2004年04月12日

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・1分間ですべてが決まる!
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著者の吉田たかよし氏のプロフィールがひとつのコンテンツである。


日本で初めてNHKアナウンサー、医師、衆議院議員・公設第一秘書を歴任。灘中学、灘高校、東京大学卒業。東京大学大学院を修了し、NHKアナウンサーとして活躍。医師免許を取得後、元自由民主党幹事長・加藤紘一衆議院議員の公設第一秘書として科学技術政策の立案に挑む。現在東京大学大学院。医学博士課程に在籍中。医師の立場から日本健康教育振興協会・理事長として予防医学の普及活動に取り組む一方、自由民主党神奈川県連・常任顧問として連立与党、小泉政権を支えている。

無節操なまでに上昇指向の高学歴、高キャリア。財前教授も真っ青である。

秀才児がそのままスクスクと育つとこうなるのだろうか。いわゆるデキル人の代表選手。
次は国会議員を狙っているのは間違いなく、いずれはその夢も適って大臣程度にまで登りつめるような気はする。

この本は、著者が数々の難試験を合格し、社会で華々しく働く間に身につけた、1分間の勉強法を語る。例えば次のようなノウハウが紹介される。

1分間記憶法
1分間読書法
1分間報告法
1分間ブロック法
1分間自己アピール法
1分間スピーチ法
1分間決断法
1分間休憩法
1分間で人を見抜く法
1分間自己改造法

1 時間はないという前提を意識せよ
2 とにかく1分間で集中して○○をせよ
3 工夫はいくつかある

ということが大意に読める。

この人は基本的に頭の回転が異常に速いタイプであるから、集中できれば1分間で、いろいろなことが、とても高いレベルでできるのだろう。ただ集中の内容は記述が薄い。常人にはもう少しその集中力のプロセスを書いて欲しい部分もあった。

ただ、この著者のやり方は正統で正論なのだと感じるし、それで実際、うまくいくのだという、やってみせた人の正解として再認識できるのは良かった。

目の覚めるような工夫、アイデアがあるかというと、2つくらいはあった。だが、大半の記述は、かなり当たり前のことを言っている。もう少し圧縮して書いても良かった気がするが、わかりやすく、早く読める(電車片道50分で読めた)。こういう本を読みたい人は時間がないのだろうから、この書き方で正解かもしれない。

NHKアナウンサー時代の番組放送における秒単位での時間管理の話。多忙な議員にいかに1分間で報告を行うかの話。灘中の難しい試験でも実は勝負は1分間であったという話。など、著者ならではの貴重な実体験にもとづく記述は、興味深い。そこが一番面白く読めた。世の中には本当に忙しい人たちがいて、彼らがいかにタイムマネジメントに留意しているかが良く分かる。自分は忙しいと思っていたが、ここに出てくる登場人物と比較すると、私などぜんぜん忙しくない部類なのだと思った。

ひとつ私もやってみようとその気になったのは決断法。とにかく1分間で決断せよ。その代わり、なぜその意思決定をしたのか、メモを残し、後で評価して、次の判断に活かせというノウハウ。即断即決は難しいが、これならできるかもしれないと思った。


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Posted by daiya at 2004年04月12日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
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