? http://www.parentstv.org/PTC/clips/main.asp
? 保護者団体による今週の最悪テレビシーン集
? こどもに見せたくないテレビ番組を見たい人もいる
? 排除された有害情報ももうひとつの人気コンテンツ
? HateもLikeもどちらも売れる時代(Bothtails)

■コミュニティ編成
? Current TV
? http://www.current.tv/google
? ケーブル・衛星テレビ局が「Viewer-Created」な映像を放送する
? 視聴者が制作した映像をアップロード
? コミュニティが投票
? 人気の映像は数分間の“pods”枠で放送する

■バイラルビデオ
? Funny videos - Viral videos - TV ads/commercials
? http://www.funnyplace.org/
? 早いもの勝ちで噂のビデオをダウンロード

? コモディティ化を回避

■オンライン録画
? OnlineTVRecorder.com
? http://www.onlinetvrecorder.com/
? オンライン上の録画サーバで予約録画しダウンロードする。

■議題設定番組
? green.tv Video
? http://www.green.tv/
? 環境問題のドキュメンタリや有識者インタビューなどを放映し意見をネットに求める。

? CGM時代は議題設定の役割が重要。

■ポッドデート
? PodDater
? http://www.poddater.com/

? 出会い系映像投稿サイト。SNS+YouTubeのようなサービス
? iPodに異性の自己紹介映像を入れて値踏みする

? 気に入ったらネSNSで連絡する

■スポっとCM
? SpotRunner
? http://www.spotrunner.com/
? テレビのスポットCMをオンデマンド作成して購入。
? 地域と局を選択
? 映像素材を選ぶ
? ナレーションを入力
? お買い上げ 13ドル〜
? という簡単モデル

■テレビに出演します:番組宣伝
? 東京MXテレビ (首都圏)
? 6月3日 22:30−23:00
? 「テクノポリス東京」
? IT業界の人物特集番組
? 毎週二人にスポットライト、の一人
? 15分ほど話します
? IT ベンチャー、トレンド、検索の未来……

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2006年05月14日

バッハ インヴェンションとシンフォニア

・バッハ インヴェンションとシンフォニア
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クラシックは詳しくないが、バッハのインヴェンションとシンフォニアは大好きで、気合のいる頭脳労働のウォーミングアップに使っている。頭脳が明晰になる気がする。この楽曲集はバッハが息子の音楽教育のために作った練習曲集で、対位法や和声のあらゆるパターンと演奏技巧が含まれている、といわれる。何枚か持っているが、このギルバートのチェンバロ演奏版が好きだ。

インヴェンションは2声、シンフォニアは3声で構成されている。無駄な音は一切ない。すべての音符が欠かせない主役である。シンプルなインヴェンションが特に好きだ。2つの旋律が五線譜の上を、2人のダンサーのように舞う。高音部を追いかけていると、いつのまにか低音部と交代する。まったく異なる二つの高音部が、雌雄の蝶の如く、追いかけあうような譜面もある。

インヴェンションは各調の長調、短調で作曲された15曲で構成される。

1.2声のための15のインヴェンション ハ長調 BWV772
2.2声のための15のインヴェンション ハ短調 BWV773
3.2声のための15のインヴェンション ニ長調 BWV774
4.2声のための15のインヴェンション ニ短調 BWV775
5.2声のための15のインヴェンション 変ホ長調 BWV776
6.2声のための15のインヴェンション ホ長調 BWV777
7.2声のための15のインヴェンション ホ短調 BWV778
8.2声のための15のインヴェンション ヘ長調 BWV779
9.2声のための15のインヴェンション ヘ短調 BWV780
10.2声のための15のインヴェンション ト長調 BWV781
11.2声のための15のインヴェンション ト短調 BWV782
12.2声のための15のインヴェンション イ長調 BWV783
13.2声のための15のインヴェンション イ短調 BWV784
14.2声のための15のインヴェンション 変ロ長調 BWV785
15.2声のための15のインヴェンション ロ短調 BWV786

調の違いごとに異なる展開の仕方が百花繚乱だ。

各曲は2分程度の長さなので、すべての音符を集中して追うのに適した構成である。最初の音から最後の音まで、じっくりと味わうと、ぼやっとしていた頭がクリアになる。散らかった雑念を、厳格なバッハが、あるべきものをあるべき場所へ、きれいに片付けてくれる感じがする。特に教会音楽らしい、荘厳な響きのチェンバロ演奏が好き。

バロック古楽風のチェンバロ演奏に疲れたら、バッハ弾きの名手シフが弾いたピアノ版もいい。

・2声・3声のインヴェンション
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私はiPodに2枚の楽曲をすべて入れて、同じ曲をチェンバロ、ピアノの順で聴けるようにしている。二つの楽器特性、演奏者の意図の違いが聞き取れる。ギルバートによるチェンバロ演奏は高音部も低音部も同じような強さで演奏されている。主旋律がふたつあるように感じる。

これに対してシフのピアノ版はかなり叙情的だ。低音部は主旋律の高音部を際立たせるように、弱めに引かれているように聞こえる。チェンバロの直後に聞くと、この楽曲はこんなにメロディアスだったのかという発見がある。口ずさみやすい演奏である。

理系、プログラマにバッハのファンが多いという噂を聞いた。納得できる気がする。バッハは和声や対位法、平均律という公理体系の中で、論理的にどのような美がありえるかのパターンを究めた純粋理性の人なのだと思う。プログラマも論理構築の仕事である。共通性があるのだろう。

他のバッハの大楽曲と違って、インヴェンションとシンフォニアは、創意工夫で簡潔なコードを書くハッカー的だといえそう。最低限の部品で音のあらゆる機能の可能性を実現していく。これは音楽のハッキング集だ。コンピュータ技術出版社のオライリー風にタイトルをつけるとしたら、Music Hacks By JS.Bachといったところだろうか。

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2006年05月04日

ウクレレでジブリ、ビートルズ、ハワイアン、スターウォーズ、ウルトラマン

4月中旬、親戚の海外挙式につきあい、ハワイに5日間行ってきた。

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現地のショップでウクレレを購入し、講習を受け、ビーチで弾いて遊ぶ。ギターの調弦と似ているので、ギター弾きなら、30分も練習すれば弾けるようになる。ウクレレの魅力にハマった。

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・Ukulele house ウクレレを購入した現地ショップとウクレレ
http://www.ukulelehouse.com/
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帰国後、購入したのがウクレレのCD。伴奏ではなく、ソロ楽器としてのウクレレが楽しめるものを3枚みつけることができた。どれも夏のBGMに最適。

・Hawaiian Time -Ukulele Solo-
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「日本でも人気のウクレレの達人、オータサンによるウクレレ・ソロ演奏集。ハワイアンの数あるスタンダード・ナンバーから15曲を選曲。2種類のチューニングによるウクレレを見事に使い分けている。」

1.デイズ・オブ・マイ・ユース
2.ハナレイ・ムーン
3.ホノルル・シティ・ライツ
4.ハノハノ・ハナレイ
5.カイノア~マイ・イエロー・ジンジャー・レイ
6.茶色の娘
7.マナクーラの月
8.サイミン
9.マプアナ
10.ププリ姫
11.ハワイのどこかで
12.カルア
13.ドント・シング・アロハ・ホエン・アイ・ゴー
14.オンリー・アッシズ・リメイン
15.バリ・ハイ ※〈デジパック仕様〉

・ウクレレ・ジブリ
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「ビートルズやジョン・レノンなどの楽曲を様々なアーティストがウクレレで演奏するシリーズの第4弾。本作はスタジオ・ジブリの名作の主題歌やサントラをカヴァー。“あたたかさ”が全面に出た癒しの1枚。」
1.「風の谷のナウシカ」~風の谷のナウシカ(栗コーダーカルテット)
2.「風の谷のナウシカ」~遠い日々(はじめにきよし)
3.「天空の城ラピュタ」~君をのせて(キヨシ小林)
4.「となりのトトロ」~さんぽ(はじめにきよし)
5.「となりのトトロ」~となりのトトロ(栗コーダーカルテット)
6.「魔女の宅急便」~海の見える街(バンバンバザール)
7.「魔女の宅急便」~やさしさに包まれたなら(栗コーダーカルテット)
8.「おもひでぽろぽろ」~愛は花,君はその種子(はじめにきよし)
9.「紅の豚」~時には昔の話を(バンバンバザール)
10.「耳をすませば」~カントリーロード(栗コーダーカルテット)
11.「もののけ姫」~もののけ姫(栗コーダーカルテット)
12.「千と千尋の神隠し」~いつも何度でも(キヨシ小林)
13.「ギブリーズepisode2」~ノーウーマンノークライ(IWAO)
14.「猫の恩返し」~風になる(栗コーダーカルテット)
15.「ハウルの動く城」~世界の約束(バンバンバザール)

・ウクレレ・ビートルズ
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「ウクレレ専門フリーペーパー『Rolling#Coconuts』の呼びかけに応えた、16組のミュージシャンによるビートルズのウクレレ・カヴァー集。関口和之、キセルなど豪華な顔ぶれ。」

1.CAN’T BUY ME LOVE(関口和之&IWAO)
2.PLEASE PLEASE ME(バンバンバザール)
3.I’VE JUST SEEN A FACE(栗コーダーカルテット)
4.NOWHERE MAN(BLACK EYE’S RIVER(浜崎貴司&高野寛))
5.HELLO GOODBYE(トモフスキー)
6.COME TOGETHER(勝誠二)
7.ALL MY LOVING(キヨシ小林&ウクレレ・スウィング・ギャングwith山内雄喜)
8.WHEN I’M SIXTY-FOUR(King Franky Group)
9.THE FOOL ON THE HILL(知久寿焼)
10.GOOD NIGHT(はじめにきよし)
11.SOMETHING(ラウラ)
12.IN MY LIFE(ウクレレえいじ)
13.NORWEGIAN WOOD(This Bird Has Flown)(KAWAIHAE(カヴァイハエ))
14.MICHELLE(ワタナベイビー)
15.SUN KING(キセル)
16.THE LONG AND WINDING ROAD(choro azul)
17.HERE THERE AND EVERYWHERE(関口和之&IWAO)


・ウクレレ・フォース~スター・ウォーズ ベスト・カバーズ
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1.20世紀フォックス・ファンファーレ / ウクレレカフェカルテット
2.スターウォーズ メイン・タイトル / 宮川彬良&銀河系ウクレレ交響楽団
3.ジェダイの騎士の物語 ~ フォースを学べ / 栗コーダーカルテット
4.モス・アイズレー宇宙港 / ジェームス・ヒル
5.レイア姫のテーマ / キヨシ小林
6.ヒア・ゼイ・カム / 松宮幹彦
7.帝国のマーチ (ダース・ベイダーのテーマ) / 栗コーダーカルテット
8.ハン・ソロ・とレイア姫 / はじめにきよし
9.ヨーダのテーマ / 栗コーダーカルテット
10.アナキンのテーマ / 松宮幹彦
11.アクロス・ザ・スターズ / ウクレレカフェカルテット
12.オージーの大楽隊 / ウクレレカフェカルテット
13.王座の間 ~ エンド・タイトル / 栗コーダーカルテット

・ウクレレ ウルトラマン
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1.ウルトラQメインタイトル~メインテーマ/ウクレレカフェカルテット
2.ウルトラマンの歌/ウクレレカフェカルテット
3.特捜隊の歌/松宮幹彦
4.ウルトラセブンの歌/栗コーダーカルテット
5.ULTRA SEVEN/ラウラ
6.ウルトラ少年の歌/久住昌之&BlueHip
7.帰ってきたウルトラマン/はじめにきよし
8.MATのテーマ/バンバンバザール
9.ウルトラマンエース/キヨシ小林&ウクレレスウィングギャング
10.ウルトラマンタロウ/IWAO
11.恐怖の町(怪奇大作戦)/勝誠二とウクレレえいじ
12.快獣ブースカ/栗コーダーカルテット
13.陽気なブースカ/栗コーダーカルテット


・ウクレレフリーマガジン Rolling#Coconuts
http://rollingcoconuts.com/

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2006年05月02日

さよなら交通博物館とCD「鉄道唱歌」

2歳10ヶ月の息子は電車が大好きで、秋葉原にある交通博物館の大ファン。博物館一階の鉄道の展示に夢中になっている。残念なことに、交通博物館は、長い歴史をもうすぐ閉じようとしている。5月中旬で閉館。埼玉に移転し、鉄道博物館として生まれ変わるそうであるが、家から遠いので、そう頻繁には行けなくなるだろう。最後の訪問のつもりで、家族で秋葉原に、出かけてきた。

・交通博物館 TRANSPORTATION MUSEUM JAPAN
http://www.kouhaku.or.jp/
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入場券を買うのに長蛇の列ができていた。

・ゴールデンウイーク、閉館を前に交通博物館は大混雑 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060502i303.htm

皆、最後のお別れのつもりらしい。記念グッズを売る売店も大盛況。息子のリクエストにより”ちゅうおうせん”の模型を買ってやったら、大喜びされる。今日も朝起きると一番に「ちゅうおうせんはどこ?」と、探している。

そんな鉄道オタクの卵の彼が毎日ハミングで口ずさんでいるのが鉄道唱歌である。「汽笛一声新橋を」で始まる有名な歌だが、歌詞ってその後なんだっけ?。私の母に聞いてみたところ、「鉄道唱歌は60番以上ある長い歌なのよ」と意外なトリビアを聞かされる。

ネットで詳細を調べてみた。

・鉄道唱歌 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E5%94%B1%E6%AD%8C


鉄道唱歌(てつどうしょうか)は、明治時代に作詞された鉄道の数え歌。全5集、334番からなる。第1集東海道編第1番の歌詞である、「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり……」は広く知られている。

長らく日本一歌詞が長い歌だったが、1987年に発表された『石坂まさを一人旅して─全国我が町音頭』(県別編・市町村編合わせて3355番)が記録を大幅に塗り替えた。

そして有名な「東海道編」は母の知識のとおり、66番まであるのである。

・鉄道唱歌 歌詞一覧
http://homepage1.nifty.com/gyouseinet/tetsudou/index.htm

汽笛一聲新橋を
    はや我汽車は離れたり
  愛宕の山に入りのこる
    月を旅路の友として

早速、CDを購入。ダークダックスらが東海道編、関西・参宮・南海編、電車唱歌を歌っている。東海道編は30分以上の大作である。長丁場を飽きないように途中でリズム、テンポに変化をもたせている。

・鉄道唱歌
tetudoshoka.jpg

1.鉄道唱歌 東海道編 1~66番全曲(地理教育鉄道唱歌 第1集/明治33年5月)(ダーク・ダックス)
2.鉄道唱歌 関西・参宮・南海編 1~64番全曲(地理教育鉄道唱歌 第5集/明治33年11月)(ロイヤル・ナイツ)
3.電車唱歌 1~52番全曲(東京地理教育電車唱歌/明治38年10月)(ダーク・ダックス)


このCDが我が家では毎日ヘビーローテーションでかかっている。

この歌、かなり仕事のBGMとしても、前進感があって、はかどる音楽だなと思う。メロディは繰り返すが、歌詞が繰り返さないのも、BGMに向いているような気がする。話のネタにも買って大満足な一枚であった。

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2006年04月12日

ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来カンファレンス

満員御礼で申し込みを締め切らせていただきました。たくさんのご参加申し込みありがとうございました

こんなイベントを実行委員長として企画いたしました。

情報を見つける、情報が見つかる 技術と科学がテーマです。

無料イベントです。皆様のご参加をお待ちしております。

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http://www.dhw.co.jp/topic/find2006/
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「アンビエント・ファインダビリティ」出版記念
”ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来カンファレンス”

〜情報を見つける、情報が見つかる 技術と科学〜

デジタルハリウッドのWebプロデュースコース卒業生 浅野 紀予女史が、情報システムを新しい視点で捉えなおす話題の「アンビエント・ファインダビリティ」という書籍を、日本語に翻訳されました。著者のPeter Morville氏は情報アーキテクチャ論の古典「Web情報アーキテクチャ」の著者として世界的に名前が知られています。

「情報を見つける」と「情報が見つかる」とはどういうことか?

このイベントでは、この新しい視点から、Web2.0の行方を考えてみようと思います。

・書籍紹介 : アンビエント・ファインダビリティ
ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
pic_boook3af.jpg


どんなに有益な情報がネットワーク上に存在していたとしても、ユーザが見つけ
ることができなければ、何の意味もありません。その「見つけやすさ」を表す新
しい考え方が「ファインダビリティ」です。

また、「アンビエント」はブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック
」に触発された言葉で、無線ネット接続、モバイル機器、GPS、RFIDなどの技術
によって可能になった、いつでも、どこでも、誰でも(モノであっても)、ネッ
トワークに接続可能な世界を表しています。

本書は情報アーキテクチャの第一人者である著者が、「見つけること」に関す
る技術の歴史、情報に関する先人の研究、ネット上の新しい動き(ロングテール、
タギングなど)、自身の個人的な体験をもとに、「ファインダビリティ」とは何
か、ネットワークが「アンビエント」になりつつある世界で、われわれはどこへ
向かっているのか、を考察する意欲的な書籍です。ウェブの制作、ビジネスに関
わる方に新しい視点を提供します。

第一部 講演 30分

浅野 紀予氏 翻訳者 「アンビエント・ファインダビリティって?」
オライリー社 編集者 田村英男氏 「出版に寄せて 書籍の紹介」

第二部 パネルディスカッション 90分

「”ウェブ、検索、そしてコミュニケーションの近未来 "」


司会:橋本大也   デジタルハリウッド大学 教員
          「リサーチ&プランニング」
          情報考学Passion For The Future
http://www.ringolab.com/note/daiya/

   増井俊之氏  産業技術総合研究所 工学博士
          個人サイト
          http://www.pitecan.com/          
   川井拓也氏  株式会社ヒマナイヌ代表取締役
          デジタルハリウッド大学院教員

   浅野紀予氏  翻訳者

   +豪華ゲストを予定

4つ程度の大きなテーマを、書籍から取り出し、議論する。


お申し込みはこちらの画像をクリック
http://www.dhw.co.jp/topic/find2006/
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満員御礼で申し込みを締め切らせていただきました。たくさんのご参加申し込みありがとうございました

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2006年04月08日

早稲田大学創立125周年記念公開シンポジウム 「インターネット検索の未来」

下記シンポジウムにパネラー参加することになりました。検索技術や早稲田大学にご縁やご関心のある方の積極的なご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。


早稲田大学創立125周年記念公開シンポジウム
早稲田大学メディアネットワークセンター主催
http://www.waseda.jp/mnc/INSTITUTION/2006/sympo2006.html
waseda-title-mnc.jpg

          == インターネット検索の未来 ==

 この度、早稲田大学メディアネットワークセンター(MNC)は、早稲田大学創立
125周年およびヤフー株式会社寄附講座「WEB検索技術-検索技術と情報ビジネ
ス最先端-」の開講を記念して、公開シンポジウムを開催します。
 検索技術やネットワークビジネスの未来について、ご興味のある方々は是非奮
ってご参加ください。
  

日 時:2006年4月26日(水)13:00〜17:15
会 場:早稲田大学 西早稲田キャンパス 27号館(地下2階) 小野記念講堂
    http://www.waseda.jp/jp/campus/index.html
    http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html

進行:楠元範明(メディアネットワークセンター教務主任/早稲田大学 教育・総合科学学術院 助教授)

13:00 開会の辞
    平澤茂一(メディアネットワークセンター所長/早稲田大学 理工学術院 教授)

13:15〜14:45 基調講演:「ヤフーサーファーによるインターネット検索のノウハウ」
    ■講演者 関裕司氏(ヤフー株式会社 検索事業部 サーファー部 部長/初代検索の達人)

14:45〜15:00 休憩

15:00〜17:00 パネルディスカッション:「検索の未来を語る」
    ■パネラー
      井上俊一氏(ヤフー株式会社 検索事業部 事業部長)
      国枝 学氏(NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部メディア事業部長)
      徳末哲一氏(ファストサーチ&トランスファ株式会社 代表取締役社長)
      橋本大也氏(データセクション株式会社 代表取締役)
      八尋俊英氏(経済産業省 商務情報政策局 情報経済企画調査官)
    ■モデレータ:山名早人(早稲田大学 理工学術院 教授)

17:00〜17:15 閉会の辞
    村岡洋一(早稲田大学 副総長(情報化推進担当)/理工学術院 教授)

主催:早稲田大学メディアネットワークセンター

お申し込みはこちらから(参加費無料)
http://www.waseda.jp/mnc/INSTITUTION/2006/sympo2006.html

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2006年03月16日

テレビとネットの近未来 ブロードバンド・ニュースセンター オープン 編集長に就任

テレビとネットの近未来 ブロードバンド・ニュースセンター オープン 編集長に就任
http://www.tvblog.jp/tvnet/
tvnet_blog_site01.gif


「テレビとネットの近未来 ブロードバンド・ニュースセンター」というサイトを立ち上げました。月曜から金曜まで、毎日、テレビとネットの近未来に関係がありそうなニュースをピックアップしてお知らせしていきます。私は編集長です。

どんなニュースをとりあげるのかというと、

・ブロードバンドの最新ニュース
・企業のプレスリリースのピックアップ
・動画、テレビ、機器の新製品、新サービス
・ブロードバンドサイトの動向
・通信、放送行政の話題
・オモシロサイト紹介、コラム連載
・神田敏晶周辺

・同名イベント「テレビとネットの近未来カンファレンス」の告知及び報告

といった内容です。キーワードはこのサイトのサイドバーのカテゴリを参考にしてください。

tvnet_site_p01.jpg

想定する読者層は、

・ブロードバンド、ITビジネス層
・新しいモノ好きのコンシューマ
・上記イベントの参加者

です。

このサイトではブロードバンド、放送と通信の融合に関係する情報を募集しております。プレスリリースをご送付ください。特にイベント参加者の企業、団体、個人のニュースは積極的に取り上げさせていただきます。

お問い合わせは

メール tvnet@metacast.co.jp
TEL 03-5459-1050 (TVNET編集部まで)

までよろしくお願いします。


下記は昨日のカンファレンスでリリースに使用した媒体資料です。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら


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2006年03月12日

オーバルリンク公開セミナー「コンテンツとメディアの近未来」報告

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オーバルリンク公開セミナー+ライブパフォーマンス 2006 「コンテンツとメディアの近未来」が無事、盛況に終わりました。ご来場いただいた方々、ありがとうございました。そして一緒に前代未聞のイベント運営に、燃えに萌えたオーバルの皆さん、お疲れ様でした。

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なんといっても今年の特徴は「ロックオペラ」を素人集団が演じるということでした。原作、脚本から、音楽の作詞作曲、バンド演奏と歌姫たち、舞台設計、大道具小道具の調達と製作、数十着の衣装調達、映像撮影.......。すべてをオーバルリンクの有志数十名による運営委員会が実現しました。

http://www.baramoe.jp/Baramoe_logo_M.gif

オペラ部分では私は「KKK団(ノッポ)」というチョイ役を頂きました。写真右端。

DSC01620.JPG

2つしかないセリフを覚えるのは容易でしたが、身体の動きを覚える、他人の動作にあわせて間を計るという慣れない経験に冷や汗をかきました。でも素晴らしい体験でした。セミナー3本を挟んで5幕で4時間という一大巨編を、来場したお客さんを前に、ともかく最後まで上演しきったことは、たいへんな達成感がありました。

ロックオペラ 「バラモエ」はこんなお話でした。

・ストーリー
http://baramoe.jp/2006/03/post_6.html

2050年。「釈迦徒(シャカトー)」と呼ばれた男が死ぬ。
  “Rose Bud”と記されたガラス球を手にしたまま…。
    傍らにはステッキの男ゴンゾーの影が揺れる。

オーソン・ウェルズの映画『市民ケーン』へのオマージュ(パクリ?)で物語は始まる。
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時はさかのぼって2006年、釈迦徒は、自らの能力を背景にしたある技術を"妄想"する。それは、のちに世紀の大発明となるのだが、この時点では釈迦徒の妄想に過ぎず、釈迦徒自身も、その価値に自信を持てずにいた。

ある日釈迦徒は、時の人、ORESAMA Computer総帥『Steal Jobs (SJ)』のセミナーに出向く。SJと自分の考えが一致していることを知り、自分の妄想「バラモエ」の価値を確信するのだった。

どこからともなく「バラモエ」のウワサを聞きつけたゴンゾーが、事業化を持ちかける。そして釈迦徒のアイデアを横取りしようとする美人投資顧問オイロシス。カネの話ばかりする二人に呆れた釈迦徒は、なぜか時刻表検定の勉強に没頭していく…。その姿勢を評価するゴンゾーは資金提供を約束し、二人は「バラモエ」の開発にいそしむ日々。

やがて「バラモエ=NCR」を完成させ、頂点を極める釈迦徒とゴンゾー。様々なコンテンツを、受け手にとって最適化したコンテクストで提供できる夢の装置だったが、やがて終焉を迎える日がやってきた。その後の二人は、そしてその先の世界は…。

この壮大に荒唐無稽な物語の進行の合間にセミナーが3本入る形式でした。

私がスピーカーをしたセミナー第3部は以下のような内容でした。
DSC01667.JPG

・CNET Japan Blog - 渡辺聡・情報化社会の航海図:マスマーケティングのネットシフトの可能性
http://blog.japan.cnet.com/watanabe/archives/002682.html



Seminar 03【コンテンツとメディア】
メディアの価値が変わるとしても、産業の推進役として位置づけられたマスメディアは、そう簡単に消え去るものではありません。一方で、新たなメディアとしてのネットワーク技術の進化と普及は、誰にも止められません。両者の間に起こるであろう反発、補完、代替、シナジーを通じて、それぞれのメディアに流れるコンテンツとそれを享受する側のコンテクストの関係が変わっていくのは間違いありません。テレビとブログ、Webと雑誌など、メディアの進化と融合によって浮上してくる情報とオーディエンスの関係性の変化を俯瞰します。

 ゲストスピーカー:神田敏晶
 http://knn.typepad.com/knn/
 スピーカー:橋本大也(オーバルリンク会員)
 http://www.ringolab.com/note/daiya/
 モデレーター:渡辺 聡(オーバルリンク会員)
 http://blog.japan.cnet.com/watanabe/

詳細レポートは本サイトで準備中。

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2006年03月08日

第4回 テレビとネットの近未来カンファレンス  〜 テレビ×Web2.0 = テレビ2.0 それは未来予想図 〜

・第4回 テレビとネットの近未来カンファレンス 
〜 テレビ×Web2.0 = テレビ2.0 それは未来予想図 〜
http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/03/
tvnetconf4.jpg

インターネットにWeb2.0という技術革新の波が押し寄せている。メタデータ、インタフェース、パーソナライズ、集合知、データマイニング、コラボレーション...。次々に登場する次世代を予感させるサービスが、メディアとコミュニティをにぎわしています。

この潮流はテレビとネットの近未来にとっても大きな影響を与えそうです。今回、私たちは、テレビとネットの融合の溶媒としてのWeb2.0という視点で近未来を考える場を作ろうと考えました。

今回のテーマを簡単な式で表現すると

テレビ×Web2.0 = テレビ2.0

となります。

この式に実数(実例)を入れて試算する、あるいは、答え(予想や予言)を
予測して検算してみようと考えています。たとえばYourTube、Flickr、Google、
ROLLYO、last.fm、pressdisplayといったWeb2.0的な実例は、テレビ2.0にどんな
影響を与えるでしょうか。可能性と多様性を大きなレベルから、ディティールか
ら会場の皆さんと一緒に考えてみたいのです。

今回もテレビ業界、ネット業界からのゲストスピーカーを招聘予定です。テレビとネットの近未来を予感させる新サービスの本邦初公開リリースもあります。会場は、まさにこの分野の2.0世代を育成する教育機関、御茶ノ水のデジタルハリウッドにお借りしました。たくさんのご来場をお待ちしております。

【内容】

第1部 テレビとネットの最前線

テレビのあのシーンをワンクリックで再生する全録画オンデマンドソフトの発表

メタキャスト 井上大輔

第2部 最前線のその先へ 未来予想図

神田敏晶 & 橋本大也 & スペシャルゲスト(予定)

ネットリサーチを得意とするKNN神田敏晶とメタキャスト橋本大也が前回に続いて、テレビ2.0について対決型プレゼンを行います。

※これに加えてスペシャルゲストのセッションが追加される可能性があります(交渉中)
【テーマ】

 テレビ×Web2.0 = テレビ2.0 それは未来予想図


【日時】
2006年03月16日(木)開場19:00 開演 19:30-21:30

【場所】
デジタルハリウッド 東京本校(御茶ノ水)

会場の地図はこちらです。
http://www.dhw.co.jp/profile/access.html

【主催】
楽しいTVの未来を考える研究会

【料金】

3000円

【申し込み】

http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/03/

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2006年03月04日

ロックオペラ&セミナー「コンテンツとメディアの近未来」

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理事をしているコミュニティのオープンイベントのお知らせです。

毎年恒例のオーバルリンクセミナーの季節になりました。私はSeminar 03【コンテンツとメディア】のスピーカー及びロックオペラ部分でチョイ役として参加する予定です。

ロックオペラ?

ええ、やるのです我々は。

このイベントは、ロックオペラ「バラモエ」の物語の進行の途中に、コンテンツとメディアの近未来を語る3部のセミナーが入る内容です。


なぜロックオペラ?バラモエって?ということは下記のオフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.baramoe.jp/Baramoe_logo_M.gif

このセミナーは、一昨年はプロの奏者を招いたクラシック演奏+セミナー、昨年は現代音楽家+セミナーでした。まったく新しい表現手法を求めていったら、今年はこうなっちゃいました。

どうかなにとぞ積極的なご参加をよろしくお願いします。

オーバルリンク公開セミナー+ライブパフォーマンス 2006

http://www.ovallink.jp/info060228.html
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●タイトル

オーバルリンク公開セミナー+ライブパフォーマンス 2006
「コンテンツとメディアの近未来」

●日時+場所等

 日時:3月12日(日)
    13:00 開場
    13:30 開演
    17:30 終演予定
 場所:恵比寿 イーストギャラリーB1F(JR山手線 恵比寿駅 西口より徒歩2分)
    東京都渋谷区東3-24-7 Tel: 03-5466-1140
    (駐車場・駐輪場は用意しておりません。公共交通機関をご利用ください)
    地図はこちら
 セミナー参加費:一般:3,000円  会員:無料
 懇親会参加費:一般:3,000円  会員:3,000円
 主催:OVAL LINK
 企画構成:OVAL LINK

●開催にあたって

次世代メディアとコンテンツ・クリエイションを追求するネットワーク・コミュニティ「オーバルリンク」は、結成3周年を迎えました。3周年の節目にあたって、「コンテンツとメディアの近未来」というテーマのセミナーとライブ・パフォーマンスを一般公開します。トーク+音楽+芝居の立体的な構成の中で、次世代メディアとコンテンツ・クリエイションを考えます。

●テーマ

ラジオ、テレビ、そして新聞、雑誌。あまりに当たり前の存在として普及してしまったマスメディア。しかし、マスメディアは肥大化してしまいました。それが今の状況です。マスメディアは、当然あるべきものとして「広告媒体」機能を負い続け、産業全体の発展のために重要な一翼を担ってきました。その一方で、インターネットをベースとした組織と組織の間、人と人の間を相互に結ぶ多様なネットワークが、有線、無線を問わず、高密度に張り巡らされ、しかも、安価にあるいは無料でアクセスできる環境が加速度的に広がりました。今回のイベントでは、「明らかに変容しつつあるこれらのメディア環境の関係」と、「そこに新たな存在価値を見い出しながら生息するコンテンツ」というものについて探ってみたいと思います。

●セミナーの構成
Seminar 01【映像コンテンツの現在】

マスメディアとインターネットを取り巻く世界の相関関係が変わりつつあります。同時に「コンテンツ・クリエイション自体」、「それを伝達し享受するためのチャネルやルート」、「作者とオーディエンスの新たな姿とその関係」も変容しています。漫画、アニメ、映画、ニュース映像、アマチュアによる映像、そのコラージュと裏流通、溢れるコンテンツの価値とネットワークの現在を考えます。
 ゲストスピーカー:未定
 モデレーター:高橋克三氏(オーバルリンク会員)

Seminar 02【商業音楽、PRとタイアップの系譜】

インターネットは、もうひとつのメディアとしての価値が急激に拡大しています。この時期に、われわれが検証すべきは、ラジオやテレビのマスメディア黎明期に起こったことです。今回のセミナーでは、ポップスとメディアの関係、特にマスメディアを通して成立した歌謡曲の歴史を遡ります。ラジオ、テレビ、ゲームなどがひとつのメディアとして立ち上がるとき、コンテンツとしての音楽はどのような力を発揮したのか。その「歌謡曲の歴史の検証」から、そこに通底するものを考察し、「これからのメディアにとっての音楽的なもの」に思いを馳せます。
 ゲストスピーカー:速水健朗氏(http://mirror-ball.net/)
 モデレーター:いしたにまさき氏(http://mitaimon.cocolog-nifty.com/)

Seminar 03【コンテンツとメディア】

メディアの価値が変わるとしても、産業の推進役として位置づけられたマスメディアは、そう簡単に消え去るものではありません。一方で、新たなメディアとしてのネットワーク技術の進化と普及は、誰にも止められません。両者の間に起こるであろう反発、補完、代替、シナジーを通じて、それぞれのメディアに流れるコンテンツとそれを享受する側のコンテクストの関係が変わっていくのは間違いありません。テレビとブログ、Webと雑誌など、メディアの進化と融合によって浮上してくる情報とオーディエンスの関係性の変化を俯瞰します。
 ゲストスピーカー:神田敏晶氏
 スピーカー:橋本大也氏(オーバルリンク会員)
 モデレーター:渡邊 聡氏(オーバルリンク会員)

●ライブ・パフォーマンス=ロックオペラ『バラモエ』
今回のイベントでは、セミナーの前後に挟み込むライブ・パフォーマンスがあります。ロックオペラ「バラモエ」と題する近未来ストーリーと音楽です。セミナーという静的な形式だけでなく、我々自身が創作したフィクションと、自らが作詞作曲して演ずる音楽とは、メディアとクリエイティブを捉えようとするオーバルリンクからのもうひとつのメッセージです。これは、コンテンツ+コンテクストをテーマとした実験的な試みであり、我々自身が体現するという既存の価値観からの「ズレ」も含めて、コンテンツとコンテクストへの問いかけのひとつとなっています。


ロックオペラ『バラモエ』のイントロダクション

日本で成熟したいくつかのコンテンツは、これまで世紀末の度に、世界にそのエッセンスを引用されつつも、本質的には享受され得ないものであった。しかし21世紀初頭、あるひとつの発明によって、この世界から孤立した「日本文化」は、本格的なエンターテイメント産業として世界経済に巨大なインパクトを与える存在となった。これまでは全く解釈されず、世界の人々からは見向きもされなかった漫画、アニメ、TV番組、音楽、映像、文学、絵画、能、落語、舞踊など、ありとあらゆるジャンルの日本のコンテンツが、その構造からディティールに至るまで、古典からコンテンポラリーまで、時代を超え、言語やライフスタイルを超え、次々とグローバルスタンダードとして認められるコンテンツとなって広がっていったのである。それは、もはや、革命であった。これこそが、2つのエネルギー革命と情報流通の革命、その次に起こったエンターテイメント産業を軸とする第4の革命である。しかし、そのきっかけは、ただ一人の青年が生んだ妄想とも言える単なる思い付きだった。それは、コンテンツに潜ませたシグナルによって、そのコンテンツの享受者の脳内発火を促し、享受者のコンテクストを送り手側からコントロールするという技術である。この物語は、開発コードネーム『バラモエ』と呼ばれたそのシステム開発をめぐる近未来からのメッセージである。


■オーバルリンクとは?

今から4年ほど前、日経BP社によってオンライン上の有料情報提供サービス「ブロードバンドビジネス・ラボ」が試みられた。同ラボは、残念ながら1年余でその幕を閉じた。しかしその後、そこで稼働していたメーリングリストに集まった有志が、 2003年2月に任意団体として、その活動の一部を継続することとなる。これが、「オーバルリンク」の出発点である。現在、約140名の会員が、メーリングリストやオンラインデータベースの活用による個々人の情報共有を日常とし、日々起こる様々な企業活動、あらゆる事象や事件、それぞれのプロフェッショナルな立場から起こされるテーマ、それら多様な契機から湧き起こるテクストをネットワークし、アーカイブを重ねている。さらにこういったビジネスコミュニティー的な機能にとどまらず、より日常的な対話、あるいは雑談をも含む多様な遊び、つまり、ビジネスから日常生活まで、ひとつの意思決定の背景となりうるような、まさに欠かせない「情報空間」として「コレクティブ ブレイン」なコミュニティが機能し、それが存続している。またオンラインゆえのオフ会としてだけでなく、会員内でのセミナーや、多様なジャンルのクリエイティブな展開も起こっている。そして今年、この運営の中心をより社会的な、より確かな組織として、継続的な活動を可能にするために、認定NPO法人化への第一歩を踏み出した。

以上

http://www.ovallink.jp/info060228.html
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2006年03月02日

大戦略ポータブル

・大戦略ポータブル
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PSPの戦略シミュレーションゲーム。お正月に遊んだ感想。

中学生の頃、”マイコン”(死語)で、大戦略の初版に夢中になった。PCと対戦して常勝状態に飽きると友人を呼んで、休日は朝から晩まで対戦をした。その後も5年に一回くらいのペースで、その時代の最新ゲーム機版を遊んできた。時代が進むと戦闘シーンがムービーになったり、3Dになったりと、見た目は進化しているものの、本流とされるラインでは、20年前と基本は変わっていない。

兵器の駒を交互に動かしていく大戦略は、将棋みたいな面白さがある。駒同士がぶつかった場合の戦果は、ほぼ正確に事前に予測できる。兵器の火力や防御力の強さ、駒のある地形の戦略効果、全体の配置などのパラメータを常に把握し、駒を動かしていけば勝てる。純粋に頭脳戦が楽しめるのがいい。

特にPSP版のシステムは、いたってクラシックなバージョンである。昔、遊んでいたユーザが懐かしくなってプレイするのに向いている。新奇な要素がないので解説書を読まずともプレイできるだろう。当時と違ってコンピュータの思考速度は速くなったし、サクサク展開できるのがいい。

大戦略ポータブル公式サイト
http://www.genki.co.jp/games/strategy/index.html

・元気、シンプルさを追求した「大戦略」最新作、PSP「大戦略 ポータブル」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050912/daisen.htm


紅白歌合戦を見ながら、コンピュータ相手に連戦していた。リアルタイム性はないので、テレビを見ながらダラダラやるのも楽しかった。コンピュータ同士を戦わせて消耗させながら、自分だけ資源を蓄えて一気に攻勢に出るのが私の対PC戦略。

でも、やはり、大戦略の醍醐味は人間同士の対戦。無線LAN対戦ができるので、誰か対戦相手を身近に探して、もう一度遊ぼうと計画中。

・音声認識で4ヶ国語翻訳マシンにPSPが変身 TALKMAN
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004239.html

・電車でGO! POCKET 山手線編
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003859.html

・実話怪談「新耳袋」一ノ章
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003803.html

・PSP対応ネックストラップ・ヘッドホン・ポータブル
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003813.html

・映像ファイルを携帯、PSPで再生する形式へ変換する
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002733.html

・PSPの第一印象、今年はPSP Hacksが流行する?
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002782.html

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2006年02月13日

劇団四季 オペラ座の怪人

・劇団四季 オペラ座の怪人
http://www.shiki.gr.jp/applause/operaza/index.html
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劇団四季の「オペラ座の怪人」を観た。四季は初めてだったが絢爛豪華な舞台と迫力のある歌曲に感動して、周囲に触れ回ったら、会社の経営パートナーは既に5回くらい観ていたとのこと。そういうものですか。演劇初心者なもので...。

CDも購入。

・オペラ座の怪人(日本語キャスト): 音楽: 劇団四季ロングラン10周年記念キャスト
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・エンジェル・オブ・ミュージック
・オペラ座の怪人
・マスカレード

の3曲が印象的。同じ作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーのてがける四季「エビータ」も映画が好きだったので、次に観てみたい。

そして最近の映画版のDVDを観る。頭の中にテーマ曲がリフレインする毎日。

・オペラ座の怪人 通常版
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なお四季はついにこの3月で千秋楽とのこと。気になっていた人は絶対に見に行くといいと思います。感動です。おすすめです。

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2006年02月01日

満員御礼に感謝 第3回 テレビとネットの近未来カンファレンス

・第3回 テレビとネットの近未来カンファレンス
 「20+αの先端事例でディスカッション 2006」
http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/02/index.html

悪天候でしたが、たくさんのご来場ありがとうございました。

第一部:テレビを”どこでも視聴”するソフトウェア展望
第二部:テレビ×ブログからトレンド抽出
第三部:テレビ×ネットの先端サービス ベスト20


という3部構成でした。プレゼンテーション資料は、上記告知ページから本日中にはリンクする予定です。報告記事は現在執筆中。少々お待ちください。

まずは私の手元にある第3部の私と神田敏晶氏との対決型プレゼンのファイルを公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

イベント告知ページは、当日の参加者の方々からトラックバックをいただいております。いくつかご紹介させていただきます。

・END_OF_SCAN - 第3回 テレビとネットの近未来カンファレンス
http://d.hatena.ne.jp/paraselene/20060201/1138806335

当日の詳細な記録があります。ここまで現場でメモできるとは驚きです。参加されなかった方が読むまとめとしておすすめです。

・woodpine:第3回 テレビとネットの近未来カンファレンス
http://blog.livedoor.jp/woodpine/archives/50171504.html

要点をまとめていただいています。こちらはむしろ参加された方におすすめです。

次回は3月中旬に開催予定です。よろしくお願いいたします。


--- 以下は上記プレゼンファイルからテキストを抽出したデータです。

第3回 テレビとネットの近未来 カンファレンス 第三部:テレビ×ネットの先端サービス ベスト20 対決プレゼン
神田敏晶 VS 橋本大也
背景が白は神田選出
背景が黄は橋本選出
10位

大学講義の映像配信
Stanford on iTunes
http://itunes.stanford.edu/
オープンコースウェア
スタンフォード大学はオープンソースで授業をWeb公開。テキスト、音声、映像。
iTunes、iPodで視聴できるサービス開始
東京大学他、国内の大学も同様の試み
http://ocw.u-tokyo.ac.jp/
9位

進化する映像ファイル形式
DivX Version6
http://www.divx.com/?lang=ja
P2Pで人気の高圧縮フォーマットの最新版
チャプター、字幕、タイトル機能などDVD-VIDEO相当の機能を動画ファイルに内蔵する
H264
http://e-words.jp/a/H264.html
高圧縮、次世代標準、PSP、iPod、ワンセグ、HD-DVDなどなど対応

8位

テレビにセキュリティという市場
ProtecTV
http://www.protectv.com/
テレビとアンテナの間に接続すると、音声認識で危険ワードをカットする。字幕もカットできる。
テレビとセキュリティ商品群
http://familysafemedia.com/

やりたい放題インターネットとお茶の間を直接つなぐ危険を回避するための製品

7位

P2Pで映像配信の光と影
torrentocracy - home
http://www.torrentocracy.com/
P2Pで何でも共有。テレビ、映画、音楽、すべて。果てしなくイリーガル。
PeerInpact
http://www.peerimpact.com
Universalの映画とNBC Universalのテレビ番組をオンデマンドで配信


6位

アダルト風味のコンテンツ
FrenchMaidTV
http://frenchmaidtv.blogspot.com/
フランス風メイドさんが映像でポッドキャストの作り方やパソコンの操作方法を説明する
Nakednews
http://www.nakednews.com/
男女のアナウンサーが、一般ニュースや天気予報を読みながら脱いでいく有料コンテンツ
5位

Alt.Interactive
Dragri
http://www.dragri-fan.com/index_jp.html
映像をマウスで動かす。
SaveMyShow.com
http://www.savemyshow.com/
ネット局ごとの主要番組の放送継続可否をユーザに問い公開

4位

ユーティリティ動画という概念
道案内映像制作 マインズ Route Movie
http://mind-s.jp/modules/tinyd0/index.php?id=29
道案内の動画を有料で作成、iPod対応
名刺代わりに自伝映画を簡単製作するソフトウェア
Totem-Software
http://www.totem-software.com/5easysteps.html
3位

映像制作の新しいカタチ
Machinema
3Dゲームエンジンを利用して映画を製作
ちょこあいすのSWG日記
http://hedgehog.sakura.ne.jp/choco

オンラインゲームとブログで映画を製作する
The Movies / About
http://www.lionhead.com/themovies/about.html
映画を撮影するゲーム
2位

投稿映像専門の放送局
Stupidvideos.com
http://www.stupidvideos.com/
ユニークな投稿を集めて放送、制作者を支援

神動画.com
http://www.kami-douga.com/
神しか持ち得ない動画を持ち寄るマニア向けサイト
http://www.machinima.com/
1位

検索視聴というスタイル
Google Video
http://video.google.com/
検索結果が番組表の時代になる予感
自作映像をアップロードする個人
Blinkx.TV
http://www.blinkx.tv/
映像メタデータから放映内容を検索

10事例*2のまとめ議論 テレビとネット融合でできること
声を集める
関連づける
操作できる
過激で奇抜
共有化する
パッケージ
安全にする
共創できる
検索できる
遠隔で独習


神田さんは?

ユーザの便利
ライフスタイル
コミュニティ
クリエイション
ビジネス


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2006年01月23日

第3回 テレビとネットの近未来カンファレンスを開催します

テレビとネットの近未来カンファレンスも第3回。

今回は新しいサービスやソフトウェアをたくさん紹介する予定です。

私は神田さんとネタ10番対決です。

今回のイベントは無料です。

よろしくお願いします。


第3回 テレビとネットの近未来カンファレンス
    「20+αの先端事例でディスカッション 2006」

■第2回 テレビとネットの近未来カンファレンス
http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/02/index.html
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↑上記バナーをクリックで参加申し込みへ

「テレビとネットの融合」って結局どういうこと?

第3回ではこの分野の最新事例からキーワードを整理してみたいと思います。

テレビでネットを見る?ネットでテレビを見る?全部録画?Eコマース連動番組?携帯電話向けテレビ放送?専門検索エンジン?個人放送局?ビデオ・オン・デマンド?。どんなビジネスモデルがありえるの?何が私にとって便利なの?

海外と国内の「テレビとネット」の最新のサービス、ソフトウェア、デバイスの中から、注目に値すると考えた事例を選び出しました。漠然と未来を考えるのではなく、いまそこにある実現サービスから、これからどんな世界が立ち上がろうとしているのかを、予想してみたいと思います。

今回はデジタルコンテンツのイベント「PAGE」の連動イベントとして、日本印刷技術協会様の協賛を得て、本シリーズ初の参加費無料で開催することができました。

第1部 テレビを”どこでも視聴”するソフトウェア展望

テレビ番組をパソコンで全部録画する時代の到来を前提にサービスを開発しているベンチャー、メタキャスト社のipod/psp対応テレビ視聴アプリのプレビューと、その先に見える展望。

メタキャスト 井上大輔

第2部 テレビ×ブログからトレンド抽出

ブログに登場するキーワードを分析することで最新の話題を発見するサービスkizasi.jp。テレビというマスメディアを連携させた新手法について解説。

・kizasi.jp : 今日、ブログで話題になったことって?
http://kizasi.jp/
株式会社シーエーシー kizasi事業推進室 新谷氏


第3部 テレビ×ネットの先端サービス ベスト20

神田敏晶 VS 橋本大也

ネットリサーチを得意とするKNN神田敏晶とメタキャスト橋本大也が、テレビとネットの近未来をキーワードに先端製、独創性、将来性のベスト10リストを作成しました。交互にベスト10を発表する対決型プレゼンです。

【日時】

2006年02月01日(水)開場17:00 開演 17:30-19:30

【場所】
サンシャインシティ 文化会館 7階 710

【主催】
楽しいTVの未来を考える研究会

【料金】
無料

【申し込み】
イベント参加のお申込み こちらをクリック
http://www.tvblog.jp/event/archives/2006/02/index.html

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2006年01月02日

新春ポッドキャスト対談 「ツイてる!ポッドキャスト2006」 2日目

歩いて1分の東海道へ箱根駅伝を応援にいきました。

今年も大いに盛り上がっていました。

往路の最終区間はエキサイティングでしたね

『東京箱根間往復大学駅伝競走』
http://www.ntv.co.jp/hakone82/
DSCF1710.JPG

さて、新春ポッドキャストも2日目。今日の話題は、各ブログの人気記事ランキングです。放送の中で参照しているランキング詳細はこちら。

はてなブックマーク - http://www.ringolab.com/note/daiya/ の人気エントリー
http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=http%3A%2F%2Fwww.ringolab.com%2Fnote%2Fdaiya%2F&sort=count

・デジタルハリウッド大学放送部・ポッドキャスト 写真クリックで放送部へGO。
http://dh-podcast.seesaa.net/
s-P1000645.jpg

iTunes、iPodご利用の方はデジハリ大学放送部のチャンネルを登録してください。
dhpodcastrss01.gif

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2005年12月25日

ゲームロボット21

・ゲームロボット21
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2歳の息子へのクリスマスプレゼント。

何にしようかなあと相当迷いましたが、自分も子供の頃遊んだゲームの復刻版にしました。

「1981年に発売され、3年間で100万個を売り上げた大ヒット作「ゲームロボット九」。あれから24年、デザインやサウンドを一新し、前作にはなかった新ゲームも加わり2005年「ゲームロボット21」として堂々復活しました!」

ということは、私は11歳の頃遊んでいたわけですね。2歳にはちょっと難しいかも?いや、遊べるゲームも入っていたはずと信じて、これを枕元においておきました。

光と音を使った21種類のゲームが内蔵されています。私が好きなのは03の音感トレーニング。

01 演奏にトライ!
02 作曲にトライ!
03 音感トレーニング
04 サウンド神経衰弱
05 集中力トレーニング
06 メモリー間違い探し
07 光と音を追え!
08 3つの宝さがし
09 潜水艦を見つけろ
10 ピコピコモグラをやっつけろ
11 帰ってきたピコピコモグラ
12 がんばれゴールキーパー
13 連射にチャレンジ
14 がんばれ消防士
15 判断力トレーニング
16 たし算にチャレンジ
17 ひき算にチャレンジ
18 かけ算にチャレンジ
19 一触即発バクダン
20 スロットにトライ!
21 ロボットビンゴ

詳細なレポートがなぜかインターネットウォッチにあがっています。

・気になるe-Toy遊んでレポート
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051020/toy198.htm

とりあえず演奏モードで彼は遊んでいます。

このハナヤマというメーカー、以前取り上げた知恵の輪を販売しているメーカーです。おもちゃは大人の世代が子供の頃に遊んだものを自分の子供に与えるという流れができると、息の長いロングセラーになるのかなあと思いました。さて、学研の「電子ブロック」は何歳になったら買ってやろうか(自分がほしいわけですが)。

・大人の知恵の輪 キャストパズルシリーズ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001376.html

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2005年12月20日

忘年会議報告3、ジャパンブロガーカンファレンス、デジタルコンテンツ2006

1日空いてしまいましたが報告の第3弾です。

Japan.internet.comにも詳細なレポートがあがっています。

無敵会議で選ぶ「2005年 究極 Web サイト」と、検索ランキングから見る2005年のトレンドとヒットの法則
http://japan.internet.com/busnews/20051220/4.html

さらに司会の2人のつぶやきや、スライドの写真まで記録されている

・[ス] 忘年会議2005ログ (残りはあとで書く)
http://www.lacrime.net/item_1601.html

で、裏の裏までわかってしまう感じです。


第3部の会議では、以下のような問題が出題されました。個人と6人のワーキンググループで発想を競い合いました。


2006年末、"KAIZEN","KEIRETSU"に続いて、"MUTEKI"が英単語のリストに加えられた。この年のはじめ、インターネット業界に察そうと登場したムテキエイプコミュニケーション者はネットスケープの再来と呼ばれた。

おどけた猿の顔がトレードマークのこの新興ベンチャーは人々の生活をがらりとかえることできる無敵ブラウザーをリリースした。イヌ年だったのにもかかわらず、だ。

そして無敵ブラウザーは「戻る」「すすむ」「更新」「ホーム」に続く新しいボタンを搭載していることが特徴であった。

そのボタンは、今までのブラウザーが着目していなかった
(  ?  )と連動し、
(  ?  )を実現することにより、現代人のストレスの一つである
(  ?  )を解決することに成功していた。
その名も(  ?  )ボタン。

候補5案を主宰の二人が選出し、会場投票を行った結果、優勝したのは以下のアイデアでした。


そのボタンは、今までのブラウザーが着目していなかった
(ブラウザ以外のアプリケーションが開いているファイル)と連動し、
(ユーザの作業目的の予測)を実現することにより、現代人のストレスの一つである
(そもそもなにやろうとしてたのか忘れちゃう)を解決することに成功していた。
その名も(われにカエル)ボタン。

優勝チームには、主宰の二人が選んだアップルのマイティマウスを6個(人数分)差し上げました。

・Apple Mighty Mouse
B000AOGHRG.01._OU09_PE02_SCMZZZZZZZ_.jpg

このマウスは逸品。

スポンサーのYahoo! Japanさんから今回も豪華なおみやげが全員に配布されました。スタッフブログにも当日のレポートを発見。

・Yahoo!ブログ - Yahoo!検索 スタッフブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/20013757.html

関係者各位と参加者の皆さんに感謝をお伝えして、今年の忘年会議も終了しました。今年も本当にみんなありがとう。来年も楽しい忘年会議を開催できるよう、がんばりたいとおもいます。

■ジャパンブロガーカンファレンス、デジタルコンテンツ2006

ところで、ここ数日、イベントを連戦していました。

報道された記事を報告代わりに紹介します。


12月16日 【ジャパンブロガーカンファレンス】
「ブログは自分を伝えるブランドに」有名ブロガーがブログの魅力を語る
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/12253.html

12月17日 【忘年会議2005 Sponsored by Yahoo!検索】
Japan.internet.com Webビジネス - 無敵会議で選ぶ「2005年 究極 Web サイト」と、検索ランキングから見る2005年のトレンドとヒットの法則
http://japan.internet.com/busnews/20051220/4.html

Yahoo! JAPANの検索データから浮かび上がるトレンドとヒットの法則
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/12252.html

12月19日 【日本印刷技術協会 デジタルコンテンツ2006】
“Web 2.0”の導入、従来メディアは「恐る恐る」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/12/20/10287.html
dg20051219.jpg

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2005年12月18日

満員御礼 忘年会議2005 報告第2弾

ランキングの発表に続いて、スポンサーのYahoo! Japanの関さんから、今年のキーワードランキングと分析がありました。

1位 2チャンネル
2位 Google
3位 楽天
9位 Livedoor
12位 Mixi
18位 壁紙
39位 価格
50位 たまごっち

・Sailing Notes: 忘年会議2005に行ってきました
http://www.sailing-notes.com/2005/12/2005_1.html

を読むともっと詳しい内容がわかります。

そして、「主宰者2006」今年の総括と来年の予測を主宰の二人がお話しました。私の部分のプレゼンを公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

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2005年12月17日

満員御礼 忘年会議2005 報告第1弾

3年目の忘年会議も無事、満員御礼、終了いたしました。たくさんのご参加とご支援ありがとうございました。

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例年通り、参加者の究極サイト投稿の中から、主宰の二人が、独断と偏見でベスト10を選出しました。まずは報告第一弾として今年の忘年会議のベスト10を発表しました。

10位 自分のサイト
自分のサイトを究極のサイトとして投稿された方が何人もいました。その考え方が最高だと思って、10位に入賞です。

9位 「30日間0歳生活」
http://baby30days.exblog.jp/

8位 「おいしゃさんのタマゴ」
http://white-bears.cocolog-nifty.com/top/

7位 「広告会議室」
http://www.koukokukaigisitsu.com/

6位 「○○だけど何か質問ある?」シリーズ
http://d.hatena.ne.jp/dangerous1192/20051128/p1

5位 「アキバBlog」
http://blog.livedoor.jp/geek/

4位 「コトノハ」
http://kotonoha.cc/

3位 「sidefeed」
http://sidefeed.com/

2位 「最速インターフェース研究会」
http://la.ma.la/blog/

1位 「はてなブックマーク」
http://b.hatena.ne.jp/

はてなブックマークはユーザにとってもブロガーにとっても、便利で楽しいコミュニティでした。1位の記念品として「最優秀賞 あなたが究極」というラベルの日本酒一升瓶を進呈いたしました。

bounenkaigi_s_DVC10163.JPG


詳細なレポートは参加者による以下のサイトが詳しいです。

・たつをのChangelog
http://nais.to/~yto/clog/2005-12-17-3.html
・ueBLOG: 2005/12 無敵会議 忘年会議
http://ash1no0to.dyndns.org/htdocs/archives/2005/12/200512.html
・Sailing Notes: 忘年会議2005に行ってきました
http://www.sailing-notes.com/2005/12/2005_1.html

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2005年12月06日

忘年会議2005 Sponsored by Yahoo! JAPAN検索 - 詳細&お申込 -

満員になりました。究極のサイトの投稿は受け付けております。たくさんのご応募ありがとうございました。

告知当日は私が出張中で、一時サイトにつながらないミスがありました。たいへんご迷惑おかけいたしました。

---

無敵会議ロゴ、ひさびさに復活です。

忘年会議2005 Sponsored by Yahoo! JAPAN検索 - 詳細&お申込 -
http://www.muteki-kaigi.com/event/
top_logo.gif


ポータルサイトやマスコミが年末になって今年のベストWeb大賞を発表しています。主宰の二人はこういうリストを見て【昨年の末】にふたつの感想をもらしました。

ひとつめは、

「本当に人気のあるサイトの顔ぶれってこれか!(納得)」

ふたつめは、

「でも、全部知ってるなあ...(もっともっと)」

入賞しているのは誰もが知っている大手企業の人気サイトたち。まさに今をときめく売れ筋サイトです。どのサイトもしっかりしたコンテンツで、この結果もうなずけます。ただ、既に有名だということは既に皆が知っているということでもあります。

そこで私たちは考えました。大きなコンテストの最大公約数とは違うやり方で、無敵のサイトを選ぶ会議をやってみよう、究極無敵のリンク集をみんなの知恵と思い入れを集めて作ってみようと思ったのです。

そう、無敵ユーザのための、無敵ユーザによる、無敵のリンク集を。

そして昨年の12月に開催された第2回の忘年会議は大成功を収めました。知る人ぞ知るサイトを何百も発掘できたのです。大きなメディアでは難しいことを小さなメディアである、私たちのブログが可能にできたのだと嬉しくなりました。

そこで、今年も同じ趣旨で忘年会議を開催します。ですが、【今年はパワーアップです】。私たちのコンセプトに、いつもおなじみ検索でお世話になっているYahoo! JAPANさんが、協賛してくださることになりました。おかげでなんと!【参加費無料】【特別講演】を実現できそうです。

ただ、スポンサーがついたからといって、コミュニティが選ぶと言うポリシーは今年も変わりません。究極ウェブの審査、会議の進行はすべて我々が行います。

さて毎回のお約束ですが、この無敵会議シリーズは問答無用の全員参加形式です。会議に参加するに当たっては事前質問に投稿していただく必要があります。

※1 今回は当日都合により参加できない方のために投稿のみも可能となっております。投稿していただくとイベント後に皆様から集まった「究極Webサイト」集を送付いたします。当日参加できない方もふるってご投稿ください!

