2007年10月09日

寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」「鳥籠になった男」「大礼服」「まんだら」このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加


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このCDを教えてくれた小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird)さんに感謝。

1960〜70年代、寺山修司にとって20代から30代にかけて精力的に制作したラジオドラマの復刻シリーズ。本シリーズには1時間近い大作を1話収録したCDと、20から30分物×2話収録したCDの2種類がある。どれもクオリティがとてつもなく高い。

長時間のラジオドラマをじっくり聴くというのは、読書とも映画鑑賞とも違う、独特の体験だ。かなりの集中力を必要とする。その代り、物語の世界にどっぷり浸ることができる。

この最初の2枚は短編×2本収録系なのでとっつきやすい。

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:船越一幸/小林猛/白石征
「犬神歩き」は1963年(昭和38年)製作。寺山修司27歳。精神錯乱に陥った犬神憑きの母。そこに現れた祈祷師が行なう「犬落とし」の療法。古い習わしや伝承世界に特有の不条理をモチーフにした、寺山修司ならではの凄惨な御伽草子。
「箱」は1964年(昭和39年)製作。寺山修司28歳。現実逃避のために「箱」の中に隠れる人々が急増する──、という童話風の作品。寺山修司は重い内容ばかりでなく、こうした軽いタッチも非常に好んでいた。湯浅譲二作曲の児童合唱が絶品。」

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「鳥籠になった男」「大礼服」
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:松谷敦/白石征
「鳥籠になった男」は1960年(昭和35年)製作。寺山修司24歳。主人公は詩を書くことが趣味の水道局勤務のサラリーマン。勇気をもって行動しようとすると、なぜかきまって頭の中に鳥が現れて邪魔をされる。やがて彼の頭は本物の鳥籠になってしまう…。
「大礼服」は」1965年(昭和39年)製作。寺山修司28歳。「大礼服(たいれいふく)」を着た男が現れると、人々はみな甘美で非日常的な詩的世界へと誘われてゆく。それを食い止めたい「権力」側は、平凡な現実世界を社会に取り戻すべく闘いを挑む。」

1時間近い大作としてはこれがよかった。

・寺山修司ラジオ・ドラマCD「まんだら」: 音楽: ドラマ,奈良岡朋子,山谷初男,吉田日出子,原泉,諸石茂,鈴木光枝,大森暁美,高橋昌也,山本学,及川広夫
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「幻の寺山修司のラジオ・ドラマ、奇跡の復刻! 放送当時、事件にもなった寺山修司の想像力の出発点、現代に失われた美しい日本語が蘇る。解説:沖野暸/寺山修司/湯浅譲二/白石征
「まんだら」は1967年(昭和42年)製作。寺山修司31歳。ねぶた祭りで出会った二人の若い男女──婚礼を控えた謙作と、前世の自分を探しに東京から訪れたチサ。むせ返るような祭りの熱気のなかで、二人の黄泉の国への道行が始まる。」


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Posted by daiya at 2007年10月09日 23:59 このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
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