2005年03月12日

DVDメディアの選び方とOEM元を確認できるDVD Identifierこのエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加


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個人的には、この2年でデータ記録とビデオ録画のメディアとしてDVD-Rをメインで使うようになった。メディアの価格も下がってきたので、CD-Rの出番はほとんどなくなってしまった。

ただ、DVDメディアは活用にノウハウが必要だと感じる。

まず規格がたくさんあって混乱する。DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RW、片面2層、ビデオ録画用、データ記録用など、何がなんだか分からない。

そして価格にばらつきがある。海外、国内の有名、無名ブランドが店頭に一緒に並ぶ。DVD-Rの場合、店頭価格は1枚50円から600円くらいで、実に12倍程度の価格差があるのだ。

・DVDメディア価格調査【バックナンバー】
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/backno/ps_dvd.htm
秋葉原での価格追跡調査はとても参考になる

そして品質も違う。PCやDVDレコーダーとの相性もあるが、廉価なメディアは記録に失敗して無駄になることが多い。特にデータを容量いっぱいまでコピーしようとすると、外周部で失敗するため、メディアのコストに加えて、長い作成時間も無駄になる。私は過去に随分経験した。

私は、DVDメディアの安売りを店頭でみつけると、必要もないのに妙に買いたくなってしまう。何百枚も買ったが、失敗も多かった。最近は落ち着いてきて、失敗はなくなってきた。そこでまとめた個人的結論を、個人的DVDメディアの買い方として書いてみる。相当奥深い世界のようで本も出ている。私はシロートなので、さらに詳しい方の情報があれば間違いを指摘、コメントしてください。

・DVD/CD‐Rパーフェクトデータ―焼きミスよさようなら!!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4915540839/daiya0b-22/
4915540839.09.MZZZZZZZ.jpg

有名なライターの研究本。

■散財して学んだDVDメディアの買い方

鉄則その1 1枚100円以下の激安海外ブランドは買わない

まず大抵のトラブルは、これを守ることで避けられる。アジアの知名度の低いメーカー製が特売状態になっているとつい手を出したくなる。実際には使える品質のものも含まれていることがあるが、製造時期や型番によっても中身は違う。一度大丈夫だったからといって次も使えるとは限らない。10枚入りを買って半分以上が使えなかったこともある。日本語が書いてあっても同じ。激安海外ブランドはかえって高くつくので原則として、シロートの私は手を出さないことにした。

日本の大手メーカー製品はほぼ安心できるのだが、価格は高め。値引きがないコンビニなどでは、1枚500円や600円で販売されている。これでは高すぎる。

鉄則その2 太陽誘電とそのOEM製品を安く買う

最も信頼できるメーカーは太陽誘電1社であり、第三者の品質テストからも品質が他を圧倒していることが証明されている。太陽誘電は自社ブランド「That's」を展開している。That'sブランドが安く入手できるならば、これを買えば間違いはない。

しかし、太陽誘電は基本はOEMメーカーである。例えば「ソニーのDVD-R」も時期やロットによって、中身は太陽誘電であったりする。店頭にはThat'sは少なく、他の大手メーカーのブランドのパッケージが売られている率が高い。流通事情から、That'sブランドよりも大手メーカー製品の方が安いケースも多い。

だから、最も賢いのは、国内大手メーカーのブランドで、中身は太陽誘電製で、その時点で最安値の製品を買うことだ。例えば今の時点だとソニーのDVD-R 5枚入り(ビデオ用、1-4倍速、CPRM未対応、カラーコレクション)で中身が太陽誘電のものが、秋葉原で最安値を探すと500円で買えた。1枚100円換算。秋葉原あたりでは店員が気を利かせて「中身は太陽誘電でお買い得ですよ」とポップに書いてあったりするから、分かる。

・太陽誘電 That'sブランド
http://startlab.co.jp/index.html

・進め!インターネットマン21
http://www.internetman.jp/iman_at21-241.htm
第241回: DVD激安メディアと国産メディアの違い
〜メディアメーカー太陽誘電に聞く〜 の巻

ちなみにDVDのOEM元を調べるにはこのソフトが使える。DVDドライブとDVDメディアのメーカー名や品質をチェックするフリーソフト。

・DVD Identifier
http://dvdidentifier.cdfreaks.com/
dvdidentifier01.gif

鉄則その3 DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMで使い分ける

店頭でパッケージ表示に「データ記録用」、「ビデオ記録用」の二つがある。中身は実は変わらない。ビデオ用DVD-Rは映像著作物に対する「私的録画補償金」というものが価格に上乗せされているだけである。ビデオ用をデータ記録用に使うことは可能だ。逆にデータ記録用にビデオを録画することもできる。(もちろん、この場合は私的録画補償金の制度の意味をユーザとしては意識して、用途を選ぶことが望ましい)。

DVDメディアには種類が多数ある。規格乱立までの歴史や、各規格の機能と特徴の違いは一通り勉強した。私の結論からすると最も汎用的に使えるのはDVD-R/-RW/RAMである。+という記号が入ったものは特殊である。

・DVDメディアの特長
http://www.webby.co.jp/dvd/dvd_tokucho.html
DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RWの違いなど。

パソコンとハードディスクレコーダーで、長期保存や配布物作成として使うのであれば、広く使えるDVD-Rが良い。頻度の高いバックアップを行うにはDVD-RAMが向いている。ハードディスクレコーダーでテレビを繰り返し録画するには、DVD-RWが向いている。録画したけれどつまらなかった番組を消しやすいから。


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Posted by daiya at 2005年03月12日 23:59 | TrackBack このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
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Comments

DVDの主導権をT社M社に取られた結果、CDの特許を援用したかったS社とP社がDVDフォーラムの外部で立ち上げたのが+の規格です。
ところで優秀なドライブ(例えば上のとは別のP社)を使えば外国製メディアでも楽勝で書き込めます。
フォーラムもサンプルテストをやってメーカー指導をしているようで、少しずつ状況は改善しているようですが。

Posted by: 通りすがり at 2005年03月13日 23:24
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