※2 今回は忘年会議ですので会議後には本当の忘年会を開催します。先着70名様までとなりますのでご希望の方は是非どうぞ。また忘年会は別途実費がかかります(3,500円を予定)。

■ プログラム

【第1部 独断と偏見の無敵ウェブサイト ベスト10 大表彰式】

ご存知の通り主宰の二人は今年もWebサイトをたくさん調べてきました。二人が1年間でチェックしたサイトの総数は1万件を超えています。超個人的な思い入れで、その上位0.1%として10件を選び出します。

【第2部 Yahoo! JAPAN検索 トレンド予測】

日本の検索シーンを支えるYahoo! JAPAN検索チームに2005年の総括、2006年のトレンド予想を行っていただきます。彼らのみが持つ極秘データから新たなトレンドやビジネスチャンスが見えてくるのかも?!

【第3部 主宰者2006】

主宰者の橋本、百式管理人は2006年も新しいチャレンジをしていきます。2006年のトレンドも踏まえ、主宰の二人がどんな活動をしていくか、どういったビジネスに注目していくかをちょこっとだけ語ります。

【第4部 究極のサイト創造会議】

もはや究極のサイト、選ぶだけでは物足りないですよね。無敵会議シリーズを通して鍛えてきた発想力、コミュニケーション力を駆使して、究極のサイトを自ら発想するセッションです。私たちの頭脳を連結して、究極のサイトを発想してみましょう。

■ 実施要綱

日付 2005/12/17 (土) 17:00-20:00 (16:45開場)
場所 デジタルハリウッド大学 秋葉原メインキャンパス 地図)
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13
秋葉原ダイビル7階
tel:0120-823-422
費用 無料 (会議後の忘年会は別途実費。3,500円程度)
定員 先着90名 (忘年会は先着70名まで)

協賛
会場協力
備考 全員参加の会議を行います。筆記用具をお持ちください


お申し込みはこちらをクリック

■■■ 申し込み 12月7日正午に開始 ■■■

満員になりました。究極のサイトの投稿は受け付けております。たくさんのご応募ありがとうございました。

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2005年12月03日

ダークウォーター

映画:ダークウォーター
http://darkwater.jp/
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を観てきました。

「仄暗い水の底から」をハリウッドでリメイクした作品。

原作はこちら。

・仄暗い水の底から: DVD
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『リング』で日本中を世紀末ホラー・ブームへ巻き込ませた中田秀夫監督が、再び鈴木光司・原作に挑戦したホラー作品。夫と別居し幼い娘と一緒に古びたマンションに引っ越して来た淑美(黒木瞳)。しかし、まもなくして恐るべき怪奇現象の数々が、じわじわと母子に襲いかかっていく…。

心霊ホラーでありながら、悲しく切ない愛の物語になっていて、私は好きな作品でした。ハリウッド版で黒木瞳役を演じるのはジェニファー・コネリー。

こちらの解説。


鈴木光司原作、中田秀夫監督の「仄暗い水の底から」を、同じ原作・監督コンビの「リング」に続きハリウッドでリメイクしたサスペンス・ホラー。監督は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス。主演は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー。

 離婚調停中のダリアは、5歳の娘セシリアの親権をめぐって別れた夫との争いが続いていた。娘と一緒に暮らすための部屋を求めて、ニューヨークのルーズベルト島にあるアパートへとやって来たダリア。薄暗く不気味な雰囲気漂うアパートだったがシングルマザーのダリアに贅沢は言えない。こうして、アパートの9階の一室で母娘ふたりの新生活が始まった。ところが、寝室の天上にある黒い染みが日に日に大きくなり、黒い水までしたたり落ちてくる。さらに、裁判の行方も気がかりで、ダリアの心は不安とプレッシャーで押し潰されてゆく…。

さて、感想ですが、私は面白かったです。80点くらい。

事前に日本版を鑑賞しておくとかなり興味深いです。

ストーリーはほとんど同じなのですが、日本版とはまったく違う感想を持ちました。ハリウッド版、ぜんぜん怖くないのです。理由を考えてみたのですが、母性愛(日本は盲目的、米国は契約的)、水の描き方(日本はじめじめ、米国はH2O)、あの世の存在(あの世に連れて行かれる感覚)、住む街の印象あたりが、日米でまったく異なるため、同じ物語なのに、映画全体の印象も大きく違うことになっています。

世界で評価される日本の文化を考える上で、とてもいい材料の2作品でした。

公開直後なので詳しく内容に触れるのは、今は避けますが、DVDが発売される頃、語りたいと思います

・模倣される日本―映画、アニメから料理、ファッションまで
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003155.html

・私の好きな映画たち(1)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000734.html

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2005年11月19日

感動戦争ドラマ バンド・オブ・ブラザース

・バンド・オブ・ブラザース Vol.1 BAND OF BROTHERS
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すばらしい。自信を持ってオススメの大作。本当は長々と感想を語りたいのだけれど、敢えてネタバレなしで紹介してみる。

とかくテレビドラマは映画より格下だと思われがちである。

「バンド・オブ・ブラザース」は、映画の巨匠スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮で、制作費が約156億円。10話の連続エピソードの中で、見るものも共に従軍したかのような臨場感を味わえる。テレビの連続ドラマだからこそ作れた感動作品。

演出はハンクスの「プライベート・ライアン」に似ている。派手な戦闘シーンに頼らず、静かにリアルに、戦争の真実を描いた。

第二次世界大戦末期、ノルマンディー上陸作戦からドイツ降伏までヨーロッパ戦線で戦った、アメリカ陸軍・第10空挺師団506連弾第2大隊E中隊将兵の体験を描く。主題は仲間の絆。国内での訓練学校時代から、パラシュート降下で参加するノルマンディー上陸と、内陸での死闘、そして迎えた終戦まで、視聴者はいつのまにか、自分も隊員であるかのように感情移入してしまう。

最終話を見終わったときは目頭が熱くなったと同時に、もう一度最初から見たくなった。2回目も十分に味わえる余力を持った名作である。

2001年ゴールデン・グローブ賞最優秀作品賞を含む華麗な受賞歴。

エミー賞
2002 ミニシリーズ部門作品賞 受賞
ミニシリーズ部門監督賞 受賞
ミニシリーズ部門キャスティング賞 受賞
ミニシリーズ部門シングルカメラ編集賞 受賞
ミニシリーズ部門シングルカメラサウンドミックス賞 受賞
ミニシリーズ部門音響効果賞 受賞
ミニシリーズ部門脚本賞 ノミネート
ミニシリーズ部門メイクアップ賞 ノミネート
ミニシリーズ部門美術監督賞 ノミネート
ミニシリーズ部門撮影賞 ノミネート
ミニシリーズ部門視覚効果賞 ノミネート
ミニシリーズ部門ヘアースタイル賞 ノミネート
ミニシリーズ部門スタント賞 ノミネート
優秀メインタイトル・デザイン賞 ノミネート

ゴールデン・グローブ賞
2002 ミニシリーズ部門番組製作術賞 受賞

ゴールデン・サテライト賞
2002 ミニ・シリーズ部門助演男優賞デヴィット・シュワイマー 受賞

TV批評家協会賞
2002 ミニシリーズ・映画部門優秀賞 受賞

・BAND OF BROTHERSの世界
http://www.bandofbrothers.ne.jp/

・AXN|バンド・オブ・ブラザース
http://www.axn.co.jp/bob/
11月からAXNでも放映。

・Band of Brothers 絆で結ばれた兄弟たち
http://www.h3.dion.ne.jp/~brothers/

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2005年11月16日

参加受付中 デジハリ大学園祭 「検索テクニックの最前線 2005」

本イベントは満員になりました。参加申し込みを締め切らせていただきます。ありがとうございました

11月19日(土)〜の、デジタルハリウッド大学の学園祭で私が顧問をしているサークル「リッチメディア」が主催するイベントが開催されます。私も出演予定です。無料ですので、ぜひ土曜の秋葉原見物やヨドバシ見物もかねてご来場ください。事前お申し込みいただけると、プレゼントが確実にもらえます。

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■イベントの概要

「検索テクニックの最前線 2005」

Yahoo! JAPANの"検索の鉄人"が学園祭に登場!!検索テクニックの最前線を語る

11月19日(土)19:00〜21:00

・事前参加受付のURL(事前受付50名には確実にグッズプレゼント)
https://www.dhw.co.jp/school/event/event.php?SchoolID=daigaku
本イベントは満員になりました。参加申し込みを締め切らせていただきます。ありがとうございました

■内容

日本最大の検索サービスYahoo! JAPANから、「検索の鉄人」こと関裕司氏をゲストとしてお迎えして、デジタルライフをパワーアップする検索技巧の数々を披露していただきます。

受験、試験、進路、課外活動、アルバイト、何をするにも情報力は基本です。情報力の決め手が検索エンジンの使いこなし能力。ネットで調べるプロのコツを、鉄人から直伝していただける貴重なチャンスです。

本イベントの主催サークル「リッチメディア」代表の横山兼大が最初に等身大のデジハリライフとデジタルライフ論を語ります。デジハリライフはまさにデジタルライフ。ITのサービスを使いまくる日々の体験報告です。

そして、Yahoo! JAPANの検索の鉄人の関氏のメインレクチャー。内容は当日まで詳細はヒ・ミ・ツ。「へえっ」「ほーー」「うわー」という参加者の皆さんの声で会場一杯になると思っています。ご期待ください・

最後にはネットで調べる技術を教える名物授業「リサーチ&プランニング」担当の当大学教員の橋本大也先生にもご登場いただき、検索の鉄人とトークセッション。検索サービスの最新事情と近未来予測や、お二人の学生時代から、IT企業で活躍する今に至るまでの華麗な軌跡などを語っていただきます。

こんなに充実したセミナーなのに、協賛のYahoo! JAPANさんのおかげで、参加費が無料で実現できました。おまけに先着申し込み100名さまには、豪華なヤフーグッズのおみやげつきです。

正直、このイベントにこないのはもったいないと思います。

き、て、ね。

【ゲスト】
関裕司  (ヤフー株式会社リスティング事業部サーファー部)
橋本大也 (データセクション株式会社代表取締役)

【日程】
11月19日(土)19:00-21:00

【場所】
デジタルハリウッド大学 大学教室ROOM 5 〜7
(秋葉原ダイビル7F)

・交通案内・地図|デジタルハリウッド大学 メインキャンパス
http://www.dhw.co.jp/un/access/index.html


【参加費用】
無料
・事前参加受付のURL(事前受付50名には確実にグッズプレゼント)
https://www.dhw.co.jp/school/event/event.php?SchoolID=daigaku


・Yahoo!ブログ - Yahoo!検索 スタッフブログ
デジハリ学園祭でトークイベント開催
http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/16568861.html

校長日記:Yahoo JAPANの"検索の鉄人"が学園祭に登場!!
http://www.sugiyama-style.tv/archives/50203903.html


本イベントは満員になりました。参加申し込みを締め切らせていただきます。ありがとうございました

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2005年11月05日

電車でGO! POCKET 山手線編

・電車でGO! POCKET 山手線編
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予約して発売日に購入。


大人気電車運転シミュレーションゲームが、PSPでついに登場。車掌の仕事を再現した「車掌乗務」、新しいダイヤを購入する「ダイヤの購入」、運転している電車を外から見ながら運転できる「アウタービュー」、運転評価を連続で満たすとボーナスが加算される「チェインシステム」、アイテムを使えて初心者でも楽しめる「エンジョイモード」、さまざまな電車の写真が鑑賞できる「ミュージアム」など、PS2で好評のモード&システムを踏襲。上手にプレイして、より高い運転士等級と称号を勝ちろう。通信機能を使って友達と「運転士名刺交換」も可能。

・電車でGO!ポケット 山手線編:タイトー
http://www.taito.co.jp/d3/cp/den_pocket/

グラフィックの美しさに目をみはる。ゲーム内容は電車でGO!なのだけれども、運転中の電車を外部視点で眺める「アウタービュー」がすばらしい。車内放送とドアの開閉だけを行うエンジョイモードは、グラフィックを楽しみたいだけの人にも楽しめる。

日常的に使っている山手線なだけに、あの場所はどう描かれているかな?を確認するだけでも最初はハマってしまった。そして私以上にハマっているのが鉄道オタクの2歳の息子。私が遊んでいると、まだ操作もできないのに、PSPを奪おうとしている。

そもそもこの発売を知ったのは、息子が本屋で見つけて離さないので仕方がなく買ったこの雑誌の広告記事がきっかけ。

・鉄道ファン
http://www.railfan.ne.jp/koyusha/
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当初「鉄オタ」かよーと、まったく興味がなかったのだが、読んでみるとこの雑誌もかなり面白い。長年使ってきた鉄道には知らないことがいっぱいある。さらにマニア向けの出版物やイベントの告知が気になってしょうがない。中身をもっと知りたくなってしまった。毎月買っている。

鉄道オタクの世界、結構、私も向いているのかも?。

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2005年10月26日

第2回 テレビとネットの近未来カンファレンスを開催します

前回、大変好評に終わったイベントの第2回を開催します。

私も引き続き、テレビとネットの未来像を語らせていただきます。

今回のテーマは「CMスキップの問題」と「ビデオポッドキャスト」。

ハイテク機器を使いこなし、番組の好きなところだけを見る視聴者、好きな場所に映像を持ち出して見る視聴者が増えてきました。どんどん便利になる一方で、CMが飛ばされたり、視聴率が落ちたりするのじゃないか?と懸念する制作者もいます。逆に視聴者は、もっとテレビを見るようになるのではないかと期待する人もいます。果たして本当のところはどうなのでしょうか?キーパースンを集めて講演とディスカッションです。

後半は、新型iPodやPSP、携帯電話のように映像を持ち出して使える便利を紹介します。そして、その先にあるライフスタイルの変化やコンテンツビジネスの変容を追う予定です。

テレビとネットの近未来を一緒に考えて見ませんか。視聴者でも制作者でも、ネット側でもテレビ側でも、楽しめる場をつくっていきたいとおもっていますので、以下のキーワード、ちょっとでもアンテナにひっかかったら、お気軽にご参加ください。

■第2回 テレビとネットの近未来カンファレンス
http://www.tvblog.jp/event11/
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第一回のカンファレンスのご参加ありがとうございました!
また、今回がはじめての方にも、ご案内申し上げます。

来る2005年11月04日(金)の20時より、第二回目にあたる「テレビとネットの近未来カンファレンス」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます!

今回は、二部制で多彩なゲストと2大テーマについてディスカッション形式で展開してまいります。

【テーマ】
「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」

第一部:「CMスキップセッション(20:00〜)」
広告代理店の立場、クライアントの立場、そして、ユーザーの立場からCMスキップについての現状と今後の展開を大胆予測!

第二部:「ビデオポッドキャストセッション(21:00〜)」
10月12日(米国時間)AppleがABCと共に放送終了後のドラマを1ドル99セントで販売開始。TV史上初の番組ダウンロードは成功するのか?また、RSS化によって誰もがビデオポッドキャスト市場に参入できるチャンスも到来!

【テーマ】
「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」

【日時】
2005年11月04日(金)開場19:40 開演 20:00-22:00

【場所】
デジタルハリウッド大学 秋葉原メインキャンパス
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階


【主催】
楽しいTVの未来を考える研究会

【協賛】
デジタルハリウッド大学
テレビブログ

【料金】
3,000円

【申し込み】
イベント参加のお申込み
http://www.tvblog.jp/event11/form.html

【資料】
CM SKIP
過半数は80%以上スキップ
電通レポート DVR普及がテレビ視聴に与える影響について

video podcast search
http://video.google.com/
http://video.search.yahoo.com/
http://podcasts.yahoo.com/
http://search.singingfish.com/sfw/home.jsp
http://www.blinkx.com/overview.php
http://www.archive.org/

放送後のテレビ番組サーチ
http://www.apple.com/itunes/videos/
http://www.tvblog.jp/

Video podcast viewer
http://www.blogcasting.jp/alligator/index.html

video podcast provider
http://www.audioblog.com/
http://www.videoaddon.com/

video podcast content
http://www.pbs.org/cringely/nerdtv/
http://www.rocketboom.com/vlog/
http://www.podtv.jp/
http://www.knn.com/

Advercasting
http://www.micropersuasion.com/2005/10/2006_the_year_o.html

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2005年10月23日

実話怪談「新耳袋」一ノ章

・実話怪談「新耳袋」一ノ章
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これは傑作だと思う。

PSPの「怪談体感ソフト」。全編が音声+写真+テキストで構成されたショートノベル集。内容はもちろん幽霊や超常現象を扱うホラーである。全部で50話を収録。最初に質問があり、答えるとその気分に最適な一話が選ばれるシステム。だいたい一話3分から5分程度で終わる。

私は電車の通勤時間に何本かずつ見ていた。通勤時間しかゲームの時間がとれないということもあるが、それよりも隣に人がいなければ怖くて進められなかったから。静止画なのに臨場感たっぷりで怪異が迫ってくる。秘密はPSP初の“3Dサウンド”。イヤホンで聴くと音声や効果音が立体的に聞こえる。ヒタヒタと歩く音や、すーっと障子が開く音がよく聞こえる。聞こえなくていいのに。

ナレーションが映画やテレビ番組なみの完成度でひきこまれる。ゲーム内の要所要所の演出も見事。

公式サイトを見れば、なんとなく怖さをわかってもらえるだろうか。

・実話怪談「新耳袋」一ノ章
http://www.metro-japan.com/game/shinmimi_psp/

無線LAN機能を使って、体験した怪異は友人のPSPに転送し、見てもらうこともできる。50話をコンプリートすると特典として、映像のホラー作品を一本視聴できるようになる。これもよくできていたが、もしも映像を見たいだけならば、映画版のDVDボックスがある。短いので怖いもの見たさでホラーが好きという私のようなライト級のホラーファンに向いている。

・怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX
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2004年夏に劇場公開し、渋谷シネ・ラ・セットで初日動員記録を達成するなど、大ヒットした「怪談新耳袋劇場版」と、TVシリーズのサードシーズンをひとつにしたDVD-BOX。DVD-BOXだけの特典になる、原作者・木原浩勝、中山市朗による怪談語り(映像)とオーディオコメンタリーを収録!

本で原作を読むこともできる。新耳袋はベストセラーで気になっていた。


・新耳袋〈第1夜〉現代百物語
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見てはならないものが、起こってはならないことが、この世にあってはならないものが。本書に収められた"怖い話"はすべて、本当のことなのだろうか…。百話を語り終えると、怪しきことが起こると古より言い伝えられる「百物語」。これを当代きっての怪異蒐集家の二人が鮮やかに現代に甦らせた、かつてない怪談集シリーズ第一弾。

そもそもオリジナルは江戸時代の作品である。

・耳袋(1)
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狐狸妖怪譚から庶民の風俗・犯罪まで、江戸後期の巷説奇聞を集めた随筆集。不思議な話・味のある話が大好きだった江戸人の姿が浮かび出る。1972年刊の再刊。

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2005年10月07日

ビジネスモデル学会KM研究会の講演報告

今日はビジネスモデル学会ナレッジマネジメント研究会で招待講演

・ビジネスモデル学会第6回KM研究会で講演します
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003860.html
内容説明。

他の先生方のお話も大変興味深いもので大変勉強になりました。

私のプレゼン内容「ブログ×メタデータ=ビジネスモデル2.0」を公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

以下、テキストもつけておきます。

ブログ×メタデータ=ビジネスモデル2.0
ビジネスモデル学会
KM研究会
データセクション(株)橋本大也

事例:テレビブログ
テレビの意見を書くブログサービス
ユーザ同士が同じ番組を視聴してコミュニケーションする仕組み
番組放映情報に対してブログからトラックバックが集約される
テレビのクチコミポータルを目指している
テレビブログ DEMO
番組放映情報が“太っていく”
番組の放映情報に
コミュニティがコメントを書く
コミュニティがトラックバックする
全体を検索することができる

ユーザのPCテレビ視聴を便利にする事業をはじめた狙いは?
3種類のメタデータ
ニュースの場合
幹 マスメディアのニュースソース
枝 専門家、当事者の評論
花 一般読者の意見
商品情報の場合
幹 メーカー・小売の商品カタログ
枝 専門家、アーリーアダプターの評価
花 一般エンドユーザの体験談

インフルエンサーは誰?
ECにおいて揮発性が高いのは「花」
「花」の書き手はコンシューマ、エンドユーザ
「枝」の書き手は当事者、専門家、マーチャント
「幹」の書き手は情報発信者

クチコミの花を咲かせるメタデータツリー

メタデータツリーの情報価値
ツリーの規模の認知
情報の位置づけの認知
情報のつながりの認知
情報の検索可能化
木構造の操作可能化
DOMの制御、取得やソート
RSS・ATOMへの出力
Webサイト、アプリ連携
影響者=当事者と専門家
ソーシャルネットワークの拡大
ブログ、参加型ジャーナリズムの拡大

マスメディアの情報価値が相対化され

当事者と専門家が直接情報を発信する

コンシューマはソーシャルネット上で近く、信頼できる発信者の情報を参考にする
CGM時代のユーザの認知と行動仮説
ユーザは花(クチコミ)をみつける
ブログの投稿、SNSの書き込み、ランキング

花から枝や幹をたどり全体像を認知する
検索して自分なりの信頼性確認を行う

ツリーが信頼できれば行動する
モノを買う、参加する、情報発信する
スマートな消費者
クチコミだけではマスに売れない
ネットコミの多くはマスメディアを介している
電車男、恋のマイアヒ、ブログブーム etc.
マスメディア(マス広告)が選択肢を与え
ブランド認知の創出
コミュニティが選択肢を選ばせる
どれを買うべきか?の参考をネットに頼る
参考:信頼性とPI理論
Prominence-Interpretation Theory:ユーザはどうやってオンラインで信頼性を評価するのか (Stanford Persuasive Technology Lab) http://credibility.stanford.edu/pdf/PITheory.pdf
1ユーザは目立つものを見つける(際立っているという評価度)→ 集計系メタデータ
2 ユーザはそれを解釈する(解釈による評価度)
       → 編集系メタデータ
メタデータの多様性と可能性
ブログ・メタデータのビジネスは投資フェイズ
ビジネスモデルの模索の中で多様な展開

メタデータのそもそも論とユニークな実例
なぜ今、メタデータが必要なのか?
インターネット上のファイルの量が爆発的に増大して必要な情報を見つけることが難しくなった。

字面だけでなく意味で整理することで信頼(Trust)できる情報を探し出せるようにしよう(次世代のWeb、セマンティックWeb)。

情報のエントロピー(乱雑度)を下げる技術群が必要だ(実現ピラミッド)。

メタデータがその基盤になる


メタデータで整理するとは
整理されるとどうなる?
次世代ITビジネス
シンプルに考えてみる

“ビジネス”はモノやサービスを売ること
“IT”は情報流通の最適化を行うこと

モノやサービスの流通を最適化し、少ないコストで大きな利益を確保するための技術

Eコマース=DB検索付の自動販売機
楽天(2005/9時点)
契約企業44,736
商品数13,984,905点
4万件超の自動販売機
1千万超のボタン

@どこに自販機を設置し、Aユーザにどうやってボタンを選ばせるか?という課題
メタデータと検索がカギ
ロングテールとアフィリエイト
EPIC2004 グーグルとアマゾンが合体
個人情報+商品DB=強力なマッチング
多様な個人が多様なモノを多様に買う世界

既に起きているロングテール現象
崩れた20:80の法則(売れ筋:その他)

ではマスメディア、マス広告は終焉?
NO
マス広告が選択肢を与え、コミュニティが選択肢を選ばせる。テレビ・新聞→コミュニティ(Blog,SNS)→アフィリエイト

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2005年10月03日

ビジネスモデル学会第6回KM研究会で講演します

下記の学会で講演させていただくことになりました。

ご興味のある方はぜひご参加ください。


ビジネスモデル学会 - What's New
http://www.biz-model.org/whatsnew/detail.html?whatsnew=62

ビジネスモデル学会第6回KM研究会
〜『ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用』
開催します!

【名称】 ビジネスモデル学会第6回KM研究会
    〜ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用

【日時】 2005年10月7日(金) 13:30-17:30

【場所】 東京大学 工学部3号館3階 会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_04_j.h..

【主催】ビジネスモデル学会

【後援】XMLコンソーシアム

【趣旨】

前回、第5回は『SNSとナレッジマネジメント』をテーマに、営業・マーケティングから、商品企画、組織ワーク全般、さらには、組織間の緩やかで効率的、創造的な連携をSNSで加速する可能性について、実り豊かな
議論をすることができました。ブログを内包、高機能化させ、トップダウンにアクセス権管理などを強化したSNSやXOOPSなどの簡易CMS(Contents Management System)も、人手では煩雑且つ不正確になりがちなメタデータ管理を自動化したメタデータ活用技術と捉えることができます。

今回は、既に一般に浸透し、マーケティング上の有効性は実証済みといわれるブログ([インターネット生活研究所2005])を議論の出発点に、メタデータ活用技術を基幹系ビジネスに応用する可能性を探ります。前回までと同様、文理融合のクロスオーバーな議論を展開してまいりたいと思います。

ナレッジマネジメントというと従来は『情報系』、悪く言えば『おまけ』的な情報システムのイメージで捉えられてきた感があります。メタデータ活用も同様です。一般に情報系システムは、顧客からお預かりした大切な預金そのもののような基幹系データや、受注システム、生産管理システム、販売・流通システムに較べたら軽視されるのもやむを得ません。

一方、形の無い『サービス』という商品は、その生産の初期工程から、現場で最終消費されるまで、サービス提供者側が様々な知識や技能を駆使し続けて生産・提供されます。故に、知識管理のプロセスが、生産・流通プロセスと大きく重なるため、ナレッジマネジメント支援ツールが『基幹系』システムそのものに成り得ます([野村2003])。

 今回の議論は、特にサービス業に限定されるわけではありません。しかし、従来の「モノ」商品の多くがサービス化する中(伝統的な例は自動車のリース;近年のIT業界ではITIL (IT Infrastructure Library)
ブームも手伝って「機器販売からサービス提供へ」の流れが本格化しています)、従来「情報系」と思われていた上位層の情報処理(例:「ナレッジマネジメント」)が、基幹系ビジネスのソリューションに、ますます近づいている気がいたします。 伝統的な基幹系ITの側からも、XBRL(eXtensible Business Reporting Language) のように自らオープン化する例もあり、両側からの動きが重なって相乗効果を発揮する夢も描くことができそうです。

以上を背景に、ビジネスモデル学会第6回KM研究会を下記の要領で開催いたします。今回、「アクセス向上委員会」以来、人を惹き付けるWebを追求する知性と感性で余人の追随を許さない、橋本大也さんを招待講演にお迎えしました。

今回の新機軸として、後半のパネル参加者を公募する、という試みがあります。クローズドな国際ワークショップの形式に準じて、上記テーマ、問題意識に関連してポジション・ペーパー(→脚注※) を短く書いていただき、簡単な審査の上、パネリストとしてご参加いただこう、というものです。
奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


【内容】(敬称略)

◆ご挨拶(BM学会KM研代表 野村直之)

◆招待講演
 「ブログの非定番ビジネスモデル(仮題)」
 (データセクション株式会社社長 橋本大也
  他役員・委員多数 )
http://www.ringolab.com/note/daiya/

◆講演

○「ブログ・マーケティング」
 (野村総研 山崎秀夫)

[概要]
広告費がマスメディアからインターネットにシフトし始める中でソーシャルメディアとしてのブログの役割が注目され始めている。ソーシャルメディアによる『社交』や『目的を持ったネットワーク組織つくり』
 が注目を集める中でネットワーク論やマーケテイング理論の観点からブログの役割を論じる。

○「基幹系業務でのメタデータ本格活用を示唆する表計算オントロジー」
 (株式会社リコー/法政大学大学院IM研究科 野村直之
  日本ユニシス株式会社  小林茂)

[概要]
ブログの技術エッセンスはRSSを中心とするメタデータの自動生成です。我々は2000年頃からRSSの自動生成とその活用方法について産業用途に密着した形で研究を進め、RSsS(複数WebSiteの串刺し自動サマリー生成:
 www.google.co.jpに"RSsS" "サマリー"で検索)、用語集(表計算)オントロジーを発案し提案してきました。 http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/01/26/xml/

本講演ではまず、表計算の'セル' に格納された計算式(例:人口密度=人口/面積) がメタデータ間の関係の定義、即ちオントロジーとみなせることを示します。そして、この計算式を特定の表計算アプリから解放し、身近な数値処理のオープン化、他システムとの連携(by WebServices)、特にパートナー企業の大規模システムとの連携を実現することで、基幹系業務の高度化、低コスト化が見込めることを示します。

○パネル討論
「ブログ、メタデータの基幹系ビジネス応用」
 講演者全員+公募パネリスト  
 司会:野村

【参加区分】
・ビジネスモデル学会正会員 :無料
 (当日入会可能です。年会費3600円)
・XMLコンソーシアム会員
 およびMBA・MOT・MBIT大学院在籍者 :1000円
・一般のご参加 :2000円

【申込方法】
代表・野村nomuran@tokyo.email.ne.jp宛、下記の項目を10月6日(木)までにお送り下さい(定員40名) 。
・参加者ご氏名
・ご所属先名称と屋号
・連絡先(email, tel/fax)
・参加区分

★前回に引き続き、早期に満席となることが予想されます。満席となり次第締め切らせていただきますので、お早めのお申し込みをお薦め申し上げます。
参加申し込み後にポジション・ペーパー(※)の提出も可能です。

野村直之(BM学会KM研代表)
山崎秀夫(BM学会KM研副代表)
持田剛 (BM学会KM研幹事)

【参考】
・インターネット生活研究所2005: 「米国ブログマーケティング報告書2005」 インプレス
・野村2003: 「サービス業の基幹的無形資産としてのマニュアルに関する一考察」,
・ビジネスモデル学会第2回ナレッジマネジメント研究会予稿集
→概要:http://www.ospg.or.jp/publication/no36/11.html

脚注(※)
「ポジション・ペーパー」について:
「ポジションペーパー」とは、そのテーマに関するその人の 独自の視点(経験や専門知識、独自の発想による)から問題意識、論点、仮説を表明したもの。
学術上の会議(新知識を創造する場) で論じられるべき論点を明確化し、なぜその論点を取り上げるのが優れているか(有用か、世の中にとって新しいか) を簡潔に説明しておくことが求められる。
http://homepages.uhwo.hawaii.edu/~writing/position..

※上記URLの説明では、論者の結論そのもの(意見)まで含めるのが好ましい、とされています。他「良いポジションペーパーの4要件」などが参考になります。

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2005年09月30日

満員御礼に感謝:検索会議3@ヤフー六本木ヒルズ開催報告

私と百式管理人が主宰する検索会議シリーズ第3回が六本木ヒルズにて行われました。

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ハッカーとヤフーの技術者が検索技術のハックを披露しあう前半と、参加者全員参加で次世代ITサービスを発想する後半と言う構成。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

参加者必須の事前投稿の課題は、


あなたは出版社の編集者。いままでてがけたハックシリーズはすべて好調です。「ぶろぐはっく」「**ハック」などなどで会社はずいぶん儲かりました。そんなカリスマ編集者のあなたに社長特命の特別予算が組まれました。あなたの次のハック本について、(1) タイトルと、(2) 代表的なハックを簡単に紹介した、帯に書かれるコピーを教えてください」

というものでした。

たくさんの面白いハックスアイデアが集まりましたが、主宰のふたりの独断と偏見でベスト10を選出して発表させていただきました。

オライリー本の表紙はこのツールで作成。

http://www.monkeyboy.is-a-geek.org/oracover.jsp

そして、ハッカーによるYAHOO!APIのハックのライトニングトークが5本。

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写真はYAHOO!に移籍した検索エンジニアの神、たつを氏。

私のハックはこれ。

・Wiki+YAHOO!イメージ検索(英単語のみ対応)
dog - PukiWiki
http://glink.jp/wiki/index.php?dog

解説。Wikiは個人の発想メモとして大変便利ですが、メモの内容が一行だと画面的に寂しいものです。この寂しさをなくして、さらに発想が広がるアプリケーションをつくりました。Pukiwikiのプラグインとして動作するWiki自動イメージ検索機能です。

#yis

とWikiページの編集画面に入力すると、そのWikiのページ名をイメージ検索した結果をスライド表示するというものです。

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さてさて、盛りだくさんだったので報告内容が膨大なのですが、実は私、今夜は風邪で熱がありました。詳細な報告はメディア記者さんやブロガーさんがたくさん参加されたので充実することと思います。

スポンサーのヤフーさんは相変わらず贅沢なおみやげが参加者全員に渡されました。ワイングラス、ジャンパー、ポロシャツなどなど。

いったん休んで、外部の報告をみつけたらリンクしていく予定です。(報告記事を書いた方はトラックバックもお願いします!)


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2005年09月21日

第三回 検索会議 Yahoo! Hacksは9月30日!

第三回 検索会議 Yahoo! Hacksは9月30日!

百式田口氏との無敵会議コンビを復活して、検索会議の第3回を開催します。

今度は参加者全員にプレゼントするための発想トランプまで作ってしまいましたよ。

・第三回 検索会議 Yahoo! Hacksは9月30日!
blog.academedia.jp/

申し込みは明日の午前9時から開始、上記のURLからたどれます。

■ 第三回 検索会議 『Yahoo! HACKS』

Yahoo! JAPAN協賛による検索会議も第三回。今回は単純に検索を利用するだけではなく、検索を使ってどんな新しいサービスが可能か、さきごろ公開されたYahoo! APIなどを活用した『Yahoo! HACKS』をご紹介します。

ウェブサービス、SOA(Service Oriented Architecture)、リミックス文化などが最近話題です。新しいレベルで自社のサイトをいかに使ってもらえるか、新しいウェブのあり方を探ります。

技術的な話も含まれますが、ウェブの最先端、ウェブを使ってこういうことができるようになったのか、と感じることができるでしょう。次世代のインターネットビジネスを模索されている方におすすめです。

もちろん検索会議ですから全員参加の会議も実施します。インターネットの次世代の楽しみ方、活用の仕方もみんなで楽しく議論しましょう。

■ プログラム

・第一部 百式&PFTF的 『Yahoo! HACKS』

プロのプログラマーではないですが、主催者の二人ががんばって『Yahoo! HACKS』(?)をしてみました。検索とインターネットを使えばこういうことができる、というほぼネタに近いHacksをお楽しみください。また特別ゲストによるLightening Talkもあるかも。

・第二部 Yahoo! JAPANの『Yahoo! HACKS』

Yahoo! JAPAN社員の方々によるHacksをご紹介。特別ゲストも交え、社員ならではの裏技的なHacksが紹介されるかも?!また来月オライリージャパン社から発売予定の「Yahoo! HACKS」(英語版)についても先行して内容のご紹介があります。

・第三部 全体会議

サイトを一つの完結したサービスとしてではなく、より広いレベルでのサービスの一部と考えるとどういったことが実現できるでしょうか。次世代のインターネットサービスを考えます。また今回はそれぞれのグループにYahoo! JAPAN社員の方々にご参加いただき、一緒に議論していただきます。楽しく交流しましょう。

■ 実施要綱

日時: 2005/09/30 (金) 19:15-22:00 (19:00開場) ←いつもと違います!ご注意!
場所: Yahoo! JAPAN会議室
    六本木ヒルズ内
費用: 無料
定員: 120名(先着順)
協賛: Yahoo! JAPAN
協力: 株式会社オライリー・ジャパン
備考: 全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

■ 参加特典!

今回はYahoo!JAPANさんご協力のもとプロデュースした「Hackers' DECK」を参加者全員にプレゼントします。トランプにもなる、ハッカーのためのカード型発想支援アイテムです。なんと、このイベントのためにオリジナルで作成した豪華版です!

使い方は簡単です。それぞれのカードには「インターネットサービス名」「機能」の二つが記されています。そのカードをランダムにひいていけばあっというまに新しいサービスが考案できるという便利アイテムです。新規サービスを考える際のお供に是非ご活用ください!

■ お申し込み

お申し込みには事前課題への投稿が必須です。事前課題は2005年9月21日正午にこのブログ上で発表します。またお申し込みは同じくこのブログ上で、2005年9月22日午前9時から開始となります。よろしければどうぞお越しくださいませ!


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2005年09月15日

満員御礼に感謝 第一回 テレビとネットの近未来カンファレンス

テレビブログが16日付け日経産業新聞1面及び24面で特集されています。

本日はテレビブログのリニューアル日でした。

・テレビブログ
http://www.tvblog.jp/
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新デザインになり、来週以降、順次、機能追加、サービス拡充の予定です。今後もよろしくお願いします。

そのような状況で発表も兼ねてイベント「ネットとテレビの近未来」を開催しました。

・第1回 テレビとネットの近未来カンファレンス第1回
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003756.html

会場は100人を超える満員御礼でした。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。

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予定のスピーカー

「テレビとネットとCGMがおりなす、新たなTV生活!大胆予測」

テレビブログ編集長 神田敏晶(KandaNewsNetwork,Inc.)

井上大輔(メタキャスト)
橋本大也(メタキャスト)

に加えて、フジテレビで「ブログタイプ」などの人気番組をてがける

久保木 準一氏(フジテレビ)

という豪華ゲストをお迎えしました。

スピーカーの立ち位置は、

神田氏 ネットジャーナリスト
井上氏 ネットベンチャー
橋本  ネットオタク

そして、

久保木氏 テレビ業界

という前者の周縁草の根グループと後者のテレビ業界真っ只中という構図。

互いの立場から見ると、放送と通信、ネットとテレビの融合に対する考え方の違いも明確になりました。またパネルディスカッションでは、ネット側、テレビ側という対立関係ではなく、相補関係で新しいコンテンツ創出や収益化の仕組みについてアイデアを出し合いました。

きっとどこかのブロガー参加者が今日のイベントの内容を報告してくれると思いますので、私はとりあえず自分の使ったプレゼンを公開します。ああ、楽しかった。また来月あたりの第2回でお会いしましょう!




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

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2005年09月07日

第1回 テレビとネットの近未来カンファレンス第1回 テレビとネットの近未来カンファレンス

テレビとネットの融合をテーマにしたセミナーイベントを開催します。

ナビゲーターの神田敏晶さんと一緒に、インターネットとテレビの新サービス、新ビジネス動向を考えるセミナーです。このテーマに関心のある方のご参加をお待ちしています!

・第1回 テレビとネットの近未来カンファレンス
http://www.tvblog.jp/event09/event.html
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詳細情報とお申し込みはこの画像をクリック

米国生まれの"Tivo"は、完全なるタイムシフトによって、TV番組
視聴を根底から変革させた!
放送後は空気の藻屑となっていたTV番組
をTivoが蘇生させたからだ。

「CMスキップ」といっても、見過ごしていた番組の中からスキップされる
のだから、視聴率には影響はないはずだ。しかし、正しい視聴率は
もっとタイムシフトをプラスとして捉えることができただろう…。

しかし、そんなことじゃない。TVとネットが融合するという論理
ではなく、ネットとTVは「ダブルスクリーン」でも「ながら」でも
blogと連動して、HDDでもHDでも楽しめる時代だ。いや、ボクたちが
想像もしないことが、創造されているにちがいない。

むしろ、「ライブ視聴率」にこだわるだけではなく、「視聴質」や
「視聴共有」にもこだわってみたい。もしも、テレビ局がGoogleならば、
もっと番組の「API」を巻き散らかして、テレビを楽しくする努力を
することだろう。

そんな新しいTVの視聴体験を、現在から未来を通じてこれから何が
起きるのかを検証していくTVとネットの近未来カンファレンスが
開催されます!


【基調講演】
「テレビとネットとCGMがおりなす、新たなTV生活!大胆予測」 テレビブログ編集長 神田敏晶(KandaNewsNetwork,Inc.)
http://kanda.tvblog.jp/knns_tvblog/
http://knn.typepad.com/knn/

【資料】

総務省「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050729_11.htmll
TVの歴史
http://www.nhk.or.jp/strl/aboutstrl/evolution-of-tv/index.html
野村総研「CMスキップ損失総額540億円」の謎?
http://www.nri.co.jp/news/2005/050531.html
「電通レポート」のいいたいこと
http://www.dentsu.co.jp/marketing/report/dvr2.pdf
変わりゆくeNEWSギャザリング(ENGからeNGへ)
http://www.nhk.or.jp/eizou/
http://news.livedoor.com/webapp/project/
http://www.janjan.jp/journalist/journalist.html
Tivoで変わる予約率
https://www3.tivo.com/tivo-com/tco/top25.do?show25=seasonpass
NHK放送技術研究所「テレビ屋が考えるテレビの未来像」
http://www.nhk.or.jp/strl/
ブログパワーがTVを変える!
http://www.technorati.jp/home.htmlテクノラティ「Live Web Japan」

ブログと呼ばず、CGMと呼ぼう!「ConsumerGeneratedMedia」
https://upload.video.google.com/
http://www.cnn.com/SPECIALS/2005/online.evolution/feedback/
http://www.current.tv/
ビデオアーカイブはデータベース放送
http://video.google.com/
http://blinkx.tv/
http://www.archive.org/details/movies
http://participatoryculture.org/download.php
TV放送のトラックバックサービスは?
「テレビブログ」過去番組へのトラックバック
http://www.tvblog.jp/

【ゲスト予定】
メタキャスト 井上大輔
メタキャスト 橋本大也 
当日発表の豪華ゲストも。

【日時】
2005年09月15日(木)19:30開場 20:00開演
こちらからお申し込みください。

【料金】
3,000円

【場所】
デジタルハリウッド大学 秋葉原キャンパス
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル7階
[ 地図 ] http://www.dhw.co.jp/un/access/index.html

【主催】
楽しいTVの未来を考える研究会

【協賛会場提供】
デジタルハリウッド大学

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2005年09月03日

パフォーマンスアートとしてのアイデアマン

今日はどうも書く気が起きないので過去(2003年)にあるニュースサイトに寄稿した記事の再掲載。そのサイトは既に消えているので、それなりに意義があるかなと。

■パフォーマンスアートとしてのアイデアマン

アイデアマラソンの提唱者、樋口健夫氏は、毎日、発想のメモをノートに記述されている。1984年1月に開始して2003年11月末までの20年間で、276冊のノートに17万6000個以上の発想を記録しているという。この偉業は発想メソッドとして体系化され、文庫書籍にもなっている。まだ半分も読んでいないので、アイデアマラソンというメソッド概要の説明を目次レベルで知って考えたことを書く。

このアイデアマラソン、紙のノートでは検索性が悪そうに思うのだけれど、恐らく、メモの集積よりも、アイデアを常に生み続けられる著者の能力こそ重要なのではないかと感じている。このメモの集積は、使えるデータベース構築というよりは、オンデマンドにアイデアを産み出せる頭を作るための練習の記録なのではないだろうか?。

研究職であれば、研究しアウトプットの集積を作ること自体が仕事実績と認められそうであるが、一般の営業や営業、企画では、ジャストタイミングで最適なアイデアを提出することが、アイデアマンとしての重要な資質になるだろう。メモの大量の集積をすべて頭の中に持ち歩くわけにはいかない。アイデアマンはパフォーマンスアートと考えた方が良い気がする。

■腕時計型PCの経験と即席ウェアラブルアイデアマン

PDAやノートパソコン、持ち歩ける手帳。モバイルツールは、ある程度までこのパフォーマンスを支援する武器だと思う。私は以前、Ruputerというセイコーインスツルメンツの腕時計型PCを愛用していた時期がある。

・Ruputer
http://www.sii.co.jp/ruputer/support/support_index.html

当時は3メガバイトのデータをディレクトリに分類して持ち歩いていた。内容は、過去数年分の書いた原稿で、文字量に換算すると、日本語で150万字、400字詰め原稿用紙に換算して3750枚分に相当した。この原稿を腕時計型PCで全文検索することができた。

例えば会議やパネルディスカッションの最中に、腕時計を見る振りをしてデータを参照することがでる。WindowsCE端末にせよザウルスにせよ、PalmPilotにせよ、PDAを取り出してしまうと、「あ、データを参照しているな」と周りに分かってしまうが、腕時計にしか見えないRuputerなら誰もデータを参照しているとは気がつかない。「その分野だとこんな事例がありますね。ご存知ですか?」と10個も20個もデータを暗唱して見せることができて愉快だった。

■情報を近い場所に置くことでつながり、発想が生まれる

多分、実力以上にアイデアのある人と思われたに違いない。当時の市場価格で1万5千円は安かった。ただ、この腕時計を忘れてくると、話ができなくなってしまう。いつでも参照できると思うと、記憶を怠る。

情報同士がいかに近い場所にあるかによって、新しい発想がでる確率が高まると漠然と考えている。スタンドアローンのPCにある情報同士より、ネットワークでつながったPCの情報の方が、新たな発想につながりやすいと思う。究極は、脳内で記憶しておくことだと思う。シナプス通信はADSLやBフレッツよりもずっと速いからだ。

それゆえ、腕時計PCはしばらく使っていない。時計としてデザインがいまひとつだったこともある。だが、あの便利さ、パワーアップ度は素敵だった。ウェアラブルPCは、パフォーマンスアートとしてのアイデアマン量産に役立つものと思う。

次は、必要な情報をメモ集積やネットワークから自在に取り出して、耳元でささやくデバイスや、TPOに反応して眼鏡に半透過で関連情報が投影されるような、見た目も洗練されたウェアラブルデバイスの登場を願いたい。

・腕時計コンピューティング10連発
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000940.html・Web Travelers
http://www.econavi.org/weblogue/webtra/hashimoto/36.html

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2005年08月05日

IPA未踏石田PM最終報告会とアルファブロガー座談会企画のお知らせ

今日は、ふたつイベントを告知させていただきます。

2年間アドバイザとして参加してきたIPA未踏ソフトウェア創造事業 京都大学 石田PMチームですが、最終報告会が下記のとおり開催されます。一般参加可能で無料です。会場でお会いしましょう。

■未踏石田PM最終報告会

〜〜IPA 2004年度第2回未踏ソフトウェア創造事業〜〜
        石田プロジェクト最終報告会
http://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2004mito2/event/050813_IshidaPM.pdf

日時:2005年8月13日(土)13:30〜18:00

場所:キャンパス・イノベーションセンター 国際会議室
   〒108-0023東京都港区芝浦3-3-6
    (http://www.zam.go.jp/e00/e0000900.htm
    最寄駅: JR山手線・京浜東北線 田町駅(徒歩1分)
    都営三田線・浅草線三田駅(徒歩5分)

スケジュール:

13:30〜13:40  オープニング 
           プロジェクトマネージャ 石田 亨(京都大学・教授)

13:40〜14:20 「京都サーチ縁人 −ローカル・イシュー・ネットワークの構築」
           嘉村 賢州(京都大学農学部・学部生)

14:20〜15:00 「映像制作者のグループウェアコミュニティ「シネマワーク」の開発」
           藤本 剛(株式会社 TBSテレビ・社員)

15:00〜15:40 「LWO. 軽量なWEBオントロジーレポジトリの開発」
           倉光 君郎(横浜国立大学・講師)

15:40〜16:00 (break)

16:00〜16:40 「マルチエージェント環境としての仮想証券市場とロボットの開発」
           上野 和風(早稲田大学工学研究科・修士課程)

16:40〜17:20 「セマンティック・ラッパーとしての絵文字ナレッジベースXTM構築」
           高崎 俊之(特定非営利活動法人パンゲア・副理事長/
                              MITメディアラボ・
客員研究員)

17:20〜18:00  総合討論&クロージング
           プロジェクトマネージャ 石田 亨

18:30〜     懇親会

それから、

■アルファブロガー座談会

以前、このブログは「未来を創造するプロフェッショナルたちのネットワーク」コミュニティ Future Planning Network主催の「日本のアルファブロガーを探せ2004」で「アンテナ部門」に選ばれました。

・日本のアルファブロガーを探せ受賞に感謝とサイト名の変更
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002979.html

その後の展開で受賞ブロガー同士で対談をする企画が開催されており、受難じゃなくて順番が回ってきました。お相手は、はてなの伊藤直也氏。テクノロジー視点のブログ論になりそうな予感です。下記ページから参加申し込みが可能です。

対談といっても、実は単なる飲み会ではないのか、という気もしますので、お時間のある方はお会いしましょう!

