2004年09月02日

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行列のできるメルマガ作成入門
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メールがテーマの会議主宰にあたって予習的に読んだ本。初心者向けだが、分かりやすくて、面白かった。

・高橋浩子ホームページ
http://www.t-cube55.com/cgi-bin/whatsnew/top.cgi

著者のサイト 読み物が満載

メールマガジンは大別して2種類あると思う。

A 個人が発行するもの(趣味)

B 企業が発行するもの(営利)

この本はAの趣味で個人を主な対象としている。もちろん、読者が増えてきて広告や商品販売を開始してBへと移行するメールマガジンのことも、成功例として取り上げられている。

今回のRE:会議ではメールがテーマであるにも関わらず、Aのメールマガジンがあまり話題にならなかった。先端ユーザの関心はブログやソーシャルネットワーキングに向いていて、相対的にメールマガジンは存在感が薄れてきているのかもしれないと感じた。

日本初の最大の配信スタンド「まぐまぐ」はAのタイプが29000誌集まる牙城であるが、開始以来の総配信部数の推移が公開されている。

『まぐまぐ!』まぐまぐデータ>まぐまぐ一般マガジン
http://www.mag2.com/magdata/magmag.htm
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総発行部数でみると2001年4月くらいと同じレベルにある。発行者数と読者数を見ても、同時期から横ばいに近い状況である。どうやらブームはこのくらいの時期で終わってしまったらしい。ADSLなどブロードバンド常時接続の普及によって、メールマガジンよりも、リッチな表現ができるWebに人気が移ったように思われる。

これに対してBの企業発行のメールマガジンは統計データはないが、今も増えているような気がしている。企業サイト構築のプレゼンでは同時にメールマガジンの企画も、というケースが多い。

■個人発行のメールマガジン成功の秘訣 ナレアイマーケティング

私も昔、Aタイプで、3万部のメールマガジン読者を集めたことがあるのだが、5年近く前のことなのでノウハウの移り変わりを意識して読んでみた。

この本では、最初に5人の成功者として1万部以上のメールマガジンを作った個人が登場する。

紹介されたメールマガジン:

・“あの”出す本見事に超ベストセラー!! 幸せとお金の専門家 本田健さん
http://www.aiueoffice.com/

・・「売れるしくみはこうつくれ」の通販業界の風雲児 岡崎太郎さん
http://www.it1616.com/

・創刊前から1万人の読者を集めた中小企業の正義の味方 吉本俊宏さん
http://www.akibare.net/

・ネットショップのメルマガを指導させたら日本一の 込山民子さん
http://www.win-and-win.net/

・1日2回配信の日刊メルマガ「日経でブレーンストーミング」のターレス今井さん
http://www.carriageway.jp/

読者の増加傾向としては、登録時にまぐまぐの新着紹介でドカンと増え、その後は地道に、大きなメディアの紹介を軸にして、階段状に増えていくパターンが多いようだ。これは昔とあまり変わらない。

メールマガジン同士での無料の相互広告が推奨されている。私の経験では、コンテンツ選びが大切だった。テーマがまったく異なるものでは意味がないケースが多かったが、読者層がマッチしていれば1000人以上を一度のバーター広告で得ることができた。協力は強力だ。

で、私はもうメールマガジンを当面発行するつもりもないので、長いこと語らなかった、読者増加の極意をひとつ告白する。個人発行のメールマガジンが一気に読者を伸ばすなら、濃い内容とともに「馴れ合い」である。人気メールマガジンをよく読むと発行者同士がつながって、よく紹介しあっているのを見ると思う。あれが読者数を確実に伸ばす最大の秘訣だ。

だが既に部数が先行したメールマガジンは馴れ合い関係になりにくい。まぐまぐ新着をチェックしてこれは伸びそうだというものを探し、開始数週間以内に感想メールを送る。そして部数の比率が違っても広告交換を行うことで、馴れ合いネットワークを先導していくことができる。無論、最初は戦略的な馴れ合いであっても、相手と気が合えば次第に本当の友人になることもできる。

馴れ合いは共同マーケティングなのだ。うまくいけば、やがて馴れ合いメール連合全体に共通の雰囲気が生まれる。この雰囲気に対してファンがつき始める。発行者同士もその雰囲気を共有して効果的な読者共有の広告戦略が立てられるようになる。

