2005年05月08日
世界を見る目が変わる50の事実
スポンサード リンク
・中国では4400万人の女性が行方不明
・世界の死刑執行の81%はわずか3カ国に集中している。中国、イラン、米国である。
・ロシアで家庭内暴力で殺される女性は年間1万2000人を超える
・世界にはいまも2700万人の奴隷がいる
・米国は国連に対し、10億ドル以上の未払い金がある
・世界人口の70%以上は電話を使ったことがない
・アメリカの3人に1人は異星人が地球に来たと信じている
など、50項目の世界の知られざる事実について各数ページで考察を重ねていく。
マクドナルドの黄色いアーチがわかる人88%に対してキリスト教の十字架は54%という調査結果や、ブラジルでは化粧品販売員の数が軍人の数を上回っていることのように、ニヤリとさせられる項目もあるが、奴隷制の時代以上に現代は奴隷の数が多いことや、地雷で毎時間1人が死んでいる事実のように重たいテーマもある。硬軟織り交ぜられていて項目を読んでいるだけでも楽しい。
著者は英国BBCのジャーナリスト。政治的にはリベラル。幅広いテーマから50を選んできて中立姿勢で論評しているが、そこに若干のメッセージ色も感じられる。
つまり、著者が言いたいのは、
・世界の資源分配が不平等であること
・取り組むべき課題の優先順位が間違っていること
・深刻で悲惨な問題が知られずに存在していること
といったことだろう。
世界の上位1%の富裕層の収入は下位57%の貧困層の合計に等しいそうだ。国際援助や寄付で富を一時的に再分配することも大切だが、それだけでは根本解決しない問題が多い。
2003年メキシコのカンクン会議で、韓国の農民代表が、EUの自国の農業保護政策に対して自由化を求め、割腹自殺で抗議した。これに対してEUの農業担当委員フランツ・フィッシュラーは、こうコメントしたという。
「
確かに、先進国ではさまざまなことに金を使っている。しかしそれはわれわれが愚かだからではなく、生活水準が高いからだ。次の批判はいったい何だ?アフリカに援助金を送るかわりに政府が病院のベッドに、金のかかる防音壁に、公園のこぎれいな樹木に公金を使っていると批判するのか?世界中いかなる社会にも、どんな公益やサービスが自分たちにとって重要か、選ぶ権利があるはずだ。
」
これは象徴的な先進国サイドの意見だと感じる。
だが、そこには50項目の解決を自ら選ぶ権利もある。政治や宗教が違ってもまだまだ世界が合意できることはたくさんあるように思えた。知ること、議論すること、手段を持つことが大切なのではないか。
こうした課題を広く知らせる役割が、これからの新しいメディアの役割なのだろうと思った。従来のマスメディアはこれらの問題をあまり取り上げていない。たとえば「今日世界に2700万人の奴隷がいる」などは新聞やテレビが1年間トップニュースに掲げてもおかしくないテーマなはずだが、そんなマスメディアはない。
また、手段を持つことという点で、技術が解決できることも多いはずだ。技術の革新は効率関数を大きく書き換えることができる。エネルギー問題や食糧問題、医療の分野などの分野では、技術者にできることもたくさんありそうだ。
現代は歴史の終焉などと言われるが、これらの問題一つ一つを解決することはかなりドラマチックな歴史になるのじゃないだろうか。そのプロセスに参加することの醍醐味、面白さを味わう場が、インターネットであるべきだ、とそんな気がした。
スポンサード リンク
Posted by daiya at 2005年05月08日 23:59 | TrackBack
いつも拝見しております。
リンクさせて頂きました。メルアドが見当たらなかったのでここに書かせて
頂いております。
http://kousinpage.com/bnews/
からリンクさせて頂いております。よろしくお願いします。何かございましたら、メールにてお願いいたします。
とりいそぎ、ご報告まで。
> ・アメリカの3人に1人は異星人が地球に来たと信じている
ソースが同じかどうかわかりませんが、昔雑誌『DIME』の似たような性質のコラムで
「ミネソタ州の成人の6割はUFOを目撃した経験があり、そのうちの1割は宇宙人に捕らえられ、連行されたUFO内部でエルビス・プレスリーと会った経験がある」
という記述を見て瞠目した覚えがあります。
Posted by: Goldi at 2005年05月10日 00:23Well I窶冦 confused. I don窶冲 know what窶冱 the problem here. What窶冱 wrong. At first I thought it looked really smart, but I窶冦 not sure any more
Posted by: Kimberly Kay at 2008年04月04日 22:48