・アルファブロガー座談会企画 第三弾 橋本大也さん・伊藤直也さん
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=689

第3回座談会 橋本大也さんと伊藤直也さんの対談座談会

日時:8月24日(水)19時半〜
場所:東京都港区赤坂(参加される方には場所を直接お知らせします)
参加人数:10名(予定)

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2005年08月03日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第14、15回講義録

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」が終了しました。

本日の最終回は2コマを使っての、自習形式の制作と個別相談、ミニ講義でした。受講生の皆さん、課題「大好き」の提出締め切りは8月13日です。力作を期待しています。

本日のプレゼン資料公開です。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら


これで本年度の私の大学での授業は終了です。次は来年の前期を担当ですから、しばらく休憩です。

この大学では毎回、学生の授業評価アンケートがありましたが、最後までかなりの好評で終わることができました。参加意欲の高い(高すぎる?)受講生が多くて、大変でしたが、教えていて楽しい授業でした。学生のみなさん、お疲れ様でした。

そしてこの授業にゲスト講師として参加してくださった皆さん、背後でサポートしてくれた事務局スタッフの皆さん、本当に、どうもありがとうございました。はじめて大学の正規の授業に関わるということに、当初かなりのプレッシャーもありました。教員会で「授業で毎回ホームランを打つ必要はないよ」など、アドバイスして肩の荷を軽くしてくださった先輩教授の方々にも感謝です。

それから、受講生の皆さんやブログ読者の皆さんでこの講義シリーズに関心を持ち、今後もこうした話題を続けたい方は、

1 ミクシイのリサーチ&プランニングコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=163279

がありますのでぜひ参加してください。今後は授業と関係なく、おつきあいしたいとおもいます。相談に乗ったり、イベントなどを開催しましょう。

また、もしデジハリ(大学、大学院、スクール、スタッフ)の関係者で興味がある方は、
2 プロタマ

・人と情報の交流促進〜プロたま〜Protama
http://www.protama.net/

に入会してください。私は常連です。語り合いましょう。

それでは

最後に全15回の講義の内容一覧を最後につけておきます。

#授業後、興味のある方は私の会社でアルバイトも募集中。


・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第1回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003335.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第2回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003378.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第3回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003409.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第4回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003440.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第5回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003470.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第6回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003521.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第7回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003531.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第8回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003545.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第9回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003570.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第10回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003590.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第11回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003616.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第13回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003635.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第14、15回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003657.html

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2005年07月27日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第13回講義録

前期のみの授業であるため、来週で最終回のリサーチ&プランニング。

今週は成績評価のための課題の発表と授業全体に対する質疑応答を行いました。来週は制作演習と個別相談の会です。

課題内容は下記の通りで、自分が一番好きなものについて、授業で学んだツールやノウハウを活用して、調べ、分析し、魅力を伝えるプレゼンを作成せよ、という内容です。同時にどのようにしてそれを調べたのか、説明資料も作成してもらいます。

■試験課題発表

課題「大好き」

あなたが一番好きなものを他人に伝えるプレゼンテーションを作成してください。
大好きの魅力を伝えるために、データを集め、整理、分析し、表現してください。
プレゼンテーション作成のリサーチ&プランニング過程を説明してください。

例:一番好きな映画、歌、書籍、漫画、人、場所、テレビ、モノなど

提出物は2つ

提出物1 プレゼンテーション

提出可能な形式ならばメディアは問わない。

文書(紙 or デジタル)、映像記録、音声録音など。

テキストにしてA4 2枚以上の情報ボリュームであること

提出物2 設計資料

プレゼンテーションの作り方についての説明資料

・どのように調べたか
・どのような伝える仕掛けを使ったか

A4 2枚以上 Word文書

■成績評価

・大好きが伝わるかどうか
説明データの充実度
説明の表現技法

・調べ方についての理解度
どのように調べたか
授業で紹介したノウハウを使っていれば記載

■注意点

・熱いだけでは伝わらない
・表現の工夫、情報の圧縮、簡単化
・データ、比較、分析を交えて説明を強化


また、この授業の推奨図書を紹介しました。

■リサーチ&プランニング 推奨図書 10冊

・それは「情報」ではない
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000510.html

・情報検索のスキル―未知の問題をどう解くか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000616.html

・上達の法則―効率のよい努力を科学する
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000645.html

・人の心を動かす文章術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html

・なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000470.html

・人生の物語を書きたいあなたへ −回想記・エッセイのための創作教室
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001383.html

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html

・「分かりやすい表現」の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000451.html

・発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000275.html

・ユーザーイリュージョン―意識という幻想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001933.html

・「超」整理法―情報検索と発想の新システム
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003283.html

本日のプレゼン資料公開です。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

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2005年07月20日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第11回講義録

本日の内容は情報発信の技術。ノウハウとツールの講義でした。

結局のところ、実際にオンラインで情報発信をしている達人に効いてしまうのが論より証拠だと考え、お二人の特別ゲストをお呼びしました。

田口さんの講演では、百式という人気サイトを、2千日間、毎日更新し続けるノウハウとツールを紹介してもらいました。濃い内容に大変引き込まれました。プレゼン自体に仕掛けがあって大切なキーワードが伏字になっています。以下、講義メモです。

え、伏字の中身を知りたいですか?(本人に聞いてください)。

ーーー何がよかったか

■徹底的な○○○

■○○○狙い

■メルマガ○○○○計画

■所詮は○○

■○○○○○情報は○○

ーーー百式の作り方

■所要時間は約○○分

■○○のネタは○○探さない

今日のネタは今日探さない

■○○○○!を盛り上げる

■作業は○○○○ちっくに

ーーーー 一歩上ののクオリティのために

お、これは!と思ったら

すぐさま○○

よければ○○

ーーーーー 継続の秘訣

とにかく続けるための秘訣

文章は○○。

○○は評価する

○○○○○○○をチェック

ーーーー

はてなブックマーク
Bulknews.net
MyBlogLog.com
Trackfeed 

ーーーー 7つ道具

・BlueWind
・POP辞書
・BBCAlert
・B@RCODE barcode.jp
・GetBackToWork
・CheckPpad.jp
・goalpad.jp

いやあ、参考になりました。

その後、産業技術総合研究所所属、メディアアーティストの江渡 浩一郎氏に「新しい表現手法を求めて」というプレゼンをお願いしました。ブログやメールマガジンとはまったく異なる情報の表現、発信に受講生は感動していました。

・日本科学未来館に「インターネット物理モデル」の巨大オブジェ
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0710/miraican.htm
たとえばこれは江渡さんの作品。私はたまたま一昨日、未来館を訪問し見たばかりでした。

・江渡 浩一郎さんのサイト
http://www.eto.com/

最後に本日のプレゼンファイルを公開します。ただし、今週は私の秘伝「情報発信の鉄則10」部分はオトナの事情もあり、非公開です。




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2005年07月19日

ライトウエイト・メタデータの応用事例とその可能性@人工知能学会 研究会

学会の研究会という位置づけですが、内容がアップデートなテーマだったこともあり、満員御礼で立ち見もいて、ざっと100人以上は入っていました。驚きです。

・(社) 人工知能学会 セマンティックウェブとオントロジー研究会
http://www.jaist.ac.jp/ks/labs/kbs-lab/sig-swo/fnext.htm

【招待講演】 ライトウエイト・メタデータの応用事例とその可能性(仮題)
橋本大也
データセクション

本講演では,ライトウエイト・メタデータの応用例としていくつかのWebサイトおよびサービスを取り上げ,現状のWeb技術について概説する.また,これらの展望や可能性について議論する.

で、お話してきました。プレゼンファイルを以下に公開します。

キーワードは「メタデータ、ベタデータ、ネタデータ、Strict Semantics VS Rough Semantics、Trust」

クリックするとFlashファイルを表示します。

semont050719.jpg

印刷しやすいPDF版はこちらです。

前半の事例集はテキスト化してみました。

事例1 アグリゲーター Moreover.com
Moreover.com
http://www.moreover.com
1万件のRSS情報を集約
125カ国、26言語
15分間隔で更新、380のカテゴリに分類
人間の目で選んだRSS
1日14万件の最新ニュース
(1)Current Awareness、(2)Weblogs、(3)Broadcastの3分類
カスタマイズビジネス展開
顧客にマイクロソフト他

事例2  プロクシーサーバ RSSCache.com
RSSの負荷分散のためのキャッシュ機能を提供する
RSSのURLからキャッシュ機能のURLを生成する(例)
http://my.rsscache.com/www.cacert.org/rss.php
登録RSSのアクセス統計データを表示できる
RSSの人気ランキング情報やRSS広告の提供

事例3 RSS+P2P Videora
Videora
http://www.videora.com/
P2Pファイル共有のBittorrent上のファイル情報をRSSとして取得
キーワードにマッチするビデオファイルを自動ダウンロードする
RSS+Share


事例4 雑誌の記事をRSS配信 FindArticles.com
・FindArticles
http://www.findarticles.com/
数千の雑誌記事の記事情報(本文含む)を1984年まで遡ってデータベース化
収録数1000万記事以上
RSSとして最新情報と検索結果を提供
検索結果から有料記事を購読することができる

事例5 画像のメタデータ Flickr!と派生サービス
Welcome to Flickr!
http://www.flickr.com/
写真にキーワード(タグ)をつけてアップロードし、ユーザ間で共有するサービス
API応用
Mappr
http://mappr.com/
Flickr Related Tag Browser
http://www.airtightinteractive.com/projects/related_tag_browser/
flickr graph - marcos weskamp
http://www.marumushi.com/apps/flickrgraph/
Flickr/TiVo
http://home.comcast.net/~major_clanger/TiVo/

事例6 メタデータ自動生成ニュース Topix.net
Topix.net
http://www.topix.net/
ニュースサイトのメタデータを自動分類、重要度判断しトピック別の新聞を自動作成
1万のソースサイト、30万のトピック(3万の都市、5500の企業、4.8万人の著名人、1500のスポーツを含む)

事例7 リアルで書籍メタデータ BookCrossing
BookCrossing
http://www.bookcrossing.com/
Webでプレートを印刷
書籍にプレートを貼り付けIDを書いて街に“放流”する
本を拾った人はWebで感想を書いて再放流
街が図書館となり書籍の歴代保有者が感想データを蓄積、ユーザ同士で交流
世界で37万人、220万冊が無料で流通している実績
参考 PlateMatch
http://www.platematch.com/

事例8 テレビのメタデータ テレビブログ、TV-Anytime
テレビブログ
http://www.tvblog.jp
テレビ番組情報に対してトラックバックを受け付けるブログASPサービス
ブログのコメントRSS
動画メタデータも視野に開発
TV-Anytime
http://www.tv-anytime.org/
テレビ番組情報の国際標準規格。英国BBCなどが採用している。
http://backstage.bbc.co.uk/feeds/tvradio/


事例9 目標と達成のオントロジー 43Things 
43 Things
http://www.43things.com/
達成したい目標(本を書く、10キロ痩せる、etc)を登録する
同じ目標を持つユーザのブログを一覧、検索できる
ソーシャルブックマーク、共有キーワード、ランキング表示機能などを提供する


事例10 ソーシャルネットワーク検索 StumbleUpon
StumbleUpon
http://www.stumbleupon.com/
ツールバーで表示中のWebをユーザ評価する
専用ブログと連動
25万ユーザ
200万サイトに対して1億超の評価情報
500のトピックで分類
登録サイトの検索や人気ランキング
参考:Eurekster
http://eurekster.com/


事例11 音楽情報の自動分類 Moodlogic.com,MusicBrainz!
Moodlogic.com
http://www.moodlogic.com/
楽曲についての感性データを手作業で作成しデータベース化。
MP3再生管理アプリケーションを配布。サーバからメタデータを配信。
ユーザPCのMP3ファイルを感性データで検索することを可能にする。
ロマンチックな80年代の曲、ハッピー、アグレッシブ、アップビートなど感性語、ブルースやカントリー、クラシックロックなどジャンル語、演奏テンポなどで検索することが可能。

MusicBrainz!
http://musicbrainz.org/


事例12 地域情報とSNS、Blog InsiderPages,GeoURL、はてなマップ
InsiderPages
http://www.insiderpages.com/
The Yellow Pages written by friendsがコンセプト。ソーシャルネットワーク上で自分の良く知っている店舗などの地域情報を登録する。友人関係上で信頼できる地域情報のみを交換する仕組み。
GeoURL (2.0)
http://geourl.org/
RSSに緯度経度を記述することで地図上にマップ
はてなマップ
http://map.hatena.ne.jp/
地図へトラックバック

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2005年07月13日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第10回講義録

本日の内容は「インターネットリサーチ」

日本のインターネット視聴率調査の最大手であり、インターネットリサーチ業界のトップであるネットレイティングス株式会社の代表取締役社長 萩原雅之さんに特別ご講義を頂きました。萩原さんといえば、国内最大のインターネットマーケティングのコミュニティ「インターネットサーベイML」主宰者でもあり、日本のインターネットを代表する顔の一人でもあります。

次々に紹介されるデータと分析手法に、受講生は感動していました。プロのリサーチの面白さが分かってもらえて大成功でした。

萩原社長の講演の概略は以下の通りでした。

情報量が多すぎて追いきれませんでしたが、簡単にメモした内容をつけます。

1.Yahoo! の成長が示すインターネットの10年

「ヤフー」は月間3,000万人、「楽天」は1,500万人が利用しており、朝日+読売+毎日+日経の新聞部数合計を上回るユーザ数であること。このYAHOO!は時価総額では約4兆円近くでこれは日本の民法テレビ局各局と電通を合計する額を上回っていること。

2.ネット視聴率でみる日本人のウェブ利用行動の変化

2003年の春にブロードバンド利用者がナローバンド利用者を上回ったこと。それに伴いひとりあたりの平均利用時間は倍増したこと。昼のインターネット利用は高齢男性・中年女性が牽引し、夜は中年男性の利用が多いこと。日本人のインターネット利用時間の総計は2005年4月で月間約5億6000万時間に及ぶ。

3.ネット視聴率でみるオンライン広告・検索・ブログ

YAHOO!は国内では圧倒的な強さを誇るが、海外ではGoogleがトップサイト。ディレクトリの利用率が高いのも日本だけの現象。日本でもヘビーユーザはGoogleを使っている人が多い。YAHOO!、楽天、MSNなどのメガサイトは5年間ほぼ直線的に利用者が増加していること。

4.次世代のインターネット視聴率サービス

ネットレイティングス社の次世代視聴率測定の仕組みが語られました。パネルを利用するのではなく、測定対象サイトにWebビーコンを仕掛けてもらい、業界レベルで、正確な視聴率データを共有しようとする試み。海外では既にこの方式が浸透しているが、日本ではこれからの挑戦。

5.質 疑 / ディスカッション

あまりに活発な質問と応答に聞き入ってしまい、メモを忘れました。授業終了後、30分も生徒につかまってしまいながらも、すべてに丁寧にお答えいただいた萩原社長、ありがとうございました。

というわけで、今日の授業は一番楽しんでしまったのは私でした。

今日は機材の切り替えの関係で、授業では使わなかった幻のプレゼンファイルを一応公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

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2005年07月10日

招待講演@人工知能学会 セマンティックウェブとオントロジー研究会

人工知能学会の以下の研究会で講演することになりました。

お題を見ただけでワクワクする今風なテーマですね。ブログやSNS、Wikiなどの技術のゆくえ、セマンティックウェブの最前線を知りたい方はぜひ参加して一緒にディスカッションしたいです。無料です。

個人的な注目は、最後の「サーベイ:Blog研究の現在 2005」です。

・(社) 人工知能学会 セマンティックウェブとオントロジー研究会
http://www.jaist.ac.jp/ks/labs/kbs-lab/sig-swo/fnext.htm

日時:

7月19日(火) 13:00〜17:45

会場:

国立情報学研究所会議室(学術総合センター12階)

アクセス地図

参加費:

無料

プログラム(7/10 22:00更新)
■13:05〜13:30 (SIG-SWO-A501-01)

学術会議における位置情報コンテクストを用いたWeblog作成支援システムの開発と運用

○沼 晃介*1*2,平田敏之*3*2,武田英明*2*1
1.総合研究大学院大学,2.国立情報学研究所,3.北陸先端科学技術大学院大学

本発表では,ユーザの移動などの行動の履歴とその場所での情報から推定したユーザのコンテクストを用いてWeblog形式のコンテンツの作成を支援するシステムを提案する.また本システムの第19回人工知能学会全国大会の運用結果についても報告する.
(2005.7.10 20:00公開)

■13:30〜13:55 (SIG-SWO-A501-02)

Semantic WikiによるRDF自動生成
○河本健作,北村泰彦
関西学院大学

Wikiの枠組みを用いてRDFデータを自動生成するSemantic Wikiのプロトタイプを開発したので報告する.


■13:55〜14:30 (SIG-SWO-A501-03)
なんでもRSS - HTML文書からのRSS Feed自動生成
○南野 朋之 1), 奥村 学 2)
1) 東京工業大学大学院総合理工学研究科, 2) 東京工業大学精密工学研究所

HTML文書中に含まれる時系列情報を自動的に発見し,RSS Feedを自動的に生成するシステム「なんでもRSS!」について紹介する.また,システム公開後の利用状況について報告する.
.
□14:30〜14:45 休憩

★14:45〜15:25

【招待講演】 ライトウエイト・メタデータの応用事例とその可能性(仮題)
橋本大也
データセクション
本講演では,ライトウエイト・メタデータの応用例としていくつかのWebサイトおよびサービスを取り上げ,現状のWeb技術について概説する.また,これらの展望や可能性について議論する.

■15:25〜15:50 (SIG-SWO-A501-04)

Blogを基盤とした情報流通システムの提案と実装
○徳永徹郎、山口仁、伊東匡
NTTネットワークサービスシステム研究所

本発表では、定型項目を含んだエントリにおける、BlogおよびRSSを基盤とした情報流通システムについて述べる。RSSに定型項目用の拡張を行うために、項目定義表を利用することで、拡張に対応したエントリの記述、RSSの拡張、RSSリーダーの拡張を実現する。また、提案方式を実現するためのシステムの実装について報告する。


■15:50〜16:15 (SIG-SWO-A501-05)
オントロジー構築・アノテーション支援ツールOpen Ontology Forge
○川添愛、ナイジェル・コリアー
国立情報学研究所

テキストや画像をオントロジーに基づいてアノテーションするツール、OpenOntology Forge (OOF)を紹介する。特に、OOFに実装されている知識モデル、OOFのユーザインターフェイスなどについて詳しく述べる。


□16:15〜16:30 休憩

■16:30〜10:20 (SIG-SWO-A501-06)
人間関係オントロジー
○松尾豊1)、武田英明2)、森純一郎3)
産業技術総合研究所1)、国立情報学研究所2)、東京大学3)

個人の関係を得ることのできる技術が進展している。SNSやFOAFでは個々の関係を明示的に対象としており、またBlogでのコミュニケーションの分析やWebマイニング、センサ情報によって個々の関係を得る手法も構築されている。ここでは、これらの関係を統合する基盤を与えるために、人間関係に関するオントロジーについて提案し議論する。


■17:05〜17:40 (SIG-SWO-A501-07)
サーベイ:Blog研究の現在 2005
大向一輝
国立情報学研究所

本発表では,WWW2005で行われたWeblogging Ecosystem Workshopや,第19回人工知能学会全国大会で発表されたBlog関連の論文 を概説し,Blog研究の現状と今後の方向性について議論する.

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2005年07月06日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第9回講義録

今週のテーマは二つ。

1 ヒキダス技術

コミュニケーションとインタラクションによって他人や自分の内面から情報、知識、発想を引き出す手法について体験理解する

2 RSSツールの活用

強力なリサーチの武器になるRSSメタデータツールの紹介と使い方を学ぶ

前半では、WG「私の人生を変えた1日」というセッションを行いました。

WG 「私の人生を変えた1日」

1. 「私の人生を変えたあの日の出来事」で一分間スピーチをする。

2. 他の人が質問を考えて書く。

3. 質問をする。スピーカーは答えなくて良い。

4. 全員質問したらスピーカーが「どれか一問だけ答えなくちゃいけないならこの質問」を選ぶ。紙にメモする。

5 全員分終わったら「相手が答えたくなる質問の特徴は何か?」を議論してまとめる


無敵会議で一度採用して以来、改良を続けてきたこのセッションは、より多くの情報を引き出す質問に必要な要素を浮き彫りにするものです。リサーチに欠かせないグループインタビューでのファシリテーション能力について実地で考察しました。

過去の傾向では、

1 スピーカーが話したいことを話すように促す質問
2 イエス、ノー、数値などで答えられる質問
3 かまえをなくす質問

が上位にあがります。

今日のセッションでもほぼ同じ要素が結果として出てきましたが、

具体的な質問
 そのとき世の中に復讐しようと思いましたか?
 そのとき親を殴ろうと思いましたか?

意地悪な質問
最初と最後の質問者の質問
笑いを誘う、感情を動かす質問

などという特徴も挙げられていました。

後半ではリサーチツールとして強力なRSSの活用とツールについて話しました。




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2005年07月01日

モノクロSFX作品にハマる アウターリミッツ、ミステリーゾーン、ウルトラQ

最近、モノクロ映像のSFX作品にはまっている。

まずDVD「アウターリミッツ」がある。1964年に米国で放映された一話完結型のSFドラマ。宇宙人襲来やモンスターの誕生、マッドサイエンティストの活躍など、古きよきSFの世界がたっぷり味わえる。

・アウターリミッツ 完全版 1st SEASON DVD-BOX 1
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モノクロ映像、往時の特殊効果で撮影されるエイリアンや超常現象は、現代のSFX以上にインパクトを感じるから不思議だ。

1993年には新アウターリミッツとしてリメイクされている。こちらも私は数年前にCATV経由でハマっていた時期があった。映像や最新技術テーマの内容を期待する人はこちらの方が向いている。毎回、まったく異なる状況、異なる時代で起こるSFドラマ。

・AXN|新アウターリミッツ
http://www.axn.co.jp/tvseries/outerlimits.html

この一話完結型のSFドラマの源流をたどっていくと1959年制作のミステリーゾーンにいきついた。これも味がある。

・ミステリーゾーン(1) Twilight Zone
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・AXN|ミステリーゾーン
http://www.axn.co.jp/tvseries/twilightzone.html
AXNでの放送。

ミステリーゾーン、アウターリミッツは、日本の「ウルトラQ」にも影響を与えていると言われる。ウルトラマン登場以前のウルトラシリーズ元祖。ウルトラマンはいないが怪獣は出てくる。私は今見るとこちらの方がドラマとして深みを感じたりする。

・ウルトラQ コレクターズBOX (初回限定生産)
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そしてウルトラQは、ダークファンタジーとしてもリメイクされた。

・ウルトラQ~dark fantasy~case1(初回限定盤)
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・あらすじ|ウルトラQ dark fantasy
http://www.avexnet.or.jp/ultraq-df/story/
各話のあらすじ。

これも観てみた。2000年頃の作品なのでもちろんカラー。第1話はこんな話。


『ガラQ音頭』に乗って動くその愛くるしい風貌と便利さから瞬く間に大ヒット商品となった知能ロボット「ガラQ」。情報化社会となった現代の日本を象徴してか、ネット通販で爆発的な人気商品となっていた。もはや「ガラQ」無しの生活などあり得なくなった状況を取材していた坂本剛一(袴田吉彦)と楠木涼(遠藤久美子)の目の前に、空から巨大な隕石が降ってきた。隕石の中から現れたのは38年前に日本を襲った巨大怪獣とそっくりの怪獣であった。巨大怪獣から発せられる電磁波の影響で情報化社会としての都市機能が麻痺状態に追い込まれてしまったその時、ガラQの本性が明らかに・・・。

ウルトラマン不在の怪獣退治ミステリーいいですね。

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2005年06月29日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第8回講義録

今日のテーマは簡単な企画書の作り方。

企画書を一度も書いたことがない学生が大半であることを前提に、まずは一度、簡単なものを作成してみることを体験してもらいました。

最初に私自身が作成し、実際に仕事で大きな目的を達成した本物の企画書を画面で紹介しました(ここには公開できませんが)。今回の授業内では、本格的な企画書ではなく、一枚企画書に取り組んでもらうことにしました。

参考書は以下のものを採用し、このフォーマットに従って個人及びグループで書いてもらいました。

・鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000575.html
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1 タイトル わかりやすく
2 サブタイトル 気になるキャッチフレーズ
3 目的 結局何がしたいのか1行で
4 サブ目的 箇条書きで補足する
5 理由 数字や事実を使って根拠を示す
6 予算 いくら必要なのか、ケタを見積もる
7 現状 現状までの努力を書いて後一押しあれば
8 要望 具体的に何をして欲しいか

サンプルとして上記書評ページにある、私が作成した一枚企画書も例示しました。

今回の具体的なテーマとしては下記の状況を設定しました。これは受講生のひとりが本当に置かれている状況をモデルにしています。

WG:「こちらデジハリ放送部」

デジハリ大学にラジオ放送局を作りたい
現状は機材も予算も実績もない
未経験だが情熱ありの部員が5人
あなたは初代の部長に選ばれた

十分な予算や機材を獲得するための
「一枚企画書」を作成する

そしてグループ発表。

学生の発想としてよかったもの。

・アキバ発の萌え文化を発信するインターネットラジオ局
・英語講師と連携して日本語・英語の同時放送
・メイド喫茶番組「ご主人様、お帰りなさいませ」
・俺様を出演させろ的プレゼンテーション

はじめての企画書にしては各グループ、見所のある仕上がりになっていたと思いました。
さて、このテーマ、真面目に考えると、今話題のPodcastingと絡めたり、デジタルラジオ放送局に売り込んだりと、展開は面白そうです。デジハリといえば、こんな話題もあるのです。

・2006年デジタルラジオ開始に向け、エフエム東京ら63社がフォーラム設立
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/07/7920.html

こんなところにデジタルハリウッドの杉山校長先生が登場しています。


7日、「デジタルラジオニュービジネスフォーラム」が設立された。2006年に前倒
しされた地上デジタルラジオ放送の開始に向け、受信端末や新サービスについて
12月31日まで研究・開発を行なう。フォーラムには、エフエム東京やジャパンエ
フエムネットワークス、TBSラジオ&コミュニケーションズなどの放送事業者に
加え、松下電器産業や日産、本田技研など現時点で63社が参加する。

 デジタルラジオは、現在アナログテレビが使用しているVHF帯の周波数を利用し
、専用端末向けに高音質なデジタル音声放送や簡易動画放送、ネットワークと連
携したサービスを提供する次世代ラジオ放送だ。

フォーラム代表にはデジハリ杉山氏。

ここらへんをねらうといいのじゃないだろうか、と思います。

来年からいきなり番組をデジタルラジオでもてたりして!




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2005年06月27日

ビル・ゲイツ講演「マイクロソフトセミナー〜次世代検索を語る〜」を聴く

赤坂のホテル・ニューオータニで開催されたビル・ゲイツ講演会「マイクロソフトセミナー〜次世代検索を語る〜」に参加してきた。

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講演の内容は下記のニュースサイトが詳しい。ビルゲイツが次世代検索を語るというタイトルだったので期待していたが、結局は、既に発表済みのデスクトップ検索やツールバーのプロモーションがメインだった。

・「検索はURLだけでなく“答え”を直接表示する時代に」ビル・ゲイツ氏
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/27/8170.html


講演会の後の懇親会(ビルゲイツは不参加)では、広告業界の関係者が多かったようだ。塚本事業部長からの挨拶と、日本のR&D部門のリーダー紹介(元Gooの浅川氏ら)、日本の現社長マイケル・ローディングの社長交代と本社のVP就任挨拶などがあった。社長交代については既に発表済みの事実。

・マイクロソフト日本法人の社長交代へ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/04/20/7355.html

講演会では、米国の実験サイトStart.comが紹介されていた。

新しい検索技術のデモサイトStart.comはこちら。

・start.com
http://www.start.com/myw3b/

上記ページが表示されない人は、
http://www.start.com/3
から5つの質問に答える必要あり。

モジュールを編集して、パーソナライズできるポータルサイトであるが、同様のものをGoogleも最近、発表していた。自然文検索機能「MSN Answers」、地理的な条件で検索する「Virtual Earth」なども紹介されたが、これもGoogleの発表が印象にある。結局、何をやっても今はGoogleの追随に見えてしまうのが残念だった。

マイクロソフトリサーチではこれらと同種の技術のプレゼンを何年か前にやっていたものもあるし、衛星写真を使った地図検索ではTerraServerもGoogleより遥かに先行していた。デスクトップ検索にせよ、技術的には前からやっていたのに、後出しになっている感がある。

次世代WindowsのLonghornというジョーカーカードが切られるまで、当面、Google、YAHOO!、MSNの検索サービスのデッドヒートは決着しない感じである。記者の方々ともお話したが、今日の検索の講演はビル・ゲイツ登場以外ではこれといった新情報はなかった。マイクロソフトとしては、隣の会場で発表した東芝との提携ネタの方が、メインであったようだ。

・ビル・ゲイツ氏来日--まずは東芝と握手でHD DVDなど協業関係強化を発表 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20084783,00.htm

・ITmediaニュース:HD DVDプレーヤーにWindows検討 東芝とMSが協業強化
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/27/news061.html

検索については、私は先日、CNETのイベントで「サーチエンジン 2.0」という言葉を造ってみた。次世代検索について各社の考えをキーワードレベルで聞こうという試み。短時間だったので深くは突っ込めなかったが、各社の姿勢というか、対Google戦略における差別化手法は少し見えた気がした。

最も感動したのはヤフーの井上氏の「キーワードを入力したら、そのサイトが生成されてしまうくらいの斬新さがあってもいいのではないか」というアイデア。答えを見つけるのではなくて、答えを作ってしまうというのが、究極の答えなのかもしれない。

・国内検索事業者が語る“サーチエンジン 2.0”とは
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/10027.html


インターネットの最新動向をテーマにしたイベント「CNET Japan Innovation Conference 2005 Summer」が20日、都内で開催された。「ユーザーが求めるサービスを探る――サーチの未来」と題されたパネルディスカッションでは、業界のキーパーソンらが検索エンジンの未来像を議論した。

 出席者はヤフーの井上俊一氏(リスティング事業部検索企画室長)、NTTレゾナントの国枝学氏(ポータル事業本部メディア事業部検索担当部長)、アスクジーブスジャパン取締役・COOの樋口将嘉氏の3人。モデレーターは、自身も検索エンジンの開発に携わった経験があるというデータセクション代表取締役CEOの橋本大也氏が務めた。

関連:

・バルマー講演で気になったことを調べてみたらMyLifeBits
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000488.html


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2005年06月22日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第7回講義録

今回のテーマは「グループで考える技術」でした。

内容は以下の通りで、

・前回のアイデアマラソンは主に個人の発想メソッド
・今日はグループでひとつの問題について考える方法を知る
・代表的な技法「ブレインストーミング法」を身近なテーマで体験する

授業時間に著名な映画「キューブ」監督が来校しており、出席者を奪われるという困った状況でもありましたが、授業後アンケートは比率ベースで、過去最高(前回)の満足度記録を塗り替えたので、まあよしとしましょう。

メインはブレーンストーミングを本当に体験してみるというセッションでした。テーマは以下の通り。

・「デジハリ大学向上委員会」
 ブランド価値を高める戦略

目的:デジタルハリウッド大学のブランド価値を向上させる戦略を考える

内容:デジハリのブランド価値に関係する要因を自由に発想する

ブレーンストーミング法の体験

DVC10091.JPG

各グループともに30から50個のブレストリストを25分間でリストアップできており、優秀でした。内容も皆さん、関心が深かったのか、授業後に結果を書いた模造紙を大学事務局に渡したところ、スタッフの方々に感心して眺めて頂きました。


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ブレーンストーミングは、一般的なルールを採用し、

・基本ルール
他人の意見を批判しない
自由奔放に発想する
質より量を重視する
他人のアイデアを発展させる

でしたが、ブレストのリストが出来上がった後に、一人当たり25ポイント(一項目当たり上限5ポイント)を自分が重要だと思う項目へ割り振り、合計ポイント上位5つをカードに書き出し、各グループリーダーに発表してもらいました。ブレスト後に何をすれば良いかの体験でした。その他の応用事例としてSWOT分析とシナリオプランニング法の概略を説明しました。

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最後にその他の多様な発想法や支援ツールをざっと紹介して授業は終了。使ったプレゼン資料を以下に公開します。




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2005年06月15日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第6回講義録

今週のテーマは「知識インタラクションと発想の技術」。ゲスト講師としてアイデアマラソンシステム(IMS)創始者の樋口健夫さんと、このメソッドを実践されている川井拓也さん(デジハリ大学院教員)をお呼びしました。

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本日の内容は、


リサーチ&プランニングで大切なのは発想が豊かなこと
アイデアを生み出し続けるにはどのような方法があるか、を知る。
アイデアを20万件以上発想し記録した世界で唯一の達人からノウハウを学ぶ

という趣旨で、樋口さんにアイデア発想法の極意をご講演いただきました。その後、IMSを実践している川井さんにご登場いただきました。

樋口さんは、30年以上、毎日、何十ものアイデアを発想しては300冊を超えるノートに20万件以上を書き綴った、発想の世界チャンピオンのような方です。内容は盛りだくさんで、受講生のアンケート結果も最高レベルの濃い授業になりました。アイデアを日常生活の中でいかに発想するかのノウハウが何十も公開されました。

・アイデアマラソン
http://www.idea-marathon.net/

授業内容については樋口さんのオフィシャルサイトや過去に私が書評した関連書籍が詳しいです。

・企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000904.html

本日使った私のパワーポイントのみ公開します。ここに私の理解したアイデアマラソンのポイントも最後にまとめました。




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2005年06月12日

ZARDの初のライブツアーDVD What a beautiful moment

・What a beautiful moment
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■カミングアウト。実はファンなのです。

テレビに出ない、ライブをやらない、J-POPの原型アーティストZARDの初ライブツアーDVD。

「2004年3月から行われたZARDの初のライブツアー“What a beautiful moment”の模様をオープニング映像からドキュメント映像に至るまでを収録した初映像作品。オープニング曲「揺れる想い」などヒット曲21曲を収録するほか、特典ディスクも付いた2枚組。」

歌詞が全曲テロップ表示されます。女性ファンのカラオケ対策としても有効。

収録曲:

1.揺れる想い
2.この愛に泳ぎ疲れても
3.もう少し あと少し…
4.あの微笑みを忘れないで
5.世界はきっと未来の中
6.You and me(and…)
7.もっと近くで君の横顔見ていたい
8.明日を夢見て
9.瞳閉じて
10.心を開いて
11.あなたを感じていたい
12.愛が見えない
13.Today is another day
14.来年の夏も
15.My Baby Grand−ぬくもりが欲しくて−
16.君がいない
17.マイフレンド
18.負けないで
19.Pray
20.止まっていた時計が今動き出した
21.Don't you see

【ポイント 1 歌が上手】

まず、感動したのは、ちゃんと歌える歌手だったということ。ZARDがライブをやらないのは、坂井泉水がスタジオでしか歌えないアーティストだからなのではないか、とずっと疑っていたのですが、はっきり違うことが分かりました。CDの声と同じように、きちんと高音まで伸びていて拍手です。何回かギターやピアノ伴奏だけで歌うシーンも収録されています。

録音も音質を重視しており、音楽だけiPodへ持ち込みたい気分です。

【ポイント 2 初々しい】

芸歴が長いアーティストなのに久々のライブで緊張しているのが丸見えで初々しい。最初から最後まで表情は硬く、姿勢も直立不動です。

MCはほとんどありませんが、

・「桜が満開できれいですね」と無難すぎる挨拶
・「良かったら一緒に歌ってください」というありがちな呼びかけと危うげなフォロー
・歌詞を間違って舌を出す癖
・後半でイヤホンの音量が弱いのか耳を押さえた後、不安そうにサビを歌う

など初々しさは見所。

特に特典DISCのEXTRA SHOT Part1は歌詞間違いのハプニング集になっており、必見です。何十回間違えたのでしょうか。会場からは思わず「頑張れー」という声が聞こえます。涙目になっているように見えるシーンもあり、頑張ってます。

【ポイント 3 素顔が分からない】

このDVDの唯一の欠点で最大の特徴は坂井泉水のアップショットが皆無であることです。坂井を今まで通りミステリアスなままにしておく演出のようですが、これはネット上の評価は当然賛否両論あるようです。私はむしろこれでよかったのではないかと思いました。今更、本当の坂井のキャラクターがどんなものであれ、映し出されてしまうと、多くのファンは違和感を持ってしまいそうです。

最後に一言。

構成としてはヒット曲ばかりの曲目、初日と最終日、各地のアンコールを収録しています。バックのバンド(一部はZARDメンバー)の見せ場もたっぷり用意されています。10分近く坂井泉水なしで会場を盛り上げるシーンも良かった。アンコールを普段着っぽい白いセーター姿で歌うシーンはファンならドキっとするでしょう。

丁寧に編集されていて全体としてはすばらしい完成度。ファンなら絶対に買うべきです。
■ZARDのファンにお勧めの他の邦楽と洋楽

私は基本的には洋楽派で邦楽で聴くZARD、夏川りみ、AIKOが例外的な存在なのですが、要は少し甘めで澄んだ高音の女性ボーカルには弱いのです。他のアーティストのリコメンド。

・以前書いた好きなアーティスト評:私の好きな音楽たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000742.html

・夏川りみについて:文書アウトライン作成支援ツール iEdit
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000317.html

・空の風景(けしき)
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夏川りみはシングルコレクションCDが出ていますが、沖縄のルーツを味わうにはこのCDはおすすめ。森山良子作でドラマ主題歌にもなった「5.さとうきび畑」と、ヒット曲「涙そうそう」を森山良子、BIGINとの共演によるボーナストラックがベスト。

・Love Like Pop
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ZARDと対照的なライブ派のAIKOのDVD。関西人のノリの良さ全開。バラード「カブトムシ」ももちろんいいですが、やはりファンならば「5.アイツを振り向かせる方法」、「12.ミックス・ジュース」、「13.イジワルな天使よ 世界を笑え」でしょう。

甘めで澄んだ高音の女性ボーカルとして、洋楽ではデビー・ギブソンが大変、おすすめです。

・THINK WITH YOUR HEART
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米国におけるDebbie Gibsonの評価は良く分かりません。90年代に米国オレゴン郊外のショッピングモールでBGMとして掛かっていて「おや、やっぱり有名なのか」と思い、去年11月に中国北京のデパートでも流れていて「今頃中国で?」と不思議に思ったりしました。

アイドルとアーティストの中間的存在のようです。Debbie Gibsonの魅力を伝えるアルバムとしてはベスト盤よりもこれがいいでしょう。ただし恐らく彼女の代表曲「Lost In Your Eyes」はここにはありません。気にしませんが。

1 For Better or Worse
2 Didn't Have the Heart
3 Will You Love Me Tomorrow? (Carole King-Gerry Goffin)
7 Think With Your Heart

おすすめ曲は上記のバラードで、3曲目はキャロルキングの名曲カバーです。

甘め、高音の女性ボーカルの皆さんのおすすめを教えてください。


■おまけ、森山良子

上記で森山良子の「さとうきび畑」が出てきたが、これが使われたのはこのドラマ。

・さとうきび畑の唄 完全版
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最近、原爆や沖縄戦のドラマをいくつか紹介したけれど、明石家さんまと黒木瞳が夫婦を演じるこのドラマも良かった。

・「アトミック・カフェ」と「美しい夏 キリシマ」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003460.html
・父と暮らせば
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002020.html

そして森山良子といえば、「あなたが好きで」。これもドラマ「夫婦。」の主題歌に使われたそうですが、コンサートではアンコールで歌う隠れた代表曲だそうです。


・あなたが好きで [MAXI]
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私がこの曲を知ったのは昨年のTBS番組ミュージックフェア21。

頼りなく歌いだしたので森山良子の声もさすがに年齢には勝てないか、と油断していたら全体を盛り上げるための見事なダイナミクスの計算で、歌詞のドラマへぐいぐい引き込んでいき、


あなたを愛して 私は生きてる
あなたと出逢って 私は生きてる

のサビの絶唱で思わず身震い。このオバチャンやはりタダモノでないことを思い知らされた次第。これといったヒット曲もないのに紅白に連続出演しているのも伊達ではないのでした。さすがJ-POPの元祖!

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2005年06月09日

「アトミック・カフェ」と「美しい夏 キリシマ」

気になっていたDVD2枚を鑑賞

■マイケルムーアの師匠がプロパガンダ映像をコラージュした原爆ドキュメンタリ

・アトミック・カフェ
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大統領ジョージ・W・ブッシュの従兄弟で、マイケル・ムーアが師と仰ぐケヴィン・ラファティ監督作。原爆、反共にまつわる1940〜50年代のニュースや広報フィルムを通し、アメリカのプロパガンダ戦略を見せるラジカルなドキュメンタリーDVD。

冷戦当時の政府広報映画とニュース映像のリミックスでほぼ全編が構成されている異色のつくり。エノラ・ゲイ乗員の原爆投下作戦の独白、ビキニ環礁で島民に避難要請のため説明を行う米兵の記録映像、ネバダの実験場でキノコ雲に向かって進軍する訓練の模様など、歴史的に貴重な映像にまず目がひきつけられる。

そして、原爆開発と投下の正当性や、原爆実験参加の安全さを、国民に納得させるための政府が作った広報映像の数々。当時は大真面目に製作していたのだろうけれど、今、見ると風刺漫画のような世界。

たとえば、映像にはこんなシーンが出てくる。

「原爆が落ちても伏せれば大丈夫」 国民向けの緊急時対策の放送
「放射能は浴びてもたいした問題にはならない」 訓練中の兵士に教育
「爆心地から20キロも離れていれば大丈夫」 テレビ放送
「何度か実験を見たが原爆の爆発は美しいものだ」 原爆実験の従軍牧師
「」

ぜんぜん大丈夫じゃないのは今は誰もが知っている。

監督はこうした映像に一切、批判的なナレーションや解説を入れない。そうすることで逆に大本営発表の嘘の深さと、だましだまされた時代の滑稽さを浮き彫りにする。とにかく、おかしくて笑えるが、現代の私たちもまた何かだまされているのかもしれないと思うと怖くもある名作。

■黒木和雄の戦争レクイエム

この映画と同時に、黒木和雄監督の戦争レクイエム3部作で唯一見ていなかった「美しい夏 キリシマ」を見た。以前に紹介した「TOMORROW 明日」「父と暮らせば」の間に入る2作目である。

・美しい夏 キリシマ
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1945年、夏。満州から引き上げてきた中学3年の日高康男(柄本佑)は空襲のショックで病となり、祖父(原田芳雄)の住む霧島で療養生活を送っていた。敗戦の影が静かに忍び寄る8月、日高家をはじめ、周囲の人々の生き様も少しずつ変化していく中、日々罪悪感を募らせる康男は、空襲で爆死した沖縄出身の親友の妹に会いに行くが…。

これまた人間ドラマの中で時代を描いた見事な作品だった。原爆投下前後の宮崎県の田舎での出来事。生々しい原爆と戦争を直接描かない点で3作は共通する。黒木和雄は戦争を悪いこと、愚かなこと、というイデオロギー的な判断ではなく、それは、ただ悲しいことだから、やるべきじゃないと表現しているように思う。


・TOMORROW 明日
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長崎に原爆が投下される前日から翌朝までの日常風景を綴った、井上光晴の小説「明日・1945年8月8日・長崎」を実写化した人間ドラマ。1945年8月8日、あるカップルの結婚式が行われようとしていたいつも通りの平和な日常があった。しかし、翌日の朝…。

・父と暮せば
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井上ひさし原作の同名小説を日本映画界の巨匠、黒木和雄監督が映画化したドラマ。原爆から生き延びた娘と、被害に遭い幽霊となった父親のふたりの交流を暖かく描く。宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信ら、豪華俳優陣の出演も話題になった

原爆に対してまったく違うアプローチの2監督の作品。日本の立場と米国の立場の違いはあるけれど、悲しくて愚かだから、原爆も戦争やめとけ、のメッセージが強力に伝わってくる気がした。

関連記事:

・父と暮らせば
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002020.html

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2005年06月03日

NetWorld+Interop Tokyo 2005で検索技術を講演します

来週、NetWorld+Interop Tokyo 2005が日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催されます。12年目となる今年は、“ユビキタスを支えるインターネットテクノロジー”をテーマに、300社を超える出展企業による、最先端のインターネット技術が一堂に会します。

・NetWorld+Interop Tokyo 2005
http://www.interop.jp/index.html
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6月8日(水)のカンファレンスプログラムのひとつとして「インターネット検索技術にせまる!」という8時間に渡るセッションがあります。この中で約90分ほど「検索の未来」というテーマで講演させていただくことになりました。

ビジネスカンファレンスということで、参加費用はコンファレンス 1日間コース通常料金39000円〜と企業参加向きの価格設定となっていますが、日本の検索技術の最先端を知ることのできる1日になると思います。ご関心のある方のご参加をお待ちしています。


■インターネット検索技術にせまる! 
- ネットから価値を引き出すあの技術,この技術 -
Information, Searching Technology in the Internet

・コンファレンススケジュール6月8日(水)W16
https://ssl.medialive.jp/ni2005fm/conference/schedule.html

Moderator / Speakers
【Moderator】
外村 佳伸
NTTコミュニケーション科学基礎研究所

【Speakers】
奥村 学
 東京工業大学 精密工学研究所
http://www.lr.pi.titech.ac.jp/~oku/
竹野 浩
NTTレゾナント株式会社
 
相良 毅
東京大学 生産技術研究所

橋本 大也
データセクション株式会社

世界中のWeb情報に容易にアクセスできる時代となった現在,その情報を活用する新しい技術,サービスが次々に生まれつつあります.WEB技術はインターネットの急成長を演出したいわゆるキラーアプリケーションといわれています。 WEB技術の普及に伴い、インターネット上の計算機が相互接続されるだけではなく、各計算機が持つデジタル情報の共有が可能となりました。 その結果、莫大な量のデジタル情報を、インターネット上のどの計算機からもアクセスすることができ、かつ収集・加工することが可能となりました。 その結果、このような莫大な量のデジタル情報から、必要な情報を検索しユーザに提示する「インターネット検索技術」が必要になったのです。YahooやGoogle、あるいはGooなど、最先端の情報検索技術を駆使した検索サイトや検索エンジンの研究開発と商用展開が行われています。
本ワークショップでは,最も基本となる検索エンジンの仕組みから,マルチメディア検索などの最近の高度化技術,さらに検索結果をもとにした情報抽出や自動要約などの検索応用技術,サービス実験などについて,研究や技術開発の一線で活躍している専門家が解説を行います.さらに,インターネット検索技術が今後どのように進展していくのか、あるいはどうあるべきかなどについての将来展望をユニークな視点から展望します。


1.インターネット検索の概要
 ・インターネット検索の動向(グローバル指向と特化型指向)
 ・最近のトピック(blog,RSS、デスクトップ検索等)
2.検索エンジンの世界
 ・検索エンジンの仕組み、機構(ロボット型、ディレクトリ型)
 ・高速化技術の概要
 ・マルチメディア検索技術の概要
3.検索応用
 ・情報抽出技術、マイニング技術、等検索応用技術全般
 ・アプリケーション事例(地図情報を活用したサービス実験)
4.検索システムの将来像
 ・インターネット検索技術の将来展望
 ・ユーザの視点から見た希望、指摘等

・検索技術の仕組みに興味のある方
・実際に検索技術を必要としている方

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2005年06月01日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第5回講義録

今週のテーマは「パーソナルナレッジベースの構築と運用」。さまざまな情報収集手段を使って集めた情報を手元に取っておく方法論についてです。Webやメールで見つけた雑多な情報メモをデータベース化する方法にはまだこれといったやり方や定番ツールがありません。

この授業ではそうした知識のデータベースをパーソナルナレッジベースと呼びました。それにはどのような機能が必要であるかを、考察しました。

今回はまず


設問:あなたはホームページで面白くて役立つ情報をみつけました。

1 その情報を「忘れない方法」を各自10個以上考える
2 グループ内発表、ベスト10アイデアをカードに記入する
3 グループ成果を全体に発表する

というワーキンググループを行いました。忘れない方法を事前に考えることでナレッジベースに求められる要素を考えてみようという狙いがありました。

この記事の最後に発表されたリストをつけました。たくさんのユニークなアイデアが出ていました。

この後、講義。プレゼン資料を公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第1回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003335.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第2回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003378.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第3回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003409.html

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第4回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003440.html

■学生が発想した「忘れない方法」60件。

グループA

種類別に貼り出す
   料理の情報 → 冷蔵庫
   本の情報  → 本棚
体で覚える
日記やブログに書く
整理する
ケータイで送る
未来日記
検索で上位に出るようにする
他の人に話す
デスクトップに貼り付ける
印刷して郵便で自分に送る

グループB

空間に配置する
みんなに覚えさせる
メールやポップアップが毎時表示される
情報を他と関連づける
スクリーンセーバとして表示する
壁紙として表示する
サーバに保存
紙に印刷しておく
セックスの最中に記憶する

グループC(アナログ、デジタル、アナログ+デジタル、で分けた)

アナログ
 毎日、その面白くて役立つ情報の要点を手で1回書く癖をつける
 ファン要素の付加価値をつける
 オウムに要点を吹き込ませる
 脳の働きをよくするドーピング(ドコサへキサエン酸)
 刺青に要点を入れる
 何かに関連つけるスイッチ(たとえば、おいしいオレンジがあったら、デジハリと関連付ける)
-----------------------------------------------------
デジタル
 パソコンがスタートした直後にワードを起動するように設定して、その中に要約した情報を書いておく
 目覚まし時計にボイスで吹き込んでおく
 ランダムで、その情報の要点が書いたメールが送られるように設定する

-----------------------------------------------------
アナログ+デジタル

 面白くて役立つんだからその役立つ情報を実践してみる、そして、その実践してみたことをブログに書く(共有)、面白くて役立つんだから誰かしらかフィードバックが得られる、記憶に定着する。

グループD

知り合いに話をする(アウトプット共有化)
形で残す(写真やコピーなど)
実際にその情報を使ってみる
その情報の中でさらに詳しく調べたいものを調べる、発信する
ページをお気に入りに追加
携帯電話の待ち受け画面に書いておく
異性に耳元でささやいてもらう
世界の中心で叫ぶ
その情報を絞り込む

グループE

友達にも教える
紙にメモを書いておく
その役立つ情報を使って何かやってみる
寝ない
プリントアウトしてトイレに貼る
デジカメで撮る
HP、ブログを使って一般に公開する
メールのタイマー機能を使って思い出したい日時めがけて自分の携帯に送信する
他のメディアにバックアップをとる
情報にイメージをつけてセットで覚える

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2005年05月27日

Blog Hackers Conference 2005でライトニングトーク

Blog Hackers Conference 2005に参加してスピーカーの一人としてプレゼンしてきました。会場は満員で熱気に包まれていました。

・Blog Hackers Conference 2005
http://hacks.bloghackers.net/archives/2005/05/blog_hackers_co_1.html
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  1. Keynote Speech - 宮川達彦
  2. (タイトル未定) - 伊藤直也
  3. Lightning Talks - 宮川達彦 / 伊藤直也 / Yappo / 近藤淳也 / にぽたん / 橋本大也 / ooba / 山下たつを / 南野朋之 (blogWatcher) / 小鳥 / 関村昌義

基調講演の二人の深い洞察に感じ入った後は10人のライトニングトーク。各自が考えたハックを披露するセッション。なぜか今回はハックの内容と同時にウケを狙った人が多くて、参考になったと同時に楽しい会になりました。

あまりに盛りだくさんだったので、報告が難しいのです。

イベント報告の神と呼ばれるたつを氏のサイトにお任せします。

・[を] Blog Hackers Conference 2005
http://nais.to/~yto/clog/2005-05-27-1.html

また、報告を一枚のマインドマップにした人がいます。
一見の価値あり。

・Blog hack conference その2 - しし丸先生の教え
http://www.sisimaru.com/?itemid=363


ハッカーではないのに私もお話させていただきました。

プレゼンの内容は以下のとおりでした。

ニュースキャッチャーBloghack



この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら


編集部は大変ですね。

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2005年05月18日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第3回講義録

今週もデジタルハリウッド大学での講義を公開。

今日の内容は「検索の未来」。


基本編に続く検索の応用編
検索技術の多様性とトレンドを理解する
デスクトップ検索を使いこなす
検索とは何か、その未来を考える

というもので、まず、たくさんの検索サービスを紹介しました。

■検索技術の多様性とトレンドを理解する

事例:

・メタ検索と文書クラスタリング
Vivisimo
http://www.vivisimo.com/

・メタ検索結果をビジュアルな地図で表示
Kartoo
http://www.kartoo.com/

・過去のWebを検索する
Internet Wayback Machine
http://www.archive.org/

・徹底的にパーソナライズする検索エンジン
SurfWax
http://www.surfwax.com/

・A is Bに着目した検索エンジン
Googlism
http://www.googlism.com/

・関連やアクセス数グラフがわかる
Alexa
http://www.alexa.com/

・雑誌の記事を検索
FindArticles.com
http://www.findarticles.com/PI/index.jhtml

・ブログを検索
Feedstar
http://www.feedster.com/

・質問の答えとなるWebを検索
AskJeeves
http://www.ask.com/

・オープンソースの検索サーバ
htdig
http://www.htdig.org/

・1分前に更新されたページも検索
GigaBlast
http://www.gigablast.com/

・使いやすさを追求するメタ検索
Fazzle
http://www.fazzle.com/

・世界最大のショッピング比較検索
MySimon
http://www.mysimon.com/

・ラジオ番組のテキスト検索
Speechbot
http://speechbot.research.compaq.com/

・数字データの分布の検索と可視化
The Secret lives of Numbers
http://www.turbulence.org/Works/nums/

・P2Pでインデックスを作成
HyperBee
http://www.hyperbee.com/

・ストリーム放送を検索
SingingFish
http://www.singingfish.com/

・PageRankアルゴリズムを拡張
Teoma
http://www.teoma.com/

・Googleによる商品検索
Froogle
http://froogle.google.com/

・リンクの関係をネットワーク図表示
Anacubis
http://www.anacubis.com/

・検索結果にサムネイルを付加
Girafa
http://www.girafa.com/vsearch/index.acr

・お絵かきで形状を検索する
3d models search engine
http://shape.cs.princeton.edu/search.html

■デスクトップ検索を使いこなす

事例の中から特に最近のトレンドで、実用できるものとして、Googleデスクトップサーチとサーチクロスを例に、デスクトップ検索の便利さ、面白さを説明しました。

■検索とは何か、その未来を考える

私の意見をベースに未来の検索を考えました。詳しくは以下の資料参照。

最後に本日の資料の公開。



この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第1回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003335.html

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2005年05月17日

優秀起業プランに3000万円出資のネットビジネスコンテスト

ビジネスプランコンテストの審査員になりました。

第1回 インターネットビジネスプランコンテスト::アエリア
http://www.aeria.jp/ibpc/
inetbizcon02.gif

主催企業は、

株式会社アエリア (ヘラクレス上場のネット関連企業)
株式会社ネットエイジグループ (わが国を代表するネットビジネスインキュベーション企業)

の2社。そして後援に
logoitbizcon01.gif

といった企業があります。

このコンテストの特徴は...。投資家に混ざって、無敵会議コンビの私と百式田口さんが審査員に参加していることでしょうか(笑)。

株式会社アエリア 代表取締役会長 長嶋貴之
株式会社ネットエイジグループ 代表取締役社長 西川潔
株式会社ジャフコ 第二投資本部長 渋澤祥行
株式会社早稲田情報技術研究所 代表取締役社長 加藤浩一
ドリームゲート チーフプロデューサー 吉田雅紀
データセクション株式会社 代表取締役社長 橋本大也
百式 管理人 田口元

無敵会議と異なるのは本気の企画に上限3000万円(創業後チームは5000万円)が出資されることです。テレビのマネーの虎より金額が遥かに多い。専門のインキュベータであり、私がチーフエバンジェリストをつとめるネットエイジの創業後のサポートも受けることができます。

以下詳細。

---

報道関係者各位
プレスリリース                      2005年5月17日
株式会社アエリア
株式会社ネットエイジグループ
===================================
   株式会社アエリアと株式会社ネットエイジグループ 共同で
   第1回 インターネットビジネスプランコンテストを開催
===================================

株式会社アエリア(本社:東京都港区 代表取締役社長 小林祐介)は株式会
社ネットエイジグループ(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長 西川潔)と
共同で第1回インターネットビジネスプランコンテストを開催いたします。
コンテストでは新たなインターネットビジネスの創出を目指し起業家や起業家
予備軍の方々のビジネスプランを募集いたします。優れたビジネスプランには
事業化へ向けて全面的なバックアップをいたします。事業化の際は新会社を設
立し、応募者にはその代表取締役に就任していただきます。また、スタート済
みの場合には、増資および事業推進支援を実施します。

【概要】
主催  インターネットビジネスプランコンテスト実行委員会

主催企業 株式会社アエリア (ヘラクレス上場のネット関連企業)
 株式会社ネットエイジグループ
     (わが国を代表するネットビジネスインキュベーション企業)

後援  japan.internet.com
 CNET Japan
 IT Media
 @IT
株式会社ジャフコ
 株式会社早稲田情報技術研究所(早稲田大学TLOパートナー企業)

協力   財団法人ベンチャーエンタープライズセンター DREAMGATEプロジェクト

【募集テーマ】
・インターネットを使った新しいビジネス(PC、ケータイを問わず)
・インターネットをより面白く、便利にする新しいビジネスアイデア
・インターネットとリアルの接点を取り扱う新しいビジネス
・インターネットと既存メディアの融合をテーマとするビジネス
※ビジネスの一部でインターネットを利用していることが最低条件となります。
技術的な創業アイデアも歓迎です。

【募集コース】
Aコース:資金があれば今年の年末までに創業したい、
     あるいは創業する覚悟のある人

Bコース:既に会社を設立し、ネット事業を始めていて、
さらなる成長資金を求める人
(ただし、創業後、2年以内で、事業会社が創業時のままの
資本構成であることが前提となります)

【募集期間】
2005年6月1日〜2005年7月31日(必着)

【応募資格】
・18歳以上(国籍・学歴は問いません)
・Aコースは、今年末までに100%コミットによる創業体制がとれる人。
(他の仕事との兼務は不可です)
・東京都内でのプレゼンテーションに参加できる人

※チームでの応募も歓迎しています。

【審査概要】
・1次審査(8月上旬)
応募書類での書類審査となります。
1次審査通過者にはメールにてその旨通知いたします。

・ブラッシュアップ
1次審査通過チームには、1次審査時のコメントを受けてさらにビジネスプラ
ンをブラッシュアップしていただきます。その際、上場企業役員参加によるビ
ジネスプランのブラッシュアップミーティングの機会をもつことができます。

・2次審査(9月中旬〜下旬)
審査員の前でプレゼンテーションを行っていただきます。
審査の結果、9月30日までに最優秀賞・優秀賞・入賞を発表いたします。

【各賞】
■Aコース(創業前のチーム)

●最優秀賞
あなたの夢を実現するための創業資金を、3000万円を上限に主催者関連企
業(注1)が出資します。
あなたが社長です。そして、主催者関連企業から取締役が派遣され、さまざま
な支援をいたします。
なお、原則として、資本金の10%はチームメンバーに出資していただきます。
これはコミットメントを示すという意味合いです。
また、チームメンバーには会社設立時に20%相当の新株予約権(注2)が付
与されます。
※20%相当の新株予約権の各チームメンバーへの配分比率はチームメンバー
間で決めていただきます。
※必ずしも3000万円以内で黒字化・成立するビジネスプランである必要は
ありません。その後の増資などを前提にしたプランでも結構です。

例:本人300万円+主催者企業2700万円の出資。 
本人の株式持分シェア: 顕在株ベースで10%、新株予約権を考慮した潜在
株こみで25%となります。

●優秀賞
基本的には最優秀賞と同一です。いずれも、会社設立の詳細については、柔軟
に対応します。

●入賞
Internet Newsサイトにて表彰させていただきます。


■Bコース (創業後のチーム)

●最優秀賞、優秀賞

いずれも、適切な企業価値算定のもと、主催者関連企業にて、最大5000万
円までの増資の引き受けをいたします。
増資の詳細については、個別相談させていただきます。

【審査基準】
・新規性 ユニークで、ほかにない強み・特色があること。
・実現性 技術的・あるいはビジネス的な裏づけのあること
・収益性 ビジネスとしてうまみのあること
・社会的意義 世の中に役立つこと
・応募者の技能や経験 もしくは信念・情熱

【コンテストの詳細について】
以下のURLにて随時発表していきます。
http://www.aeria.jp/ibpc/

───────────────────────────────────
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
───────────────────────────────────
インターネットビジネスプランコンテスト実行委員会
ibpc@aeria.jp

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2005年05月11日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第2回講義録

「リサーチ&プランニング」第2回のテーマは「検索の達人になる」。情報収集の基点は検索エンジンであることが多い。検索を制するものはリサーチを制する。さて、YAHOOやGoogleなど検索エンジンを使いこなすといっても、そのエンジンの内部の仕組みをまったく知らなければ、ノウハウを考えるのも難しい。

そこで最初にこんな問題を出した。

課題:検索エンジンの仕組みを考える


検索エンジンの仕組みについて、自由に想像して考えてみてください。どんな部品が必要でしょうか。左端にWWW、右端にユーザ(あなた)、その真ん中に検索エンジンを配置して、全体を簡単な図に描いてください。

考える上でのポイント

・なぜ検索エンジンは数十億ページを瞬時に検索できるのでしょうか?
・関連度が高い有名なページが結果表示で上位に表示されるのはなぜでしょうか?