これが今も効果的なノウハウであることは、直接は書かれていないが、この本からも十分読み取れる。


また、企業のメールマガジンにはHTML形式も増えてきている。この本では最後に少しだけ触れられていたが、詳しいサイトがある。

・HTMLメールマーケティングガイド
http://www.html-mail.jp/

■メールマガジン発行支援ツール

幾つかツールも紹介されている。例えばメールマガジンのアドレスを把握して配信したいユーザ向けの配信ソフト「コンビーズメール」など。

・メール配信システムASP(2300円より) CombzMail
http://www.combzmail.jp/index.php?afid=iq4dyf1t

私も幾つか知っているのでここで紹介してみる。

【エディタ】

・製品紹介 - メールマガジン編集ワープロ aquanotes Coordinator
http://www.h2o-space.com/software/coordinator/detail.php

・メールマガジンや文書作りに最適な無料ライティングソフトTeraPad
http://korekini.com/soft-terapad.html

・ベッキー2 プラグイン お勧めメールソフト mailer
http://www.interq.or.jp/world/naoto/benricho/merumaga/plugin.html

【メールでアンケート】

・クリックアンケート
http://clickenquete.com/what.htm

【掲載URLの短縮】
・QRL.jp : URL圧縮、QRコード生成サービス
http://www.qrl.jp/


【文字絵】

・文字絵署名   
http://iwa.eheart.jp/mo/

・@@メールサインデザインコレクション@@
http://www.komasa.net/sign/
コピーして使える実用署名

【リサーチ】

・電子メールマーケティング2003
ユーザーに好かれる企業メルマガの条件とは ダイジェスト版
http://www.fri.fujitsu.com/cyber/mail2003/mail2003.pdf
とてもよくまとまった企業メールマガジンのノウハウ 富士通総研

・メールマーケティング実態調査2003
http://www.mailstyle.com/feature/2003report.html

・HTMLメールマーケティングガイド:ヤコブ・ニールセン氏、メールマーケティングのエッセンスを語る
http://www.html-mail.jp/News-01/000221.html
ユーザビリティの権威が語るメールマーケティング論

・顔文字やアスキーアート、5割が「メールマガジンには必要」
http://japan.internet.com/research/20020614/1.html

・ショッピング HTML メルマガ、52%が購読
http://japan.internet.com/research/20040123/1.html

・これがメールマガジンの効果測定
http://www.aimnow.com/STRG/STRG0311_1.HTM 
・平均の開封率 : 38.8%(前年比 3.2%増)
 ・到達率 : 88.5%(前年比 2.4%増)
 ・平均のクリック率 : 8.3%(前年比 10.7%増)

■いまどき読まれるメールマガジン

私は、というと、実はほとんど読めていない。百式、今日の雑学+、デジクリなど友人、知人が発行するメールマガジンは目を通しておかないとまずいので、過去ログをまとめ読みするか検索して読んでいる。他はほとんど読む時間がとれないので、ときどき開いてみる程度。

唯一毎日読んでいるのが有料のインプレスのウォッチシリーズ3誌。これサイトでほとんど全文読めることは知っているのだが、トップページから個別記事をクリックするのが面倒であるため、メールの価値があると感じて購読を続けている。記事全文がスクロールで読めるのが便利。仕事柄、業界動向を常に把握しておく必要があるので、有料もやむなし。

・impress Watch Headline
http://www.watch.impress.co.jp/

こんな状況の中、最近、読むリストに追加しているメールマガジンが幾つかある。アラート系である。

終わってしまったが良かったのがこれ。NHKのオリンピックメダル速報。

asahi.com : ネット最前線 : NHKの五輪メール、「民業圧迫」の懸念も 新聞協会
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200408310265.html

日本人選手がメダルを取る度にメールがリアルタイムに携帯に飛んでくる。野球は3イニングごとに結果を知らせてくれた。期間中はとても楽しめた。

もうひとつはライブドア未来検索のアラートメール

・未来検索livedoor アラート
http://sf.livedoor.com/alert/

ブログを検索して、登録したキーワードに合致する新着があればメールで教えてくれる。自分の名前や近所の地名などを登録している。情報の発見にとても便利。

・読みたい内容や作者の本がメールでいち早くわかるアラートサービス - める?くる!ブックナビ
http://www.gimix-web.com/bknavi/

登録キーワードが合致する新刊書籍が出るとメールで教えてくれる。


RE:会議でアルトビジョンの椎葉さんがタイミングの重要性を言われていたが、こうしたアラートメールはタイミングメールである。メールの最後にキーワードに関連する賞品の広告などが入っていたら、結構買う人は多いのではないだろうかと、思った。