そして個人で5分間、その後6人のWGで10分間ディスカッションしてもらい、各WG代表にそれぞれが考えた検索エンジンの仕組みを説明してもらった。さすがにズバリ正解はなかったが、SEOやPageRankの概念を含む答えをしたグループがあったのには驚いた。

一般的なWeb検索エンジンの仕組みについて解説。クローラー、インデクサー、スコアリングなどの概念の解説。PageRankの仕組みについて興味を持って聞いてくれていた人が多かった。

その後、検索語を工夫したり、検索エンジンの特殊機能を利用すると、検索の効果が倍増するという話を7つの例を挙げて説明。最後に検索を含む情報探索プロセスの研究についてざっと概観して本日の講義は終了。

今日は検索の基本編。来週は検索の先端技術の紹介やさらなる使いこなしについて講義を予定している。

最後に本日の資料の公開。



この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

・デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第一回講義録
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003335.html

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2005年04月27日

デジハリ大学「リサーチ&プランニング」 第一回講義録

今春新設認可されたばかりの、デジタルハリウッド大学で私の講義「リサーチ&プランニング」が今週から開始、教員生活がスタート。このブログでも毎週、講義内容を一部公開していこうと考えています。

冒頭から機材トラブルに見舞われ、その煽りで、終了時間を間違えそうになったり、初回から波乱含みでしたが、終了後のアンケートを読むと、好評。前半、プロジェクターが使えなかったことで、アドリブ感が高くなったのが怪我の功名か。親しみやすい先生と書いてくれた人が多くて、初回の狙いのお互いのウォーミングアップを達成できたので一安心。機材問題は次回以降は改善されるでしょう。受講生の皆さん、これから毎週水曜6限はよろしく。

科目名は「リサーチ&プランニング」。大学に登録した講義内容は以下のとおり。


現代はインターネットとPCの普及により膨大な情報に誰でも自由にアクセスできるようになった。だが、ネットワークから自在にデータ、情報、知識、知恵を引き出す情報処理能力を持つ人材はまだ少ない。本講義では、デジタルデータとネットワークを活用し、リサーチ及びプランニングプロセスの知的生産性と創造性を高める方法論を講義する。個人、組織の情報処理プロセスに関する大学や研究機関の理論、企業ケースを参考にしながら、実際にビジネスの現場で実用的な情報収集、整理、活用の体系化されたメソッド、ツールの利用ノウハウを教える。主題となるテーマは、オンラインマーケティング、ナレッジマネジメント、知識インタラクション、検索技術など。

なんとも硬いが、要約すると「インターネットを使いこなす情報通、事情通」養成講座。そのための理論、ツール、ノウハウが内容です。リサーチやコンサルティング、起業の実務を通して、蓄積してきたノウハウを、体系的に講義しようと考えました。

第一回の内容は科目名と同じ「リサーチ&プランニング」。


「デジタルとネットワークを使ったリサーチ&プランニングの考え方を俯瞰する。知識とは何かの研究理論の紹介。情報処理のフローを大きく4つのプロセスにわけ(情報収集、情報整理、情報分析、情報発信)効果的に”使える”を作り出すアプローチを説明する。」」

アツメル、ナラベル、ヒキダス、カキダスです。

今後の講義内容の予告と「情報とは」ワーキンググループ、その総括。後半では「情報とは〜である」の〜を40字で埋めよという問題を、個人とグループで発想してもらいました。想像以上に考えられた答えが発表されて驚きでした。「想定の範囲外」。この問題に正解はありませんが、このセッションは最終回近くでもう一度行い、答えの変化を比較してみたいと思います。最後に古今東西の情報の研究者の意見を解説しました。

「情報とは」はこのブログのテーマでもあります。受講生の方は過去の書評記事も参考にしてください。書評一覧は次のページがみやすいです。

・このサイトの過去記事一覧
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives.html

今日取り上げた書籍の評は以下。この講義では敢えて教科書を指定しませんでした。その代わり、毎回、関連する名著を紹介するので、各自で気になる本を購入して読んでください。

・ユーザーイリュージョン―意識という幻想
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001933.html

・それは「情報」ではない
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000510.html

今日、使ったプレゼン資料を公開します。




この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら

さて、第一回は予告編でした。トラブルのおかげで、いきなり打ち解けたムードになって、私も調子がでてきました。次回から本番です。GW明けにまた会いましょう。

Mixiにも講義コミュニティができます。まだ入会していない人は、知り合いをたどるか、私にメールで入会依頼を要請してください。

なお、私はこの講義録15回分をまとめ、書き足して、出版したいと考えています。ご興味をもってくださる出版社の方、いらっしゃったらご連絡ください。よろしくお願いします。

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2005年04月22日

機内上映の映画ベスト5

今月は随分飛行機に乗ったので機内上映の映画をよく観た。面白かった順でレビュー。

・ウォルター少年と、夏の休日
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名子役ハーレイ・ジョエル・オスメントと、マイケル・ケイン、ロバート・デュバルという老名優が共演したハートウォーミングなドラマ。父のいない14歳のウォルターがひと夏の間、母の親類である老兄弟の家に預けられる。どうやら母は、兄弟が隠し持つ大金を狙っているらしい。傍若無人な兄弟の生活に戸惑っていたウォルターだが、彼らの過去の冒険談を聞き、大人へと成長していく。

機内の機器トラブルで上映予定変更で、予備として用意されていた作品だったが、大当たり。感動してしまった。何を信じたら良いかわからない人生だからこそ、何かを信じることに特別な価値があるというメッセージ。

・映画『レイクサイドマーダーケース』
http://www.lakeside-mc.com/index.html

「お受験合宿の夜、お父さんの愛人が殺されました。」。容疑者は妻(薬師丸ひろこ)。原作はベストセラー作家・東野圭吾が2002年に書き下ろしたミステリー小説「レイクサイド」。個性派俳優揃いで原作の面白さが万全に活きた。演劇的。

・THE AVIATOR - アビエイター
http://www.aviator-movie.jp/

映画界と航空業界で成功を収めた大富豪ハワードヒューズの生涯を描いた話題の作品。ラスベガスはヒューズが人生の最後を過ごした場所で、通りの名前にもなっている。重厚で華やかな映像とその陰で少しずつ壊れていくヒューズの精神状態。タイタニックが好きなら、これもおすすめ。

・「Ray/レイ」
http://www.ray-movie.jp/index.php

盲目のR&Bシンガー、レイ・チャールズの生涯を描いた大作。名曲「ジョージア・オン・マイマインド」に隠された悲しい少年時代の思い出と勝ち取った栄光。レイの名曲のオンパレードで聴いているだけでも楽しめる。

・ナショナル・トレジャー
http://www.movies.co.jp/nationaltreasure/

独立宣言書に隠された暗号から伝説の秘宝を探すトレジャーハンターの物語。ニコラスケイジ主演だから、面白くなるかなあと期待して観ていたが、最後まで平凡な娯楽アクションで終わった。

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2005年04月16日

ファイナルファンタジーXI LANDS END

・ファイナルファンタジーXI LANDS END
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757721390/daiya0b-22/
ff11landsend01.jpg

#土日は京都の貴船で研究会の合宿中。

オンラインゲームのファイナルファンタジー11を舞台にした少女マンガ。シリーズになっているようだ。プレイ経験のない人には意味不明だろうけれど、一度ハマッたことのある人はとても楽しく読めるな、このアンソロジーシリーズは。

今までこのことを書いたことがなかったが、実は私、ファイナルファンタジーXIのプレイ経験が結構ある。レベルはメインの赤魔導士で27くらいだった。とはいっても、それはもう5年近く前。2001年にβテスト開始と同時にモニターになってから半年か1年くらいの期間だ。

・スクウェア、「ファイナルファンタジーXI」ついにβテスター募集開始
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20011120/square.htm

今はとてもゲームを遊べる時間はない。それでこのマンガを読んで当時がとても懐かしくなった。

私のFF11体験はかなり特殊なものだった。当時、ゲームのメールマガジンの編集長を引き受けていて、最新のネットワークゲームであるFF11は仕事上、内容を把握しておく必要があった。

ゲーム内での私の名前は女性名。容姿も女性の人間キャラ。え、ネカマかって?いやそうじゃなくて、私は妻と二人で一人の女性キャラを演じていたのである。妻がコミュニケーション担当で、私が戦闘を担当。完全に役割を分担して遊んでいた。

サラリーマン集団のパーティに参加していて、毎晩2、3時間は7,8人の出あった仲間たちとレベルアップに励んだ。二人で一人であることは完全に秘密。チャットは妻だけが担当。女性キャラは男性キャラから助けてもらいやすく、武器やアイテムもタダでもらえたりして、楽だった。

よくナンパされていた私(たち)だが、気のあるような、ないような返事をしては、男性キャラから助けてもらい続けていた。モテモテ女性の気分を味わうという奇妙な感覚だった。チャットのキーボードを打つのは妻なので罪悪感はなし。戦闘は私が専門で担当するので女性キャラにしては妙に機敏で攻撃的で、強かったと思う。

このマンガは、ゲーム内で繰り広げられるコミュニケーションや友情や恋愛感情が、とてもよく写し取られているなあと思った。社会心理学的にこのマンガをネットワークコミュニケーションの研究材料にもなるかもしれない。

「あのひとはいつの間にかレベル50の白い壁を身につけ、もう一緒にPTを組むことすら叶わない」と悩む女性の姿だとか、「白魔なんて...役に立っていると思っていたのは自分だけでMPの少ない私などただのお荷物だったんだ」と嘆くありがちなシーンだとか。

またFF11をプレイできる日はあるのだろうか。楽しかったなあ。

FFにハマッた経験のある人はこのアンソロジーシリーズ一読の価値あり。

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2005年03月05日

検索会議2005:YAHOO!をいじりまわすのが今年のトレンドに?

YAHOO!プレゼンツの検索会議2005の日でした。

学生編、社会人編、エンジニア編と総入れ替え3部構成、土曜開催、完全無料、アカデミーヒルズ会場と規模も形態も異例の、検索会議2005、無事終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

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今回は私は昨年からの流れで、企画内容へのアドバイスと、当日、百式田口さんのアシスト役ということで、とてもお気楽だったのですが、3回を仕切った田口さん、本当におつかれさまでした。

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ブロッガー、報道関係者の方々もいっぱい参加されたので、内容のレポートは他のブログやニュースサイトにおまかせです。見つけ次第リンクします。YAHOO!JAPAN検索チームや米国YAHOO!からも講演者が駆けつけてくださり、YAHOO!の面白さ再発見となる1日だったとおもいます。

米国からはこの会議のために、YAHOO!エバンジェリストのJeremy Zawodny氏が来日されていました。YAHOO!SearchBlogによく記事を書かれている有名人です。

・Jeremy Zawodny's blog
http://jeremy.zawodny.com/blog/

ジェレミーさんの講演の中で紹介されたYAHOO!Nextは、私、不覚にも知りませんでした。YAHOO!の先端技術の実験公開サイトで、検索の未来を感じさせるショウルームサイトです。

・YAHOO! Next
http://next.yahoo.com/
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・Yahoo! Search Web Services
http://developer.yahoo.net/


最近のYAHOO!の動きで注目しているのは、YAHOO!検索をユーザが改造できるYAHOO!WebServiceの公開や、YAHOO!DevelopersNetwork運営など、技術コミュニティに積極的に”いじらせる”オープン戦略です。

メタデータ(RSS)の次はWebサービスがくるでしょう、とは多くのエンジニアが思っていることです。

でも、SOAP、.NetなどWebService技術は、トレンドがくるぞ、くるぞと言われながら、なかなか決定打に欠けていたように思います。GoogleやAmazon以外で有力なサービス公開が見えませんでした。ここにきてYAHOO!はまず検索技術をオープンに使えるようにしましたが、今後、他のY!サービスにも広げていくのではないかという予感が今日の講演にはありました(直接言及があったわけではありませんが)。

YAHOO!は総合ポータルとして、検索以外のサービスを多数展開しています。ニュース、掲示板、Y!グループ、オークション、商品検索、地域検索、地図検索、路線検索、株価情報サービスなど数え上げるとキリがありません。どれもドメインでトップクラスの充実振りです。こうした多様なサービスがWebサービスとして公開されるならば、ハッカーコミュニティは、いじりまわしたくなるでしょう。そこから、たくさんのユーザ視点の便利が生まれるような気がします。2005年はWebサービス元年になったりして。

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今日の会議もある意味ではYAHOO!を参加者がいじりまわす発想会議でした。たくさんの優れた発想が生み出されていました。

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というわけで私もYAHOO!WebServiceをいじくりまわしてみようかなと思っています。

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参加者全員に配られたおみやげが激しく豪華でした。USBマウス、トートバッグ、ポーチ、腕時計など、さ、さすがです。

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2005年02月21日

検索会議2005 with YAHOO!JAPAN

昨年開催した検索会議を覚えていますか?

あの拡大版を開催します。

百式管理人の後継シリーズで無敵会議コンビが一時的に復活です。
#これは「無敵会議」ではありませんが...。

来たる3月5日の会議イベントは昨年に引き続きYahoo! JAPANさんにご協賛いただき、「検索会議」第2弾を行います。しかも今回は通常のイベントより拡大し、三つのテーマに分けて開催します。開催会場はYahoo! JAPANさんのオフィスがある六本木ヒルズ!のアカデミーヒルズになります。各イベントの概要は以下のとおりです。

なおお申し込みは22日の午前10時開始です。


申し込みはここから!
http://blog.academedia.jp/

↑こちらからどうぞ。

以下詳細

検索会議【学生版】
11:00-13:00 学生が考える検索の未来!

学生向けの会議イベントです。元祖検索の鉄人、関 裕司氏による「社会人になる前の検索秘技!」をご紹介。社会人になる前にこれだけは知っておくと便利な検索のヒントをご紹介。もちろん参加者全員でアイデアを戦わせる会議もやりますよ。

検索会議【ビジネス動向編】
14:00-16:00 ビジネスに検索エンジンを使いこなせ!

検索エンジンをビジネスに活用したい!というビジネスパーソン向けの会議イベントです。もはや検索エンジン対策抜きのマーケティングは考えられません。検索サービスのさまざまな広告モデル事例や最新動向をお聞きします。こうすればうまくいく!をしっかり聞き出しちゃいましょう!検索エンジンとマーケティングの未来をさぐる会議ももちろん行います。

検索会議【技術動向編】
17:00-19:00 検索エンジンYSTの最新情報!

技術動向に関心のあるエンジニア向け。なんと米Yahoo!本社からエンジニアを招き、YST(Yahoo! Search Technology)の現状と将来の検索技術などを聞いたりします。さらにエンジニアの読者も多いysearchblog.com運営しているエバンジェリストから、ブログを通じたコミュニティとのリレーションシップについてもお話いただきます。もちろん会議もやりますよ。

なお、上記三つのイベントはそれぞれ入れ替え制です。ご興味のある1会議だけ参加いただけます!しかも!今回は参加料は無料です。

また今回は検索がテーマということで無敵会議でもご協力いただいていたPassion for the Futureの橋本さんにご登場いただきます。情報全般に関して毎日ブログを更新している橋本さんならではのお考えも織り交ぜながら楽しくイベントを行いましょう。

今後のスケジュールですが、来週21日に事前課題、イベント詳細の発表、22日の午前10時より募集開始となります。もうしばらくお待ちくださいませ。

それにしてもYahoo! JAPANさんのこのイベントにかける意気込みたるや、かなり気合が入っております。盛り上がりますよ。こちらも全力投球であります。是非是非ご参加ください。


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検索会議2005、会議詳細の発表
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検索会議2005の詳細、事前投稿課題が発表します。

今回は三つのテーマから一つを選んでいただく方式なので、お好きなテーマの事前投稿課題を考えておいていただけると幸いです。お申し込みは明日の午前10時からです!今回は参加無料ですのでお気軽にお越し下さい!

>> 検索会議【学生版】の詳細、事前課題
>> 検索会議【ビジネス動向編】の詳細、事前課題
>> 検索会議【技術動向編】の詳細、事前課題

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■ 検索会議【学生版】の詳細、事前課題
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※ このイベントは大学生、大学院生向けのイベントになります。社会人の方はご参加できませんのでご注意ください。

■ 学生が考える検索の未来!

効率的に仕事をする上で、検索技術に精通していることはもはや社会人としての常識です。膨大な情報の中から欲しい情報をすばやく検索するにはどうしたらいいでしょうか。「これ、ちょっと調べておいて」と言われたときに同期に差をつけるには?元祖検索の鉄人、関氏の技を盗んで「仕事ができるヤツ」になってしまいましょう!

また後半の会議では、次世代の検索サービスをみんなで発想します。会議はもちろん全員参加で行われます。参加している他の方たちと楽しく議論し、あなたのアイデアを直接Yahoo! JAPANの検索チームにぶつけてみましょう。

第一部:事前投稿の発表

みなさんからいただいた事前投稿の中から、主宰者がこれは!と思うものを発表します。さまざまなアイデアから発想術、企画の立て方を学びましょう。

第二部:これだけは知っておきたい!検索の秘技!

元祖検索の鉄人、関氏による「社会人になる前にこれだけは知っておきたい検索技」の数々をご紹介します。さくさく検索するにはどうしたらいいか。日々検索の技を研究している関さんにその日から使える技を伝授してもらいましょう。

第三部:検索の未来を考える会議

全員参加の会議です。検索サービスの未来を考えます。優秀者には豪華賞品も用意されていますよ・・・。楽しく会議しましょう。

■ 会議イベント開催要項

日時:2005年3月5日(土) 11:00〜13:00
場所:六本木アカデミーヒルズ 40階 キャラントD
http://www.academyhills.com/information/map/map49_40.html
協賛:Yahoo! JAPAN
費用:無料
備考:全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ち下さい。

■ 事前課題

検索会議の参加には事前課題への投稿が必須です。お申し込み時に下記の課題にお答え下さい。

「あなたはYahoo! JAPAN検索チームのマーケティング主任となりました。そこで同社の検索サービスを生活者に認知してもらうためのキャッチコピーを考えることにしました。Yahoo! JAPAN検索の特徴をよくあらわした、生活者に『これは!』と思わせる一行キャッチコピーを教えてください」

参考:http://help.yahoo.co.jp/help/jp/ysearch/

※ 事前投稿でいただいたアイデアはYahoo! JAPANが自由に利用できることとします。ご了承いただける方のみご投稿ください。


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検索会議【ビジネス動向編】の詳細、事前課題
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■ ビジネスに検索エンジンを使いこなせ!

2004年、米国のクリスマス商戦ではオンラインショップの購入者の25%が検索エンジン経由だったと言われています。オンラインビジネスにはもはや検索エンジン抜きのマーケティングは考えられません。

そこで今回はYahoo! JAPANの検索サービスにまつわるさまざまな広告モデル事例や最新動向をお聞きします。また先日リリースされたYahoo!商品検索サービスについてもその裏側を聞いてしまいましょう。さらにOvertureからもスピーカーが登場。オンライン広告の成功事例を紹介してもらいます。

もちろん会議イベントなので検索エンジンとマーケティングの未来を探る会議も行います。全員参加ですので筆記用具を忘れずに!

第一部:事前投稿の発表

みなさんから頂いた事前投稿の結果を発表します。さまざまなアイデアを紹介し、発想の枠を広げていただきます。

第二部:Yahoo! JAPANを使いたおす!

ビジネスに検索エンジンを使うとはどういうことでしょうか。うまくいっている事例をご紹介いただきながら、検索エンジンを使いこなすための技を探ります。SEO、SEM・・・動きの早いこの業界に関するYahoo! JAPANの将来戦略も聞けちゃうかも・・・。Overtureの方にもご登場いただく予定です。

今後、オンラインビジネスと検索エンジンは密に交流しながらうまく付き合っていくべきなのは間違いありません。そのような交流の場にもなれば幸いです。

第三部:検索とビジネスの未来を考える会議

検索エンジンを使ったマーケティングはどうあるべきか。Yahoo! JAPANからさまざまな事例をご紹介していただいた後に自由に発想していただきます。

■ 開催要項

日時:2005年3月5日(土) 14:00〜16:00
場所:六本木アカデミーヒルズ 40階 キャラントD
http://www.academyhills.com/information/map/map49_40.html
協賛:Yahoo! JAPAN
費用:無料
備考:全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ち下さい。

■ 事前課題

検索会議の参加には事前課題への投稿が必須です。お申し込み時には下記の課題にお答え下さい。

「先日発表されたYahoo!商品検索。商品のみに絞って検索できる便利なサービスです。この機能を試してみて、もしあなたが機能を一つ自由に追加できるとしたらどうしますか。自分だったらこれを追加する!という機能の名称と内容を教えてください」

参考:http://psearch.yahoo.co.jp/

※ 事前投稿でいただいたアイデアはYahoo! JAPANが自由に利用できることとします。ご了承いただける方のみご投稿ください。


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検索会議【技術動向編】の詳細、事前課題
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■ 検索エンジンYSTの最新情報!

日々増え続けるインターネット上の情報をどう料理し、便利なサービスを開発するか。そう考える上で検索技術の動向は抑えておきたいものです。

今回は検索業界大手であるYahoo! JAPANの検索技術に関する最新動向をお聞きします。そして最近動向と言えばやはり米国の情報が気になります。検索会議2005ではなんと米Yahoo!本社からエンジニアを招き、YST(Yahoo! Search Technology)の現状と将来の検索技術などを直接聞き出してしまいます。

また米Yahoo!本社検索チームのブログ、ysearchblog.comを運営している張本人にもご登場いただきます。ブログを活用してエンジニアコミュニティとどう関わっていくか、その狙いと手法についても聞いてしまいましょう。

もちろん会議イベントですので後半は全員参加の会議となります。あなたのアイデアを直接Yahoo!の検索チームにぶつけてみませんか。

第一部:事前投稿の発表

皆さんからいただいた事前課題のアイデアを主宰者が独断と偏見で分析、発表。さまざまなアイデアに触れて発想を広げていただきます。

第二部:米Yahoo!本社の現場から

YST (Yahoo! Seach Technology)が考える検索の未来とは?しかもスピーカーは米Yahoo!本社のエンジニアです。また米国からお届けする最新情報もご紹介する予定です。またブログをどう活用されているか、ysearchblog.comの裏側もじっくり、マニアックに聞いてしまいましょう。

第三部:検索技術の未来を考える会議

インターネット上の膨大な情報をどう活用するか。検索技術の最新動向をお聞きしたあとに、次世代の検索に関わるサービスを発想していただきます。

■ 開催要項

日時:2005年3月5日(土) 17:00〜19:00
場所:六本木アカデミーヒルズ 40階 キャラントD
http://www.academyhills.com/information/map/map49_40.html
協賛:Yahoo! JAPAN
費用:無料
備考:全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ち下さい。

■ 事前課題

検索会議の参加には事前課題への投稿が必須です。お申し込み時には下記の課題にお答え下さい。

「今から5年後の2010年。究極の検索!と呼ばれるサービスがリリースされました。さて、その検索サービスのどういったところが究極だったでしょうか。その検索サービスの名称とそれが究極である理由を教えてください。」

※ 事前投稿でいただいたアイデアはYahoo! JAPANが自由に利用できることとします。ご了承いただける方のみご投稿ください。

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2005年02月19日

メタデータとしてのRSSの可能性:オーバルリンクセミナー2005報告

本日はご来場ありがとうございました。

・ブロードバンド マーケティングの黎明『メディア カタストロフィ』
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002990.html
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無事終了しました。

全体の報告はこれから他の参加者のブログやメディアでニュース記事になる気がしますので、ここでは私の使ったプレゼンのみを公開させていただきます。

それはこんなパートでした。


3rd Movement:メタデータとしてのRSSの可能性
 モデレーター:橋本大也[オーバルリンク/セマンティックWebのR&D企業データセクション社代表取締役]
 ゲストパネリスト:伊藤直也[はてな取締役]

RSS・メタデータ技術がインターネットの情報流通に変革をもたらそうとしている。コミュニティ、広告、EC、IR広報、検索、音楽・映像配信、知識マネジメント……。メタデータという新しい情報チャネルが、ネット上の情報の流れを変える。ヒトとモノとカネの流れも大きく変えてしまう可能性を秘めている。米国ではメタデータベンチャーに大きな投資が乗り始めた。技術、コミュニティ、ビジネスの3つの視点から、いま起ころうとしているメタデータ革命を、いち早く国内で取り組んでいるスペシャリストの伊藤直也氏(はてな取締役)に聞く。

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クリックするとFlashPaper形式でプレゼンテーションが表示されます。PDF版はこちら。

参考:オフィス文書のWeb公開に最適な:いきなりPDF FlashPaper
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002899.html

このプレゼンファイルは、RSSメタデータとは何か?、RSSメタデータで情報流通はどう変わるのか?、メタデータ革命のインパクトとは何か?の概要説明です。

これを受けてはてな取締役の伊藤さんから、最先端のRSS解説がありました。さすがにブログハックス著者。技術の話を一般向けに噛み砕きながらRSSの現状と未来を語ってくださいました。ありがとうございました。

■オーバルリンク理事に就任

なお、セミナー開始前に行われたオーバルリンクの総会で、私は理事に就任させていただきました。公式に運営を担う一員になりました。思えば1年前のセミナーがきっかけでした。わけもわからずカレンの四家さんに依頼され外部スピーカーとしてイベントに参加。当初は純粋に”つきあい”のつもりで有料の正会員になりました。

ところが入ってみると、近年稀に見る濃度の高いコミュニティ(昔のニフティみたい)に魅了され、いつのまにか常連メンバー化し、結局1年後の本日、理事を引き受けるまでにハマってしまいました。

さて、こう書くと興味をもってくださった方がいると思います。一応の注意書きです。

オーバルリンクは素晴らしいコミュニティですが、極めてユニークで濃度が濃いため、万人向けだとは私も思っておりません。年に何度かオープンイベントを開催しますので、まずは懇親会まで参加していただいて、内容を試食してみてください。癖になりそうな予感やひっかかるものがあったら、入会すると幸せかもしれません。よろしくお願いいたします。

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2005年02月08日

ブロードバンド マーケティングの黎明『メディア カタストロフィ』

私がハマっている一押しコミュニティのオーバルリンクが、公開セミナーを開催します。私もモデレーターの一人として登場する予定です。テーマはブロードバンド+マーケティング。音楽コンテンツ、ブロードバンド広告、RSSメタデータなど、最新のトピックスを各分野の専門家が語ります。

以下、セミナーのご案内です。

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昨年に引き続きnikkeibp.jpとのコラボレーションによるオーバルリンク公開セミナーの第2弾として、ブロードバンド マーケティングの黎明『メディア カタストロフィ』を開催します。昨今インターネットの広帯域化と常時接続環境を背景とし、時空を超えて多くの人々が互いに繋がる多様な仕組みとそのコミュニティ・ネットワークが、急速に普及・浸透してきました。それは、既存のマスメディアに対峙し、マーケティング的な価値の相転移を待つ新たなメディアの広がりでもあります。今回のセミナーでは、各分野の専門家をゲストに招き、今生まれつつあるこのメディア+マーケットの変化を「テクノロジー」「コミュニティ」「ビジネス」の三層から掘り起こし、その未来の姿を予見します。

参加ご希望の方は、下のURLをクリックして「オーバルリンク公開セミナー2005」への参加申し込みをお願いいたします。

・セミナーのお申し込みはこちら!
http://www.ovallink.jp/
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■概要
nikkeibp.jp+OVAL LINKコラボレーション2nd:オーバルリンク公開セミナー2005
ブロードバンド マーケティングの黎明『メディア カタストロフィ』

 日時:2月19日(土)
    13:30 開場
    14:00 開演
    18:00 終演予定
 場所:SPAZIO2 地下2F(JR恵比寿駅下車 徒歩6分)
    渋谷区恵比寿南2-20-7 Tel: 03-5725-4240
    (駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください)
    地図はこちら
 参加費:一般=4,000円  オーバルリンク会員=無料
 主催:nikkeibp.jp + OVAL LINK共催 企画構成:OVAL LINK

■コンセプト
『メディア カタストロフィ』とは?

既存の産業には、マスプロダクツ→マスメディア→マスマーケットという不可逆的で大きく動かしがたい関係性があります。このフローのなかでは、マスメディアのためのマーケティングとは、非常に弱い力の逆向きのベクトルでしかありません。ところが今、コンピューティングとネットワークを新たなインフラとした、小さくて、大きな関係性が、インターネットの世界に生まれ出てきました。そして、これらは、この「マス」のフローと対峙するとき、逆向きのベクトルとしてより大きな影響力を持ち、産業的なレベルでのひとつの現象として立ち現れてくるでしょう。我々はその「相転移=カタストロフィ」の瞬間を目の前にしている。という状況認識に立って、このセミナーを展開します。

■内容構成
1st Movement:音楽に見る共感と共振のネットワーク
 モデレーター:前田邦宏[オーバルリンク/ユニークアイディ代表]
 ゲストパネリスト:田口和裕+渋谷慶一郎

常にデジタル化の最前線である音楽業界。音楽ビジネスにおいて、ネットワークテクノロジーが、創作の現場、創作者やリスナーとの関係・距離感、プロダクトの形、流通、著作権、ビジネスにどのような影響を与えているか。そして、何がメリットになり、何が課題となっているのか?今回は、東京芸術大学在学中より、映画音楽の作曲や坂本龍一氏らのメジャー音楽シーンとも関わりつつ、現代音楽やクラブシーンとも関わりの深いミュージシャンの渋谷慶一郎氏と、ブログやソーシャルネットワーキングサービスに造詣の深いの田口和裕氏を招き、音楽を通したコミュニティ形成、新しいマーケティング手法の可能性について幅広くディスカッションしたいと思います。(前田)

2nd Movement:ブロードバンド映像キャンペーンと広告の近未来
 モデレーター:織田浩一[オーバルリンク/デジタルメディアストラテジーズ社代表]
 ゲストパネリスト:高広伯彦[電通]

ブロードバンドの普及と共に、ネットシネマなど映像を使ったキャンペーンが注目されています。なぜこのような映像・エンターテイメントを使ったキャンペーンが有効なのか、話題を喚起してキャンペーンを成功させるためにどのようなことが行われているか、そして未来の映像を使ったキャンペーンはどんな形なのかを、第一線で活躍中の電通インタラクティブ局の高広伯彦氏を招いて対談します。(織田)

3rd Movement:メタデータとしてのRSSの可能性
 モデレーター:橋本大也[オーバルリンク/セマンティックWebのR&D企業データセクション社代表取締役]
 ゲストパネリスト:伊藤直也[はてな取締役]

RSS・メタデータ技術がインターネットの情報流通に変革をもたらそうとしている。コミュニティ、広告、EC、IR広報、検索、音楽・映像配信、知識マネジメント……。メタデータという新しい情報チャネルが、ネット上の情報の流れを変える。ヒトとモノとカネの流れも大きく変えてしまう可能性を秘めている。米国ではメタデータベンチャーに大きな投資が乗り始めた。技術、コミュニティ、ビジネスの3つの視点から、いま起ころうとしているメタデータ革命を、いち早く国内で取り組んでいるスペシャリストの伊藤直也氏(はてな取締役)に聞く。

Epilogue:『Media Catastrophe』
 メッセージ:北川高嗣[オーバルリンク]

Music Performance
 音響+映像:渋谷慶一郎

渋谷慶一郎氏のラップトップミュージックのミニコンサートとなります。

※講演者・演奏者、セミナーの内容などは、予告無く変更することがあることを予めご了承ください

■懇親会

19:00頃から、会場の入り口のスペースにて懇親会を開きます。オーバルリンク会員だけでなく、一般参加の方もぜひ、ご参加ください。なお、懇親会の会費はセミナー参加費とは別になります。 3000円〜4000円を予定しておりますが、詳しいことはご参加希望の皆様に別途ご案内いたします。

以上

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2005年02月04日

はらぺこあおむしDVD

・はらぺこあおむし(DVD)
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今日は育児ネタ。絵本をアニメ化したDVDだが、大人でも鑑賞に値する。いや、むしろ大人のほうが深く味わえるかもしれない。

息子も1歳6ヶ月になって言葉の数が増え始めた。先日は雑誌ITセレクトの最新号で無敵会議の連載最終回記事に、私と一緒に写真入りで紙面に登場。ついにメディアデビューを果たしたのであった。なんだか嬉しい。この号は保存しておいて、大きくなったら、見せてやろう。私に似て理屈屋に育ったら、親が肖像権侵害で訴えられたりして。

それはともかく、エリックカールという絵本作家がいる。

・The Official Eric Carle Web Site
http://www.eric-carle.com/

・エリックカールのバイオグラフィー(英語、顔写真あり)
http://www.eric-carle.com/bio.html

代表作は「はらぺこあおむし」。

・はらぺこあおむし 世界のえほん
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日本でもかなり有名な絵本なのでご存知の方も多いはず。1969年の出版以来、30の言語に翻訳されて2千万部も売れたらしい。世界の絵本の定番である。エリックカールの著作は70冊に及び、この他にも定番は多い。

エリックカールはバイオグラフィーによると1929年にニューヨークで生まれる。6歳でドイツに家族と移住し、権威ある芸術学校で学ぶ。1952年に40ドルをポケットに入れて米国へ戻り、ニューヨークタイムズの広報部門でデザイナーとして働く。その後、広告代理店でディレクターを経験する。あるとき、尊敬する作家ビル・マーティン・ジュニアに物語の挿絵を頼まれて「くまさん くまさん なにみてるの? 」を共作する。これがヒットしたので、ついに単独オリジナルとして「1,2,3どうぶつえんへ」を描いた。それに続いて出版されたのがこの代表作「はらぺこあおむし」だったそうだ。

・くまさん くまさん なにみてるの?
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・1,2,3どうぶつえんへ―かずのほん
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エリックカールの作品は、とにかく色彩とタッチが美しい。自然への愛を感じる世界観。幻想的で、夢の中のお話のようなストーリー展開。大人が読んでも十分に楽しめる。


このDVDには4冊の代表作がアニメーション化されている。絵本のイメージに忠実に違和感なく完成していて、素晴らしい。癒し系環境映像としても通用しそう。

1、はらぺこあおむし
2、だんまりこおろぎ
3、パパ、お月さまとって!
4、ごちゃまぜカメレオン
5、うたがみえる、きこえるよ(音楽)

おすすめは「はらぺこあおむし」と「パパ、お月さまとって!」。

大人もこどもも楽しめる作品っていいですね。

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2005年01月22日

おまいら2chカードゲームで遊びませんか、いいYO!

・おまいら2chカードゲームで遊びませんか オフィシャルサイト
http://www.mb.ccnw.ne.jp/garger-studio/2chcard/main.html
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2ちゃんねるを舞台にしたカードゲーム。

2ちゃんねるのアスキーアートでデザインされたカードが山札から配られる。カードの種類には、基本となるレスカードのほか、スレッド、自作自演、2ゲット、sage進行、祭、あぼーんなどの特殊カードがある。プレイヤーは3人のコンピュータを相手に、自分のスレッドにたくさんのレスを集めて繁盛を競う。基本ルールはスレッドについた色にあったカードを出すだけだが、自分のサイトだけが賑わうように、特殊カードを使ってさまざまな得点稼ぎや妨害工作を繰り出す戦略要素がこのゲームの面白さ。

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ゲームはまず各自スレッドカードを出してスレッドを立てる。そしてレスカードを出してスレッドにレスをつける。原則、スレッドと同じ色のレスカードをつける。レスカードを出すと、そのカードに書かれたレス数およびサイズがスレッドに加算される仕組み。

レスカードにはsage/ageの属性がある。sage進行が出されたスレッドにはsage属性のレスカードしか出せなくなる。祭のスレッドがあるとき、そのグループ色は祭のスレッドにしか出せない。神降臨のスレッドがあるとき、すべてのカードはそのスレッドにしか出せない。虹色のレスカードはどのスレッドにも出せるが、自分がオーナーとなっているスレッドには三回までしか出せない(自作自演)。などなど、2ちゃんねるを知っている人にはニヤリとさせられるルールばかり。

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山札が0になったらゲーム終了。その時点で最もレスを集めたプレイヤーが勝ち。ジョークソフトに分類されると思うが、ゲームとしてちゃんと作られていて、とても遊べる仕上がり。

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2004年12月27日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第3弾

■卒業式、大忘年会と2次会、3次会

そして、無敵会議のプログラムを終了しての卒業式。

参加者全員に無敵会議のオリジナルTシャツをプレゼントしました。これは今回の参加者ヤスヒサさんにデザインをお願いし、制作はRe:会議のゲストである久米社長の会社、久米繊維工業にお願いしました。無敵のロイヤルファミリーをコンセプトに、上質な生地で作りました。

・C O U L D:無敵会議最終回
http://www.yasuhisa.com/could/entries/000650.php
Tシャツをデザインしていただいたヤスヒサ氏のブログ。

またRSSリーダーの開発で有名な有限会社グルコースさんにお願いして「無敵コース」を開発していただきました。これは昨年と今年の投稿約500件のURLがあらかじめ登録されたWeb&RSSブラウザーで、メニューもグルコースより無敵化されているシロモノでした。年末年始は参加者の皆さんは無敵コースで究極サイトめぐりを楽しみましょう!

・グルコース
http://glucose.jp/

そして、エンディグでは、やはりあの人に登場してもらいました。

・ミズノンノ オシャる技術
http://www.osharu.com/

卒業生代表として、何度も会議の盛り上げに登場していただいたミズノンノこと水野敬也氏が壇上に登場。参加者全員での無敵リボーン大会。無敵のビジネスパースン、生活者として生まれ変わった大リボーン大会で、シリーズは幕を閉じました。

その後は約100人の参加者での忘年会。人数が多すぎて収拾つかず、全体を把握できませんでしたが、個人的には大変楽しみました。

実は面白かったのが深夜3時ごろまでの2次会、3次会。2次会はカラオケボックスだったのにも関わらず、歌わない。10人部屋で輪になって「毎日チェックしている究極のブログ」を順番にプレゼンテーションする会議が始まってしまいました。3次会はコーヒーを飲みながら始発までソーシャルネットワーキング論を語りました。

で、2次会の「毎日チェックしているブログ」のセッションは、オフレコだと思うので書きませんが、たくさん面白いブログを教えてもらいました。私の番が回ってきて、いろいろ考えてみたのですが、唯一毎日のようにチェックしているブログはたったひとつだけあることに気がつきました。

これ。

・優雅な生活が最高の復讐である
http://d.hatena.ne.jp/walkinglint/

他人のブログを大量に読んで、大量に引用しながら、短文で批評するブログ。

私が一生懸命書いた長文もこの人にかかると「ふ〜ん」の一言で片付けられてしまうのが最大の魅力ですが、結局こういうことだろ?風のまとめ講評が、毎日のブログ書きの参考になります。他にチェックしているブログも私の好みで勉強になります。10月頃からは、自分のブログを更新する際、作者walkinglint氏だったら、どう講評(チャチャ)を入れてくるだろう?と想像しながら書いた日も結構あったりしました。最近ではだいたい想像が”当たる”ようになってきた。よっしゃーと思っているわけです。


というのはともかく、3次会へ突入し、始発までコーヒーを飲みながらディープなSNS談義に花を咲かせて、無事、無敵会議シリーズは幕を閉じたのでした。

無敵会議はこれで終了ですが、皆さんのご要望にお応えして年に1回の忘年会議のみ来年以降も開催することにしました。来年の忘年会議2005でまたお会いしましょう!

本当にみんなありがとう。無敵会議のおかげで最高の1年でした。

最後に報告記事の一覧です。

□12月 忘年会議 テーマ:究極のWebサイト 参加者120人
今年のベストウェブランキングを報告しあう忘年会議!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000579.html
忘年会議満員御礼に心から感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000674.html

□1月 超本格会議 テーマ:究極の一冊 参加者60人
究極の一冊を教えあう、超『本』格会議!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000876.html
超本格会議開催、満員御礼に大感謝 報告その1
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000920.html
超本格会議開催、満員御礼に大感謝 報告その2
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000921.html

□2月 愉快議 テーマ:面白さとは? 参加者60人
愉快議!〜 仕事も恋も「つかみ」の技術で完全武装 面白き事も無き世を面白く 〜
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001005.html
愉快議満員御礼に感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001087.html

□3月 井戸端会議 テーマ:インタラクション 参加者30人
井戸端会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001202.html
井戸端会議満員御礼に感謝
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001243.html

□4月 帰ってきたアクセス向上委員会議 テーマ:人気サイトの作り方 参加者120人
(帰ってきた)アクセス向上委員会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001303.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001353.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001372.html
帰ってきたアクセス向上委員会議 満員御礼に感謝報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001373.html

□5月 おしゃれ会議 テーマ:インタフェース 参加者120人
無敵会議:おしゃれ会議 今月のテーマはビジュアルデザイン、情報の可視化
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001530.html
おしゃれ会議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001557.html
おしゃれ会議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001570.html
おしゃれ会議で紹介した可視化事例集
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001660.html

□6月 ドットコム会議 テーマ:究極のドットコム 参加者120人
無敵会議:6月はドットコム会議が炸裂
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001749.html
ドットコム会議、満員御礼に感謝と報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001784.html
ドットコム会議、報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001796.html
ドットコム会議報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001820.html

□7月 起業会議 テーマ:ベンチャー起業 参加者120人
発想力で10万円争奪戦 起業会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001856.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001894.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001898.html
起業会議満員御礼に感謝 報告第3弾とそこにある”危機”
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001903.html

□8月 RE:会議 テーマ:メールの使い方 参加者120人
無敵会議第7弾 RE:会議〜最先端のメール技術を探る会議〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002054.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002076.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002081.html
無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002086.html

□9月 便利かい?議 テーマ:便利とは? 参加者70人
無敵会議第9弾 便利かい?議 〜仕事に役立つツールを会議する〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002191.html
無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002246.html
無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002255.html

□10月 検索会議 テーマ:検索とは? 参加者120人
無敵会議第10回 検索会議
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002361.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002418.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002423.html
無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第3弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002427.html

□11月 会議×会議 テーマ:会議の運営ノウハウ 参加者120人
無敵会議第11弾 会議×会議〜無敵の会議手法を探る〜へのお誘い
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002532.html
無敵会議第11回 会議×会議 満員御礼に感謝 報告
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002570.html

□12月 超忘年会議 テーマ:究極のWebサイトとは? 参加者140人
最後の無敵会議 超忘年会議2004
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002688.html
無敵会議最終回 超忘年会議 報告第1弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002741.html
無敵会議最終回 超忘年会議 報告第2弾
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002747.html

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2004年12月26日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第2弾

■発想会議

さて、後半は無敵会議恒例の個人発想、ワーキンググループ発想の時間です。

最終回の問題は以下の通りでした。

「まさかそんな組み合わせで来るとは!」
2005年の究極のサイトは、最後の無敵会議に参加していたあなたのアイデアから始まった。
「この企業の強みと、あの企業の強みを活かしたらおもしろいことできるんじゃないかなぁ・・・」、そう漠然と考えていたら二次会で両社のウェブ担当者に出会ったのだ。あなたは自分のアイデアについて熱く語った。「やってみましょう!」、その場で両社の提携が内々に決まった。
その後はとんとん拍子だった。今では全国民の8割がそのサイトを認知しており、全ユーザーが毎日最低一回はログインする、という化け物サイトに成長したのだ。
さてあなたが考えた、2005年に究極となったそのサイトについて教えてください。

2005年究極サイトの概要:
意外な組み合わせである( )社 と( )社が、それぞれの強みを活かし、毎日の生活を便利にしてくれる、
(                                   )機能を実現。
その名も( )。

以下にその究極サイトのログイン直後の画面を図解してください:


まず、主宰の二人が独断と偏見でノミネート作品を選びました。


・Mixi+郵政公社= ソーシャル便

・月星化成+Mapion= あついくつ

・ライブドア+イーバンク=未来万馬券livedoor

・JR東日本+Mixi=Suixi

そして、会場投票で選ぶ、輝かしい優勝作は、

SNSを使って住所が分からなくとも郵便物を配達できるという、

・Mixi+郵政公社= ソーシャル便

に決定しました。

なお、各入賞企画の詳しい内容は、Lacrimeさんが詳しくレポートされています。必見。

・クリスマスは無敵会議で - Lacrime
http://www.lacrime.net/item_894.html

ちなみに私が考えたのは「ぎくしい」

Save0035_ss.JPG

なお、上位3位までの入賞グループには

インプレス社様提供の インターネット白書*6冊
NECさま提供のバザールでゴザール USBメモリ*2
NECさま提供のバザールでゴザールのマウスパッド&キーホルダ*6個
メディアセレクト社提供の ITセレクト最新号*12冊
デジタルハリウッド社提供の 特製DVD*6枚
デジタルハリウッド社提供の 携帯ストラップ*6本

などが順位別に授与されました。今回は最後ということもあり、多くの会社から商品提供いただきました。ありがとうございました。

また、この無敵会議で最も多く、早く、正確に、詳細なレポートを書いていただいた、たつをのChangelogさんには今回もまたすばらしい報告をアップしてくれました。

無敵会議最終回「超忘年会議」
http://nais.to/~yto/clog/2004-12-25-4.html

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2004年12月25日

無敵会議最終回 超忘年会議 報告第1弾

最終回のテーマは昨年の忘年会議と同じ「究極のWebサイト」。

昨年度のベスト10を振り返った後、参加者からの全投稿323件をスクリーンに表示してみました。想像通り、知る人ぞ知るサイトも満載の充実したリストになりました。そして、主宰の二人がすべてのサイトを見て話し合って作った「2004年 独断と偏見のベスト10」を発表しました。

結果は以下の通りです。

第10位 「本気ですか?」
http://nana.cocolog-nifty.com/nana/
特殊な人形との愛のある生活がほほえましい?

第9位 「Yugop」
http://www.yugop.com/
ついに日本から世界一のFlashデザイナーが誕生。

第8位 「AdSense」
https://www.google.com/adsense/?hl=ja
ブロッガーが集まるととにかく話題になりました。アサマシ。

第7位 「AudioScrabber」
http://www.audioscrobbler.com/

Last.FMとの連携でMP3音楽生活に革新。

第6位 「Flickr」
http://www.flickr.com/
写真とブログとコミュニティの秀逸な融合。

第5位 「Skype」
http://web.skype.com/home.ja.html
高品質、カンタン、便利なインターネット電話

第4位 「Google Lab」
http://labs.google.com/
今年もインターネット技術の話題の中心でした。

第3位 「電車男」
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman1.html
まさかここまで売れるとは。電車男の正体はいまだ不明。

第2位 「Bloglines」
http://bloglines.com/
オンライン版のRSSリーダーとして絶大な支持

第1位 「mixi」
http://mixi.jp/
堂々の第一位。会員数20万人突破。

会場から、Mixiの運営会社社長の笠原さん、「依存症」の末、入社してしまったふぁるさんに、MSNメッセンジャーでリアルタイムにお祝いトークを贈りました。

そして、2004年を振り返った後、橋本・田口が予想する来年のキーワードベスト10として、5つずつをプレゼンしました。

私のベスト5のプレゼンファイルを公開します。

keywords2005.JPG

・PDF版
Download file


クリックでダウンロードしてください。

2005年のキーワード ベスト5
Passion For The Future
橋本大也
@超忘年会議 2005/12/25

第5位 「未踏ソフトウェア発」
第4位 「信頼できるクチコミ」
第3位 「モバイルAV」
第2位 「予約と自動化」
第1位 「デスクトップ検索」

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2004年12月16日

最後の無敵会議 超忘年会議2004

【最後の無敵会議】

最後の無敵会議は25日に開催です。

最後の無敵会議、よろしければどうぞ!

http://www.muteki-kaigi.com/
mutekikaigi_logo.gif

ポータルサイトやマスコミが年末になって今年のベストWeb大賞を発表しています。

主宰の二人はこういうリストを見るたびにふたつの感想をもらしました。

ひとつめは、

「本当に人気のあるサイトの顔ぶれってこれか!」

ふたつめは、

「でも、全部知ってるなあ...」

入賞しているのは誰もが知っている大手企業の人気サイトたち。まさに今をときめく売れ筋サイトです。どのサイトもしっかりしたコンテンツで、この結果もうなずけます。ただ既に有名だということは既に皆が知っているということでもあります。

そこで私たちは考えました。大きなコンテストの最大公約数とは違うやり方で、無敵のサイトを選ぶ会議をやってみよう、究極無敵のリンク集をみんなの知恵と思い入れを集めて作ってみようと思ったのです。

そう、無敵ユーザのための、無敵ユーザによる、無敵のリンク集を。

会議に参加するに当たっては以下の質問を事前投稿してください。

※ 今回は当日都合により参加できない方のために投稿のみも可能となっております。投稿していただくとイベント後に皆様から集まった「究極Webサイト」集を送付いたします。当日参加できない方もふるってご投稿ください!

(今回の事前課題)

Q1. あなたにとっての「究極のウェブサイト」のURLを教えてください。

Q2. そのサイトが究極である理由を具体的に教えてください。あなたの生活が変わった、ビジネスに役に立った、悲しい日に元気づけてくれた等々、具体的なエピソードを交えて回答してください。


プログラム
■ 第1部 独断と偏見の無敵Webサイト ベスト10 大表彰

ご存知の通り主宰の二人は今年もWebサイトをたくさん調べてきました。二人が1年間でチェックしたサイトの総数は1万件を超えています。超個人的な思い入れで、その上位0.1%として10件を選び出しました。

また、今年の無敵会議を代表するような意外な特別ゲストも参画するかも・・・。

■ 第2部 読者投稿徹底レビュー

皆さんの投稿サイトをスクリーンに映しながら、主宰の二人がコメントするセッションです。参加者一人一人がたったひとつ選び出したサイトには、何らかの理由(わけ)があります。昨年、大好評のセッションでしたが、今年は手法を改造してパワーアップ。マスメディアの人気投票とはまったく違った、わけありトップサイトを、目で確認していきます。インターネット最先端の事情通になるのが目的です。

■ 第3部 究極のサイト創造会議

もはや究極のサイト、選ぶだけでは物足りないですよね。無敵会議シリーズを通して鍛えてきた発想力、コミュニケーション力を駆gして、究極のサイトを自ら発想するセッションです。私たちの頭脳を連結して、究極のサイトを発想してみましょう。

■ 第4部 無敵会議卒業式

1年間、毎月の無敵会議へのご参加と応援ありがとうございました。これで12回のセッションはすべて終了です。情報で無敵のビジネスパースン、生活者を育成するをコンセプトにプロデュースしてきました。1200人の参加者を動員し、ずいぶん報道にも登場し、有名企業の協賛がいただけるまでになりました。でも、これで終わりです。主宰の二人も普通の男の子に戻ります(笑)。参加者の皆さんに感謝の意味を込めて、卒業式を行います。

実施要綱
日付 2004/12/25 (土) 17:40-20:00 (17:30開場)
場所 デジハリ東京本校(地図)
〒101-0062 千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg. 1F
tel:0120-386-810
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定80名(先着順)
協賛 デジタルハリウッド大学院
備考 全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

お申し込みは17日正午スタート。
http://www.muteki-kaigi.com/


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2004年12月05日

ポップアップ ミッキー / すてきなクリスマス

・ポップアップ ミッキー / すてきなクリスマス
B0002TMZCA.09.MZZZZZZZ.jpg

ミッキーマウス初のフルCGアニメーション。3D映像です。クリスマスシーズンにまたディズニーがキャラクターで一儲けするつもりかと、あまり期待していなかったのですが、クオリティの高さに感動。

内容はポップアップする絵本形式で、5編のクリスマス絡みのストーリーが展開する。ひとつひとつは短いので、子供も飽きずに観ることができる。私のオススメは映像の綺麗さは1話目のミニーとデイジーのフィギュアスケート。ストーリーの楽しさは第2話のヒューイ、デューイ、ルーイの冒険物語。

・CLUB-BVHE - Disney - クリスマス
http://club.buenavista.jp/disney/special/christmas/micky/index.jsp
予告編ムービーを鑑賞できます

3D CGになったことで背景や演出は抜群に綺麗。ひとつ問題があるとすればキャラクターの質感がどうしても3Dっぽいこと。つまりポリゴンっぽさ。だが、これも慣れの問題で、長く見ているとこれはこれで、愛される質感なのでは?と思ってしまった。これからの子供たちはきっと3Dミッキーから入ってくるわけで、昔の2Dのミッキーのほうに違和感を感じるようになるのだろう。時代が変わっていく。

ディズニーは2004年初頭にフロリダのアニメーション制作スタジオを閉鎖し、大量にアニメータを解雇した。ディズニー社は2次元のアニメーションは今後は作らず、すべて3次元CGで制作すると発表した。そしてフルCGで第一弾のミッキーマウス作品がこのDVDだったわけだ。

しかし、その一方で、ディズニーのCG映画の製作を請け負っていたピクサーとの提携を2月に打ち切っている。ピクサーはアップル社のスティーブ・ジョブズが最高経営責任者で、「ファインディング・ニモ」「トイ・ストーリー」「モンスターズインク」等、一連のディズニーアニメの成功作品を制作してきたプロダクション。ピクサーあってのディズニーアニメだと思っていた人は多かったはずで驚きだった。

だが、この作品を見て、ピクサーなしでも大丈夫という印象を受けた。

・ニュースの焦点 :ITビジネス&ニュース CGアニメ、ディズニー自前路線――ピクサーと契約切れ
http://it.nikkei.co.jp/it/manage/foc.cfm?i=20041122t1000t1

・Wired News - ピクサー社、ディズニー社との提携を打ち切り - : Hotwired
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20040202107.html

Report: Pixar's maybe interested in reviving Disney talks - May. 24, 2004
http://money.cnn.com/2004/05/24/technology/pixar/index.htm
ディズニー、ピクサー復縁のうわさも。

・連載 ジブリの挑戦/ピクサーの秘密
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_challenge.htm


#ところでディズニーに詳しい方に質問。作品の中で説明なしにサンタクロースの「65年の事故」というのが出ていましたがあれってなんですか?

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2004年12月02日

次世代Webビジネス・技術トレンド@福井県と中国報告セミナー@渋谷

私が出演するセミナーを2件ご案内です。

12月6日に渋谷で、12月10日に福井県で講演します。特に福井県のほうは普段お会いできない方々とお会いできるチャンスだなと楽しみにしています。よろしくお願いします。

■中国ビジネス研究会セミナー

KNN's Photolog: 12月06日(月)中国ビジネス研究会
http://blog.livedoor.jp/kandaknn/archives/10121191.html

なんで私が中国をテーマに?(笑)。

このブログの読者の皆さんであれば、私が中国について専門家ではないことはご存知かと思います。10冊程度の中国関連書籍を読み、1週間ほど北京の企業と大学を視察した程度の知識しかありません。私のほうは中国観察にもとづく発想中心でお話したいと思います。本物の中国の話はメインゲストの吉田さんからすばらしい話が聞けると思いますのでよろしくお願いします。
【テーマ】中国ビジネス研究会
【日時】2004年12月06日(月)19:00開場19:30-21:00
【場所】東京渋谷ソーシャルネットワーキング.BAR
【内容】
「中国が熱い!」といわれてから久しい。しかし、どのように中国が熱くなっているのか、実際にはどうなのか?ビジネスとして何に注目すべきなのか?
中国ビジネスに関する「?」を解決するためのビジネス研究会です。
すでに中国ビジネスに参入している人も、これからの人も、すでに撤退した人も、いろんな中国ビジネスについて語りましょう!

【ゲスト】
上海ビジネス報告
株式会社ベンチャー・サポート・ネットワーク 代表取締役社長 DREAMGATE 総合プロデューサー 
吉田 雅紀 氏

北京ビジネス報告
データセクション株式会社 代表取締役 CEO 
橋本大也 氏

【料金】5,000円(ドリンク付き)
【申し込み】info@knn.com あてにサブジェクトに【中国ビジネス研究会】と明記くださり、お名前、会社名を明記してお申し込みください。追って、場所のご案内をお送りいたします。


吉田 雅紀(よしだまさき) 氏プロフィール
上海ビジネスレポート
http://www.vsn.jp/yoshida/shanghai/yo_shan.php?sh=index
昭和51年4月 小泉産業株式会社入社。家具事業部にて商品開発に携る。
昭和59年4月 新規事業「ポムアレー」をスタート。事業責任者として1号店を南千里にオープン。
平成2年11月 ポムアレー事業を小泉産業(株)から分社。
株式会社ポムアレーを設立し、経営コンサルティング部門を新設する。常務取締役に就任。
平成5年4月 株式会社ポムアレー 代表取締役社長に就任。
平成11年7月 有限会社ベンチャー・サポート・ネットワークを設立。代表取締役社長に就任。
平成11年11月 大阪産業創造館 「あきない・えーど」の所長に就任。
平成15年1月 株式会社ベンチャー・サポート・ネットワークに組織変更。
平成15年3月 大阪産業創造館 「あきない・えーど」の所長を退任。
平成15年4月 起ち上がれニッポンDREAMGATE 総合プロデューサーに就任。


橋本大也 氏 プロフィール

データセクション株式会社 代表取締役 CEO。1970年生まれ。ITビジネス全般の技術評 価及びマーケティング戦略のコンサルタント。
早稲田大学在籍中に立ち上げたコミュニティ「アクセス向上委員会」を端緒にビジネスを開始、ITベンチャーの創業役員を数社経験して2000年に同社を設立、SemanticWebCompanyを標語に知識マネジメントソリューションを展開中。
主な著書に「アクセスを増やすホームページ革命術」など、雑誌、ITニュースメディアへの寄稿は多数。情報処理学会正会員。
余暇は、年間50本のゲームとデジタルガジェットで遊ぶ、新しいものコレクター。 現在は情報技術と書評に関するウェブログ、
Passion for the Future (http://www.ringolab.com/note/daiya/)を運営。


お申し込みはinfo@knn.comまで

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■福井県で講演:「カリスマネットワーカーが語る!  次世代WEBビジネス・技術のトレンドとは?」

このタイトルで講演依頼を頂いたとき、さすがに気が引けて変更をお願いしようかとも思ったのですが、イベントは勢いも必要。ええ、当日は「カリスマネットワーカー」になりきっていこうと思います。

・ITベンチャー交流会「第2回テーマ(WEBビジネス)」
http://www.fukui-iic.or.jp/fiic/koryu02/

「カリスマネットワーカーが語る!
  次世代WEBビジネス・技術のトレンドとは?」

内容(予定)
 ・世界の次世代インターネット技術 ベスト5
 ・2005年にブレイクしそうなネットビジネスは!
 ・福井で成長を目指せ! ネット技術で地域活性化を考えるヒント  etc.
第2回ITベンチャー交流会

内 容:  第1回ITベンチャー交流会のテーマでもあったBlogのように、インターネット上では、常に新しい情報検索やコミュニケーションツールが開発・提案されています。
 そこで今回は、ネット上での活動の入り口となる検索ツールやコミュニケーションツールの動向、ビジネスへの活用方法等といった、次世代ウェブビジネスの最新動向を知るためのセミナーを開催します。

◆日 時:平成16年12月10日(金) 17:00〜20:30
◆会 場:福井県産業情報センタービル 会議室A・B(2F)
      坂井郡丸岡町熊堂3-7-1-16(ソフトパークふくい内)

◆テーマ:「カリスマネットワーカーが語る!
       次世代WEBビジネス・技術のトレンドとは?」
◆講 師:橋本大也(はしもと・だいや)氏
      (データセクション株式会社 代表)
◆講師プロフィール:
  データセクション株式会社 代表取締役 CEO。
  1970年生まれ。
  ITビジネス全般の技術評価及びマーケティング戦略のコンサルタント。
  ITビジネス全般の技術評価およびマーケティング戦略コンサルタントを本業としつつ、多数の雑誌やITニュースメディアに寄稿を行うなど、ウェブ業界の最前線で活躍。

◆内 容:
 ・世界の次世代インターネット技術 ベスト5
 ・2005年にブレイクしそうなネットビジネスは!
 ・福井で成長を目指せ! ネット技術で地域活性化を考えるヒント  etc.

◆対 象:ウェブに関する最新技術やツール、ネットビジネスに興味のある方

◆定 員:30名

◆参加費:1,000円(お一人様)
 ※セミナー受講料・および交流会の飲食費を含みます。当日受付にてお支払いください。

問い合わせ先: 財団法人福井県産業支援センター
地域産業強化部 情報化支援グループ

TEL:0776-67-7411  FAX:0776-67-7419
E-Mail:jyouhou-g@fukui-iic.or.jp
詳細ページ: http://www.fukui-iic.or.jp/fiic/koryu02/
情報提供機関: 財団法人福井県産業支援センター
種 別: 交流会 テーマ: 情報化

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2004年11月25日

中国で発想した新ビジネス

帰国翌日が無敵会議でへろへろでしたが、中国、北京から無事帰国しました。中国のMITと呼ばれる清華大学で中日シンポジウムに参加したり、企業の研究所を訪問したりが目的でしたが、もちろん毎日の中華料理に舌鼓を打ったり、休日はさらに奥地へ足を伸ばしたりもしてきました。ホテルからブロードバンド接続ができたのですが、旅程がタイトで結局、現地更新はできませんでした。

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天安門広場は50万人の集会ができる。警備厳しい。

DVC00147.JPG
故宮(紫禁城)。ラストエンペラーそのまま!

中国に行く前に私は旅行中、見聞きしたものをヒントに中国向けのベンチャービジネスを50個考えることを目標にしました。ですが、現地では想像以上に多忙で、結局、3つだけ絞って考えてみました。

1 中古市場の流通ビジネス

現地の日本企業の研究所の偉い方から面白い話を聞きました。中国の携帯は3億台と言われていますが、日本とは流通が異なります。日本では一度キャリアがメーカーから買い上げる形で販売されますが、中国ではメーカーが直接消費者に売っているのだそうです。最新の携帯電話は日本円で6万円くらい。物価の安い中国ですから、感覚的には数十万円に相当する金額です。もちろん、こんな高額の最新携帯が3億台も売れるわけはなく、最新式を買うのは都市部のトップエリートで高額所得者だけだそうです。しかし、携帯電話には中古市場が発達しており、トップが買い換えるとその端末は中古に流れていく。こうして一般庶民も多機能携帯を入手していくわけです。中国の人民解放軍の若い兵士たちも、観光地でカメラつき携帯でパシャパシャ写真を撮っていました。

北京市内では何度もオークションサイトeBayの広告をしているバスを目にしました。今回の旅行では都市と地方と両方を見ることができましたが、予備知識どおりの経済格差、貧富の差を感じました。この差を解消するのは中古市場であるかもしれません。都市部の少数エリートの高額商品の消費だけでは、内需拡大に限界があるでしょう。農村部の消費促進にも、中古市場の流通を促進するビジネスは意味がありそうです。

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2 日本企業現地法人への転職仲介サイト

日本のゲーム開発企業コミュニティエンジン社の、北京支社の皆さんには現地で大変お世話になりました。ちょうど昨日の無敵会議では日本の社長の中嶋さんともゆっくり話せました。日本企業が現地で募集を出すと大変なことになるそうです。毎日、何百の履歴書が送られてくるそうですが、大半はハッタリで、履歴書に書いてある能力や資格が信用できないのが問題だとのこと。似た話は現地の研究所でも聞きました。

関係重視の中国では転職にも信頼できる人の紹介がないと、人材確保を安定して行うのは難しそうでした。ですから、直接の関係を持たない日本企業に、それを支援する転職情報サイトを展開するのは効果がありそうです。中国人のハッタリを見抜ける感性や現地での関係を持っている人、数人がいれば即開業できそうですね。もうあるのかな。

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清華大学は中国の理系のトップ大学。北京大学を抜いて全国ランキング1位。4キロ×2キロの広大なキャンパス。

3 価格情報の交換コミュニティサイト(観光客向け)

中国では大きな店舗やデパート以外、値札がない店が多かったです。特に外国人観光客はふっかけられます。10倍程度のふっかけは当たり前にあります。250元のヒョウタンを値切っていったら2元になった人もいました。英語はまず通じませんから値切るのは結構、面倒でもあります。物の値段が不透明なのは、一時的に店が利益をあげることができても、全体としては観光消費を押さえ込んでしまっていることは間違いないのではないでしょうか。

2008年のオリンピックや2010年の万博ではものすごい数の観光客が中国を訪問することでしょう。彼らにこの店では何がいくらで買えたという情報を、交換させるコミュニティなどがあると、人気を呼びそうだと思いました。

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さっぱり値段の分からない屋台。

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料理がうますぎるわけです。そして安い。とにかく安い。料理はメニューに値段があるから安心です。

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2004年11月24日

無敵会議第11回 会議×会議 満員御礼に感謝 報告

今回は最終回の一つ前ということで楽屋ネタを中心に構成してみました。過去の11回の会議をひとつずつ振り返り、簡単にレビューしてみました。過去の会議の名前、テーマ、参加人数は以下の通りでした。

12月 忘年会議 究極のWebサイト    120人
1月 超本格会議 究極の一冊    60人
2月 愉快議 面白さとは?     60人
3月 井戸端会議 インタラクション   30人
4月 帰ってきたアクセス向上委員会議 人気サイトの作り方  120人
5月 おしゃれ会議 インタフェース 60人
6月 ドットコム会議 究極のドットコム 120人
7月 起業会議 ベンチャー起業 120人
8月 RE:会議 メールの使い方 120人
9月 便利かい?議 便利とは? 70人
10月 検索会議 検索とは? 120人

そして、今回、

11月 会議×会議 究極の会議の秘訣 120人

ついに年間の参加者数が延べ1000人を突破しました。

主宰の二人は毎月、会議の企画と実行のマラソン状態で1年を過ごしました。

このマラソンも40キロ地点を回ろうとしているところで、過去のイベント運営からノウハウを抽出して、今日はお話してみました。それは、二人で、この会議イベントを作るための会議のノウハウでした。これは文字通り「会議のための会議」ですね。

ほとんどはMSNメッセンジャーでチャットを使っての打ち合わせでした。先日、メッセンジャーを使っていたら、ログが大きすぎるので別ファイルとして保存してくださいという旨の珍しい勧告メッセージが表示されました。

ログを調べたところ5月から10月の5ヶ月間で、7324行のチャットを行っていたことがわかりました。第一回からのログの総量を推測すると、恐らく1万5千回の会話をしたことになります。

ある程度、チャットで話がまとまると渋谷エクセルホテルの25Fレストランで朝7時から早朝会議をやっていました。早朝だと決定事項をビシバシ決めやすいからです。そして、最終調整もまたチャットで決定。3週間前にプランニングを開始して、1週間前に告知するペースでやってきました。

主宰が二人だからできたことは多かったなあと思いました。今日の会議では私の視点から見た会議のための会議から、キーワードを3つ抽出してプレゼンしてみました。それが以下のファイルです。

Download file

今日はその後、田口さんの視点での会議運営ノウハウがたっぷり語られました。両者の視点で何が肝要なのか、立体的に見せられたか、混乱させてしまったか、よく分からないのですが、無敵会議が来月で終了してからも、Mixi版無敵会議のような、発展イベントを企画されている方のお役に立てればなあと思いました。

・無敵会議にヒントを得たMixi版無敵会議
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/23/news032.html
余談:たまたまMixi版を企画したふぁるさんが出席されていて「橋本さん、真似したことで怒ってらっしゃいますよねえ?」と言われていたのですが、それはまるっきり勘違いで、こうした発展があったことは大喜びでした。ふぁるさんからそういえば頂いていた開催メールに返事を直接返さなかったのは田口さんが「既に返事しておきました」と聞いていたからです。無敵会議本体は来月で終了なので、Mixi版を2回、3回とぜひ続けてください!応援しています。いやあ、誤解って怖いですね。

ITmediaニュース:「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/31/news049.html

その後、最先端の会議ツールとしてeXtreme Meetingという開発プロジェクトの寺岡さんにプレゼンをお願いしました。議事録作成をベースにした会議支援アプリケーションです。過去に一度、このブログで紹介していますのでこちらを参照ください。200回の実際の会議で利用しながら、上手な会議運営を補佐する機能が満載でした。

・Passion For The Future: 未踏プロジェクト中間報告会@京都で気になったプロジェクトたち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002468.html

以前の記事で私は「テンプレートを埋めるような会議なんてダメな会議ではないの?」と書いてしまったのですが、イベントの後、開発メンバーから「無敵会議こそテンプレートを使って発想を引き出す典型じゃないですか?」と指摘されていました。いやあ、その通りです。制約を課すことで発想は拡がるものなんだなと思いました。eXtreme Meetingはまだアプリケーションが公開されていませんが、ぜひともフリーソフトとしてダウンロード可能にしてほしいなと思っています。

そして全員参加の会議セッション。今日のお題は少し長いストーリー。


「まさか史上最短で一部上場を果たせるとは・・・」、六本木のハイテクタワー最上階にある社長室であなたはつぶやいた。
きっかけは今や伝説となった異業種交流イベントの無敵会議。その無敵会議であなたがふと口にしたアイデアから大ヒット商品を生み出せたのだ。
あなたが発案したのは「新発想会議机」。このおかげで「会議=時間の無駄」が「会議=誰もが先をあらそってアイデアを出し合う場」にすっかり様変わりした。この新発想会議机、いまでは上場企業において70%強の導入を達成し、そのおかげであなたの会社も2006年に設立2年で一部上場することができた。
さてあなたが発案した新発想会議机について以下のことを教えてください。

新発想会議机の概要:
会議特有の問題である(                  )を、従来までの普通の机に(                      )の機能を付け加え、会議に参加している人が(                              )できるようにすることによって解決した会議専用机。
その名も、(                                  )。

以下にその新発想会議机を具体的に図解してください:

最優秀作は「コストメーター」。会議の参加者の会議コストをタクシーメーターのように机上に表示するという装置でした。年収で時間級を計算すれば、これは簡単に実現できそうです。また、メーターが上がるたびに金額に応じた札束が下へ落ちる演出機能も考案されていて、コストを意識した効率的な会議ができそうでした。

ほかにも今回、たくさんの充実したアイデアが出ていました。他のブロッガーの報告記事からのトラックバックを待ちます。

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2004年11月18日

無敵会議第11弾 会議×会議〜無敵の会議手法を探る〜へのお誘い

無敵の会議とは何かを探る

11回目の無敵会議のテーマは会議そのものです。

創造的で生産性の高い会議をする秘訣を考えます。

私たちは毎月「ビジネスマンと生活者を発想力で無敵化する」をコンセプトに無敵会議イベントを開催してきました。昨年度の忘年会として草の根的に始まった、このシリーズも、おかげさまで年間動員数は1000人を超え、有名な企業スポンサーや豪華ゲスト陣、メディアの皆様にご協力いただけるようになりました。過去の会議では合計数千件のユニークな発想が生まれてきました。

この会議での発想を活かして、本当にビジネスを立ち上げた人、考え方が変わりました!という人、就職が決まりましたという人。主宰者としてこの上ない喜びの内容を報告していただくメールも頂いています。

でも、始まりがあれば終わりがあります。無敵会議は12月の忘年会議で最終回にすると、私たちは最初から決めていました。常に新しいやり方へのチャレンジが、無敵会議のメッセージですから、私たちも成功したからといって同じやり方に固執していてはいけないと思ったのです。

最終回のひとつ前に、私たちが培った会議イベントのノウハウを皆さんにお伝えして、一緒に無敵の会議とは何かを考える機会を作ろうと考えました。過去の無敵会議から学んだノウハウを主なネタに、会議を支援するツールやインタラクションの設計術を考えます。
参加者の皆さんの、現場の会議の生産性を200%向上させることが今回の目標です。

会議ですから全員参加です。いつもどおり、参加にあたっては投稿をお願いします。でも、今までとは少し違います。過去の会議では私たちの質問に対する答えを投稿していただきました。今回に限っては、皆さんが主宰の二人に対して質問をしてください。

■実施要綱

日付 2004/11/24 (水) 19:40-22:00 (19:30開場)
場所 デジハリ東京本校(御茶ノ水校)(地図)
〒101-0062 千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg. tel:0120-386-810
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定70名(先着順)
協賛 デジハリ

備考 全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

お申し込みはこちら:

http://www.muteki-kaigi.com/event/

■プログラム:

第1部 無敵会議のコツ ベスト10

過去の無敵会議を主宰のふたりが振り返ります。効果的な質問の投げ方、スムーズな会議の運営方法、場の雰囲気の形成術など学んだノウハウをお話します。

第2部 会議のノウハウとツール大集合

無敵会議から離れて一般の会議全般について話題を拡大します。会議を支援する先端技術や強力ノウハウについて主宰のふたりがパネルディスカッションします。

第3部 無敵の会議を発想する

個人とグループで世界初、世界最強の会議手法を発明してみましょう。


#今回は楽屋裏ネタ主体でのんびりいきます。
#過去の参加者の皆さんに特に参加していただきたい会です。

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2004年10月29日

無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第3弾

さて、第3部はヤフー、リスティング事業部の宮崎氏によるYahooSearchTechnology概要説明から始まりました。YSTとは何か、どのような仕組みで検索結果の表示順位が決まるのか、が話の中心でした。

Yahoo!は2004年5月31日まではGoogleのエンジンを使っていましたが、この日を境に独自開発したYSTに乗り換えました。当時の経緯はCNETで私がスクープ記事を対談形式で書いていますのでご参考まで。

・対談:日本における検索の未来 - データセクション 橋本大也 vs ヤフー 志立正嗣 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/column/search/story/0,2000050605,20068928-2,00.htm

さて、なぜ宮崎氏に検索アルゴリズムをお話いただいたのかというと、今回の会議の発想テーマが、新しい検索アルゴリズムだったからです。問題は以下の通りでした。


理想の検索アルゴリズムを探せ!

アンカーテキストの活用やリンク分析により、検索エンジンの精度は飛躍的に高まりました。しかし、しかし、しかし!!!まだまだ情報を見つけるのが難しい状態です。
より便利な検索結果を出すためにどんな情報が使えるでしょうか。
その情報を使った理想の検索アルゴリズムを考えてみてください。

新アルゴリズムの概要:

いままで誰も目をつけなかった
(                  )の情報を活用することにより、
(              )が可能に!
名づけて(                         )アルゴリズム。

以下にその検索アルゴリズムを具体的に図解してください:

さて、注目の受賞結果は?

「検索」をテーマに全員で会議する「無敵会議」第10弾〜検索をより便利に、これまで不可能だった検索を可能に〜
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7238.html

がうまくまとまっていたので、引用させていただきます。


参加者には問題用紙が配布され、それぞれが15分間で個人ごとのアイディアを回答。その後に6人程度のグループを作成し、20分間で議論した内容をグループごとに提出するといった流れで会議は進行した。個人アイディア、グループアイディアはそれぞれ2つが運営者側から賞として選出され、その内容紹介と合わせて賞品が贈られた。

 グループ賞には、関氏が紹介した「やってはいけない検索方法」を活用し、検索方法の採点や適切な検索方法の紹介によってユーザーの検索技術を教育する「関裕二養成アルゴリズム」、検索結果を見た時の汗や声、心拍数といった情報を利用して、多くの人を興奮させた情報のランク付けを行なう「テンション検索アルゴリズム」の2つが入賞。参加者の投票によって、「テンション検索アルゴリズム」が1位に選ばれた。

 個人賞では、日々のひとりごとを収集して悩み解決の糸口を探る「ひとりカウンセリングアルゴリズム」、検索した文章のパターンと既存の文章との類似性をファイル形式ではなく「解読型」「批判型」「推薦型」といった文書の形式で分類するアルゴリズムの2つが紹介。ヤフーの宮崎氏は「自ら検索しようとは思っていないひとりごとを、勝手に検索してしまうのは面白い。文書形式の分類はすぐにでも使いたいくらいのアイディア」との賛辞を贈った。

優秀者にはヤフーからお食事券などの豪華プレゼントが渡されました。そして最後にはなんと全員に豪華なヤフーグッズ満載の袋が渡され拍手喝さいになりました。中身は

・たつをの ChangeLog / 2004-10-27
http://nais.to/~yto/clog/2004-10-27.html#2004-10-27-6

に写真で紹介されています。すごすぎです。なお、このブログには検索会議の報告系ブログ一覧があってさらに詳細が楽しめます。

さて、ちょっと真面目に捕捉。

検索会議ではヤフーのアルゴリズムのみでしたが、私が知っている有名な検索アルゴリズムをいくつかここでリストにしてみますと以下のような感じです。今回は技術者会議ではなかったのでアイデアベースでユニークなアルゴリズム発想が主体ですが、技術者ばかりで本当の数学的アルゴリズムを発想してみる会もやってみたいですね。

■TF/IDF

全文検索エンジンのほぼすべてに使われている基本アルゴリズム。文書を特徴づけている言葉はどれか、その言葉の重みはどれくらいかを求める数式。検索対象とする文書全部におけるキーワードの発生頻度(ある単語数÷全単語数)と、個別文書における発生頻度の比率を計算することで、文書を特徴づけているキーワードとその重要度を求めることができる。極めてよく使われる一般語は低い値になり、特定のテーマのときに登場する専門語は高い値になる傾向がある。

■PageRank

Googleのアルゴリズムとして有名になった。今は他のエンジンも部分的にはこの考え方を採用している。リンクを人気の指標と考えPageRankという数値で人気ぶりを算出する。まず外部からリンクの数が多ければ高いPageRankを与える。リンクの質も重視し人気ページからリンクされたページのPageRankも高めになる。例えば、YAHOO!はたくさんのページからリンクされているからPageRankが高くなる。PageRankの高いYAHOO!からリンクされたページのPageRankも高く計算される。

・Google の秘密 - PageRank 徹底解説
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~baba/wais/pagerank.html

■Subject-Specific Popularity

Teomaなどが採用している。PageRankの改良。検索キーワードのテーマを重視してPageRankの計算に重みを加算する。例えば検索キーワードが音楽関連であれば、音楽関連をテーマにしたサイト群を抽出し、そのサイト同士のリンク構造からPageRankを算出する。無関係なテーマのサイトからのリンクは重視しないということでもある。例えば2チャンネルからのひやかしリンクがいかに増えても重要とはみなされないのでノイズが低くなるといえそう。

■HITS(Hyperlink-Induced Topic Search)

YSTはこの系統に分類できる。PageRankの改良。PageRankではリンク構造しか見ていないため、人気サイトの出自を問わない。つまり、リンクの人気があれば価値が高いということになってしまう。リンクだけですべてを判断していいのかという問題がある。そこでHITSではオーソリティとハブという二つの考え方を導入する。オーソリティはたくさんのサイトからリンクされた信頼できるコンテンツである。ハブはたくさんのひとをナビゲートしているリンク集である。二つを異なるタイプとして計算することでより精度の高い結果が得られるという考え方。

TREC10 - HITS Algorithm
http://csgrad.cs.vt.edu/~lixu1/work/CS5604/hits.htm

■Block-level Link Analysis

MSNのアルゴリズムはこれに分類できる。ここまでのPageRank、Subject-Specific Popularity、HITSではページ単位で重要度を計算していた。この手法ではページの中の意味のあるブロック(パラグラフなど)を分割し、ブロック内のリンク同士の関係をPageRank的に計算する。リンクの前後の文章を分析してリンクの重要度を計算するので、ひとつのページに複数の記事がある場合にも、ノイズの少ないPageRank的計算が可能になる。

・Block-level Link Analysis
http://research.microsoft.com/research/pubs/view.aspx?tr_id=754

■Vision-based Page Segmentation Algorithm

MSが研究している。視覚的な情報を重視したアルゴリズム。人間ならページのどこがナビゲーションで、どこが広告で、どこが著作権表示のフッターかはすぐに理解できる。それらの中のリンクは普通はあまり大切ではない。この手法ではコンピュータがHTMLを解析することで、ブロックの視覚的意味を推察し、リンクの重み計算に利用する。

VIPS: a Vision-based Page Segmentation Algorithm
http://research.microsoft.com/research/pubs/view.aspx?tr_id=690

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2004年10月28日

無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第2弾

第2部は初代検索の鉄人の関さんによる超絶技巧セッション。関さんは最近ヤフーに転職し、YAHOO!ディレクトリにサイトを新規登録していく「サーファー」として働かれています。登録内容は、サーファーの個人裁量による判断が大きいらしく、約40人いる、この精鋭サーファーによって、日本のインターネットの地図が日夜作られているといっても過言ではありません。ネットの仕事の花形ですね。

YAHOO!ディレクトリには現在、18万のカテゴリがあり、40万のサイトが登録されているそうです。これは滅多に公開しない情報らしいので貴重なのですが、登録サイト数を調べる秘密を教えてもらいました。

YAHOO!の登録サイトには以下のような説明がついていますね。


Passion For The Future - 橋本大也によるウェブログ。情報技術、書評、日々の雑感を記述。

これらの説明文はすべてが「。」で終わるのです。そう、だから「。」で検索すればだいたいの登録サイト数が誰でも確認できるのです。驚きました?。(ちなみにモーニング娘は正式には「モーニング娘。」だって知ってました?どうでもいいですね。)

さて、関さんの検索の極意のひとつは、

「しっかり検索結果のページをイメージすること」

でした。抽象的なキーワードを入力するだけではダメで、探しているページにありそうなキーワードを一緒に検索することで検索精度を高められるということです。例として求人広告を探す際に、「求人」などで検索すると無関係な情報がいっぱい混ざってしまいます。

そこで鉄人なら "当社規定により優遇" で検索するのです。うわ、本当にその手の情報ばかりでてきました。確かに求人ページにはこのフレーズが大抵は書いてあります。検索結果のページをイメージするっていうのはこういうことなんですね。

他にも「都内の専門学校の一覧」が欲しい場合の検索が題材に出されました。「都内 専門学校 一覧」ではほとんど該当の情報がマッチしません。そこでまた欲しいページにはどんな言葉があるかをイメージするわけです。

鉄人が選んだのは「専門学校 世田谷区 大田区 千代田区 町」でした。一覧リストにありそうな言葉を加えているのです。最後の「町」は区名に対して少し地味でマイナーな言葉ですが、探しているページには出てきそうな言葉です。この地味な言葉を入れることで絞込みが可能になるそうです。実際やってみたらズバリみつかりました。

他にも「大統領の身長の一覧」を調べたいときの鉄人の正解として「身長 ワシントン ケネディ クリントン ルーズベルト カーター"」。これはなるべく広い時代の大統領の名前を入れることで一覧を出そうということです。ここでも最後に地味な言葉が使われているそうですが...。関さんはユーモアが素敵です(笑)。

続いて、この会だけの限定公開で、YAHOO!の検索回数をリアルタイムに閲覧できるスタッフ用ツールが公開されました。言葉を入れるとその言葉がこの1年間でどれだけ検索されてきたかの履歴がグラフ化されるツールです。関さんからこれで何を調べてみましょうか?と聞かれたので「ブログ」「アテネ」と二つほど調査をお願いしました。

「ブログ」は今年、どんどん盛り上がっていくのが分かる右肩上がりのグラフが見えました。ところがなぜか2004年4月20日に、前後の日の数十倍はありそうな飛び出て多い頂点が描かれていました。テレビかなにかの効果ではないかとの事ですが、何があったのでしょうか(今も調べています)。これに対して「アテネ」は予想通り、オリンピックが始まる直前から増え始め、開催中がピークで、その後一気に落ち込みました。上下の差が大きなグラフでした。熱しやすくさめやすいブーム語の特徴でしょう。

この他にも多数の鉄人の技と検索の考え方が示されました。それにしても関さんのプレゼンの分かりやすさと内容の豊富さ、楽しさに脱帽でした。YAHOO!ブランドを背負っての講演ということで、主催者としては初心者向けの無難な内容に終わるかも?と思っていました。ツッコミを用意していたくらいなのですが、初心者にもマニアにも勉強になる濃いお話しをいただきました。ありがとうございました。

なお、このセッションではキーワード検索の話に特化しましたが、YAHOO!では実にさまざまな情報を探すことができます。最近は「ヤフる」という造語も考えている人がいるようです(ヤフー公式ではないですが)。こんな本がありました。

・ヤフる―遊ぶ、稼ぐ、出会うなど、あらゆる欲望をYahoo!で満たすこと
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ヤフーの多彩なサービスの初心者向けガイド。

今回の会議の内容は、以下のニュースサイトでも報道されました。

・「検索」をテーマに全員で会議する「無敵会議」第10弾〜検索をより便利に、これまで不可能だった検索を可能に〜
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7238.html

・ITmedia ライフスタイル:理想の検索とは何か?――無敵会議、「検索」をテーマに開催
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0410/28/news002.html

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2004年10月27日

無敵会議第10回 検索会議 満員御礼に感謝 報告第1弾

kensakukaigiscene01.jpg

夜景が美しい六本木ヒルズ26FのYahoo!Japanセミナールームで、第10回目の検索会議を開催しました。無敵会議史上、最速の満員御礼で、検索、ヤフーへの関心の高さを感じていましたが、予想通り楽しい会になりました。参加者の皆さん、スポンサーになっていただいたヤフーの皆さん、本当にありがとうございました。

さて、第一部では、投稿ピックアップの後、私と百式管理人が5つずつ紹介してみました。私の5つはプレゼンファイルを公開します。

・橋本 先端検索技術 ベスト5 PDF版
Download file

・こちらはFlash版
download File

上記二つはURL表示のレイアウトが崩れていたのでテキストで以下にテキストで続けます。

注目の検索技術5
検索会議@YAHOO!JAPAN
2004年10月27日
Passion For The Future
橋本大也

メジャーな検索はYAHOO!JAPANと検索の鉄人がいるので、もはや私に語れることはない。

ちょっと未来を感じて
市場性が気になる技術で
使って便利か楽しいもの
5つを選びました

1 地震情報の検索
EQLIST
http://www5b.biglobe.ne.jp/~t-kamada/CBuilder/eqlist.htm
1885年以降のマグニチュード4以上の地震3万件を検索できるフリーソフト
地域と期間でリスト表示と地図表示
考察1 天変地異情報も個人で分析
13年間の気象庁データから天気を検索できる「ビジュアルお天気メモリ」があれば夏休みの絵日記も後書きOK
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/030322/n0303224.html
TRMM台風データベースで衛星データから過去の台風の規模と経路を一覧できる

http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/typhoon/index_j.htm

2 デスクトップ検索の未来系
AdunautoFocusPersonal
http://aduna.biz/products/autofocus/personal/index.html
デスクトップファイル、メール、Web履歴に含まれる単語でファイルを群れとして表示する。


考察2 仮想机上検索は机上の空論ではなくなった
YAHOO!は整理不要のメール検索ソフトBloomba(Statalab)を買収したと10月21日発表、衝撃。聞いてみよう。
GDS、Lookout(M$が買収)、Copernic(CNET Editorレビューで高評価)など、デスクトップの検索が技術トレンドに。

3 音楽の波形で検索
11月下旬に発売。アナログ音源の波形データを元にCDDBから楽曲情報を取得する“MusicID”を搭載したCarryOn Music。3500円くらい。
グレースノート(CDDB)の音楽認識技術MusicIDを採用した最初の国内プロダクト。
http://www.gracenote.com/gn_products/music_id.html


考察3 ノリで検索、ノリ検
Shazam社の楽曲認識技術を使って、ボーダフォンで「携帯楽曲認識」がスタート。携帯にBGMを聞かせると楽曲情報&購入
http://www.shazam.com/uk/do/home

音楽の雰囲気で手持ちのMP3を自動カテゴリ分類。“ロマンチックな曲”、“アップテンポな曲”で検索が可能になるデスクトップ音楽検索ソフトMoodLogic
http://www.moodlogic.com/


4 顔で検索
顔で検索する技術例:Verilookは1秒間に27000人の顔を認識することができる。開発者向けのソフトがダウンロード可能。http://www.neurotechnologija.com/vl_sdk.html

Wired News - スーパーボウルで観客全員の顔がスキャンされていたhttp://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20011228201.html


考察4 顔面検索の危険と可能性
写真の顔から人物を特定する検索技術大会FaceRecognitionVendorTest(顔面認識業者試験!)がある(5へえ)
http://www.frvt.org/
デジタルドアマンArgusはドア上部に取り付けられたカメラで入室者を自動検出してしまう監視技術。
http://www.computer.org/intelligent/ex2001/pdf/x2014.pdf


クリックで検索
iPodとmp3とmusicは同じページで同時に使われる言葉(共起性)
検索語と一緒によく使われる言葉のリストが100個表示されるAeiwi
http://www.aeiwi.com/
クリックで選ぶとその言葉と一緒によく使われるリストがまた100個芋づる式で入力要らず
何がキーワードか強調するアプリ。PopupPrism

考察5 検索というより探索

超便利な本棚.org。本の表紙でビジュアル検索する。自分の本棚をWebで簡単公開。
http://pitecan.com/Bookshelf/

閲覧中のページの重要語を強調表示するPopoutPrism
http://www2.parc.com/csl/projects/popoutprism/default.html


結論
あらゆるものが自動認識され
あらゆるものが記録に保存され
あらゆるものが関連付けられ
あらゆるものが検索されてしまう

世界60億人総検索時代に突入

本日の結論:
「悪いことはしないようにしよう」

百式管理人の5つなどの情報は

・たつをのChangelog 検索会議
http://nais.to/~yto/clog/2004-10-27.html#2004-10-27-6

などのブログで紹介されています。

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2004年10月18日

無敵会議第10回 検索会議

yahoo_japan_logo.gifmutekikaigi_logo.gif検索会議

YAHOO!の第15回インターネット利用者アンケートによると、「あなたは普段、どのような情報源からウェブサイトをお知りになっていますか?」という質問に対して81%が「インターネットの検索サービス」と答えています。検索はまさにインターネットの入り口であり、検索サイトがポータルサイトと呼ばれる理由になっています。

インターネットの利用目的のトップは情報収集です。膨大なネット情報から、必要な情報を素早く確実に見つける検索の達人こそ、インターネットの達人なのです。そこで、無敵のビジネスマン、生活者を目指す私たちは、今回の会議に検索を選びました。

いつもどおり世界の先端検索サービスを主宰の二人が紹介します。続いて、検索コンテストの優勝者で初代”検索の鉄人”が登場して、検索技術について鉄人の技を教えてくれます。そして、今回の会議のスポンサーは日本最大の検索サービス”YAHOO!JAPAN”です。YAHOO!の皆さんに、検索技術の最新動向や、検索エンジンの裏側についてお話いただきます。

無敵会議ですから全員参加です。

最強の達人と最大の検索エンジン企業のお話を受けて、参加者は個人とグループで、無敵の検索を発想します。検索の未来はこの会議から生まれるかもしれません。出題者はYAHOO!JAPANです。ちょっと事前に調べておくと良いことがあったりして。

それでは会場の六本木ヒルズのYAHOO!オフィスでお会いしましょう!

第一部 世界の検索技術・サービスレビュー

主宰の二人が注目した、世界の検索技術レビュー。

第二部 『検索の鉄人』の超絶技巧

初代「検索の鉄人」関氏が登場。日本で一番検索を使いこなしている人はどんな検索ノウハウを持っているのでしょうか。検索にはこだわりを持つ、主宰の二人も絡みながら、え、こんなこともできちゃうんだ、というTipsを見つけます。

第三部 

YAHOO!JAPANより、あるテーマが出題されます。検索の未来を皆で考えるセッションです。優秀個人や団体には何かよいことがありそう。

■ 開催概要

名称: 無敵会議 『検索会議』
日時: 2004年10月27日(水) 19:00開場 19:30〜22:00
場所: 六本木ヒルズ Yahoo! JAPAN様 会議室

お申し込みはこちらです
http://www.muteki-kaigi.com/event/

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2004年10月01日

無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第2弾

さて、ツール20連発の後は、私が第1位に選んだ便利ツールChangelog/Chalowの作者である山下氏に自らプレゼンをしていただきました。

Changelog/Chalowについては、以前にこのブログでも紹介しています。シンプルながら使いこなせれば超強力な電子メモツールで、私はこれと出会ってからの情報生活がガラっと便利になった気がしていました。

・Passion For The Future: 最強のメモ環境をChalowで構築
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001889.html

このセッションの詳細は、山下氏がブログに書かれているのでそちらをご覧ください。

・たつをの ChangeLog / 2004-09-29
http://nais.to/~yto/clog/2004-09-29.html#2004-09-29-2

その後、山下氏が司会を乗っ取り、百式管理人と私がインタビューされる形式でパネルディスカッション。ゲストなのに司会してくれるなんて便利!(笑)。このパネル用に予め言いたいことをパワーポイントでまとめていました。そのファイルを公開します。


・当日の橋本プレゼン資料。クリックするとPPTファイル。
benrikaigi_daiya01.JPG


便利とは、

1 リソースを節約できること
   時間、工数、費用
2 良い気分になること
  楽だ、得をした、やる気、達成した感覚
3 それなしではできないことができること
  能力を超えた困難の解決、発見

ということなのではないかと考えました。

究極的には、

・使っていることを意識しない
・自然に必要なときに現れる。
・インタフェースがシンプルか、無い

のが本当の便利なデジタルツールではないかと思います。

そして、後半はサイボウズ社スポンサーの発想セッションへ。無敵会議史に残るであろう抱腹絶倒のゲストプレゼンが待ち受けていたのでした。

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2004年09月30日

無敵会議第9回 便利かい?議 満員御礼に感謝 報告第1弾

昨日は台風到来にも関わらず、ご参加ありがとうございました。

報告を書かれた方はトラックバックお願いします。

第一部では主宰の橋本、田口の二人が10個ずつ、便利だと思うツールを紹介しました。とりあえず、私の10個をまずご紹介。

■サーチクロス
・サーチクロス 文書ファイルと電子メールの高速検索
http://www.villagecenter.co.jp/soft/searchx/
searchx.JPG

デスクトップ検索ソフト。オンライン版2,100円。これは私にとってはなくてはならないマストツールのひとつ。ハードディスク上のあらゆるファイル、Word、Excel、PDF、PowerPoint、電子メールから、2ちゃんねるのログ(DAT)までを高速検索するソフトウェア。これさえあれば、整理せずとも必要なときにすぐに情報やファイルが見つかる。

・アマゾンで購入可能。コメントも絶賛してるものが。
B0001XOURU.09.MZZZZZZZ.jpg

■ジョブ管理型ブラウザ ぶらぶら
http://www.geocities.jp/katssakuma/freew.html
buraburabr01.JPG

単純だが巡回に便利なブラウザ。たとえば朝日、読売、毎日、日経、産経、報知など新聞社のサイトのURLを「新聞カテゴリ」リストとして登録しておく。ブラウザを立ち上げて次へボタンを押すだけで、ページをその順序で表示する。MSIEのブックマークは「次へ」はできない。シンプルなコンセプト、軽い動作。ちょっとしたことだけれども、巡回が便利になる。

■Powerbullet
http://powerbullet.com/samples.html

フラッシュでプレゼンテーション作成するフリーソフト。実は日本語フォントは使えないのだが、いったん画像化することで日本語を使うことができる。比較的簡単なインタフェースでページ単位のプレゼンが作成でき、Flashとして出力可能。たとえば作ってみたのはこんな感じで、単体動作可能なExeファイルとしても出力できる。

作成サンプル

■PCWorld.com - Dead Man's Switch
http://www.pcworld.com/downloads/file_description/0,fid,23183,00.asp
dmsappwindow01.JPG

毎時間、毎週、毎月、定期的にボタンを押さないと、予め指定したコマンドが発動する。本来はユーザが死亡したときに、家族や友人にサヨナラのメールを送ったり、掲示板に用意した遺言を書き込んだりするためのソフト。暗号化機能を持ち、実際にコマンド発動までは残すメッセージを秘匿できたりもする。

■B.F.R. -Becky Feed Reader plugin-
http://mxg.s54.xrea.com/bfr/
bk2fr01.JPG

Becky!でRSSをメールとして受け取るプラグイン。RSSリーダーは便利だが、ブラウザやメールソフトと同時に常駐させると重たい。RSSまでメールソフトで受信、振り分けができるから、なおさら便利である。

■POBox for Windows
http://pitecan.com/OpenPOBox/Windows/

ソニーの携帯電話などで有名な高機能予測入力をWindowsで実現するソフト。普段書いている言葉を学習して、どんどん賢くなっていく日本語入力。これを使うと少ない打鍵数でいつもの文章を書くことができる。逆に言うとこれを使っている限りは、いつもの語彙、文体を使った文章になりがち。定型文と自由文の中間的文章が効果的なサポートメールや、急いで打ちたいチャットメッセージなどに効果的。

■オープンサムネイル
http://www.thumbshots.org/

例えば、

http://open.thumbshots.org/image.pxf?url=http://www.yahoo.co.jp

と書くとYAHOO!のサムネイルが得られる。

ここには最新のWebのスクリーンショットのサムネイルがアップデートされている。ロゴを張ることFree thumbnail preview by Thumbshots.orgが使用条件だが、フリーで利用できる。テキストのリンク集をサムネイルつきのビジュアルリンク集にすることが簡単にできるわけで便利でしょう。

■劇場版 ディスプレイキャプチャー あれ - ベクターソフトニュース
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/020316/n0203161.html
gekiare3.JPG

デスクトップの特定の範囲やウィンドウの動きをビデオファイルにするソフトウェア。ソフトのデモやサポートに大変便利。しかもフリーソフト。

■The Code Project - Command Prompt Explorer Bar - C# Programming
http://www.codeproject.com/csharp/CommandBar.asp
CommandBar01.jpg

GUI(エクスプローラ)とCUI(コマンドプロンプト)を同時に操作する画期的ソフトウェア。エクスプローラの下部にコマンドプロンプトが張り付く。エクスプローラでフォルダを移動すると、コマンドプロンプトも連動してcdコマンドで自動的にディレクトリ移動する。ほかにもファイル選択支援機能などが充実。もうウィンドウ派だとかコマンドライン派だとか言わなくても良い。

■Cactium(WindowsNT/2000/XP/パーソナル)
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/personal/se338853.html
cactiumapp01.JPG

付箋紙のようなメモソフトだが、デスクトップで使っているアプリケーションごとにメモが新たに用意される。アプリケーションのフォーカスを切り替えると、メモも切り替わる。ブラウザのメモ、Photoshopのメモ、Excelのメモ、iTunesのメモ、メールソフトのメモなど、作業メモやアイデアメモを残せる。まるでアプリのウィンドウの裏にメモを残せるような感覚が斬新で便利だ。


でも、一番便利で良いのは...。この後ご紹介します。

なお、田口氏もどこでそんなの見つかるんだ?という便利で新しいソフト、サービスを紹介していました。たぶん、トラックバックに報告サイトが登録されると思います。

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2004年09月25日

詳細レポート「コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界」

先日、パネリスト参加したイベントの紹介記事が日経BP社によってまとめられた。

・Passion For The Future: ブログが拓く世界報告と読者交流会報告
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002128.html

で簡単に報告したイベントをプロのライターが書き直してくれたもの。

「コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界」

全5回の記事。

・第1回ブログが与えたインパクトとは何か? - nikkeibp.jp - 注目のニュース
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash/330966

・第2回マーケティングにおけるブログの活用 - nikkeibp.jp - 注目のニュース
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash/331044

・第3回「マスメディア」に並ぶ「マイメディア」が登場する - nikkeibp.jp - インタビュー
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep03/331126

・第4回ウェブログの未来系 - nikkeibp.jp - インタビュー
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep03/331401

・第5回討論:「外とつながる」ブログを考える - nikkeibp.jp - インタビュー
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep03/332504

第3回と第5回に私は登場しています。少し補足解説。

・「ブログにはフィルターとなるサイトが求められる」

1 大手ニュースサイト
新聞社や出版社のニュースサイト
2 ジャーナル(日記)型個人ブログ
日記形式のサイト(Passion For The Futureもこれ)
3 フィルター型ブログ
選別と引用とコメントのサイト
4 アグリゲーター(ブログ検索エンジン、RSS集約サイト、RSSリーダー)
未来検索、Bulkfeeds、MyblogJapan、Blogpeopleなど。

現在の多くのブログでは、1と2が一次ソース(ネタ)となる。これらのネタ情報を選別、独自の視点から短くコメントするフィルター型のブログと役割が分かれてきている。だいたい一次ソースは、ネットの外(体験、取材、マスメディア報道、書籍など)からやってくることが多い。

フィルター型ブログ群は階層化されており、いくつかの強い影響力を持つ親フィルターサイトと、それをネタ元とする子フィルターサイト、孫フィルターサイトができてきている。親フィルターに取り上げられると、1日に数千〜数万ページビュー以上の来訪者を得ることも珍しくない。

ジャーナル(日記)型のタイプのブログを成功させるには、「外とつながる」感覚が必要である。フィルター型ブログを成功させるには、ネタを選別するユニークな視点と、子サイト、孫サイトに、伝えてウケるコメントの文章力が鍵になる。

アグリゲーターは、フィルター型がネタ元となるジャーナル型サイトを発見する、ある種の出会い系サイトと見ることもできる。一度出会うと同じフィルター型に連続して取り上げられることも多い。最近ではソーシャルネットワーキングサイトも、ブロッガー同士の出会いと交流を裏側で促進している。

ブログ、SNSともにオフ会が最近増えている印象がある。ブログ、SNSに続くのは名称はどうあれ「オフ会」系のリアルイベントなのではないかと思った。グリーで先に出会ってから実際に会うことを(リアル)グリンクと呼ぶらしい。リアルの会合は飲み会や有料会費イベントなどビジネス的にも可能性を秘めているような気がする。グリンク市場に注目している今日この頃。

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2004年09月22日

無敵会議第9弾 便利かい?議 〜仕事に役立つツールを会議する〜へのお誘い

無敵会議第9弾 便利かい?議 〜仕事に役立つツールを会議する〜へのお誘い


便利。英語でコンビニエントの語源は”共に集まる”だってご存知でしたか?