関連:

読んでいないといいつつ、旬なメールマガジンは捜索中。幾つかこれは!というものをご紹介。もし私が今もメールマガジンを続けていたら、こういう方々とナレアイたい。

・日刊「小島章裕の企画“生”ノート
http://www.witem.co.jp/mailmagazine.htm

・ウォートン発 マーケティングコラム
http://www.mag2.com/m/0000102770.htm

・オシャる技術
http://www.zeel.jp/og/
オシャる技術は待ち構えて読んでいます。待っている唯一のメール。ミズノンノ最高!


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Posted by daiya at 2004年09月02日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
Daiya Hashimoto. Get yours at bighugelabs.com/flickr
Comments

こんにちは。
「ウォートン発マーケティングコラム」主催のmioと申します。
「ナレアイたいメルマガ」のうちのひとつに取上げていただけてちょっと感動だったのでコメントしてみたくなりました。

実は私も、メルマガ継続に関しては先月で止めてしまったので、近い未来にメルマガで橋本さんとナレアイになれないことは残念極まりないです。

しかしながら、橋本さんと同じくMTをエンジンにしたブログを先月末より始めましたので、
http://www.sakakazu.jp/mio/showbiz/
よろしかったらMTブログのナレアイになりましょう!

それでは今後も楽しみにしてます。

Posted by: mio at 2004年09月06日 23:13

Mioさん、はじめまして。Surveyで萩原さんが昔紹介されていたので知って以来、ずっと読者です。

今回、留学の終わりにともないメールマガジンは一旦停止とのことですが、飛び込み営業でも「消防署の方からやってまいりました」で消火器を売れるわけですし、「ウォートンの方から」やってくるマガジンとしてぜひご継続していただけると、メールボックスがさびしくなかったりします。

ぜひぜひブログナレアイによろしくお願いいたします。ブログでどう変わるかが注目です。

Posted by: daiya at 2004年09月07日 16:16

まだOutlookやBecky!を使っているんですか!?
時間がもったえない・・・。


お忙しいところ恐れ入ります。また、突然のメールをお許しください。

弊社「アイティーブースト」と申しまして、
サイバーエージェントグループ各社様をはじめ、
約170社の導入実績がある総合メールサポートシステム
「メールディーラー」の開発販売をしております。

今回、大変勝手ながらその「メールディーラー」についての
ご紹介をさせて頂きたく、メールをさせて頂きました。


サイトからメールによる問い合わせを受付をされ、対応をされて
いる御社において次のようなことはございませんでしょうか?

・どのメールが未対応か?がわからなくなり、対応漏れや遅れが
 発生してしまう。
・担当者の不在時にそのお客さまとの「メール対応の経緯」が
 わからず、対応に時間がかかる。
・担当者によってメール対応のレベルにばらつきがある。
・どのような内容で何件問い合わせが来ているかを調べて傾向を
 把握して分析したいが、一般メールソフトなので手間がかかる。
・メールのデータベースが壊れて過去のメールが消えてしまったことがある。
・過去に問い合わせのあったお客さまにダイレクトメールを配信したいが、
 一般メールソフトでは手間がかかる。

もし、そのような課題を抱えておられるようでしたら、ぜひ一度下記の
サイトをご覧頂ければ幸いです。

http://www.maildealer.jp/?SiteID=44


これまで数多くのお客さまにご導入頂きまして大変ご好評頂いておりますが、
大規模な広告や宣伝を行わせて頂いていないため、このような製品が世の中に
あること自体をまだまだ認知頂けてない部分もございまして、このような形で
メールをさせて頂いております。

「このようなメールソフトがあるのか」ということだけでもお知りおき
頂ければ幸いです。

大変長文になり、申し訳ございませんでした。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。

Posted by: 株式会社アイティーブースト 豊福良太 at 2005年01月08日 14:52