私たちは、少し便利な道具をたくさん集めることで、とても便利な環境を作ることができるのです。3%の効率を高めるツールも、組み合わせることで3割増や3倍増になるかもしれません。今回の会議は特にネットとデジタルの便利ツール、便利ノウハウに焦点を併せます。コンピュータ上ではツールを知っていればできるのに!ってことが多いですよね?。知ることで差をつけようではありませんか。


主宰の二人は便利ツールを何千個も試しては紹介してきました。それは果てしないインストール作業と、試用の連続。ハズレもひきました。売り文句に騙されもしました。容赦ないスパムの嵐にも見舞われました(見舞われ中)。涙がでるくらい感動的な出会いもありました。自ら道具を作ってみたりもしました。そうした体験エッセンスの中から、今、便利なツールを紹介したいと思います。


・定型作業を自動化する【自動化】ツール


・時間を短縮する【時短】ツール


・漏れなく作業する【完璧】ツール


・簡単にする【簡単化】ツール


・偶然と幸運を呼び込む【セレンディピティ】ツール


などなど。便利とは何かの根底にも突っ込みを入れながら、パソコン作業効率を何割増にして共に無敵に近づいちゃいましょうが狙いです。


そして会議ですから全員参加です。今回の会議ではビジネス上の便利を創り出すアイデアを皆で共創します。私たち自身が便利になるだけでなく、世の中を便利にしてしまいましょう、という趣旨です。


参加者全員で、最強無敵の便利ツールを発想してみようではありませんか。


プログラム


■ 第一部 必見!便利ツールの20連発


主宰の二人が見つけたこれは便利だ!なツールを連続紹介。


■ 第二部 便利ツールの未来を考える


便利ツール制作者と考える未来の便利追及セッション。


■ 第三部 最強の便利サービスを考える会議


最強の便利ツールを、個人単位、グループ単位で発想します。

参加お申し込みフォームはこちら!

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2004年09月10日

ブログが拓く世界報告と読者交流会報告

ブログ三昧な日々が続いているわけですが今日もブログでした。

■読者交流会報告

このブログの読者交流会が昨夜ありました。20人の方にご参加いただき、予定通り濃い飲み会が実現しました。私は飲み会はいつも人任せで、主宰するのは3年ぶりくらい。会場予約やしきりがうまくできたか、分からないのですが、いろいろなお話で盛り上がれて楽しかったです。参加者の皆さんは私の考えていることを大方理解してくださっているので、前置きを飛ばして話せるのが楽しかったです。

pftfoff040909DVC00018.JPG
丁度いい具合に識別不能。正面左のM先生は公人だから、まあ出してもいいでしょう。

それで、2次会もあって12時をまわり、終電を逃した私は帰社して仕事、朝型仮眠して眠い頭で午後から次のイベントへ突入。が、満員の会場の熱気にパッチリ起きて...。

■オーバルリンクセミナー報告

オーバルリンクセミナー 「コミュニティとメディアの可能性 ブログが拓く世界」にパネリストとして参加してきました。会場の日経BP社ホールは満員御礼。想像通り年齢層は高め。

・オーバルリンク
http://www.ovallink.jp/

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基調講演はサイゾー編集長の小林弘人氏(インフォバーン)による「ブログが与えたインパクトとは何か?」。

@ニフティのサービス上で、経済評論家の木村剛氏のブログの活用例が紹介されました。この企画をプロデュースしたのが小林氏の会社なのです。有名人の木村氏が日々更新したブログ記事には、外部のブログから、たくさんのトラックバックやコメントが集まりました。

・週刊木村剛
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/
このブログがベース。

・月刊木村剛
4902762005.09.MZZZZZZZ.jpg

書籍化された本

このブログの木村氏自身の文章と、外部のそうした意見を編集してまとめた雑誌が「月刊木村剛」です。ブログをベースに紙メディアにしていく。Web連載を単行本にしていく。新しいコンテンツの出版手法としてのブログについてのお話が面白かったです。

ブログ記事+トラックバックの内容+追加取材でこの雑誌は作られますが、重要なのは編集することです。オンラインでは分かりにくかった議論を、時間軸に沿って論理的に、リニアに理解できるようにする。オンラインでは能動的に、リンクを追いかけながら読まないといけないわけですが、編集された紙は自然に読むことができます。Webと紙メディアの双方に魅力がある、新しい出版の形態を模索する実験が今行われているのです。

基調講演を受けて、カレンの四家氏、関心空間の前田氏、Nikkeibp.jp編集長の田邊氏、そして私の4人によるパネルディスカッションが続きました。四家さんは企業ブログの話題が中心のプレゼンでした。「トラックバックは内容が荒れにくい 自分のブログに書くわけだからあまりおかしなことを書いたら自分に返ってきてしまう。自分の家の壁にらくがきはしないのだ、という話は、なるほどと思いました。

関心空間の前田氏がコミュニティの未来をどう見ているかが気になっていたのですが、発言の「ウェブログ周辺技術の未来形」に、なるほどと思いました。



ウェブログ周辺技術における未来形

・Personalized Search&Agent
自分の関心事を通して、情報や人との出会いの精度を高めるツールへの進化

・Personal Ontology Platform
個人の関心事が、第三者へ価値を持つ知識へ体系づけられる仕組み

・Knowledge Based Economy
知識体系そのものの資産課や流通可能な仕組み
知識創出に連動したビジネスモデルの現実化

---

私の15分のプレゼンでは、今日はこんな発表をしてきました。

oval040910_daiya.JPG

#1枚会場オンリーで公開したかったページは抜きました。

ディスカッションでは司会の田邊氏から「ブログコンテンツの信頼性と普段どうやって情報を見ているか?」について問いかけがありました。こんな風に答えてみました。発言では簡略化したので、文章では少し詳しく。


スタンフォード大学に信頼性を研究する機関があります。そこではPI理論が提唱されています。PIとはProminence and Interpretationの略で、Pは突出して目立つこと、Iは解釈すること。PとIの度合いを掛け算したものが信頼性なのだという理論です。

私たちはまず目立つコンテンツを目にします。目立たないものはみつからないのだとも云えます。そして、その意味や重要性を解釈します。何らかの意味で突出して目につきやすく、自分にとって役立つ意味のある情報は信頼性が高いのです。

たくさんのブログの中から信頼できるものを選別し、抽出する装置として、コミュニティが強力に機能します。コミュニティでは、容易に嘘が暴かれます。脇の甘さも突っ込まれます。コンテンツは裸にされて、PとIが露呈します。

中には、ゴシップやイエロージャーナリズムのように、目立つだけのものもあります。Pが高いということです。2ちゃんねるの情報もそうした傾向があります。ですが、ある程度の経験を積んだユーザは、そうした情報の怪しさも見抜きますからIの値は高くなりません。結果的には信頼度はさほど高くならないのです。

RSSリーダーや情報収集ロボットの技術が発達してきましたが、量がいくらあっても、読めないだけです。コミュニティは、多方向から光をあてて、情報の信頼性を暴きだします。私たちは、恐らくは民放テレビチャンネルと同じくらいの数の、信頼できる情報を読むのが一番効率的だと思うのです。私は日常的には、幾つかのフィルター役のサイトに目を通すだけになってしまいました。

大新聞のような大きなメディアの欺瞞も明らかになってしまいました。大手新聞3紙を毎朝読み比べれば世の中がわかるなどというのは、もはや嘘だと思います。変化の激しい現在では大手新聞社が揃って間違うことも珍しくありません。

逆に、信頼できる友達のいうことだけを聴いていた方が、世界を正確に把握することができる時代になりつつあるのかもしれません。ネットがなかった頃は、身近な人間の話しか聴けませんでしたが、今はネットで世界中の、知識ある目利きの意見を直接聞けるのです。そうした判断フィルターを通った意見を重視したほうが、情報はしっかりととらえることができるようになってきたと思っています。

(懇親会でコンパクトにプレゼンが上手にまとまっていましたねえと小林編集長からホメられとても嬉しい)
---

この他にもさまざまな話題が議論されました。懇親会で騒いだら忘れてしまいましたが、ブログやコミュニティの現状と可能性について、バランスのとれた議論が展開されていて、参加者としても楽しい会でした。

・パネリスト 四家氏本人による報告(詳細は追記予定、写真充実)
http://www.current.co.jp/blog/archives/000471.html

報告2本終わり。

さあ、来週はBlogHacks Conferenceです。まだまだブログな日々が続きそうです。

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2004年09月01日

無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第3弾

さて、第4部は全員参加の会議。前半が個人、後半がグループで、最強のメールサービスを発想するパートです。

今回のお題は以下のようなものでした。


2004年末、あなたは画期的なメールソフトの新機能を発明してしまいました。シェアウェアで公開したところ、日本ならず世界中からダウンロードが相次ぎ、ついにマイクロソフトがOutlookの追加機能としてあなたのアイデアを買い上げたい、というオファーまできました。さてあなたが発明したその機能とは?その名称と機能を図解してください。

新機能の名称:

以下にその新機能を具体的に図解してください:


さて、今回もたくさんの企画書ができあがってきましたが、時間の都合上、主宰の二人の独断と偏見で以下の3つを選出しました。


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多くの方が久米さんの講演に感銘してメール道実現のための機能を発想していました。

読者の挙手投票で選ばれたのは、この作品でした。

■親から子供への3万6000通のメール
「きずなだ〜」(きずなメール)

子供が生まれたら親は毎日、未来のこどもに宛ててメールを書きます。メールはデータベースに蓄積されていきます。10年後にこどもがメールを使えるようになったら、親からのメールが毎日届くという仕組みです。


これがあれば、小さな頃親がどんな想いで子供を育ててきたかが伝わって、非行に走ったりすることもが減るかもしれませんね。

よく考えると10年続けても3万6000通に...ならない、のですが、恐らく計算を間違われたのでしょう。そんなことはどうでもいいくらい、いい発想だったということで、会場投票で第一位になりました。おめでとうございます。


ちなみに私が考えたのは「瞬メール」

rekaigiSave0009.JPG

受信者に0.1秒間だけ表示されて、メール自体が跡形もなく消えてしまうサブリミナルメールです。

「○○君、好き From よし子」
とか
「ブっころす! From 敵」

とか表示されるのですが、一瞬でメールソフトからも消えてしまう。そんなメッセージを見たような見なかったような気持ちになるというもの。使えそうでしょ?。

参考:

・ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
4102428011.09.MZZZZZZZ.jpg

これを連想してしまいました。これも学生時代読んで感銘。

というわけで、第8回無敵会議も無事終了いたしました。「メール」という新規性のないテーマでどこまで内容を作れるか心配でしたが、ゲスト陣と皆さんの発想力で、私も充実した情報を得ることができました。

来月もまたよろしくお願いいたします。

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2004年08月31日

無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第2弾

■第2部 メール道

そして、メール道久米さんの講演です。このパートが、事後アンケートで「感動した」の嵐になっています。20分なのに1時間くらい聴いた気がする濃い内容でした。

久米さんとの出会いは、確か、私の先輩社長が「尊敬に値する人」として紹介してくださり、一度会ってみたら?ということだったと思います。それで縁あって、久米さんのメールマガジンの読者になりました。5年くらい前の話でしょうか。

このメールマガジンが変わっていて、まぐまぐやMelma!などのメールマガジン配信スタンドを使わず、久米さんの友人知人だけに、私信で送られるものでした。それでも読者は恐らく数百人はいました。久米さんが見つけた面白い人の文章を転送してくれたり、読者の文章を編集して流したりの投稿形式。その面白い人も新たに読者に加わっていくので、ますます面白くなるという仕組みでした。久米さんのフィルターと人徳による人間吸引力が抜群だったのでした。

メール道はそうしたインタラクションの過程で洗練されていったものだったと思いますが、基本は技術でなくて心だよというのが趣旨であり、「術」ではなく「道」だということ。人と心を通わせるための技術を分かりやすく、例を挙げて解説してくださいました。

詳しくは、「メール道」で本になっています。

・メール道
4757101295.09.MZZZZZZZ.jpg

以前書いた書評はこちら

・Passion For The Future: メール道
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001854.html

若輩者の意見で恐縮ですが、久米さんのプレゼンには濃い内容とともに、品位品格が漂っていて、感銘をうけていた人が多かったようでした。

■第3部 パネルディスカッション 企業のメールマーケティング

最初に個人的にプレゼントに応募したショップサイトのメールマガジンの分析を紹介させていただきました。

・プレゼン 企業メルマガの現象学(Flash)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/mailmag_report_daiya.swf

・PDF版
Download file

・オリジナルパワーポイント版
Download file


分かりやすいところで、懸賞キャンペーンによる読者獲得からの顧客化という流れでなにかあるかなと思ったのですが、なにもありませんでした。

カレン四家さんの指摘が明確でした。「(懸賞で読者獲得が基本という)橋本さんはそもそも考え方が間違っている」。懸賞で誰でもいいから集めたいという企業は少なくて、顧客の属性を分析した結果抽出した集合に対して、ビジネスメッセージを送っていくのが基本であるというお話をうかがいました。プレセールスが重要と。なるほど、おっしゃるとおりです。

・株式会社カレン 会社情報: カレンの強み
http://www.current.co.jp/company/archives/cat_530ioiss.html
四家さんの会社はプレセールスコミュニケーションのプロフェッショナル

アルトビジョンの椎葉さんの意見の中で個人的になるほどと思ったのは「タイミング」という言葉。企業側は、ユーザがそれを欲しい時期を見計らってコンタクトする必要があるということですね。個人のブログやソーシャルネットワーキングなどは、分析の仕方によっては、このタイミングをうまく計るツールになるのかもしれないと思いました。

ALTOVISIONアルトビジョン−eメールマーケティング eメール配信ASP
http://www.altovision.co.jp/service/planning/advertise.html
pic_advertise02.gif

つまりこういう仕組みを実践されている会社です。

トライコーンの花戸さんはファーストニューズというホームページ紹介ニュースレターの経験で、読者のWebにミニバナーを多数貼り付けてもらったおかげで、検索エンジンの重要度評価PageRankが7(スゴイことです)になり、検索で見つけてもらいやすくなった体験が参考になりました。メールマガジンとWebをよく連携させた事例だったと思います。

メールマガジン/ファーストニューズ
http://www.firstnews.com/
firstnewsmini.jpg

このミニバナーでPageRank7を達成


今回は、私の司会進行でミスでだいぶタイムオーバーしてしまったのは反省点。

私自身も個人で昔、「アクセス向上委員会通信」3万人の読者をゼロから集めたことがあります。トライコーンも創業時にメンバーでした。当時は企業も個人も読者獲得ノウハウはあまり違いがありませんでした。なので、メールマガジンについては、いろいろ独自に考えがあったのですが、なるほど最先端の現場はこうなっているか、と時代の移り変わりを感じ、教えていただいたディスカッションでした。

そして第4部の会議へ続く。

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2004年08月30日

無敵会議第8回 「Re:会議」 満員御礼に感謝 報告第1弾

Rekaigititle01.JPG

今回も満員で100名以上のご参加を頂きました。今回のテーマはメール。かなり盛りだくさんの内容で、時間を少しオーバーしてしまいましたが、豪華ゲストの皆様のおかげで、良い会議になったのではないかと思います。

さて、第一部では、百式管理人と私が5つずつ、次世代?のメールテクノロジーを紹介してみました。どんな内容だったか詳細は後ほど報告致しますが、私の紹介したベスト5についてアップロードします。

rekaigishot01.JPG

以下のプレゼンファイルをご覧ください。

・Flash版(ブラウザーで表示できます)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/mailtech_report_daiya.swf
mailtechindex01.JPG

・PDF版
Download file

・パワーポイントのオリジナル
Download file


マルチメディアが読めない人面倒な人は以下をどうぞ。

プレゼン内容をテキストで以下:

先端メールサービス紹介 ベスト5
RE:会議
Passion For The Future 橋本大也
2004/08/30@デジハリ御茶ノ水
ポイント1 スパム対策
Penny Black Project(1)
Microsoft Researchのスパム対策研究の一環
http://research.microsoft.com/research/sv/PennyBlack/
世界初の切手 ペニーブラック 英国 送信者負担の原理導入
考え方
1 私はあなたを知らない
2 あなたは私にメールを送りたい
3 私にメールを送るためにいくらかの努力をしてくれたら、私はメールを受け取ります

Penny Black Project(2)
送り手が10秒から20秒程度の計算処理(HashCashなど)を行う
計算した事実の証明書(切手)が発行される
証明書を添付したメールはスパムメールではないと受信側が判断する

スパム業者は膨大な数のPCが必要になるので割に合わない。
参考
Sender ID Framework
http://www.microsoft.com/mscorp/twc/privacy/spam_senderid.mspx
ポイント2 次世代メールソフト
Visual Mail Reader:Preface(1)
IPA未踏プロジェクトに採択された研究「メイルでの話題の把握を支援するソフトウェア 」
http://www.mars.dti.ne.jp/~jun-krb/preface/
ダウンロードして使用可能
要約、言語処理の技術を使って受信したメールの関係性を分析して可視化する。
共同作業が活発になる
Visual Mail Reader:Preface(2)
Visual Mail Reader:Preface(3)
Visual Mail Reader:Preface(4)
参考:「約丸」 メールを要約して携帯で読む
参考:沖電気 メールを自動要約する「早解サーバ」
ポイント3 マルチメディア化
iTunesをメールソフトにして、メールを聴く Ear Mail
EarMail
http://www.newton-eig.com/products/
Tunes でメールを管理大切な音楽と見分けがつくように ID3 タグに様々な情報を挿入します。
スマートプレイリストを活用して、最も美しいメールソフトを手に入れましょう。
声で新着メールを確認 誰から何のメールが届いたのか声で聴くことができます。ディスプレイを切り替える必要はありません。
参考:テレビでメールを聴く
米国のPVR(スゴ録、コクーン、DIGAみたいなテレビHDDレコーダー
ハック本にTipsとして
TIVO HACKS hacks.oreilly.com: Listen to Your Email
http://hacks.oreilly.com/pub/h/549


参考:マルチメディアメールソフト
Incredimail
http://www.wow.co.jp/splash.htm
音声メール作成
アニメーション
3D効果これでもか
手書きのサイン署名
レターセット多数
その他機能多彩

ポイント4 メールと紙
受信したメールを自動で印刷
メルプリI
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/4490/#01
受信したメールを自動で印刷するフリーソフト。条件設定可能。
ショッピングサイトの裏側やイベント受付などで使える
高価な企業サポートシステムにはこれ、よくあるが、フリーでできるのがえらい
海外にも
http://www.frogmorecs.com/mail-print.html

参考:携帯メールを印刷
携帯電話と赤外線通信でメール印刷
ブラザー 超薄型モバイルプリンタ MW-120
http://www.brother.co.jp/jp/mwprinter/info/mw120/mw120_ove.html
法人向け製品
ポイント5 でも、これが最強
たれまくメール
結局、次世代とかいろいろあるけど
今日、帰って、すぐ使えて
面白いと、私が思うソフト
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se123571.html
たれまくメール
感想「超気持ちいい!」

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2004年08月24日

無敵会議第7弾 RE:会議〜最先端のメール技術を探る会議〜へのお誘い


Re:会議

毎日、何気なくやりとりしているメール。書くのも出すのも簡単だからといって、その奥深さを見過ごしていませんか?。メールは生活とビジネスにおいて、不可欠なコミュニケーションの道具になりました。

いまや一通のメールが、大きな仕事に結びついたり、大恋愛のはじまりになったりします。うかつに書いたメールが企業の存亡の危機を招くことだってありますが、心をこめたメールが命を救うことだってあるのです。

話す技術や手紙の文章術は世の中にありふれています。私たちは、これからの社会では、それ以上にメール術が、重要になると考えて、メールの達人を無敵会議にお招きしました。

・即効で返信されるメール 思わず反応したくなるメール

・最後まで読まれるメール 用件を簡潔、確実に伝えるメール

・印象に残る感動のメール 泣かせるメール、勇気づけるメール

そんなメールはどうやったら書けるのでしょうか?

経験に基づいた具体的な感動メールの手法や、メール環境を強化する最先端ツールの紹介、メールで自分や会社の印象を逆転一新する方法、そして儲かるメール術まで、この会議ではその道のプロたちに語っていただきます。

そして会議ですから全員参加です。

参加者全員で、最強無敵のメールを発想してみようではありませんか。

プログラム
■ 第一部 最先端メールテクノロジー ベスト10

Gmail、Bloombaなど次世代メールサービスが今、注目されています。メールであんなことやこんなこと。文章校正支援やスパム対策、マルチメディアなびっくりメールソフト。ちょっと便利なユーティリティから、未来のメールを予感させるものまで、一気に紹介。

■ 第二部 メールの王道は「メール道」

ベストセラー書籍「メール道」著者、久米社長が語る珠玉のメールノウハウ。

■ 第三部 企業メールマーケティング最前線

HTMLメール、データベース型メール、アンケートメールなど、ビジネスメッセージを効率的に発信するインタラクションツールとしてのメールに着目したパネルディスカッション。ユーザに愛されるメール、売れるメールって結局、何?

ディスカッション参加予定者(順不同)

・アルトビジョン 椎葉氏
・カレン 四家氏
・X社 Y氏(調整中)
・+橋本、百式管理人

■ 第四部 最強のメールサービスを考える

最強のメールサービスを、個人単位、グループ単位で発想します。

実施要綱
日付 2004/08/30 (月) 19:40-22:00 (19:30開場)
場所 デジハリ東京本校(御茶ノ水校)(地図)
〒101-0062 千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg. tel:0120-386-810
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定70名(先着順)
協賛 デジハリ

備考 全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

参加のお申し込みは
http://www.project-on.com/event/
まで

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2004年08月20日

コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界

コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界

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私も結構アクティブに参加しているコミュニティ「オーバルリンク」でこんなセミナーが開催されます。本来は有料会員制コミュニティですが、このセミナーはオープンです。

今回私もパネリストとして参加することになりました。

テーマは『コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界』。

内容は、ライブですのでどうなるか分かりませんが、

・出版メディアの変容
・企業コミュニケーションの進化
・メディアリテラシーの問題
・ビジネスに繋がる可能性
・コミュニティにおける役割

などといった内容になる予定です。

このオーバルリンク、前回のパネルに参加してから、正式に会員になったのですが、ハマって抜けられなくなってしまいました。気になっているんだけど中身が良く分からないな、ココという方はこのイベントにご来場ください。めくるめく世界があなたを待っている、かも。

・Passion For The Future: OvalLinkというコミュニティ、パネルに参加して
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001053.html

・活動をまとめた本まで作ってしまって販売中
gakkou_banner_m.gif

以下はイベントのご案内です。

---

来る9月10日(金)15時から、日経BP社のWebサイト「nikkeibp.jp」とビジネスコミュニティ「OVAL LINK」のコラボレーションによるセミナーを開催します。テーマは、『コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界』。

■セミナー開催要項

タイトル:オーバルリンク公開セミナー

『コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界』

企画構成:OVAL LINK(オーバルリンク)

主催 :日経BP社 nikkeibp.jp

日時 :9月10日(金) 15:00〜18:00

場所 :日経BP社 新館小ホール

参加費 :3,000円(オーバルリンク会員・非会員共通)
     当日申し受けます。領収書の発行も可能です。

出演予定者

モデレーター     :田邊俊雅(日経BP社nikkeibp.jp編集長)            
ゲストパネリスト   :小林弘人(株式会社インフォバーン 雑誌「サイゾー」編集長)     
       
OVAL LINKパネリスト:四家正紀(株式会社カレン)
          
            橋本大也(データセクション株式会社)
            

            前田邦宏(株式会社ユニークアイディ 関心空間の運営企業の社長)
            

■セミナー内容

1 オープニング (5分)
  開会挨拶:オーバルリンク事務局長 篠崎晃一

2 オープニング・セッショッン (30分)
  『ブログが与えたインパクトとは何か?』
  スピーカー:小林氏

3 質疑応答 (10分)

4 オーバル・セッション (80分)
  OVAL LINKパネリスト(四家氏、橋本氏、前田氏、田邊氏)による
  コミュニティやブログについてそれぞれの立ち位置から見たスピーチ。

休憩 (15分)

5 パネルディスカッション (40分)
  『コミュニティとメディアの可能性---ブログが拓く世界』
  司会:田邊氏
  パネリスト:小林氏、四家氏、橋本氏、前田氏


■懇親会

 19:00頃の開始を予定しています。ご参加の皆様に別途ご案内いたします。


■参加申し込み方法

 下記の内容をご記入のうえ、biz-club@nikkeibp.co.jp あてに電子メールで
お申し込みください。

====<この線から下をコピー&ペーストしてお送りください>====

  【オーバルリンク公開セミナー参加申し込み】

●お名前:

●電子メールアドレス:

●下記のいずれかをお選びください
 □セミナーのみに参加
 □セミナーと懇親会の両方に参加
 (懇親会だけの参加は、原則としてできません) 


●以下は、皆様に関する質問です。
 1)あなたはOVAL LINKの会員ですか?
  □はい
  □いいえ

 2)あなたはnikkeibp.jp/倶楽部の会員ですか?
  □はい
  □いいえ

 3)このセミナーのことを何で知りましたか?
  □OVAL LINKのサイト
  □nikkeibp.jp/倶楽部
  □nikkeibp.jpからのメール(メール名称              )
  □その他(具体的に                        )

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2004年08月18日

父と暮らせば

父と暮らせば
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http://www.pal-ep.com/chichitokuraseba/chichitokuraseba-top.htm

日本映画まだまだ捨てたものではありません。

「遅れていた原稿を6時までに書けたら映画に行ってよい」を自分に課して、うまく提出できたので、神保町岩波ホールへ「父と暮らせば」を観にいってきました。開始30分前に到着するも、既に3階下の階段まで並んでいて人気に驚き。年齢層は比較的高めで中高年が半分、あとは私と同年齢くらいの善良そうな映画ファンたち。いかにも岩波ホール。

これって何の映画?

実は知らずに観にいきました。

この映画については、いつも参考にしている映画瓦版が最高評価の★★★★、本塁打をつけていたことで知りましたが、これまたいつもの通り、解説などは一切読まずにでかけました。見終わっての感想は...。後半涙が止まりませんでした。照明がついてからも半数以上の観客が涙ぐんでいました。素晴らしい映画でした。金メダル。今年のマイベストになりそうな予感です。

・父と暮らせば
http://www.pal-ep.com/chichitokuraseba/chichitokuraseba-top.htm

・映画瓦版
http://www.eiga-kawaraban.com/

井上ひさし原作、黒木和雄監督、宮沢りえ主演、原田芳雄、浅野忠信。

監督は「Tommorow/明日」という名作があります。「美しい夏キリシマ」(これは観ていません)とあわせて、このテーマでは3部作のようです。とはいっても、ストーリーや人物につながりはありません。

さて、鑑賞価値を減らすネタバレをしないように慎重にここから書きますが、ここまでで気になった方は見終わってから以降を読んでください。なお、パンフレット(700円)は、シナリオが全部収録されていて、買う価値があります。

舞台は広島。原爆投下の3年後。父と娘の物語です。公式映画紹介にもありますし、すぐ分かるのでこれは書いてしまうとお父さんは幽霊です。登場人物はこれに加えて恋人役の浅野忠信のたった3人。基本的には限りなく舞台演劇です。特に宮沢りえ、原田芳雄の二人の好演が光ります。

黒木監督の「Tommorow/明日」とタッチは似ています。「Tommorow/明日」では原爆投下の前日の広島で、戦時下にありながら、それぞれの想いを抱えて幸せになろうと必死に生きる人たちの生活が描かれました。観客の誰もが「明日」起きることを知っている。だから、黒木監督は敢えてその悲惨を描かないことで、失われたものの大きさを見事に表現しました。これも名作だったと思います。私は3回くらい観ました。

・DVD: TOMORROW 明日
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002CHRRA/daiya0b-22/


「父と暮らせば」でも原爆の悲惨なシーンは登場しません。今度は「明日」を生き残った人たちの心に焦点をあてました。悲しみを真正面から受け止めながらも、それを前向きの視点で乗り越える強さ、優しさが、この作品の魅力だと思います。

途中、映画館で嗚咽の声がそこかしこから聞こえてきましたが、決して救いのない悲しい涙ではないのが、この作品の素晴らしさだとも思いました。舞台はヒロシマという特異点なのですが、描かれたのはもっと普遍的な、再生の物語であったと感じます。海外でどのような評価を受けるのか注目です。英語の題名は「Face of Jizo」であるとのこと。

前半、予備知識なしの私にはなかなか主題がつかめず、もしかして退屈映画?などと一瞬思ってしまいましたが、観終わって、監督らが全体を通して何をしたかったのか、その脚本の見事さに心を打たれました。シナリオが完璧です。井上ひさしの天才にも拍手です。この映画に私は絶賛ですが、ベースになった演劇も素晴らしそうですね。

というわけで、まだしばらく上映期間は続くようです。文部省やPTA推薦映画に指定されているようですが、決してノーモアヒロシマ風教育的指導なだけの作品ではありません。ひたすら、おすすめです。ブッシュ批判のプロパガンダ映画が巷では話題のようですが、日本人ならばこちらを先に是非。

・舞台 父と暮らせば こまつ座ビデオ劇場1[ビデオ]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4760111816/daiya0b-22/

原作 井上ひさし 父と暮らせば
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#いやあ、宮沢りえは、いろいろ人生経験を積んだせいか、名女優になったなあと思いました。工藤夕貴と並んで、子役からうまく脱皮して国際的な場で活躍できる才能になっているなあとしみじみ思いました。


参考:
父と暮せば@映画生活

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2004年08月07日

ファインディング・ニモ

・ファインディング・ニモ
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夏休みですね。

デジハリでの講義が入っていて、完全な休みモードになっていませんが、今日は久々にゆっくりDVDを見ました。「ファインディングニモ」。今頃?という突っ込み、ありがとうございます。今頃なのでありますが見てしまいました。

いいです。

行方不明になったクマノミ、ニモと、必死に息子を探す父マーリンの物語。

小さな子供がいる父親には思わずぐっとくるシーンが満載。あまりストーリーを話したくないので触れませんが、男性のほうが反応する作品でしょう。

でも、一番のポイントはストーリー以上に、ピクサー社による世界最高峰レベルのCGの美しさでしょう。珊瑚礁と熱帯魚を素材に選んだのが大正解。できるかぎり大型最新のテレビ画面でみるべきです。2回目はパソコンでじっくり鑑賞すると細部を味わえて2回おいしかったです。特典映像の水槽シーンがパソコン向き。

さて、夏休みということでひとつおすすめプランを提案してみます。

このDVDは地元の新江ノ島水族館でファインディングニモのキャンペーンで知って買いました。江ノ島水族館がこの夏にリニューアルして、新江ノ島水族館と名前を変えたのはご存知でしょうか。以前の標本展示型の水族館から、エデュテイメント的な近代水族館に生まれ変わっています。目玉は巨大水槽と巨大ミナミゾウアザラシ、イルカショウですが、タッチコーナーで小さなサメに手で触れたり、海洋堂によるフィギュア販売コーナー(ニモのモデル、カクレクマノミもあります)も楽しいです。

・新江ノ島水族館
http://www.enosui.com/

おすすめ鑑賞スタイルは年間パスポートの購入です。入場料は2000円ですが、年間パスポートは4000円。夏の海水浴ともう一回くれば元が取れる計算です。市内在住の私の家族というか一族は全員年間パスポートを購入して毎月入館しています。パスポートがあると鑑賞スタイルが変わります。混んでいる水槽はまたの機会に見ればいいよね、と飛ばしまくり、優雅に狙った展示だけを富豪的にゆっくり見て回れます。

ニモそっくりの、カクレクマノミの美しい水槽も見ることができます。なお、リニューアル以降は、分散していた施設が統合され、エレベータ、エスカレータなども便利になりました。小さな子供がいても平気です。

帰りは江ノ島に渡ってみるのもいいと思います。混んでいますが、数年前のアド街っく天国でも紹介された人気店とびっちょで「生シラス丼」がうまいです。時間があれば新しくなった灯台や、岩屋探検も、江ノ島初心者には楽しいと思います。

・とびっちょ
http://www.tobiccho.com/index.html

少し離れていますが、IT業界の人ならば、ライブドアの海の家にも立ち寄られたらいいと思います。徒歩圏内です。

・livedoor とんでもない夏2004
http://summer.livedoor.com/cafe/

関連情報:

・楽らく鎌倉・江の島スケジューラー
http://www.kamakuranavi.jp/enokama/index.html

よくできています。江ノ電に乗って鎌倉までは射程圏内。

・レッドロブスター
http://www.redlobster.co.jp/res1.html#m3

新江ノ島水族館の向かいにあります。デザートは創業以来のメニュー「アップルコブラ」がおすすめです。


なんだか今日は地元紹介に力が入ってトーキョーウォーカーみたいになってしまいましたが、ニモと江ノ島、最高です。

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2004年07月25日

起業会議満員御礼に感謝 報告第3弾とそこにある”危機”

後半は優秀者に10万円の渡されるメインイベントの発想会議でした。

スポンサーであるシーネットワークスジャパンの大日取締役より、CNETのビジネスについての現状が説明されました。CNETは世界最大のITニュース出版社で2003年度の売り上げは2億4624万ドル。日本のサイトは月間1100万PV。Cの意味はコンピュータであり消費者(Consumer)でもあるとのこと。

DSC00196.JPG

今回の課題は以下のとおりでした。


あなたは斬新なアイデア発想能力をかわれ、CNET Japanと提携して新ビジネスを立ち上げることになりました。その提携の条件は「1ヶ月以内に黒字にすること。1年後に月商5,000万円が見込めるビジネスであること。資金面以外でCNET Japanは協力を惜しまない。出た利益はCNET Japanと折半する」というもの。
そこであなたはCNET Japanのリソースとある既存のビジネスを組み合わせ、今までにない全く新しい業態を思いつきました。その業態の名前と、ビジネスモデルを以下に書いてください。

新業態の名前:
CNET Japanのリソースと(      )を組み合わせた、( )。

以下にその新業態のビジネスモデルを具体的に図解してください:


ちなみに私が考えたのはこれ「お年寄りにもやさしい情報ソース」

View image
ラベル張替えるだけだから、即黒字。アフィリエイトと組み合わせて、1年後に10万本を売ると年商5千万円を達成。あ、冗談です冗談。

個人発想の提出後、大日氏による審査の時間を使って、6人単位でのグループ発想もありました。真面目に賞金獲得を狙う個人発想部門と違って、こちらは型にとらわれない斬新発想が多くて笑えました。


こちらは主宰の二人の独断審査で2つを選び、会場挙手で優秀賞を決定しました。優秀作はCNETのC=キャバクラと定義し、ITの話のできるキャバ嬢のいるお店を作る。ハッカー御用達のキャバクラで教育係のCNETの皆さんも楽しめるというもの。会場は爆笑の渦となりました。

・グループ部門優秀作:キャバネット
View image


グループワークにもスポンサーご提供の図書券3万円分が渡されました。

さて、ついに個人発想の大賞の発表です。IT業界のセレブと会うことのできる有料のオフ会を核にしたプレミアムサービスが選ばれました。

・オフ会と組み合わせたプレミアムサービス
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受賞者のM.Yさんはこのイベントまで、CNETを知らなかったそうです。100枚以上の企画書があって、多くはブログやソーシャルネットワーキングと組み合わせたものなどが多かった中、明示的に「オフ会」と打ち出した発想は一例だけだった模様。わかりやすさと実現可能性の高さが評価されました。


さて、一見、盛況な、この無敵会議シリーズにも危機の到来です。

・Funky Business Life: 無敵会議の危機
http://funkybusinesslife.com/archives/000167.html

で、ご指摘いただいたように、このイベントも8回目となって、よくあるマンネリ化の危機を迎えています。参加者は増加傾向、スポンサーが見つかるなど認知度も順調に高まっていますが、何が起きるか分からない新しさが薄まってきているのも事実。特にこの指摘を書かれた方は、積極的に連続参加していただき、このイベントの趣旨を理解している方のご意見ということで、大変参考になりました。

主宰する我々の発想が今度は試されつつあるのかなと思いました。がんばります。

スポンサー制度を今後も取り入れたいというのは、

・賞金、商品の持つドキドキワクワク感、参加者への還元
・架空の企画の発想よりも、現実のニーズのある発想を考えられること
・会議で生み出される発想のリアル商品化等への発展可能性

ということであって、決して「賞金目当ての会議」という方向性で大きくしていこうということではありません。

この種のイベントというと、コミュニティ系、ビジネス系、テクノロジー系の3つの層がいるような気がしています。この異なる層が、ひとつのテーマの発想で遊ぶ会議を通して、出会い、つながり、新たな価値を創造していけるようなイベントにしたいなと私は考えています。

無敵会議は、少なくとも年末の忘年会議2004までは、毎月開催の予定です。また来月のプラニングに入っています。面白いアイデアや改善案がありましたらお気軽にお寄せください。

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2004年07月24日

起業会議満員御礼に感謝 報告第2弾

前半のパネルディスカッションでは、

百式管理人が司会、ネットエイジ西川社長、デジタルハリウッド藤本社長、それに私の3人がゲストとして参加しました。起業とは「他人を自分の夢に巻き込むこと」と定義した上で以下のような質問を投げかけて見ました。以下は超要約。

Q1 「どんな、他社にはない仕組み、制度を取り入れましたか?」

西川さん:人材を連れてきた社員に報奨金を出す全員リクルーター制度
藤本さん:売り上げの3%を打ち上げに使うなど。
     制度は作りすぎると管理するのが大変ですけれどね
橋本:名刺にデザインの工夫をして話のきっかけを作るようにしてみた(以前、このブログでも書きました)

Q2 「他社で優れた事例を知っていたら教えてください」

西川さん:テレビ中継で毎日会議で意思決定のプロセスを共有している会社がある。

藤本さん:7色の帽子を被って会議をする。赤い帽子や青い帽子を被った人はそれぞれ「ポジティブなことを言わねばならない」「他人に批判的に話さねばならない」。そんな取り組みをした会社が最近上場している。

Q3: 「尊敬している起業家は誰ですか?」

西川さん:ソフトバンクの孫正義社長。原稿なしにとうとうとしゃべって人を感銘させる人だ。

ツタヤの増田社長。「成功者であって、もうそんなことを考えなくてもいいだろうというところまで考えるところが尊敬してしまう」

Q4: 「皆さんの会社に関わって社員がどのように成長したかを教えて欲しい」

西川さん:仮説検証やロジカル思考というものができるようになったり、自らが社長になりたいと言い出す人がでてきたように思っている。どんどん社長になって欲しい。

藤本さん:「企業が上場したりすれば利益を得られる」「社内で結婚する例など」

Q5: 「今まで最も参考にしてきたリソースはなんですか?」

西川さん:本が3冊あります。

・ケースで学ぶ企業戦略

・メガベンチャー

・ベンチャー経営革命


藤本さん:

・成功した人の近くに行って、自慢話を聞いて影響を受ける(時に悔しがる)のもいい
・日経産業新聞は隅から隅まで読んでいる
・HDDレコーダースゴ録でニュース23とか日経関係の番組を録画して見ている


なお、このパネルディスカッションの内容は、より詳細なメモを参加者のたつをさんが公開されています。

・たつをの ChangeLog
http://nais.to/~yto/clog/2004-07-23.html#2004-07-23-3

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2004年07月23日

起業会議満員御礼に感謝 報告第1弾

午前5時。3次会の喫茶店から更新。
@まだ御茶ノ水。

起業会議も満員120人以上ものチャレンジャーにご参加いただきました。まずは取り急ぎ前半部分のご報告です。

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今回の豪華ゲストは、

ネットエイジ西川社長

90年代後半のIT業界の一大ムーブメント”ビットバレー”の提唱者。襖と畳のあるオフィスから始まって、現在グループ全体の年商70億円を超えるITビジネスインキュベーター企業に。メディア登場回数は数知れず。日本経済新聞の連載コラムやCNETの起業テーマの連載などを通して、自らの経験に基づいた起業のあり方を提案している。

デジタルハリウッド藤本社長

IMJ創業社長で、ツタヤオンライン社長として事業を成功させた。現在はデジタルハリウッド社長で、昨年の大学院設立に続いて、来年は4年生大学設立を予定している。来週のガイアの夜明けに登場されるらしい。


のお二人でした。

藤本社長は、来週のガイアの夜明けに登場されるようです。

まず、参加者からの投稿から、ユニークなものをご紹介しました。今回は実感から発想している率が高いためか、投稿内容のレベルが高く感じました。

プレゼン資料をFlashファイルにしましたので、ご覧ください。
ダウンロード

取り急ぎの報告でした

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2004年07月14日

発想力で10万円争奪戦 起業会議

無敵会議第7弾 起業会議へのお誘い


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起業することが特別なことではない時代に突入しました。起業とは何かを始めて大きくすること。ブログやホームページの開設だって、その気になれば立派に起業の始まりです。週末時間を使った起業や、オークション、アフィリエイト広告による気軽な起業も増えてきました。会社に勤めていたって、その気になれば、明日から誰でも始められるのです。

百式管理人は、「起業・企画・営業・雑談のネタは日常の諦めている不便利から」という本まで書いてしまいました。もう一人の主宰の橋本も学生時代より何度も起業、創業を体験しています。共に今回のテーマでは発展途上の実践者としてお話したいことがあります。

メディアにもよく紹介される、ベンチャービジネスの成功者たちをゲスト講師としてお呼びします。貴重な体験談から、起業、独立の成功の秘密、理想と現実を探ります。

この会議は、起業を具体的に考えている人だけが対象ではありません。何かを始めたいすべての方に、発想トレーニングの場を提供したいと思っています。会社員、公務員、主婦、フリーランス、学生、既に社長?!、ええ、どなたにも楽しめるような内容を準備しています。

さて、会議ですから全員参加です。

この会議では、ある現実のテーマにもとづいて、参加者各自が事業プランを発想します。最優秀な事業プランの発案者には・・・


現金10万円が賞金として無条件で渡されます。

プログラム


■ 第一部 起業独立の成功の秘密


主宰の二人とゲスト起業家が入り乱れて、起業、創業のフリートーク。


■ 第二部 起業プランの発想会議


当日テーマを発表します。関連する講演を聴いた後で、そのテーマで魅力的な起業プランを作成していただきます。大賞に選ばれた個人には10万円が賞金として渡されます。


ヒント: 当日のお題はスポンサーであるCNET JAPANより出題されます。事前にCNET JAPANを見ておくと有利になるかもしれませんね・・・


CNET JAPAN

実施要綱



日付 2004/07/23 (金) 19:40-22:00 (19:30開場)
場所デジハリ東京本校(御茶ノ水校)(地図)
〒101-0062 千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg.
tel:0120-386-810
費用3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定70名(先着順)
協賛CNET JAPAN
備考全員参加の会議を行います。筆記用具を必ずお持ちください。

お申し込みはこちらから!
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2004年06月20日

無敵会議:6月はドットコム会議が炸裂

ドットコム会議
http://www.project-on.com/detail.html
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先端ITビジネスの代名詞「ドットコム」。バブルと淘汰の時代もありましたが、今、再び世界の投資家の注目がドットコムに集まっています。ドットコムは新しくて、革命的で、野望に満ちたアドベンチャーだからでしょう。生活者、消費者にとっても、既存の考え方にとらわれることなく、斬新なサービスで私たちの生活を便利にしてくれる頼もしい存在です。

「最先端のドットコムを探す会議をしようじゃないか」

私たちはそう考えました。

共同主宰の百式管理人は、今日までに1,614個の先端ドットコムをサイトで毎日紹介してきました。そのリサーチのプロセスではその20倍程度のドットコムを分析してきました。もう一人の主宰の橋本も、ネット草創期以来のドットコムウォッチャーとして、その歴史を眺めてきました。今回は3人目の特別ゲストとしてITニュースサイトのCNET JAPAN編集長の山岸さんも加わります。これなら日本最強?の専門家チームと自称してもいいですよね?

前半では、3人が各自の「今、投資したいドットコム ベスト5」を紹介します。先端事例の連続紹介で、まずブレインストーミングしてください。その後、インタラクティブ会議ではいつものように、皆さんの知恵を集めて、ある議題について会議してもらいます。

なお、会議ですから全員参加です。このイベントに参加するにはあなたのアイデアを投稿していただく必要があります。

まずは、あなたの「もし100万円を投資するならこのドットコムサイト」を投稿してください。海外サイトでも日本のサイトでも構いません。このサービスはビジネス的に素敵だと思う、サイトをたった一つだけ、教えてください。

※ なお、今回の会議は来月の「起業会議」につながる前哨戦です。起業に興味のある方のために7月はとても気合の入ったイベントを計画中です。今回参加されると次回が2倍楽しめることは間違いありませんと、主宰の二人は、保証してしまいます。

■ 実施要綱

日時 2004年06月28日(月) 19:40-22:00(19:30受付開始)
場所 デジハリ東京本校 (地図)
千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg.
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定70名(先着順)
持ち物 筆記用具
協賛 デジタルハリウッド株式会社
主催 橋本大也(Passion for the Future)
百式管理人(百式)

■ プログラム

第1部 「私が投資したいドットコムサイト」

百式管理人(ベスト5)、Passion For The Future橋本(ベスト5)、CNET JAPAN山岸編集長(ベスト5)の3人がこれだと思うドットコムビジネス、サービスを連続紹介します。我々が考える「なぜ今このサイトなのか?」にご注目ください。またCNETの編集長である山岸さんには米国の最新事情をお聞きしましょう。

第2部 全体会議

いつものように個人発想、グループ討議による会議を行います。全員参加です。今回は会議の時間をいつもより長くとりたいと思っています。その後、みなさんのアイデアを発表し、あるやり方で優秀賞をきめたいと思います。

■ 投稿・お申込みはこちらから

会議への参加お申込み、投稿は下からどうぞ。

お申し込みはこちらから
http://www.project-on.com/detail.html

■ お問合せ

このイベントに関するお問合せ、取材のお申込みは info@project-on.com までお願いいたします。


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2004年05月23日

パペットマペットの4コマショートコント大作戦

・パペットマペットの4コマショートコント大作戦
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最高。

電車で開いて、ニヤニヤ読んでいたら、覗きこまれて困った。

今、イチオシの芸人は文句なしにパペットマペット。パペットのうしとカエルが繰り広げる、ちょっとブラックでシュールなショートコント芸。公式サイトをチェックして出演番組をすべて録画している。これが面白くないという人の気が知れない。

・パペットマペット
http://www.puppetmuppet.com/

この本はパペットマペットのコントを実写4コママンガとして構成したものを50本も収録している。驚いたことにノリがそのまま4コマに写し取られている、というか、実演そのままだ。彼ら(敢えて複数)のコントは基本が4コママンガの構造にあったのだなあと発見。

マペットパペットの笑いは、間の笑いだと思う。オチは大抵「...」である。この本にも4コマ後の1ページがそれに当てられていて、イイ、ものすごくイイ!。私が目指す?笑いの理想に近い。これからの笑いはこれ。絶対。

ところで、私はGreeで、パペットマペットのコミュニティを作った創設者です(えっへん)。いつのまにか40人近く登録者がいて、驚いていますが、そのうちのひとりが、SW氏。CNETで情報化社会の航海図を連載している方です。ばらしてしまってゴメンナサイ。SW氏、気合が入ってます。自己紹介写真が、パペットマペットのパペットです。(ご本人の許可頂いて掲載)

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このパペットは、私も、楽天でみつけていたんですが、買っているとはさすがです。ちょっと悔しい。

・情報化社会の航海図
http://blog.japan.cnet.com/watanabe/
ご存知、IT業界人必読のコラムブログ。

そういうわけで、IT業界にも、すっかり、浸透しつつあるパペットマペット。最近、テレビ露出も増えてきているようですが、

爆笑オンエアバトル パペットマペット
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5月19日、DVDも発売されました


買いました(笑)。

彼らの爆笑オンエアバトルのデビューから最近に至るまでの放映作品が収録されています。最初はうしとカエルのキャラができていなかったことや、喋りがずいぶんゆっくりしていたことなど数多くの発見ができます。ファン必携。

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2004年05月17日

無敵会議:おしゃれ会議 今月のテーマはビジュアルデザイン、情報の可視化


また急なご案内になってしまって申しわけありませんが、今週の金曜日に無敵会議を開催です。今回のテーマは、

おしゃれ会議
〜ビジュアルデザインで伝わる力〜

コミュニケーションの情報伝達量のうち、言葉の占める割合は1割に過ぎないという研究があります。そして、視覚は最も重要な感覚だと言われています。

そう、情報を伝えるには、見た目がとても重要なのです。

テーマは、ファッション、プレゼンテーション、インタフェース。今回の無敵会議では、ビジュアルデザインの成功事例や達人に、ノウハウを学びながら、仕事に生活に役立つ、ビジュアライズのテクニックを研究します。

ファッションセンスでモテる技術、プレゼンテーションで魅せる技術、Webやツールを使いやすくする可視化技術。容貌をかっこよく、可愛らしく、勇ましくみせる。ビジネスで伝えたいことが伝わる。フツウのモノが使いやすいグッドデザインに変わる。それが「おしゃれ」の本当の意味だと私たちは考えました。こんな役立つ楽しいノウハウを、デザイナーだけに独占させるにはもったいない。

そこで、今回は特別ゲストもお呼びして、おしゃれ技術を学び、そして新しいおしゃれのあり方を考えようという趣旨で会議を開催します。会議ですから全員参加です。

■ 実施要綱

日時 2004年05月21日(金) 19:40-22:00(19:30受付開始)
場所 デジハリ渋谷校 (地図)
渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂カブトビル4F
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 限定50名(先着順)
持ち物 筆記用具
協賛 デジタルハリウッド株式会社
主催 橋本大也(Passion for the Future)
百式管理人(百式)

■ プログラム

 第一部 橋本、百式管理人、ゲストによるインターフェース考察

情報の可視化のユニーク事例を20連発。Webやソフトウェアの使いやすいインタフェースを、実例を眺めながら、考えます。
いまどきのオシャる技術。徹底的にファッションにこだわると世界は変わる?
パワープレゼンテーションの人になる。パワーポイント、プレゼンの秘訣を達人に学ぶ。
 第ニ部 会議

おしゃれ技術について参加者とともに会議します。
 第三部 名刺交換と交流会

名刺とそれ以外のあらゆるものを交換。
■ 投稿・お申込みはこちらから

会議への参加お申込み、投稿は下からどうぞ。

→ お申し込みはこちらから

■ お問合せ

このイベントに関するお問合せ、取材のお申込みは info@project-on.com までお願いいたします。

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2004年04月23日

大人の知恵の輪 キャストパズルシリーズ

最近はまっているものに知恵の輪がある。知恵の輪というとコドモの遊びを連想されると思うが、これは大人向けの難易度の異常に高い逸品。ハナヤマという会社が販売している。この会社は人気ボードゲーム「カタン」の日本の発売元でもあり、この会社が見つけるものに注目している。

・株式会社ハナヤマ
http://www.hanayamatoys.co.jp/castpuzzle/index.html

キャストパズルシリーズは6段階の難易度が設定されている。難易度6は本当に難しいので、難易度4あたりからはじめるのがストレスがなくてよさそう。

私が持っているのは次の3つ。子供向けのおもちゃを買いにトイザラスに行くたびについついレジへ持っていってしまう。

・CAST BAROQ(キャストバロック) 難易度4
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バッハの楽曲「大フーガ」をモチーフに、絡み合うメロディのイメージがモチーフであるとのこと。30分くらい、いじりまわして、なんとか解けた。


・CAST ELK(キャストエルク) 難易度6
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ヘラジカの角をモチーフにした知恵の輪。子供の頃に遊んだ知恵の輪に近いのだが...。妻が長時間の格闘の末、はずすことができたのだが、今度は元に戻せない。

・CAST NEWS(キャストニューズ) 難易度6
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これは未だ解けていない。東西南北の方位が裏表両面に刻印されている。可動部分がないという特殊なパズル。かたむけるとカチカチと音がする。この音に秘密があるようだ。内部構造を想像して、操作を行う必要があるらしいけれど、解明するにはまだ相当の時間が必要なようだ。


キャストシリーズは一個あたり税込み1029円と、通常の知恵の輪と比べると高価なのだけれど、遊べる時間や解けた時の満足感は限りなく高い。机上のオブジェとしてのデザイン性や、真鍮や銅の金属の手触り、重厚感も魅力。

なお、知恵の輪とキャストパズルについては本も出版されているらしい。

知恵の輪読本―その名作・分類・歴史から解き方、集め方、作り方まで
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第1章 知恵の輪とは何か、どこがおもしろいか
第2章 代表的な知恵の輪・名作ベストテン
第3章 知恵の輪には、どんなものがあるか
第4章 構造から分類した4種類の知恵の輪
第5章 知恵の輪にはどんな歴史があったか
第6章 知恵の輪の解き方心得
第7章 知恵の輪の買い方・集め方・整理法
第8章 どうしても作りたい方の(簡単)知恵の輪製作法

第8章は「どうしても作りたい方の...」に驚く。そうか、自作の道というのもあるわけか。

・「日本知恵の輪協会」
http://www2.ocn.ne.jp/~chienowa/
知恵の輪名人。講演。テレビ出演。知恵の輪の奥深き世界をのぞける。

・さだきちの袂屑(たもとくず)
http://homepage2.nifty.com/shikake-ya/self/works/worktop.html
キャストパズルのデザイナーの個人サイト。

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2004年04月13日

セミナーで出会った韓国ITベンチャー起業家たち

日韓学生アントレプレナーの会議が無事終わりました。

韓国と日本の精鋭学生起業家が集まって、お互いのビジネスを話し合う国際会議@早稲田大学国際会議場。

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私は情報通信部会の座長を仰せつかったのですが、この部会が最大人数の大所帯。4時間はあっという間に過ぎました。今回は事務局からの要望で英語でなく、お互いが母国語で話してくださいとのこと。逐次通訳者を介してのコミュニケーション。この方式はコミュニケーションに2倍以上の時間がかかる。でも、言いたいことを言えるし、分かりやすい。参加者も長丁場で大変でしたが、何よりも技術用語飛び交う内容で、4時間ふたつの言語を双方向に訳してしゃべり続けた通訳の女性に感謝。あなたが一番すごかった。

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フリーディスカッションで意見交換をしながら感じたのは、韓国メンバーは皆、

・IT技術では日本を既に追い越しているという前提意識
・日本はまだブロードバンドじゃないんでしょう?

と考えていそうだったこと。日本のITベンチャーとしては、ムムムと思うところもあるのだけれど、彼らの話を聞いていると本当にそうかもしれないと思い始める。韓国の学生生活へのネットの浸透ぶりは日本とは比較にならないようだ。海の向こうでは、空気のようにネットワークがあるのだなと思った。ハイ、生活への浸透度では白旗を掲げましょう。

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彼らがまだ学生が多かったのもあるけれど、ネットのビジネス利用という点ではまだ日本が進んでいる面もあるようだが、うかうかしていると追い抜かれそう。私たちも頑張らないといけないなと思った次第。競争と共創の関係になるといいです。

通訳がいない2次会以降は英語、韓国語、日本語のチャンポンで盛り上がりました。終電近くで帰宅。仲良くなった韓国のみなさんは写真をメールするからね、とのことで楽しみにしています。

参加者は多数でしたが、時間の関係上、あらかじめ選ばれた起業家たちが10分程度のプレゼンを順番に行いました。

■プレゼンした韓国の精鋭ベンチャーたち

・YETOO.com
http://www.yetoo.com/

映画やCD、演劇など文化芸術に対するオンライン投資サイト。作り手と予約購入者をオンラインで募集し、集まった予約資金でコンテンツを制作する。そのコンテンツが大ヒットすれば儲けを投資家に配分する。この分野は日本では失敗例もあったりするけれど、もう少し仕掛けが洗練されれば、十分ありえるビジネスモデルだと思う。元本割れリスクをどう扱うかが課題。

・Bram
http://www.callbaram.com/

マウスの左右のボタンを同時にクリックすることで、選択中の文字列を検索エンジンで検索するWindowsアプリケーション。RSSリーダー機能なども搭載している。将来はP2P機能も加えたいとのこと。「デュアルクリック」はいいアイデアだし便利。でも、どうやって収益化するかが課題と思う。Leeさんのプレゼンは話し方も文書の作りこみも一番上手。丁寧。

・NE Media
http://www.nemedia.co.kr/

携帯電話ゲーム制作。韓国の携帯電話上で、Brewベースで動くストリートファイター風のゲームを見せてもらった。私も日本のiアプリを見せてあげたら大喜びされた。ゲームも面白かったけど、社長のparkさんと、かなり意気投合。抜群の社交性とバイタリティを持つ彼なら成功するかも。

・Archispace
http://da2003.digital-architecture.or.kr/archispace/

感性認識を活用した感性パターンの色彩視覚化。簡単に言えば、音楽を色彩パターンに変換するソフトウェアの開発。特許技術を保有。人間の感性とメロディを脳科学などの成果をもとに音階と紐づけた、らしい。らしいというのは、来日したプレゼンターはデザイナーで、「理論はウチの先生がやられてます」とのこと。理論部にツッコミ多数。謎も多いが、商業空間での音楽(BGM)と同期する色彩照明は美しかった。

・L2IMALL
3D仮想空間でのショッピングを実現するためのミドルウェア。韓国の大きなECサイトでの採用が決まっているらしい。どうやら皆の話を聞く限り、マルチメディアや3Dに対する一般ユーザの抵抗感は韓国の方がずっと低い。日本ではちょっとビジネス的には難しそうに思うのだけれど、韓国ではいけるのかもしれません。サービス開始に期待しましょう。

■プレゼンした日本のベンチャー

日本側の起業家は、私がこの会社はスゴイと思った友人でもある3社の社長に、お声をかけさせていただきました。皆さんお忙しい中、参加いただいて本当に感謝です。日本側の社長は、学生が多かった韓国側と比べると年齢は少し上で、億単位のビジネスをされている点でも少し先をゆく方々です。

・コミュニティエンジン
http://www.ce-lab.net/ja/

頭の回転速度が異常に速くて圧倒される社長の中嶋さんは、カジュアルな感じで登場。簡潔ながら、分かりやすいプレゼンで、開発中のオンラインゲーム「Gumonji」の魅力のさわりを話されました。スクエア・エニックスから出資を受けて法人設立後、ひたすらの開発。現在水面下で着々と作っている彼らの新しいコンセプト作品が、近いうちに表舞台で踊るのは確実。注目。

・みんなの就職活動日記
http://www.nikki.ne.jp

日本最大級の新卒就職情報交換コミュニティ。新卒の人数は50万人程度と言われるが、ここには30万人以上の登録があると言う。先日、古巣の楽天に買収されたばかり。次に打つ一手のベータサービスや、データマイニングサービスの概要など、ここに書いていいのか分からないビジネスの裏側までお話いただきました。社長の伊藤さんは大学の後輩ですが、いつの間にか私は経営者として抜かれてました。今度は、私にそのビジネス手腕を教えてください。

・KBMJ
http://www.121r.com/

日本側3人のうちで最も経営者らしい経営者の社長の木村さん。若い学生が多かった今回の会議に本物のビジネスの話が注入されてムードが引き締まります。感性ナビゲーションシステムの説明は、言葉で説明すると難しそうだけど、木村さんはどうされるんだろうと思っていたら、杞憂でした。韓国側参加者をひとり指名しての実演ショウ形式で展開されて、極めて効果的なプレゼン内容。理論を言葉で説明しなくても、あれなら全員分かりました。さすがと思いました。


その後はアルコールも入っての2次会、3次会。団長熱い。

参加者のホテルの部屋にお邪魔しての交流会で「韓国ではアバターチャットが大流行なんでしょう?」と聞いたら「そんなのはもうやってるひといないけどね」あれれ?。「韓国でも検索はGoogleですか、やはり?」という質問には「Naverの方が有名、次がYAHOO!かなあ」とのこと。おお、違う。「(名詞など見ながら)韓国の方ってインスタントメッセンジャーはMSNが多いですね。YAHOO!メッセンジャーとかICQとかは使わないの?」「っていうか、それはなんだ?メッセンジャーはMSNだろう?」

本当に話してみないと分からないことってありますね。

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2004年03月26日

井戸端会議満員御礼に感謝

無敵会議シリーズ第4回。セミナー部もなく、PCやネットも使わず、全編が、ただひたすらにインタラクティブ会議という実験的な回でした。

こんなセッションを6人グループに分かれて行いました。

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■セッション1 人に好感を持たせる方法。

【リアルソーシャルネットワーキング】

1. 受付で写真をとる。写真に名前を書く。
2. 自分が「愛してやまないもの」を5つポストイットに記述。
3. 写真、名刺、ポストイットを巨大ポストイットに。
4. グループ内でそれを見て、共通点があれば線を引く。正確なマッチでなくても、そこに共通点が見出せそうだったら線をひいてもよい。

#意外な共通点や無理やりなつながりつくりの数々。リアル版Orkutを体験しました。

■セッション2 自分の話に説得力をもたせる方法

【メリット交換】

1. 「私とつきあうとこんなメリットがあります」というテーマで一人一分スピーチを考える。
2. 考えたら一人ずつ発表。
3. 投票。

#私とつきあうと書評が毎日聞けて、神社の由来に詳しくなり、最短距離のラーメン屋へ誘導しますが、いかがですか?

■セッション3 相手の行動を変える方法

【好感川柳】

1. いままで仕事でもプライベートでもいいので「すごくうまくいった」ことを川柳で表現する。
2. みんなで発表。
3. 投票。

#「アダプター 忘れた プレゼン 大拍手」

■セッション4 相手をひきつける話法

・相手が答えたくなる質問をする。

【質問力強化】

1. 「私の人生を変えたあの日の出来事」で一分間スピーチをする。
2. 他の人が質問を考えて書く。
3. 質問をする。スピーカーは答えなくて良い。
4. 全員質問したらスピーカーが「どれか一問だけ答えなくちゃいけないならこの質問」を選ぶ。なぜそれを選んだかの理由も教える。
5. 全員分終わったら「相手が答えたくなる質問の特徴は何か?」を議論してまとめる。

これは勉強になりました。田口さんがそのうちノウハウをまとめてくれるでしょう。

そういうわけで年度末の慌しい中でしたが、井戸端会議も無事終了。次回からは本来のスタイルであるセミナー+インタラクティブ会議スタイルへ戻す予定です。今後もよろしくお願いします。

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2004年03月22日

井戸端会議

■ 第三弾、無敵会議決定・・・
http://www.project-on.com/detail.html
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ようやく無敵会議の詳細が決定しました。今回は年度末ということもあり、なるべく軽い感じでいきたいと思います。

というわけで参加費1000円、事前投稿は自己PRのみ、となっておりますのでお気軽に遊びに来て下さい。ただし会場は30名限定という小さなところなのでお申し込みはお早めに。

なお、今回のテーマは「初対面を印象付ける雑談の科学」にしました。ネットが発達するにつれ、ますます重要になってきたリアルなコミュニケーション。

どうしたらなるべく短時間に初対面の人と仲良くなれるか?そこのところを理論&実践で体験的に会議してみたいと思います。

と、いろいろ書きましたが、楽しく、気軽にやりたいと思いますのでどうぞお越しください。

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2004年03月20日

蘇るPC-9801伝説 永久保存版

今日の話は単なるPCオタクとして書いてます。そうでない人は読み流してください。

蘇るPC-9801伝説 永久保存版―月刊アスキー別冊
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表紙に大きく「日本中のプログラマ、エンジニアは皆、このマシンで育った。皆このマシンに熱中した。今蘇る栄光のマシン PC-9801!」とある。昨年9月に受注を終了し公式に幕を引いたNECのパソコンPC-9801シリーズへのオマージュ本。最高。

20年間で1830万台の出荷。全盛期は軽く50%を超える圧倒的シェアを占めたと言われ、「日本の国民機」と呼ばれたPC-9801。この本は、関係者のインタビューや、当時の雑誌の復刻、大量のデータ集、公式エミュレータとゲームソフトを収録したCDROMなどからなる。ムックにしては少し高めだが、古くからのPCユーザであれば満足度は保証できる。

結局、この本の面白さってなんだろうなと考えてみると

1 幕が引かれて敵も味方もノーサイド宣言後に役者が語る楽屋話

なぜNECが開発したN88-BASICにはマイクロソフトのコピーライトが入っているのか?。それはNECの開発物を、あるかけひきを使って事前チェックした、マイクロソフトが自社のBASICとの類似性に、これは著作権侵害なのではないか?と異議を申し立てたからなのだが、マイクロソフト古川バイスプレジデントのインタビューと、PC9801「生みの親」のNEC小澤氏のインタビューでは、お互いの立場から見た当時の状況や戦略が、たぶん「もう時効」の話として素直に心情が吐露されていて面白い。

2 20年前の謎に、明かされる経緯、業界事情の「答え合わせ」

今日のIT業界はニュースサイトやコミュニティ上で、裏側もかなりの程度丸見えになって進行している。過去の経験から法則性も見えて予測もつく。プレイヤー企業には株式公開企業も多いので経営情報を読むことができる。

だが、当時はかなり様子が違った。業界でどっぷり働いている人間には分かったのかもしれないが、私の世代のような年少アマチュアのファンには、業界の内幕はまるで分からなかった。メディアを通して垣間見える業界事情に、想像を膨らませながら読んでいた。当時、立派に見えた会社や編集部が、実は数名でぎりぎりの予算で運営されていたことや、会社同士のつばぜり合いなど、自分が今働いている業界の神話時代の話が、長年の「答え合わせ」として楽しめた。

3 往時の資料アーカイブ

エミュレータと数十本のゲーム、初代のPC-9801のロードテスト記事PDFが収録されたCDROMをはじめ、紙としても1982年の月刊アスキーのパロディ企画「年刊ア・スキー」の復刻版など当時の資料がそのままに袋とじになっている。こういった資料は、Webでは入手が困難。

最近はもうひとつの国民機とも言えるMSXでも同様に過去を総括する企画本が続いている。こちらも買ったが満足。

・MSX MAGAZINE 永久保存版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756142109/daiya0b-22/
・MSX MAGAZINE 永久保存版 2
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756143741/daiya0b-22/

この業界で働く自分としても、20年後に刊行される「蘇る初期インターネット伝説」みたいな本の一角に当時を語る人間として、登場できるような業界への貢献、活躍をしておきたいなと心から思った。しみじみとワクワクな一冊だった。

関連情報:

・RetroPC.NET
http://www.retropc.net/
RetroPCFoundationは、主として国産非AT互換機を対象に、現在、失われつつあるそれらのハードウェア・ソフトウェアリソースの保存・復刻活動を行う有志団体。

・マイコンBASICマガジン(電波新聞社)
http://basicmagazine.homeip.net/
往年のプログラム人気投稿誌。既に休刊しているがサイトのみ有志で継続。

・All about ベーマガ
http://www.north-wind.ne.jp/~yoshino/index.html
オフィシャルよりも詳しいファンサイト。

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2004年02月28日

愉快議満員御礼に感謝

愉快議へのご参加ありがとうございました。報告を書きたいのですが、仕事の山が片付いておらず、3月1日サービスインのサービスもあったりであたふたしています。

報告はこのブログのこのエントリを書き直す形で後日書きたいと思います。

田口さんが先に下記のページで報告しています。

・愉快議の簡単な報告
http://www.project-on.com/

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2004年02月26日

あたまのよくなる算数ゲーム「algo」

あたまのよくなる算数ゲーム「algo」
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書店で見て気になってしょうがないので、ついに買ってみた。これは面白いので自信を持ってのおすすめカードゲーム。1人から4人で幾つかのルールで楽しめるが、二人用がメインの模様。

■数学オリンピック委員会共同開発

アルゴは相手のカードの数字を当てるゲームである。アマゾンの評を引用すると以下のような内容。


広中平祐京都大学名誉教授を会長とする「算数オリンピック委員会」、大道芸人としても活躍する数学者ピーター・フランクル氏、そして東京大学数学科の算数研究会が共同で発明・開発した数学力をつけるための推理カードゲーム。

基本的な遊び方は、0〜11までの数字カード(12枚)の白・黒2組(全24枚)を使い、ルールに従って相手の持っているカードの数字をあて、1ラウンドごとに付属のチップをやりとりする対戦ゲームだが、トランプゲーム「ソリティア」のようにひとりで遊ぶ方法も用意されている。一度に対戦できる人数は、2〜4人だが、個々で戦うほか、2対2のチームに分かれて協力しながら推理する「ペアプレー」ができるのも面白い。

さすが数学者が設計しただけあってゲームの要素を究極までシェイプアップしているなあと感動。

パッケージを開けた際に0から11までの白と黒のカードとコインだけだったので、拍子抜けし、ここまで楽しめるとは思わなかったのだが、奥が深い。ゲームなので、偶然要素はあるものの、ある程度繰り返すと、記憶力と計算力で勝敗が明確に分かれる。

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■簡単なルールと対人ゲームの奥深さ

自分と相手に4枚のカードを配り伏せておく。カードは小さい順に左から右へ並べる。同じ数字は黒は白より小さいと考える。プレイヤーは中央に置いた残りカードの山から1枚引く。

そして、相手の伏せたカードの数字を言い当てる(アタック)。最初はすべて伏せてあるから、自分の持ちカードにない数字と、相手の伏せカードの並び順から推測して、適当な数字を言う。

数字があっていれば相手はカードを表に返す。当たりの場合はさらにアタックを繰り返すことができる。アタックが失敗したら、引いたカードを数字の見える表の状態で手持ちカードの間に並べる。相手からはこれで伏せた手持ちカードの推測ができるようになる。

これを繰り返して先に相手の4枚のカードを言い当てて、ひっくり返したプレイヤーが勝ち。1ゲーム15分程度もあれば楽しめる。

やっていて思ったのは、このゲームはつまり、次の3つの要素が勝敗の決め手らしいということ。

1 確率計算
基本的には、確率計算を瞬時にできるかどうかのゲームだと思う。自分にとって判明しているカードの数字から、伏せられているカードの数字の確率を計算する。

2 記憶力
自分と相手のアタック済みの数字を記憶しておき、無駄のないアタックができるかどうかの能力。

3 心理的かけひき
慣れたプレイヤー同士になると、アタック成功率が低い場合に敢えて相手の読みを惑わすブラフを使ったり、相手のカードの確認具合から推測するようになる。

■買わなくてもWeb上で楽しめる

このゲームは買わなくてもWeb上で遊ぶことができる。

・アルゴ公式ホームページ
http://members.jcom.home.ne.jp/algo-j/

ここにルールとFlashのオンライン版がある。この中のデジタルアルゴがメインゲームだ。十分に面白かったりするし、練習にも良い。

しかし、このゲーム、コンピュータなら理論的に最強にできるはずである。このオンライン版は、手加減されている気がする。人間同士のプレイの方が飛躍的に面白い。
どこまでコンピュータに近い能力を持てるかという競争になる。

というわけで、ウチのオフィスにいらっしゃる方で、用事が済んだ後にやりたい方は橋本まで事前にお伝えください。

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2004年02月23日

出版考、ふたつの知、情報の適者生存、金儲け

ある小さなコミュニティで(議論の刺激剤的な言葉と言う意味合いもあったのですが)、「すべての出版はビジネスであり、金儲けだと考えています」と発言したことで、いろいろやりとりがあり...。

以下の文章を書いたのでブログに多少修正してメモとして残しておこうと思います。文脈から切り離してしまうと意味があるかどうか分かりませんが。

---

出版。書かれた書物の段階では、ある人から見て高尚な本も低俗な本も、ともに「流通する商品」であると考えます。売れること、読まれること、多くに評価されることが本の価値ということになるのだと私は思っています。

無論、そうでない価値もあるとは知っていますが、現状の出版産業や言説空間の枠組みでは、商品を超えてマスに対して持続的に(=稼ぎながら)、主張をしたいとなると、それは私の定義では一般的な「出版」活動を超えてしまっています。ビジネスとしての出版と表現者がどう関わっていくべきか、自分のテーマとして考えてみました。


私は、科学者ギルド、専門家ギルドの小さな知と、マスの大きな知は異なるものだと考えています。つまり、マスに間違って伝わるということはないのだと思うのです。

マスに対して情報を伝達する場合、情報の送り手から見ると、曲解されたり、ディティールが失われたりして、本意が理解してもらえないと感じられることが多いと思います。私もライターの仕事をしていて、そのように感じます。が、それはそういうものとも思います。

マスは無知でも推論能力に欠けるわけでもないと思います。中には科学者や専門家も含まれているでしょう。ただ多様なのだ、と思うのです。マスに選択され、多様な受け止められ方をすることで、大きな知が形成される。多様性は全体の存続に必要な性質と思います。

大抵は、マスの選択は、ミーム論的に、適者生存の法則が働いて、面白いもの、分かりやすいもの、売れるものが優先されると思います。大きな知は、科学者や専門家ギルドの論理では、間違っていると指摘したくなりますが、マスの選択は歴史そのものであって、「間違う」ことはないというのが本当だと考えます。つまり、大きな知は現象なのだと考えています。

大きな知は、小さな知からみて、一見、「間違って」いても、それはより普遍的なものを守ろうとする動きの結果なのであって批判の対象ではないと考えます。守ろうとしているものは以下のような価値だと思います。

・必要なこと、求めていたこと、快いこと、生活に便利なこと
  →面白い
・一部の人に詳細までわかることよりも多くの人に大枠が理解されること。
  →わかりやすい
・経済が動くこと。儲かること。その知に関わるものが生活の糧を得ること。
  →売れる

例えば、例をとるなら、売れる言説には以下のようなものもあるとおもいます。

【ゲーム脳】
ゲームをするとキレやすい子どもが育つ

という言説の背後には、「人や自然とかかわる経験をこどもにさせたい」という大きな知があるのでしょうし、

【インターネットは便所の落書きだ】

は、「インターネットの情報には信頼できないものもあるから広く情報を見て総合的に判断した方が良い」という知があると思うのです。

間違ってマスに伝えたことをギルド内で批判することはたやすいと思います。でも、自らがそれを糾す際に、マスに選択される形、つまり、面白く、分かりやすく、売れる表現方法の上で語ることができるかというと、できる人は少ないと感じています。古典的には知と修辞学は同居していたはずが、専門家による知の細分化によって、修辞学は知の使い手と分離しがちになっているというのが原因のひとつなのではないでしょうか。

メッセージはコンテクスト内で意味を持つのだとすれば、流通に関わるものが知にコンテクストを与えないといけないとも思います。送り手側が「なんでつまらない本ばかり売れるんだ」と嘆く出版不況があるとしたら、送り手と流通が、良い本をベストセラーランキングへ入れる努力に失敗していることが原因と考えます。

記号表象レベルで、シニフィエ・シニフィアンが分離できないのと同じように、メッセージ内容と表現方法は分離できないものと思います。

そして、小さな知のレベルでいくら「正しく」とも、その正しさの依拠するものは、それがギルド内でのテンポラリな合意であるということだけだと思います。ギルドの外では、その正しさは、必ずしも選択理由にならないと考えます。科学者ギルドの知も長い時間が経過すると、科学的に誤っていたことが分かってしまったりして、正しいかどうかは分からないものと思います。

私が、「出版はビジネスであり、金儲けである」という表現を使って言いたかったことは、知の流通手段がビジネスであることは、ふたつの知をつなぐあり方として必然であるということでした。

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2004年02月22日

OvalLinkというコミュニティ、パネルに参加して

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土曜日にOvalLinkのパネルディスカッション『コミュニティとメディアの可能性 』にパネリストとして参加しました。OvalLinkは日経BP社が2002年12月に閉鎖した有料会員制Webサイト「ブロードバンドビジネス・ラボ」のメンバーが、止めてしまうのはもったいないと考えて、有志運営に切り替えたビジネスコミュニティ、だそうです。

「だ、そうです」、と書いたのは私も、今回のイベントに誘われるまで、その存在を知らなかったからです。熱狂の懇親会まで参加してみての直感的感想は、「最先端のシーラカンスを発見してしまったエウレカ!」です。この表現は、古くて新しくて、とてつもなく貴重なものという意味です。

このコミュニティは、このイベント内でさえ、ハンドル名で呼び合う文化なので、誰が所属しているか明かしてはいけないと思ったので、書けませんが、とにかく顔ぶれ豪華で先端的な人たちの集団でした。リアルでは要職にある方、著名な方も多く参加されていて、名刺交換や紹介を受けるたびに、驚きの連続でした。

大学教授、大手企業や組織の要職者、大手メディアの責任者といった中心の人も、ベンチャー経営者、アクティビスト、芸術家、私のような個人の表現者といった周縁の人も、「先端という周縁」に集まって、フラットに刺激しあうコミュニティになっていました。

オフのイベントが祝祭として機能していました。リアル世界の仮面を外して、ハメを外して真剣に議論したり、騒いだり。運営者の方々には違うぞと言われてしまうかもしれないのですが、直感的にはパソコン通信の古き良き時代を思い出しました。

インターネットの前の世代にパソコン通信がオンラインコミュニティの主役であった頃にも、こうした「中心と周縁が先端で結婚する」コミュニティってあったと思います。ですが、近頃のコミュニティは、オンラインという場の先端性が希薄化したせいで、中心と周縁が分離して、リアルな世界の群れ具合やヒエラルキーを反映したものが多くなってきたと感じます。

OvalLinkはそういった意味で、シーラカンスだと思った次第です。でも、このシーラカンス、懐古趣味の集団というわけでは決してないようです。コミュニティの新しい価値を作り出そうと、運営者はさまざまな取り組みと発想に取り組まれていることが、イベント参加で分かりました。

当日のパネルディスカッションでは、司会の水島助教授より、以下のような説明がありました。対談相手は、日本のサイバー文化のエッジを牽引してきた界面的メディアのInterCommunications編集長の大和田氏、テレビ局の地上波責任者の古川氏でした。共にメディアの顔から一段降りて個人の立場で、お話をしてくださいました。

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テーマ2 コミュニティーと組織、マネジメント、マーケティング(15分)

     オンライン文化に公私ともに長く関わっていると、「コミュニティ」という言葉で、すぐ“オンライン・コミュニティ”をイメージしがちですが、言うまでもなくこの言葉は人間の共同性(態/体)そのものを表すものとして、かなり多義的に用いられています。
     ここでは、経済システム・社会システムとしての「コミュニティ」の位置について、考えてみることにしましょう。「コミュニティ」とは、どこまで“自生的”であり、どこまで操作的、すなわち“利用可能”なものなのか――マーケティング的な活用を意図して「コミュニティ」を仕込むことは、果たしてどの程度可能なことなのででしょうか。

     翻って考えれば、20世紀の「メディア」は、かなりのレベルで操作可能なものとして、設計されてきました。この観点から「コミュニティ」と「メディア」が交差する点を見つけ出すこともできるのではないでしょうか?

Keyword:ナレッジと知識、データベース、共生(共創)、アソシエーション
規範、秩序、操作、バイラル、・・・・

口火を切っていただく方:橋本さん

     ある意味で、「アクセス向上委員会」から「データセクション」・・・「セマ
ンティックWeb」に至る橋本さんの“歩み”はまさしくこのフィールドの可能性を追求されてきたものと読み替えることができるのではないか・・と思います。ちょっと「自分史的」に“見えてきたもの”を語っていただけないでしょうか?

     (約8分:この部分は、ある程度話される「ネタ」などをご準備ください)

古川さんには、広告をとることによって成立している「放送」というビジネスモデルとの対比、大和田さんには、社会インフラとしての通信事業と「情報流通」の関係を踏まえて、「コミュニケーション」と「ビジネス」の関係について、絡んでいただければと思っています。

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この台本に対して、キーワードだけ準備してお話させていただきました。自分史という切り口を重視しました。超要約。

・背伸びのマイメディア

個人のホームページは「背伸びのマイメディア」であると思います。その背伸びによって社会と接点とインタラクションを持つことで、自分も成長しながら、ある段階からは、ビジネスとも関わっていけるという実体験をお話させていただきました。

・先端という周縁

オンライン言説空間において、マスメディア(中心)に対してのマイメディア(周縁)の関係は、優劣があるわけではなく、並列するものであると思います。周縁の役割は、中心に異議を唱えたり、中心の論理をずらしていくことにありそうです。中心と周縁の相互依存によって新しい価値が生じて、そこがビジネスになったりするなあと自分の経験や思いをお話させていただきました。

・ソーシャルネットワーキングメディア

最近話題のOrkutなどソーシャルネットワーク上にメディアを作ることで、個人の表現がもっとビジネスに近づく可能性があると思っています。


あ、これじゃあ要約すぎてなんだか分かりませんか。。。

というわけで、OvalLink、私は年会費を払って入会することにしました。まだ会員ではないので自信をもってオススメすることができなくて残念ですが、最先端の知的コミュニティを探してインターネットをさまよっている方、近頃たいしたメーリングリストや掲示板が見つからないんだよね、という方、このコミュニティが答えになるような気がしています。

ご一緒に入会しませんか?

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2004年02月15日

愉快議!〜 仕事も恋も「つかみ」の技術で完全武装 面白き事も無き世を面白く 〜

今月の無敵会議開催の詳細が決まりました。今回は土曜日に開催してみます。

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愉快議!〜 仕事も恋も「つかみ」の技術で完全武装 面白き事も無き世を面白く 〜
あなたの究極の「面白い」を教えてください

世界一面白いと思うジョーク、儲かって笑いの止まらないビジネス、目を惹かれたキャッチコピー、1日見ていて飽きないWebサイト、間抜けな写真や映像作品、心を揺さぶられた小説。カタチはなんでも結構です。

ニヤリ、爆笑、ナルホド、スゴイぜ、イケてる、これツカエルぞ。面白さの種類や意味はあなたが考えてください。そして、極上のひとつだけ、理由付きで教えていただきたい。当日は、参加者が100人いれば、面白さ100倍です。きっと愉快な会議になるでしょう。

でも、笑うだけの会議だと思わないでください。

企画なら発想の面白さ。営業なら雑談の愉快さ。経営者ならユニークなビジネスモデル。投資家ならイケてる企業の発見。モテたいなら軽妙洒脱なトーク。すべてポイントは面白さにあります。

この会議で交換する面白さのエッセンスはそれぞれの「現場」の実践力アップに使えるはずです。

そしてお約束。

会議ですから全員参加です。インタラクティブな会議時間では、5-6人のグループを作って、ビジネスや生活で面白い刺激の発想を共同開発します。当意即妙の技に自信のある人もない人も、オモシロ度のレベルアップができる共創の場を提供できるように、主宰の二人は企画を練りこんでいます。ご期待ください。

愉快議、それは「人の心をつかむものは何か」を探る会議です。

■ 参加の方法

これは会議です。全員参加です。参加するには、あなたのとっておきの「面白い!」を教えてください。

出会った人には必ず話してしまう「おもしろ」小話、モニターの前でくすりと笑ってしまう「おもしろ」サイト、思わずつっこんでしまった「おもしろ」商品、小膝を叩かずにはいられない「おもしろ」アイデア・・・。

かたちはなんでも構いません。

あなたの、ワハハ!、ニヤリ!、ナルホド!、スゲエ!、イケてる!、を文章で表現してください。

推薦文には関連ホームページのURLを含めてくださって結構です。

参加者の皆さんには当日投稿結果を印刷して配布させていただきます。

また、投稿だけの参加も可能です。投稿していただいた方全員に、後日「愉快会議、これであなたもつかみの名人(要約版)」を配布いたします。

■ 実施要綱

日時 2004年02月28日(Sat) 19:40-22:00(19:30受付開始)
場所 デジタルハリウッド渋谷校
〒150-0042 東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂カブトビル4F
(地図)
費用 3,000円(税込、当日現金払)
定員 50名(先着順)
持ち物 筆記用具、携帯電話
主催 橋本大也(Passion for the Future)
百式管理人(百式)
協賛 デジタルハリウッド株式会社

■ プログラム

 第一部 フリートーク (60分)

・橋本 vs 百式管理人、GoogleAdwordsで本気対決の報告会
・話題になるとはどういうことか?話題性の法則を探る
・笑えるサイト、ジョークなアプリ、独断偏見なんでもありの「おもしろ」ベスト10
・厳選したマーケティング手法、発想術、企画ノウハウのご紹介
・「面白い!」に規則性はあるのか?おもしろさを科学する

 第ニ部 愉快議 (30分)

グループに分かれてあるテーマについて議論していただきます。テーマは当日発表します。
当日は携帯電話を使ったリアルタイムアンケートを実施します。
 第三部 結果発表 (30分)

会議内容の発表
・橋本、田口が参加者投稿から選ぶ独断と偏見の『究極の究極の「面白い!」』

 第四部 名刺交換と交流会

名刺とそれ以外のあらゆるものを交換。

■ 投稿・お申込みはこちらから

会議への参加お申込み、ここからからどうぞ。

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2004年02月10日

「精霊の王」、「古事記の原風景」

建国記念日的な2つの書評。

「聖は性なり、然るに生なり」というページがある。いや、先ほど確認したらサイトが消えていたので、あったというべきか。Webアーカイブのサービス上にコピーが残っていたので、変則的だが、そちらへリンクしてみる。

・「聖は性なり、然るに生なり 祭りと性神探訪」
http://web.archive.org/web/20030619144422/www.os.rim.or.jp/~charan/seitan-index.htm

民俗学研究のサイトで、作者の方は、日本全国の性神について実地で調べていた。日本の神社や祠の御神体が、このように男性や女性の性器をかたどったものであるケースはまったく珍しくない。ほとんどの性神は、記紀(古事記、日本書紀)に現れる著名な神社の神々よりも、遥かに古い起源を持つ土着の神々である。だが、その実態はほとんど分かっていない。

以前、私がインドネシアのバリ島へ旅行したときに撮影した写真がある。名前を忘れてしまったが、洞窟の遺跡で最奥に祭られているのはこんな御神体であった。南方系の民族も日本に流れてきたらしいので、何かつながりのある神かもしれない、と思った。

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■精霊の王

宗教学者で思想家、中沢新一の近著「精霊の王」は、石の性神「シャグジ」をてがかりに、記紀以前の古層の神々を掘り起こし、日本人の精神史に新たな視点を持ち込む本である。

・精霊の王
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東京にも石神井(しゃくじい)という地名がある。これは諏訪大社の祭神「ミシャグチ」に由来すると言われる。諏訪大社は表向きは記紀の世の神々である、建御名方命・八坂刀売命の二人を祭っているが、それ以前の古いミシャグチ信仰も残っている。この二重性は、全国でよく見られる。

・参考:漫画「石神伝説」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4160900232/daiya0b-22/
大和、熊野、常陸…霊石の力を解き放ち、各地で惨劇を巻き起こす白鳥の狙いは現代版・国生み神話だった。

記紀の神々が祭神と表書きに書かれているのに、御神体は性神の形であったり、敷地内に別の祠があるような例だ。この本で語られるのは、まず、この二重性である。これは権力者の持ち込んだ天皇系の神々が、土着の古い神々を奥へ追いやった歴史の構造である。

だが、この古い神々、追いやられはしたものの、民間信仰では、その後も長く祭られてきた。石器時代からの数万年間、信仰の拠り所となっていた、その豊穣な力は、決して失われたわけではないと、いう。

著者は、この二重性が日本人の精神形成に与えた影響を、今作でもトポロジー論で、見事に説明して見せた。表の神に対して、宿神(シャグジ)を「後戸」の神と定義する。シャグジは、神話学の言葉で、永遠に循環する神の世の時間感覚を表す「ドリームタイム」の世界から、表の神に生命力を照射する力の源である、とし、この構造の生成とはたらきを、説明するのが、この本の大意である。

中沢新一は、丁寧に古い資料を紐解き、その新たな思想を、鮮やかに裏付けていく。カイエソバージュでも同種のテーマが論じられたが、トポロジー論を前面に打ち出すスタイルのせいで、とかく形而上学的になりがちだった。だが、この本では、著者は膨大な量のフィールドワークと古文書研究により、論拠を多数用意して、丁寧に語り、今までに、ないほどの説得力ある立論に成功している。

著者も幼少の頃よりの関心を遂にまとめることができたという集大成感が、行間ににじみ出ている。この人の研究人生の中での記念碑的大傑作と呼んで良さそうだ。民俗学、人類学、構造主義に関心のある人ならば、夢中になること請け合いの一冊。

・関連:同じ著者のカイエソバージュ「神の発明」の過去に書いた書評
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000314.html
今日の書評だけでは舌足らずかもしれません。気になった方はこちらもどうぞ。

・私の好きな漫画たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000741.html
上位3位は記紀をテーマにしています。漫画で興味を持ちたい方はこちらの書評もどうぞ。


■古事記の世界の写真集

・古事記の原風景―神々が宿る悠久の大地
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素晴らしい!。

古事記の物語の要約とともに、日本の幻想的な風景や美術が並べられたカラー写真集。イザナギが禊をした稲佐の浜、天岩戸を演じる高千穂神楽、舞台となった天安河原、出雲大社、熊野の深い森。すべてのページに荘厳で、静謐な原風景が広がる。枕元に「精霊の王」と並べて交互に読んでいたら、私自身がドリームタイムに吸い込まれそうだった。

こういった写真集で思い出したのは、2000年に休刊になってしまった写真誌「月刊太陽」のこと。

月刊太陽は、写真のクオリティも文章も超一流だった。日本の雑誌史に残る、指折りの名誌だったのではないかと私は考えている。日本の写真に関しては「ナショナルジオグラフィック」も太陽には及ばないだろう。気になるテーマのバックナンバーが書店があると、入手している。

・平凡社 月刊太陽
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/query.cgi?series=taiyo

(写真集は書評が難しいことに書きながら気がつく)

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2004年02月06日

オーバルリンクセミナー2004

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2月21日 「次世代」がテーマのセミナーイベントがあります。主宰は、日経BP社の企画に始まり、独立発展しているオーバルリンクという、ホットな各界エキスパートのコミュニティ。

私は『コミュニティとメディアの可能性 』の部でパネリストとしてお話させていただきます。

この部の他のパネリストは、

・大和田龍夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 社会情報研究部 進化システム研究グループ InterCommunications編集長)
・古川柳子(テレビ朝日編成制作局編成部デジタル編成担当部長)
・前田邦宏(ユニークアイディ代表取締役 関心空間の提供会社)

モデレータ:水島久光(東海大学文学部広報メディア学科助教授)

という顔ぶれ。広い分野でご活躍されている方々と、未来のコミュニティやメディアについて、意見交換させていただく予定です。ご興味のある方はぜひご参加をご検討ください。

「オーバルリンクセミナー2004」

■2004年 2月21日(土)

開場:12:30 開演:13:00 終演予定:17:00

会場:音楽の友ホール(地下鉄東西線 神楽坂駅下車 徒歩1分)
http://www.ongakunotomo.co.jp/hall/

参加費:一般 = 8,000円
 *参加の方全員に『 OVAL LINK MAG@GENE 01 樂校 』1冊を贈呈します。
  問い合わせ: OVAL LINK事務局

●趣旨

ネットワーク社会における最先端のコラボレーションを実践するビジネスコミュニティ「OVAL LINK」が主催する、ブロードバンドコンテンツ・コミュニティ・音楽と脳の関係…ジャンルを超えた新しい『智』の世界を体感できる次世代型セミナー。

●参加お申し込みは http://www.ovallink.jp/ まで

●セミナーの構成

『何故、OVAL LINK か?』

特異なビジネスコミュニティOVAL LINKの誕生をケーススタディとして、ネットコミュニティの今後を考える。

『音楽と脳のお話』
国内随一のフルート奏者であり、音楽療法・器楽演奏による脳の活性化に取り組んでいる木津芳夫氏(OVAL LINK会員)による演奏と、脳研究の最先端の成果をもとにしたパネルディスカッション。

『コミュニティとメディアの可能性 』
最先端からゲストをお招きし、ネットワーク社会に新たに生まれつつあるコミュニティとメディアの可能性について、その未来を摸索する。

ゲスト(敬称略):
・橋本大也(データセクション株式会社 代表取締役CEO)
・大和田龍夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 社会情報研究部
       進化システム研究グループ)
・古川柳子(テレビ朝日編成制作局編成部デジタル編成担当部長)
モデレータ:水島久光(東海大学文学部広報メディア学科助教授 OVAL LINK会員)
OVAL LINKメンバー:前田邦宏(ユニークアイディ代表取締役 OVAL LINK理事)他

●オーバルリンクについて

 2002年12月、その革新的な試みが高く評価されながらも残念ながら休止に至ったネットコンテンツ『日経ブロードバンドビジネス・ラボ』に併設されていた読者メーリングリストのメンバーが自主的に設立した任意団体。参加者は大学教授・IT関係企業・メディア業界などそれぞれの分野の最先端に立つキスパートが中心。

「自立・分散・互恵」モットーとして、ネットワーク社会・コミュニティ・コンテンツを中心に「最先端の智」の交流・集積を目指すビジネスコミュニティを展開中。

※ご参考
・日経BP BizTech「あるビジネスコミュニティの誕生」
http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/bun.cgi?NP_BNO=%39%35%38%34%38&NP_BHTML=%62%75%6e%2d%73%61%6d%70%6c%65&NP_KKEY=%a5%d3%a5%b8%a5%cd%a5%b9%a5%b3%a5%df%a5%e5%a5%cb%a5%c6%a5%a3

・BizTechスペシャルWindows2000ソリューション
「いくつかのコミュニティの終わりと始まり」
http://premium.nikkeibp.co.jp/win2000/column/mizushima/030305/index.shtml

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2004年01月30日

超本格会議開催、満員御礼に大感謝 報告その2

さて、会議で事前に提出していただいた150冊を超える「究極本リスト」。無敵化するツール第一弾として私も活用していきたいと思います。当日の会議では、この投稿の中から主宰者が10冊を選んで「究極の究極本」(候補)として紹介させていただきました。

ただ誤解なきよう。

主宰者はこの10冊を読んでおりません。純粋に投稿文やWebの書評を調べて、「これは読んでみたい」と思ったものを取り上げました。全投稿を読むのは結構大変ですから、選ぶのを代行させていただいた形です。本当の究極は皆さんの手でリストから見つけてください。

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■投稿文で気になったリスト

・イノベーションへの解-利益ある成長に向けて
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投稿内容:「ここ数年読んだ本の中では、もっとも「自分のために書いてくれた」と錯覚させてくれたから。」

橋本解説:この本は私の取引先でも話題になります。「ビジネス人生を変えた」と手放しの絶賛をする人が何人もいて、気になっておりました。

・「人望」とはスキルである
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投稿内容:「人望=生まれ持った才能」という概念を覆してくれた。日常の具体的な行動に落とし込んでいるため、その日すぐに行動に移せる。「人望」がすぐに身につくわけではないが、自分自身を変えるきっかけになる一冊である

橋本解説:人望は生まれつきのものと考えがちですが英語と同じようにスキルで身につくという発想が面白いです。

・ライト、ついてますか―問題発見の人間学
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投稿文:「随分前の学生時代に読んだ小説以外の本で今でも一番記憶に残っているから」
橋本解説:アマゾンの書評はこうでした。「ジェリー・ワインバーグとその仲間たちの〈計算機の人間学〉の本。この本は問題発見についての本である。問題は解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。―実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。」

・オトナ語の謎。
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投稿文:「巷ではもう“常識”になっているかもしれませんが、やはりこの「オトナ語の謎。」を推薦します。わりと忘れがちな、社会人としての会話やメールでの微妙なニュアンスが再認識できました。もちろん、新社会人にはもってこいの“究極の辞書”だと思います。」

橋本解説:リンゴラボ加藤代表のブログで紹介されていて気になってました。オトナ語の例:「「ペイする」、「言った言わないの問題になってもなんですから」、「手前どものにんげん」、「地雷を踏む」、「名刺を切らす」、「おいくら万円」、「切ったはったの世界」、「上様でいいです」、「視野に入れつつ」、「アンドをとる」、「良いか悪いかはべつにして...」。あるあるあるある〜。アマゾン書評より。「ほぼ日刊イトイ新聞にて連載開始され、異常ヒット数を記録した人気企画が待望の書籍化。「なるはやで仕上げて、午後イチにはお届けできるかと」「見切り発車の垂直立ち上げでしたから物理的に難しいんです」「要は、クリティカルなアイテムがマストかと思われます」学校では絶対に教えてくれない謎めいた言葉、「オトナ語」を、おもしろおかしく徹底的に解説。昔話や歌謡曲の「オトナ語」バージョンも抱腹絶倒。

・探す力―インターネット検索の新発想
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投稿文:「インタネットの活用技術が飛躍的に上がり、ビジネスにもプライベートにも役立ったから。」

橋本解説:検索は私もセミナーをやっていますが、どんなことを書かれているのか気になります。

・メメント・モリ
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投稿文:「人間とはこんなものです、というのを力強い写真と文言で僕に伝えてくれます。日本の都会で生きていると忘れがちになりますね、残念なことに。」

橋本解説:アマゾンの書評より。書名の『メメント・モリ』とは、「死を想え」という意味で、ヨーロッパ中世末期にさかんに使われたラテン語の宗教用語だ。この本には、著者の短いコメントが付けられた74枚のオールカラー写真が収められ、生の光景に潜む無限の死の様相が極彩色で提示されている。たとえば、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」とのコメントがつけられた写真には、荒野に打ち捨てられたヒトの死体を野犬が貪るように食らい、それをカラスが遠巻きにしている光景が写し出されている。また、大河のほとりで遺体の野焼きをしている光景には、「ニンゲンの体の大部分を占める水は、水蒸気となって空に立ち昇る。それは、雨の一部となって誰かの肩に降りかかるかもしれない。何パーセントかの脂肪は土にしたたり、焼け落ちた炭素は土に栄養を与えて、マリーゴールドの花を咲かせ、カリフラワーをそだてるかもしれない」と、少し長めのコメントが付けられている。

ど、どんな写真ですかそれ?。気になります。

■楽屋裏より

ここでは橋本選出の本のみ紹介させていただきました。田口分もと思ったのですが、手元に資料がなく、きっと彼がどこかで書いてくれるのを待ちます。ここでは敢えてビジネス系ばかり取り上げましたが、究極の150冊リストは小説や娯楽も多くありました。いやあ、これでしばらくの読書生活充実しそうです。

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2004年01月22日

究極の一冊を教えあう、超『本』格会議!

150人の方々にご参加いただき感激した忘年会議。橋本&田口のコンビは調子に乗って、毎月テーマを変えて開催を企みました。前回では、究極のWebサイトを持ち寄り知識の交換をしましたが、今回はテーマはずばり本。究極の一冊ネタで盛り上がりませんか?

このシリーズは、参加者の皆さんの知識を結集して無敵のビジネスパースン、無敵の生活者を目指しましょうという、趣旨で、「無敵会議」シリーズと名づけました。1月はその第一回です。少し日程が急になってしまいまして恐縮ですが、ご満足いただけるような共創の場をプロデュースできるよう頑張りますのでぜひご来場を!


超 『本』 格 会 議 実 行 委 員 会
究極の一冊を教えあう、超『本』格会議!
〜 書籍のビジネス活用ノウハウで2004年も完全武装 〜
http://www.project-on.com/
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2004/01/29(木) 19:40-22:00

日本では年間8万冊近い新刊本が出版されています。なかなか読みきれません。
ただ、読書で得られる知識は無限の可能性があります。

最近、Webやメールマガジンといったネットの情報への依存度が高まる中、紙
の本の情報はビジネスや生活で、同僚や友人に大きく差をつけるポイントになっ
てきているなと思うのです。

そ・こ・で、私たちは考えました。

「ひとりの力は小さいけれど無数の本好きの人たちの知識を結集すれば!」

あなたの究極の一冊は何という本ですか?

明日、世界が終わるとして、もう一度読み返したい一冊。ビジネスで役立った
あの一冊。「コレで私、会社を辞めました」な一冊。この本があったから納期
に間に合った一冊。一儲けさせてもらった一冊。無人島へもって行きたい一冊。

重要なのは究極に絞り込んだ、ただ一冊。それを簡単な理由付で教えてくださ
い。みんなで、そのベスト本情報を交換しましょう。参加者が50人いれば、一
夜で究極の50冊を知ることができるのです。

■ 実施要綱

日時  2004年01月29日(金) 19:40-22:00(19:30受付開始)
場所  デジタルハリウッド渋谷校
    〒150-0042 東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂カブトビル4F
    (地図)
費用  3,000円(税込、当日現金払)
定員  50名(先着順)
持ち物 筆記用具
主催  橋本大也(Passion for the Future)
    百式管理人(百式)
協賛  デジタルハリウッド株式会社

■ 参加の方法

これは会議です。全員参加です。参加するには、あなたの究極の一冊とその理
由を教えてください。

どんな意味で究極というと、例えば、

・人生観を変えた一冊
・あなたの行動を変えた一冊
・無人島に持って行きたい一冊
・これで儲かった一冊
・これでモテまくった一冊

そんな自由な意味での究極です。そして理由を一言お願いします。思い入れこ
そ大切です。内容の解説よりも、他の人にお薦めする文章がベストです。

参加者の皆さんには当日投稿結果を印刷して配布させていただきます。

また、投稿だけの参加も可能です。投稿していただいた方全員に、後日「超本
格会議、あなたを変える究極の一冊!(要約版)」を配布いたします。

■ プログラム

 第一部 フリートーク (60分)

巷の速読メソッド徹底解剖。本当に3倍速く読めるのか?体験と比較分析(橋本)
本探しの7つ道具。書店で、ネットで、上手に探す方法とツール
読書術と一口に言いましても十口くらい言わせて。本を理解し、使って、稼ぐ術。
洋書で読み解く海外動向。次はこれが日本上陸と独断予報を3連発(田口)
本を書きたい、雑誌に書きたい、儲かるの?ライター仕事の裏側お見せします
電子書籍がブレイク?するかしないか大検証。先端技術、ビジネスをピックアップ
 第ニ部 超本格会議 (30分)

会議のファシリテーション技術を使ったインタラクティブセッション。グループに分かれてあるテーマについて議論していただきます。テーマは当日発表します。
 第三部 結果発表 (30分)

会議内容の発表
橋本、田口が参加者投稿から選ぶ独断と偏見の『究極の究極のベスト本』
 第四部 名刺交換と交流会

名刺とそれ以外のあらゆるものを交換。

■ 投稿・お申込みはこちらから

会議への参加お申込み、究極本の投稿は下からどうぞ。

・参加お申込み、投稿受付
http://www.project-on.com/detail.html

■ お問合せ

このイベントに関するお問合せ、取材のお申込みは info@project-on.com
でお願いいたします。

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超 本 格 会 議 実 行 委 員 会
http://www.project-on.com/
info@project-on.com
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2004年01月19日

オンラインコミュニティの3つのややこしい問題の浅い考察

オンラインコミュニティの3つのややこしい問題の浅い考察

風邪でダウン。頭が回らないので、まとまったことは書けない日。いつもと文体を変えて、ですます調で書いてみます。

最近、はまってしまったオンラインコミュニティにおけるディスカッションに3つのテーマがあります。「口にできないこと」「儀礼的無関心」「ツッコミビリティ」という話題。どれもオンラインならではの要素が強く、従来のコミュニケーション理論の概念ではこれだと言い切れない、新しい要素を含んでいるような気がします。

自分の考えていることを世の中に向けて書くという行為は、その意味を一旦考え始めてしまうと、いろいろと、ややこしい諸問題を内に含んでいるなあとは感じます。特にWebは、言及する側、される側が両者同じレベルにいるので、気を使い始めるときりがなくなる気がしています。そのきりのなさの問題といって終わってしまえばいいのかもしれないのですが。

気になるのです。

最近気になったのは次の3つの問題。

■口にできないこと(邦訳)

・口にできないこと ---What You Can't Say---
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/trans/say-j.html

Paul Grahamさんという人が書いてオンラインでディスカッションが大きくなったテーマらしい。冒頭を引用すると、


(これは、異端に関するエッセイである。いかにして禁じられたアイディアを考え、それによって何をするか。後者は、近年まではごく少数のエリートが考えれば良いことだった。しかし現在、誰もが考えなければならないことになった。 Webによって誰もが意見を公表できるようになったからだ。)

という概要です。自分が属している世界やコミュニティでは、禁じられているアイデアを思いついたとき、私たちはどうすべきか、という小論文です。処世術とまとめてしまうには、あまりに深い考察の数々。ややこしい。でも、読み応えあり。意味もあると思いました。

■儀礼的無関心

こちらは、

・ネットでの儀礼的無関心の可能性
http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20031130#p1

どうやらこの記事に端を発したディスカッションらしいです。この問題についてのリンク集もあります。

・儀礼的無関心反応リンク集
http://sheepman.parfait.ne.jp/wiki/%B5%B7%CE%E9%C5%AA%CC%B5%B4%D8%BF%B4%C8%BF%B1%FE%A5%EA%A5%F3%A5%AF%BD%B8/

ここでは「書き手がリンクされることを想定していないページにリンクすることに関する議論」と説明されています。最初は単なる無断リンク禁止論かと思っていたのですが、最近よく読んだら、ネットコミュニティの現状を反映したマナー論、モラル論だったことが分かりました。

関連して、新たにこういう問題も持ち上がっているらしいです。

・リンクしないで言及するという行為
http://artifact-jp.com/mt/archives/200401/nonlinkreference.html

むむむ、さらにややこしくなってきました。

■ツッコミビリティ

友人のnightnoise氏と雑談する中で話題になった話。

・ツッコミビリティ
http://www.doblog.com/weblog/myblog/428?blogid=6675#20031114

ある記事がコミュニティで話題になるには、話題としての面白さや、作者の謙虚さ、突っ込みを入れる余地だとか、突っ込みを入れるためのボケなどを用意しておかなければいけないのではないか、みたいな問題です。

いわばツッコミを誘うアフォーダンスの話。

うーん、風邪のねつがぶり返しそうです。

この3つの問題は考えれば考えるほど、ややこしさが倍増して自分なりの答えも出ません。明日からまた書けなくなるので、深くは考えないでおこうと思いました。茂木健一郎さんのクオリアの本で書かれていた「難しい問題は考えてもきりがない」という意味の問題のような気がしてきました。

でもその先に何かあるのでしょうか?あるような、ないような

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2004年01月04日

この年末年始で楽しんだもの報告

この年末年始で楽しんだもの。

■すご録
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DVDレコーダー。年末年始の番組録画のために購入し、使い始めて一ヶ月。テレビの視聴形態がまったく変わってしまいました。当初はビデオ録画が簡単になると思っていただけでしたが、ライフスタイルを変えるくらいの影響力のある製品だったかもしれません。操作インタフェースなど使いにくい点はあるのですが、全体としては、大満足です。

テレビ視聴スタイルがこんな風に変わりました。

・従来のビデオ録画コスト(テープのコスト、録画の手間、テープ残量の管理)が限りなくゼロになる。

・観るか観ないか分からなくても、気になったらとりあえず録画予約してしまう。面倒なので自動録画のキーワードを大量登録する。

・常にハードディスクは録画で満杯にしておく(古いものから自動削除)

・今の気分にあった番組を録画ライブラリから探して観るようになる

はっきりいって、リアルタイムにテレビを見なくなりました。プロ野球や甲子園、オリンピックは全部録画してしまえば帰宅後選んで見ることができるなあとシーズンが楽しみ。


■激闘プロ野球 水島新司オールスターズVSプロ野球
http://www.segawow.com/gekito/index.html

・Amazon
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2003年度のデータで全球団実名選手+水島漫画に登場するキャラクターで、プロ野球ができるゲーム。す、すばらしい。野球ゲーム自体もよくできている。阪神タイガースのチームをベースに、岩鬼、殿馬、山田太郎、岩田鉄五郎、水原勇気をトレードで参加させて遊んでました。白鳥の湖やら、ドリームボール、G線上のアリアなど秘打、秘投が再現できるのが面白すぎる。

■GRAN TURISMO 4 "Prologue"
http://www.playstation.jp/scej/title/gt4p/

・Amazon
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恐らく世界最高のグラフィックを実現しているレースゲーム「グランツーリスモ4」のプレリリースにあたるプロローグ版。実写と間違うくらいの美麗なグラフィック。GT3のときにも感動したけれど、4はさらに背景や砂埃などの効果が進化した感じがする。あまりに美しいので、スゴ録のHDDレコーダー経由で、ゲームのリプレイ映像をDVD録画してしまうくらい。

このシリーズは3のときにも思ったけれど、GTは完璧なシミュレーターであってゲーム性は低い。ゲームとして楽しむならマリオカートの方が面白い。CG映像マニア、車マニアにおすすめ。


■映画:火の鳥
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD18868/

・レビューしているサイト
http://www.page.sannet.ne.jp/nobuyuki-tk/hinotori.htm

これはCSの日本映画チャネルで年末にやっていたので、すご録へ録画しておいたものを正月に見ました。手塚治虫の「火の鳥 黎明編」を原作に、谷川俊太郎が脚本を書き、市川崑がメガホンをとった1978年の作品。出演者も超豪華に以下の通り。

若山富三郎(猿田彦)、尾美としのり(ナギ)、高峰三枝子(ヒミコ)、江守徹(スサノオ)、草笛光子(イヨ)、大原麗子(ヒナク)、林隆三(グズリ)、加藤武(カマムシ)、田中健(タケル)、伴淳三郎(まじない師)、大滝秀治(スクネ)、風吹ジュン(オロ)、沖雅也(ウラジ)、潮哲也 (マツロ王)、小林昭二、(ヤマタイ国親衛隊長)、木原光知子(女官サヨ)、ピーター (女官ヌサ)、カルーセル麻紀(女官シメ)、草刈正雄(天弓彦)、由美かおる(ウズメ)、仲代達矢(ジンギ)

内容は、いやあ、すごい。漫画の原作を極めて忠実に再現しすぎたために、漫画の実写版を期待した人には高得点でしょうけど、映画館で上映する娯楽大作としては、かなり無理のあるシュールな展開になっています。ヒミコの鬼気迫る化粧と演技、原作通りの残酷なシーンなど、実写化されると怖いです。この映画の当時の評判が気になります。

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2004年01月03日

私の好きな音楽たち

昨年、私のオフィスと自宅作業環境でヘビーローテーションだったアルバムを10枚紹介します。邦楽は歌詞を頭が追ってしまって仕事にならないので、洋楽ロックオンリーです。アンプラグドシリーズが多いのも、うるさすぎないから、です。


・C.C.R. クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
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理由はさっぱり分からないんですが、このバンドの音楽を聴いていると調子よく物事が進むので、よくかかってます。朝一番、一曲目の「スージー・Q」でリズムに乗りながらメールを書き、大好きな8曲目「ダウン・オン・ザ・コーナー」あたりで私的ノリが絶好調になり、「トラベリン・バンド」、「フール・ストップ・ザ・レイン」を聞きながら取引先へ電話をかけ、終盤のヒット曲「雨を見たかい」が鳴る頃には、手仕事の2,3本も仕上がって、新規受注の話もまとまっている、みたいな感じです。私の体内リズムと関係があるのかと思いますが、仕事がはかどるツールとして使ってます。万人に同様の効果があるかどうかは知りません。CCRはそもそも大好きですけど。


・ロッド・スチュアート Unplugged...and Seated
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MTVアンプラグドのシリーズ中でも、選曲、演奏ともに完成度の高いアルバムと思います。1曲目の「ホットレッグス」で調子よく飛び出して、そのまま代表曲の「マギー・メイ」までテンポよく進みます。そこからロッドスチュアートの魅力全開の、大人バラード4連発。しびれますな。

8.People Get Ready
9.Have I Told You Lately
10.Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda)
11.First Cut Is the Deepest

と続きますが、トムウェイツ作曲の「トム・トラバーツ・ブルース(ワルチング・マチルダ)」が特に秀逸でしょうか。


・C’mon,C’monシェリル・クロウ
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・Tuesday Night Music Club
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シェリル・クロウは、現代最高の女性ロックボーカリストだと思っています。カッコイイ、ロックンロールでUSAな姉御。前回の来日時は武道館までコンサート観にいきました。CDよりうまいのに感動。アンコールに応えて星条旗模様のカウボーイ姿で登場し、ツェッペリンの「ロックンロール」を、グランドピアノの上に飛び乗ってシャウトした姿、涙出ましたよ。身体震えた。

アルバムとしては、C’mon,C’monもいいんだけど、やはり彼女のイチオシアルバムは、Tuesday Night Music Clubの方でしょう。All I Wanna Doがヒットだったけど、私は「リービングラスベガス」と「ストロングイナーフ」がお気に入り。


・ファースト・キッス
フェアーグラウンド・アトラクション
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粋なジャケットと原題タイトル「The First of a Million Kisses」。何百万回ものキスをするうちの最初のキス、か。邦題は工夫がなさすぎ。大学時代に好きだったけど一瞬で解散したフェアグラウンド・アトラクション。そのリードボーカルのエディリーダーが2年前、渋谷クアトロでライブをやってたので観にいったら、しびれた。歌がうますぎる。フェアグラウンド時代の楽曲も聴衆の求めに応じて演奏してくれた。無論、代表曲?「Perfect」も!。で、早速、この名盤とソロアルバムを買いなおす。2曲目の歌詞の通り「パ、ア、ア、ア、フェクト」。


・レーナード・スキナード
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とにかく「スイートホームアラバマ」ですね。この1曲を聴きたくてこのCDかけてるなあ。私の頭の中では、ザ・バンドと並んでこのレーナードスキナードはバンドの達人。何を演奏しても一緒に聞こえるのも同じか(笑)。いいんです、この音が聞きたいのだから。

・ロードホーム(ハート)
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ハートがなんとアコースティックでベストを歌った名盤。ジースドリームズ、アローンなど有名曲満載で、メロディの美しさ、声の美しさをちゃんと聞けるのがファンにはたまりません。


・MTVアンプラグド(ブライアン・アダムス)
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アンプラグドはなんだかんだ言って好きなんだな私。彼も(私的には)アンプラグドで株を上げた1人。秀逸なのはオープニングの「想い出のサマー」「バック・トゥー・ユー」。洒脱軽妙なドライブ感のあるエレアコのカッティングリズムに彼の美声が絶妙な配合で、演奏のその場にいたかったなあと思わせる。録音もいいのかな。


・MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク(ニルバーナ)
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アーティストにとって実力があからさまに見えてしまう、試金石としてのMTV Unplugged出演。カートコバーンはアコースティックギターで、大音量のときと変わらぬロックスピリッツを見せつける。ラストの「ホエア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト」の絶唱はもうぶっ飛んでいる。あの叫びは本物だったんでしょう。この録音から、頭をライフルで撃ちぬいて死ぬまでにあまり時間はありませんでした。生きていれば今のロックシーンは...、というのはもうよしましょうか。



・(What's The Story) Morning Glory? (オアシス)
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で、どれBGMにかけようか迷うと、結局、このアルバムにいつも戻ってきちゃうんですよね。全曲シングルカットされているような気がしますが、私は一旦MP3に変換して、別のアルバムから持ってきたWhatEverを合わせてスペシャル版にして流してます。ヘリコプターのプロペラ音を演奏に使った「Morning Glory」、スタンドアップで歌うPVが最高にご機嫌な「Roll With It」、どこかBeatlesチックな「She's Electric」「Some Might Say」。私にとって彼らは現代の最高のロックアーティストであり、大口を叩こうが、ライブでボーカルがステージに出てこなかろうが、すごいから、何でも許す。

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2004年01月02日

私の好きなゲームたち

■コンピュータゲームと私

1980年頃、コモドールというコンピュータメーカーが日本法人「コモドールジャパン」を設立し、マックスマシーンというゲーム機を発売していました。このマシンにはBASIC言語のカートリッジが用意されており、私はこれを使って初めてのプログラミングを学びました。無論、小学生時代ですから作るものもゲーム、遊ぶものもゲーム。

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正月に実家に帰ったらまだ実機が物置に。メモリ512バイト。テレビへの出力。外部記憶装置はなし。プログラムは紙にペンで書いて保存しました。


当時、日本にはレンタルソフト屋という今ならば考えられない店がありました。数百円でソフトウェアパッケージを1週間レンタルするものです。著作権もなにもあったものではありませんが、当時は当たり前のように営業していました。レンタルソフトに通っては、カセットテープ媒体に入ったゲームを遊び、ソースを解析する毎日。おかげで、学校も年間欠席日数は60日以上になり、登校拒否児扱い。でも、このデジタル原経験がなかったら今の仕事に就いていないわけで、よくも悪くもゲームに左右されているなあ。

■ゲームのおかげで社長になった男の話

・Gamer'sViewバックナンバー
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bnadisp.cgi?M-ID=0053

私は1999年から約3年間、ゲーム情報サイト(メールマガジン)ゲーマーズビューの編集長をしていました。後半の時期は忙しくて監修のみでしたが、この時期は年間50本を遊び、レビューしていました。この頃書いた文章は上記のバックナンバーの1999年6月以降に残っています。編集部にいたアクション苦手なへなちょこ女性ライターがいてレビューを手伝っているうちに、いろんなことがあって、彼女は今の私の奥さんです。私はゲームがきっかけで結婚したと言えなくもありません。

当時このサイトに寄稿を、頂いた友人に御手洗さんがいます。この記事の最後に「King Of Doomからの手紙 ゲーム大会優勝で社長になった男」という原稿を再度掲載させていただきます。彼は現在は、言わずと知れたITニュース出版社、CNET JAPAN代表取締役社長。原稿にあるとおり、キャリアがゲーム大会優勝から人脈を得て始まったのですから、たかがゲームなんて言えませんね。

・御手洗さんのブログ
http://blog.neoteny.com/mitarai/

・CNET JAPAN
http://japan.cnet.com/

■この10年間のゲームベスト10
この10年間で感動したゲームを紹介します。


1位 HalfLife(PC)

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ゲームとムービーのシームレスな連携と斬新なキャラクターデザイン、シナリオ。数年は先を行く当時100点満点のゲームでした。米国ゲーム誌でも歴代最高評価の伝説。


2位 Diablo(PC)

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一緒に遊んだ某社長はデータセクション設立時には出資していただく仲になりました。


3位 Age Of Empire2(PC)
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LANゲーム大会を会社で休日に開催して盛り上がりました。


4位 RailRoadTycoon2(PC)

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鉄道王を目指す。緻密な戦略が必要。


5位 HELO(XBOX)
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最近のアクションとして白眉。


6位 RogueSpear RainbowSix(PC)

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こそこそする緊張感。特殊部隊になって人質救出したり、ゲリラアジトを襲撃したり。


7位 カルドセプトセカンドエキスパンション(PS2)
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カードゲーム+モノポリー+ファンタジー。


8位 FF10(PS2)
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RPGではこれ。


9位 FF11(PS2)
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FF11はサービス開始と同時に参加して赤魔士L27までいきましたが忙しくて1年間以上ログインできていません。


10位 巨人のドシン
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コンセプトデザインの勝利。

次点:

・DeerHunterシリーズ(PC)
http://www.planetdeerhunter.com/
解説:Windows95の次によく売れたゲームDeerHunter
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=0053&FN=19990604014450

・街:運命の交差点(PS)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000634MI/daiya0b-22/

ゲーマーズビュー:2000年4月28日版より。現CNET代表の御手洗さんにインタビュー。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ GV Express -------------> 特別寄稿
━━━━━━━━┓【King Of Doomからの手紙 ゲーム大会優勝で社長になった男】
記事:橋本大也 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今週は、私の友人である、バックテクノロジーズ株式会社の代表取締役 御手洗
大祐さんからお寄せ頂いた特別寄稿記事をご紹介します。この会社をご存知でな
い方が多いと思います。それもそのはず、まだ出来たての会社であります。

しかし、御手洗さんは知るひとぞ知るインターネットビジネス業界のキーパース
ンでもあり、その豊富な技術的知識と洞察力で広く知られています。応用技術だ
けでなく、慶応ビジネススクールなどで学ばれた学術的な研究や理論にも造詣が
深く、私もしばしば勉強させて頂いています。御手洗さんは、これまで、かつて
はテレビコマーシャルなどでも有名な、ネオテニー社長である伊藤穣一さんの下
で重要な役割につかれていらっしゃいましたが、この度、モバイル端末のレイティ
ング情報サイトなどを運営する会社を起業されたばかりです。

そして、話題のインターネットベンチャー企業のコミュニティ=ビットバレイの
オフィシャルメールマガジンの編集長でもいらっしゃいます。

・ビットバレイマガジン
http://bvm.uva.ne.jp/

バックテクノロジーズ株式会社
http://www.waag.net/

御手洗さんと話をしていて、「実は私もゲームとは深い縁があるんですよ」とい
う昔話を教えていただいたのですが、その話が非常に興味深かったので原稿に書
き起こして頂きました。

御手洗さんは日本の初代DOOMトーナメントのチャンピオンであり、King Of Doom
の称号を持つ男だったのです。そして、そのゲーマーとしての実績が縁で、マス
コミでもおなじみの伊藤穣一さんと知り合い、人生がめまぐるしく、変わって行
きます。

たかがゲームだけれど、されどゲームなのですね。秋葉原のバイト店員が一本の
ゲームを究めたことが縁で、社長になるまでのストーリーを以下にお楽しみくだ
さい。そして御手洗さん、今後のご活躍を同じ起業家としてお祈り申し上げます。

----------------------------------------------------------------------
それは"DOOM"により始まった
御手洗 大祐
----------------------------------------------------------------------

 個人的にこの1〜2年はいろいろと変化の多い年だった。結婚したのも初めて
であれば、転職も初めて、胆石を患って手術をしたのも初めてだし、更に会社
を作ったのも初めてだった。漸く初のサービスも立ち上がり、ひと段落ついた
ところでいろいろと昨今の変化の元となっているものをいろいろと振り返って
いるところだ。

 思えば、これらの変化は私が"DOOM"という、id Software社が作っていたゲー
ムに端を発している。少し長くはなるが、このゲームを通して私が長い遍歴の
のち、起業することとなったか、その事情を説明したいと思う。日々ゲームを
やることに意義があるかどうかを悩みつつ、それでもゲームにはまってしまう
多くの方に福音となるような話であれば嬉しいと思う。

 1995〜6年ぐらいのことだったと思う。私はテクノを愛する秋葉原のバイト店
員だった。その店は秋葉原の目抜き通りである中央通り沿いにあるビルの中に
あった。このビルにはソフマップのMIDI販売コーナーや、地下にはまあまあ食
べられるカレー屋(というか喫茶店)があることでも知られていたが、とにか
くそのビルの一室で営業する、CD-ROM専門店に私はアルバイトとして詰めてい
た。

 CD-ROM屋というと、当時は友人等に話をすると「いい思いをしているのだろ
う?」と下衆な勘繰りを受けたものだが、実際のところ当時CD-ROMというとシ
ェアウェア集や実用もの以外はエッチなものが殆どだったので、それなりにい
い思いをしていたような気がする(しかも、海外から輸入するものの一部は処
理がされないまま発送され、それを税関も見落とすことがあったようだ。もち
ろん、売れないものとして先方に返送してしまうのだが。)。

 当時のCD-ROMタイトルに関して評論してもあまり意味はないのだが、異彩を
放つものの多くは海外のタイトルであった。その中の一つに"DOOM"もあった。
"DOOM"は軽快に動作する、3Dアクションシューティングゲームだったが、その
シェアウェアとしてインターネット等で配布されていたソフトウェアを詰め込
んだCD-ROMタイトルは当時としてはかなり人気だった。

 さて、私はこうしたものをいろいろと秋葉原で販売していたのだが、実は労
務経験のあるものにしかわからない事実なのかもしれないが、秋葉原は相当恐
るべき場所であった(今もそうかもしれない)。何故か?それは日本一と言っ
ても過言でないほど、顧客の異様なまでの物欲に毎日晒されることになるから
だ。少しでもセンシティブな人間であれば、1ヶ月も働くとその疲労困憊度は
尋常ではないものになり、また中には精神状態を崩す者もいたような気がする。

 多くの店員は、この尋常ではない状況を正しい精神状態(?)で貫きとおす
ために、いろいろと回避行動を取ることとなる。仕事の合間にゲームをやった
り、訳のわからない雑談を楽しんだりする訳だが、私がこのうち特にはまった
のはDOOMだった。当時店にはデモ用のIBMの一体型デスクトップマシン、Aptiva
があり、これに勝手にDOOMをインストールしては、客足の少ない午前中や、午
後のおやつの時間等にこのゲームにはまっていたものである。このように、極
限状態の中で否応なくその腕前は鍛えられていき、知らない間に全国レベルの
プレイヤーになっていたようである。

 自分でもこんな技術が何の役に立つかもよくわからなかったが、それが私の
人生を大きく変えるまでに役に立つ日が来るのはそう遠くはなかった。知り合
いのDJがあるイベントでDJをやる、とのことで呼ばれていったのが、実はIBMが
主催のネットワークゲーム大会だったのである。実はその会場に行くまでその
ことは全然知らなかったが、彼のDJを聞くために入り口で大会にエントリーし、
そのまま大会に出場してしまった。

 ゲームは総勢32人、8人ごとにネットワーク対戦で予選を勝ち抜き、各ブロッ
クの上位2名が決勝に進出し、またお互いに打ち合うという仁義なき戦いであっ
た。それなりに経験がありそうな人が多かったが、実際にゲームが始まると、
秋葉原の精神的圧迫の中でサバイバルのために鍛えてきた腕前(?)に勝る人
はおらず、簡単に決勝まで進んでしまった。

 決勝はさすがに猛者が揃っていたが、決勝の舞台となった面に関してその地
理的優位もすべて把握していた私は、ゲーム早々見渡しのきくポジションを押
しのけて獲得し、遠くで2者が打ち合っているところを遠目から狙撃するという
いたって合理的だが卑劣な方法で、あっという間に優勝してしまった。

 これには自分も驚きであったが、更に驚いたのは当時かなりの高額商品であ
ったIBMの名機、Thinkpad 230Csが優勝者への賞品だったことだ。嬉々として私
はこれを収め、舞台での優勝者インタビューに臨んだものだ。

 そして、またまた衝撃だったのが、現在私の会社にも出資を行ってくれてい
るネオテニーの伊藤さん(当時はまだデジタルガレージにいらっしゃったので
はないかと思う)との出会いだった。彼はこの大会の審査員としてこの場にお
り、また同じ席に現在東大にいらっしゃる武邑先生もその場にいらっしゃった
のだが楽屋裏でこのご両名といろいろと話すことが出来、元々大学で美学を専
攻していた私にとっては願ってもない機会だった。

 これを機に、私も様々な経験をすることが出来たものだ。まず、賞品で貰っ
たThinkpad 230Csはあっという間にUNIXを少しでも学びたい私の餌食となり、
FreeBSDがインストールされることとなった。これにより、私は大学では縁のな
かったUNIXというものに触れることが出来た(当のCD-ROM店ではLinuxのSlack
-wareが全盛だったが、ノートに入れるのは少し難しかったこともあり、BSDが
選択された)。また、伊藤さんにはその後アルバイト等を通じていろいろ人を
紹介して頂いたりすることとなった。

 こうして大学時代が過ぎ、一度は大企業に就職をしたものの、3年経ってみ
ればやはり在野のエッジな雰囲気を忘れることが出来ず、伊藤さんの招請もあ
ったこともあり、こうしてベンチャーの世界に戻り、自分で会社を興すまでに
至ったものだ。今はこうした状況に至極満足しているが、思い返してみると一
つのゲームがこうした私の人生を変える大きな契機となっていることに今更
ながら驚く。

 たかがゲームとはよく言われるが、されどゲームである。どの世界でも、た
とえそれが人にあまり認められていないことでも頭角を表すことは悪いことで
はない。ましてや今はインターネットの時代である。周囲では注目されなくて
も、ゲームで道を極めることが世界的な大きな成功に繋がることもあるかもし
れない。
 罪悪感を感じながらゲームをしているこの原稿の若い読者にも、誇りを持っ
てゲームを極めてもらいところだ。

----------------------------------------------------------------------

御手洗さん、激務の中、ご寄稿どうもありがとうございました。

ゲームのし過ぎで会社をクビになる人もいるのでしょうけれど、ゲームで社長に
なった人の話は始めて聞きました。

( 編集長 橋本大也 daiya@dragonfield.com )

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2003年12月31日

私の好きな漫画家たち

私の好きな漫画家たち

特に、最初の3人は私の人生に大きな影響を与えました。(どんな?と聞かれても困りますが)。全作品を所有し絶版をオークションで集めているくらい好きです。

■1位 諸星大二郎

諸星作品は無論全作品を所有しています。先日の新作発表の際には、サイン会にもでかけてサインを頂いてきました。オフィスに飾って拝んでいます。天才。神。私が評論するなどおこがましいのですが、先生は鎮守の森の奥に棲むもののオドロオドロしさを描かせたら古今東西かなうものがいません。(水木しげるがいるって?レベルが違います)。特にここに挙げた作品は各10回は再読しています。

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諸星先生、今年生まれた息子には、諸星先生と星野先生絡みの名前をつけてしまいました。私の夢は会社を成功させ億万長者になって、諸星先生の著書専門の出版社を起こすことです。


・海竜祭の夜
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・天孫降臨
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・黄泉からの声
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・六福神
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上記は、妖怪ハンターシリーズと呼ばれる(ひどいネーミング)偉大な4作。


・マッドメン
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パプアニューギニアの酋長の息子コドワと仲良くなった日本の少女波子。ふたりは、定められた運命と戦いながら、人間の起源へ遡る長く不思議な旅へ。名作。


・暗黒神話
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・孔子暗黒伝
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上記2作は連作といってよさそう。日本と中国の古代史をモチーフに宇宙の成り立ちまでを語ろうとする意欲作。

・諸星大二郎ファンのページ
http://www.tama.or.jp/~hos/morohoshi/

■2位 星野之宣

ある意味、諸星先生と星野先生は共に現人神でいらっしゃり、似ているのですが、諸星先生が天賦の才とすれば、星野先生は努力と才能で、その域に達した方と思います。緻密なプロットで古代日本とSFを描かせると超一級。宗像教授伝奇考を読まずして何が日本人でしょうか。踊る阿呆に見る阿呆。ああ、ヤマタイカ、ヤマタイカ。イザイホー。

2001夜物語の出だしが某映画に似ているのは唯一の汚点ですが、その壮大な構想力がそんなことなどどうでも良いほど偉大なSF漫画作品を生みました。無論、星野全作品読破しています。


・宗像教授伝奇考
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日本の古代史の謎に挑む教授の話。


・ヤマタイカ
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沖縄の巫女が覚醒し、古代日本と現代が交錯する壮大な呪的物語。


・2001夜物語―Space fantasia
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宇宙開拓者たちの数百年に及ぶ未来史。

・星野之宣ファンサイト
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm

■3位 安彦良和

安彦良和は一般にはガンダムのイメージがありますが、私にとっては古事記シリーズの人です。歴史解釈のユニークさ、緻密さ、女性の情念の描き方は日本一。感動して涙ぐむことができた貴重な漫画をありがとうございます。先生このシリーズ、続編出してください。10年でも20年でも待ちますよ。


・ナムジ
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日本の神様、大国主命を実在の人物と捉え、歴史の紐解きを試しつつ、人間ドラマとして鮮やかに描いた大傑作。


・神武
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ナムジの続編。神武はいわずとしれら初代天皇だが、この作品の主人公は彼を補佐したヤタガラスのツノミの物語。泣ける。


・ジャンヌ
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もうひとりのジャンヌダルクの物語。

・安彦良和の宮殿
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/

■4位 水島新司

私は野球をしませんが、阪神タイガースと野球漫画が大好きです。数ある作品の中でも選ぶとすれば次の2作品がいいな。


・野球狂の詩
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岩田鉄五郎よ永遠なれ。


・ストッパー
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水島作品において少し異色作。

■5位 手塚治虫

やはりこの先生ははずせません。作品数が多すぎて、傑作が埋もれがちなので、私のお薦めを2冊。


・火の鳥
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いわずと知れた名作シリーズですが敢えて一作選ぶなら未来編。壮大で気が長いにもほどがあると呆れるくらい手塚先生の構想力は大きなものだったということですね。


・奇子
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因習と国家に支配されたムラ社会の時代錯誤感を感じつつも、とらわれているのは現代の都会生活者も同じかなと思ったり。


■次点的番外編 作品ベースで

少女漫画系で次点を構成。


・金瓶梅(わたなべまさこ)
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中国の古典で男女の秘め事をあからさまに描いた禁書「金瓶梅」の漫画化。ねっとりたっぷり男女の変わらぬ営み、情愛と嫉妬など、が延々と描かれてます。


・『山の音』早川書房、ちくま文庫

他のとりみきとは作風が違います。日本の民話をベースにした異色作。線画が印象的。


・おいしい関係
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少女漫画なんてと思っていた、私の考え方を変えてくれた作品。薦めてくれた妻には感謝。素直で明るい性格の大切さ、職業人としてプライドを持って生きることの素晴らしさを真面目に学びました。コックになりたいと思ったほど。うっとりするほど魅力的な主人公。

・どうぶつのお医者さん
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動物と学生時代をこよなく愛する人に。ほんわかした気分に浸りたければ。DENの松山さんも大ファンなんだとか(ってばらしちゃった)。

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2003年12月30日

私の好きな映画たち(2)

昨日に続いて、映画評論第2弾。

古典的な作品から。10年以上前の私が書いた映画評論に、今の私が赤字でツッコミを入れるという、時空を超えた独りチャットをやってみます。

オフコースの名曲「はたちの頃」の唄いだしフレーズ。

「君とは良く話したな、アパートの狭い部屋で。お互い認め合えずに夜更けまで話した」
二十歳の頃。私は大学生。あるNPO団体の機関誌で、誰も読まないのに、映画評論を連載していました。はっきり言って、文章がめちゃくちゃ青いですが、この頃、評論した映画は未だに名作という評価は変わりません。古いワープロからテキストデータを救出しました。若気の至りな部分も多くて恥ずかしい気もしますが、そのまま掲載。26作。

みなさんは二十歳の頃、どんな映画が好きでしたか?

(以下の文章が書かれたのは恐らく1991年〜93年頃時点です。赤字はその評論を読んだ今の私のツッコミ感想)。


・「チップス先生さようなら」★★★★★

「ラストエンペラー」では皇帝の家庭教師レジナルド・ジョンストン役を演じ たピーター・オトゥールが、真面目な英国名門パブリックスクールの堅物教師 を見事に演じきった名作。駆け引きだとか欺瞞だとか、日常生活の中にある、 人生のそんな近道があることは分かっていても、ひたすらまっすぐにしか生き ていくことのできない不器用な男の一生の物語は、どこか共感を覚えてしまい ます。出世や名声などを考えず、仕事に真剣に取り組み、一人の女性をずっと 愛し続けるチップス先生は、何か気詰まりな気がしないでもないけれど、素敵 な人物ではあります。ラスト近くの迫真の演技には、感動して涙が出てきます。 いい映画だなあ。

今の私はチップス先生にそれほど共感しないかな。無口で実直はいいけれど、それだけじゃ、つまらない気がして。近道もそう簡単なことではないなあと思う、悪知恵のついた今日この頃。


・「時計仕掛けのオレンジ」★★★

「2001年宇宙の旅」で有名なスタンリー・キューブリック監督作品。ドラッグ、 暴力、レイプ、強盗、殺人などなどなど、刺激を求めてなんでもありの近未来 社会で、不良グループのリーダーが主人公。やりたい放題の結果、警察に捕まり、国家に洗脳されて...という映像も物語もショッキングな内容なのです が、見おわるとなんか快感という麻薬的映画作品。こんな内容なのに、テーマ 曲がスタンダードの名曲「雨に唄えば」で、これがまた不思議にはまっている。 Singing in the rainと唄いながらの暴行シーンは名場面。でも、万人向け の映画ではございません。世の中なんか違うよなあ、とお考えの、そこのあな たの為の映画であります。間違っても御家族の団欒に見る映画ではございませんのでご注意を。

今となってみるとそれほど刺激に思えないけれども私がスレちゃったかな。キューブリック的という意味では、「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督に期待しています。


・「ミラーズ・クロッシング」★★

重厚な映像が「ゴッドファーザー」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ アメリカ」を連想させます。もちろんそれらを超えることはできていませんが、 裏切りと欲望渦巻く非常な男の世界を、魅惑的な女性やら、派手な銃撃シーン やらの彩りを加えて、迫力ある鮮やかな映像を作ることに成功しています。知 名度は低いですがお薦めです。

10年経ったけれど同じ感想。B級マフィア映画にしてはよくできてたな


・「追想のワルツ」★★★★★

デンマークの作品。本国では絶賛されていたようですが、日本では上映館の少 なさや地味な内容のせいか、あまり評判にならなかったようですが、これは名 作だとおもいますよ。老夫婦が別荘に昔の友人を呼んで、ささやかなパーティ ーを開くところから物語は始まります。パーティーの間、老夫婦は二人の出逢 いから、平坦ではなかった長い人生の軌跡を回想していくのですが...。小 説でも映画でも音楽でも、優れた作品というのは、人間の生き方について語っ ているものですが、この映画もまた生きること、愛することという人間の抱え ている永遠の課題を扱っているように思います。泣かせます。ハンカチの御用 意を。しかし、日本ではなぜこういう名作が大々的に上映されないのでしょうか?

もういちど見たいな。これはいい作品で記憶に残っています。老後に夫婦でみたいですね


・「ガープの世界」★★★★

ガープの母親は戦時中の看護婦でした。彼女は野戦病院に運び込まれてきた脳 死状態の敵兵を、子供欲しさに犯してしまいます。その結果の産物が、この映 画の主人公ガープでした。母親はこの出生を秘密にもせずにガープに教え、ガープもまた悩みもせずに、この不条理と驚きに満ちた現実世界を、しっかりと いきていくのでした。ラストが泣かせます。主演は「レナードの朝」のロビン・ウィリアムス。原作は「ホテル・ニューハンプシャー」(これもよかった)のアーヴィングです。原作の小説も名作です。

原作がいいのだよね。これ。


・「愛と悲しみの旅路」★★★

アランパーカーの監督作品。主演のタムリン・トミタが日系二世のヒロインを 演じて独特の魅力。彼女を見るだけでもこの作品をみる価値があるかもしれま せん。戦時中の日系二世の女性とアメリカ男性の波乱に満ちたラブストーリー を中心に、当時の人々の人生模様が描かれます。激動の時代の流れに翻弄され つつも、したたかに貫かれる愛の強さに感動します。

タムリン・トミタその後なにしてるのだろうか


・「グリーンカード」★★★

アメリカの永住権を意味するのがグリーンカード。このカードがどうしても欲 しい男と、利害関係の一致したアメリカ女性とのひょんなことからの出逢いか ら幕が開きます。偽装結婚でカード取得後は2度と会わない約束が、政府の調査をかわす為に、共同生活するはめに。そして芽生える愛の物語。主演のアン ディ・マクダウェルは、元トップモデルというだけあって奇麗。「セックスと 嘘とビデオテープ」の主演も彼女でした。相手役のジェラール・ドパルデュー も、今や個性派俳優の代表格。キャストですでにこの映画は成功しています。

ドパルデューは名優という評価は揺るがず。


・「ワイルドアットハート」★★★

奇才デビット・リンチ監督の名作。「ブルーベルベッド」もそうだけれど、彼 の作品は、何だか常軌を逸した変態的なところがあって、評価は分かれると思いますが、リンチファンにはたまらない魅力です。「ツインピークス」で日本 でも有名になりましたが、本来はカルト系でしょう。リンチの映画が一般に大 ヒットしては、この国も終わりなのかもしれませんね。でも、天才の映画では あります。ワイルドでバイオレントでとってもピュアなラブストーリーです。 首がぶっとんじゃったりしますけどね...。

ロードムービーの最高峰ですねえ。


・「アギーレ 神の怒り」★★

征服者ピサロの部下アギーレらの部隊はイカダで川を下る。ひたすら下る。原 住民の攻撃、食料の不足、内部分列と殺戮を繰り返しながら。やがて狂気の独 裁者と化したアギーレは、仲間を全員処刑して、一人取り残された、死臭漂う イカダの上で、ニヤリと笑い続けるのでした。人間の奥底に潜む、狂暴な虚栄 心、支配欲、狂気というダークな側面を濃縮してドロドロと吐き出させてみせ たこの作品、迫力がすごいです。

真夜中に独りで見るにはよいB級映画でした


・「予告された殺人の記録」★

ブラジル映画。セリフが少なく、淡々と物語が進行し、淡々と終わるという淡 々系作品。セリフが少ないので単純なストーリーも、よくみていないとわから なくなる。また、睡魔にも気をつけねばならない。私はビデオで見て途中2度 も眠ってしまった。独特の雰囲気が良い。

静かすぎる映画でしたね、っていうかつまらない映画だったんじゃないか


・「キャリー」★★★

私の好きな小説家の一人、スティーブン・キング原作。キング原作の映画化作 品の中では、最も良く出来たホラーではないだろうか?いじめられっこの内気 な少女キャリーは、ある日自分に恐ろしい超能力が宿っていることに気づく。 エスカレートしたいじめに彼女の怒りが頂点に達したとき、戦慄の復習劇が始 まる。のですが、私は、何だか見ていて、いじめている方の残酷さが恐くなっ てしまいました。しかし、恐い映画です。心臓に自信のない方はやめたほうが いいかも。

スティーブン・キングはパターンが見えて、最近読まなくなってしまった。彼の原作の映画では「シャイニング」が名作でしょう


・「ニューヨーク・ニューヨーク」★★★

主演ロバート・デニーロ、ライザ・ミネリ。ジャズマンを主人公にした映画に は他にも「モ・ベター・ブルース」「バード」「ラウンド・ミッドナイト」な ど数多くの名作がありますが、これもそれらに並ぶ傑作です。160分に及ぶ大 作でありながら、ジャズの演奏や舞台を効果的に織り込み、感動のラストシーンまで飽きさせずに連れていってくれます。内容は、大人のラブストーリーです。

当時ジャズにはまっていたんです。「大人のラブストーリー」って表現は、当時何を思って書いていたんだろう。


・「キャバレー」★★

ライザ・ミネリの主演作。彼女は歌も踊りもプロということで、この手のミュ ージカル映画ではさすがの演技をみせてくれます。男と女が、出逢い、恋し、 別れていく。単純な話ではありますが、単純ではないのです。

今ならもう少しまともなコメントも書けるけど書かない(笑)


・「ペギー・スーの結婚」★★★

平凡な結婚生活に疲れ、離婚を考えている普通の中年女性ペギー・スー。彼女 は出かけていった高校の同窓会の席で気を失い、25年前の高校時代に逆戻りす る。もう一度人生をやり直せたなら。あの時違う選択をしていたなら。という 誰もが考える人生の「もし」がテーマです。60年代アメリカの若者と文化、 音楽にファッションを見事に再現した舞台の中で2度目の人生を生きるペギ ー・スー。恋愛や友情、家族からの独立、セックス、野望など若い世代の直面 する問題に彼女は、大人の視点で2度目の選択をしていきます。それが、若者 の一途さや無知無経験ゆえの純粋さと対比されていきます。監督コッポラは、 若さゆえの愚かさを暖かい目でみているようで、むしろ大人の冷めた考え方に 対して「人生を楽しむって何でしょう?」という問いを発しているように思え ます。映画にタイムスリップものは数多くあっても、懐古趣味や、舞台設定の 奇抜さをみせるだけのものが大半の中で、たんなる古き良きアメリカ賛歌に終 わらせず、時代の移り変わりと、その流れの中でも変わらない普遍的なものと を対照的に浮き上がらせてみたのはコッポラの巨匠たる所以ではないでしょう か。結局、人生に仮定法はなく、生きるとは「If」ではなく「When」の 問題なのだよ、と監督はいいたいように思えます。また、人生の諸場面の選択 の必然性(運命とも言う)という彼の人生観が根底に感じられます。これは後 に彼の代表作となる「ゴッドファーザー」の死生感、運命の悲劇性にも重なるように思います。

何を言いたいのか分からない文章を書いていますね。でも、言いたいことは分かる気がするし、今もそう思うなあ


・「殺意のサンマルコ駅」★★

たった一晩の話で、登場人物もほとんど3人というシンプルな設定ですが、緻 密な演出(原作は演劇であったというのもうなずけます)と存在感ある登場人 物によって緊張感ある上質のサスペンスになっています。毎日単調な仕事に飽 き飽きしていた冴えない田舎町の駅長と、一緒に夜明けを待つことになった美 しい女性、そこに襲いかかる謎の男のサスペンス仕立てのラブストーリー。こ れは楽しめます。

緊張感のあるドラマだったなあと記憶しています


・「フォー・ザ・ボーイズ」★★★★

終始ジャズのスタンダードナンバーのオンパレードという感じの映画ですが、 曲がそれぞれの場面の為に書かれたのではないかと思われるほどはまっており、 ジャズファンには堪えられない作品です。主役は大御所ベッド・ミドラー。歌 唱力には圧倒されます。「PS I Love You」「Come Rain or Come Shine」などを唄うシーンは映画というよりライブを観て いる感じです。内容は二人のジャズ歌手の、それは長い長い(50年以上を描 いています)ラブストーリー。

これはいい映画でした。ベッドミドラー、ライザミネリに駄作は少ない


・「ブルースに抱かれて」★★★

平凡な田舎の家庭の主婦が、戦時中夫の出征中に、生活費捻出の為、バンドで ピアノを弾いたのがきっかけで、バンドとともに旅行をはじめ、やがてバンド の男と恋に落ちてしまうという、不倫のお話です。「君と一緒にラブソングは 唄えない」という不倫相手のセリフなんかがカッコいいですね。ジャズが好き な人は必見です。

妻子もある今からすると寝取られる夫を想像してしまい、怖い映画だな(笑)


・「ラ・マン 愛人」★★

現代フランス文学の代表女流作家マルグリットデュラスの15歳の時の愛人と の性関係を綴った自伝が、ジャンジャック・アノー監督(「薔薇の名前」の監 督)の手で映画化されました。映画としては水準に達していますが、この大物 二人の組み合わせに期待したほどではないというのが本音でしょうか。作家の 愛人関係を描いた官能的な映画としては「ヘンリーアンドジェーン」(北回帰 線のヘンリーミラー)、「カミーユ・クローデル」(ロダンの愛人)などの方 が優れているように思います。そもそも主演のジェーン・マーチがいまいちで す。仏領インドシナの風景は美しいですが...。

車内で手が触れ合うシーンよかったな。今もドキドキするかな


・「シラノ・ド・ベルジュラック」★★★★★

気は優しくて、頭脳明晰、剣の腕も超一流。でも、鼻が滑稽なほど大きいため に、女性とつきあえない、悲しい男のラブストーリー。文句無しになけます。 映像は重厚で豪華キャスト。原作は有名な演劇ですね。昔の演劇の資料に「白野弁十郎」と訳されていて笑えましたが、古典的名作です。これはみないと損ですよ。

その後2回観たかな。

・「ローラ」★★

ジャック・ドゥミ監督が「シェルブールの雨傘」(大傑作!)の前に撮った白黒映画。初恋の去っていった男を、ただひたすら待ち続ける踊り子のお話。実 はこの映画微妙に、「雨傘」と設定がつながっていまして、「雨傘」の予備知 識があれば、さらに面白いかもしれません。しかし、なんで昔の映画はこう単 純なストーリーで人を感動させてしまうのでしょうか?

この映画どこで観たんだろう???大学の図書館だっただろうか。ネットにも情報がみつからず。


・「サウス・キャロライナ」★★

バーバラ・ストライザンド主演・監督。家族の葛藤を描いた秀作で、暗く複雑 なテーマをうまく処理している。ニック・ノルティが主演し、苦悩する男を見 事に演じているのはいいのだけれど、セラピストでヒロインがバーバラという のが気に入らない。バーバラストライザンドはやはり監督に徹するべきです。

苦悩する夫となりつつある今みたら感想ちがうんでしょうね


・「生きるために」★★

アウシュビッツ収容所で、生きるために、将校たちの賭けボクサーとして戦う 男の物語。悲惨な状況の中でも強く生きぬいて、人間の尊厳を忘れない人々の 話は、実話なだけに一際心を打ちます。有名な役者は出てきませんが、とても よい作品です。

今思うとたいしたことないかも


・「生きる」★★★★★

黒沢明監督作品。この作品を見ればなぜ「世界のクロサワ」なのかが納得でき るでしょう。代表作「乱」は、日本人が見ると、外国人向けに戦国時代があま りに類型化されすぎていて、違和感があるのですが、こちらは、日本人の為の 日本映画なので、すんなりと入って行けるでしょう。この映画はもう泣けます。 すごく泣けます。冴えない役所の土木課の課長のおじさんが、自分がガンであ と半年の命であることを知ります。おじさんは、そして人生の最後にひとつだ け、何かを残して人生を終えることを決意します。その何かとは...。「生 きる」ことの意味を真正面から描きながら、少しも説教臭さを感じさせず、見 るものを泣かせ、憤らせ、考えさせる、という素晴らしい映画です。日本映画 の頂点と私は思います。

これは未だに最高の映画のひとつと思います。


・「コックと泥棒その妻と愛人」★★★

カルト系映画の巨匠ピーター・グリーナウェイ監督作品。彼の作品はすべて芸 術の香りと死のイメージが基調となる重苦しい映像なのですが、同時に、非常 に美しい絵を撮ることにも定評があります。この映画は、腐敗した食べ物や残 酷な殺人が、それはそれはとても美しく描かれております。見過ごしがちです が部屋ごとに衣装が変わっていることにも注目。他にも「ZOO」「建築家の 娘」「英国式庭園殺人事件」そして「テンペスト」と、グリーナウェイ作品は すべて同じ、重厚で煌びやかな死がテーマのようです。

グリーナウェイに当時はまっていたんです。今はもう少し分かりやすいものが好き


・「ニュー・シネマ・パラダイス」★★★★

この映画はメジャーですね。素晴らしい映画です。近年まれにみる名作です。 きっと古典になるでしょうね。監督は若干29歳で、この映画を撮りました。 天才ですね。2時間版と3時間完全版がありますが、2時間版がお薦めです。 この映画はまあとにかく見て下さいということで...。単館公開が口コミで 噂が広がり、全国ロードショーになっただけのことはあります。やはりなんと 言ってもラストでしょうか。人生について考えたいあなたに。

その後5回くらい観ました。いいですねえ。


・「シェルブールの雨傘」★★★★★★

映画史に残る名作の一つですので見た方も多いでしょう。18歳のカトリー ヌ・ドヌーブが主演しております。今はもう大御所である彼女もまだこの頃は 駆け出しでした。ミュージカル映画でしかもフランス語なので、はじめ戸惑う かもしれませんが、とにかく、よくできた映画です。私は「サウンド・オブ・ ミュージック」などよりもこの作品が好きです。非常に洗練されたラブストー リーです。ラストは悲しいような、かっこいいような...。

おしゃれ

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2003年12月29日

私の好きな映画たち(1)

映画大好き。

自信を持ってお薦めできる10作+5作。比較的最近のもの。古典的感動名作は明日の第2弾で。

観ていただきたいので、ネタバレ一切なしの短評。解説はアマゾンのサイトへ飛んで読んでください。電気を消して没入して観て、良かったら、コメント書き込んでください。

■お薦めの10作

あの頃ペニーレインと
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ウッドストック、フラワームーブメント、60年代フォークロックの好きなあなたに限定で、マジで最高評価。観ないと損。この時代に生きたかった。サントラCDも選曲秀逸。

・プロフェシー
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宇宙における人間の存在を哲学したいあなたに。雑誌「ムー」を愛読するなら特にお薦め。

・狗神 特別版
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不思議な話を見たいあなたに。四国の暗く深い森と官能的な天海祐希萌え。日本の神話、伝承マニアにはたまりません。

・K19
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パニックと極限下の人間ドラマが見たいあなたに。実話ベース。原子力潜水艦を舞台に「レッドオクトーバー」を超えている。

・ストランデッド
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宇宙舞台のサイエンスフィクションが観たいあなたに。

・ロミオ&ジュリエット
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シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を現代風設定でBGMはハードロック。レオナルド・ディカプリオがまともに名演。

・耳をすませば
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いつか来た道を想いだしたい30代のあなたに。少女の静かな成長を淡々と描く。ジブリ。ジブリもいろいろあるけれど、「おもひでぽろぽろ」が好きならこれもいい。ほんのり暖かい。

・仄暗い水の底から
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怖いものみたさを愛するあなたに。ホラー。黒木瞳主演。母性が切な怖い。

・ビューティフルマインド
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天才を生きるとはこういうことなのか、と知りたいあなたに。以前の記事で紹介しました。

■次点的番外編:クセはあるけど好きならお薦め。

・レッドプラネット
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火星探査に参加したいあなたに。同じ舞台設定のSF「ストランデッド」と甲乙つけがたい。こちらの方がメジャーで分かりやすい。

・ブラックホーク・ダウン
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現代の戦争を生々しく体験したいあなたに。1993年10月3日の米軍によるソマリア侵攻の失敗を描いた戦争超大作。実話。

・ナインスゲート
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エンゼルハートが好きなホラーファンならば強くお薦め。

・ヴァージン・スーサイズ
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永遠に理解できない「少女」的なるものを愛するあなたに。ソフィアコッポラ初監督。サントラ買いました。

・ジョイ・ラック・クラブ
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淡々と感動したいあなたに。近代中国の歴史の波に生きた女性の壮大な物語。原作はベストセラー。

参考URL:

・映画生活
友人が運営している映画評価サイトで使いやすい。
http://www.eigaseikatu.com/

・映画瓦版
http://www.eiga-kawaraban.com/
レビューが適切、評価に一貫性。著者の好みとはまれば最高のガイド。

・CinemaScape-映画批評空間-
http://cinema.intercritique.com/


明日は古典的お薦め映画中心に紹介の予定。

Posted by daiya at 03:19 | Comments (2) | TrackBack

2003年10月07日

NTTICCシンポ「記録と表現」パネラーとして登場

10月11日土曜日に、NTTインターコミュニケーション・センター期間イベント「記録と表現」のシンポジウムの、パネラーとして私、参加します。PCやネットを使ってどうコラボレーションを行うか、議論します。

・記録と表現
http://www.ntticc.or.jp/Calendar/2003/kirokutohyougen/Symposium/event02_j.html
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シンポジウム 「知識流通,流通から共創へ」

新しいツールによる新しいコミュニケーションスタイルはワークスタイルをどう変えるか,あるいは,私たちはそれをどう使うことで,共創(コ・クリエーション)を可能にできるのか.次世代の研究開発のためのヒントを探る.

日時:2003年10月11日(土)午後2時―
場所:ICCギャラリーA内
入場料(展示含む):一般300円/大学生以下無料
定員:200名(先着順)

参加作家:今泉洋(武蔵野美術大学)+松岡裕典(情報環境デザイナー)+
近藤佳大(富士総合研究所)+橋本大也(データセクション)+竹田茂(日経BP社先端技術情報センター)

NTTのICCといえばメディアとアートの融合でも有名ですが、今回のイベントでも常設展示があります。これで300円なのだから安いはず。いらっしゃる方はぜひ事前にメールをください。会場でシンポジウム後にお会いしましょう。

気になる常設展示
《顔ポイエーシス─タブラ・ピクシマ》
安斎利洋(アーティスト)+中村理恵子(アーティスト)
《ヴィジュアル・プログラミング言語 Viscuit (ヴィスケット)》
原田康徳(NTT CS研)
《思い出の蓄え方―高リアリティ3Dキャプチャーシステムを使って21世紀型タイムカプセルを作る》
松岡裕人(NTT MI研)+野島久雄(NTT MI研)
《sound table》
(センサーボード用いたインタラクティブなサウンドと映像)
常盤拓司(産業技術総合研究サイバーアシスト研究センター)+楠房子(多摩美術大学)《まんがの文法を知るための実験室》
夏目房之介(マンガコラムニスト)+大野健彦(NTT CS研)

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2003年10月04日

「私には夢がある」

マーチン・ルーサー・キング・ジュニアの話ではなくて、有限会社私には夢がある、というユニークな名前の会社の話。先週は予定が夜キャンセルになったので、気になっていた、この「夢ある」の人生予備校セミナー体験版に参加してきた。(まだ私も若いのだ。)

・当日の模様が写真つきで解説(参加者の声H.Dは私の声)
http://www.yumearu.com/culture031002.htm

アウトプットで、自分の『殻』を破る方法」

〜自分の“想い”を言葉にして、元気になろう!〜
●いま、あなたは何に夢中ですか?
→何かに流されず、自分の気持ちと向き合っていますか?
●夢をかなえるためのモチベーションのあげ方
→やりたいことが何なのかを探し、そのために必要なことに優先順位をつける
●目標設定をし、それを実行する方法
→具体的な一歩を踏み出すコツ
●勇気を出して、行動に移す!
→考えてばかりで空回りすることなく、一歩を踏み出すこと
●決断する方法
→決断とは、それをやるんだ!と言い切る勇気
●アウトプットの魅力
→自己開示で、元気になろう!!

ビジネスセミナーは講師になったり、お付き合いで参加したりするが、夢あるのセミナーはそのどれとも違った。講師も参加者も目がギラギラでなくキラキラしていて新鮮だった。参加者同士で問題解決グループディスカッションをさせたり、15秒で自分をアピールする自己紹介実践など自己啓発系の趣き。ビジネス系セミナーとは違うさわやかさを感じた。よい意味で、大人の幼稚園。

夢あるは、20台の女性起業家らが中心になって創業、小さな講演マネジメント企業にしては、呼んでいる講師はテレビで活躍している著名人が多い。情熱で講師を口説いているのだろう。参加費も安い。

招聘された講師の例:
生活創庫 代表取締役社長 堀之内九一郎氏
ソフト・オン・デマンド代表取締役 高橋がなり氏
アルマック代表取締役社長 神田昌典氏

夢あるの講演内容が本にもなっている。セミナーで購入し帰宅の電車で読了。

・「よのなか」入門 王様文庫
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著者は元リクルート・フェロー 藤原和博氏。企業に属さず自分ブランドを売るユニークな生き方そのままの人生論。

夢あるのセミナーは、仕事に疲れたときに参加すると十分なマッサージ効果がある。情報やデータをもらいにいくのではなく、主宰者の元気さ、素直さ、明るさを売るセミナーだと思った。がんばれ夢ある。

Posted by daiya at 05:26 | Comments (0)

2003年09月11日

エンド・オブ・ザ・ワールド 完全版

9月11日。ふたつの不寛容がぶつかってしまった日。

フランス文学者の渡辺一夫が晩年考え抜いたテーマ「寛容は不寛容に対して寛容であるべきか」の答えは、歴史を見る限り、長い目で見ると寛容が最後には勝つのだよ、勝つことを祈りましょう、ということだったと思います。長い目でみたら不寛容がどういう結末に陥るかの想像力、ビジョンがあったらああいうことにはならなかったんだろうなと思います。

・エンド・オブ・ザ・ワールド 完全版
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これは名作SF小説「渚にて」の映画版。

核戦争勃発直後の世界を、派手な爆発破壊シーンではなく、市井の人たちの人間ドラマを中心にして映像化。迫りくる「最後の日」を前に、登場人物たちが残された時間をどう生きるかが、ゆっくりと静かに描かれます。もう変えられない未来を知った、登場人物たちが大切な人と過ごす最後の日々。その静けさが逆に怖いほど現実感、恐怖感を感じさせます。

私もも見終わってからしばらく絶句状態でした。感動。

不寛容な国際政治のリーダーさんたちに今日、見てもらいたい映画です。

Posted by daiya at 02:16 | Comments (0)